(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022063896
(43)【公開日】2022-04-25
(54)【発明の名称】ケーブル仮保持具
(51)【国際特許分類】
H02G 3/30 20060101AFI20220418BHJP
H05K 7/02 20060101ALI20220418BHJP
G02B 6/46 20060101ALI20220418BHJP
F16B 2/20 20060101ALI20220418BHJP
【FI】
H02G3/30
H05K7/02 Q
G02B6/46
F16B2/20 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020172270
(22)【出願日】2020-10-13
(71)【出願人】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126561
【弁理士】
【氏名又は名称】原嶋 成時郎
(72)【発明者】
【氏名】田川 公久
【テーマコード(参考)】
2H038
3J022
5G363
【Fターム(参考)】
2H038CA31
3J022DA13
3J022EA42
3J022EB14
3J022EC14
3J022EC22
3J022FB04
3J022FB08
3J022FB12
3J022HA02
3J022HA05
3J022HB02
5G363AA16
5G363BA10
5G363DA13
5G363DB40
(57)【要約】
【課題】周囲環境などに応じて柔軟にかつ安定してケーブルを一時的に保持可能にする。
【解決手段】ケーブルを着脱自在に保持するケーブルホルダ2と、外部部材に着脱自在に固定可能なクリップ3とが、自在継手4によって連結され、ケーブルホルダ2には、ケーブルを押し入れたり引き出したりすることでケーブルを着脱自在に保持する保持部21、22が、ケーブルが異なる方向に延びるように複数設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルを着脱自在に保持する保持体と、外部部材に着脱自在に固定可能な仮固定体とが、自在継手によって連結されている、
ことを特徴とするケーブル仮保持具。
【請求項2】
前記保持体には、前記ケーブルを押し入れたり引き出したりすることで前記ケーブルを着脱自在に保持する保持部が、前記ケーブルが異なる方向に延びるように複数設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブル仮保持具。
【請求項3】
前記仮固定体は、前記外部部材を把持するクリップで構成されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のケーブル仮保持具。
【請求項4】
前記クリップの把持部に緩衝材が設けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載のケーブル仮保持具。
【請求項5】
前記ケーブルの先端側を覆う保護キャップを備える、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のケーブル仮保持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
光コードなどのケーブルを一時的に保持するためのケーブル仮保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、光回線を切り替える場合、光コネクタが付いた光コードを一時的に通信装置のポートから外しておく必要がある。この際、従来は、外した光コードを通信装置のキャビネット・架の部材に掛けたり、別の光コードに掛けたりして仮置きしていた。
【0003】
また、取り外した通信ケーブルを収納するとともに、収納した通信ケーブルを取り出すことができる、というケーブル整理具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このケーブル整理具は、押し込み操作により抜け出ることなく収納するとともに、引き抜き操作により取り出すことができるケーブル収納部が、ケーブルが横並びになるように複数配置されたもので、通信装置を搭載するラックなどに固定できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来、通信装置から外した光コードをキャビネットの部材に掛けたり、別の光コードに掛けたりしていたため、仮置きする場所や仮置き方法(掛け方)によっては、切替作業などの支障・邪魔となる場合があった。しかも、キャビネットの部材などに掛けたりするだけであるため不安定で、光コードに作業者が触れたりするだけで容易に落下などして、光コードを損傷させるおそれがあった。
【0006】
一方、特許文献1のケーブル整理具は、すべての通信ケーブルを収容できるようにケーブル収納部が横並びに多数配置され、大きくて広い仮置きスペースを要する。このため、仮置きスペースが限られ、ケーブルの配設状態や周囲環境などによっては、仮置きできない、あるいは、作業の支障・邪魔になったりするおそれがある。また、特定のケーブルのみを切り替えたりする場合にも、大きなケーブル整理具を使用しなければならず、作業が煩わしい。しかも、多数のケーブル収納部が一律に同じ方向に横並びに配置されているため、任意・所望の方向にケーブルを向けて配置することができず、ケーブルの配設状態や周囲環境などによっては、作業の支障・邪魔になったりするおそれがある。
【0007】
そこでこの発明は、周囲環境などに応じて柔軟にかつ安定してケーブルを一時的に保持可能な、ケーブル仮保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、ケーブルを着脱自在に保持する保持体と、外部部材に着脱自在に固定可能な仮固定体とが、自在継手によって連結されている、ことを特徴とするケーブル仮保持具である。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載のケーブル仮保持具において、前記保持体には、前記ケーブルを押し入れたり引き出したりすることで前記ケーブルを着脱自在に保持する保持部が、前記ケーブルが異なる方向に延びるように複数設けられている、ことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のケーブル仮保持具において、前記仮固定体は、前記外部部材を把持するクリップで構成されている、ことを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項3に記載のケーブル仮保持具において、前記クリップの把持部に緩衝材が設けられている、ことを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1から4に記載のケーブル仮保持具において、前記ケーブルの先端側を覆う保護キャップを備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、ケーブルを保持体で保持して、仮固定体を外部部材に固定することで、ケーブルを安定して一時的に保持(仮置き)することができ、ケーブルに作業者が触れたりしても、落下などしてケーブルが損傷するのを防止することが可能となる。また、仮固定体を任意・所望の外部部材に固定することで、ケーブルを任意・所望の場所に仮置きすることができ、ケーブルが作業の支障・邪魔になったり損傷したりするのを防止することが可能となる。
【0014】
また、保持体と仮固定体とが自在継手で連結されているだけであるため、小型化することが可能で、ケーブルの配設状態や周囲環境などに応じて柔軟に配置・仮置きすることが可能となり、また、取り扱いも容易となる。しかも、保持体と仮固定体とが自在継手によって連結されているため、ケーブルを保持した保持体を仮固定体に対して所望の方向に回転・位置させることで、作業の支障・邪魔などにならないように、任意・所望の方向にケーブルを向けて配置することが可能となる。このように、周囲環境などに応じて柔軟にかつ安定してケーブルを一時的に保持することが可能となる。
【0015】
請求項2の発明によれば、ケーブルが異なる方向に延びるように保持部が保持体に複数設けられている。つまり、ケーブルを保持する保持部を選択することで、ケーブルを所望の方向に延びるように保持することができる。このため、周囲環境などに応じたより適正な方向に延びるようにケーブルを保持して、作業などをより安全にしやすくすることが可能となる。
【0016】
請求項3の発明によれば、仮固定体がクリップで構成されているため、より容易かつ安定して外部部材に固定することが可能となり、この結果、より容易かつ安定してケーブルを一時的に保持することが可能となる。また、仮固定体がクリップで構成されているだけであるため、構成が簡易で低コスト化が可能となる。
【0017】
請求項4の発明によれば、クリップの把持部に緩衝材が設けられているため、外部部材が別のケーブルなどの場合に、外部部材に損傷を与えるのを防止、抑制することができるとともに、より安定して外部部材を把持することが可能となる。
【0018】
請求項5の発明によれば、ケーブルの先端側を覆う保護キャップを備えるため、作業者が触れたりすることでケーブルの先端側が損傷するのを防止することができ、作業などにおいて安全にケーブルを一時的に保持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】この発明の実施の形態に係るケーブル仮保持具を示す正面図(a)と平面図(b)である。
【
図2】
図1のケーブル仮保持具の使用状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0021】
図1は、この発明の実施の形態に係るケーブル仮保持具1を示す正面図(a)と平面図(b)である。このケーブル仮保持具1は、作業や点検などに際して、装置・機器から外したケーブルを仮置きするために一時的に保持する補助具であり、主として、ケーブルホルダ(保持体)2と、クリップ(仮固定体)3と、自在継手4と、保護キャップ5と、を備える。ここで、この実施の形態では、
図2に示すように、光コネクタ102が先端に取り付けられた光コード101が、保持対象のケーブルである場合について主として説明する。
【0022】
ケーブルホルダ2は、光コード101を着脱自在に保持するホルダであり、複数(この実施の形態では2つ)の保持部21、22が設けられている。具体的には、電気絶縁性で弾性変形可能な材料で構成され、平面形状が略正四角形の平盤体で上面の中央部に、溝状の第1の保持部21が一辺から対向辺にわたって形成され、第1の保持部21に略直交するように同溝状の第2の保持部22が一辺から対向辺にわたって形成されている。つまり、第1の保持部21と第2の保持部22とが略直交して十字状に形成、配設され、第1の保持部21で光コード101を保持した場合と、第2の保持部22で光コード101を保持した場合とで、光コード101が異なる方向(略90°異なる方向)に延びるようになっている。
【0023】
このように、複数の保持部21、22を備え、それぞれに光コード101を保持した際に光コード101が異なる方向に延びるようになっている。つまり、異なる方向に光コード101を延ばせる保持部21、22が複数設けられていることで、光コード101をより柔軟に配置(仮置き)できるようになっている。
【0024】
この保持部21、22は、光コード101を含むケーブルを押し入れたり引き出したりすることでケーブルを着脱自在に保持可能となっている。すなわち、この実施の形態では、保持部21、22の断面形状が光コード101を含むケーブルを出し入れ可能に設定され、さらに、第1の保持部21と第2の保持部22とが交差して形成される4つの角部の上部(保持部21、22の反底部)に、交差の中心側に突出する突起部23が形成されている。そして、突起部23に抗して光コード101などを保持部21、22側に押し込むことで、光コード101などが保持部21、22と突起部23とで挟持されて保持される。また、この保持状態から突起部23に抗して光コード101などを反保持部21、22側に引き抜くことで、保持が解除されて光コード101などが保持部21、22から外れるようになっている。
【0025】
クリップ3は、外部部材に着脱自在に固定可能な取付手段であり、外部部材を把持・挟持することで固定される。すなわち、この実施の形態では、電気絶縁性で洗濯バサミ状のクリップで、第1のクリップ板31と第2のクリップ板32とが中央部で回転自在に連結され、内蔵されたバネ(図示せず)によって両把持部(一端側)31a、32aが閉じるように押圧されている。そして、両ハンドル部(他端側)31b、32bを握る(近づける)ことで、両把持部31a、32aが開くものである。
【0026】
このようなクリップ3の大きさ、つまり、両把持部31a、32aの開口の大きさやクリップ板31、32の幅などは、外部部材を容易に、かつ、安定して把持できるように設定されている。ここで、この実施の形態では、外部部材として後述するキャビネット(架)110や保持対象以外のケーブルなどが挙げられ、このような部材を把持・挟持できるようになっている。
【0027】
また、クリップ3の把持部31a、32aには、緩衝材33が設けられている。すなわち、外部部材に接触する把持部31a、32aの面(対向面)に、外部部材への損傷を防止するとともに、安定して(滑らずに)外部部材を把持可能にするための緩衝材33が配設されている。この緩衝材33は、例えば、ゴムやスポンジなどで構成されている。
【0028】
このようなケーブルホルダ2とクリップ3とが自在継手4によって連結されている。自在継手4は、2つの部材の接合角度を自由に変えられるユニバーサルジョイントであり、その構造はどのようなものであってもよいが、この実施の形態では、ボールジョイントタイプとなっている。すなわち、ボール(球体)41と、回転自在にボール41を収容する筒状のホルダ(キャップ)42とから構成され、ボール41の反ホルダ42側が、第1の連結バー51を介してケーブルホルダ2の側面に連結されている。また、ホルダ42の反ボール41側が、第2の連結バー52を介してクリップ3の第1のクリップ板31のハンドル部31bの自由端に連結されている。
【0029】
そして、ボール41がホルダ42内で任意・所望の方向に回転することで、ケーブルホルダ2がクリップ3に対して任意・所望の方向に回転して、連結角度が変わるものである。ここで、ケーブルホルダ2とクリップ3との間隔、つまり、自在継手4の大きさや連結バー51、52の長さは、ケーブルホルダ2で光コード101を保持してクリップ3を外部部材に固定した際に、光コード101やケーブル仮保持具1が作業などの支障にならず、かつ、光コード101を適正に仮置きできるように設定されている。また、この実施の形態では、ケーブルホルダ2の第2の保持部22と自在継手4とクリップ3とが、略一直線上に延びるようにケーブルホルダ2とクリップ3とが連結されている。
【0030】
保護キャップ5は、光コード101の先端側を覆うキャップである。すなわち、電気絶縁性で弾性変形可能な材料で構成され、一方の端面が閉じられた筒状体で、開口側から光コード101の先端側を挿入することで、光コード101の先端側を覆うものである。ここで、光コード101の先端には光コネクタ102が取り付けられており、この光コネクタ102の自由端側を保護キャップ5で覆って装着できるように、保護キャップ5の形成が設定されている。
【0031】
また、保持対象のケーブルが光コード101以外の場合には、保護キャップ5は、保持対象のケーブルに応じた形状となっている。すなわち、複数種のケーブルの先端形状(コネクタ形状)のそれぞれに応じた、形状が異なる複数種の保護キャップ5が用意されている。また、自在継手4のホルダ42には、連結紐51の一端側が接続され、連結紐51の他端側が各保護キャップ5の一方の端面に着脱自在となっている。そして、保持対象のケーブルに応じた保護キャップ5を連結紐51の他端側に取り付けるものである。
【0032】
次に、このような構成のケーブル仮保持具1の使用方法、作用などについて説明する。ここで、
図2に示すように、キャビネット(架)110内に通信装置111が収容され、この通信装置111の複数のポートにそれぞれ光コネクタ102やLANケーブル121、122などが装着・接続されているものとする。このような収容状態で、例えば、光回線を切り替える場合、光コード101を通信装置111のポートから外して、次のようにして、一時的に仮置きする。
【0033】
まず、保持対象の光コード101の光コネクタ102に適合した保護キャップ5を、連結紐51の他端側に取り付ける。次に、ポートから外した光コード101をケーブルホルダ2の第1の保持部21または第2の保持部22に押し入れて、ケーブルホルダ2で光コード101を保持する。この際、キャビネット110におけるケーブルの配設状態や周囲環境などに応じて、切替作業の支障・邪魔にならず、かつ、光コード101を適正に仮置きできるように、第1の保持部21または第2の保持部22を選択して保持する。
【0034】
続いて、クリップ3の把持部31a、32aで外部部材を把持・挟持して、クリップ3つまりケーブル仮保持具1を外部部材に固定する。この際、キャビネット110におけるケーブルの配設状態や周囲環境などに応じて、切替作業の支障・邪魔にならず、かつ、光コード101を適正に仮置きできるような外部部材に固定する。例えば、保持対象以外のケーブルであるLANケーブル121、122や、キャビネット110の部材に固定する。
【0035】
そして、ケーブルホルダ2をクリップ3に対して所望の方向に回転させて、光コード101を所望の位置・方向に配置(仮置き)する。その後、光コード101の光コネクタ102に保護キャップ5を装着するものである。ここで、このような手順には限られず、例えば、クリップ3を外部部材に固定した後にケーブルホルダ2で光コード101を保持したり、光コネクタ102に保護キャップ5を装着した後にケーブルホルダ2で光コード101を保持したりしてもよい。
【0036】
以上のように、このケーブル仮保持具1によれば、光コード101をケーブルホルダ2で保持して、クリップ3を外部部材に固定することで、光コード101を安定して一時的に保持(仮置き)することができ、光コード101に作業者が触れたりしても、光コード101が落下などして損傷するのを防止することが可能となる。また、クリップ3を任意・所望の外部部材に固定することで、光コード101を任意・所望の場所に仮置きすることができ、光コード101が作業の支障・邪魔になったり損傷したりするのを防止することが可能となる。
【0037】
また、ケーブルホルダ2とクリップ3とが自在継手4で連結されているだけであるため、小型化することが可能で、キャビネット110におけるケーブルの配設状態や周囲環境などに応じて柔軟に配置・仮置きすることが可能となり、また、取り扱いも容易となる。しかも、ケーブルホルダ2とクリップ3とが自在継手4によって連結されているため、光コード101を保持したケーブルホルダ2をクリップ3に対して所望の方向に回転・位置させることで、作業の支障・邪魔などにならないように、任意・所望の方向に光コード101を向けて配置することが可能となる。このように、周囲環境などに応じて柔軟にかつ安定して光コード101を一時的に保持することが可能となる。
【0038】
また、光コード101が異なる方向に延びるように保持部21、22がケーブルホルダ2に複数設けられている。つまり、光コード101を保持する保持部21、22を選択することで、光コード101を所望の方向に延びるように保持することができる。このため、周囲環境などに応じたより適正な方向に延びるように光コード101を保持して、作業などをより安全にしやすくすることが可能となる。
【0039】
また、仮固定体がクリップ3で構成されているため、より容易かつ安定して外部部材に固定することが可能となり、この結果、より容易かつ安定して光コード101を一時的に保持することが可能となる。また、仮固定体がクリップ3で構成されているだけであるため、構成が簡易で低コスト化が可能となる。
【0040】
しかも、クリップ3の把持部31a、32aに緩衝材33が設けられているため、外部部材がLANケーブル121、122などの場合に、LANケーブル121、122などに損傷を与えるのを防止、抑制することができるとともに、より安定してLANケーブル121、122などを把持することが可能となる。
【0041】
また、光コード101の先端側つまり光コネクタ102を覆う保護キャップ5を備えるため、作業者が触れたりすることで光コネクタ102が損傷するのを防止することができ、作業などにおいて安全に光コード101を一時的に保持することが可能となる。
【0042】
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、仮固定体がクリップ3で構成されている場合について説明したが、これに限らず、例えば、磁石などで構成してもよい。また、保持対象のケーブルが光コード101の場合について説明したが、LANケーブル121、122などのその他のケーブルにも適用できることは勿論である。
【0043】
また、上記の実施の形態では、1つのケーブル仮保持具1で1本の光コード101しか保持できないが、1つのケーブル仮保持具1で複数の光コード101を保持できるようにしてもよい。例えば、ケーブルホルダ2の上面と下面に上記のような保持部21、22を設けたり、1つのクリップ3に対して複数のケーブルホルダ2を連結したりしてもよい。さらに、保持体2とクリップ3との距離を調整可能にしてもよい。例えば、連結バー51、52が伸縮するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1 ケーブル仮保持具
2 ケーブルホルダ(保持体)
21 第1の保持部(保持部)
22 第2の保持部(保持部)
3 クリップ(仮固定体)
31a、32a 把持部
33 緩衝材
4 自在継手
5 保護キャップ
101 光コード(ケーブル)
102 光コネクタ(先端側)
121、122 LANケーブル(外部部材)