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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022063780
(43)【公開日】2022-04-22
(54)【発明の名称】地山補強工法
(51)【国際特許分類】
   E21D 9/04 20060101AFI20220415BHJP
【FI】
E21D9/04 F
E21D9/04 A
E21D9/04 B
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020172198
(22)【出願日】2020-10-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-08-11
(71)【出願人】
【識別番号】591140813
【氏名又は名称】株式会社カテックス
(71)【出願人】
【識別番号】303056368
【氏名又は名称】東急建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094190
【弁理士】
【氏名又は名称】小島 清路
(74)【代理人】
【識別番号】100151644
【弁理士】
【氏名又は名称】平岩 康幸
(74)【代理人】
【識別番号】100151127
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 勝雅
(72)【発明者】
【氏名】浅井 勉
(72)【発明者】
【氏名】安田 耕治
(72)【発明者】
【氏名】櫛原 博人
(72)【発明者】
【氏名】三浦 雅也
(72)【発明者】
【氏名】中村 正憲
【テーマコード(参考)】
2D054
【Fターム(参考)】
2D054AB07
2D054FA02
2D054FA06
(57)【要約】
【課題】大量湧水地山においても確実に地山改良材を注入でき、トンネル前方地山を効果的に補強することができる地山補強工法を提供する。
【解決手段】本地山補強工法は、湧水を含んだ地山のトンネルの掘削に先立ってトンネル外周の前方地山2に長尺鋼管3を打設し、長尺鋼管の内空を通じて地山内に地山改良材を注入して地山を補強する方法において、打設した長尺鋼管の下部に長尺鋼管の横断方向の打設間隔S1を超えない間隔S2で前方地山に少なくとも1孔以上の裸孔11を穿孔し、地山内の湧水を裸孔に導いて流出させることにより、長尺鋼管内に流入する湧水を減少させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
湧水を含んだ地山のトンネルの掘削に先立ってトンネル外周の前方地山に長尺鋼管を打設し、前記長尺鋼管の内空を通じて地山内に地山改良材を注入して地山を補強する方法において、
打設した前記長尺鋼管の下部に該長尺鋼管の横断方向の打設間隔(S1)を超えない間隔(S2)で前方地山に少なくとも1孔以上の裸孔を穿孔し、地山内の湧水を前記裸孔に導いて流出させることにより、前記長尺鋼管内に流入する湧水を減少させることを特徴とする地山補強工法。
【請求項2】
前記裸孔は、前記長尺鋼管と略平行に穿孔することを特徴とする請求項1に記載の地山補強工法。
【請求項3】
前記裸孔は、その先端がトンネルを掘削する外周の地山に達するように穿孔することを特徴とする請求項1又は2に記載の地山補強工法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地山補強工法に関し、更に詳しくは、大量湧水地山においても確実に地山改良材を注入でき、トンネル前方地山を効果的に補強することができる地山補強工法に関する。
【背景技術】
【0002】
土砂などの固結度が低い地山や風化岩など崩落性の高い地山が連続しているトンネルの掘削においては、トンネルの掘削に先立ってトンネル外周の前方地山に長尺の鋼管を打設し、この鋼管を通じて地山内に地山改良材を注入して地山を補強する方法が広く採用されており(例えば、特許文献1等を参照)、代表的な工法にAGF工法、パノラマ工法などがある。
地山改良材としては、セメント系、水ガラス系、シリカレジンなどがあり、最近では湧水地山における止水性能を高めたウレタン系の注入材も採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-75292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の地山補強工法は、湧水を含んだ地山や、トンネルの掘削断面の周辺地山に伏流水がある場合にも採用されている。
そのような地山でトンネル前方に長尺鋼管を打設した場合には、地山内の湧水が長尺鋼管を通じて流出し、その流出量が多い場合には長尺鋼管内に注入された地山改良材が湧水によって希釈、流出しやすくなり、地山改良材の硬化性能が著しく低下する。
また、上記のような状態で地山改良材を地山内に留まらせるためには多量の地山改良材を注入することが必要となり、施工時間、施工費が大幅に増大する。
このような問題点があるため、打設した長尺鋼管から流出する湧水量が多く地山改良材が希釈、流出すると判断される場合には、当該長尺鋼管の注入作業は避けられていた。
しかし、大量湧水地山では打設したほぼすべての長尺鋼管から湧水が流出することから、この方法では地山改良材によるトンネル前方地山の補強が困難となり、トンネルの掘削時には湧水によって流動化した地山が崩落することが懸念される。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑み、大量湧水地山においても確実に地山改良材を注入でき、トンネル前方地山を効果的に補強することができる地山補強工法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、湧水を含んだ地山のトンネルの掘削に先立ってトンネル外周の前方地山に長尺鋼管を打設し、前記長尺鋼管の内空を通じて地山内に地山改良材を注入して地山を補強する方法において、打設した前記長尺鋼管の下部に該長尺鋼管の横断方向の打設間隔(S1)を超えない間隔(S2)で前方地山に少なくとも1孔以上の裸孔を穿孔し、地山内の湧水を前記裸孔に導いて流出させることにより、前記長尺鋼管内に流入する湧水を減少させることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記裸孔は、前記長尺鋼管と略平行に穿孔することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記裸孔は、その先端がトンネルを掘削する外周の地山に達するように穿孔することを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に係る発明では、打設した長尺鋼管の下部に長尺鋼管の横断方向の打設間隔(S1)を超えない間隔(S2)で前方地山に少なくとも1孔以上の裸孔を穿孔することで、打設した長尺鋼管直近の地山内に新たな湧水の流れが生じるため、湧水を穿孔した裸孔に導き長尺鋼管内に流入する湧水の量を減じることができる。このことによって長尺鋼管内に注入された地山改良材が希釈、流出することが全く又は殆どなくなり、地山改良材の所定の硬化性能が発揮される。
請求項2に係る発明では、前記裸孔を長尺鋼管と略平行に穿孔することで、長尺鋼管の周辺地山に存在する湧水を効果的に穿孔した裸孔に導くことができ、長尺鋼管内に流入する湧水量を減じることができる。
請求項3に係る発明では、前記裸孔の先端がトンネルを掘削する外周の地山に達するように穿孔することで、掘削する地山に帯水している湧水を裸孔に導くことができ、地山改良材の補強効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部材を示す。
図1】実施例の地山補強工法(鋼管打設工程)を説明するための説明図であり、(a)はトンネルの軸方向に略直交する横断面を示し、(b)はトンネルの軸方向に沿う縦断面を示す。
図2図1(b)において、地山内の湧水が鋼管を通じて流出する状態を示す。
図3】実施例の地山補強工法(裸孔穿孔工程)を説明するための説明図であり、(a)はトンネルの軸方向に略直交する横断面を示し、(b)はトンネルの軸方向に沿う縦断面を示す。
図4図3(b)において、地山内の湧水が裸孔を通じて流出する状態を示す。
図5】実施例の地山補強工法(改良材注入工程)を説明するための説明図であり、トンネルの軸方向に沿う縦断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
【0010】
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
【0011】
本実施例の地山補強工法では、図1(a)(b)に示すように、トンネル1の掘削に先立ってトンネル外周側の前方地山2に長尺鋼管3を打設する。長尺鋼管3は、掘削箇所の直近に敷設した支保工4の内側のトンネル断面内から前方地山2に向けて仰角8~10度で打設される。一般的には打設長を12.5mとし、約3mの鋼管を接続しながら所定長を打設する。また、長尺鋼管3の横断方向の打設間隔S1(すなわち隣り合う長尺鋼管3の軸心間隔S1;図3参照)を約450mmとしている。なお、図1中において、符号5aは吹付けコンクリートを示し、符号5bは鏡面コンクリートを示す。
【0012】
湧水が帯水していない(あるいは湧水の帯水量が比較的少ない)場合には、長尺鋼管3の内空を通じて地山内に地山改良材を注入する。具体的に、長尺鋼管3の打設後に削孔用のロッド、ビット(図示せず)を回収し、削孔内に地山改良材を注入するためのチューブ(図示せず)などの資材を挿入する。その後チューブの末端部に取り付けた注入アダプターから地山改良材を長尺鋼管3内に注入する。長尺鋼管3内に注入された地山改良材は長尺鋼管3に設けられた吐出孔から地山内の空隙や亀裂に充填され、硬化することで地山を補強する。
【0013】
湧水が帯水している場合、図2に示すように、地山内の湧水は打設した長尺鋼管3の上部および前方の地山内から長尺鋼管3に設けられた地山改良材の吐出孔を通じて長尺鋼管3内に流入し、長尺鋼管3の末端から流出する(図2中に湧水の流れを矢印で示す。)。この湧水の流出量が多い場合、長尺鋼管3内に注入された地山改良材が湧水によって希釈、流出することになる。そのため、本地山補強工法では、長尺鋼管3を打設した後に少なくとも1孔以上の裸孔(導水孔)11を前方地山に穿孔する。
【0014】
裸孔11は、図3に示すように、打設した長尺鋼管3(すなわち末端から湧水が流出する長尺鋼管3)の下部のトンネルの掘削断面内から穿孔する。裸孔11は、長尺鋼管3からの軸心間隔S2を300mm、穿孔長を4m、打設角度は長尺鋼管3と略平行となるよう設定している。なお、「略平行」とは、長尺鋼管3の軸心に対する裸孔11の軸心の傾斜角が±5度以下である状態を意図する。
【0015】
図3中の符号3aは長尺鋼管3の端末部を示すものである。長尺鋼管3はトンネル断面内から打設するため、端末部3aはトンネル掘削時の支障にならないように、塩ビ管もしくは所定間隔ごとに端末の鋼管を折ることができるスリットが設けられている。裸孔11は、鋼管下部のトンネル断面内からその先端がトンネル掘削のトンネルを掘削する外周の地山(すなわちトンネル外周側の前方地山2)に達する長さで穿孔されている。
【0016】
裸孔11を穿孔することで、図4に示すように、地山内の湧水は裸孔11に向かって新たな流れが生じる(図4中に湧水の流れを矢印で示す。)。すなわち地山の上部から長尺鋼管3内に流入していた湧水はそれより下部に穿孔された裸孔11に流れ、地山の前方から長尺鋼管3内に流入していた湧水もまた穿孔された裸孔11に流れることとなり、地山内の湧水を裸孔11に導くことで長尺鋼管3内に流入する湧水量を減じることができる。
【0017】
なお、裸孔11の長さ、孔径、個数等は、打設した長尺鋼管3からの湧水の流水量や、湧水が流出する長尺鋼管3の数等に応じて適宜選択される。螺孔11は、湧水量等に応じて少なくとも1孔以上の必要数を穿孔する。また、裸孔11の軸長さは、施工性の観点から、長尺鋼管3の軸長さの1/2以下であることが好ましい。また、裸孔11の孔径は、施工性の観点から、長尺鋼管3の外径よりも小さいことが好ましい。また、裸孔11の孔径としては、例えば、50~80mm(特に50~70mm)が挙げられる。さらに、裸孔11は、例えば、1本の長尺鋼管3に対して複数形成されることができる。
【0018】
裸孔11を穿孔した後に、図5に示すように、長尺鋼管3の内空を通じて地山内に地山改良材を注入する。具体的に、長尺鋼管3内に地山改良材を注入するための既知の資材を設置し、長尺鋼管3の口元から地山改良材を注入し鋼管3内を通じて地山の空隙や亀裂に充填する。その結果、地山の空隙や亀裂に充填される地山改良材が硬化して補強域8を形成することで地山を補強する。
【0019】
本実施例の地山補強工法では、打設した長尺鋼管3の下部に長尺鋼管3の横断方向の打設間隔S1を超えない間隔S2で前方地山2に少なくとも1孔以上の裸孔11を穿孔することで、打設した長尺鋼管3直近の地山内に新たな湧水の流れが生じるため、湧水を穿孔した裸孔11に導き長尺鋼管3内に流入する湧水の量を減じることができる。このことによって長尺鋼管3内に注入された地山改良材が希釈、流出することが全く又は殆どなくなり、地山改良材の所定の硬化性能が発揮される。
さらに、長尺鋼管3内への地山改良材の注入前後における裸孔11に導いた湧水量の変化によって、止水効果を確認することができ、裸孔11の追加や注入箇所の追加など合理的な施工が可能になる。
【0020】
また、本実施例では、裸孔11を長尺鋼管3と略平行に穿孔することで、長尺鋼管3の周辺地山に存在する湧水を効果的に穿孔した裸孔11に導くことができ、長尺鋼管3内に流入する湧水量を減じることができる。
【0021】
さらに、本実施例では、裸孔11の先端がトンネル1を掘削する外周の地山に達するように穿孔することで、掘削する地山に帯水している湧水を裸孔11に導くことができ、地山改良材の補強効果を高めることができる。
【0022】
尚、本発明においては、実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更することができる。すなわち、実施例では穿孔する裸孔11の数を3孔としているが、これに限定するものではなく、打設した長尺鋼管3からの湧水の流出量や、湧水が流出する長尺鋼管3の数によって適宜増減できる。
【0023】
また、実施例では、穿孔する裸孔11の位置をトンネル天端付近としているが、これに限定するものではなく、本発明の趣旨から湧水が流出する長尺鋼管3を打設した位置に裸孔11を穿孔するものである。
【0024】
さらに、穿孔する裸孔11の径は特に限定するものではなく、打設した長尺鋼管3からの湧水の流出量を減じることができる径であればよい。
【0025】
また、実施例では、長尺鋼管3と略平行に穿孔する裸孔11としているが、これに限定するものではなく、長尺鋼管3に対して傾斜して穿孔する裸孔11としてもよい。
【0026】
さらに、実施例では、その先端がトンネル外周側の前方地山2に達するように穿孔する裸孔11としているが、これに限定するものではなく、その先端がトンネル外周側の前方地山2に達することなく穿孔する裸孔11としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、長尺鋼管先受け工法に関する技術として広く利用される。
【符号の説明】
【0028】
1;トンネル、2;前方地山、3;長尺鋼管、11;裸孔、S1;長尺鋼管の打設間隔、S2;長尺鋼管と裸孔の軸心間隔。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2021-03-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
湧水を含んだ地山のトンネルの掘削に先立ってトンネル外周の前方地山に長尺鋼管を打設し、前記長尺鋼管の内空を通じて地山内に地山改良材を注入して地山を補強する方法において、
打設した前記長尺鋼管の下部に該長尺鋼管の横断方向の打設間隔(S1)を超えない間隔(S2)で前方地山に少なくとも1孔以上の裸孔を穿孔し、地山内の湧水を前記裸孔に導いて流出させることにより、前記長尺鋼管内に流入する湧水を減少させることを特徴とする地山補強工法。
【請求項2】
前記裸孔は、前記長尺鋼管と略平行に穿孔することを特徴とする請求項1に記載の地山補強工法。
【請求項3】
前記裸孔は、その先端がトンネルを掘削する外周の地山に達するように穿孔することを特徴とする請求項1又は2に記載の地山補強工法。
【請求項4】
前記裸孔を穿孔した後に前記長尺鋼管の内空を通じて地山内に地山改良材を注入することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の地山補強工法。
【手続補正書】
【提出日】2021-04-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
湧水を含んだ地山のトンネルの掘削に先立ってトンネル外周の前方地山に長尺鋼管を打設し、前記長尺鋼管の内空を通じて地山内に地山改良材を注入して地山を補強する方法において、
打設した前記長尺鋼管の下部に該長尺鋼管の横断方向の打設間隔(S1)を超えない間隔(S2)で前方地山に少なくとも1孔以上の裸孔を穿孔し、地山内の湧水を前記裸孔に導いて流出させることにより、前記長尺鋼管内に流入する湧水を減少させることを特徴とする地山補強工法。
【請求項2】
前記裸孔は、前記長尺鋼管と略平行に穿孔することを特徴とする請求項1に記載の地山補強工法。
【請求項3】
前記裸孔は、前記長尺鋼管の下部のトンネルの掘削断面内からその先端がトンネル外周の前方地山に達するように穿孔することを特徴とする請求項1又は2に記載の地山補強工法。
【請求項4】
前記裸孔を穿孔した後に前記長尺鋼管の内空を通じて地山内に地山改良材を注入することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の地山補強工法。