(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022062509
(43)【公開日】2022-04-20
(54)【発明の名称】籾殻入り甘酒及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A23L 2/38 20210101AFI20220413BHJP
A23L 2/52 20060101ALI20220413BHJP
【FI】
A23L2/38 102
A23L2/52
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020170572
(22)【出願日】2020-10-08
(71)【出願人】
【識別番号】518356844
【氏名又は名称】neten株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】七沢 賢治
【テーマコード(参考)】
4B117
【Fターム(参考)】
4B117LC03
4B117LC04
4B117LG12
4B117LG24
4B117LK01
4B117LK29
4B117LP05
4B117LP20
(57)【要約】
【課題】甘酒をさらに健康で美味しい飲み物にする。
【解決手段】籾殻入り甘酒の製造方法は、籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にする籾殻加工工程と、米麹に水を加えて発酵させて仕込み液を造る仕込み液製造工程と、この仕込み液に籾殻加工工程で加工された籾殻を加える工程とを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
米麹と、
少なくとも一部が炭化された籾殻、及び、燻製された籾殻の少なくとも一方とを含む
ことを特徴とする籾殻入り甘酒。
【請求項2】
請求項1に記載の籾殻入り甘酒であって、
少なくとも一部が炭化された籾殻、及び、燻製された籾殻の少なくとも一方は、少なくとも一部がナノ化している
ことを特徴とする籾殻入り甘酒。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の籾殻入り甘酒であって、
炊いた米をさらに原料に含む
ことを特徴とする籾殻入り甘酒。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の籾殻入り甘酒であって、
炊いた上で燻した米をさらに原料に含む
ことを特徴とする籾殻入り甘酒。
【請求項5】
籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にする籾殻加工工程と、
米麹に水を加えて発酵させて仕込み液を造る仕込み液製造工程と、
上記仕込み液に上記籾殻加工工程で加工された籾殻を加える工程とを含む
ことを特徴とする籾殻入り甘酒の製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の籾殻入り甘酒の製造方法であって、
上記仕込み液製造工程において、さらに炊いた米を加える
ことを特徴とする籾殻入り甘酒の製造方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の籾殻入り甘酒の製造方法であって、
炊いた米を燻製にする炊き米燻製工程をさらに含み、
上記仕込み液製造工程において、さらに燻した米を加える
ことを特徴とする籾殻入り甘酒の製造方法。
【請求項8】
籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にする籾殻加工工程と、
米麹と水に上記籾殻加工工程で加工した籾殻を加えて発酵させる発酵工程とを含む
ことを特徴とする籾殻入り甘酒の製造方法。
【請求項9】
請求項8に記載の籾殻入り甘酒の製造方法であって、
上記発酵工程において、さらに炊いた米を加える
ことを特徴とする籾殻入り甘酒の製造方法。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の籾殻入り甘酒の製造方法であって、
炊いた米を燻製にする炊き米燻製工程をさらに含み、
上記発酵工程において、さらに燻した米を加える
ことを特徴とする籾殻入り甘酒の製造方法。
【請求項11】
請求項8から10のいずれか1つに記載の籾殻入り甘酒の製造方法であって、
上記発酵工程の後に、籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にした籾殻をさらに加える
ことを特徴とする籾殻入り甘酒の製造方法。
【請求項12】
米麹と、
少なくとも一部が乾燥して塩が花びらの周囲を覆った桜の花びら、該桜の花びらを燻製にしたもの及び該桜の花びらをナノ化したものの少なくともいずれかを含む
ことを特徴とする籾殻入り甘酒。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、籾殻入り甘酒及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、日本の伝統的な甘味飲料として知られる甘酒は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖や、システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸、大量のブドウ糖等が含まれており、米麹を使用する製造方法と酒粕を使用する製造方法とが知られている。
【0003】
米麹を使用する製造方法では、一般に、米飯に米麹を混合し、米麹に繁殖する米麹カビによって生じる糖化酵素を利用し、米の澱粉質をブドウ糖、麦芽糖に変化させたものを水に溶解、分散させる。
【0004】
酒粕を使用する製造方法では、一般に、酒粕を原料とし、例えば、湯に酒粕を溶いて加熱し、砂糖などの甘味を加える。
【0005】
例えば、特許文献1のように、白米を蒸煮して蒸米とし、この蒸米に汲水を混合した後、米麹を投入して所定時間糖化発酵させる第1の工程と、この糖化発酵した蒸米に、さらに米麹を追加投入して所定時間糖化発酵させる第2の工程とを有し、この第2の工程を、1回又は2回以上繰り返して行う、甘酒の製造方法が知られている。
【0006】
また、特許文献2のように、発酵臭が苦手な人も多いことから、例えば、酒米麹を含む甘酒において炭酸を加える製法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2011-55749号公報
【特許文献2】特開2019-106906号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
このような多くの栄養素を含む甘酒には、さらに健康で美味しい飲み物にできる可能性がある。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、甘酒をさらに健康で美味しい飲み物にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、この発明では、甘酒に少なくとも一部炭化した又は燻製にした籾殻を加えるようにした。
【0011】
具体的には、第1の発明の籾殻入り甘酒は、
米麹と、
少なくとも一部が炭化された籾殻、及び、燻製された籾殻の少なくとも一方とを含む。
【0012】
ここで、「少なくとも一部が炭化された籾殻」とは、完全に炭化した状態の籾殻だけでなく、生焼けの籾殻を含む意味である。少なくとも一部炭化した又は燻製にした籾殻を入れることで、特定の栄養素が付加されてさらに健康に良い飲料となる。燻製にした籾殻を加える場合は、燻製特有の香りも付加される。
【0013】
第2の発明は、第1の発明において、
少なくとも一部が炭化された籾殻、及び、燻製された籾殻の少なくとも一方は、少なくとも一部がナノ化している。
【0014】
上記の構成によると、ナノサイズ化された籾殻を入れることで、特有の効果が発揮され、さらに健康に良い飲料となる。
【0015】
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
炊いた米をさらに原料に含む。
【0016】
上記の構成によると、米を入れることで、飲みやすくなり、白米であれば、色が白くなって見栄えが良くなる。黒米であれば、色が黒くなって特徴が出る。
【0017】
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、
炊いた上で燻した米をさらに原料に含む。
【0018】
上記の構成によると、燻した米を入れることで、燻製特有の香りが口の中に広がって飲みやすくなる。加える量によって、グレーや黒になって特徴が出る。
【0019】
第5の発明の籾殻入り甘酒の製造方法は、
籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にする籾殻加工工程と、
米麹に水を加えて発酵させて仕込み液を造る仕込み液製造工程と、
上記仕込み液に上記籾殻加工工程で加工された籾殻を加える工程とを含む。
【0020】
上記の構成によると、籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にした籾殻を入れることで、特定の栄養素が付加されてさらに健康に良い飲料となる。仕込み液に加えるだけなので、配合量の調整がしやすい。
【0021】
第6の発明では、第5の発明において、
上記仕込み液製造工程において、さらに炊いた米を加える。
【0022】
上記の構成によると、米を入れることで、飲みやすくなり、白米であれば、色が白くなって見栄えが良くなる。黒米であれば、色が黒くなって特徴が出る。
【0023】
第7の発明では、第5又は第6の発明において、
炊いた米を燻製にする炊き米燻製工程をさらに含み、
上記仕込み液製造工程において、さらに燻した米を加える。
【0024】
上記の構成によると、燻した米を入れることで、燻製特有の香りが口の中に広がって飲みやすくなる。加える量によって、グレーや黒になって特徴が出る。
【0025】
第8の発明の籾殻入り甘酒の製造方法は、
籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にする籾殻加工工程と、
米麹と水に上記籾殻加工工程で加工した籾殻を加えて発酵させる発酵工程とを含む。
【0026】
上記の構成によると、少なくとも一部炭化させ又は燻製にした籾殻を入れることで、特定の栄養素が付加されてさらに健康に良い飲料となる。発酵工程で籾殻を加えることで、特に籾殻がナノ化されている場合、ナノ化されていない場合に比べて籾殻の表面積が増えるので、より多くなった超微小の穴により多くの微生物が入ることで、より発酵が促進される。また、腐敗しにくくなり、臭みが吸着される。
【0027】
第9の発明では、第8の発明において、
上記発酵工程において、さらに炊いた米を加える。
【0028】
上記の構成によると、米を入れることで、飲みやすくなり、白米であれば、色が白くなって見栄えが良くなる。黒米であれば、色が黒くなって特徴が出る。
【0029】
第10の発明では、第8又は第9の発明において、
炊いた米を燻製にする炊き米燻製工程をさらに含み、
上記発酵工程において、さらに燻した米を加える。
【0030】
上記の構成によると、燻した米を入れることで、燻製特有の香りが口の中に広がって飲みやすくなる。加える量によって、グレーや黒になって特徴が出る。
【0031】
第11の発明では、第8から第10のいずれか1つの発明において、
上記発酵工程の後に、籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にした籾殻をさらに加える。
【0032】
上記の構成によると、配合量の調節により、より黒い色の籾殻甘酒を作ることができる。また、燻製特有の香りを任意に強くすることができる。
【0033】
第12の発明の籾殻入り甘酒は、
米麹と、
少なくとも一部が乾燥して塩が花びらの周囲を覆った桜の花びら、該桜の花びらを燻製にしたもの及び該桜の花びらをナノ化したものの少なくともいずれかを含む。
【0034】
上記の構成によると、見栄え、味、香りが格段に向上する。
【発明の効果】
【0035】
以上説明したように、本発明によれば、少なくとも一部が炭化された籾殻、及び、燻製された籾殻の少なくとも一方を甘酒に加えるようにしたことにより、甘酒をさらに健康で美味しい飲み物にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1】籾殻入り甘酒のバリエーションを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0038】
図1は本発明の実施形態の籾殻入り甘酒の色々なバリエーションを示す。
【0039】
甘酒の原料は、米麹と水だけでも良いし、炊いた白米や、炊いた後に燻製にした白米を加えても良い。ここでは、白米ではなく、黒米や、紫黒米でも良い。
【0040】
本発明の実施形態は、少なくとも一部が炭化された籾殻、及び、燻製された籾殻の少なくとも一方とが含まれている。「少なくとも一部が炭化された籾殻」は、完全に炭化した状態の籾殻だけでなく、生焼けの籾殻を含む。
【0041】
以下に、製法の例を列挙するが、これらに限定されるわけではない。
【0042】
-実施例1-
原料として、米麹、60℃以下のお湯を用意する。また、添加物として、籾殻加工工程において、籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にしたものを準備する。籾殻は、ロケットストーブなどで、籾殻を高温で加熱し、完全に炭化させても良いし、200~300℃程度で加熱して一部のみ炭化させた、いわゆる「生焼け」状態のものでも良い。
【0043】
燻製する場合には、80℃以上の熱燻及び30℃以上80℃未満の温燻の少なくとも一方によって籾殻を燻すと良い。例えば、燻製時に桜の木(例えばソメイヨシノ)で燻製を行うと、桜の木の香りが移って望ましい。
【0044】
加工された籾殻は、少なくとも一部がナノ化されていても良いし、ナノ化されていなくても良い。ナノ化の方法は、公知の方法でも良く、特に限定されない。
【0045】
仕込み液製造工程において、米麹に60℃以下のお湯を加えて撹拌し、所定時間経過すると、仕込み液である、通常の甘酒が完成する。
【0046】
この仕込み液に、燻製にした籾殻を加える。この籾殻には、少なくとも一部ナノ化された燻製籾殻が含まれていても良い。また、仕込み液に少なくとも一部炭化させた籾殻を加えても良い。この籾殻は、完全に炭化したものでも良いし、生焼けのものでも良く、ナノサイズに砕いたものでも良いし、砕いてないものでも良い。仕込み液に、これらのうち複数の組み合わせの籾殻を加えても良い。
【0047】
この添加量は、ごく微量であれば、特に色合いに変化が生じないが、目視できる程度に含まれていると、通常の甘酒とは違う外観が得られる。つまり、
図1に示したように、添加量の違いで白色、グレー、黒色の籾殻炭素入り甘酒が得られる。
【0048】
-実施例2-
上記実施例1に加えて原料として炊いた白米を加える。白米を加えることで、色がより白くなって、見栄えが良くなる。また、白米ではなく黒米を加えることで、色合いが黒くなり、また、黒米特有の栄養素が付加される。
【0049】
-実施例3-
原料は、実施例1と同じであるが、少なくとも一部炭化させ又は燻製にした籾殻等を加えるタイミングが異なる。
【0050】
すなわち、発酵工程において、米麹だけでなく、燻製にした籾殻を加える。また、米麹に少なくとも一部炭化させた籾殻を加える。また、これらの籾殻はナノサイズ化されていてもされていなくても良い。例えば、ナノサイズ化していない生焼けの籾殻を加えても良い。これら複数の組み合わせのものを加えても良い。これらの混合物に60℃以下のお湯を加えて撹拌し、所定時間経過すると、籾殻入り甘酒が完成する。
【0051】
この添加量は、上述したように、ごく微量であれば、特に色合いに変化が生じないが、目視できる程度に含まれていると、通常の甘酒とは違う外観が得られる。発酵工程で、特にナノ化した籾殻を加えることで、籾殻の超微小の穴に微生物が入ることで発酵が促進される。また、腐敗しにくくなり、臭みが吸着される。
【0052】
この発酵工程の後に、籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にした籾殻をさらに加えても良い。そうすると、配合量の調節により、より黒い色の籾殻甘酒を作ることができる。また、燻製特有の香りを任意に強くすることができる。
【0053】
-実施例4-
上記実施例3に加えて原料として炊いた白米を加える。白米を加えることで、色が白くなって、見栄えが良くなる。また、白米ではなく黒米を加えることで、色合いが黒くなり、また、黒米特有の栄養素が付加される。
【0054】
-実施例5-
原料として、炊き米燻製工程で燻製された白米、米麹、60℃以下のお湯を用意する。また、添加物として、上記実施形態1と同様に、籾殻加工工程において、籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にしたものを準備する。籾殻は、ナノ化されたものでも良く、ナノ化されていないものでも良く、完全に炭化させたものや生焼け状態のものを用意しても良い。
【0055】
炊き米燻製工程において、80℃以上の熱燻及び30℃以上80℃未満の温燻の少なくとも一方によって白米を燻すと良い。燻製時に桜の木(例えばソメイヨシノ)で燻製を行うと、桜の木の香りが移って望ましい。質量の割合の大きい炊き米を燻製にするので、籾殻を燻製にする場合に比べ、より香りが移りやすい。白米ではなく黒米を燻しても良い。黒米であれば、色合いがさらに黒くなり、また、黒米特有の栄養素が付加される。
【0056】
仕込み液製造工程において、米麹に60℃以下のお湯を加えて撹拌し、所定時間経過すると、仕込み液である通常の甘酒が完成する。
【0057】
この仕込み液に、燻製にした籾殻を加える。この燻製籾殻は、ナノ化されていてもされていなくても良い。また、仕込み液に少なくとも一部炭化させた籾殻を加える。この籾殻は、完全に炭化したものでも良いし、生焼けのものでも良く、ナノサイズに砕いたものでも良いし、砕いてないものでも良い。仕込み液に、これらの複数種類の籾殻を組み合わせて加えても良い。
【0058】
上述したように、この添加量は、ごく微量であれば、特に色合いに変化が生じないが、目視できる程度に含まれていると、通常の甘酒とは違う外観が得られる。
【0059】
-実施例6-
原料は、実施例5と同じであるが、少なくとも一部炭化させ又は燻製にした籾殻等を加えるタイミングが異なる。
【0060】
すなわち、発酵工程において、燻製にした米と麹に加え、少なくとも一部が炭化した籾殻を加える。籾殻は完全に炭化されていても良いし、生焼けのものでも良く、ナノサイズ化されていても良いし、ナノサイズ化されていなくても良い。また、ナノサイズ化した燻製にした籾殻やナノサイズ化していない燻製にした籾殻を加えても良い。これらの混合物に60℃以下のお湯を加えて撹拌し、所定時間経過すると、籾殻入り甘酒が完成する。
【0061】
この添加量は、ごく微量であれば、特に色合いに変化が生じないが、目視できる程度に含まれていると、通常の甘酒とは違う外観が得られる。発酵工程でナノ化した籾殻を加えることで、籾殻の超微小の穴に微生物が入ることで発酵が促進される。また、腐敗しにくくなり、臭みが吸着される。
【0062】
この発酵工程の後に、籾殻を少なくとも一部炭化させ又は燻製にした籾殻をさらに加えても良い。そうすると、配合量の調節により、より黒い色の籾殻甘酒を作ることができる。また、燻製特有の香りを任意に強くすることができる。
【0063】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としても良い。
【0064】
すなわち、上記実施形態では、
図1に示したようなパターンの組み合わせしか示していないが、例えば、燻製米が含まれていれば、必ずしも燻製籾殻が含まれていなくても良い。燻製米の独特の香りや色合いに燻製の特徴が現れる。
【0065】
また、籾殻ではなく、完全に乾燥して塩が花びらの周囲を完全に覆った桜の花びらを加えても良い。また、花びらは、完全に乾燥したものではなく水分が残っているものでも良いし、花びらの周囲の一部のみを塩が覆っていても良い。また、塩を含んだペースト状の花びらでも良い。桜の花びらは、上記実施形態と同様に、燻製にしても良いし、ナノ化しても良い。この桜の花びらを加えるタイミングは、甘酒よりなる仕込み液に加えても良いし、甘酒の発酵工程で加えても良い。それにより、見栄え、味、香りが格段に向上する。
【0066】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。