(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022063181
(43)【公開日】2022-04-21
(54)【発明の名称】嗅覚を鋭敏化する薬剤およびキット
(51)【国際特許分類】
A61K 36/185 20060101AFI20220414BHJP
A61P 11/02 20060101ALI20220414BHJP
A61P 27/00 20060101ALI20220414BHJP
【FI】
A61K36/185
A61P11/02
A61P27/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020171595
(22)【出願日】2020-10-11
(71)【出願人】
【識別番号】301062798
【氏名又は名称】ナレルシステム株式会社
(72)【発明者】
【氏名】中村圭介
【テーマコード(参考)】
4C088
【Fターム(参考)】
4C088AB12
4C088AC04
4C088MA52
4C088NA14
4C088ZA32
(57)【要約】
【課題】一般的で安価な食材のみに効用が由来する安全な薬剤により、知覚を鋭敏化すること、嗅覚障害の原因となる症状を改善・予防すること、関連するいくつかの病気について根本的な病因を除去・予防すること
【解決手段】胡麻由来の原料を含む、嗅覚鋭敏化、嗅覚障害予防、嗅覚障害治療、又は、嗅覚障害を伴う疾病の治癒に用いる薬剤を提供する。<br>
胡麻は煎る過程を経たものであることができる。嗅覚鋭敏化は、特定の物質の知覚のために行われてもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
胡麻由来の原料を含む、
嗅覚鋭敏化、
嗅覚障害予防、
嗅覚障害治療、又は、
嗅覚障害を伴う疾病の治癒
に用いる薬剤。
【請求項2】
前記原料が煎る過程を経たものである
請求項1に記載の薬剤。
【請求項3】
前記嗅覚鋭敏化が、特定の物質の知覚のために行われる、
請求項1又は2に記載の薬剤。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に含む薬剤を含むキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、嗅覚の鋭敏化およびこれに伴う効果を有する薬剤およびキットに関する。
【背景技術】
【0002】
ウィルス性疾病その他の原因で、嗅覚障害の発生することがあるが、
一般的で安価な食材のみに効用が由来する
安全な薬剤での
治療(嗅覚障害のみ、嗅覚障害の原因となる症状、又は、根本的な病因の)や予防は行われてこなかった。
また、一部の特殊な物質について、嗅覚を鋭敏化した状態でないと人間による必要な知覚が困難な場合が
あったが、一般的で安価な食材(麻薬や覚せい剤等、違法な薬剤は除く)のみに効用が由来する
薬剤により知覚を鋭敏化することは行われていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特願2020-018776 神経変性障害の治療又は予防のための細胞内Nix介在性マイトファジーを増大させる剤及び方法並びにキット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、一般的で安価な食材のみに効用が由来する安全な薬剤により、知覚を鋭敏化すること、嗅覚障害の原因となる症状を改善・予防すること、関連するいくつかの病気について根本的な病因を除去・予防すること、である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
胡麻由来の原料を含む、嗅覚鋭敏化、嗅覚障害予防、嗅覚障害治療、又は、嗅覚障害を伴う疾病の治癒に用いる薬剤を提供する。
胡麻は煎る過程を経たものであることができる。
嗅覚鋭敏化は、特定の物質の知覚のために行われてもよい。
また、こうした薬剤を含むキット(例えば、
図1のような煎った黒胡麻を主成分とする製品)を提供する。
【発明の効果】
【0006】
服用・摂取等した人や動物等の知覚を鋭敏化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明によるキットの一実施例を示す説明図である。
【実施例0008】
52歳男性(2019年当時51歳、発明者本人)が育毛の実験のため、近所のスーパーで購入した大量の煎り胡麻(1回15g以上)を9回程度、
朝・昼・晩に分けて服用したところ、石川県白山市の鉄リサイクル工場(A)の所定の居室(食堂兼会議室)において、毎回、異常な匂い(コーヒーに似ている?)を知覚した。
これは、他の3人以上の従業員に尋ねても知覚しえなかった匂いであった。
また、本人が、煎り胡麻の実験(目的は育毛効果)を開始する前は、全く知覚しえない匂いであった。
【0009】
2020年9月、同じ会社の別の工場(B。Aと同じ松本工業団地)に勤務する工場長に、発明者がその話をしたところ、毎日一食以上胡麻を含む食事を摂取したとの報告があり、
かつ、工場Bにおいて、他の従業員が発見できなかった油(もれ)を当該工場長だけが油の匂いによって発見したとの報告があった。