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特開2022-63211マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステム及び方法
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  • 特開-マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステム及び方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022063211
(43)【公開日】2022-04-21
(54)【発明の名称】マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/01 20060101AFI20220414BHJP
   G08G 1/005 20060101ALI20220414BHJP
【FI】
G08G1/01 F
G08G1/01 E
G08G1/005
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021114863
(22)【出願日】2021-07-12
(31)【優先権主張番号】202011078199.1
(32)【優先日】2020-10-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521254487
【氏名又は名称】天津市政工程設計研究総院有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】申 嬋
(72)【発明者】
【氏名】白 子建
(72)【発明者】
【氏名】王 磊
(72)【発明者】
【氏名】孫 ▲ヨォ▼
(72)【発明者】
【氏名】劉 明林
(72)【発明者】
【氏名】王 蔚
(72)【発明者】
【氏名】李 豹
(72)【発明者】
【氏名】張 晨陽
(72)【発明者】
【氏名】劉 瑞元
(72)【発明者】
【氏名】崔 立中
(72)【発明者】
【氏名】斉 心
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA21
5H181CC04
5H181CC21
5H181DD04
5H181FF32
(57)【要約】
【課題】ビデオ画像認識、情報処理技術に関し、高度道路交通の分野に属し、交通状況のアナウンスを実現して、旅客の移動を容易にすること。
【解決手段】マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステムであって、フレキシブル力覚検出モジュールと、ビデオ追跡カウントモジュールと、タクシーカウントモジュールと、情報処理モジュールと、表示モジュールとを含み、前記情報処理モジュールは、前記フレキシブル力覚検出モジュール、前記ビデオ追跡カウントモジュール及び前記タクシーカウントモジュールのデータを処理し、処理で得られた車両や人数の情報を二次処理して、必要の待ち人数、乗車待ちのタクシーの数及び待ち時間などのデータを出力し、そして、データを伝送して表示することに用いられることである。本発明は主に電車、飛行機などの駅に適用される。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステムであって、
タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置され、待ち列エリアの床の下にはフレキシブル力覚検出器が敷設され、待ち列エリアの人数を出力するフレキシブル力覚検出モジュールと、
タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置され、得られた画像を前処理した後に人の頭部の特徴を抽出し、集計して得た人数で、前記フレキシブル力覚検出モジュールによって検出されたタクシー待ちの乗客列エリア及び地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアの乗客数を検証するビデオ追跡カウントモジュールと、
タクシー専用道路の始点及び乗車エリアの手前に圧力センサが各1つずつ設置され、2つの電子カウンターで車両の入場数と退場数を別々に集計して、乗車待ちのタクシーの数を取得するタクシーカウントモジュールと、
前記フレキシブル力覚検出モジュール、前記ビデオ追跡カウントモジュール及び前記タクシーカウントモジュールのデータを処理し、処理で得られた車両や人数の情報を二次処理して、必要の待ち人数、乗車待ちのタクシーの数及び待ち時間などのデータを出力し、そして、データを前記表示モジュールに伝送するための情報処理モジュールと、
前記情報処理モジュールによって出力されたデータをリアルタイムディスプレイに表示する表示モジュールと、を含む
ことを特徴とするマルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステム。
【請求項2】
マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンス方法であって、
タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置され、待ち列エリアの床の下に敷設されたフレキシブル力覚検出器を利用して、待ち列エリアの人数を出力し、タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置されるビデオ追跡カウントモジュールを利用して、得られた画像を前処理した後に人の頭部の特徴を抽出し、集計して得た人数で、前記フレキシブル力覚検出器によって検出されたタクシー待ちの乗客列エリア及び地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアの乗客数を検証し、タクシー専用道路の始点及び乗車エリアの手前に圧力センサが各1つずつ設置され、2つの電子カウンターで車両の入場数と退場数を別々に集計して、乗車待ちのタクシーの数を取得し、得られた車両や人数の情報を二次処理して、必要の待ち人数、乗車待ちのタクシーの数及び待ち時間などのデータを出力し、そして、データを伝送して表示する
ことを特徴とするマルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンス方法。
【請求項3】
フレキシブル力覚検出器、ビデオ追跡カウントモジュール及びタクシー専用道路圧力センサのそれぞれによって得られた人数はQ及びQであり、タクシーの入場数はWで、退場数はWであり、情報処理モジュールは並列に演算を開始して処理し、
(1)人数Qを出力し、ただし、Q-Q≦qである場合、この時の待ち列の人数はQ=max{Q,Q}であると判断し、Q-Q>qである場合、この時の待ち列の人数Q=(Q+Q)/2であると判断し、qは許容誤差であり、
(2)車両数Xを出力し、ただし、この時の乗車エリア内の乗車可能なタクシーの数X=N-N+εであり、εは乗車エリアにあるサービス提供タクシーの数であり、
(3)タクシーの待機時間Tを出力し、タクシーの数X≧Q/λである場合、この時の輸送能力はニーズを満たし、そのため、出力時間はT=Q/λεtであり、ディスプレイに表示される情報は緑色フォントであり、タクシーの数X<Q/λである場合、ディスプレイに表示される情報は赤色フォントであり、待ち時間が表示されず、輸送能力が不足していることを表し、時間の予想ができなく、λは相乗りする平均人数であり、tは乗車する平均時間であり、
(4)地下鉄駅に入るまでの待ち時間S=Q/sηを出力し、ηは保安検査場サービスデスクの数であり、sは保安検査場の平均サービス時間である
請求項2に記載のマルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンス方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオ画像認識、情報処理技術に関し、高度道路交通の分野に属し、具体的には、マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活レベルが上がるにつれて、移動距離もより長くなり、高速鉄道の大量開通により、マルチモーダル旅客輸送ハブは、一般人の移動にとって肝心な一環となっている。旅客の時間価値に対する意識はますます高まり、移動に対する満足度は、単なる安全性に限定されず、時間的、快適性、利便性などの複数の要因を包括的に考慮したものである。したがって、旅客のニーズを如何に満たし、乗り換えの効率を高めることは特に重要である。
【0003】
鉄道旅客輸送ハブの構造や機能も次々と進化し、初期段階の構造と機能が単一の平面的な鉄道旅客輸送ターミナルから、多機能立体構造のマルチモーダル旅客輸送ハブに進化してきている。鉄道旅客輸送ハブという複雑な乗換えシステムは、鉄道と都市交通との合流点として、旅客の流動、集中、及び乗換えなどの重要な役割を担っている。様々な交通手段を繋ぐことで、旅客の移動中の乗り続ぎや乗り換えなどの行為の円滑な進行を確保すると共に、輸送システム内部の効率的な稼動を促進する。
【0004】
マルチモーダル旅客輸送ハブには、通常、複数本の地下鉄線が繋がれ、また、駅内には、長距離路線バスターミナル、市内バスターミナルや大型駐車場などの関連施設が設けられており、鉄道、バス、地下鉄、タクシー、長距離路線バスなどの複数の移動手段の間の「ゼロ乗換え」の実現を目的とする。しかし、タクシーや地下鉄では、旅客が電車から降りた後、流動ピーク時の乗換方式の選択が重要な問題となり、タクシー待ち列が長すぎたり、地下鉄の保安検査場の待ち列が長すぎたりする問題がよくあるため、旅客が時間価値、経済性にしたがって最適な乗換え方式を選択できるように、旅客に如何に十分な情報を提供するかが、現段階で解決すべき緊急問題となっている。
【発明の概要】
【0005】
従来技術の不足を解消するために、本発明はマルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステム及び方法を提案することを目的とする。
【0006】
そのため、本発明に採用された技術案は、マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステムであって、
タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置され、待ち列エリアの床の下にはフレキシブル力覚検出器が敷設され、待ち列エリアの人数を出力するフレキシブル力覚検出モジュールと、
タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置され、得られた画像を前処理した後に人の頭部の特徴を抽出し、集計して得た人数で、前記フレキシブル力覚検出モジュールによって検出されたタクシー待ちの乗客列エリア及び地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアの乗客数を検証するビデオ追跡カウントモジュールと、
タクシー専用道路の始点及び乗車エリアの手前に圧力センサが各1つずつ設置され、2つの電子カウンターで車両の入場数と退場数を別々に集計して、乗車待ちのタクシーの数を取得するタクシーカウントモジュールと、
前記フレキシブル力覚検出モジュール、前記ビデオ追跡カウントモジュール及び前記タクシーカウントモジュールのデータを処理し、処理で得られた車両や人数の情報を二次処理して、必要の待ち人数、乗車待ちのタクシーの数及び待ち時間などのデータを出力し、そして、データを前記表示モジュールに伝送するための情報処理モジュールと、
前記情報処理モジュールによって出力されたデータをリアルタイムディスプレイに表示する表示モジュールと、を含む。
【0007】
マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンス方法は、タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置され、待ち列エリアの床の下に敷設されたフレキシブル力覚検出器を利用して、待ち列エリアの人数を出力し、タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置されるビデオ追跡カウントモジュールを利用して、得られた画像を前処理した後に人の頭部の特徴を抽出し、集計して得た人数で、前記フレキシブル力覚検出器によって検出されたタクシー待ちの乗客列エリア及び地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアの乗客数を検証し、タクシー専用道路の始点及び乗車エリアの手前に圧力センサが各1つずつ設置され、2つの電子カウンターで車両の入場数と退場数を別々に集計して、乗車待ちのタクシーの数を取得し、得られた車両や人数の情報を二次処理して、必要の待ち人数、乗車待ちのタクシーの数及び待ち時間などのデータを出力し、そして、データを伝送して表示する。
【0008】
フレキシブル力覚検出器、ビデオ追跡カウントモジュール及びタクシー専用道路圧力センサのそれぞれによって得られた人数はQ及びQであり、タクシーの入場数はWで、退場数はWであり、情報処理モジュールは並列に演算を開始して処理し、
(1)人数Qを出力し、ただし、Q-Q≦qである場合、この時の待ち列の人数Q=max{Q,Q}であると判断し、Q-Q>qである場合、この時の待ち列の人数Q=(Q+Q)/2であると判断し、qは許容誤差であり、
(2)車両数Xを出力し、ただし、この時の乗車エリア内の乗車可能なタクシーの数はX=N-N+εであり、εは乗車エリアにあるサービス提供タクシーの数であり、
(3)タクシーの待機時間Tを出力し、タクシーの数X≧Q/λである場合、この時の輸送能力はニーズを満たし、そのため、出力時間はT=Q/λεtであり、ディスプレイに表示される情報は緑色フォントであり、タクシーの数X<Q/λである場合、ディスプレイに表示される情報は赤色フォントであり、待ち時間が表示されず、輸送能力の不足で、時間の予測ができないことを表し、λは相乗りする平均人数であり、tは乗車する平均時間であり、
(4)地下鉄駅に入るまでの待ち時間S=Q/sηを出力し、ηは保安検査場サービスデスクの数であり、sは保安検査場の平均サービス時間である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の特徴及び有益な効果は以下のとおりである。
【0010】
(1)フレキシブル力覚検出技術及びビデオ追跡カウント技術で、待ちエリアの乗客数を認識するため、目的性を有し、そして、人間の行為の不確実性のため、2つの技術を用いて相互に検証することにより、出力データが正確になる。
【0011】
(2)表示モジュールがスクリーンを介して旅客に情報を知らせることにより、旅客は自分のニーズに合わせてリアルタイムに交通手段を選択しやすくなり、旅客が2つの交通手段の間を行き来することを回避し、分散効率を大幅に向上させ、ハブ内の良い秩序を維持する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明のシステム構造の概略図である。
図2】機能を実現するフローチャートである。
図3】タクシー待機列エリアの概略図である。
図4】タクシー検出センサの構造図である。
図5】地下鉄の保安検査場の待ち列エリアの概略図である。
図6】ディスプレイの解決手段1である。
図7】ディスプレイの解決手段2である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステムを提供する。前記マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステムは、フレキシブル力覚検出モジュールと、ビデオ追跡カウントモジュールと、タクシーカウントモジュールと、表示モジュールと、情報処理モジュールと、電源モジュールとを含む。本発明は、センサカウント技術及びビデオ画像認識技術で、タクシー乗り場及び地下鉄の保安検査場の待ち列エリアにおける待ち人数及び乗車待ちのタクシーの数を認識し、そして、表示モジュールがスクリーンを介して出駅する旅客に情報を知られるため、旅客は自分のニーズに合わせてリアルタイムに交通手段を選択しやすくなり、迅速な分散に役立ち、ハブ内の良い秩序を維持し、高い実用的価値がある。
【0014】
交通状況のアナウンスを実現して、旅客の移動を容易にするために、本発明はマルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステムを提供する。
【0015】
本発明は、以下の解決手段により実現される。
【0016】
本発明は、フレキシブル力覚検出モジュールと、ビデオ追跡カウントモジュールと、タクシーカウントモジュールと、情報処理モジュールと、表示モジュールと、電源モジュールとを含むマルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステムを提供する。
【0017】
前記フレキシブル力覚検出モジュールは、タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置され、待ち列エリアの床の下にはフレキシブル力覚検出器が敷設され、待ち列エリアの人数を出力する。
【0018】
前記ビデオ追跡カウントモジュールは、タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置され、得られた画像を前処理した後に人の頭部の特徴を抽出し、集計して得た人数で、前記フレキシブル力覚検出モジュールによって検出されたタクシー待ちの乗客列エリア及び地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアの乗客数を検証する。
【0019】
前記タクシーカウントモジュールは、タクシー専用道路の始点及び乗車エリアの手前に圧力センサが各1つずつ設置され、2つの電子カウンターで車両の入場数と退場数を別々に集計して、乗車待ちのタクシーの数を取得する。
【0020】
前記情報処理モジュールは、前記フレキシブル力覚検出モジュール、前記ビデオ追跡カウントモジュール及び前記タクシーカウントモジュールのデータを処理し、処理で得られた車両や人数の情報を二次処理して、必要の待ち人数、乗車待ちのタクシーの数及び待ち時間などのデータを出力し、そして、データを前記表示モジュールに伝送するために用いられる。
【0021】
前記表示モジュールは、前記情報処理モジュールによって出力されたデータをリアルタイムディスプレイに表示する。
【0022】
前記電源モジュールは、前記フレキシブル力覚検出モジュール、前記ビデオ追跡カウントモジュール、前記タクシーカウントモジュール、前記情報処理モジュール及び前記表示モジュールに電源を提供する。
【0023】
以下、図面と具体的な実施例を参照しながら、本発明の技術的解決手段についてさらに説明するが、特許請求の範囲は上記の内容に限定されない。
【0024】
マルチモーダル旅客輸送ハブ内での待ち列の長さのアナウンスシステムであって、フレキシブル力覚検出モジュールと、ビデオ追跡カウントモジュールと、タクシーカウントモジュールと、情報処理モジュールと、表示モジュールと、電源モジュールとを含む。
【0025】
前記フレキシブル力覚検出モジュールは、タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置され、待ち列エリアの床の下にはフレキシブル力覚検出器が敷設されている。前記フレキシブル力覚検出モジュールは、異なるタイムスタンプ圧力での足跡に対して、フィルタリング前処理、足跡分割、特徴抽出、足跡と特徴とのマッチング、及び足跡追跡などの一連の処理プロセスを行った後、集計して人数Qを得る。
【0026】
前記ビデオ追跡カウントモジュールは、タクシー待機列エリアと地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアのそれぞれに配置され、得られた画像を前処理した後に人の頭部の特徴を抽出し、フィルタリング処理を経て、集計して得た人数Qで、前記フレキシブル力覚検出モジュールによって検出されたタクシー待ちの乗客列エリア及び地下鉄入口の保安検査場の待ち列エリアの乗客数を検証する。
【0027】
前記タクシーカウントモジュールは、タクシー専用道路の始点及び乗車エリアの手前に圧力センサが各1つずつ設置され、センサは地下に埋設され、それぞれに車両カウンターが各1つずつ接続され、そして、両方とも電源に接続され、車両がセンサを通過するときのセンサへの圧力に応じて、センサが変化し、このとき、情報はカウンターに伝達されて、カウンターでカウントする。2つの電子カウンターで、車両の入場数W及び退場数Wをそれぞれリアルタイムに集計する。
【0028】
前記情報処理モジュールは、前記フレキシブル力覚検出モジュール、前記ビデオ追跡カウントモジュール及び前記タクシーカウントモジュールのデータを処理し、得られた車両や人数の情報を二次処理するために用いられる。フレキシブル力覚検出モジュール、ビデオ追跡カウントモジュール及びタクシー検出モジュールのそれぞれによって得られた人数はQ及びQであり、タクシーの入場数はWで、退場数はWであり、情報処理モジュールは並列に演算を開始して処理し、
(1)人数Qを出力し、ただし、Q-Q≦qである場合、この時の待ち列の人数Q=max{Q,Q}であると判断し、Q-Q>qである場合、この時の待ち列の人数Q=(Q+Q)/2であると判断し、qは許容誤差であり、
(2)車両数Xを出力し、ただし、この時の乗車エリア内の乗車可能なタクシーの数はX=N-N+εであり、εは乗車エリアにあるサービス提供タクシーの数であり、
(3)タクシーの待機時間Tを出力し、タクシーの数X≧Q/λである場合、この時の輸送能力はニーズを満たし、そのため、出力時間はT=Q/λεtであり、ディスプレイに表示される情報は緑色フォントであり、タクシーの数X<Q/λである場合、ディスプレイに表示される情報は赤色フォントであり、待ち時間が表示されず、輸送能力の不足で、時間の予測ができないことを表し、λは相乗りする平均人数であり、tは乗車する平均時間である。
(4)地下鉄駅に入るまでの待ち時間S=Q/sηを出力し、ηは保安検査場サービスデスクの数であり、sは保安検査場の平均サービス時間である。
【0029】
前記表示モジュールは、前記情報処理モジュールによって出力された情報をディスプレイに表示し、10秒の周期で、ディスプレイの表示データをリアルタイムに更新する。
【0030】
上記は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するためのものではなく、本発明の精神と原則内で行われる任意の修正、同価置換、及び改善などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7