(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022063149
(43)【公開日】2022-04-21
(54)【発明の名称】ホスピタルロック、ホスピタルロックシステム、及び、ホスピタルロックを構築する方法
(51)【国際特許分類】
E02D 23/06 20060101AFI20220414BHJP
E02D 23/10 20060101ALI20220414BHJP
【FI】
E02D23/06 A
E02D23/06 Z
E02D23/10
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020171540
(22)【出願日】2020-10-09
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】000207780
【氏名又は名称】大豊建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000116769
【氏名又は名称】旭コンクリート工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001793
【氏名又は名称】特許業務法人パテントボックス
(72)【発明者】
【氏名】内田 哲男
(72)【発明者】
【氏名】大久保 健治
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 春生
(57)【要約】 (修正有)
【課題】広い内部空間を有しており、容易に組立・分解可能なホスピタルロックを提供する。
【解決手段】ニューマチックケーソンにおいて使用されるホスピタルロック30であって、プレキャスト製の複数のブロック41~60と、複数のブロック41~60を着脱可能に連結する複数の連結機構と、を備えている。複数のブロック41~60には、水平方向、及び/又は、垂直方向に貫通孔が形成され、連結機構は、貫通孔に挿通されるテンション材と、テンション材の少なくとも一方の端部に設置される定着具と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニューマチックケーソンにおいて使用されるホスピタルロックであって、
プレキャスト製の複数のブロックと、
複数の前記ブロックを着脱可能に連結する複数の連結機構と、を備える、ホスピタルロック。
【請求項2】
複数の前記ブロックには、水平方向、及び/又は、垂直方向に貫通孔が形成され、
前記連結機構は、前記貫通孔に挿通されるテンション材と、前記テンション材の少なくとも一方の端部に設置される定着具と、を有する、請求項1に記載された、ホスピタルロック。
【請求項3】
複数の前記ブロックは、円筒殻状に形成される円筒殻状ブロックであり、
複数の前記円筒殻状ブロックには、円周方向に貫通孔が形成され、
前記連結機構は、前記貫通孔に挿通されるテンション材と、前記テンション材の少なくとも一方の端部に設置される定着具と、を有する、請求項1に記載された、ホスピタルロック。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された複数個のホスピタルロックが、水平方向、及び/又は、垂直方向に連結されて構成されるホスピタルロックシステム。
【請求項5】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載されたホスピタルロックを構築する方法であって、
プレキャスト製の複数のブロックを配置する工程と、
複数の前記ブロックを前記連結機構によって着脱可能に連結する工程と、
を備える、ホスピタルロックを構築する方法。
【請求項6】
前記連結する工程は、複数の前記ブロックに水平方向、及び/又は、垂直方向に貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔にテンション材を挿通する工程と、前記テンション材の少なくとも一方の端部に定着具を設置する工程と、を有する、請求項5に記載された、ホスピタルロックを構築する方法。
【請求項7】
複数の前記ブロックは、円筒殻状に形成される円筒殻状ブロックであり、
前記連結する工程は、複数の前記円筒殻状ブロックに円周方向に貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔にテンション材を挿通する工程と、前記テンション材の少なくとも一方の端部に定着具を設置する工程と、を有する、請求項5に記載された、ホスピタルロックを構築する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニューマチックケーソンにおいて使用されるホスピタルロックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ニューマチックケーソン工法では、ケーソン下部に設けた作業室に圧縮空気を送り込むことにより、空気の圧力で地下水を排除した状態で掘削作業を行っている。作業室からは、地上に向かってマテリアルシャフト及びマンシャフトが延びており、そのシャフトにマテリアルロックやマンロック等のロック(気閘室)が設置されている。他方、ニューマチックケーソンの近くには、緊急時に使用されるホスピタルロックを設置する必要がある(例えば特許文献1の段落0023参照)。
【0003】
緊急時の処置をホスピタルロックで行う場合、より広い内部空間を有するホスピタルロックが望まれる。さらに、ニューマチックケーソン内から作業者を小型のロックを用いてホスピタルロックに搬入する場合には、内部空間が広い方が望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、ホスピタルロックは鋼製で、内部は主室と副室に分割される。現場に運搬する場合は既製品をそのまま大型トラック等の荷台に載せて運搬する。したがって、大型トラック等で運搬可能な重量、大きさとなる。
【0006】
そこで、本発明は、広い内部空間を有しており、容易に組立・分解可能なホスピタルロックを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明のホスピタルロックは、ニューマチックケーソンにおいて使用されるホスピタルロックであって、プレキャスト製の複数のブロックと、複数の前記ブロックを着脱可能に連結する複数の連結機構と、を備えている。
【0008】
また、本発明のホスピタルロックシステムは、複数個のホスピタルロックが、水平方向、及び/又は、垂直方向、に連結されて構成される。
【0009】
さらに、本発明のホスピタルロックを構築する方法は、プレキャスト製の複数のブロックを配置する工程と、複数の前記ブロックを前記連結機構によって着脱可能に連結する工程と、を備えている。
【発明の効果】
【0010】
このように、本発明のホスピタルロックは、ニューマチックケーソンにおいて使用されるホスピタルロックであって、プレキャスト製の複数のブロックと、複数のブロックを着脱可能に連結する複数の連結機構と、を備えている。このような構成であれば、広い内部空間を有しており、容易に組立・分解可能なホスピタルロックを構築することができる。また、現場の状況に合わせて内部空間の形状、大きさを自由に変更することができる。例えば、奥行きの長い形状、あるいは幅も長い形状、または、鉛直方向に空間を広げることもできる。形状も円形、矩形だけでなく、ひし形や異形など、ブロックを組み合わせることで自由な形状を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】ニューマチックケーソンを垂直な平面で切断した断面図である。
【
図2】実施例1のホスピタルロックの平面図である。
【
図3】実施例1のホスピタルロックの正面図である。
【
図4】テンション材と定着具の構成を説明する断面図である。(a)は箱抜き無しの場合であり、(b)は箱抜き有りの場合である。
【
図5】底版ブロックに埋設されるカプラの断面図である。(a)は箱抜き無しの場合であり、(b)は箱抜き有りの場合である。
【
図6】複数個のホスピタルロックから構成されるホスピタルロックシステムの平面図である。
【
図7】複数個のホスピタルロックから構成されるホスピタルロックシステムの正面図である。
【
図8】実施例2の円筒殻状ブロックの説明図である。(a)は平面図であり、(b)は正面図である。
【
図9】実施例3のホスピタルロックの平面図である。
【
図10】別実施例のホスピタルロックの正面図である。
【
図11】別実施例のホスピタルロックの構成の説明図である。(a)は正面図であり、(b)は2Fの平面図であり、(c)は1Fの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成要素は例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。以下では、実施例1でホスピタルロック単体の構成について説明し、実施例2で複数個のホスピタルロックが連結されて構成されるホスピタルロックシステムについて説明する。
【実施例0013】
(全体構成)
まず、ニューマチックケーソン10全体の構成について説明する。ニューマチックケーソン10は、
図1に示すように、側壁部11と、作業室天井スラブ12と、刃口部13と、から構成されている。また、ニューマチックケーソン10は、設備として、外気(大気圧)と連通・遮断可能なシャフトとしてのマテリアルシャフト21と、内部を加減圧可能なロック(気閘室)としてのマテリアルロック22と、を備えている。この他、ニューマチックケーソン10は、作業者P1が作業室(14)に出入りするためのマンロック(不図示)も備えている。
【0014】
マテリアルシャフト21の下部にはアンカーハッチ21aが取り付けられている。マテリアルロック22には、加圧/減圧ができるように、圧気設備(送気設備、排気設備)が接続されている。
【0015】
作業室天井スラブ12と刃口部13と地山Gによって囲まれて作業室14が形成される。作業室14は高気圧下に保持されて、周囲から水の浸入を防ぐようになっている。そして、作業室天井スラブ12の地山に向いた下面には、レール(不図示)が取り付けられており、地山Gを掘削する掘削機(不図示)がレールに沿って走行できるようになっている。掘削機は、操作室からモニタを見ながら遠隔操作できるようになっている。
【0016】
この他、図示を省略するが、作業室14やマンロック(不図示)内に圧縮空気を送り込んだり排気したりするための圧気設備(送気設備、排気設備)が配置されている。
【0017】
また、地上には、中央監視室(不図示)と、負傷した際などの緊急時に使用されるホスピタルロック(再圧室)30と、救出用のカプセルCPと、が設置されている。このうち本実施例のホスピタルロック30の構成については、図面を用いながら後に詳述する。このホスピタルロック30は、現場内のどこに設置してもよい。
【0018】
カプセルCPは、中空の円筒状に形成されており、作業者を担架に乗せたまま横にされた状態で収納できるようになっている。また、カプセルCPは、気密性を保持する構造となっているとともに、一方の端部には、開閉自在の蓋(ハッチ)が取り付けられており、担架が出入りできるようになっている。カプセルCPは、後述するようにホスピタルロック30に横にした状態で搬入できるようになっている。
【0019】
(ホスピタルロックの構成)
以下、ホスピタルロック30の構成について、
図1~
図4を参照しながら説明する。ホスピタルロック30の内部は、
図2、
図3に示すように、主室31と副室32の2室に区画されている。外部と副室32の間にはハッチ35が設置され、副室32と主室31の間にはハッチ34が設置される。主室31及び副室32には、それぞれ圧気設備(送気バルブ、排気バルブ、気圧制御装置)が設置されており、独立して加圧/減圧できるようになっている。
また、図示されていないが、通常のホスピタルロックと同様にベッド及び腰掛、エアコン、照明、通信装置などが装備されている。
【0020】
そして、本実施例のホスピタルロック30は、運搬、クレーンによる吊り上げ、吊り下ろし作業が容易になるように、プレキャスト製の複数の直方体のブロック41、42、・・・に分割・構成されている。
【0021】
複数の直方体(矩形板状)のブロック41、42、・・・は、主室31を3枚、副室32を2枚の合計5枚に分割された底版ブロック41~45及び頂版ブロック46~50と、主室31・副室32のそれぞれの側壁ブロック51、52、53、54と、主室31と副室32の間の隔壁ブロック55、56と、正面側の妻ブロック57、58と、背面側の妻ブロック59、60と、から構成されている。このうち隔壁ブロック55にはハッチ34が設置され、妻ブロック57にはハッチ35が設置されている。
【0022】
ここにおいて、図示しないが、ブロック41~60どうしが互いに当接する表面には、位置合わせ用の嵌合凹部又は嵌合凸部を設けることも好ましい。なお、底版ブロック41~45の下には、あらかじめ捨てコンクリートを打設しておくことが好ましい。
【0023】
なお、プレキャスト製のブロック(41~60)の分割数は、上述した具体例に限定されるものではない。ブロックの分割数は、ホスピタルロック30の大きさや、運搬時の大きさ制限や、クレーンによる吊り上げ/吊り下げ能力等を考慮して適宜決定されるものである。この点については、実施例2、3でも説明する。
【0024】
そして、本実施例の複数のブロック41~60には、これらの複数のブロック41~60を水平方向に連結する連結機構としての水平連結機構80と、これらの複数のブロック41~60を垂直方向に連結する連結機構としての垂直連結機構70と、が設置されている。
【0025】
この垂直連結機構70及び水平連結機構80の設置数は、図示する数に限定されるものではない。さらに、連結機構の設置数は、必要とされる圧縮力・強度等によって適宜決定されるものである。なお、この水平連結機構80及び垂直連結機構70は、単にブロック間を連結するだけでなく、ブロックどうしを互いに押し付けるように圧縮力を作用させた状態を維持するように構成されている(この点については後述する)。
【0026】
具体的に言うと、各ブロック41~60には、垂直方向又は水平方向に貫通する貫通孔90が形成されており、この貫通孔90にブロック(41~60)間を縦横に連結するテンション材71、81が挿通されている。そして、テンション材71、81の端部には、定着具72、82が設置されており、縦方向及び横方向にテンション材71、81にジャッキ等によって張力を作用させた状態で端部が固定されるようになっている。
【0027】
水平連結機構80は、
図4(a)に示すように、貫通孔90と、複数のブロック間に連通されるテンション材81と、テンション材81の少なくとも一方の端部に設置される定着具82と、から構成される。テンション材81としては、ジャッキによる引張張力に耐えうる高強度の緊張材であるテンションロッドやテンションワイヤを使用することができ、具体的にはPC鋼棒やPC鋼線やPC鋼より線などを用いることができる。
【0028】
定着具82は、テンション材81の先端に形成された雄ネジ溝81aと、アンカープレート82aと、ワッシャ82bと、ナット82cと、から構成されている。そして、テンション材81にジャッキ(不図示)によって緊張力を作用させた状態でナット82cを締め付ける。そうすると、ナット82cからワッシャ82b及びアンカープレート82aを介して、テンション材81の延びる方向に圧縮力を作用させることでブロック間が互いに近づく方向に押圧された状態となる。
【0029】
なお、定着具82は、テンション材81に対して、容易に着脱可能な構造にされていることが好ましい。具体的に言うと、本実施例では、テンション材81を緊張した状態で、ナット82cを回転させることで、定着具82が容易に脱着可能となる。
【0030】
さらに、本実施例では、
図4(b)に示すように、定着具82は、箱抜き91内に設置することも可能である。すなわち、ブロック(41~60)の表面に、部分的な凹部である箱抜き91を設けて、この箱抜き91内に定着具82が収容されるように構成することもできる。
【0031】
同様に、垂直連結機構70は、
図5(a)に示すように、貫通孔90と、複数のブロック間に連通されるテンション材71と、テンション材71の少なくとも一方の端部に設置される定着具72と、から構成される。定着具72は、テンション材71の先端に形成された雄ネジ溝71aと、アンカープレート72aと、ワッシャ72bと、ナット72cと、から構成されている。ここでは、テンション材71の下端部に配置される定着具72について説明したが、上端部に配置される定着具についても同じ構成とすることができる。この
図5(a)の例では、底版ブロック41~45の下にスペーサ93を介在させることで、底版ブロック41~45を浮かせうえで定着具72が配置される。
【0032】
さらに、垂直連結機構70は、テンション材71が、カプラ73を介して途中で連繋(延長、継ぎ足し)されることも可能である。すなわち、カプラ73は、あらかじめ底版ブロック41~45に定着具72を使用して固定されたテンション材71の上端に取り付けられる。そして、カプラ73は、下のテンション材71の上端に取り付けられ、さらに上のテンション材71Aがカプラ73に取り付けられる。このように、カプラ73を介して、下のテンション材71と上のテンション材71Aとが連繋されるようになっている。なおここでは垂直連結機構70の下端部に定着具72を配置する例について説明したが、これに限定されるものではなく、下端部は底版ブロック41~45に埋設するように構成することもできる。
【0033】
さらに、本実施例では、
図5(b)に示すように、定着具72は、箱抜き91内に設置することも可能である。すなわち、底版ブロック41~45の下面に、部分的な凹部である箱抜き91を設けて、この箱抜き91内に定着具72が収容されるように構成することもできる。
【0034】
(ホスピタルロックを構築する方法)
本実施例のホスピタルロック30は、以下の手順に従って構築される。
(0A)各ブロック41~60には、あらかじめ制作時に貫通孔90を設けておく。
(0B)各ブロック41~60とテンション材71、81と定着具72、82とを、資材置き場から現場までトレーラ・トラック等を用いて運搬する。
(1)底版ブロック41~45を設置する。
(2)底版ブロック41~45をテンション材81と定着具82を用いて接合する。
(3)側壁・隔壁ブロック51~60を設置する。
(4)側壁・隔壁ブロック51~60と底版ブロック41~45をテンション材71と定着具72を用いて接合する(接合時には所定の緊張力をかける)。
(5)隣接する側壁・隔壁ブロック51~60をテンション材81と定着具82を用いて接合する。
(6)頂版ブロック46~50を設置する。
(7)頂版ブロック46~50と側壁・隔壁ブロック51~60をテンション材81と定着具82を用いて接合する。
(8)頂版ブロック46~50どうしをテンション材81と定着具82を用いて接合する。
【0035】
(効果)
次に、本実施例のホスピタルロック30の奏する効果を列挙して説明する。
【0036】
(1)上述してきたように、本実施例のホスピタルロック30は、ニューマチックケーソン10において使用されるホスピタルロック30であって、プレキャスト製の複数のブロック41~60と、複数の前記ブロックを着脱可能に連結する複数の連結機構70、80と、を備えている。このような構成であれば、広い内部空間を有しており、容易に組立・分解可能なホスピタルロックを構築することができる。
【0037】
(2)また、複数のブロック41~60には、水平方向、及び/又は、垂直方向に貫通孔90が形成され、連結機構70、80は、貫通孔90に挿通されるテンション材71、81と、テンション材71、81の少なくとも一方の端部に設置される定着具72、82と、を有するように構成できる。このような構成であれば、複数のブロック41~60を迅速、かつ、確実に連結して、内部空間の気密性を維持することができる。
まず構成について説明する。本実施例のホスピタルロックシステムSは、3つのホスピタルロック30、30、30が水平方向に連結されて構成されている。すなわち、3つのホスピタルロック30、30、30が隣接して設置されており、間の側壁ブロック51~54を共通して使用するようにされている。したがって、ホスピタルロックシステムSは、全体として、3つの主室31と、3つの副室32と、を備えている。
次に効果について説明する。本実施例のホスピタルロックシステムSは、複数個のホスピタルロック30が、水平方向(及び/又は、垂直方向)に連結されて構成されている。このため、複数のホスピタルロック30の狭い平面積内に配置できる。さらに、側壁ブロック51~54を隣接するホスピタルロック30、30間で共用できる。加えて、多くのブロック41~60をまとめて連結できるため、水平連結機構80の数を少なくして、定着作業の数を少なくできる。