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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022063757
(43)【公開日】2022-04-22
(54)【発明の名称】非接触操作装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20220101AFI20220415BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20220415BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20220415BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20220415BHJP
   G06F 3/0346 20130101ALI20220415BHJP
【FI】
G06F3/0488
G06F3/01 560
G06F3/044
G06F3/041 580
G06F3/0346 422
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020172159
(22)【出願日】2020-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】591036457
【氏名又は名称】三菱電機エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】足立 俊哉
(72)【発明者】
【氏名】山本 健史
【テーマコード(参考)】
5B087
5E555
【Fターム(参考)】
5B087AA07
5B087AB12
5B087AB13
5B087AB14
5B087CC33
5B087CC39
5B087DD02
5E555AA08
5E555AA11
5E555AA54
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC01
5E555CA13
5E555CA29
5E555CA42
5E555CB22
5E555CB33
5E555CB66
5E555CC03
5E555DA23
5E555DA24
5E555DB20
5E555DC35
5E555DD06
5E555EA14
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】非接触操作装置の誤操作を防ぐことを目的とする。
【解決手段】非接触操作装置において、表示面に近い位置から順に操作領域と認識領域とが設定されており、認識領域の内部は、可視光、又は気体が通過している。指が認識領域に進入すると指に可視光、又は気体が当たる。これにより、操作者は、操作領域の手前の認識領域に指が進入したことを認識できる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示面を形成する表示機構と、
操作検出機構と、
認識支援機構と、
を備え、
前記認識支援機構は、可視光を帯状に照射する1つ以上の可視光照射装置を有し、
前記表示面の少なくとも一部を覆う空間には、1つ以上の設定領域が設定されており、
1つの前記設定領域には、前記表示面に近い位置から順に操作領域と認識領域とが設定されており、
1つの前記可視光照射装置から帯状に照射された可視光は、1つの前記認識領域の内部を通過し、
前記操作検出機構は、前記操作領域内に操作体が進入したか否かを前記操作領域毎に検出し、前記操作検出機構が前記操作領域内に前記操作体が進入したことを検出した場合、前記操作体が進入した前記操作領域に対応する操作信号を出力する非接触操作装置。
【請求項2】
空間には、前記表示面から遠ざかる方向に並ぶ複数の前記設定領域が設定されており、
前記認識支援機構は、前記複数の設定領域に対応する複数の前記可視光照射装置を有し、
1つの前記可視光照射装置から帯状に照射された可視光は、前記複数の設定領域に設定されるそれぞれの前記認識領域のうち1つの前記認識領域の内部を通過し、
前記操作検出機構は、複数の前記設定領域に設定されるそれぞれの前記操作領域におけるそれぞれの前記操作信号を出力する請求項1に記載された非接触操作装置。
【請求項3】
前記複数の可視光照射装置から照射される各可視光の色、及び各可視光の明滅の頻度のうち少なくとも1つは、互いに異なっている請求項2に記載された非接触操作装置。
【請求項4】
前記操作検出機構は、監視対象である前記設定領域内の画像を撮影する監視装置を有し、
前記監視装置は、1つの前記設定領域内の取得した画像に基づいて、前記操作体が監視対象である前記設定領域の前記操作領域内に進入したか否かを検出する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された非接触操作装置。
【請求項5】
前記表示機構は、空間に投影した画像を前記表示面として形成する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された非接触操作装置。
【請求項6】
前記操作検出機構は、静電容量検出装置を有し、
前記静電容量検出装置は、前記操作領域内における静電容量の変化に基づいて前記操作体が前記操作領域内に進入したか否かを検出する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された非接触操作装置。
【請求項7】
表示面を形成する表示機構と、
操作検出機構と、
認識支援機構と、
を備え、
前記認識支援機構は、気体を帯状に噴射する1つ以上の気体噴射装置を有し、
前記表示面の少なくとも一部を覆う空間には、1つ以上の設定領域が設定されており、
1つの前記設定領域には、前記表示面に近い位置から順に操作領域と認識領域とが設定されており、
1つの前記気体噴射装置から帯状に噴射された気体は、1つの前記認識領域の内部を通過し、
前記操作検出機構は、前記操作領域内に操作体が進入したか否かを前記操作領域毎に検出し、前記操作検出機構が前記操作領域内に前記操作体が進入したことを検出した場合、前記操作体が進入した前記操作領域に対応する操作信号を出力する非接触操作装置。
【請求項8】
空間には、前記表示面から遠ざかる方向に並ぶ複数の前記設定領域が設定されており、
前記認識支援機構は、前記複数の設定領域に対応する複数の前記気体噴射装置を有し、
1つの前記気体噴射装置から噴射された帯状の気体は、複数の前記設定領域に設定されるそれぞれの前記認識領域のうち1つの前記認識領域の内部を通過し、
前記操作検出機構は、複数の前記設定領域に設定されるそれぞれの前記操作領域内におけるそれぞれの前記操作信号を出力する請求項7に記載された非接触操作装置。
【請求項9】
前記複数の気体噴射装置から噴射される各気体の噴射方向、各気体の温度、及び各気体の噴射速度のうち少なくとも1つは、互いに異なっている請求項8に記載された非接触操作装置。
【請求項10】
前記操作検出機構は、監視対象である前記設定領域内の画像を撮影する監視装置を有し、
前記監視装置は、1つの前記設定領域内の取得した画像に基づいて、前記操作体が1つの前記設定領域の前記操作領域内に進入したか否かを検出する請求項7から請求項9のいずれか一項に記載された非接触操作装置。
【請求項11】
前記表示機構は、空間に投影した画像を前記表示面として形成する請求項7から請求項10のいずれか一項に記載された非接触操作装置。
【請求項12】
前記操作検出機構は、静電容量検出装置を有し、
前記静電容量検出装置は、前記操作領域内における静電容量の変化に基づいて前記操作体が前記操作領域内に進入したか否かを検出する請求項7から請求項9のいずれか一項に記載された非接触操作装置。
【請求項13】
表示面を形成する表示機構と、
操作検出機構と、
認識支援機構と、
を備え、
前記認識支援機構は、可視光を帯状に照射する1つ以上の可視光照射装置と、気体を帯状に噴射する1つ以上の気体噴射装置と、を有し、
前記表示面の少なくとも一部を覆う空間には、複数の設定領域が設定されており、
1つの前記設定領域には、前記表示面に近い位置から順に操作領域と認識領域とが設定されており、
前記可視光照射装置から帯状に照射された前記可視光が内部を通過する前記認識領域を可視光認識領域とし、前記気体噴射装置から帯状に噴射された前記気体が内部を通過する前記認識領域を気体認識領域としたときに、
前記複数の設定領域のうち少なくとも1つは、前記可視光認識領域を含む前記設定領域であり、
前記複数の設定領域のうち少なくとも1つは、前記気体認識領域を含む前記設定領域であり、
前記操作検出機構は、前記操作領域内に操作体が進入したか否かを前記操作領域毎に検出し、前記操作検出機構が前記操作領域内に前記操作体が進入したことを検出した場合、前記操作体が進入した前記操作領域に対応する操作信号を出力する非接触操作装置。
【請求項14】
空間には、前記可視光認識領域を含む複数の前記設定領域が前記表示面から遠ざかる方向に並んで設定されており、
前記認識支援機構は、複数の前記可視光認識領域に対応する複数の前記可視光照射装置を有し、
前記複数の可視光照射装置から照射される各可視光の色、及び各可視光の明滅の頻度のうち少なくとも1つは、互いに異なっている請求項13に記載された非接触操作装置。
【請求項15】
空間には、前記気体認識領域を含む複数の前記設定領域が前記表示面から遠ざかる方向に並んで設定されており、
前記認識支援機構は、複数の前記気体認識領域に対応する複数の前記気体噴射装置を有し、
前記複数の気体噴射装置から噴射される各気体の噴射方向、各気体の温度、及び各気体の噴射速度のうち少なくとも1つは、互いに異なっている請求項13または請求項14に記載された非接触操作装置。
【請求項16】
前記操作検出機構は、監視対象である前記設定領域内の画像を撮影する監視装置を有し、
前記監視装置は、1つの前記設定領域内の取得した画像に基づいて、前記操作体が1つの前記設定領域の前記操作領域内に進入したか否かを検出する請求項13から請求項15のいずれか一項に記載された非接触操作装置。
【請求項17】
前記監視装置は、全ての前記複数の設定領域内のそれぞれの前記取得した画像に基づいて、前記操作体が前記操作領域内に進入したか否かを前記設定領域毎に検出し、
前記表示機構は、空間に投影した画像を前記表示面として形成する請求項16に記載された非接触操作装置。
【請求項18】
前記操作検出機構は、静電容量検出装置を有し、
前記静電容量検出装置は、前記操作領域内における静電容量の変化に基づいて前記操作体が前記操作領域内に進入したか否かを検出する請求項13から請求項16のいずれか一項に記載された非接触操作装置。
【請求項19】
操作領域認識支援機構を更に備え、
前記操作領域認識支援機構は、前記操作領域に気体を噴射する請求項1から請求項18のいずれか一項に記載された非接触操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、非接触にて操作可能な非接触操作装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、非接触型の操作装置として、検知空間内で操作者の指といった物体の存在を検知したときに、操作が実施され、かつ、検知空間に向けて可視光線を照射する操作装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】WO2011/040514A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来例では、指が検知空間に進入してから可視光線が照射される。この場合、操作者は、指が検知領域に進入した後に、即ち操作が実施された後に操作行為をしたことを知ることとなる。このような可視光線の照射のタイミングであると、誤操作を引き起こしやすいという問題があった。
【0005】
本開示は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、誤操作を防止することができる非接触操作装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る非接触操作装置は、表示面を形成する表示機構と、操作検出機構と、認識支援機構と、を備え、認識支援機構は、可視光を帯状に照射する1つ以上の可視光照射装置を有し、表示面の少なくとも一部を覆う空間には、1つ以上の設定領域が設定されており、1つの設定領域には、表示面に近い位置から順に操作領域と認識領域とが設定されており、1つの可視光照射装置から帯状に照射された可視光は、1つの認識領域の内部を通過し、操作検出機構は、操作領域内に操作体が進入したか否かを操作領域毎に検出し、操作検出機構が操作領域内に操作体が進入したことを検出した場合、操作体が進入した操作領域に対応する操作信号を出力する。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る非接触操作装置によれば、非接触操作装置の誤操作の防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1による非接触操作装置の使用態様を示す概略図である。
図2図1の非接触操作装置を示す斜視図である。
図3図2の非接触操作装置を示す側面図である。
図4】実施の形態1の変形例1による非接触操作装置を示す斜視図である。
図5】実施の形態2による非接触操作装置を示す斜視図である。
図6図5の非接触操作装置を示す側面図である。
図7】実施の形態2の変形例1による非接触操作装置を示す斜視図である。
図8図7の非接触操作装置を示す側面図である。
図9】実施の形態2の変形例2による非接触操作装置を示す斜視図である。
図10図9の非接触操作装置を示す側面図である。
図11】実施の形態3による非接触操作装置を示す斜視図である。
図12図11の非接触操作装置を示す側面図である。
図13図11の非接触操作装置を示す概念図である。
図14】実施の形態4による非接触操作装置を示す斜視図である。
図15図14の非接触操作装置を示す側面図である。
図16】実施の形態5による非接触操作装置を示す斜視図である。
図17図16の非接触操作装置を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による非接触操作装置の使用態様を示す概略図である。非接触操作装置100は、本体装置300の操作入力装置として本体装置300に設置されている。操作者200は、非接触操作装置100に対峙し、非接触操作装置100を操作体である指201で操作する。
【0010】
非接触操作装置100は、本体装置300と有線又は無線にて信号の送受信ができるように設置されている。非接触操作装置100は、指201が非接触操作装置100に対して操作をしたとき、その信号を操作信号として本体装置300に出力する。
【0011】
図2は、図1の非接触操作装置を示す斜視図である。図3は、図2の非接触操作装置を示す側面図である。非接触操作装置100は、表示機構1と、操作検出機構2と、認識支援機構3とを備えている。
【0012】
表示機構1は、図示しない支持機構に支持されている。表示機構1は、表示面10を形成している。本実施の形態1では、表示面10には「ON」の文字が表示されている。これは、非接触操作装置100に対する操作によって本体装置300が「ON」の制御を実行することを意味している。接触を伴う押ボタンに置き換えれば、「ON」の押ボタンを押下し、それに基づいて本体装置300が「ON」の制御を実行することと同じである。
【0013】
表示面10を覆う空間には、設定領域15が設定されている。設定領域15が設定されている空間は、表示面10の一部を覆っていてもよい。
【0014】
操作検出機構2は、表示機構1の表示面10が設置された面の裏面側に設置されている。操作検出機構2は、静電容量検出装置21を有している。
【0015】
静電容量検出装置21は、操作領域25内における静電容量を常に検出する図示しない1つの電極と、図示しない制御部とを有している。静電容量検出装置21は、操作領域25内に指201が進入したか否かを検出する。
【0016】
静電容量検出装置21の制御部は、電極によって検出された操作領域25内の静電容量の変化に基づいて、操作領域25内に指201が進入したか否かを検出する。制御部は、操作領域25内の静電容量の変化量が予め定められた閾値を超えたときに、操作領域25内に指201が進入したことを検出する。制御部は、操作領域25内に指201が進入したことを検出した場合、指201が進入した操作領域25に対応する操作信号を本体装置300に対して出力する。
【0017】
非接触操作装置100から操作信号が出力されることは、接触を伴う押ボタンを押下した操作と同等の操作が行われたことを意味する。
【0018】
操作領域25は、設定領域15に設定された空間である。設定領域15には、表示面10に近い位置から順に操作領域25と認識領域35とが設定されている。
【0019】
認識支援機構3は、図示しない支持機構によって支持されている。認識支援機構3は、可視光照射装置30を有している。可視光照射装置30は、常に可視光を帯状に照射する。
【0020】
可視光照射装置30が帯状に照射した可視光は、認識領域35の内部を通過する。即ち、本実施の形態1の認識領域35は、可視光照射装置30から照射された可視光が内部を通過する可視光認識領域である。認識領域35は、表示面10に平行な面に沿って設定されている。認識領域35は、操作領域25の外側に設定される。認識領域35と操作領域25とは互いに隣接、或いは隣り合って設定される。
【0021】
次に、実施の形態1における非接触操作装置100の動作について説明をする。なお、表示面10に「ON」の文字が表示されている場合に、非接触操作装置100に対して操作を行うことを、「ON」操作をするといったように表現することとする。
【0022】
操作者200は、本体装置300に操作入力をするために、非接触操作装置100に対峙する。操作者200は、指201を、表示面10に近づけていく。指201は、設定領域15の認識領域35に進入する。
【0023】
認識領域35に進入した指201は、可視光照射装置30が照射する可視光にて照らされる。操作者200は、指201が可視光に照らされたことで、認識領域35に指201が進入したことを認識する。
【0024】
操作者200は、認識領域35よりも表示面10側に操作領域25が存在していることを認識している。従って、操作者200は、指201を更に表示面10に向かって進めることで、指201を操作領域25に進入させることができることを認識する。
【0025】
この時点で、操作者200が本体装置300に対して「ON」操作をしないと考えた場合には、操作者200は、指201を認識領域35から抜き取り、操作を終了する。
【0026】
操作者200が本体装置300に対して「ON」操作をすると考えた場合には、操作者200は、更に指201を表示面10に向かって進める。指201が進むと、指201は、操作領域25に進入する。
【0027】
指201が操作領域25に進入すると、操作領域25内の静電容量が変化する。静電容量検出装置21の制御部は、電極によって検出された操作領域25内の静電容量の変化に基づいて、操作領域25内に指201が進入したか否かを検出する。静電容量検出装置21の制御部は、操作領域25内の静電容量の変化量が予め定められた閾値を超えたときに、「ON」操作が行われたことを示す操作信号を本体装置300に出力する。
【0028】
本体装置300は、非接触操作装置100から操作信号が入力されたことで、操作者200が非接触操作装置100に対して「ON」操作をしたと判断する。本体装置300は、「ON」操作に対応する制御を実施する。
【0029】
操作者200は、認識領域35を超えて指201を表示面10に向かって進入させたことで、本体装置300に「ON」操作を入力できたと認識する。操作者200は、「ON」操作の入力が終了したと判断し、設定領域15から指201を引き抜く。このように、非接触操作装置100を用いた操作の入力は実施される。
【0030】
実施の形態1による非接触操作装置100によれば、設定領域15には、表示面10に近い位置から順に操作領域25と認識領域35とが設定されている。また、可視光照射装置30から帯状に照射された可視光は、認識領域35の内部を通過している。これにより、指201が操作領域25に進入する前には、指201は認識領域35に進入することになる。
【0031】
認識領域35の内部を通過する可視光により、認識領域35に進入した指201が照らされる。従って、操作者200は、指201が操作領域25の手前の認識領域35に進入したことを認識することができる。これにより、非接触操作装置100に対する誤操作の防止を図ることができる。
【0032】
また、可視光照射装置30から帯状に照射された可視光は、認識領域35の内部を通過している。これにより、操作者200は、実体のない操作の空間において操作領域25への入口を認識することができる。従って、操作者に安心感を与えることができる。
【0033】
また、操作検出機構2は、静電容量検出装置21を有し、静電容量検出装置21は、操作領域25内における静電容量の変化に基づいて指201が操作領域25内に進入したか否かを検出している。従って、操作者200は、非接触操作装置100に直接触れることなく本体装置300を操作することができる。これにより、非接触操作装置100及び操作者200の汚染、損傷を防ぐことができる。
【0034】
また、認識領域35は、表示面10に平行な面に沿って設定されている。これにより、非接触操作装置100に対峙した操作者200は、表示面10に向かって実施する操作において、指201と操作領域25との関係をより明確に把握することができる。従って、非接触操作装置100に対する誤操作のより確実な防止を図ることができる。
【0035】
また、認識領域35が表示面10に平行な面に沿って設定されている。これにより、可視光照射装置30から照射された可視光が操作者200の目に直接入射されにくくなる。よって、操作者200は、表示面10の表示を明確に把握することができる。従って、非接触操作装置100に対する誤操作のより確実な防止を図ることができる。
【0036】
なお、実施の形態1では、表示面10は、「ON」という文字を表示している。しかし、表示面10の表示は、これに限られたものではない。例えば、「OFF」という文字であってもよい。さらに、表示面10は、モニターの表示面であって、本体装置300又は他の装置からの指令により、表示面10に任意の内容を適宜表示できる構成としてもよい。
【0037】
また、表示面10がモニターの表示面である場合には、本体装置300が実施する「ON」操作に対応する制御の1つとして、表示面10の「ON」表示を変更する制御をしてもよい。本体装置300は、「ON」の制御を実施することを操作者200に対し示すために、表示面10の「ON」表示の輝度を上げる命令を、非接触操作装置100に出力してもよい。さらに、表示面10の「ON」表示の輝度を上げる命令に限らず、色を変更するといった命令でもよい。
【0038】
また、本体装置300が実施する「ON」操作に対応する制御の1つとして、別に設けられている音響装置から音を発生する制御を実施してもよい。これにより、本体装置300が、操作者200、及び周囲に対して「ON」の制御を実施することを示すことができる。
【0039】
また、実施の形態1では、静電容量検出装置21は1つの電極を有している。しかし、これに限られたものではない。例えば、複数の電極を有していてもよい。複数の電極を有している場合、複数の押ボタンが平面に並んで配置される様に、表示面10に平行な1つの平面に対して複数の操作領域25を設定することができる。
【0040】
さらに、複数の電極を有している場合、同時に複数の操作入力をする構成、即ちマルチタッチの構成に対応することができる。また、複数の電極を格子状に配置してもよい。この場合、マルチタッチの構成に対応することが容易となる。
【0041】
また、実施の形態1では、静電容量検出装置21を有した操作検出機構2が、表示機構1の表示面10の設置された面の裏面側に設置されている。しかし、これに限られたものではない。例えば、静電容量検出装置21の電極を透明電極として、表示面10の表面に設置してもよい。即ち、静電容量検出装置21の透明電極は、表示面10の表面に設けられ、操作検出機構2のその他の構成は、表示機構1に適宜設けられてもよい。
【0042】
また、実施の形態1では、認識領域35は、表示面10に平行な帯状の領域である。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作領域25での操作検出に影響を与えない範囲で、認識領域35を表示面10に対して傾斜するように設定してもよい。
【0043】
また、実施の形態1では、可視光照射装置30が、可視光を常に照射している。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作者200が非接触操作装置100に対峙している時にのみ、可視光照射装置30から可視光を照射してもよい。この場合、操作者200が非接触操作装置100に対峙しているか否かは、周知の検出装置で検出してもよい。
【0044】
また、実施の形態1では、静電容量検出装置21は、操作領域25内における静電容量を常に検出している。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作者200が非接触操作装置100に対峙している時にのみ、静電容量検出装置21が、操作領域25内における静電容量を検出するようにしてもよい。この場合、操作者200が非接触操作装置100に対峙しているか否かは、周知の検出装置で検出してもよい。
【0045】
実施の形態1.の変形例1
図4は、実施の形態1の変形例1による非接触操作装置を示す斜視図である。本変形例1において認識支援機構3は、可視光照射装置30に替わって気体噴射装置31を有している。気体噴射装置31は、気体を常に帯状に噴射している。気体噴射装置31によって噴射された気体は、認識領域35の内部を通過する。即ち本変形例1の認識領域35は、気体が内部を通過する気体認識領域である。その他の構成は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0046】
操作者200は、認識領域35に進入した指201に気体が当たることで、指201が認識領域35に進入したことを認識できる。
【0047】
実施の形態1の変形例1による非接触操作装置100によれば、設定領域15には、表示面10に近い位置から順に操作領域25と認識領域35とが設定されている。また、気体噴射装置31から帯状に噴射された気体は、認識領域35の内部を通過している。これにより、指201が操作領域25に進入する前には、指201は認識領域35に進入することになる。
【0048】
さらに、噴射された気体が認識領域35の内部を通過することから、認識領域35に進入した指201には、気体が当たる。従って、操作者200は、指201が操作領域25の手前の認識領域35に進入したことを認識することができる。操作者200が操作領域25に対する指201の位置を認識することで、非接触操作装置100に対する誤操作の防止を図ることができる。
【0049】
なお、実施の形態1の変形例1では、気体噴射装置31は、気体を常に噴射している。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作者200が非接触操作装置100に対峙している時にのみ、気体噴射装置31から気体を噴射してもよい。この場合、操作者200が非接触操作装置100に対峙しているか否かは、周知の検出装置で検出してもよい。
【0050】
実施の形態2.
図5は、実施の形態2による非接触操作装置を示す斜視図である。図6は、図5の非接触操作装置を示す側面図である。認識支援機構3は、第1可視光照射装置30aと第2可視光照射装置30bとを有している。表示面10は、本体装置300からの信号に基づき、任意の表示をすることができる。
【0051】
表示面10には、本体装置300の信号に基づいて「ON」の文字が表示されている。
【0052】
表示面10に対向する空間であって、表示面10を覆う空間には、表示面10から遠ざかる方向に並ぶ2つ設定領域15が設定されている。2つの設定領域15として、第2設定領域15b、第1設定領域15aが表示面10に近い位置から順に並んで設定されている。第1設定領域15aには、表示面10に近い位置から順に第1操作領域25aと第1認識領域35aとが設定されている。第2設定領域15bには、表示面10に近い位置から順に第2操作領域25bと第2認識領域35bとが設定されている。
【0053】
静電容量検出装置21は、第1操作領域25a内と第2操作領域25b内とにおけるそれぞれの静電容量を常に検出する図示しない電極と、図示しない制御部とを有している。静電容量検出装置21は、第1操作領域25a内と第2操作領域25b内とにおいて、それぞれに指201が進入したか否かを検出する。
【0054】
静電容量検出装置21の制御部は、電極によって検出されたそれぞれの操作領域25a、25b内の静電容量の変化量に基づいて、それぞれの操作領域25a、25b内に指201が進入したか否かを検出する。制御部は、第1操作領域25a内の静電容量の変化量が予め定められた閾値を超えたときに、第1操作領域25a内に指201が進入したことを検出する。制御部は、第1操作領域25a内に指201が進入したことを検出した場合、第1操作領域25aに対応する操作信号を、本体装置300に対して出力する。
【0055】
制御部は、第2操作領域25b内の静電容量の変化量が予め定められた閾値を超えたときに、第2操作領域25b内に指201が進入したことを検出する。制御部は、第2操作領域25b内に指201が進入したことを検出した場合、第2操作領域25bに対応する操作信号を、本体装置300に対して出力する。
【0056】
それぞれの操作領域25a、25bに対応する操作信号が出力されることは、それぞれの操作領域25a、25b内に指201がそれぞれ進入し押ボタンが押下されるといった操作がされたことを意味する。
【0057】
第1可視光照射装置30aと第2可視光照射装置30bとは、常に可視光を帯状に照射する。第1可視光照射装置30aが帯状に照射した可視光は、第1認識領域35aの内部を通過する。第2可視光照射装置30bが帯状に照射した可視光は、第2認識領域35bの内部を通過する。即ち、本実施の形態2の第1認識領域35aと第2認識領域35bとは、可視光照射装置30から照射された可視光が内部を通過する可視光認識領域である。第1認識領域35aと第2認識領域35bとは、それぞれ表示面10に平行な面に沿って設定されている。
【0058】
図5中では、図面上の認識性の向上のために、擬似的に第2可視光照射装置30bの帯状に照射した可視光を不透過として表示している。
【0059】
第1可視光照射装置30aと第2可視光照射装置30bとから照射される各可視光の色が互いに異なっていてもよい。あるいは、第1可視光照射装置30aと第2可視光照射装置30bとから照射される各可視光の明滅の頻度が異なっていてもよい。さらには、第1可視光照射装置30aと第2可視光照射装置30bとから照射される各可視光の色及び各可視光の明滅の頻度のうち少なくとも1つが互いに異なっていてもよい。
【0060】
実施の形態2における非接触操作装置100のその他の構成は、実施の形態1と同一であるので説明を省略する。
【0061】
次に、実施の形態2における非接触操作装置100の動作について説明をする。
【0062】
非接触操作装置100に対峙した操作者200は、指201を、表示面10に近づけていく。指201は、第1認識領域35aに近づき、第1認識領域35aに進入する。
【0063】
第1認識領域35aに進入した指201は、第1可視光照射装置30aが照射する可視光に照らされる。操作者200は、指201が可視光に照らされたことで、第1認識領域35aに指201が進入したことを認識する。
【0064】
操作者200は、第1認識領域35aの表示面10側に第1操作領域25aが存在していることを認識している。従って、操作者200は、第1操作領域25aで操作をしたいと考える場合には、指201を更に表示面10に向かって進める。操作者200は、指201を第1操作領域25aに進入させる。
【0065】
指201が第1操作領域25aに進入すると、第1操作領域25a内の静電容量が変化する。静電容量検出装置21の制御部は、電極によって検出された第1操作領域25a内の静電容量の変化に基づいて、第1操作領域25a内に指201が進入したか否かを検出する。静電容量検出装置21の制御部は、第1操作領域25a内の静電容量の変化量が予め定められた閾値を超えて変化したことを検出する。制御部は、第1操作領域25aに対応する操作信号を本体装置300に出力する。
【0066】
本体装置300は、非接触操作装置100から第1操作領域25aに対応する操作信号が入力されたことで、操作者200が非接触操作装置100に対して「ON」操作を選択したと判断する。本体装置300は、表示面10の「ON」の表示を、赤枠で囲まれた「ON」の文字の表示に変更する命令を、非接触操作装置100に出力する。
【0067】
本体装置300の命令により、表示面10の表示は、赤枠で囲まれた「ON」表示に切り替わる。これにより、操作者200は、非接触操作装置100において「ON」操作が選択されたことを認識できる。
【0068】
操作者200が表示面10の表示に基づいて本体装置300に対して「ON」操作をすると考えた場合、操作者200は、更に指201を表示面10に向かって進める。
【0069】
指201は、第1操作領域25aを進み、その後、第2認識領域35bに進入する。第2認識領域35bに進入した指201は、可視光照射装置30bが照射する可視光に照らされる。操作者200は、指201が可視光に照らされたことで、第2認識領域35bに指201が進入したことを認識する。
【0070】
第1認識領域35aの内部と第2認識領域35bの内部とを通過する各可視光の色及び各可視光の明滅の頻度の少なくとも1つが互いに異なっている場合には、操作者200は、第1認識領域35aと第2認識領域35bとの区別をより明確にできる。
【0071】
操作者200は、更に、指201を表示面10に向かって進入させる。指201は、第2認識領域35bを超え、第2操作領域25bに進入する。
【0072】
指201が第2操作領域25bに進入すると、制御部は、第2操作領域25b内の静電容量が予め定められた閾値を超えて変化したことを検出する。第2操作領域25b内の静電容量の変化量が予め定められた閾値を超えたときに、制御部は、第2操作領域25bに対応する操作信号を本体装置300に出力する。
【0073】
本体装置300は、非接触操作装置100から第2操作領域25bに対応する操作信号が入力されたことで、操作者200が非接触操作装置100に対して「ON」操作をしたと判断する。本体装置300は「ON」の制御を実行する。本体装置300は「ON」の制御の1つとして、表示面10の「ON」表示を変更する命令を非接触操作装置100に出力する。この命令により、表示面10は、「ON」表示の輝度を上げる。非接触操作装置100は、「ON」表示の輝度を上げることで、本体装置300が「ON」操作を実施したことを表示する。
【0074】
このように、操作者200は、「ON」操作の選択と「ON」操作の実行とを非接触操作装置100を介して、本体装置300に対して実行することができる。
【0075】
操作者200が、「ON」操作の実行をしたくない場合、第1操作領域25aから指201を引き抜く。第1操作領域25a内に指201が進入していることが検出されなくなった場合、操作検出機構2から操作信号は、出力されなくなる。
【0076】
本体装置300は、表示面10の表示を、赤枠で囲まれていない「ON」表示とする。これにより、「ON」操作の選択が解除されたものと、操作者200が認識できる。
【0077】
実施の形態2による非接触操作装置100によれば、表示面10から遠ざかる方向に並ぶ第2設定領域15b、及び第1設定領域15aが設定されている。さらに、第1設定領域15aには、表示面10に近い位置から順に第1操作領域25aと第1認識領域35aとが設定されている。第2設定領域15bには、表示面10に近い位置から順に第2操作領域25bと第2認識領域35bとが設定されている。
【0078】
これにより、指201が第1操作領域25a及び第2操作領域25bに進入する前には、指201は第1認識領域35a及び第2認識領域35bに進入することになる。さらに、第1可視光照射装置30aから帯状に照射された可視光は、第1認識領域35aの内部を通過する。第2可視光照射装置30bから帯状に照射された可視光は、第2認識領域35bの内部を通過する。
【0079】
よって、それぞれの認識領域35a、35bの内部を通過する可視光により、それぞれの認識領域35a、35bに進入した指201が照らされる。これにより、操作者200は、指201がそれぞれの操作領域25a、25bの手前のそれぞれの認識領域35a、35bに進入したことを認識することができる。従って、操作者200が第1操作領域25a及び第2操作領域25bに対する指201の位置を認識することができる。よって、非接触操作装置100に対する2種類の操作における誤操作のより確実な防止を図ることができる。
【0080】
また、複数の可視光照射装置30から照射される各可視光の色及び各可視光の明滅の頻度のうち少なくとも1つが互いに異なっている。これにより、操作者200は、それぞれの認識領域35を個別に認識することができる。
【0081】
従って、操作者200は、指201が複数の認識領域35のうちどの認識領域35に進入しているかを認識することができる。よって、非接触操作装置100に対する複数の操作における誤操作のより確実な防止を図ることができる。
【0082】
なお、実施の形態2では、第1操作領域25aに指201を進入させて特定の操作を選択していた。しかし、これに限られたものではない。例えば、第1操作領域25a内で指201を左右方向に移動させて表示面10の表示を切り替えてもよい。更に、指201の任意の動作を、操作入力として認識させてもよい。
【0083】
また、実施の形態2では、本体装置300からの命令で、非接触操作装置100が表示面10の「ON」の表示を、赤枠で囲まれた「ON」の文字の表示に変更していた。しかし、これに限られたものではない。例えば、表示面10の「ON」の表示の色を変えること、又は表示面10の「ON」の背景色を変えることとしてもよい。
【0084】
また、実施の形態2では、操作者200は、2つの操作領域25に対応した2つの認識領域35で指201の進入を認識することができる。しかし、これに限られたものではない。操作領域は2つ以上設定することも可能である。また認識領域も操作領域に合わせて2つ以上設定することも可能である。
【0085】
また、実施の形態2では、可視光照射装置30a、30bは、可視光を常に照射している。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作者200が非接触操作装置100に対峙している時にのみ、可視光照射装置30a、30bから可視光を照射してもよい。この場合、操作者200が非接触操作装置100に対峙しているか否かは、周知の検出装置で検出してもよい。
【0086】
また、実施の形態2では、静電容量検出装置21は、操作領域25a、25b内における静電容量を常に検出している。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作者200が非接触操作装置100に対峙している時にのみ、静電容量検出装置21は、操作領域25a、25b内における静電容量を検出してもよい。この場合、操作者200が非接触操作装置100に対峙しているか否かは、周知の検出装置で検出してもよい。
【0087】
実施の形態2.の変形例1
図7は、実施の形態2の変形例1による非接触操作装置を示す斜視図である。図8は、図7の非接触操作装置を示す側面図である。本変形例1では、認識支援機構3は、第1可視光照射装置30a及び第2可視光照射装置30bに替わって、第1気体噴射装置31a及び第2気体噴射装置31bを有している。
【0088】
それぞれの気体噴射装置31a、31bは、帯状に気体を常に噴射する。第1気体噴射装置31aから噴射された気体は、第1認識領域35aの内部を通過する。第2気体噴射装置31bから噴射された気体は、第2認識領域35bの内部を通過する。即ち、本変形例1の第1認識領域35aと第2認識領域35bとは、気体噴射装置31から噴射された気体が内部を通過する気体認識領域である。
【0089】
第1気体噴射装置31aと第2気体噴射装置31bとから噴射される各気体の噴射方向が異なっていてもよい。第1気体噴射装置31aと第2気体噴射装置31bとから噴射される各気体の温度が異なっていてもよい。第1気体噴射装置31aと第2気体噴射装置31bとから噴射される各気体の噴射速度が異なっていてもよい。さらには、第1気体噴射装置31aと第2気体噴射装置31bとから噴射される各気体の噴射方向、各気体の温度、及び各気体の噴射速度のうち少なくとも1つが互いに異なってもよい。
【0090】
第1認識領域35aの内部と第2認識領域35bの内部とを通過する各気体の噴射方向、各気体の温度、及び各気体の噴射速度のうち少なくとも1つが互いに異なっている場合には、操作者200は、第1認識領域35aと第2認識領域35bとの区別をより明確にできる。その他の構成は、実施の形態2と同様であるため説明を省略する。
【0091】
操作者200は、認識領域35に進入した指201に気体が当たることで、指201が認識領域35に進入したことを認識できる。
【0092】
実施の形態2の変形例1による非接触操作装置100によれば、表示面10から遠ざかる方向に並ぶ第2設定領域15b、及び第1設定領域15aが設定されている。また、第1設定領域15aには、表示面10に近い位置から順に第1操作領域25aと第1認識領域35aとが設定されている。第2設定領域15bには、表示面10に近い位置から順に第2操作領域25bと第2認識領域35bとが設定されている。さらに、第1気体噴射装置31aから帯状に噴射された気体は、第1認識領域35aの内部を通過する。第2気体噴射装置31bから帯状に噴射された気体は、第2認識領域35bの内部を通過する。
【0093】
これにより、指201が第1操作領域25a及び第2操作領域25bに進入する前には、指201は第1認識領域35a及び第2認識領域35bに進入することになる。そして、それぞれの認識領域35a、35bに進入した指201に、それぞれの認識領域35a、35bの内部を通過する気体が当たる。
【0094】
よって、操作者200は、指201がそれぞれの操作領域25a、25bの手前のそれぞれの認識領域35a、35bに進入したことを認識することができる。従って、操作者200が第1操作領域25a及び第2操作領域25bに対する指201の位置を認識することができる。よって、非接触操作装置100に対する2種類の操作における誤操作のより確実な防止を図ることができる。
【0095】
また、複数の気体噴射装置31から噴射される各気体の噴射方向、各気体の温度、及び各気体の噴射速度のうち少なくとも1つが互いに異なっている。これにより、操作者は、それぞれの認識領域35を個別に認識することができる。
【0096】
従って、より確実に、指201が現在どの認識領域35に進入したかを認識できる。よって、非接触操作装置100に対する2種類の操作における誤操作のより確実な防止を図ることができる。
【0097】
なお、実施の形態2の変形例1では、気体噴射装置31は、気体を常に噴射している。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作者200が非接触操作装置100に対峙している時にのみ、気体噴射装置31から気体を噴射してもよい。この場合、操作者200が非接触操作装置100に対峙しているか否かは、周知の検出装置で検出してもよい。
【0098】
実施の形態2.の変形例2
図9は、実施の形態2の変形例2による非接触操作装置を示す斜視図である。図10は、図9の非接触操作装置を示す側面図である。本変形例2では、認識支援機構3は、第1可視光照射装置30a及び第2可視光照射装置30bに替わって、気体噴射装置31及び可視光照射装置30を有している。
【0099】
気体噴射装置31は、帯状に気体を常に噴射する。気体噴射装置31から噴射された気体は、第1認識領域35aの内部を通過する。即ち、本変形例2の第1認識領域35aは、気体噴射装置31から噴射された気体が内部を通過する気体認識領域である。可視光照射装置30は、帯状に可視光を常に照射する。可視光照射装置30から噴射された気体は、第2認識領域35bの内部を通過する。即ち、本変形例2の第2認識領域35bは、可視光照射装置30から照射された可視光が内部を通過する可視光認識領域である。その他の構成は、実施の形態2と同様であるため説明を省略する。
【0100】
操作者200は、第1認識領域35aに進入した指201に気体が当たることで、指201が第1認識領域35aに進入したことを認識できる。操作者200は、第2認識領域35bに進入した指201に可視光が当たることで、指201が第2認識領域35bに進入したことを認識できる。
【0101】
実施の形態2の変形例2による非接触操作装置100によれば、表示面10から遠ざかる方向に並ぶ第2設定領域15b、及び第1設定領域15aが設定されている。また、第1設定領域15aには、表示面10に近い位置から順に第1操作領域25aと第1認識領域35aとが設定されている。第2設定領域15bには、表示面10に近い位置から順に第2操作領域25bと第2認識領域35bとが設定されている。さらに、気体噴射装置31から帯状に噴射された気体は、第1認識領域35aの内部を通過する。可視光照射装置30から帯状に照射された可視光は、第2認識領域35bの内部を通過する。
【0102】
これにより、指201が第1操作領域25a及び第2操作領域25bに進入する前には、指201は第1認識領域35a及び第2認識領域35bに進入することになる。そして、第1認識領域35aに進入した指201には、第1認識領域35aの内部を通過する気体が当たる。第2認識領域35bに進入した指201には、第2認識領域35bの内部を通過する可視光が当たる。
【0103】
よって、操作者200は、指201がそれぞれの操作領域25a、25bの手前のそれぞれの認識領域35a、35bに進入したことを認識することができる。従って、操作者200が第1操作領域25a及び第2操作領域25bに対する指201の位置を認識することができる。よって、非接触操作装置100に対する2種類の操作における誤操作のより確実な防止を図ることができる。
【0104】
なお、実施の形態2の変形例2による非接触操作装置100では、認識支援機構3は、1つの可視光照射装置30と1つの気体噴射装置31を有していた。しかし、これに限られたものではない。例えば、認識支援機構3は、可視光照射装置30と気体噴射装置31とをそれぞれ複数有していてもよい。即ち、認識支援機構3は、少なくとも1つの可視光照射装置30と少なくとも1つの気体噴射装置31とを有していてもよい。
【0105】
これにより、更に多くの認識領域35を容易に認識することができる。従って、多くの認識領域35が存在する場合でも、非接触操作装置100に対する誤操作のより確実な防止を図ることができる。
【0106】
また、認識支援機構3が複数の可視光照射装置30を有する場合、それぞれの可視光照射装置30から照射される各可視光の色及び各可視光の明滅の頻度のうち少なくとも1つが互いに異なっていてもよい。また、認識支援機構3が複数の気体噴射装置31を有する場合、それぞれの気体噴射装置31から噴射される各気体の噴射方向、各気体の温度、及び各気体の噴射速度のうち少なくとも1つが互いに異なっていてもよい。これにより、操作者200は、それぞれの認識領域35を個別に認識することができる。
【0107】
また、実施の形態2の変形例2による非接触操作装置100では、表示面10に近い順に、可視光認識領域、及び気体認識領域が設定されていた。しかし、これに限られたものではない。例えば、表示面10に近い位置から順に、気体認識領域を含む設定領域15と、可視光認識領域を含む設定領域15とを設定してもよい。さらに、複数の認識領域35を設定する場合、それぞれの認識領域35について、気体認識領域とするか、或いは可視光認識領域とするかを、適宜設定してもよい。
【0108】
実施の形態3.
図11は、実施の形態3による非接触操作装置を示す斜視図である。図12は、図11の非接触操作装置を示す側面図である。操作検出機構2は、表示機構1の側部に支持されている。操作検出機構2は、監視装置22を有している。監視装置22は、図示しない撮像装置と図示しない制御部とを有している。
【0109】
撮像装置は、監視対象である設定領域15内の操作領域25と認識領域35との画像を常に撮影している。制御部は、撮像装置によって撮影された設定領域15内の取得した画像を解析することで、指201といった物が操作領域25に進入したか否かを検出することができる。
【0110】
図13は、図11の非接触操作装置を示す概念図である。認識領域35に進入した指201には、可視光照射装置30から照射された可視光に照らされている箇所が存在している。
【0111】
制御部は、設定領域15内の取得した画像において、指201の可視光によって照らされた箇所に基づいて、指201の操作領域25への進入を検出する。制御部は、指201の進入を検出した場合、操作信号を本体装置300に出力する。
【0112】
図13中左側の指201は、指201の先端が操作領域25に進入していない。監視装置22は、撮像装置により撮影された画像を制御部により解析する。指201は、操作領域25に進入していないため、制御部は、操作信号を出力しない。
【0113】
図13中右側の指201は、指201の先端が操作領域25に進入している。監視装置22は、撮像装置により撮影された画像を制御部により解析する。指201は、操作領域25に進入しているため、制御部は、操作信号を出力する。
【0114】
その他の構成は、実施の形態1と同一であるので、説明を省略する。
【0115】
実施の形態3による非接触操作装置100によれば、監視装置22は、設定領域15内の取得した画像に基づいて、指201が監視対象である設定領域15の操作領域25内に進入したか否かを検出する。従って、操作者200が、非接触操作装置100に直接触れることなく本体装置300に操作を入力することができる。よって、非接触操作装置100及び操作者200の汚染、損傷を防ぐことができる。
【0116】
また、可視光によって照らされた箇所に基づいて、指201の操作領域25への進入を検出する。可視光によって照らされた箇所は、画像解析において、他の部分と区別がつきやすい。これにより、画像解析によって、可視光によって照らされた箇所、及び指201の位置を特定がより正確になされる。従って、操作領域25に指201が進入したことをより正確に検出することができる。よって、操作者200の操作をより正確に検出することができる。
【0117】
なお、実施の形態3では、監視装置22は、可視光照射装置30から照射される可視光により照らされる指201の箇所に基づいて指201の進入を検出している。即ち、認識領域35が可視光認識領域である場合に、可視光により照らされる指201の箇所に基づいて指201の進入を検出している。しかし、これに限られたものではない。例えば、認識領域35が、気体認識領域である場合でも、指201の進入を検出できる。この場合、制御部は、指201の可視光に照らされた箇所ではなく、指201そのものに基づいて指201が進入したか否かを検出する。
【0118】
また、実施の形態3では、監視装置22は1つの撮像装置を有していた。しかし、これに限られたものではない。例えば、複数の撮像装置を有していてもよい。その場合、制御部は、複数の撮像装置で撮影された画像をそれぞれ解析し、それぞれの画像の解析結果に基づいて操作信号を出力してもよい。これにより、指201といった物体の3次元的な位置情報を取得することができる。従って、進入した指201の位置情報も出力することができる。
【0119】
また、実施の形態3では、認識領域35は、表示面10に平行な帯状の領域である。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作領域25の外側であって、表示面10に対して傾斜した方向に沿った帯状の複数の領域として設定されてもよい。
【0120】
この場合、認識領域35が、表示面10に対して傾斜した方向に沿った帯状の複数の領域として設定された場合、その表示面10側にある操作領域25は、図11のような直方体状とはならない。即ち、操作領域25は、少なくとも1つの斜面を有する形状の領域と設定される。
【0121】
ここで、監視装置22は、撮像装置により撮影された画像による解析に基づいて、指201の進入を検出している。従って、操作領域25が、斜面を有した形状の領域と設定される場合でも、画像解析により、指201の進入の検出が可能である。
【0122】
これにより、表示面10に傾斜した面から指201が操作領域25に進入する場合であっても、操作者200は、指201が操作領域25に進入する手前で、それぞれの認識領域35に指201が進入したことを認識することができる。これにより、非接触操作装置100に対する誤操作のより確実な防止を図ることができる。
【0123】
また、実施の形態3では、1つの操作領域25と1つの認識領域35とを設定している実施の形態1について適応させていた。しかし、これに限られたものではない。例えば、実施の形態2にあるように、操作領域25及び認識領域35をそれぞれ2つ以上設定することも可能である。即ち2つ以上の設定領域15を設定してもよい。
【0124】
また、実施の形態3では、監視装置22は、監視対象である設定領域15内の画像を常に撮影し、設定領域15内の取得した画像に基づいて、指201が監視対象である設定領域15の操作領域25内に進入したか否かを検出している。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作者200が非接触操作装置100に対峙している時にのみ、監視装置22は、設定領域15内の画像を撮影してもよい。この場合、操作者200が非接触操作装置100に対峙しているか否かは、周知の検出装置で検出してもよい。
【0125】
実施の形態4.
図14は、実施の形態4による非接触操作装置を示す斜視図である。図15は、図14の非接触操作装置を示す側面図である。非接触操作装置100は、更に操作領域認識支援機構5を備える。操作領域認識支援機構5は、常に操作領域25内部に気体を噴射している。操作領域認識支援機構5によって噴射された気体は、操作領域25の内部を通過する。その他の機構は、実施の形態1と同一であるから説明を省略する。
【0126】
操作者200は、操作領域25内部を通過する気体によって、操作領域25に指201が進入したことを認識できる。
【0127】
実施の形態4による非接触操作装置100によれば、操作領域認識支援機構5により操作領域25に気体が噴射されている。これにより、操作者200は、指201が操作領域25内に進入したことを、操作領域25の内部を通過する気体から認識することができる。
【0128】
従って、操作者200は、非接触操作装置100の操作領域25に対する指201の位置が認識できる。よって、操作者200は、非接触操作装置100に対する誤操作のより確実な防止を図ることができる。
【0129】
なお、本実施の形態4における非接触操作装置100の操作領域認識支援機構5は、実施の形態1の非接触操作装置100に用いられている。しかし、これに限られたものではない。例えば、実施の形態1の変形例1、実施の形態2、実施の形態2の変形例1、実施の形態2の変形例2、及び実施の形態3における非接触操作装置100に適宜用いることができる。
【0130】
また、実施の形態4では、認識支援機構3は、可視光照射装置30を有している。しかし、これに限られたものではない。例えば、認識支援機構3が、気体噴射装置31を有してもよい。認識支援機構3が、気体噴射装置31を有する場合、認識領域35と操作領域25とのどちらの内部も気体が通過している。
【0131】
このため、操作者200にとっての認識領域35と操作領域25との区別は難しくなる。しかし、その場合でも、操作者200は、認識領域35と操作領域25を含めた設定領域15全体を認識することが可能である。
【0132】
また、操作領域認識支援機構5から噴射される気体と気体噴射装置31から噴射される気体とにおいて各気体の噴射方向、各気体の温度、及び各気体の噴射速度のうち少なくとも1つが互いに異なっていてもよい。これにより、操作領域25と認識領域35との操作者200による識別がより容易となる。
【0133】
また、実施の形態4では、1つの操作領域25に対応した1つの操作領域認識支援機構5を有している。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作領域25が複数設定された場合には、それぞれの操作領域25に対応するように、複数の操作領域認識支援機構5を備えてもよい。これにより、複数の操作領域25に対して操作者200による識別がより容易となる。
【0134】
さらに、複数の操作領域25に対応する複数の操作領域認識支援機構5を備えている場合、複数の操作領域認識支援機構5から噴射される各気体の噴射方向、各気体の温度、及び各気体の噴射速度のうち少なくとも1つが互いに異なっていてもよい。これにより、各操作領域25の操作者200による識別がより容易となる。
【0135】
また、実施の形態4では、操作領域認識支援機構5は、操作領域25に気体を常に噴射している。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作者200が非接触操作装置100に対峙している時にのみ、操作領域認識支援機構5は、常に操作領域25に気体を噴射してもよい。この場合、操作者200が非接触操作装置100に対峙しているか否かは、周知の検出装置で検出してもよい。
【0136】
実施の形態5.
図16は、実施の形態5による非接触操作装置を示す斜視図である。図17は、図16の非接触操作装置を示す側面図である。本実施の形態5における非接触操作装置100では、表示機構1は、空中表示装置である。空中表示装置は、空間に画像を投影し、空間中に擬似的は画像表示面を形成する。空中表示装置は、操作者200に、空間に画像が表示されているように認識させる。本実施の形態5では、空中表示装置が形成した画像表示面を表示面10とする。その他の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0137】
実施の形態5による非接触操作装置100によれば、表示機構1は、空間に投影した画像を表示面10として形成している。そして、表示面10を覆う空間に、設定領域15が設定されている。
【0138】
従って、実体の無い表示面10に操作者200が対峙しても、操作者200は、認識領域35により、指201の操作領域25に対する位置を認識することができる。よって、操作者200は、非接触操作装置100に対する誤操作のより確実な防止を図ることができる。
【0139】
なお、本実施の形態5による空中表示装置を用いた表示機構1を用いた非接触操作装置100は、静電容量検出装置21によって指201の進入を検出することができない。従って、本実施の形態5による空中表示装置は、実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態2、実施の形態2の変形例1、実施の形態2の変形例2、実施の形態3、及び実施の形態4の非接触操作装置100において、監視装置22を用いた非接触操作装置100に適宜適用することができる。
【0140】
なお、実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態2、実施の形態2の変形例1、実施の形態2の変形例2、実施の形態3、実施の形態4、及び実施の形態5において、操作体は、操作者200の指201である。しかし、これに限られたものではない。例えば、操作体は、操作者200の手、操作者200が操作しうる物体といったものでもよい。
【0141】
実施の形態1の変形例1、実施の形態2の変形例1及び実施の形態2の変形例2では、認識領域35の内部は、気体噴射装置31から噴射された気体が通過している。また、実施の形態4では、操作領域25の内部は、操作領域認識支援機構5から噴射された気体が通過している。
【0142】
ここで、操作体として、操作者200は、指示棒といった物体を操作してもよい。指示棒に対する風圧を操作者200が感じることで、操作者200は、操作体が認識領域35、又は操作領域25に進入したことを認識することができる。
【0143】
また、実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態2、実施の形態2の変形例1、実施の形態2の変形例2、実施の形態3、実施の形態4、及び実施の形態5では、表示面10には「ON」の表示がされており、本体装置300は「ON」の制御を実施している。しかし、これに限られたものではない。非接触操作装置100を介して、本体装置300にどのような制御を実施させるかは、適宜決定してよい。また、適宜決定した制御の内容に即した表示を表示面10に表示してもよい。
【0144】
また、実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態2、実施の形態2の変形例1、実施の形態2の変形例2、実施の形態3、実施の形態4、及び実施の形態5では、非接触操作装置100に対する「ON」操作は、押ボタンを押下する操作と同じであるとしている。しかし、これに限られたものではない。非接触操作装置100は、操作領域25内への物の進入を検出したことをもって操作がされたと認識するものである。したがって、押ボタン以外の各種操作デバイスを模擬してもよい。また、適宜操作内容を設定してもよい。
【0145】
また、実施の形態1、実施の形態1の変形例1、実施の形態2、実施の形態2の変形例1、実施の形態2の変形例2、実施の形態3、実施の形態4、及び実施の形態5において、それぞれの非接触操作装置の構成を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0146】
1 表示機構、2 操作検出機構、3 認識支援機構、5 操作領域認識支援機構、10 表示面、15 設定領域、15a 第1設定領域、15b 第2設定領域、21 静電容量検出装置、22 監視装置、25 操作領域、25a 第1操作領域、25b 第2操作領域、30 可視光照射装置、30a 第1可視光照射装置、30b 第2可視光照射装置、31 気体噴射装置、31a 第1気体噴射装置、31b 第2気体噴射装置、35 認識領域、35a 第1認識領域、35b 第2認識領域、100 非接触操作装置、200 操作者、201 指(操作体)、300 本体装置。
図1
図2
図3
図4
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図17