(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022062249
(43)【公開日】2022-04-19
(54)【発明の名称】アンケート処理装置、アンケート処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220412BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022021773
(22)【出願日】2022-02-16
(62)【分割の表示】P 2018030428の分割
【原出願日】2018-02-23
(71)【出願人】
【識別番号】501266110
【氏名又は名称】株式会社リンクアンドモチベーション
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】小笹 芳央
(72)【発明者】
【氏名】坂下 英樹
(57)【要約】 (修正有)
【課題】同一人に同様のアンケートを複数回行う場合にアンケートへの適切な回答を支援するアンケート処理装置を提供する。
【解決手段】アンケート処理装置及び1以上の端末装置を備える情報システムにおけるアンケート処理装置は、予め決められた属性値に対応する過去ユーザ回答情報が有する2以上の回答情報の集合と、予め決められた属性値に対応するユーザ回答情報が有する2以上の回答情報の集合とを用い、かつ、予め決められた属性値に対応しない過去ユーザ回答情報が有する回答情報と、予め決められた属性値に対応しないユーザ回答情報が有する回答情報とは用いずに、過去ユーザ回答情報が有する2以上の回答情報の集合とユーザ回答情報が有する2以上の回答情報の集合とが予め決められた関係を有するか否かを判断する判断部と、判断部が予め決められた関係を有すると判断した場合、当該関係に関する情報を端末装置に送信する関係情報送信部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
質問を識別する項目識別子と、当該質問に対する回答に関し、当該質問の属性値と対応付けられている回答情報とを有する2以上の項目回答情報を含む情報である1以上の過去ユーザ回答情報が、ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられて格納される過去回答情報格納部と、
2以上の項目回答情報を含むユーザ回答情報を、一のユーザ識別子に対応付けて端末装置から受信する回答情報受信部と、
前記一のユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する1以上の回答情報を前記過去回答情報格納部から取得する過去回答情報取得部と、
予め決められた属性値に対応する前記過去ユーザ回答情報が有する2以上の回答情報の集合と、前記予め決められた属性値に対応する前記ユーザ回答情報が有する2以上の回答情報の集合とを用い、かつ前記予め決められた属性値に対応しない前記過去ユーザ回答情報が有する前記回答情報と、前記予め決められた属性値に対応しない前記ユーザ回答情報が有する前記回答情報とは用いずに、前記過去ユーザ回答情報が有する前記2以上の回答情報の集合と前記ユーザ回答情報が有する前記2以上の回答情報の集合とが前記予め決められた関係を有するか否かを判断する判断部と、
前記判断部が予め決められた関係を有すると判断した場合、当該関係に関する関係情報を前記端末装置に送信する関係情報送信部とを具備するアンケート処理装置。
【請求項2】
ユーザに実施するアンケートに関する情報であるアンケート情報が格納されるアンケート情報格納部と、
アンケート画面を端末装置に出力するための指示であり、一のユーザ識別子に対応するアンケート指示を受信するアンケート指示受信部と、
前記過去回答情報取得部が取得した1以上の回答情報と、前記アンケート情報格納部の前記アンケート情報とを用いて、前記1以上の回答情報を含むアンケートの画面に関するアンケート画面情報を構成するアンケート画面情報構成部と、
前記アンケート画面情報を前記端末装置に送信するアンケート画面情報送信部とをさらに具備し、
前記回答情報受信部は、
前記アンケート画面情報の送信に応じて、2以上の項目回答情報を含むユーザ回答情報を、前記一のユーザ識別子に対応付けて前記端末装置から受信し、
前記判断部は、
前記アンケート画面情報が有する1以上の回答情報と、前記回答情報受信部が受信したユーザ回答情報が有する1以上の回答情報とが予め決められた関係を有するか否かを判断する、請求項1記載のアンケート処理装置。
【請求項3】
前記質問の属性値は、
構成員の満足度、構成員の期待度を含む2以上の属性値のうちのいずれかを取り得、
前記予め決められた属性値は、
前記構成員の満足度である請求項1または請求項2記載のアンケート処理装置。
【請求項4】
前記過去ユーザ回答情報および前記ユーザ回答情報は、ユーザが属する組織識別子、またはユーザ属性値に対応付いており、
前記判断部が前記予め決められた関係を有するか否かを判断する際の判断条件が、前記組織識別子、または前記ユーザ属性値によって異なる、請求項1から請求項3いずれか一項に記載のアンケート処理装置。
【請求項5】
質問を識別する項目識別子と、当該質問に対する回答に関し、当該質問の属性値と対応付けられている回答情報とを有する2以上の項目回答情報を含む情報である1以上の過去ユーザ回答情報が、ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられて格納される過去回答情報格納部と、回答情報受信部と、過去回答情報取得部と、判断部と、関係情報送信部とにより実現されるアンケート処理方法であって、
前記回答情報受信部が、2以上の項目回答情報を含むユーザ回答情報を、一のユーザ識別子に対応付けて端末装置から受信する回答情報受信ステップと、
前記過去回答情報取得部が、前記一のユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する1以上の回答情報を前記過去回答情報格納部から取得する過去回答情報取得ステップと、
前記判断部が、予め決められた属性値に対応する前記過去ユーザ回答情報が有する2以上の回答情報と、前記予め決められた属性値に対応する前記ユーザ回答情報が有する2以上の回答情報とを用い、かつ前記予め決められた属性値に対応しない前記過去ユーザ回答情報が有する前記回答情報と、前記予め決められた属性値に対応しない前記ユーザ回答情報が有する前記回答情報とは用いずに、前記過去ユーザ回答情報が有する前記2以上の回答情報の集合と前記ユーザ回答情報が有する前記2以上の回答情報の集合とが前記予め決められた関係を有するか否かを判断する判断ステップと、
前記関係情報送信部が、前記判断ステップで予め決められた関係を有すると判断された場合、当該関係に関する関係情報を前記端末装置に送信する関係情報送信ステップとを具備するアンケート処理方法。
【請求項6】
質問を識別する項目識別子と、当該質問に対する回答に関し、当該質問の属性値と対応付けられている回答情報とを有する2以上の項目回答情報を含む情報である1以上の過去ユーザ回答情報が、ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられて格納される過去回答情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
2以上の項目回答情報を含むユーザ回答情報を、一のユーザ識別子に対応付けて端末装置から受信する回答情報受信部と、
前記一のユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する1以上の回答情報を前記過去回答情報格納部から取得する過去回答情報取得部と、
予め決められた属性値に対応する前記過去ユーザ回答情報が有する2以上の回答情報と、前記予め決められた属性値に対応する前記ユーザ回答情報が有する2以上の回答情報とを用い、かつ前記予め決められた属性値に対応しない前記過去ユーザ回答情報が有する前記回答情報と、前記予め決められた属性値に対応しない前記ユーザ回答情報が有する前記回答情報とは用いずに、前記過去ユーザ回答情報が有する前記2以上の回答情報の集合と前記ユーザ回答情報が有する前記2以上の回答情報の集合とが前記予め決められた関係を有するか否かを判断する判断部と、
前記判断部が予め決められた関係を有すると判断した場合、当該関係に関する関係情報を前記端末装置に送信する関係情報送信部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンケートに対する回答情報を処理するアンケート処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、アンケートの作成・分析等のアンケートに関する一連の作業を支援する技術があった(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1において、外部の情報源から複数の記事を収集し、収集した各記事中の固有名詞を匿名化し、匿名化された各記事の中から複数の記事を選択し、選択された各記事を用いてアンケート情報を生成する技術が記載されている。
【0004】
また、特許文献1において、表示されたアンケート情報に対してユーザが入力した回答情報を分析し、分析結果を出力する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術においては、同一人に同様のアンケートを複数回行うことは想定されていない。その結果、従来技術においては、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、アンケートへの適切な回答を支援できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本第一の発明のアンケート処理装置は、アンケートに対するユーザの過去の回答を示す情報であり、質問を識別する項目識別子と質問に対する回答に関する回答情報とを有する2以上の項目回答情報を含む情報である1以上の過去ユーザ回答情報が、ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられて格納される過去回答情報格納部と、項目識別子と回答情報とを有する2以上の項目回答情報を含むユーザ回答情報と、ユーザ識別子とを端末装置から受信する回答情報受信部と、回答情報受信部が受信したユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する1以上の回答情報を過去回答情報格納部から取得する過去回答情報取得部と、過去回答情報取得部が取得した1以上の回答情報と、回答情報受信部が受信したユーザ回答情報が有する1以上の回答情報とが予め決められた関係を有するか否かを判断する判断部と、判断部が予め決められた関係を有すると判断した場合、関係に関する関係情報を端末装置に送信する関係情報送信部とを具備するアンケート処理装置である。
【0008】
かかる構成により、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、アンケートへの適切な回答を支援できる。
【0009】
また、本第二の発明のアンケート処理装置は、第一の発明に対して、予め決められた関係は、1以上の過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報と、ユーザ回答情報に含まれる回答情報とが、予め決められた関係を有するほど近似する関係であるアンケート処理装置である。
【0010】
かかる構成により、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、過去のアンケートの回答を流用するような不適切な回答を未然に防ぐことができる。
【0011】
また、本第三の発明のアンケート処理装置は、第二の発明に対して、予め決められた関係は、1以上の過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報であり、予め決められた1以上の項目識別子と対になる回答情報と、ユーザ回答情報に含まれる回答情報であり、予め決められた1以上の項目識別子と対になる回答情報とが一致する関係であるアンケート処理装置である。
【0012】
かかる構成により、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、過去のアンケートの回答をそのまま利用するような不適切な回答を未然に防ぐことができる。
【0013】
また、本第四の発明のアンケート処理装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、回答情報は、質問の属性値と対応付けられており、判断部は、予め決められた属性値に対応する過去ユーザ回答情報が有する回答情報と、予め決められた属性値に対応するユーザ回答情報が有する回答情報とを用いて、予め決められた関係を有するか否かを判断するアンケート処理装置である。
【0014】
かかる構成により、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、アンケートへの適切な回答を支援できる。さらに具体的には、かかる構成により、アンケートの回答の中で、過去の回答を流用することが好ましくない回答に対して検査し、不適切な回答を未然に防ぐことができる。
【0015】
また、本第五の発明のアンケート処理装置は、第四の発明に対して、質問の属性値は、構成員の満足度、構成員の期待度を含む2以上の属性値のうちのいずれかを取り得、予め決められた属性値は、構成員の満足度であるアンケート処理装置である。
【0016】
かかる構成により、構成員の満足度、構成員の期待度の項目を含む同様のアンケートを同一人に複数回行う場合に、満足度に関する過去の回答を流用するような不適切な回答を未然に防ぐことができる。
【0017】
また、本第六の発明のアンケート処理装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、ユーザに実施するアンケートに関する情報である1または2以上のアンケート情報が格納されるアンケート情報格納部と、アンケート画面を端末装置に出力するための指示であり、ユーザ識別子を有するアンケート指示を受信するアンケート指示受信部と、ユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する1以上の回答情報を取得する過去回答情報取得部と、過去回答情報取得部が取得した1以上の回答情報と、アンケート情報格納部のアンケート情報とを用いて、1以上の回答情報を含むアンケートの画面に関するアンケート画面情報を構成するアンケート画面情報構成部と、アンケート画面情報を端末装置に送信するアンケート画面情報送信部とをさらに具備するアンケート処理装置である。
【0018】
かかる構成により、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、過去のアンケートの回答を流用するような不適切な回答を未然に防ぐことができ、かつアンケートへの適切な回答を効率的に入力できる。
【0019】
また、本第七の発明のアンケート処理装置は、第六の発明に対して、回答情報は、質問の属性値と対応付けられており、過去回答情報取得部は、ユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する回答情報の中で、予め決められた属性値に対応する1以上の回答情報を取得するアンケート処理装置である。
【0020】
かかる構成により、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、アンケートの回答の中で、過去の回答を流用することが好ましくない回答に対して検査し、不適切な回答を未然に防ぐことができ、かつアンケートへの適切な回答を効率的に入力できる。
【0021】
また、本第八の発明のアンケート処理装置は、第七の発明に対して、質問の属性値は、構成員の満足度、構成員の期待度を含む2以上の属性値のうちのいずれかを取り得、予め決められた属性値は、構成員の満足度であるアンケート処理装置である。
【0022】
かかる構成により、構成員の満足度、構成員の期待度の項目を含む同様のアンケートを同一人に複数回行う場合に、満足度に関する過去の回答を流用するような不適切な回答を未然に防ぐことができ、かつアンケートへの適切な回答を効率的に入力できる。
【0023】
また、本第九の発明のアンケート処理装置は、第一から第八いずれか1つの発明に対して、関係情報は、アンケートへの回答を示すユーザ回答情報が受け付けられない旨の情報、またはアンケートへの回答を示すユーザ回答情報を登録しても良いか否かを確認するための情報を含むアンケート処理装置である。
【0024】
かかる構成により、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、アンケートへの不適切な回答の登録を防止することを支援できる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によるアンケート処理装置によれば、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、アンケートへの適切な回答を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図3】同アンケート処理装置1の動作について説明するフローチャート
【
図4】同アンケート画面情報構成処理の例について説明するフローチャート
【
図5】同判断処理の例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0027】
本実施の形態において、以前のアンケートへの回答に対して、予め決められた関係を有する回答を受け付けた場合、当該関係に関する情報を出力するアンケート処理装置を有する情報システムについて説明する。なお、本実施の形態において、以前のアンケートと今回のアンケートとの2つのアンケートにおいてユーザに問う質問は、全く同じであることが好適であるが、一部が異なる等、同様または近似していれば良い。
【0028】
また、本実施の形態において、アンケートへの回答を行う場合に、以前のアンケートの回答の一部または全部が表示された画面を出力するアンケート処理装置を有する情報システムについて説明する。
【0029】
なお、ここで説明する情報システムは、アンケートの内容に基づいて、エンゲージメントシステムと言っても良い。エンゲージメントシステムとは、ここでは、従業員が組織の目標達成に向けて、自発的に自らの力を発揮しようとし、社員も組織も成長するというエンゲージメントを実現するためのシステムである。また、組織とは、例えば、いわゆる企業、個人事業、地方公共団体、町内会等であり、広く解する。組織は、例えば、何らかの仕事を行う組織である。組織の種類等は問わないことは好適である。なお、かかる場合、アンケートは、後述の例示のように、構成員に対する組織に関する質問を有する。
【0030】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、アンケート処理装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。アンケート処理装置1は、ここではいわゆるサーバ装置である。アンケート処理装置1は、例えば、クラウドサーバやASPサーバであるが、そのタイプや設置場所は問わない。端末装置2は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話等の携帯端末、いわゆるパソコン等であり、そのタイプは問わない。
【0031】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
【0032】
情報システムAを構成するアンケート処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、アンケート情報格納部111、ユーザ情報格納部112、および過去回答情報格納部113を備える。受信部12は、アンケート指示受信部121、および回答情報受信部122を備える。処理部13は、アンケート画面情報構成部131、過去回答情報取得部132、および判断部133を備える。送信部14は、アンケート画面情報送信部141、および関係情報送信部142を備える。
【0033】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0034】
アンケート処理装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述するアンケート情報、後述するユーザ情報、後述する過去回答情報、関係情報、受付情報である。関係情報は、ユーザの過去のアンケートに対する回答と、今回のアンケートに対する回答との関係に関する情報である。関係情報は、例えば、アンケートへの回答を示すユーザ回答情報が受け付けられない旨の情報である。また、関係情報は、例えば、アンケートへの回答を示すユーザ回答情報を登録しても良いか否かを確認するための情報である。また、受付情報とは、端末装置2から送信されたアンケートの回答情報が受け付けられた旨を示す情報である。なお、受付情報は、関係情報の一例である、と考えても良い。また、受付情報は、例えば、アンケートへの回答を示すユーザ回答情報が受け付けられた旨の情報、ユーザ回答情報が受け付けられる旨の情報、ユーザ回答情報が登録された旨の情報、またはユーザ回答情報が登録される旨の情報等である。
【0035】
アンケート情報格納部111は、1または2以上のアンケート情報が格納される。アンケート情報とは、ユーザに実施するアンケートに関する情報である。アンケート情報は、通常、アンケートの内容を示す情報を含む。アンケート情報は、例えば、アンケート画面の情報でも良い。
【0036】
アンケート情報は、例えば、アンケートの項目に関する2以上の項目情報を含む。項目は、質問と言っても良い。項目情報は、例えば、組織の項目に関する情報である。項目は、例えば、組織に関する質問であっても良い。また、項目は、例えば、組織に関する質問に対応付いていても良い。2以上の項目には、例えば、組織の総合的な事項に関する総合的項目と組織の個別的な項目である個別項目とがある。なお、総合的項目は、通常、抽象度の高い質問に対する項目である。また、個別項目は、通常、抽象度がより低い質問(より具体的な質問)に対する項目である。また、2以上の項目情報は、例えば、4つの総合的項目の項目情報と64の個別項目の項目情報とを有する。また、項目は、例えば、2以上のうちのいずれかの対象に対応する。対象は、ファクターと言っても良い。また、対象は、組織に関わる事項と言っても良い。また、項目情報は、例えば、項目を識別する項目識別子、質問情報を有する。また、項目識別子は、例えば、ID、項目名等である。項目識別子は、質問情報そのものでも良い。質問情報は、質問を示す情報である。なお、質問とは、通常、アンケートの質問である。また、事項は、対象や項目と言っても良い。また、項目識別子は、質問の属性値と対応付けられていても良い。質問の属性値が項目識別子と対応付いていることは、質問の属性値が項目情報と対応付いていることである。質問の属性値は、質問の種類を特定する情報でも良い。質問の属性値は、例えば、期待度、満足度である。期待度の属性値を有する質問は、例えば、組織の項目に対する構成員の期待度を問う質問である。期待度は、重要な度合いである重要度と言っても良い。満足度の属性値を有する質問は、組織の項目に対する構成員の満足度を問う質問である。満足度は、評価と言っても良いし、良し悪しの度合い等と言っても良い。
【0037】
ユーザ情報格納部112には、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。ユーザは、例えば、組織の構成員である。組織の構成員は、社員のみならず契約社員、アルバイト等を含んでも良い。ユーザ情報は、通常、ユーザを識別するユーザ識別子を有する。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、メールアドレス、電話番号などである。ユーザ情報は、例えば、ユーザ属性値を有する。ユーザ属性値は、例えば、ユーザが所属する組織を識別する組織識別子、ユーザが所属する部署を識別する部署識別子、性別、年齢、役職等を識別する役職識別子のうちの1以上の情報を有する。
【0038】
過去回答情報格納部113には、1以上の過去ユーザ回答情報が格納される。過去ユーザ回答情報は、ユーザ識別子に対応付けられて格納される。
【0039】
過去ユーザ回答情報は、アンケートに対するユーザの過去の回答にかかる情報である。過去ユーザ回答情報は、2以上の項目回答情報を含む。項目回答情報は、質問を識別する項目識別子と質問に対する回答に関する回答情報とを有する。回答情報は、回答そのものでも良いし、回答へのリンク、回答を特定するID等でも良い。過去ユーザ回答情報は、アンケートを実施した時またはアンケートに回答した時を示す時期情報に対応付いていることは好適である。1以上の各過去ユーザ回答情報は、1以上の時点でのユーザの回答情報である。なお、項目識別子は、質問の属性値と対応付けられていても良い。
【0040】
受信部12は、各種の情報や指示を受信する。各種の情報や指示とは、例えば、後述するアンケート指示、回答情報である。
【0041】
アンケート指示受信部121は、アンケート指示を端末装置2から受信する。アンケート指示は、アンケート画面を端末装置2に出力するための指示である。アンケート指示は、通常、ユーザ識別子を有する。なお、アンケート指示受信部121は、ユーザ識別子と、アンケート画面を出力する指示とを同時に受信する必要はない。例えば、受信部12が、ユーザがアンケート処理装置1へログインする時に、ユーザ識別子を受信し、ログイン後に、アンケート指示受信部121がアンケート画面を出力する指示を受信した場合も、アンケート指示受信部121がユーザ識別子を有するアンケート指示を端末装置2から受信した、と考えても良い。
【0042】
回答情報受信部122は、ユーザ回答情報とユーザ識別子とを端末装置2から受信する。ユーザ回答情報は、通常、現在のユーザの回答に係る情報である。ユーザ回答情報は、2以上の項目回答情報を含む。項目回答情報は、項目識別子と回答情報とを有する。なお、回答情報受信部122は、ユーザ回答情報とユーザ識別子とを同時に受信する必要はない。例えば、受信部12が、ユーザがアンケート処理装置1へログインする時に、ユーザ識別子を受信し、ログイン後に、回答情報受信部122がユーザ回答情報を受信した場合も、回答情報受信部122はユーザ識別子とユーザ回答情報とを端末装置2から受信した、と考えても良い。また、回答情報受信部122は、ユーザ回答情報を構成する2以上の項目回答情報も同時に受信する必要はない。
【0043】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、アンケート画面情報構成部131、過去回答情報取得部132、判断部133が行う処理である。
【0044】
処理部13は、例えば、回答情報受信部122が受信したユーザ回答情報を、ユーザ識別子に対応付けて、過去回答情報格納部113に蓄積しても良い。例えば、後述する判断部133が、過去回答情報取得部132が取得した1以上の回答情報と、回答情報受信部122が受信したユーザ回答情報が有する1以上の回答情報とが予め決められた関係を有さないと判断した場合に、処理部13は、回答情報受信部122が受信したユーザ回答情報をユーザ識別子に対応付けて、過去回答情報格納部113に蓄積しても良い。なお、予め決められた関係を有さない場合は、例えば、アンケートに対する過去の回答と今回の回答とが同一、同様、または近似する関係に無い場合である。
【0045】
処理部13は、例えば、受信部12が受信したユーザ情報をユーザ情報格納部112に蓄積しても良い。かかる処理は、ユーザの登録処理である。
【0046】
また、処理部13は、例えば、後述する判断部133の判断結果に応じて、ユーザ識別子等を用いて、関係情報または受付情報を構成しても良い。
【0047】
アンケート画面情報構成部131は、アンケート情報格納部111のアンケート情報を用いて、アンケート画面情報を構成する。アンケート画面情報は、アンケートの画面に関する情報である。アンケート画面情報は、端末装置2でアンケート画面を構成するための情報である。アンケート画面情報は、アンケートを実施するための画面そのものでも良いし、端末装置2で解釈実行されて、アンケートの画面を構成するためのスクリプト(例えば、HTML、XMLなど)で記載されている画面の情報等でも良い。アンケート画面情報は、アンケート画面を構成する情報であれば何でも良く、その構造やデータタイプ等は問わない。
【0048】
アンケート画面情報構成部131は、過去回答情報取得部132が取得した1以上の回答情報と、アンケート情報格納部111のアンケート情報とを用いて、1以上の回答情報を含むアンケート画面情報を構成することは好適である。かかる場合、当該アンケート画面情報を用いて構成された画面は、アンケートの質問と、過去の1以上の回答とを含む画面である。
【0049】
過去回答情報取得部132は、ユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する1以上の回答情報を過去回答情報格納部113から取得する。なお、かかるユーザ識別子は、回答情報受信部122が受信したユーザ識別子または、アンケート指示受信部121が受信したユーザ識別子である。
【0050】
つまり、過去回答情報取得部132は、回答情報を送信してきたユーザの過去のアンケートの回答情報を過去回答情報格納部113から取得する。または、過去回答情報取得部132は、アンケート画面情報が構成されるために使用するユーザの過去のアンケートの回答情報を過去回答情報格納部113から取得する。
【0051】
過去回答情報取得部132は、ユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する1以上の一部の回答情報のみを取得しても良い。
【0052】
過去回答情報取得部132は、ユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する回答情報の中で、予め決められた属性値に対応する1以上の回答情報を取得しても良い。
【0053】
2以上の時点の過去ユーザ回答情報が過去回答情報格納部113に存在する場合、過去回答情報取得部132は、一番最近の過去ユーザ回答情報から回答情報を取得することは好適である。ただし、過去回答情報取得部132は、いずれかの過去ユーザ回答情報から回答情報を取得しても良いし、過去の2以上の過去ユーザ回答情報から回答情報を取得しても良いし、すべての過去ユーザ回答情報から回答情報を取得しても良い。
【0054】
また、上記の予め決められた属性値とは、例えば、構成員の満足度である。上記の予め決められた属性値は、通常、回答が変化することが想定される種類の質問に対応する属性値である。
【0055】
判断部133は、過去回答情報取得部132が取得した1以上の回答情報と、回答情報受信部122が受信したユーザ回答情報が有する1以上の回答情報とが予め決められた関係を有するか否かを判断する。
【0056】
判断部133は、過去回答情報取得部132が取得した回答情報と、回答情報受信部122が受信した回答情報とを比較する場合、通常、同じ項目識別子と対になる2つの回答情報を比較する。つまり、判断部133は、過去回答情報取得部132が取得した回答情報と、回答情報受信部122が受信した回答情報との関係を取得する場合、同じ項目識別子と対になる2つの回答情報の間の関係を取得する。なお、かかる場合の関係は、例えば、一致するか否かである。ただし、かかる場合の関係は、例えば、予め決められた条件を満たすほど近似するか否かでも良い。
【0057】
判断部133は、予め決められた属性値に対応する過去ユーザ回答情報が有する回答情報と、予め決められた属性値に対応するユーザ回答情報が有する回答情報とを用いて、予め決められた関係を有するか否かを判断する。
【0058】
なお、予め決められた関係とは、通常、予め決められた条件を満たすほど近似するという関係である。さらに詳細には、予め決められた関係とは、1以上の過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報と、ユーザ回答情報に含まれる回答情報とが、予め決められた関係を有するほど近似する関係である。つまり、予め決められた関係を満たすことは、通常、過去の回答情報を流用したことである。
【0059】
また、予め決められた関係を有するほど近似する関係は、例えば、1以上の過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報とユーザ回答情報に含まれる回答情報とが完全に一致すること、1以上の過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報とユーザ回答情報に含まれる回答情報とが一致する割合が閾値以上または閾値より大きいこと、または1以上の過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報とユーザ回答情報に含まれる回答情報とが一致する数が閾値以上または閾値より多いことである。なお、かかる場合の比較対象は、通常、同一の項目識別子に対応する2つの回答情報(過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報とユーザ回答情報に含まれる回答情報)である。
【0060】
なお、予め決められた関係とは、例えば、予め決められた条件を満たすほど異なっているという関係である場合もあり得る。例えば、過去の回答と現在の回答とが、あまりに異なっていることが不自然または不適切なアンケートの場合、予め決められた関係が、例えば、予め決められた条件を満たすほど異なっているという関係であっても良い。予め決められた条件を満たすほど異なっているという関係は、例えば、1以上の過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報とユーザ回答情報に含まれる回答情報とが全て異なること、1以上の過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報とユーザ回答情報に含まれる回答情報とが一致する割合が閾値以下または閾値より小さいこと、または1以上の過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報とユーザ回答情報に含まれる回答情報とが一致する数が閾値以下または閾値より少ないことである。なお、かかる場合の比較対象は、通常、同一の項目識別子に対応する2つの回答情報(過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報とユーザ回答情報に含まれる回答情報)である。 また、判断部133が比較する過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報とユーザ回答情報に含まれる回答情報は、通常、同一の項目識別子に対応する回答情報であるが、異なる項目識別子に対応する回答情報であっても良い。かかる場合、例えば、過去ユーザ回答情報に含まれる回答情報を識別する項目識別子と、ユーザ回答情報に含まれる回答情報を識別する項目識別子との対応が、格納部11で管理されている。
【0061】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、アンケート情報、関係情報、受付情報等である。
【0062】
アンケート画面情報送信部141は、アンケート画面情報構成部131が構成したアンケート画面情報を端末装置2に送信する。なお、かかる端末装置2は、アンケート指示を送信した端末装置2である。
【0063】
関係情報送信部142は、判断部133が予め決められた関係を有すると判断した場合、当該関係に関する関係情報を端末装置2に送信する。なお、かかる場合の関係情報は、例えば、アンケートへの回答を示すユーザ回答情報が受け付けられない旨の情報、またはアンケートへの回答を示すユーザ回答情報を登録しても良いか否かを確認するための情報である。また、関係情報は、格納部11に格納されている情報でも良いし、処理部13が、ユーザ識別子等を用いて構成した情報でも良い。
【0064】
なお、関係情報送信部142は、判断部133が予め決められた関係を有さないと判断した場合、受付情報を端末装置2に送信しても良い。なお、かかる端末装置2は、ユーザ回答情報を送信した端末装置2である。また、受付情報は、格納部11に格納されている情報でも良いし、処理部13が、ユーザ識別子等を用いて構成した情報でも良い。
【0065】
端末装置2を構成する端末格納部21は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザの組織を識別する組織識別子である。各種の情報は、例えば、端末受信部25が受信した情報である。なお、組織識別子は、ユーザを識別する情報と考えても良い。
【0066】
端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。各種の指示や情報等とは、例えば、アンケート指示、アンケートの回答情報等である。
【0067】
各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0068】
端末処理部23は、各種の処理とは、例えば、端末受信部25が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、端末受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0069】
端末送信部24は、各種の指示や情報等をアンケート処理装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、端末処理部23が構成した指示、端末受付部22が受け付けた指示や情報等である。各種の指示や情報等とは、例えば、アンケート指示、ユーザ回答情報等である。
【0070】
端末受信部25は、各種の情報をアンケート処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、アンケート画面情報、関係情報、受付情報である。
【0071】
端末出力部26は、各種の情報を取得する。各種の情報とは、例えば、端末受付部22が受け付けた情報、端末受信部25が受信した情報、端末処理部23が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、アンケート画面、関係情報、受付情報である。
【0072】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0073】
格納部11、アンケート情報格納部111、ユーザ情報格納部112、過去回答情報格納部113、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0074】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0075】
受信部12、アンケート指示受信部121、回答情報受信部122、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0076】
処理部13、アンケート画面情報構成部131、過去回答情報取得部132、判断部133、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0077】
送信部14、アンケート画面情報送信部141、関係情報送信部142、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0078】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0079】
次に、情報システムAの動作について用いて説明する。まず、
図3のフローチャートを用いて、アンケート処理装置1の動作について説明する。
【0080】
(ステップS301)アンケート指示受信部121は、アンケート指示を端末装置2から受信したか否かを判断する。アンケート指示を受信した場合はステップS302に行き、受信しなかった場合はステップS304に行く。
【0081】
(ステップS302)アンケート画面情報構成部131は、アンケート画面情報構成処理を行う。アンケート画面情報構成処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0082】
(ステップS303)アンケート画面情報送信部141は、ステップS302で構成されたアンケート画面情報を、アンケート指示を送信してきた端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0083】
(ステップS304)回答情報受信部122は、ユーザ回答情報とユーザ識別子とを端末装置2から受信したか否かを判断する。ユーザ回答情報等を受信した場合はステップS305に行き、受信しなかった場合はステップS301に戻る。
【0084】
(ステップS305)判断部133は、判断処理を行う。判断処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0085】
(ステップS306)ステップS305での判断処理の結果、過去回答情報取得部132が取得した1以上の回答情報と、回答情報受信部122が受信したユーザ回答情報が有する1以上の回答情報とが予め決められた関係を有するか否かを判断する。予め決められた関係を有する場合はステップS307に行き、予め決められた関係を有さない場合はステップS307に行く。
【0086】
(ステップS307)処理部13は、予め決められた関係を有することを示す関係情報を取得する。
【0087】
(ステップS308)関係情報送信部142は、ステップS307で取得された関係情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0088】
(ステップS309)処理部13は、回答情報受信部122が受信したユーザ回答情報を、ユーザ識別子に対応付けて、過去回答情報格納部113に蓄積する。
【0089】
(ステップS310)処理部13は、送信されたユーザ回答情報が受け付けられた旨を示す受付情報を取得する。そして、送信部14は、取得された受付情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0090】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0091】
次に、ステップS305のアンケート画面情報構成処理について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0092】
(ステップS401)過去回答情報取得部132は、アンケート指示受信部121が受信したユーザ識別子を取得する。
【0093】
(ステップS402)過去回答情報取得部132は、ステップS401で取得したユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する1以上の回答情報を過去回答情報格納部113から取得する。
【0094】
(ステップS403)アンケート画面情報構成部131は、アンケート情報格納部111からアンケート情報を取得する。
【0095】
(ステップS404)アンケート画面情報構成部131は、過去回答情報取得部132が取得した1以上の回答情報と、アンケート情報格納部111のアンケート情報とを用いて、1以上の回答情報を含むアンケート画面情報を構成する。上位処理にリターンする。なお、ここで構成されたアンケート画面情報は、アンケートの1以上の質問を含み、過去の1以上の回答を含む画面を構成するための情報である。
【0096】
なお、
図4のフローチャートにおいて、アンケート画面情報は、過去のアンケートの回答を示す1以上の回答情報を含まなくても良い。
【0097】
次に、ステップS305の判断処理について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0098】
(ステップS501)過去回答情報取得部132は、回答情報受信部122が受信したユーザ識別子を取得する。
【0099】
(ステップS502)過去回答情報取得部132は、ステップS501で取得したユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する1以上の回答情報を過去回答情報格納部113から取得する。
【0100】
(ステップS503)過去回答情報取得部132は、ステップS502で取得した1以上の回答情報のうち、受信された回答情報と比較する1以上の回答情報を取得する。なお、ここで取得された各回答情報は、項目識別子に対応付いている。
【0101】
(ステップS504)判断部133は、カウンタiに1を代入する。
【0102】
(ステップS505)判断部133は、i番目の項目が存在するか否かを判断する。i番目の項目が存在する場合はステップS506に行き、i番目の項目が存在しない場合はステップS510に行く。なお、ここで、i番目の項目とは、過去の回答情報と今回の回答情報とを比較する対象の回答情報に対するi番目の項目である。判断部133は、例えば、予め決められた属性値に対応するi番目の項目識別子がアンケート情報格納部111に存在するか否かにより、i番目の項目が存在するか否かを判断する。
【0103】
(ステップS506)判断部133は、回答情報受信部122が受信した回答情報の中の、比較する対象のi番目の項目識別子に対応付いている回答情報を取得する。なお、回答情報受信部122が受信した各回答情報は、項目識別子に対応付いている。また、i番目の項目識別子に対応付いている回答情報は、i番目の項目の回答情報と言っても良い。
【0104】
(ステップS507)判断部133は、ステップS503で取得された回答情報のうち、i番目の項目識別子に対応付いている回答情報を取得する。
【0105】
(ステップS508)判断部133は、ステップS506で取得した回答情報とステップS507で取得した回答情報とを比較し、2つの回答情報の関係を取得し、当該関係またはi番目の項目識別子を図示しないバッファに一時蓄積する。なお、関係とは、通常、一致するか否かであるが、例えば、一致しないか否か、一致する度合いを示す情報等でも良い。また、判断部133は、取得した関係が「一致する」ことを示す情報である場合、i番目の項目識別子を図示しないバッファに一時蓄積しても良い。また、判断部133は、取得した関係が「一致する」ことを示す情報である場合、2つの回答情報が一致した数をインクリメントし、インクリメントした数値をバッファに一時蓄積しても良い。
【0106】
(ステップS509)判断部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS505に戻る。
【0107】
(ステップS510)判断部133は、図示しないバッファに一時蓄積されている情報を用いて、予め決められた関係を有するか否かを判断し、判断結果を、例えば、変数「関係」に代入する。判断部133は、例えば、2つの回答情報が一致した数をバッファから読みだし、当該数が予め決められた条件を満たすほど多い場合(例えば、閾値以上または閾値より多い場合、割合が閾値以上または閾値より大きい場合)は予め決められた関係を有する、と判断する。
【0108】
次に、端末装置2の動作について説明する。端末装置2の端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する。端末送信部24は、端末処理部23が構成した指示等をアンケート処理装置1に送信する。そして、端末受信部25は、指示等の送信に応じて、アンケート処理装置1から情報を受信する。次に、端末処理部23は、端末受信部25が受信した情報を出力されるデータに構成する。次に、端末出力部26は、端末処理部23により構成された情報を出力する。
【0109】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は
図1である。
【0110】
今、アンケート情報格納部111には、
図6に示すアンケート情報管理表が格納されている、とする。アンケート情報管理表は、アンケート情報を管理する表である。アンケート情報は、ここでは、複数の項目情報を有する。項目情報は、アンケートの項目に対応する情報である。項目情報は、組織(ここでは、企業)の構成員(ここでは、従業員)に対するアンケートの項目を示す情報である。項目情報は、ここでは、「設問No」「種類」「ファクター」「項目」「質問:期待度」「質問:満足度」を有する。「設問No」は設問を識別するIDであり、項目識別子の一例である。「種類」は項目の種類を示す情報であり、ここでは、総合的項目または個別項目のいずれかを採り得る。「ファクター」は項目の中位概念であり、対象と言っても良い。「項目」は項目の内容を示す情報である。なお、「項目」を項目識別子である、と考えても良い。「質問:期待度」は期待度情報を取得するための質問である。「質問:満足度」は満足度情報を取得するための質問である。また、アンケート情報格納部111は、各項目を1~5の5段階の回答を受け付けることを示す情報が格納されている、とする。また、
図6のアンケート情報管理表の「種類」「ファクター」「項目」「質問:期待度」「質問:満足度」は、それぞれ質問の属性値である。また、「質問:期待度」「質問:満足度」は、それぞれ単に「期待度」「満足度」と言っても良い。さらに、期待度情報、満足度情報も、それぞれ単に期待度、満足度と言っても良い。
【0111】
また、ユーザ情報格納部112には、
図7に示すユーザ情報管理表が格納されている、とする。ユーザ情報管理表は、組織の構成員であるユーザを管理する表である。ユーザ情報管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「氏名」「パスワード」「性別」「年齢」「組織識別子」「部署識別子」「役職」「メールアドレス」を有するレコードを、多数、格納している。「ID」は、レコードを識別する情報である。ユーザ情報管理表のユーザ情報は、図示しない手段により、登録された情報である。
【0112】
また、過去回答情報格納部113には、例えば、
図8に示すように、2以上の回答情報(ここでは、回答情報は構成員回答情報)が格納されている、とする。つまり、アンケートの第一回の回答は完了しており、各構成員の回答情報は過去回答情報格納部113に格納されている、とする。
【0113】
過去回答情報格納部113の回答情報には、ここでは、ユーザ識別子、回数識別子に対応付いている。回数識別子は、アンケートの回数を示す情報である。また、801は、回数識別子「第1回」のアンケートの回答情報であり、組織の構成員(従業員と言っても良い)「S01」の回答情報である。回答情報は、「項目識別子」「期待度情報」「満足度情報」を有するレコードを多数(63以上)有する。なお、項目識別子が1~4の項目のレコードは、総合的項目のレコードであり、期待度情報を有さない。そして、801の回答情報を構成する期待度情報、満足度情報は、従業員が、
図6に示すアンケート情報管理表の「質問:期待度」「質問:満足度」に対して行った回答から取得された情報である。そして、かかる回答は、ここでは、1から5までの自然数のいずれかによる回答である。また、ここでは、「質問:期待度」に対する期待度情報が1である場合、期待度が最も低く、5である場合、期待度が最も高い。また、「質問:満足度」に対する満足度情報が1である場合、満足度が最も低く、5である場合、満足度が最も高い。
【0114】
また、格納部11には、
図9に示す判断条件管理表が格納されている。判断条件管理表は、判断部133の判断のために利用される情報である。判断条件管理表は、「組織識別子」「ユーザ属性値」「判断条件」を有する。「判断条件」は、「属性値」「合致条件」を有する。「判断条件」は、ここでは、組織識別子、ユーザ属性値のうちの1以上の情報に対応付けて管理されている。つまり、ここでは、組織識別子、ユーザ属性値のうちの1以上の情報に応じて、判断条件が異なる。
【0115】
また、「属性値」は、過去の回答情報と今回の回答情報とが予め決められた関係を有するか否かを判断する際に対象となる回答情報に対応する属性値を示す。例えば、属性値「満足度」である場合、満足度に対応する回答情報のみを使用して、予め決められた関係を有するか否かが判断される。また、例えば、属性値「個別項目」である場合、個別項目に対応する回答情報のみを使用して、予め決められた関係を有するか否かが判断される。さらに、例えば、属性値「個別項目&満足度」である場合、個別項目かつ満足度に対応する回答情報のみを使用して、予め決められた関係を有するか否かが判断される。「合致条件」は、予め決められた関係を有するか否かを判断するための条件である。合致条件「95%以上」は、判断対象の回答情報の組(過去の回答情報と今回の回答情報)のうち、95%以上の回答情報の組が一致することである。合致条件「100以上」は、判断対象の回答情報のうち、100以上の回答情報の組が一致することである。また、「ユーザ属性値」は、ユーザ情報に含まれる属性値に関する情報であり、例えば、部署識別子、性別、年齢、役職識別子に関する情報である。
【0116】
かかる状況において、以下の具体例について説明する。なお、本具体例において、
図6のアンケート情報を用いて構成される同一のアンケートの二回目を実施するものとする。
【0117】
まず、ユーザ「田中A夫」は、組織「A社」から、アンケートに対する第二回目の回答を行う指示を受けた、とする。なお、アンケートに対する第一回目の回答から1年が経過している、とする。なお、アンケートへの回答の期間の間隔は問わないことは言うまでもない、また、アンケートは、定期的に行うことは好適であるが、定期的でなくても良い。
【0118】
そして、田中A夫は、第二回目のアンケートへの回答を行おうと、アンケート指示を端末装置2に入力した、とする。次に、端末装置2の端末処理部23は、端末格納部21に格納されているユーザ識別子「S01」を読み出し、当該ユーザ識別子「S01」を有するアンケート指示を構成する。次に、端末送信部24は、当該アンケート指示をアンケート処理装置1に送信する。なお、アンケート指示の入力の前に、例えば、田中A夫の端末装置2の操作により、端末装置2からアンケート処理装置1へのログイン処理が完了している、とする。また、ログイン処理は公知技術であるので説明は省略する。
【0119】
次に、アンケート処理装置1のアンケート指示受信部121は、ユーザ識別子「S01」を有するアンケート指示を端末装置2から受信する。
【0120】
次に、アンケート画面情報構成部131は、以下のようにアンケート画面情報構成処理を行う。まず、過去回答情報取得部132は、アンケート指示受信部121が受信したユーザ識別子「S01」を取得する。
【0121】
次に、過去回答情報取得部132は、ユーザ識別子「S01」と対になる過去ユーザ回答情報が有する各回答情報(
図8の801の情報)を項目識別子および属性値(ここでは「期待度情報」または「満足度情報」)と対にして、過去回答情報格納部113から取得する。
【0122】
次に、アンケート画面情報構成部131は、アンケート情報格納部111からアンケート情報(
図6参照)を取得する。
【0123】
次に、アンケート画面情報構成部131は、過去回答情報取得部132が取得した田中A夫の第一回のアンケートの回答情報と、
図8の801のアンケート情報とを用いて、アンケート画面情報を構成する。ここでは、アンケート画面情報は、アンケートの今回の回答欄の横に、第一回のアンケートの回答情報が表示されている画面の情報である、とする。
【0124】
次に、アンケート画面情報送信部141は、構成されたアンケート画面情報を、アンケート指示を田中A夫の端末装置2に送信する。
【0125】
次に、田中A夫の端末装置2の端末受信部25は、アンケート処理装置1からアンケート画面情報を受信する。次に、端末処理部23は、端末受信部25が受信したアンケート画面情報を用いて、アンケート画面を構成する。次に、端末出力部26は、端末処理部23により構成されたアンケート画面を出力する。アンケート画面の例は、
図10である。
【0126】
次に、田中A夫は、今回のアンケートへの回答を考えて行うのは面倒であると考え、前回(第一回)の回答をそのまま写して、今回の回答にしようと考え、
図11に示すように、第1回回答と同じ回答を入力し、送信ボタン1101を押下した、とする。なお、この田中A夫のアンケートの回答姿勢については問題があり、かかる場合のチェックを行うのが、アンケート処理装置1の一つの機能である。また、
図11において、1102は、5つのうちのいずれかが選択可能なボタンである。
【0127】
そして、端末受付部22は、
図11の回答情報を受け付ける。また、送信ボタン1101の押下に応じて、端末受付部22は、送信指示を受け付ける。そして、送信指示の受け付けに応じて、端末処理部23は、端末格納部21からユーザ識別子「S01」を読み出す。また、端末処理部23は、
図11の回答情報を用いて、項目識別子と回答情報とを対に有する2以上の項目回答情報を構成する。項目回答情報は、ここでは、例えば、「項目識別子:属性値:回答情報」の構造を有する、とする。そして、項目回答情報は、例えば、「1:満足度:4」「2:満足度:4」・・・「5:期待度:3」「5:満足度:5」・・・である。なお、項目識別子は、ここでは、「設問No.」であり、属性値は、ここでは「期待度」または「満足度」を採り得、回答情報は「1~5のうちのいずれかの自然数」を採り得る。次に、端末受信部25は、ユーザ識別子「S01」と、2以上の項目回答情報を含むユーザ回答情報(「1:満足度:4」「2:満足度:4」・・・「5:期待度:3」「5:満足度:5」・・・)を、アンケート処理装置1に送信する。
【0128】
次に、アンケート処理装置1の回答情報受信部122は、ユーザ回答情報とユーザ識別子「S01」とを、田中A夫の端末装置2から受信する。
【0129】
次に、判断部133は、以下のように判断処理を行う。まず、過去回答情報取得部132は、回答情報受信部122が受信したユーザ識別子「S01」を取得する。
【0130】
次に、過去回答情報取得部132は、取得したユーザ識別子「S01」と対になる組織属性値「A社」と他のユーザ属性値を
図7のユーザ情報管理表から取得する。次に、過去回答情報取得部132は、組織属性値「A社」と対になる判断条件「属性値:満足度,合致条件:95%以上」を
図9の判断条件管理表から取得する。
【0131】
次に、過去回答情報取得部132は、ユーザ識別子「S01」および判断条件が有する属性値「満足度」と対になる回答情報を
図8の801から取得する。ここで、過去回答情報取得部132は、「1:満足度:4」「2:満足度:4」「3:満足度:3」「4:満足度:3」「5:満足度:5」・・・「62:満足度:4」・・・を取得する。なお、過去回答情報取得部132が取得した情報は「項目識別子:属性値:回答情報」の構造を有する、とする。
【0132】
次に、判断部133は、回答情報受信部122が受信した回答情報の中の、比較する対象の回答情報を項目識別子に対応付けて取得する。なお、比較する対象の回答情報は、ここでは属性値「満足度」と対になる回答情報である。
【0133】
次に、判断部133は、項目識別子が一致する2つの回答情報であり、属性値が「満足度」である2つの回答情報が、一致するか否かを判断する。なお、2つの回答情報は、田中A夫の過去の回答情報と、今回の回答情報である。
【0134】
ここで、判断部133は、比較対象のすべての回答情報の組(2つの回答情報)が一致する、と判断した、とする。
【0135】
次に、判断部133は、2つの回答情報が一致する率を「100%」と算出した、とする。次に、判断部133は、算出した一致率「100%」が「合致条件:95%以上」を満たす、と判断する。そして、判断部133は、かかる判断結果(例えば、「1」)を変数「判断結果」に代入する。なお、判断結果が「1」の時は合致条件を満たす場合であり、判断結果が「0」の時は合致条件を満たさない場合である、とする。
【0136】
次に、処理部13は、予め決められた関係を有することを示す関係情報の雛形(ここでは、例えば、「アンケートへの回答を示すユーザ回答情報が受け付けられません。“$一致率”もの回答が前回のアンケートの回答と一致しています。回答をやり直してください。」)を格納部11から取得する。そして、処理部13は、かかる関係情報の雛形の変数“$一致率”に「100%」を代入し、関係情報「アンケートへの回答を示すユーザ回答情報が受け付けられません。100%もの回答が前回のアンケートの回答と一致しています。回答をやり直してください。」を取得する。次に、関係情報送信部142は、取得された関係情報を端末装置2に送信する。
【0137】
次に、田中A夫の端末装置2は、当該関係情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信された関係情報を用いて、出力する関係情報を構成する。次に、端末出力部26は、かかる関係情報を出力する。かかる出力例は、
図12である。
【0138】
そして、田中A夫は、
図12の「OK」ボタン1201を押下した、とする。すると、ウィンドウ1202は閉じられ、
図11の画面になる。
【0139】
次に、田中A夫は、今度は、真面目にアンケートに対して回答し、
図13のような回答情報を入力し、送信ボタン1301を押下した、とする。
【0140】
そして、端末受付部22は、
図13の回答情報を受け付ける。また、端末受付部22は、送信指示を受け付ける。そして、送信指示の受け付けに応じて、端末処理部23は、端末格納部21からユーザ識別子「S01」を読み出す。また、端末処理部23は、
図13の回答情報を用いて、項目識別子と回答情報とを対に有する2以上の項目回答情報を構成する。項目回答情報は、そして、項目回答情報は、「1:満足度:4」「2:満足度:5」・・・「5:期待度:3」「5:満足度:4」・・・「15:期待度:4」「15:満足度:5」・・・である。次に、端末受信部25は、ユーザ識別子「S01」と、2以上の項目回答情報を含むユーザ回答情報(「1:満足度:4」「2:満足度:5」・・・「5:期待度:3」「5:満足度:4」・・・「15:期待度:4」「15:満足度:5」・・・)とを、アンケート処理装置1に送信する。
【0141】
次に、アンケート処理装置1の回答情報受信部122は、ユーザ回答情報とユーザ識別子「S01」とを、田中A夫の端末装置2から受信する。
【0142】
次に、判断部133は、以下のように判断処理を行う。まず、過去回答情報取得部132は、回答情報受信部122が受信したユーザ識別子「S01」を取得する。
【0143】
次に、過去回答情報取得部132は、取得したユーザ識別子「S01」と対になる組織属性値「A社」と他のユーザ属性値を
図7のユーザ情報管理表から取得する。次に、過去回答情報取得部132は、組織属性値「A社」と対になる判断条件「属性値:満足度,合致条件:95%以上」を
図9の判断条件管理表から取得する。
【0144】
次に、過去回答情報取得部132は、ユーザ識別子「S01」および判断条件が有する属性値「満足度」と対になる回答情報を
図8の801から取得する。ここで、過去回答情報取得部132は、「1:満足度:4」「2:満足度:4」「3:満足度:3」「4:満足度:3」「5:満足度:5」・・・「62:満足度:4」・・・を取得する。
【0145】
次に、判断部133は、回答情報受信部122が受信した回答情報の中の、比較する対象の回答情報を項目識別子に対応付けて取得する。なお、比較する対象の回答情報は、ここでは属性値「満足度」と対になる回答情報である。
【0146】
次に、判断部133は、項目識別子が一致する2つの回答情報であり、属性値が「満足度」である2つの回答情報が、一致するか否かを判断する。なお、2つの回答情報は、田中A夫の過去の回答情報と、今回、受信された回答情報である。
【0147】
ここで、判断部133は、比較対象の回答情報の組(2つの回答情報)のうち、75%の組が一致する、と判断した、とする。
【0148】
次に、判断部133は、算出した一致率「75%」が「合致条件:95%以上」を満たさない、と判断する。そして、判断部133は、かかる判断結果(例えば、「0」)を変数「判断結果」に代入する。
【0149】
次に、処理部13は、回答情報受信部122が受信したユーザ回答情報を、ユーザ識別子「S01」に対応付けて、過去回答情報格納部113に蓄積する。かかる処理により、田中A夫のアンケートの2回目の回答が蓄積された。
【0150】
次に、処理部13は、送信されたユーザ回答情報が受け付けられた旨を示す受付情報を取得する。そして、送信部14は、取得された受付情報を端末装置2に送信する。
【0151】
次に、田中A夫の端末装置2の端末受信部25は、アンケート処理装置1から受付情報を受信する。次に、端末処理部23は、端末受信部25が受信した受付情報を用いて、出力する受付情報を構成する。次に、端末出力部26は、端末処理部23により構成された受付情報を出力する。なお、受付情報は、例えば、「あなたのアンケートの回答が登録されました。お疲れ様でした。」である。
【0152】
以上、本実施の形態によれば、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、アンケートへの適切な回答を支援できる。
【0153】
また、本実施の形態によれば、構成員の満足度、構成員の期待度の項目を含む同様のアンケートを同一人に複数回行う場合に、アンケートへの適切な回答を支援できる。
【0154】
また、本実施の形態によれば、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、アンケートへの適切な回答を効率的に入力できる。
【0155】
なお、本実施の形態によれば、過去の回答情報を、回答情報を入力する付近に表示した(
図10等を参照)。しかし、本実施の形態において、過去の回答情報を、回答情報を入力する欄に入力しておいても良い。かかる場合、端末装置で出力されるアンケート画面は、例えば、
図14のようになる。
【0156】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるアンケート処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、アンケートに対するユーザの過去の回答を示す情報であり、質問を識別する項目識別子と当該質問に対する回答に関する回答情報とを有する2以上の項目回答情報を含む情報である1以上の過去ユーザ回答情報が、ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられて格納される過去回答情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、項目識別子と回答情報とを有する2以上の項目回答情報を含むユーザ回答情報と、ユーザ識別子とを端末装置から受信する回答情報受信部と、前記回答情報受信部が受信したユーザ識別子と対になる過去ユーザ回答情報が有する1以上の回答情報を前記過去回答情報格納部から取得する過去回答情報取得部と、前記過去回答情報取得部が取得した1以上の回答情報と、前記回答情報受信部が受信したユーザ回答情報が有する1以上の回答情報とが予め決められた関係を有するか否かを判断する判断部と、前記判断部が予め決められた関係を有すると判断した場合、当該関係に関する関係情報を前記端末装置に送信する関係情報送信部として機能させるためのプログラムである。
【0157】
また、
図15は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態のアンケート処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図15は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図16は、システム300のブロック図である。なお、
図15、
図16は、エンゲージメントシステムを実現するコンピュータの外観等を示す図である。
【0158】
図15において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0159】
図16において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0160】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態のアンケート処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0161】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態のアンケート処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0162】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0163】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0164】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0165】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。つまり、アンケート処理装置1は、スタンドアロンで動作しても良い。
【0166】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0167】
以上のように、本発明にかかるアンケート処理装置は、同一人に同様のアンケートを複数回行う場合に、アンケートへの適切な回答を支援できるという効果を有し、エンゲージメント装置等として有用である。
【符号の説明】
【0168】
1 アンケート処理装置
2 端末装置
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 アンケート情報格納部
112 ユーザ情報格納部
113 過去回答情報格納部
121 アンケート指示受信部
122 回答情報受信部
131 アンケート画面情報構成部
132 過去回答情報取得部
133 判断部
141 アンケート画面情報送信部
142 関係情報送信部