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特開2022-63829情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022063829
(43)【公開日】2022-04-22
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220415BHJP
   G06Q 10/10 20120101ALI20220415BHJP
【FI】
G06Q10/06 300
G06Q10/10 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020214867
(22)【出願日】2020-12-24
(62)【分割の表示】P 2020172199の分割
【原出願日】2020-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】520397264
【氏名又は名称】株式会社ピーモチベーション
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】中島 基裕
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】本発明により、グループの質を高品質に評価することできる。
【解決手段】評価対象に対する希望と現状との評価に関するアンケート設問項目に複数の回答者が回答した、複数のアンケート回答データを取得するアンケート回答データ取得部と、複数のアンケート回答データのそれぞれの回答に対して回答評価点を付与し、複数の回答評価点を組み合わせて、アンケート設問項目に対する希望と現状とを含む評価としての項目評価点を算出する項目評価点算出部と、を備え、評価対象は、複数のメンバーが所属するグループの1メンバーであり、複数の回答者は、評価対象の1メンバーを除いたグループ内の他のメンバーである情報処理装置を提供する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
評価対象に対する希望と現状との評価に関するアンケート設問項目に複数の回答者が回答した、複数のアンケート回答データを取得するアンケート回答データ取得部と、
前記複数のアンケート回答データのそれぞれの回答に対して回答評価点を付与し、複数の前記回答評価点を組み合わせて、前記アンケート設問項目に対する前記希望と現状とを含む評価としての項目評価点を算出する項目評価点算出部と、
を備え、
前記評価対象は、複数のメンバー所属するグループの1メンバーであり、
前記複数の回答者は、前記評価対象の1メンバーを除いた前記グループ内の他のメンバーである情報処理装置。
【請求項2】
前記アンケート設問項目において、前記希望に関する設問と前記現状に関する設問とは同じである請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記評価対象は、さらに、前記グループと、複数の前記グループとの少なくとも1つを含み、
前記アンケート設問項目は、前記評価対象に対応して異なる項目を含む請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記項目評価点算出部は、前記希望に関する設問への回答に付与する前記回答評価点よりも、前記現状に関する設問への回答に付与する前記回答評価点に重みを付けて、前記項目評価点を算出する請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記アンケート回答データは、前記アンケート設問項目に対して複数の評価レベルで示した回答を有し、
前記項目評価点算出部は、同じ前記アンケート設問項目に対する同じ評価レベルの回答に対して、前記希望に関する設問への回答よりも前記現状に関する設問への回答に対して高い前記回答評価点を付与する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記項目評価点算出部は、前記希望に関する設問への回答か前記現状に関する設問への回答かと、前記アンケート設問項目と、前記評価レベルとに対応付けて前記回答評価点を記憶する評価点記憶部を有し、前記評価点記憶部を参照して前記回答に対して前記回答評価点を付与し、各回答者における前記希望の回答に付与された前記回答評価点と前記現状の回答に付与された前記回答評価点との積の、前記複数の回答者の平均点を前記項目評価点とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
複数の前記アンケート設問項目の複数の前記項目評価点をまとめて1つの指標についての指標評価点を算出する指標評価点算出部をさらに備える請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記アンケート設問項目の前記項目評価点と閾値との比較に基づいて、前記評価対象に対して前記評価対象の強みおよび弱みの少なくとも1つを報知する評価結果報知部をさらに備える請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記評価結果報知部は、さらに、前記評価対象の弱みに対応する改善策を報知する請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
評価対象に対する希望と現状との評価に関するアンケート設問項目に複数の回答者が回答した、複数のアンケート回答データを取得するアンケート回答データ取得ステップと、
前記複数のアンケート回答データのそれぞれの回答に対して回答評価点を付与し、複数の前記回答評価点を組み合わせて、前記アンケート設問項目に対する前記希望と現状とを含む評価としての項目評価点を算出する項目評価点算出ステップと、
を含み、
前記評価対象は、複数のメンバー所属するグループの1メンバーであり、
前記複数の回答者は、前記評価対象の1メンバーを除いた前記グループ内の他のメンバーである情報処理方法。
【請求項11】
評価対象に対する希望と現状との評価に関するアンケート設問項目に複数の回答者が回答した、複数のアンケート回答データを取得するアンケート回答データ取得ステップと、
前記複数のアンケート回答データのそれぞれの回答に対して回答評価点を付与し、複数の前記回答評価点を組み合わせて、前記アンケート設問項目に対する前記希望と現状とを含む評価としての項目評価点を算出する項目評価点算出ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
前記評価対象は、複数のメンバー所属するグループの1メンバーであり、
前記複数の回答者は、前記評価対象の1メンバーを除いた前記グループ内の他のメンバーである情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、組織に関する複数のサーベイ設問に対する組織員の回答を集計したサーベイ集計結果に応じてアクションプランを提案して、組織の強化や改善を支援する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-018152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術は、組織に対するサーベイ設問に対する組織員の回答を集計した集計結果に基づいて組織と組織員との繋がりを評価し、組織の改善を支援するものであり、グループに所属するメンバー間での評価を集計してグループの質を評価する技術ではない。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
評価対象に対する希望と現状との評価に関するアンケート設問項目に複数の回答者が回答した、複数のアンケート回答データを取得するアンケート回答データ取得部と、
前記複数のアンケート回答データのそれぞれの回答に対して回答評価点を付与し、複数の前記回答評価点を組み合わせて、前記アンケート設問項目に対する前記希望と現状とを含む評価としての項目評価点を算出する項目評価点算出部と、
を備え、
前記評価対象は、複数のメンバーが所属するグループの1メンバーであり、
前記複数の回答者は、前記評価対象の1メンバーを除いた前記グループ内の他のメンバーである。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
評価対象に対する希望と現状との評価に関するアンケート設問項目に複数の回答者が回答した、複数のアンケート回答データを取得するアンケート回答データ取得ステップと、
前記複数のアンケート回答データのそれぞれの回答に対して回答評価点を付与し、複数の前記回答評価点を組み合わせて、前記アンケート設問項目に対する前記希望と現状とを含む評価としての項目評価点を算出する項目評価点算出ステップと、
を含み、
前記評価対象は、複数のメンバーが所属するグループの1メンバーであり、
前記複数の回答者は、前記評価対象の1メンバーを除いた前記グループ内の他のメンバーである。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理プログラムは、
評価対象に対する希望と現状との評価に関するアンケート設問項目に複数の回答者が回答した、複数のアンケート回答データを取得するアンケート回答データ取得ステップと、
前記複数のアンケート回答データのそれぞれの回答に対して回答評価点を付与し、複数の前記回答評価点を組み合わせて、前記アンケート設問項目に対する前記希望と現状とを含む評価としての項目評価点を算出する項目評価点算出ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムであって、
前記評価対象は、複数のメンバーが所属するグループの1メンバーであり、
前記複数の回答者は、前記評価対象の1メンバーを除いた前記グループ内の他のメンバーである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、グループの質を高品質に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図2A】第2実施形態に係る情報処理装置におけるアンケートの評価方法を示す図である。
図2B】第2実施形態に係る情報処理装置におけるアンケートの評価方法を示す図である。
図2C】第2実施形態に係る情報処理装置におけるアンケート設問項目(個人)を示す図である。
図2D】第2実施形態に係る情報処理装置におけるアンケート評価項目・評価指標(個人)を示す図である。
図3A】第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図3B】第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。
図4】第2実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図5A】第2実施形態に係るM評価履歴格納部の構成を示す図である。
図5B】第2実施形態に係るM評価解析格納部の構成を示す図である。
図6】第2実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図7A】第2実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
図7B】第2実施形態に係るM評価点の算出処理の手順を示すフローチャートである。
図8】第2実施形態に係るアンケート回答の入力手順を示す表示画面の図である。
図9A】第2実施形態に係るアンケート解析結果の出力を示す表示画面の図である。
図9B】第2実施形態に係る図9Aのアンケート解析結果内のM評価(個人)の表示領域を説明する図である。
図10A】第2実施形態に係るアンケート解析結果の詳細な出力を示す表示画面の図である。
図10B】第2実施形態に係る図10Aのアンケート解析結果の中央部分を説明する図である。
図10C】第2実施形態に係る図10Aのアンケート解析結果の左部分を説明する図である。
図10D】第2実施形態に係る図10Aのアンケート解析結果の右部分を説明する図である。
図10E】第2実施形態に係る図10Aのアンケート解析結果の下部分を説明する図である。
図11】第3実施形態に係る情報処理装置におけるアンケートの評価方法を示す図である。
図12A】第4実施形態に係る情報処理装置におけるアンケートの評価方法を示す図である。
図12B】第4実施形態に係るM評価点の算出処理の手順を示すフローチャートである。
図13】第5実施形態に係るアンケート回答の入力手順を示す表示画面の図である。
図14A】第5実施形態に係る情報処理装置におけるアンケート設問項目(法人)を示す図である。
図14B】第5実施形態に係る情報処理装置におけるアンケート設問項目(法人)を示す図である。
図14C】第5実施形態に係る情報処理装置におけるアンケート評価項目・評価指標(法人)を示す図である。
図14D】第5実施形態に係る情報処理装置におけるアンケート評価項目・評価指標(法人)を示す図である。
図15A】第5実施形態に係るアンケート解析結果の出力を示す表示画面の図である。
図15B】第5実施形態に係る図9Aのアンケート解析結果内のM評価(個人)の表示領域を説明する図である。
図16A】第5実施形態に係るアンケート解析結果の詳細な出力を示す表示画面の図である。
図16B】第5実施形態に係る図16Aのアンケート解析結果の中央部分を説明する図である。
図16C】第5実施形態に係る図16Aのアンケート解析結果の左部分を説明する図である。
図16D】第5実施形態に係る図16Aのアンケート解析結果の右部分を説明する図である。
図16E】第5実施形態に係る図16Aのアンケート解析結果の下部分を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本実施形態においては、グループに所属するメンバーを個人として説明するが、各メンバーが個人である場合に限定されず、各メンバーが複数のメンバーからなるグループであっても、さらに、複数のグループからなるグループであっても、同様の処理と効果を奏す。
【0012】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。情報処理装置100は、グループをメンバー間のアンケートに基づき評価する装置である。
【0013】
図1に示すように、情報処理装置100は、アンケート回答データ取得部101と、項目評価点算出部102と、を含む。アンケート回答データ取得部101は、評価対象に対する希望と現状との評価に関するアンケート設問項目111に複数の回答者112が回答した、複数のアンケート回答データ113を取得する。項目評価点算出部102は、複数のアンケート回答データ122のそれぞれの回答に対して回答評価点123を付与し、複数の回答評価点123を組み合わせて、アンケート設問項目121に対する希望と現状とを含む評価としての項目評価点124を算出する。ここで、評価対象は、複数のメンバー(110、112)が所属するグループ120の1メンバー110であり、複数の回答者は、評価対象の1メンバー110を除いたグループ120内の他のメンバー112である。
【0014】
本実施形態によれば、メンバー間の評価により、グループの質を高品質に評価することができる。
【0015】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについ説明する。本実施形態に係る情報処理装置においては、アンケート設問項目への回答に対して新規な回答評価点を付与して、回答評価点に基づいて新規な項目評価点を算出する。かかる新規な評価点を、以下、M評価点と称し、評価結果をM評価と呼ぶ。
【0016】
なお、アンケート設問項目において、希望に関する設問と現状に関する設問とを同じとする。ここで、アンケート回答データは、アンケート設問項目に対して複数の評価レベルで示した回答を有し、同じアンケート設問項目に対する同じ評価レベルの回答に対して、希望に関する設問への回答と現状に関する設問への回答とによって異なる回答評価点を付与する。希望に関する設問への回答か現状に関する設問への回答かと、アンケート設問項目と、評価レベルとに対応付けて回答評価点が評価点記憶部に記憶される。この評価点記憶部を参照して回答に対して回答評価点を付与し、各回答者における希望の回答に付与された回答評価点と現状の回答に付与された回答評価点との積の、複数の回答者の平均点を項目評価点とする。
【0017】
また、複数のアンケート設問項目の項目評価点に基づいて1つの指標についての指標評価点を算出する。そして、アンケート設問項目の項目評価点と閾値との比較に基づいて、評価対象に対して評価結果を報知する。さらに、評価結果に対応する改善策を報知する。
【0018】
≪アンケートの評価方法(M評価)≫
図2Aおよび図2Bは、本実施形態に係る情報処理装置におけるアンケートの評価方法を示す図である。
【0019】
まず、図2Aにしたがって、本実施形態のアンケート設問項目への回答に付与する回答評価点について説明する。図2Aにおいては、評価対象であるAに対して、複数の回答者B~Dによる各アンケート設問項目への回答として収集されたアンケート回答データ210の回答点数に、M評価点付与テーブル220にしたがってM評価点を割り振る方法を説明する。
【0020】
アンケート回答データ210の回答点数は、評価対象であるAに対する回答者B~Dの希望に関するアンケート設問項目Q22の回答点数211と、評価対象であるAに対する回答者B~Dの現状に関するアンケート設問項目Q22の回答点数213と、を含む。各回答者B~Dの評価として、例えば1~5の5段階の内から選択された、希望の回答点数(4,4,5)212と現状の回答点数(4,3,5)214とが示されている。また、希望と現状との回答者B~Dの評価の平均評価(4.3,4.0)が示されている。なお、アンケート設問項目Q22は、“対象者が、仕事の進み具合上司や自社の関係者に報告すること”との設問である。
【0021】
ここで、1~5の5段階は、希望の場合、“1”が全く希望しない、“2”が希望しない、“3”がどちらでもない、“4”が希望する、“5”が非常に強く希望する、と設定する。一方、現状の場合、“1”が全くできていない、“2”ができていない、“3”がまあまあできている、“4”ができている、“5”が凄くできている、と設定している。なお、評価段階は5つに限定されない。5つより多くすると微妙な評価が可能であるが回答者の評価が難しくなる傾向がある。
【0022】
次に、この各回答者B~Dの回答点数に、M評価点付与テーブル220を参照して、回答評価点数を割り当てる。希望の場合のM評価点付与テーブル221においては、回答点数に対して“5”を最大とする同じ回答評価点数が割り当てられる。一方、現状の場合のM評価点付与テーブル222においては、回答点数に対して“20”を最大とする最大回答評価点数が割り当てられる。本実施形態において、希望と現状との回答点数に割り当てられる回答評価点数の違い、すなわち、現状に対して希望の略2.5~4.0倍の回答評価点数が付与される理由は、希望よりも現状に評価の重きを置いているためである。なお、希望の回答評価点数の重み付けは、本実施形態に限定されず、評価対象や設問内容などにより変更されてもよい。また、本実施形態では、希望と現状とが共に最良評価の場合に“100”(=“5”ד20”)となるように、M評価点付与テーブル220が生成されている。なお、最良評価の点数は“100”に限定されるものではない。
【0023】
次に、図2Bにしたがって、本実施形態の回答評価点からM評価点を算出する方法について説明する。
【0024】
図2AのM評価点付与テーブル220(221,222)によって、アンケート設問項目Q22に対する希望と現状との回答者B~Dの回答点数211、213から回答評価点数231、232に置き換えられる。そして、M評価算出アルゴリズム230に従い、各アンケート設問項目について、各回答者B~Dの希望の回答評価点数と現状の回答評価点数とを積算して、各回答者B~DのM評価点および平均M評価点(=M評価)233を算出する。図2Bにおいては、アンケート設問項目Q22に対する回答者AのM評価点は“64”(=“4.0”ד16.0”)、回答者BのM評価点は“42”(=“4.0”ד10.5”)、回答者CのM評価点は“100”(=“5.0”ד20.0”)、平均M評価点(=M評価)は“69”(={“64”+“42”+“100”}/3)と算出される。
【0025】
図2BのM評価点240の格納部においては、各アンケート設問項目に対応する評価結果の評価項目に、希望と現状との回答者B~Dの評価の平均評価(4.3,4.0)と平均M評価点(“69”)とが格納される。図2Bにおいては、アンケート設問項目Q22への回答に基づいて算出されたM評価結果が評価1(“仕事の状況の報告をする”)の各枠に格納される。なお、評価1は、評価1~5をまとめた中評価指標(改善と報告)に含まれ、中評価指標(改善と報告)と中評価指標(発信と影響)とをまとめた大評価指標(情報共有と改善)に含まれる。ここで、大評価指標(情報共有と改善)の希望(“4.3”)、現状(“4.0”)、M評価(“68.7”)の値は、評価1~10の平均値である。なお、評価1~10に重要度に対応して重み付けを行った加重平均であっても、他の統合方法であってもよい。
【0026】
(アンケート設問項目)
図2Cは、本実施形態に係る情報処理装置におけるアンケート設問項目(個人)250を示す図である。なお、設問項目は本例に限定されない。評価項目・評価指標と関連付けて設定されればよい。また、本実施形態においては、希望の設問と現状の設問とは同じQ1~Q40を用いるが、同じ評価項目に対応する異なる設問の組み合わせであってもよい。
【0027】
本実施形態においては、Q1~Q40の40個の設定項目を準備した。図2Aおよび図2Bで参照したQ22が太枠で示されている。
【0028】
(アンケート評価項目・評価指標)
図2Dは、本実施形態に係る情報処理装置におけるアンケート評価項目・評価指標(個人)260を示す図である。なお、評価項目・評価指標は本例に限定されない。評価対象のグループの特徴などを考慮して選定されればよい。
【0029】
本実施形態においては、評価1~評価40の40個の評価項目を準備した。図2Bで参照した評価1が太枠で示されている。このように、希望および現状の設問項目Q22に対応する評価項目である評価1が対応つけられている。以下、評価1~評価40が希望および現状の設問項目Q1~Q40のいずれかと1対1に対応しており、各行に設問番号として対応付けられている。かかる設問項目と評価項目との対応付けは、アンケート対象部署やアンケート対象者、あるいは、アンケート実行時期などにより自在に変更されて、設問と評価との関連を秘密にすることができる。
【0030】
なお、Q1~Q40と評価1~40とは、1対1に対応していてもよいし、複数の設問(Q)が組み合わされて1つの評価に対応してもよい。
【0031】
≪情報処理システム≫
以下、図3Aおよび図3Bを参照して、本実施形態に係る情報処理装置311~313を含む情報処理システム300の構成および動作を説明する。
【0032】
(構成)
図3Aは、本実施形態に係る情報処理装置311~313を含む情報処理システム300の構成を示すブロック図である。
【0033】
情報処理システム300は、クラウドサーバ310と、クラウドサーバ310から本実施形態のM評価サービスを提供されるグループネットワーク320~340と、クラウドサーバ310とグループネットワーク320~340とをつなぐネットワーク350と、を備える。
【0034】
クラウドサーバ310は、各グループネットワーク320~340にM評価サービスを提供する情報処理装置311~313と、データベース315と、を有する。情報処理装置311~313は、機密性を高めるためクラウドサーバ310内の仮想サーバとして構築されてもよい。データベース315は、情報処理装置311~313がM評価サービスの提供に必要なデータやアルゴリズム、および、アンケート回答データや回答解析結果やその履歴などを格納する。
【0035】
(動作シーケンス)
図3Bは、本実施形態に係る情報処理装置311~313を含む情報処理システム300の動作手順を示すシーケンス図である。なお、図3Bにおいては、グループネットワーク320にM評価サービスを提供する情報処理装置311を代表させて説明する。
【0036】
ステップS301において、グループネットワーク320とクラウドサーバ310との間で、M評価診断アプリケーションを起動し、ステップS303において、クラウドサーバ310内に情報処理装置311を構築してグループネットワーク320と接続する。情報処理装置311は、データベース315からM評価サービスに必要なデータやアルゴリズムを読み出し、ステップS305において、データベース315に必要なデータ領域を確保する。
【0037】
クラウドサーバ310内の情報処理装置311は、ステップS307において、グループネットワーク320内の通信端末にアンケート入力画面を送信する。そして、ステップS309において、グループネットワーク320内の通信端末から入力されたアンケート回答データが送信され、情報処理装置311が受信する。情報処理装置311は、ステップS311において、グループネットワーク320内の複数の回答者に対応する通信端末から複数のアンケート回答データを収集し、ステップS313において、データベース315に確保されたデータ領域に格納する。
【0038】
情報処理装置311は、ステップS315において、データベース315からアンケートの回答に評価点を付与するためのアンケート評価点テーブルを取得する。情報処理装置311は、ステップS317において、データベース315に格納された複数のアンケート回答データを読み出して、アンケート評価点テーブルを参照して回答評価点を付与する。そして、情報処理装置311は、ステップS317において、回答評価点を付与された複数のアンケート回答データから、本実施形態のM評価アルゴリズムにしたがってM評価点を算出する。
【0039】
情報処理装置311は、ステップS321において、算出されたM評価点に基づいてM評価結果の表示画面を生成して、グループネットワーク320内の通信端末に送信する。一方、算出されたM評価点や評価結果は、ステップS323において、データベース315に履歴として蓄積される。
【0040】
グループネットワーク320内の通信端末は、ステップS325において、情報処理装置311から送信されたM評価結果の表示画面を表示する。なお、M評価結果の表示は、グループネットワーク320内の通信端末で共有されるのが望ましいが、評価対象者や管理者のみに通知される構成であってもよい。
【0041】
グループネットワーク320内の通信端末は、ステップS331において、グループネットワーク320内の通信端末からM評価履歴に関する要求をする。情報処理装置311は、M評価履歴に関する要求を受信すると、ステップS333において、データベース315からM評価履歴を取得する。そして、情報処理装置311は、ステップS335において、M評価履歴を解析して表示画面を生成し、グループネットワーク320内の通信端末に送信する。グループネットワーク320内の通信端末は、ステップS337において、受信したM評価履歴解析の表示画面を表示する。
【0042】
なお、図3Bにおいては、M評価結果の表示画面とM評価履歴解析の表示画面とを別途に生成して表示したが、同時に生成して同じ画面内に表示してもよい。
【0043】
≪情報処理装置≫
以下、図4図7Bを参照して、本実施形態に係る情報処理装置311~313の構成および動作について説明する。
【0044】
<構成ブロック>
図4は、本実施形態に係る情報処理装置311~313の機能構成を示すブロック図である。情報処理装置311~313は、グループネットワーク320~340に対応してクラウドサーバ310内に構築される。図4には、クラウドサーバ310が有するデータベース315の構成も示されている。なお、図4において、図2A図2B図3Aおよび図3Bと同じ構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0045】
情報処理装置311~313は、通信制御部401と、アンケート入力画面生成部402と、アンケート入力画面送信部403と、アンケート回答データ受信部404と、アンート回答データ記憶部405と、を備える。また、情報処理装置311~313は、アンケート回答データ取得部406と、M評価点付与テーブル取得部407と、M評価付与部408と、M評価算出アルゴリズム取得部409と、M評価算出部410と、を備える。さらに、情報処理装置311~313は、M評価送信部411と、M評価蓄積部412と、M評価履歴取得部413と、M評価履歴送信部414と、を備える。
【0046】
データベース315は、図2Aおよび図2Bで示した、アンケート回答データ210の格納部と、M評価点付与テーブル220と、M評価算出アルゴリズム230と、M評価点240の格納部と、アンケート設問項目250と、アンケート評価項目・評価指標260と、を備える。また、データベース315は、M評価履歴格納部455と、M評価解析格納部456と、を備える。M評価履歴格納部455は、M評価算出部410が算出したM評価の履歴を格納する。M評価解析格納部456は、M評価算出部410が算出したM評価の解析結果を格納する。
【0047】
通信制御部401は、ネットワーク350を介した情報処理装置311~313とグループネットワーク320~340との通信を制御する。アンケート入力画面生成部402は、アンケート設問項目250からアンケート設問項目を取得してアンケート入力画面を生成する。アンケート入力画面送信部403は、アンケート入力画面生成部402が生成したアンケート入力画面を、グループネットワーク320~340内の回答者の通信端末に送信する。アンケート回答データ受信部404は、グループネットワーク320~340内の回答者の通信端末から送信されたアンケート回答データを受信する。アンート回答データ記憶部405は、アンケート回答データ受信部404が受信したアンケート回答データをアンケート回答データ210の格納部に格納する。
【0048】
アンケート回答データ取得部406は、情報処理装置311~313がアンケート回答データに対してM評価を行う場合に、アンケート回答データ210の格納部からアンケート回答データを取得する。M評価点付与テーブル取得部407は、情報処理装置311~313がアンケート回答データに対してM評価を行う場合に、M評価点付与テーブル220を取得する。M評価付与部408は、アンケート回答データ210の格納部から取得したアンケート回答データに、M評価点付与テーブル220を参照してM評価点を付与する。M評価算出アルゴリズム取得部409は、情報処理装置311~313がアンケート回答データに対してM評価を行う場合に、M評価算出アルゴリズム230を取得する。M評価算出部410は、M評価付与部408においてM評価点が付与されたアンケート回答データにを用いて、M評価算出アルゴリズム230にしたがってM評価点を算出する。なお、図4には図示しないが、M評価算出部410は、M評価点の算出の外、項目単位のM評価点をまとめて1つの指標についての指標評価点を算出する指標評価点算出部としても機能する。さらに、M評価算出部410は、M評価点や指標評価点を閾値と比較して、評価探勝の強みや弱みを解析する指標評価点解析部としても機能する。
【0049】
M評価送信部411は、M評価算出部410が算出したM評価点、あるいは、M評価点や指標評価点を解析した解析結果を、グループネットワーク320~340内の通信端末に送信する。例えば、M評価蓄積部412は、M評価算出部410が算出したM評価点の履歴、あるいは、M評価点を解析した解析結果の履歴を、M評価履歴格納部455に蓄積する。M評価履歴取得部413は、M評価履歴格納部455に蓄積されたM評価点の履歴、あるいは、M評価点を解析した解析結果の履歴を取得する。M評価履歴送信部414は、M評価履歴取得部413が取得したM評価点の履歴、あるいは、M評価点を解析した解析結果の履歴、あるいは、その解析結果を、グループネットワーク320~340内の通信端末に送信する。
【0050】
なお、図4には、煩雑さを避けるために図示をしないが、M評価算出部410はさらにM評価の結果を解析して改善策を付加して、M評価送信部411によりグループネットワーク320~340に送信したり、M評価解析格納部456に解析結果を格納する。また、M評価履歴取得部413やM評価履歴送信部414は、M評価履歴を解析して改善策を付加して、M評価履歴送信部414によりグループネットワーク320~340に送信する。また、M評価送信部411とM評価履歴送信部414とが同時に、解析結果をグループネットワーク320~340内の通信端末に送信してもよい。なお、M評価送信部411およびM評価履歴送信部414を、本実施形態においては評価結果報知部と総称する。
【0051】
(M評価履歴格納部)
図5Aは、本実施形態に係るM評価履歴格納部455の構成を示す図である。M評価履歴格納部455はデータベース315に備えられ、M評価算出部410が算出したM評価の履歴、あるいは、M評価を解析した解析結果を格納するものである。
【0052】
M評価履歴格納部455は、グループに所属する個人ID501に対応付けて、評価時期502を記憶する。評価時期502には、直近、前回、前々回などが含まれる。なお、評価時期502は評価日時であってもよい。各評価時期502に対応付けて、評価指標503を記憶する。評価指標503とは複数のアンケート設問項目に対応する複数の評価項目から想定されるより抽象化された指標である。なお、評価指標503には、例えば図2Dに示したように、中評価指標や複数の中評価指標をまとめた大評価指標が含まれる。したがって、評価指標503には複数のアンケート設問項目に対応する複数の評価項目504が対応する。
【0053】
項目評価結果505は、各評価項目504に対応付けて、希望の平均点と、現状の平均点と、M評価(M評価点の平均点)とを記憶する。また、指標評価結果506は、各評価指標503に対応付けて、希望の平均点と、現状の平均点と、M評価(M評価点の平均点)とを記憶する。さらに、全体評価結果507は、各評価時期502に対応付けて、希望の平均点と、現状の平均点と、M評価(M評価点の平均点)とを記憶する。
【0054】
なお、図5Aにおける“平均”は、評価指標503の平均値であるが、評価指標ごとに評価項目の平均値を記憶してもよい。
【0055】
(M評価解析格納部)
図5Bは、本実施形態に係るM評価解析格納部456の構成を示す図である。M評価解析格納部456は、M評価算出部410が算出したM評価の解析結果を格納するものである。なお、図5Bにおいて、図5Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0056】
評価解析結果508は、各評価項目504に対応付けて、M評価点が閾値(80)以上である強みの評価結果と、M評価点が閾値(20)以下で弱みの評価結果と、特に、弱みと解析された項目への改善策と、を記憶する。なお、改善策は、各評価指標503の単位に設けても、各評価時期502単位に設けても、個人ID501の履歴を総合的に解析して各個人ID501単位に設けてもよい。
【0057】
順位(全体、指標、項目)509は、全体のM評価点による降順の順位と、各評価指標のM評価点による降順の順位と、各評価項目のM評価点による降順の順位と、を記憶する。
【0058】
<ハードウェア構成>
図6は、本実施形態に係る情報処理装置311~313のハードウェア構成を示すブロック図である。図6において、図2A図2B図3A図3B図4図5Aおよび図5Bと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0059】
図6で、CPU610は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図4の機能構成を実現する。ROM620は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース630は、ネットワーク350を介してグループネットワーク320~340内の通信端末との通信を制御する。
【0060】
RAM640は、CPU610が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。評価対象641には、グループ内の評価対象者、例えばA、を記憶する。回答者642には、グループ内の評価対象者Aを除いた、例えば回答者B~D、を記憶する。アンケート設問データ643は、図2Cに示したようなアンケート設問を記憶する。アンケート回答データ644は、アンケート設問データ643に設定した回答を記憶する。回答評価テーブル645は、アンケート回答データ644の回答項目に回答評価点を付与するために使用される。M評価算出結果646は、回答評価テーブル645により回答評価点が付与され回答項目から、M評価算出アルゴリズム230に基づいて算出されたM評価結果である。M評価解析データ647は、M評価結果を解析したM評価の解析結果である。評価結果出力データ648は、M評価算出結果646やM評価解析データ647をグループネットワーク320~340内の通信端末に提示するための出力データである。送受信データ649は、ネットワークインタフェース630を介して送受信されるデータである。
【0061】
ストレージ650には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。ストレージ650には、データベース315として、アンケート設問関連データ210,250と、M評価点付与テーブル220と、M評価算出アルゴリズム230と、M評価結果関連データ240,260,455,456とが記憶される。ここで、、アンケート設問関連データ210,250は、アンケート回答データ210とアンケート設問項目250とを含む。M評価結果関連データ240,260,455,456は、M評価点240とアンケート評価項目・評価指標260とM評価履歴格納部455のM評価履歴とM評価解析格納部456のM評価解析とを含む。
【0062】
ストレージ650には、以下のプログラムが格納される。情報処理装置の制御プログラム655は、情報処理装置311~313の全体を制御するプログラムである。アンケート回答取得モジュール656は、アンケート設問をグループネットワーク320~340内の回答者に提示してアンケート回答を取得するモジュールである。M評価算出モジュール657は、M評価点付与テーブル220を用いM評価算出アルゴリズム230にしたがって、M評価点を算出するモジュールである。M評価解析モジュール658は、算出されたM評価点を解析して解析結果や改善策を提供するモジュールである。評価結果生成出力モジュール659は、M評価点あるいは解析結果や改善策をの出力画面を生成して、グループネットワーク320~340内の通信端末に出力するモジュールである。
【0063】
なお、図6のRAM640やストレージ650には、情報処理装置311~313が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0064】
<処理手順>
図7Aは、本実施形態に係る情報処理装置311~313の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図6のCPU610がRAM640を使用して実行し、図4の機能構成を実現する。なお、以下では、情報処理装置311を代表させて処理手順を説明する。
【0065】
情報処理装置311は、ステップS701において、評価対象の取得する。本実施形態の例では、評価対象者Aを取得する。情報処理装置311は、ステップS703において、回答者に対するアンケート設問を提示する。本実施形態の例では、回答者B~Dにアンケート設問を提示する。そして、回答者B~Dの回答を待って、情報処理装置311は、ステップS705において、評価対象に対する回答者のアンケート回答を取得する。
【0066】
情報処理装置311は、ステップS707において、取得したアンケート回答データに基づいて、設問項目に対するM評価点の算出処理を実行する。設問項目に対するM評価点の算出処理が完了すると、情報処理装置311は、ステップS709において、設問項目に対するM評価点から評価指標に対するM評価点を生成する。次に、情報処理装置311は、ステップS711において、設問項目に対するM評価点および評価指標に対するM評価点から、評価対象の総合評価を生成する。また、情報処理装置311は、ステップS713において、設問項目に対するM評価点および評価指標に対するM評価点を解析する。
【0067】
さらに、情報処理装置311は、ステップS715において、設問項目に対するM評価点、評価指標に対するM評価点およびM評価点の解析を含む評価結果を、履歴としてデータベース315に蓄積する。また、情報処理装置311は、ステップS717において、評価結果から分かり易い表示画面を生成して、グループネットワーク320~340内の端末装置に出力する。
【0068】
(M評価点の算出処理)
図7Bは、本実施形態に係るM評価点の算出処理S707の手順を示すフローチャートである。
【0069】
情報処理装置311は、ステップS731において、M評価点付与テーブル220に基づいて、各アンケート設問項目への回答に回答評価点を付与する。情報処理装置311は、ステップS733において、回答者分の(希望の回答評価点×現状の回答評価点)の平均を算出してM評価点とする。情報処理装置311は、ステップS735において、算出されたM評価点を、各アンケート設問項目に対応する評価項目に設定する。
【0070】
≪通信端末の表示画面≫
以下、図8図10Eを参照して、本実施形態に係るグループネットワーク320~340内の通信端末における表示画面を説明する。
【0071】
(入力手順)
図8は、本実施形態に係るアンケート回答の入力手順800を示す表示画面の図である。
【0072】
表示画面810は、M評価診断アプリケーションを起動した時のメイン表示画面である。メイン機能811として、M評価診断アプリケーションが提供するメニューが選定される。スケジュール812として、M評価診断アプリケーションが提供する診断のスケジュールが表示される。本実施形態においては、M評価個人813が実施されている。また、個人プロフィール814として、M評価個人813が実施されるグループ(チーム)のメンバーが表示される。
【0073】
例えば、個人プロフィール814において、評価対象者を選択すると、表示画面820として、M評価(個人)の希望の入力指示画面が表示される。表示画面820は、必須の内容のみを図示しており、評価対象者の名前と、希望の5段階の入力についての説明とが提示される。希望の入力画面830に遷移すると、図2Cに示したQ1~Q40のアンケート設問項目と各設問項目への5段階の回答欄が表示される。なお、回答欄は各枠のマークを選択すると、表示が変化することで入力ができる。図8の例では、選択された枠の○が●に変化する。
【0074】
希望のQ1~Q40のアンケート設問項目への回答が終了すると、表示画面840では、M評価(個人)の現状の入力指示画面が表示される。表示画面840は、必須の内容のみを図示しており、評価対象者の名前と、現状の5段階の入力についての説明とが提示される。現状の入力画面850に遷移すると、図2Cに示したQ1~Q40のアンケート設問項目と各設問項目への5段階の回答欄が表示される。なお、回答欄は各枠のマークを選択すると、表示が変化することで入力ができる。図8の例では、選択された枠の○が●に変化する。
【0075】
なお、本実施形態では、希望と現状とで設問内容を同じとすることで、M評価の簡略化を図っているが、希望と現状との設問内容を異ならせてもよい。
【0076】
(出力結果)
図9Aは、本実施形態に係るアンケート解析結果の出力を示す表示画面900の図である。
【0077】
図9Aの上段は、図8の表示画面810と同様である。図9Aの下段には、本実施形態のM評価(個人)の結果を含む自己分析やM評価の結果が表示されている。この内、表示領域910は、本実施形態のM評価(個人)の結果の概要が表示されている。
【0078】
図9Bは、本実施形態に係る図9Aのアンケート解析結果の表示画面900内のM評価(個人)の表示領域910を説明する図である。図9Bは、M評価(個人)のアンケート解析結果から簡単に評価結果を認識できる内容を選定した例である。選定する表示内容は、図9Bに限定されるものではない。
【0079】
図9BのM評価の項目別グラフ920、評価項目別のM評価点(1点~100点)を棒グラフで示したものである。なお、各評価項目は、各評価指標にして全体の評価を示しても、注目する評価指標内の各評価項目に対応させて評価指標内のM評価を示してもよい。
【0080】
M評価(個人)データ930は、M評価およびその解析結果をデータ(数値)で表した表である。最上段にはグループ内での順位、中段には平均値と大評価指標項目のM評価の結果、最下段にはM評価の履歴(推移)、のデータが表示されている。なお、各行の内容はM評価(個人)データ930に限定されず、評価結果の傾向が認識できるように選択されてよい。
【0081】
推移グラフ940は、M評価点の推移、あるいは、順位の推移を示した折れ線グラフであり、評価対象者のモチベーションを強化することができる。かかる推移グラフ940も、評価対象者や評価グループに対応して各評価指標や各評価項目から選択した項目の推移を表してもよい。
【0082】
(詳細出力結果)
図10Aは、本実施形態に係るアンケート解析結果の詳細な出力を示す表示画面1000の図である。なお、図10Aにおける各部分1010~1040については、図10B図10Eにその詳細が図示されているので、図10Aには全体の構成のみの概要を示している。
【0083】
アンケート解析結果の表示画面1000には、中央部分1010に総合評価を含む評価指標にまとめられたM評価と、評価指標単位のM評価グラフとが表示される。また、左部分1020には、評価1~20と、それらによる中評価指標および大評価指標のM評価結果の詳細が表示される。また、右部分1030には、評価21~40と、それらによる中評価指標および大評価指標のM評価結果の詳細が表示される。そして、下部分1040には、M評価が閾値(80)以上の強みの評価項目や評価指標の一覧と、M評価が閾値(20)以下の弱みの評価項目や評価指標の一覧と、が表示される。
【0084】
なお、図10Aにおいて、各部分1010~1040を選択することにより、拡大された図10B図10Eが表示される構成であってもよい。
【0085】
図10Bは、本実施形態に係る図10Aのアンケート解析結果の表示画面1000の中央部分1010を説明する図である。なお、希望、現状、M評価の枠内の数値はその一部を示すのみで、他は省略する。図10Bには、総合評価を含む評価指標にまとめられたM評価1011と、評価指標単位のM評価グラフ1012と、が表示される。なお、M評価1011は、評価指標に限定されず、各評価項目から選択された評価項目が表示されてもよい。
【0086】
図10Cは、本実施形態に係る図10Aのアンケート解析結果の表示画面1000の左部分1020を説明する図である。なお、希望、現状、M評価の枠内の数値はその一部を示すのみで、他は省略する。図10Cには、評価1~10とそれらによる中評価指標および大評価指標のM評価結果1021と、評価11~20とそれらによる中評価指標および大評価指標のM評価結果1022との詳細が表示される。
【0087】
図10Dは、本実施形態に係る図10Aのアンケート解析結果の表示画面1000の右部分1030を説明する図である。なお、希望、現状、M評価の枠内の数値はその一部を示すのみで、他は省略する。図10Dには、評価21~30とそれらによる中評価指標および大評価指標のM評価結果1031と、評価31~40とそれらによる中評価指標および大評価指標のM評価結果1032との詳細が表示される。
【0088】
図10Eは、本実施形態に係る図10Aのアンケート解析結果の表示画面1000の下部分1040を説明する図である。なお、希望、現状、M評価の枠内の数値はその一部を示すのみで、他は省略する。図10Eには、M評価が閾値(80)以上の対象者の強みと評価された評価項目や評価指標の一覧1041と、M評価が閾値(20)以下の対象者の弱みと評価された評価項目や評価指標の一覧1042と、が表示される。
【0089】
本実施形態によれば、メンバー間の評価により、グループの質を高品質に評価することができる。すなわち、メンバー間での互いの評価を集計してメンバーの繋がりの改善をグループの改善に結び付けることができる。特に、メンバー間での互いの評価を新規な方法で集計することにより、メンバーの繋がりの改善をグループの改善に結び付けることができる。
【0090】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態と比べると、各設問項目への回答に付与する回答評価点が同じでない点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0091】
≪アンケートの評価方法(他のM評価点の設定)≫
図11は、本実施形態に係る情報処理装置におけるアンケートの評価方法を示す図である。なお、図11において、図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0092】
図11のM評価点付与テーブル1120では、希望のM評価点付与テーブル1121および現状のM評価点付与テーブル1122において、それぞれ3種類の評価点数の5段階の組が記憶されている。それぞれの最大評価点の積は“100”となっている。回答点数211,212における、希望の回答点数(4,4,5)212と現状の回答点数(4,3,5)214とは、M評価点付与テーブル1120を参照して評価点数に置き換えられる。
【0093】
M評価点付与テーブル1120における、最初の回答評価点数は、図2Aよりも低評価と高評価との差を大きくした点数付与を示す。次の回答評価点数は、希望と現状とを略同じにした点数付与を示す。そして、3番目の回答評価点数は、図2Aより希望と現状との重みの比を大きくした点数付与を示す(約1:6)。なお、図11には付与する回答評価点数の数例を示したのみで、評価結果を改善するための多様な回答評価点数の付与が可能である。
【0094】
本実施形態においては、これら3種類のいずれかが選択してM評価に使用される。3種類からの選択は、業界や会社、支点、グループ(組織)の種類の特徴に合わせて一律であってもよいし、アンケート設問項目(評価項目)に対応してその特徴に合わせて選択されてもよいし、中評価指標や大評価指標単位でその特徴に合わせて選択されてもよい。
【0095】
本実施形態によれば、メンバー間の評価により、グループの質を高品質に評価することができる。すなわち、評価対象の違いやグループの違いに対応した適切な評価をして、メンバーの繋がりの改善をグループの改善に結び付けることができる。また、アンケート設問項目や指標項目の違いに対応した適切な評価をして、メンバーの繋がりの改善をグループの改善に結び付けることができる。
【0096】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、別のM評価点の算出方法を用いる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態および第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0097】
≪アンケートの評価方法(他のM評価算出方法)≫
図12Aは、本実施形態に係る情報処理装置におけるアンケートの評価方法を示す図である。なお、図12Aにおいて、図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
【0098】
図12Aにおいては、アンケート設問項目Q22の希望と現状への回答者B~Dの評価レベルの回答点数211,212に対して、計算式(1)による各項目のM評価点算出1230を行う。
【0099】
M評価点算出1230の計算式(1)は、項目評価点=(希望の回答評価点と現状の回答評価点との平均点)
×{(回答評価点の最大差)-|希望の回答評価点と現状の回答評価点との差|}
…(1)である。ここで、(希望の回答評価点と現状の回答評価点との平均点)は、各項目に対する回答者の重要性の認識の大小を表し、{(回答評価点の最大差)-|希望の回答評価点と現状の回答評価点との差|}は、各項目に対する回答者の満足感の大小を表すと想定される。
【0100】
そして、算出された各回答者のM評価点から平均点を求めて、M評価結果1240が生成される。
【0101】
例えば、M評価結果欄1241においては、希望個別点(4.0)、現状個別点(5.0)、個別点数差異(1.0)から、{(4.0+5.0)/2}×{(5.0-1.0)-(1.0)}=4.5×3.0=13.50と、個別M評価点(13.50)が算出される。
【0102】
(M評価点の算出処理)
図12Bは、本実施形態に係るM評価点の算出処理S707の手順を示すフローチャートである。
【0103】
情報処理装置311は、ステップS1251において、グループネットワーク320~340内の通信端末から、アンケート設問項目への回答データを取得する。情報処理装置311は、ステップS1253において、(希望の評価点と現状の評価点との平均点)×{(希望の評価点と現状の評価点との最大差)-|希望の評価点と現状の評価点との差|}をM評価点とする。情報処理装置311は、ステップS1255において、算出されたM評価点を、各アンケート設問項目に対応する評価項目に設定する。
【0104】
本実施形態によれば、メンバー間の評価により、グループの質を高品質に評価することができる。すなわち、希望の評価と現状の評価との関連を反映させた評価点を算出することにより、メンバーの繋がりの改善をグループの改善に結び付けることができる。
【0105】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態から第4実施形態と比べると、個人でなく法人(グループ、組織、課・部、事業所、支店、会社)のM評価を行う点で異なる。本実施形態においては、評価対象は、グループと複数のグループとの少なくとも1つを含み、アンケート設問項目は、評価対象に対応して異なる項目を含む。その他の構成および動作は、第2実施形態から第4実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0106】
≪通信端末の表示画面≫
以下、図13図10Eを参照して、本実施形態に係る通信端末における表示画面を説明する。
【0107】
(入力手順)
図13は、本実施形態に係るアンケート回答の入力手順1300を示す表示画面の図である。なお、図13において、図8と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
【0108】
表示画面1310は、M評価診断アプリケーションを起動した時のメイン表示画面である。スケジュール1312として、M評価診断アプリケーションが提供する診断のスケジュールが表示される。本実施形態においては、M評価法人1313が実施されている。
【0109】
例えば、評価対象の法人(グループ)と、個人プロフィール814において評価回答者とを選択すると、表示画面1320として、M評価(法人)の希望の入力指示画面が表示される。表示画面1320は、必須の内容のみを図示しており、評価グループの名前と、希望の5段階の入力についての説明とが提示される。希望の入力画面1330に遷移すると、Q1~Q64の法人に関するアンケート設問項目と各設問項目への5段階の回答欄が表示される。なお、回答欄は各枠のマークを選択すると、表示が変化することで入力ができる。図8の例では、選択された枠の○が●に変化する。
【0110】
希望のQ1~Q64のアンケート設問項目への回答が終了すると、表示画面1340では、M評価(法人)の現状の入力指示画面が表示される。表示画面1340は、必須の内容のみを図示しており、評価グループの名前と、現状の5段階の入力についての説明とが提示される。現状の入力画面1350に遷移すると、Q1~Q64の法人に関するアンケート設問項目と各設問項目への5段階の回答欄が表示される。なお、回答欄は各枠のマークを選択すると、表示が変化することで入力ができる。図8の例では、選択された枠の○が●に変化する。
【0111】
なお、本実施形態では、希望と現状とで設問内容を同じとすることで、M評価の簡略化を図っているが、希望と現状との設問内容を異ならせてもよい。
【0112】
(アンケート設問項目)
図14Aおよび図14Bは、本実施形態に係る情報処理装置におけるアンケート設問項目(法人)1410-1420を示す図である。なお、設問項目は本例に限定されない。評価項目・評価指標と関連付けて設定されればよい。本実施形態においては、Q1~Q64の64個の設定項目を準備した。
【0113】
(アンケート評価項目・評価指標)
図14Cおよび図14Dは、本実施形態に係る情報処理装置におけるアンケート評価項目・評価指標(法人)1430-1440を示す図である。なお、評価項目・評価指標は本例に限定されない。評価対象のグループの特徴などを考慮して選定されればよい。
【0114】
本実施形態においては、評価1~評価64の64個の評価項目を準備した。希望および現状の設問項目と評価項目とは、個人の図2Cおよび図2Dで示したように、1対1に対応つけられている。以下、評価1~評価64が希望および現状の設問項目Q1~Q64のいずれかと1対1に対応しており、各行に設問番号として対応付けられている。かかる設問項目と評価項目との対応付けは、アンケート対象部署やアンケート対象者、あるいは、アンケート実行時期などにより自在に変更されて、設問と評価との関連を秘密にすることができる。なお、Q1~Q64と評価1~64とは、1対1に対応していてもよいし、複数の設問(Q)が組み合わされて1つの評価に対応してもよい。
【0115】
ここで、図14Cの「鳥の目」は、法人(グループ)を外部から俯瞰した場合の評価指標に相当する。また、図14Dの「虫の目」は、法人(グループ)を内部から観察した場合の評価指標に相当する。
【0116】
(出力結果)
図15Aは、本実施形態に係るアンケート解析結果の出力を示す表示画面1500の図である。
【0117】
図15Aの上段は、図13の表示画面1310と同様である。図15Aの下段には、本実施形態のM評価(法人)の結果を含む自己分析やM評価の結果が表示されている。この内、表示領域1510は、本実施形態のM評価(法人)の結果の概要が表示されている。
【0118】
図15Bは、本実施形態に係る図15Aのアンケート解析結果の表示画面1500内のM評価(法人)の表示領域1510を説明する図である。図15Bは、M評価(法人)のアンケート解析結果から簡単に評価結果を認識できる内容を選定して表示した例である。選定する表示内容は、図15Bに限定されるものではない。
【0119】
図15BのM評価の項目別グラフ1520は、評価項目別のM評価点(1点~100点)を棒グラフで示したものである。なお、各評価項目は、各評価指標にして全体の評価を示しても、注目する評価指標内の各評価項目に対応させて評価指標内のM評価を示してもよい。
【0120】
M評価(法人)データ1530は、M評価およびその解析結果をデータ(数値)で表した表である。最上段にはグループの順位、中段には合計と大評価指標項目のM評価の結果、最下段にはM評価の履歴(推移)、のデータが表示されている。なお、各行の内容はM評価(法人)データ1530に限定されず、評価結果の傾向が認識できるように選択されてよい。
【0121】
推移グラフ1540は、M評価点の推移、あるいは、順位の推移を折れ線グラフであり、評価対象グループのモチベーションを強化することができる。かかる推移グラフ1540も、評価グループに対応して各評価指標や各評価項目から選択した項目の推移を表してもよい。
【0122】
(詳細出力結果)
図16Aは、本実施形態に係るアンケート解析結果の詳細な出力を示す表示画面1600の図である。なお、図16Aにおける各部分1610~1640については、図16B図16Eにその詳細が図示されているので、図16Aには全体の構成のみの概要を示している。
【0123】
アンケート解析結果の表示画面1600には、中央部分1610に法人に対する総合評価を含む評価指標にまとめられたM評価と、評価指標単位のM評価グラフとが表示される。また、左部分1620には、評価1~32と、それらによる中評価指標および大評価指標のM評価結果の詳細が表示される。また、右部分1630には、評価33~64と、それらによる中評価指標および大評価指標のM評価結果の詳細が表示される。そして、下部分1640には、M評価が閾値(80)以上の強みの評価項目や評価指標の一覧と、M評価が閾値(20)以下の弱みの評価項目や評価指標の一覧と、が表示される。
【0124】
なお、図16Aにおいて、各部分1610~1640を選択することにより、拡大された図16B図16Eが表示される構成であってもよい。
【0125】
図16Bは、本実施形態に係る図16Aのアンケート解析結果の表示画面1600の中央部分1610を説明する図である。なお、希望、現状、M評価の枠内の数値はその一部を示すのみで、他は省略する。図16Bには、法人の総合評価を含む評価指標にまとめられたM評価1611と、評価指標単位のM評価グラフ1612と、が表示される。なお、M評価1611は、評価指標に限定されず、各評価項目から選択された評価項目が表示されてもよい。
【0126】
図16Cは、本実施形態に係る図16Aのアンケート解析結果の表示画面1600の左部分1620を説明する図である。なお、希望、現状、M評価の枠内の数値はその一部を示すのみで、他は省略する。図16Cには、評価1~16とそれらによる中評価指標および大評価指標(図中、鳥の目A)のM評価結果1021と、評価17~32とそれらによる中評価指標および大評価指標(図中、鳥の目B)のM評価結果1022との詳細が表示される。
【0127】
図16Dは、本実施形態に係る図16Aのアンケート解析結果の表示画面1600の右部分1630を説明する図である。なお、希望、現状、M評価の枠内の数値はその一部を示すのみで、他は省略する。図16Dには、評価33~48とそれらによる中評価指標および大評価指標(図中、虫の目A)のM評価結果1631と、評価49~64とそれらによる中評価指標および大評価指標(図中、虫の目B)のM評価結果1632との詳細が表示される。
【0128】
図16Eは、本実施形態に係る図16Aのアンケート解析結果の表示画面1600の下部分1640を説明する図である。なお、希望、現状、M評価の枠内の数値はその一部を示すのみで、他は省略する。図16Eには、M評価が閾値(80)以上の対象グループ(組織/公人)の強みと評価された評価項目や評価指標の一覧1641と、M評価が閾値(20)以下の対象グループ(組織/公人)の弱みと評価された評価項目や評価指標の一覧1642と、が表示される。
【0129】
本実施形態によれば、メンバー間の評価により、グループの質を高品質に評価することができる。すなわち、メンバーの評価を集計して、グループおけるメンバーの繋がりの改善をグループの改善に結び付けることができる。特に、メンバーの評価を新規な方法で集計することにより、メンバーの繋がりの改善をグループの改善に結び付けることができる。さらに、グループ間での互いの評価を集計してメンバーの繋がりの改善をグループの改善に結び付けることができる。
【0130】
[他の実施形態]
本実施形態のアンケート回答のM評価により評価対象となるグループは、会社内の店舗、部、課などに限定されず、様々な業界(例えば、パチンコ業界、飲食業界、IT業界、運送業界、家電業界など)を対象とできる。また、評価対象を、様々なメンバータイプ(例えば、経営幹部、責任者、一般、アルバイトなど)とすることもできる。
【0131】
また、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の技術的範囲で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0132】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に供給され、内蔵されたプロセッサによって実行される場合にも適用可能である。本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるサーバも、プログラムを実行するプロセッサも本発明の技術的範囲に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の技術的範囲に含まれる。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図11
図12A
図12B
図13
図14A
図14B
図14C
図14D
図15A
図15B
図16A
図16B
図16C
図16D
図16E