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  • 特開-プロペラシャフトガード 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022063124
(43)【公開日】2022-04-21
(54)【発明の名称】プロペラシャフトガード
(51)【国際特許分類】
   B60K 17/22 20060101AFI20220414BHJP
   B62D 25/20 20060101ALI20220414BHJP
【FI】
B60K17/22 Z
B62D25/20 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020171500
(22)【出願日】2020-10-09
(71)【出願人】
【識別番号】598051819
【氏名又は名称】ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Daimler AG
【住所又は居所原語表記】Mercedesstrasse 120,70372 Stuttgart,Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100176946
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 智恵
(74)【代理人】
【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有
(74)【代理人】
【識別番号】100111143
【弁理士】
【氏名又は名称】安達 枝里
(72)【発明者】
【氏名】近藤 裕二
(72)【発明者】
【氏名】バット クリシュナプラサド パラニール
【テーマコード(参考)】
3D042
3D203
【Fターム(参考)】
3D042AA06
3D042AA10
3D042AB01
3D042DB01
3D042DB08
3D203BB20
3D203BB22
3D203CB09
3D203CB12
3D203CB34
3D203DA02
3D203DA07
3D203DA11
3D203DA12
3D203DA20
(57)【要約】
【課題】周辺の部材との干渉を防止可能で、かつ、容易に取り付け可能なプロペラシャフトガードを提供する。
【解決手段】プロペラシャフトガード1は、車両のサイドレール3に取り付けられる第一端部11と、車両のクロスメンバ4に取り付けられる第二端部12と、第一端部11と第二端部12との間に設けられ、少なくとも配管または配線8B,8C,8Dが取り付けられる取り付け部13と、を備える。前記車両に取り付けられた状態において、第一端部11は、第二端部12よりも下方に位置している。プロペラシャフトガード1は、第一端部11と第二端部12との間に設けられ、第二端部12から第一端部11に向けて下がる垂直面部、または、第一端部11と第二端部12との間に設けられ、第二端部12から第一端部11に向けて下方に傾斜する傾斜面部17の少なくとも一方を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のサイドレールに取り付けられる第一端部と、
前記車両のクロスメンバに取り付けられる第二端部と、
前記第一端部と前記第二端部との間に設けられ、少なくとも配管または配線が取り付けられる取り付け部と、を備え、
前記車両に取り付けられた状態において、前記第一端部は、前記第二端部よりも下方に位置しており、
前記第一端部と前記第二端部との間に設けられ、前記第二端部から前記第一端部に向けて下がる垂直面部、または、前記第一端部と前記第二端部との間に設けられ、前記第二端部から前記第一端部に向けて下方に傾斜する傾斜面部の少なくとも一方を備える
ことを特徴としたプロペラシャフトガード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に設けられるプロペラシャフトガードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロペラシャフトの破損時にプロペラシャフトが車体や配管を傷つけてしまうことを抑制するためのプロペラシャフトガードが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、プロペラシャフトが折損したときに上方へ跳ね上がり、車体や車体側に配設されているブレーキ配管等の部材に当たることを防ぐために、プロペラシャフトの上方において、サイドレール間に掛け渡して配設されたプロペラシャフトガードが従来の技術として開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10-329559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のようにサイドレール間に掛け渡されたプロペラシャフトガードは、サイドレール間の全域にわたって延在することから、保護すべき部材(例えば、ブレーキ配管)とは別の周りの部材(例えば、ユリア用の配管)と干渉する可能性がある。また、サイドレールの周辺には様々な部品が設置されるため、サイドレール間に掛け渡されたプロペラシャフトガードは、サイドレールの周辺の部品によって取り付けが困難となる可能性がある。
【0006】
本件のプロペラシャフトガードは、このような課題に鑑み案出されたもので、周辺の部材との干渉を防止可能で、かつ、容易に取り付け可能なプロペラシャフトガードを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここで開示するプロペラシャフトガードは、車両のサイドレールに取り付けられる第一端部と、前記車両のクロスメンバに取り付けられる第二端部と、前記第一端部と前記第二端部との間に設けられ、少なくとも配管または配線が取り付けられる取り付け部と、を備え、前記車両に取り付けられた状態において、前記第一端部は、前記第二端部よりも下方に位置しており、前記第一端部と前記第二端部との間に設けられ、前記第二端部から前記第一端部に向けて下がる垂直面部、または、前記第一端部と前記第二端部との間に設けられ、前記第二端部から前記第一端部に向けて下方に傾斜する傾斜面部の少なくとも一方を備えることを特徴としている。
【0008】
このように、プロペラシャフトガードは、第一端部がサイドレールに取り付けられる一方で第二端部がクロスメンバに取り付けられることから、サイドレール間の全域にわたって延在しない。このため、プロペラシャフトガードが、保護すべき部材とは別の配管や配線に干渉することを抑制できる。また、サイドレールの周辺には様々な部品が設置されるが、第二端部がクロスメンバに取り付けられるため、両端部がサイドレールに取り付けられる場合と比べて、プロペラシャフトガードの取り付けが容易となる。
【0009】
さらに、プロペラシャフトガードの周辺に設けられた配管や配線を取り付け部に取り付けることができるため、専用のブラケットを省略することが可能となり、部品点数を削減することができる。プロペラシャフトが破損により揺動したとしても、垂直面部または傾斜面部のいずれかにあたることで、破損したプロペラシャフトが保護すべき部材を傷つけることを抑制できる。
【発明の効果】
【0010】
開示のプロペラシャフトガードによれば、周辺の部材との干渉を防止可能で、かつ、容易に取り付け可能なプロペラシャフトガードを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態に係るプロペラシャフトガードが適用された車両の構成を示す概略上面図である。
図2図1のX部を拡大した上面図である。
図3図2のY-Y矢視断面図である。
図4】実施形態に係るプロペラシャフトガードの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面を参照して、実施形態としてのプロペラシャフトガードについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
【0013】
[1.構成]
図1に、本実施形態のプロペラシャフトガード1が適用された車両の要部を例示する。プロペラシャフトガード1は、車両の前後方向に延設されるプロペラシャフト2の破損時に、プロペラシャフト2が図示しない車体や後述するブレーキ管8Aを傷つけてしまうことを抑制するための部材である。
【0014】
本実施形態の車両は、前後方向に長いフレーム車(例えばトラック)である。この車両の車体下部には、前後方向(車長方向)に延びる左右一対のサイドレール3,3と、車幅方向(左右方向)に延びてサイドレール3,3間を繋ぐ複数のクロスメンバ4,4とが設けられる。
【0015】
プロペラシャフト2は、一対のサイドレール3,3の間において前後方向に延設された動力伝達部材である。プロペラシャフト2の前端部は、車両の前側に配置される図示しない駆動源(例えばエンジン,トランスミッションなど)に自在継手7を介して接続される。また、プロペラシャフト2の後端部は、車両の後側に配置される差動装置5に接続される。
【0016】
駆動源から自在継手7を介してプロペラシャフト2に伝達された回転動力は、差動装置5を介して後輪6,6へと伝達される。なお、プロペラシャフト2は、自在継手7以外の継ぎ手を介して複数のシャフトが連結されるタイプ(分割型のプロペラシャフト)であってもよいし、一本のプロペラシャフト2であってもよい。
【0017】
本実施形態のサイドレール3は、図3に示すように、上面部3aおよび下面部3bと、上面部3aおよび下面部3bの車幅方向外側の端部を繋ぐ側面部3cとを有し、車幅方向内側に開口する断面コの字型(チャンネル形状)に形成される。図3には、左右一対のサイドレール3,3のうち右側に設けられる一方のみを示すが、左側に設けられるサイドレール3は、図3に示すサイドレール3と左右対称に設けられる。
【0018】
本実施形態のクロスメンバ4は、車幅方向に延びる凸部4aと、凸部4aの前端および後端のそれぞれから前後方向に沿って延出する延出部4b,4bとにより、車幅方向中央部分の断面がハット型に形成される。クロスメンバ4の車幅方向外側部分は、延出部4b,4bがサイドメンバ3の上面部3aに向けて上方へ屈曲してサイドメンバ3の上面部3aに当接するように形成される。また、クロスメンバ4の車幅方向端部は、下方に向かって屈曲形成され、ボルトやナットによってサイドレール3の側面部3cに固定される。
【0019】
図2に示すように、車両には、複数の配管または配線8A,8B,8C,8D(以下、単に「配管」ともいう)が設けられる。これらの配管8A,8B,8C,8Dのうち、サイドレール3の内側において前後方向に延設された配管(ブレーキ管)8Aは、ブレーキ用の配管であり、サイドレール3内に配置されることで保護性が高められている。
【0020】
その他の配管8B,8C,8Dは、例えば、エンジンの図示しない排気ガス処理装置に接続するユリア用の配管や、車両に設けられた図示しない補機類とバッテリとをつなぐ複数の配線である。本実施形態の配管8B,8C,8Dは、いずれもプロペラシャフト2の前端部付近のクロスメンバ4に沿って配索されるとともに、右側のサイドレール3付近でU字状に湾曲して車幅方向内側へ延びた後、プロペラシャフトガード1の下方をくぐるように前方に向かって配索される。なお、図3では説明の便宜上、配管8C,8DのU字状に湾曲する部分から前方に向かって湾曲して配索されている部分を省略して示している。
【0021】
プロペラシャフトガード1は、図2に示すように、上面視で略L字状をなす板金部材であって、一端がサイドレール3に取り付けられるとともに他端がクロスメンバ4に取り付けられることで車両に固定される。すなわち、本実施形態のプロペラシャフトガード1は、サイドレール3,3の間の全域にわたって延在せず、サイドレール3,3の間の一部にのみに配置されている。以下の説明では、サイドレール3に取り付けられる側の端部を第一端部11と呼び、クロスメンバ4に取り付けられる側の端部を第二端部12と呼ぶ。プロペラシャフトガード1が車両に取り付けられた状態において、第一端部11は第二端部12よりも下方に位置する。また、プロペラシャフトガード1は、保護すべき部材(本実施形態ではブレーキ管8A)とは別の配管8B,8C,8Dが取り付けられる取り付け部13を備える。取り付け部13は、プロペラシャフトガード1において、第一端部11と第二端部12との間に設けられる。
【0022】
プロペラシャフトガード1は、第一端部11に接続して車幅方向に沿って延在する第一平面部14と、前後方向に沿って延在して第二端部12に接続する第二平面部15とを備える。本実施形態の取り付け部13は、第二平面部15に含まれている(第二平面部15の一部である)。
【0023】
図3に示すように、第一平面部14と第二平面部15との間には、第一平面部14から上方に向かって延在する垂直面部16と、垂直面部16から上方かつ車幅方向内側に傾斜して第二平面部15に接続する傾斜面部17とが設けられる。別言すれば、第一端部11と第二端部12との間には、第二端部12から第一端部11に向けて下がる垂直面部16と、第二端部12から第一端部11に向けて下方に傾斜する傾斜面部17とが設けられる。プロペラシャフトガード1は、図4に示すように、第一端部11,第一平面部14,垂直面部16,傾斜面部17,第二平面部15および第二端部12がこの順で一体に連設されて構成される。
【0024】
図3に示すように、第一平面部14は、ブレーキ管8Aよりも下方に位置するとともに、ブレーキ管8Aよりも車幅方向内側に延出するように設けられる。ここでは、サイドレール3の下面部3bに上方から当接するように配置された第一平面部14を例示する。
【0025】
第一平面部14に接続する第一端部11は、第一平面部14から上方に向かって屈曲形成され、サイドレール3の側面部3cに車幅方向内側から当接するように配置されてサイドレール3の側面部3cに固定される。第一端部11は、例えば、第一端部11に設けられたボルト孔11h(図4参照)およびサイドレール3の側面部3cに設けられた孔(図示略)に挿通されたボルトとナットとによって、サイドレール3に締結される。
【0026】
第二端部12は、クロスメンバ4の延出部4bに下方から当接するように配置される。第二端部12は、第二端部12に設けられたボルト孔12h(図4参照)およびクロスメンバ4の延出部4bに設けられた孔(図示略)に挿通されたボルトとナットとによって、クロスメンバ4に締結される。本実施形態において、第二端部12は、第一端部11が取り付けられるサイドレール3にプロペラシャフト2よりも近い位置でクロスメンバ4に取り付けられる。言い換えれば、本実施形態の第二端部12は、第一端部11の近傍のクロスメンバ4に取り付けられる。
【0027】
取り付け部13には、配管8B,8C,8Dを取り付けるための取り付け孔13h(図4参照)が設けられる。本実施形態では、プロペラシャフトガード1が車両に取り付けられた状態において、前後方向に並んで設けられた二つの取り付け孔13h,13hを例示する。取り付け孔13hは、取り付け部13に配管8B,8C,8Dを取り付けるための部材(本実施形態では後述する結束バンド20)を固定するための孔である。取り付け部13には、例えば、取り付け孔13hに挿通されたボルトとナットとによって結束バンド20が固定される。本実施形態では、二つの取り付け孔13h,13hのうち、後方に設けられた取り付け孔13hの上側に配管8Bが取り付けられ、前方に設けられた取り付け孔13hの下側に配管8Cと配管8Dとが取り付けられる。
【0028】
[2.作用,効果]
以下、図3を参照しながら、本実施形態に係るプロペラシャフトガード1の作用と効果を説明する。
【0029】
上記の自在継手7は、例えば油分が少なくなると、振動や回転等によって破損することが考えられる。自在継手7が破損した場合、プロペラシャフト2は、後端部が支持された片持ち状態となるため、図3中に長破線で示すように、後輪6の回転に伴って前側(破損側)の部分が揺動しうる。このように揺動したプロペラシャフト2の破損側の部分がサイドレール3の上面部3a及び下面部3bの間に入り込むと、ブレーキ管8Aを傷つけるおそれがある。
【0030】
これに対し、プロペラシャフトガード1によれば、ブレーキ管8Aよりも車幅方向内側でプロペラシャフト2の揺動を規制できる。具体的に言えば、プロペラシャフト2が破損により揺動したとしても、第一端部11と第二端部12との間に設けられた垂直面部16または傾斜面部17のいずれかにあたることで、ブレーキ管8Aへの干渉が防止される。これにより、破損したプロペラシャフト2がブレーキ管8Aを傷つけることを抑制できる。したがって、上述したプロペラシャフトガード1によれば、プロペラシャフト2の破損時に保護すべきブレーキ管8Aを保護することができる。
【0031】
また、上述したプロペラシャフトガード1は、第二端部12がクロスメンバ4に取り付けられているため、サイドレール3,3間の一部にのみ延在する(全域にわたって延在しない)。これにより、サイドレール間に掛け渡された従来のプロペラシャフトガードと比べて、保護すべき部材(ブレーキ管8A)とは別の配管8B,8C,8Dへの干渉を防ぐことができる。
【0032】
詳述すると、サイドレール間に掛け渡された従来のプロペラシャフトガードは、その下方をくぐるように配索された配管と干渉しやすいのに対し、上述したプロペラシャフトガード1は、サイドレール3,3の間の全域にわたって延設されていないため、その下方に配管8B,8C,8Dがくぐる空間を確保しやすい。これにより、配管8B,8C,8Dとプロペラシャフトガード1との干渉を防止するためのゴム製プロテクタが不要となり、部品点数の削減および組付作業性の向上にも寄与する。
【0033】
さらに、サイドレール3,3の周辺には様々な部品が設置されるが、上述したプロペラシャフトガード1によれば、第二端部12がクロスメンバ4に取り付けられるため、サイドレール3の周辺の部品と第二端部12との干渉を防止できる。よって、両端部が左右のサイドレールにそれぞれ取り付けられる従来のプロペラシャフトガードと比べて、車体への取り付けを容易にすることができる。
【0034】
また、本実施形態のプロペラシャフトガード1によれば、第二端部12が第一端部11の近傍のクロスメンバ4に取り付けられているため、プロペラシャフト2付近の車幅方向中央部分に作業者が入って第二端部12の取付作業を行う必要がなく、より容易に取り付け可能なプロペラシャフトガード1を提供することができる。さらに、第一端部11および第二端部12のそれぞれを車両に取り付ける際の取付作業位置が比較的近くなることから、車体への取り付けをより容易にすることができる。
【0035】
上述したプロペラシャフトガード1によれば、取り付け部13に配管8B,8C,8Dを取り付けることができるため、これらの配管8B,8C,8Dをクロスメンバ4に沿って配索するための専用のブラケットを設ける必要がなくなり、部品点数を削減することができる。言い換えると、プロペラシャフトガード1は、保護すべき部材を保護するという本来の機能に加えて、配管8B,8C,8Dの取付用ブラケットとしての機能を兼ね備えることができる。
【0036】
[3.その他]
上記のプロペラシャフトガード1の構成やプロペラシャフトガード1の取り付け位置は一例である。プロペラシャフトガード1の第一端部11は、左側のサイドレール3に取り付けられてもよい。また、本実施形態では、第二端部12がプロペラシャフト2よりも右側(車幅方向外側)に位置しているが、第二端部12がプロペラシャフト2よりも左側に位置していてもよい。
【0037】
プロペラシャフトガード1の第一端部11は、第一平面部14から屈曲せずに下面部3bに固定されてもよい。また、第一平面部14は、サイドレール3の下面部3bに下方から当接するように配置されていてもよい。さらに、第二端部12がクロスメンバ4の延出部4bに上方から当接するように配置されていてもよい。
【0038】
取り付け部13に設けられる取り付け孔13hの数は二つに限らない。また、取り付け部13に取り付けられる配管の数も三本に限らない。配管8Bが取り付け部13の下部に取り付けられてもよく、配管8C,8Dが取り付け部の上部に取り付けられてもよい。取り付け部13は、第二平面部15に限らず、例えば、垂直面部16や傾斜面部17に設けてもよい。
【0039】
プロペラシャフトガード1は、第一端部11から第二端部12の間に設けられ、第二端部12から第一端部11へ向けて下がる垂直面部16と第二端部12から第一端部11に向けて下方に傾斜する傾斜面部17との両方を備える構成に限定されず、少なくとも一方を備えるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 プロペラシャフトガード
2 プロペラシャフト
3 サイドレール
4 クロスメンバ
8A ブレーキ管
8B,8C,8D 配管(配管または配線)
11 第一端部
12 第二端部
13 取り付け部
16 垂直面部
17 傾斜面部
図1
図2
図3
図4