(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022062492
(43)【公開日】2022-04-20
(54)【発明の名称】メジャー、及びデータ提供装置
(51)【国際特許分類】
G01B 3/1003 20200101AFI20220413BHJP
G01B 3/1061 20200101ALI20220413BHJP
A41H 1/02 20060101ALI20220413BHJP
【FI】
G01B3/1003
G01B3/1061
A41H1/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020170538
(22)【出願日】2020-10-08
(71)【出願人】
【識別番号】506393422
【氏名又は名称】ハイドサイン株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】501046464
【氏名又は名称】株式会社廣瀬商会
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】吉井 秀雄
【テーマコード(参考)】
2F011
【Fターム(参考)】
2F011AA02
2F011AA05
(57)【要約】
【課題】衣服のサイズ選択に利用するのに適したメジャーを提供する。
【解決手段】人体の所定の部位を採寸するのに利用されるメジャー100であって、可撓性を有するテープ状のメジャー本体101を備え、メジャー本体101に複数のサイズエリアが視認可能に記載されている。複数のサイズエリアは、特定の衣服に対応付けて、人体の所定の部位の寸法(例えばウエストや胸囲等)に合うサイズを表すように区分けされており、色分けされている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の所定の部位を採寸するのに利用されるメジャーであって、
可撓性を有するテープ状のメジャー本体を備え、
前記メジャー本体に複数のサイズエリアが視認可能に記載されており、
前記複数のサイズエリアは、特定の衣服に対応付けて、前記所定の部位の寸法に合うサイズを表すように区分けされていることを特徴とするメジャー。
【請求項2】
複数の前記所定の部位を対象とし、
前記メジャー本体に、一の所定の部位の寸法に合うサイズを表すように区分けされている複数のサイズエリアと、他の所定の部位の寸法に合うサイズを表すように区分けされている複数のサイズエリアとが記載されていることを特徴とする請求項1に記載のメジャー。
【請求項3】
前記複数のサイズエリアは色分けされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のメジャー。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のメジャーを紙で作成するための画像を印刷可能にしたデータを、ネットワークを介して外部の情報処理装置に送信する送信手段を備えたことを特徴とするデータ提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体の所定の部位を採寸するのに利用されるメジャー、及びデータ提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のEC(Electronic Commerce)の普及により、通販で衣服を販売、購入する機会が増えている。通販において、購入者は、販売者から提供される製品毎の各部位の寸法の情報を確認して、衣服のサイズを選択する。しかしながら、自身のサイズと販売者から提供される寸法の情報との適合性を正確に把握できなかったり、多種多様な衣服のシルエットやフィット感を把握できなかったりして、サイズ不一致による製品交換やキャンセルが多く発生するのが実情である。サイズ不一致による製品交換やキャンセルは、購入者にとってストレスになり、販売者にとっても大きなロスやリスクになる。
【0003】
また、企業制服や学校制服のように同じデザインの衣服を多人数に販売する場合、例えば販売者が企業や学校に出向いて、個人別採寸を行うやり方があるが、販売者にとって大きな手間がかかる。そこで、購入者に採寸を委ねて、ウエストや胸囲等の採寸値を自己申告してもらうやり方がある。しかしながら、自己申告する採寸値が、総務部の社員や教職員といった第三者を介して販売者側に伝えられることが多い。そのため、例えば女性が正確な採寸値を第三者に伝えることを嫌がり、場合によっては正確な採寸値を伝えず、結果、サイズ不一致による製品交換やキャンセルが発生するおそれがある。
【0004】
なお、人体の所定の部位を採寸するのに利用されるメジャーに関する技術として、例えば特許文献1には、ウエスト寸法を測るための帯状のウエスト用メジャーと、股上寸法を測るための帯状の股上用メジャーとを備えるウエスト測定具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、衣服のサイズ選択に利用するのに適したメジャーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のメジャーは、人体の所定の部位を採寸するのに利用されるメジャーであって、可撓性を有するテープ状のメジャー本体を備え、前記メジャー本体に複数のサイズエリアが視認可能に記載されており、前記複数のサイズエリアは、特定の衣服に対応付けて、前記所定の部位の寸法に合うサイズを表すように区分けされていることを特徴とする。
また、本発明のメジャーの他の特徴とするところは、複数の前記所定の部位を対象とし、前記メジャー本体に、一の所定の部位の寸法に合うサイズを表すように区分けされている複数のサイズエリアと、他の所定の部位の寸法に合うサイズを表すように区分けされている複数のサイズエリアとが記載されている点にある。
また、本発明のメジャーの他の特徴とするところは、前記複数のサイズエリアは色分けされている点にある。
本発明のデータ提供装置は、本発明のメジャーを紙で作成するための画像を印刷可能にしたデータを、ネットワークを介して外部の情報処理装置に送信する送信手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、衣服のサイズ選択に利用するのに適したメジャーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】実施形態に係るメジャーの使い方を説明するための図である。
【
図3】他の実施形態に係るメジャーを示す図である。
【
図4】他の実施形態に係るメジャーを示す図である。
【
図6】衣服の説明画面でメジャーを入手できるようにしたネットワークシステムの概略構成を示す図である。
【
図7】メジャーを作成することのできる画像が紙に印刷された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1に、本発明を適用した実施形態に係るメジャー100を示す。
図1に示すのは女性用のボトムス及びトップス用のメジャー100であり、(a)が表面を、(b)が裏面を示す。
このメジャー100は、特定のボトムス及び特定のトップス用として用意されたものである。ボトムスとはスカートやパンツ等の下衣であり、例えば「スカートA」が特定のボトムスであるとする。また、トップスとはブラウスやジャケット等の上衣であり、例えば「ブラウスB」が特定のトップスであるとする。
【0011】
メジャー100は、可撓性を有するテープ状のメジャー本体101を備える。メジャー本体101の材質は限定されるものではなく、例えば布製、紙製、樹脂製等とすればよい。
【0012】
メジャー本体101は、その一端101aをゼロ点とし、表面及び裏面において、複数のサイズエリアが視認可能に記載されている。
図1(a)に示すように、メジャー本体101の表面において、複数のサイズエリアa~iは、スカートAに対応付けて、ウエスト(胴囲)に合うサイズを表すように区分けされている。詳細には、ゼロ点を基準として54cm(センチメートル)~58cmの範囲がサイズエリアaとなっている。このサイズエリアaは、スカートAについて、着用者のウエストがこの範囲にあれば、販売者側としてはサイズ5号が合っていると推奨していることを表す。同様に、ゼロ点を基準として58cm~64cmの範囲がサイズエリアbとなっている。このサイズエリアbは、スカートAについて、着用者のウエストがこの範囲にあれば、販売者側としてはサイズ7号が合っていると推奨していることを表す。なお、サイズエリアc~iについても同様であり、その説明は省略する。これらサイズエリアa~iが、視認性を高めるために色分けされている。
なお、
図1(a)において、参考のために、54cm、58cm、64cm、・・・の寸法や、5号、7号、9号、・・・のサイズを付記しているが、これらの数値を各サイズエリアa~iに印字するようにしてもよい。
【0013】
また、
図1(b)に示すように、メジャー本体101の裏面において、複数のサイズエリアj~rは、ブラウスBに対応付けて、胸囲に合うサイズを表すように区分けされている。詳細には、ゼロ点を基準として80cm~84cmの範囲がサイズエリアjとなっている。このサイズエリアjは、ブラウスBについて、着用者の胸囲がこの範囲にあれば、販売者側としてはサイズ5号が合っていると推奨していることを表す。同様に、ゼロ点を基準として84cm~88cmの範囲がサイズエリアkとなっている。このサイズエリアkは、ブラウスBについて、着用者の胸囲がこの範囲にあれば、販売者側としてはサイズ7号が合っていると推奨していることを表す。なお、サイズエリアl~rについても同様であり、その説明は省略する。これらサイズエリアj~rが、視認性を高めるために色分けされている。
なお、
図1(b)において、参考のために、80cm、84cm、88cm、・・・の寸法や、5号、7号、9号、・・・のサイズを付記しているが、これらの数値を各サイズエリアj~rに印字するようにしてもよい。
【0014】
図2に示すように、例えばブラウスBの購入を希望するユーザは、メジャー100を使って自身の胸囲を採寸し、ゼロ点が位置するサイズエリアを確認する。これにより、ユーザは、自身の胸囲がブラウスBのどのサイズが合っているかを容易に把握することができる。例えばゼロ点がサイズエリアlに位置すれば、胸囲については9号(88cm~92cm)が合っていることを容易に把握することができる。一般的なメジャーのように目盛を読み取るのではなく、ゼロ点が位置するサイズエリアを確認すればよいので、一人でも容易に採寸することができる。
或いは、ユーザが88cm~92cmや9号ということ把握しなくても、ゼロ点が位置するサイズエリアの色を販売者に伝えることにより、販売者側で、ユーザの胸囲に合ったブラウスBのサイズを容易に把握することができる。
【0015】
図3に、本発明を適用した他の実施形態に係るメジャー200を示す。
図3に示すのは男性用のボトムス及びトップス用のメジャー200であり、(a)が表面を、(b)が裏面を示す。
このメジャー200は、特定のボトムス及び特定のトップス用として用意されたものである。ボトムスとはスラックス等の下衣であり、例えば「スラックスC」が特定のボトムスであるとする。また、トップスとはシャツやジャケット等の上衣であり、例えば「シャツD」が特定のトップスであるとする。
なお、メジャー200が可撓性を有するテープ状のメジャー本体201を備える点、メジャー本体200の一端201aをゼロ点とする点は、
図1に示すメジャー100と同様であり、その説明は省略する。また、メジャー200の使い方は、
図2で述べたのと同様であり、その説明は省略する。
【0016】
メジャー本体201の表面及び裏面において、複数のサイズエリアが視認可能に記載されている。
図3(a)に示すように、メジャー本体201の表面において、複数のサイズエリアa~mは、スラックスCに対応付けて、ウエストに合うサイズを表すように区分けされている。詳細には、ゼロ点を基準として70cm~73cmの範囲がサイズエリアaとなっている。このサイズエリアaは、スラックスCについて、着用者のウエストがこの範囲にあれば、販売者側としてはサイズ70-73が合っていると推奨していることを表す。同様に、ゼロ点を基準として73cm~76cmの範囲がサイズエリアbとなっている。このサイズエリアbは、スラックスCについて、着用者のウエストがこの範囲にあれば、販売者側としては73-76が合っていると推奨していることを表す。なお、サイズエリアc~mについても同様であり、その説明は省略する。これらサイズエリアa~mが、視認性を高めるために色分けされている。
なお、
図3(a)において、参考のために、70cm、73cm、76cm、・・・の寸法を付記しているが、これらの数値を各サイズエリアa~mに印字するようにしてもよい。
【0017】
また、
図3(b)に示すように、メジャー本体201の裏面において、複数のサイズエリアn~tは、シャツDに対応付けて、胸囲に合うサイズを表すように区分けされている。詳細には、ゼロ点を基準として102cm~106cmの範囲がサイズエリアnとなっている。このサイズエリアnは、シャツDについて、着用者の胸囲がこの範囲にあれば、販売者側としてはSサイズが合っていると推奨していることを表す。同様に、ゼロ点を基準として106cm~110cmの範囲がサイズエリアoとなっている。このサイズエリアoは、シャツDについて、着用者の胸囲がこの範囲にあれば、販売者側としてはMサイズが合っていると推奨していることを表す。なお、サイズエリアp~tについても同様であり、その説明は省略する。これらサイズエリアn~tが、視認性を高めるために色分けされている。
なお、
図3(b)において、参考のために、102cm、106cm、110cm、・・・の寸法や、S、M、L、・・・のサイズを付記しているが、これらの数値を各サイズエリアn~tに印字するようにしてもよい。
【0018】
図4に、本発明を適用した他の実施形態に係るメジャー300を示す。
図4に示すのは男性用のトップス用のメジャー300である。
このメジャー300は、特定のトップス用として用意されたものである。トップスとはシャツやジャケット等の上衣であり、例えば「シャツE」が特定のトップスであるとする。
なお、メジャー300が可撓性を有するテープ状のメジャー本体301を備える点、メジャー本体301の一端301aをゼロ点とする点は、
図1に示すメジャー100と同様であり、その説明は省略する。また、メジャー200の使い方は、
図2で述べたのと同様であり、その説明は省略する。
【0019】
メジャー本体301の片面の上下において、複数の人体の所定の部位に対して、それぞれ複数のサイズエリアが視認可能に記載されている。
図4に示すように、メジャー本体301の片面の上位置において、複数のサイズエリアa~gは、シャツEに対応付けて、首廻りに合うサイズを表すように区分けされている。また、メジャー本体301の片面の下位置において、複数のサイズエリアh~nは、シャツEに対応付けて、胸囲に合うサイズを表すように区分けされている。なお、サイズエリアa~g、h~nの詳細については、上述したメジャー100、200と同様の考え方によるものであり、その説明は省略する。
【0020】
なお、ここではメジャー本体301の片面を上下に分けたが、首廻り(一般的な男性で37cm~55cm程度)と胸囲(一般的な男性で102cm~136cm程度)のように、その両者の数値が重複することが想定されない場合は、メジャー本体301の片面において、上下に分けずに、首廻り用の複数のサイズエリアa~gと、胸囲用の複数のサイズエリアh~nとが記載されるようにしてもよい。
【0021】
以上述べたように、メジャー100(200、300)のメジャー本体101(201、301)に複数のサイズエリアが視認可能に記載されており、複数のサイズエリアは、特定の衣服に対応付けて、人体の所定の部位の寸法(例えばウエストや胸囲等)に合うサイズを表すように区分けされている。これにより、特定の衣服のサイズ選択に利用するのに適したメジャーを提供することができる。
例えば
図2で説明したように、ブラウスBの購入を希望するユーザの胸囲をメジャー100を使って採寸することにより、胸囲に合ったブラウスBのサイズを容易に把握することができる。これにより、通販でブラウスBを販売、購入するときにも、サイズ不一致を減らして、販売者及び購入者の両方にとってメリットが得られる。
また、採寸結果を他人(販売者や第三者)に伝える必要があるときに、例えばサイズエリアの色を伝えれば済むようにすれば、採寸結果を他人に伝えるときの抵抗感を減らすことができる。
【0022】
また、人体の複数の所定の部位を対象とし、メジャー本体101(201、301)に、一の所定の部位の寸法に合うサイズを表すように区分けされている複数のサイズエリア(例えばメジャー100のウエスト用のサイズエリアa~i)と、他の所定の部位の寸法に合うサイズを表すように区分けされている複数のサイズエリア(例えばメジャー100の胸囲用のサイズエリアj~r)とが記載されるようにしたので、一本のメジャー100(200、300)で複数の所定の部位を採寸することができる。
【0023】
以下では、本発明を適用したメジャーの利用の仕方について具体例を述べる。
例えば販売者の店舗等で、衣服の購入を希望するユーザに、当該衣服用のメジャーを配布等すればよい。
【0024】
また、例えばオンラインショップにおける衣服の説明画面で、当該衣服用のメジャーをユーザが入手できるようにしてもよい。
図5は、オンラインショップにおける衣服の説明画面の例を示す図である。また、
図6は、オンラインショップにおける衣服の説明画面でメジャーを入手できるようにしたネットワークシステムの概略構成を示す図である。なお、オンラインショップを実現するためのECの仕組み等は従来から知られているものを利用すればよく、ここではメジャーの入手に関連する内容だけを説明する。
【0025】
図6は、ネットワークシステムの概略構成を示す図である。情報処理装置1は、本発明を適用したデータ提供装置として機能するものであり、表示制御部1aと、送信部1bとを備える。また、情報処理装置1に、記憶装置2が接続する。記憶装置2には、製品である衣服の情報と、各衣服に対応付けたメジャーの情報とが記憶されている。メジャーの情報には、メジャーを紙で作成するための画像を印刷可能にしたデータが含まれる。情報処理装置1は、例えばCPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータ装置により実現される。
【0026】
表示制御部1aは、外部の情報処理装置4の表示装置に、インターネット等のネットワーク3を介して、
図5に示すような衣服の説明画面500を表示する。衣服の説明画面500には、記憶装置2に記憶されている衣服501の画像等の情報に加えて、衣服501用のメジャーの入手方法を選択するためのボタン、具体的には「送付」ボタン502と、「ダウンロード」ボタン503とが表示される。「送付」ボタン502が押された場合、販売者は、衣服501用のメジャーを郵送等によりユーザに送付する。
【0027】
送信部1bは、「ダウンロード」ボタン503が押された場合に、記憶装置2に記憶されている、衣服501用のメジャーを所定のサイズの紙で作成するための画像を印刷可能にしたデータを、外部の情報処理装置4に送信する。
データを受信した外部の情報処理装置4では、ユーザ操作に従って、所定のサイズの紙を用いて印刷を実行する。これにより、
図7に示すように、所定のサイズの紙700に、衣服501用のメジャーを作成することのできる画像が印刷される。図示例では、紙700に、帯701a~701dが印刷される。帯701a~701dの適所には、色分けされた複数のサイズエリアが印刷される。これら帯701a~701dを切り取って、帯701aの右端ののり代702を帯702bの左端につなぎ、以下同様に、帯701bの右端ののり代702を帯702cの左端につなぎ、帯701cの右端ののり代702を帯702dの左端につなぐことで、衣服501用のメジャーを作成することができる。
以上のように、ユーザは、購入を希望する衣服用のメジャーを、ネットワークを介して取得したデータを利用して作成することができ、迅速に入手することができる。
【0028】
なお、本発明を適用したメジャーは、特定の衣服に対応付けるものであるが、対応付ける特定の衣服が一つである必要はない。例えば女性用のトップス用のメジャーとして、複数のメジャー(第1のメジャー、第2のメジャー・・・等)を用意しておく。これら複数のメジャーは、衣服のシルエットやフィット感に応じて、人体の所定の部位の寸法と販売者側が推奨するサイズとの関係に合わせてサイズエリアの位置がそれぞれ設定されている。そして、販売者側で、販売するトップスを、第1のメジャーに合うトップス、第2のメジャーに合うトップス・・・のように分類する。このようにした複数のメジャーをユーザに予め提供しておき、以降、例えばオンラインショップにおけるトップスの紹介画面で「このトップスには第2のメジャーをご利用ください」等のメッセージを伝える。ユーザは、事前に取得している第2のメジャーを使って、自身の所定の部位を採寸することにより、どのサイズが合っているかを容易に把握することができる。
【0029】
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、上記実施形態は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
図1、3、4に示したメジャー100、200、300は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。例えば色分けするのに比べて視認性は劣るが、複数のサイズエリアが線だけで区分けされるようにしてもよい。また、複数のサイズエリアが色分けでなく、文字や模様等により分けられるようにしてもよい。
【0030】
また、一般的なメジャーのようにメジャー本体にcm及びmm(ミリメートル)の目盛を記載した上で、複数のサイズエリアが記載されるようにしてもよい。
また、人体の所定の部位の寸法として、ウエスト(胴囲)、胸囲、首廻りを述べたが、それ以外にも、例えば肩巾、裄丈、袖丈、腰囲等を対象としてもよい。
【符号の説明】
【0031】
100、200、300:メジャー、101、201、301:メジャー本体