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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022063903
(43)【公開日】2022-04-25
(54)【発明の名称】折り畳み収納テーブル
(51)【国際特許分類】
   A47B 3/091 20060101AFI20220418BHJP
   A47B 3/08 20060101ALI20220418BHJP
   A47B 3/087 20060101ALI20220418BHJP
   A47B 9/20 20060101ALI20220418BHJP
   A47B 9/00 20060101ALI20220418BHJP
【FI】
A47B3/091 C
A47B3/08 A
A47B3/087 A
A47B9/20
A47B9/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020172281
(22)【出願日】2020-10-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】513132575
【氏名又は名称】陳徳隆
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】陳徳隆
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053GA10
3B053HB01
3B053NK04
(57)【要約】      (修正有)
【課題】折り畳み収納テーブルを提供する。
【解決手段】天板機構1と、少なくとも1つの支持機構2とを備える。前記少なくとも1つの支持機構は、前記天板機構に枢結されると共に、下向きに延在する脚杆ユニット3と、前記脚杆ユニットと前記天板機構との間に連接される位置決めユニット4とを含む。前記位置決めユニットは、前記天板機構に枢設される突当杆41と、前記突当杆に装着される摺動組立部材42と、前記脚杆ユニットと前記摺動組立部材との間に枢結される押引組立部材43とを有する。前記摺動組立部材は、前記突当杆の外周に外嵌される滑りスリーブ422を具備する。前記脚杆ユニットが重なり合って収納されるとき、前記滑りスリーブは、前記脚杆ユニットの枢支回転によって連動して上向きに摺動すると共に、前記突当杆を上向きに前記天板機構に近接させるように従動させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板機構と、少なくとも1つの支持機構とを備える折り畳み収納テーブルであって、
前記少なくとも1つの支持機構は、前記天板機構に枢結されると共に、下向きに延在する脚杆ユニットと、前記脚杆ユニットと前記天板機構との間に連接される位置決めユニットとを含み、前記位置決めユニットは、前記天板機構に枢設されると共に、斜め下に向けて前記脚杆ユニットへと延伸する突当杆と、前記突当杆に装着される摺動組立部材と、前記脚杆ユニットと前記摺動組立部材との間に枢結される押引組立部材とを有し、前記摺動組立部材は、前記突当杆の外周に摺動可能に外嵌されると共に、前記押引組立部材と相互に枢結される滑りスリーブを具備し、前記脚杆ユニットが前記天板機構に相対して展開位置から前記天板機構に近接する重合収納位置まで上向きに枢支回転されるとき、前記滑りスリーブは、前記脚杆ユニットの枢支回転によって連動して前記突当杆に沿って上向きに摺動すると共に、前記突当杆を上向きに枢支回転して前記天板機構に近接させるように従動させることを特徴とする、折り畳み収納テーブル。
【請求項2】
前記摺動組立部材は、前記突当杆内に設置されると共に、弾性伸縮可能に前記突当杆の外部から径方向に突出する弾発係止具をさらに具備し、前記滑りスリーブには、前記弾発係止具を離脱可能に嵌止するための嵌止溝が設けられ、前記滑りスリーブが前記弾発係止具と相互に嵌止位置決めされるまで摺動するとき、前記脚杆ユニットが枢支回転されて前記重合収納位置と前記展開位置のうちのいずれか1つに位置決めされることを特徴とする、請求項1に記載の折り畳み収納テーブル。
【請求項3】
前記突当杆は、前記天板機構に枢結される枢設端部と、前記枢設端部とは逆側の自由端部とを具備し、前記弾発係止具は、前記自由端部に径方向に突設され、かつ前記滑りスリーブに嵌止されることで、前記脚杆ユニットを前記展開位置に位置決めさせ、前記弾発係止具が押圧されて前記滑りスリーブから離脱するとき、前記脚杆ユニットは、前記展開位置から前記重合収納位置まで枢支回転可能とされると共に、前記滑りスリーブを前記自由端部から前記枢設端部まで摺動させるように従動させることを特徴とする、請求項2に記載の折り畳み収納テーブル。
【請求項4】
前記脚杆ユニットは、前記天板機構に回動可能に同軸枢設される2本の脚杆を有し、前記各脚杆は、前記天板機構に枢設される枢結節と、前記枢結節から下向きに延在する支持節とを具備し、前記押引組立部材は、それぞれ前記複数の支持節に枢設されると共に、前記滑りスリーブに枢結される2本の押引杆を具備することを特徴とする、請求項3に記載の折り畳み収納テーブル。
【請求項5】
前記天板機構は、隣接設置される2枚の板体と、前記複数枚の板体に取付連結されることで、前記複数枚の板体を前後軸線に旋回自在に相対的に枢支回転させて折り畳む1個の第1枢結基台とを有し、前記複数本の脚杆の前記複数の枢結節は、左右軸方向にそれぞれ前記複数枚の板体に枢設され、前記突当杆は、前後に延在し、かつ左右軸方向に前記第1枢結基台に枢結されることを特徴とする、請求項4に記載の折り畳み収納テーブル。
【請求項6】
前記天板機構は、前記複数枚の板体に取付連結されることで、前記複数枚の板体を前記前後軸線に旋回自在に相対的に枢支回転させて折り畳む少なくとも1個の第2枢結基台をさらに有し、2個の前記第1枢結基台を有し、それぞれが前記複数枚の板体に取り付けられ、かつ前記前後軸線に沿って互いに枢結されると共に、前記突当杆の左右軸方向に枢結される第1枢結部材のために供され、前記少なくとも1個の第2枢結基台は、前記複数本の脚杆の前記複数の枢結節をそれぞれ左右軸方向に前記複数枚の板体に枢設固定し、かつ前記前後軸線に沿って互いに枢結される2個の第2枢結部材を具備することを特徴とする、請求項5に記載の折り畳み収納テーブル。
【請求項7】
前記各脚杆は、前記複数の枢結節に設置される枢結部をさらに具備し、かつ前記各脚杆ユニットの前記複数本の脚杆の前記複数の枢結部は、上下軸方向に枢結され、前記脚杆ユニットが前記展開位置から前記重合収納位置まで枢支回転されるとき、前記複数の枢結部は、前記複数の枢結節により動かされて前後軸方向に枢結されるように枢支回転され、この時、前記複数の枢結部は、前記複数本の脚杆のうちのいずれか1本が前記複数本の脚杆のうちのいずれか他の1本に相対して枢動可能とされることを特徴とする、請求項6に記載の折り畳み収納テーブル。
【請求項8】
前記各脚杆は、前記支持節に上下摺動可能に設置される延伸節と、前記支持節及び前記延伸節のうちのいずれか1つに取り付けられる調整組立部材とを具備し、前記調整組立部材は、前記支持節と前記延伸節とを摺動可能に調整して位置決めさせるように操作されることを特徴とする、請求項7に記載の折り畳み収納テーブル。
【請求項9】
前記各脚杆の前記支持節は、中空管体であり、前記延伸節は、前記支持節の内部に設置され、前記調整組立部材は、前記支持節に取り付けられ、かつ前記支持節の管径サイズを調整することにより、前記延伸節の前記支持節に相対する摺動位置決めを調整自在にすることを特徴とする、請求項8に記載の折り畳み収納テーブル。
【請求項10】
前記天板機構に対称的に枢結される2個の当該支持機構を備えることを特徴とする、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載の折り畳み収納テーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、迅速に折り畳み可能な折り畳み収納テーブルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1に示すように、現有の折り畳み収納テーブルの大半は、天板91と、前記天板91から下向きに延在し、かつ前記天板91に相対して枢支回転可能な数本のテーブル脚92と、それぞれ前記天板91と前記テーブル脚92との間に連接される数個の突当部材93とを備える。その内、前記突当部材93は、前記テーブル脚92の前記天板91に対する支持効果を強化するためのものであり、各突当部材93は、対応の前記テーブル脚92が内向きかつ上向きに傾斜延伸する方式を採用して前記天板91の底部に支持される。
【0003】
かかる折り畳み収納テーブルが、本来の展開状態から前記テーブル脚92のいずれも上向きに前記天板91に近接する重合収納状態に変換されることを考慮すると、前記突当部材93は、通常は相互に枢結される2節の杆体931から構成される。かかる折り畳み収納テーブルを前記展開状態から前記重合収納状態に変換するように使用者が操作しようとするとき、まず、各突当部材93の前記杆体931の枢結箇所をそれぞれ両手で押動する必要があり、各突当部材93のいずれも前記杆体931の相互の枢動によって湾曲状を呈するからこそ、さらに前記テーブル脚92を前記天板91の底部に重合収納するように操作される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、かかる折り畳み収納テーブルが重なり合って収納されるとき、上記の方式のように各突当部材93を手動で押動する必要があり、使用上、非常に不便であり、かつかなり時間がかかり、甚だしい場合には、前記突当部材93が長く放置されるため、材質の変質(例えば、錆の発生)を引き起こしてしまい、前記杆体931を相互に枢動することが難しくなる。従って、現有のかかる折り畳み収納テーブルの重合収納機能に影響を及ぼすおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の折り畳み収納テーブルは、天板機構と、少なくとも1つの支持機構とを備える。前記少なくとも1つの支持機構は、前記天板機構に枢結されると共に、下向きに延在する脚杆ユニットと、前記脚杆ユニットと前記天板機構との間に連接される位置決めユニットとを含む。
【0006】
前記位置決めユニットは、前記天板機構に枢設されると共に、斜め下に向けて前記脚杆ユニットへと延伸する突当杆と、前記突当杆に装着される摺動組立部材と、前記脚杆ユニットと前記摺動組立部材との間に枢結される押引組立部材とを有する。前記摺動組立部材は、前記突当杆の外周に摺動可能に外嵌されると共に、前記押引組立部材と相互に枢結される滑りスリーブを具備する。
【発明の効果】
【0007】
以上をまとめると、本発明の折り畳み収納テーブルは、前記摺動組立部材が前記突当杆の外周に摺動可能に外嵌されることにより、前記天板機構が前記展開位置から前記重合収納位置まで枢支回転されるとき、前記突当杆を上向きに枢支回転して前記天板機構に近接させるように従動させることができ、現有の折り畳み収納テーブルに比べ、操作上、より簡便かつ迅速になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】周知の折り畳み収納テーブルの側面図である。
図2】本発明の第1実施形態の斜視図である。
図3】前記第1実施形態の不完全な側面断面図であり、脚杆ユニットが展開位置に位置する状態を説明する図である。
図4】前記第1実施形態の不完全な側面断面図であり、前記脚杆ユニットが重合収納位置に位置する状態を説明する図である。
図5】前記第1実施形態の不完全な側面図であり、脚杆の延伸節が支持節に上下摺動可能に設置される状態を説明する図である。
図6】本発明の第2実施形態の斜視図であり、天板機構は2枚の板体を含む状態を説明する図である。
図7】前記第2実施形態の斜視図であり、前記天板機構の前記複数枚の板体のうちのいずれか1枚が前記複数枚の板体のうちのいずれか他の1枚に相対して枢動可能な状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔第1実施形態〕
図2図4に示すように、本発明の折り畳み収納テーブルの第1実施形態は、1個の天板機構1と、前記天板機構1の下方に対称的に設置される2個の支持機構2とを備える。
【0010】
各支持機構2は、前記天板機構1に枢結されると共に、下向きに延在する脚杆ユニット3と、前記脚杆ユニット3と前記天板機構1との間に連接される位置決めユニット4とを含む。
【0011】
前記脚杆ユニット3は、前記天板機構1に回動可能に同軸枢設される2本の脚杆31を有する。各脚杆31は、前記天板機構1に枢設される枢結節311と、前記枢結節311から下向きに延在し、かつ中空管体である支持節313と、前記支持節313の内部に上下摺動可能に設置される延伸節314と、前記支持節313に取り付けられる調整組立部材315とを具備する。前記脚杆ユニット3は、前記天板機構1に相対して1個の前記支持節313の前記天板機構1と離間する展開位置(図3を参照)から、1個の前記支持節313の前記天板機構1に近接する重合収納位置(図4を参照)まで上向きに枢支回転される。
【0012】
図5に示すように、前記調整組立部材315は、前記支持節313の管径サイズを調整することにより、前記延伸節314の前記支持節313に相対する摺動位置決めを調整自在にすることができ、ただ、前記延伸節314の前記支持節313に相対する摺動位置決めの調整を達成できる方式が多数あるので、前記支持節313の管径サイズを調整することに限定されないが、前記調整組立部材315については、本出願の要点ではないため、ここでは詳しい説明を省略する。かつ、前記延伸節314も前記支持節313の内部に設置されることに限定されず、実際の使用状況に応じて調整でき、例えば、前記延伸節314は、前記支持節313の外部に上下摺動可能に設置してもよく、前記調整組立部材315では、前記延伸節314に取り付けられ、かつ前記延伸節314の前記支持節313に相対する摺動位置決めを調整自在にすることができる。
【0013】
図3図4に示すように、前記位置決めユニット4は、前記天板機構1に枢設されると共に、斜め下に向けて前記脚杆ユニット3へと延伸する突当杆41と、前記突当杆41に装着される摺動組立部材42と、前記脚杆ユニット3と前記摺動組立部材42との間に枢結される押引組立部材43とを有する。
【0014】
前記突当杆41は、前記天板機構1に枢結される枢設端部411と、前記枢設端部411とは逆側の自由端部412とを具備する。前記摺動組立部材42は、前記突当杆41の外周に摺動可能に外嵌されると共に、前記押引組立部材43と相互に枢結される滑りスリーブ422と、前記突当杆41の前記自由端部412内に設置されると共に、弾性伸縮可能に前記突当杆41の外部から径方向に突出する弾発係止具421とを具備する。前記押引組立部材43は、前記複数の支持節313にそれぞれ枢設されると共に、前記滑りスリーブ422に枢結される2本の押引杆431を具備する。
【0015】
前記滑りスリーブ422には、前記弾発係止具421を離脱可能に嵌止するための嵌止溝423が設けられ、前記滑りスリーブ422が前記弾発係止具421と相互に嵌止位置決めされるまで摺動するとき、前記脚杆ユニット3が枢支回転されて前記展開位置に位置決めされる。前記弾発係止具421が押圧されて前記滑りスリーブ422から離脱するとき、前記脚杆ユニット3は、前記展開位置から前記重合収納位置まで枢支回転可能とされることで、前記滑りスリーブ422を前記自由端部412から前記枢設端部411まで摺動させると共に、前記突当杆41を上向きに枢支回転して前記天板機構1に近接させるように従動させる。
【0016】
しかし、前記弾発係止具421は、前記自由端部412に設置されることに限定されず、しかも実際の使用態様に応じて前記枢設端部411に設置されるように変更してもよく、このようにして、前記滑りスリーブ422が前記弾発係止具421と相互に嵌止位置決めされるまで摺動するとき、前記脚杆ユニット3が枢支回転されて前記重合収納位置に位置決めされる。
【0017】
なお、注意に値することは、前記複数の支持機構2の個数は、2個に限定されるものではなく、実際の需要に応じて1個でもよいし、3個でもよいなどに限定されるものではないと共に、実際の取り付け数量に応じてかかる支持機構2の配列方式を調整することができ、対称配列に限定されるものでもない。また、前記支持機構2の数量が1個である場合では、本発明を使用するとき、前記天板機構1の一側を前記支持機構2を利用して地面上に突き当てると共に、前記天板機構1の他側を短壁または車両に当着させるなどの使用場面において、より堅固な物体上に当着させる。
【0018】
第1実施形態の使用時には、各支持機構2の前記脚杆ユニット3を前記展開位置から前記重合収納位置まで枢支回転しようとする場合、まず、対応の前記突当杆41上に位置する前記弾発係止具421を押圧する必要があり、このことから、前記弾発係止具421を前記滑りスリーブ422から離脱させた後、前記脚杆ユニット3を前記天板機構1に向けて押動して前記重合収納位置まで枢支回転可能となると同時に、前記滑りスリーブ422をも前記複数本の押引杆431の押動によって前記枢設端部411に向けて摺動させると共に、前記突当杆41を上向きに枢支回転して前記天板機構1に近接させるように従動させると、前記脚杆ユニット3の重合収納が完了する。
【0019】
各支持機構2の前記脚杆ユニット3を前記重合収納位置から前記展開位置まで枢支回転しようとする場合、前記脚杆ユニット3を前記天板機構1と離間する方向に向けて引き動かすだけで、前記展開位置まで枢支回転可能となると同時に、前記滑りスリーブ422をも前記複数本の押引杆431の引き動かしによって前記自由端部412に向けて摺動させると共に、対応の前記突当杆41を下向きに枢支回転して前記天板機構1から離間するように従動させ、最後に、前記滑りスリーブ422が前記弾発係止具421と相互に嵌止位置決めされるまで摺動すると、前記脚杆ユニット3の展開が完了する。
【0020】
図5に示すように、第1実施形態の高さを調整する必要がある場合、各脚杆ユニット3が前記展開位置に位置するとき、前記複数の調整組立部材315を個別に操作することで、前記複数の延伸節314は、前記複数の支持節313に相対して摺動を行わせることができると共に、前記複数の延伸節314が適当な高さ位置まで摺動した後、前記複数の調整組立部材315を再び操作してから、前記複数の延伸節314の前記複数の支持節313に相対する摺動が制限されると、第1実施形態の高さ調整が完了する。
【0021】
〔第2実施形態〕
図6図7に示すように、本発明の第2実施形態の構造は、ほぼ第1実施形態と同じであり、その相違点は、前記天板機構1は、隣接設置される2枚の板体11と、前記複数枚の板体11に取付連結されることで、前記複数枚の板体11を前後軸線に旋回自在に相対的に枢支回転させて折り畳む1個の第1枢結基台12と、前記複数枚の板体11に取付連結されることで、前記複数枚の板体11を前記前後軸線に旋回自在に相対的に枢支回転させて折り畳む2個の第2枢結基台13とを有する点である。各脚杆ユニット3の前記複数本の脚杆31の前記複数の枢結節311は、左右軸方向にそれぞれ前記複数枚の板体11に枢設される。その内、前記複数の第2枢結基台13の個数は、2個に限定されるものではなく、実際に使用される前記複数の脚杆ユニット3の個数に基づいて、前記複数の脚杆ユニット3の個数と同じ個数に調整することができる。
【0022】
2個の前記第1枢結基台12を有し、それぞれが前記複数枚の板体11に取り付けられ、かつ前記前後軸線に沿って互いに枢結されると共に、前記突当杆41の左右軸方向に枢結される第1枢結部材121のために供される。各第2枢結基台13は、対応の前記複数本の脚杆31の前記複数の枢結節311をそれぞれ左右軸方向に前記複数枚の板体11に枢設固定し、かつ前記前後軸線に沿って互いに枢結される2個の第2枢結部材131を具備する。
【0023】
各脚杆31は、前記複数の枢結節311に設置される枢結部312をさらに具備し、かつ各脚杆ユニット3の前記複数本の脚杆31の前記複数の枢結部312は、上下軸方向に枢結されるので、前記脚杆ユニット3が前記展開位置に位置するとき、前記複数の枢結部312と前記複数の第2枢結部材131の枢動方向は相互に垂直であるから、前記複数の枢結部312と前記複数の第2枢結部材131のいずれも枢動できなくなり(図6を参照)、前記脚杆ユニット3の前記展開位置に位置する時の構造強度を強化することができ、なおかつ前記複数の枢結部312を前記複数枚の板体11の下方に突き付け(図6を参照)、前記複数枚の板体11に上向きの支持力を提供することができる。
【0024】
前記脚杆ユニット3が前記展開位置から前記重合収納位置まで枢支回転されるとき、前記複数の枢結部312は、前記複数の枢結節311により動かされて前後軸方向に枢結されるように枢支回転され、この時、前記複数の枢結部312と前記複数の第2枢結部材131の枢動方向は同一であるため、前記複数本の脚杆31のうちのいずれか1本が前記複数本の脚杆31のうちのいずれか他の1本に相対して枢動可能とされる(図7を参照)。
【0025】
第1実施形態に比べ、第2実施形態を使用するとき、前記脚杆ユニット3が前記重合収納位置に位置するとき、さらに前記複数枚の板体11を手で引き動かすことで、前記複数枚の板体11を前記前後軸線に旋回自在に相対的に枢支回転させて折り畳み、これにより、前記天板機構1の前記複数枚の板体11を折り畳んで収納することができ、しかも前記第2実施形態を格納する収納空間を節減することができる。
【0026】
以上をまとめると、本発明の折り畳み収納テーブルは、前記摺動組立部材42が前記突当杆41の外周に摺動可能に外嵌されることにより、前記天板機構1が前記展開位置から前記重合収納位置まで枢支回転されるとき、前記突当杆41を上向きに枢支回転して前記天板機構1に近接させるように従動させることができ、現有の折り畳み収納テーブルに比べ、操作上、より簡便かつ迅速になる。
【符号の説明】
【0027】
1:天板機構
11:板体
12:第1枢結基台
121:第1枢結部材
13:第2枢結基台
131:第2枢結部材
2:支持機構
3:脚杆ユニット
31:脚杆
311:枢結節
312:枢結部
313:支持節
314:延伸節
315:調整組立部材
4:位置決めユニット
41:突当杆
411:枢設端部
412:自由端部
42:摺動組立部材
421:弾発係止具
422:滑りスリーブ
423:嵌止溝
43:押引組立部材
431:押引杆
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2021-09-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天板機構(1)と、少なくとも1つの支持機構(2)とを備える折り畳み収納テーブルであって、
前記少なくとも1つの支持機構(2)は、前記天板機構(1)に枢結されると共に、下向きに延在する脚杆ユニット(3)と、前記脚杆ユニット(3)と前記天板機構(1)との間に連接される位置決めユニット(4)とを含み、
前記位置決めユニット(4)は、前記天板機構(1)に枢設されると共に、斜め下に向けて前記脚杆ユニット(3)へと延伸する突当杆(41)と、前記突当杆(41)に装着される摺動組立部材(42)と、前記脚杆ユニット(3)と前記摺動組立部材(42)との間に枢結される押引組立部材(43)とを有し、
前記摺動組立部材(42)は、前記突当杆(41)の外周に摺動可能に外嵌されると共に、前記押引組立部材(43)と相互に枢結される滑りスリーブ(422)を具備し、前記脚杆ユニット(3)が前記天板機構(1)に相対して展開位置から前記天板機構(1)に近接する重合収納位置まで上向きに枢支回転されるとき、前記滑りスリーブ(422)は、前記脚杆ユニット(3)の枢支回転によって連動して前記突当杆(41)に沿って上向きに摺動すると共に、前記突当杆(41)を上向きに枢支回転して前記天板機構(1)に近接させるように従動させ
前記脚杆ユニット(3)は、前記天板機構(1)に回動可能に枢設される複数本の脚杆(31)を有し、
前記各脚杆(31)は、前記天板機構(1)に枢設される枢結節(311)と、前記枢結節(311)から下向きに延在する複数の支持節(313)と、を具備し、
前記押引組立部材(43)は、それぞれ前記複数の支持節(313)に枢設されると共に、前記滑りスリーブ(422)に枢結される2本の押引杆(431)を具備し、
前記天板機構(1)は、隣接設置される複数枚の板体(11)と、前記複数枚の板体(11)に取付連結されることで、前記複数枚の板体(11)を前後軸線に旋回自在に相対的に枢支回転させて折り畳む1個の第1枢結基台(12)とを有し、
前記複数本の脚杆(31)の前記複数の枢結節(311)は、左右軸方向にそれぞれ前記複数枚の板体(11)に枢設され、
前記突当杆(41)は、前後に延在し、かつ左右軸方向に前記第1枢結基台(12)に枢結され
ことを特徴とする折り畳み収納テーブル。
【請求項2】
請求項1に記載の折り畳み収納テーブルにおいて、
前記摺動組立部材(42)は、前記突当杆(41)内に設置されると共に、弾性伸縮可能に前記突当杆(41)の外部から径方向に突出する弾発係止具(421)をさらに具備し、
前記滑りスリーブ(422)には、前記弾発係止具(421)を離脱可能に嵌止するための嵌止溝(423)が設けられ、
前記滑りスリーブ(422)が前記弾発係止具(421)と相互に嵌止位置決めされるまで摺動するとき、前記脚杆ユニット(3)が枢支回転されて前記重合収納位置と前記展開位置のうちのいずれか1つに位置決めされる
ことを特徴とする折り畳み収納テーブル。
【請求項3】
請求項2に記載の折り畳み収納テーブルにおいて、
前記突当杆(41)は、前記天板機構(1)に枢結される枢設端部(411)と、前記枢設端部(411)とは逆側の自由端部(412)とを具備し、
前記弾発係止具(421)は、前記自由端部(412)に径方向に突設され、かつ前記滑りスリーブ(422)に嵌止されることで、前記脚杆ユニット(3)を前記展開位置に位置決めさせ、
前記弾発係止具(421)が押圧されて前記滑りスリーブ(422)から離脱するとき、前記脚杆ユニット(3)は、前記展開位置から前記重合収納位置まで枢支回転可能とされると共に、前記滑りスリーブ(422)を前記自由端部(412)から前記枢設端部(411)まで摺動させるように従動させる
ことを特徴とする折り畳み収納テーブル
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の折り畳み収納テーブルにおいて、
前記天板機構(1)は、前記複数枚の板体(11)に取付連結されることで、前記複数枚の板体(11)を前記前後軸線に旋回自在に相対的に枢支回転させて折り畳む少なくとも1個の第2枢結基台(13)をさらに有し、2個の前記第1枢結基台(12)を有し、それぞれが前記複数枚の板体(11)に取り付けられ、かつ前記前後軸線に沿って互いに枢結されると共に、前記突当杆(41)の左右軸方向に枢結される第1枢結部材(121)のために供され、前記少なくとも1個の第2枢結基台(13)は、前記複数本の脚杆(31)の前記複数の枢結節(311)をそれぞれ左右軸方向に前記複数枚の板体(11)に枢設固定し、かつ前記前後軸線に沿って互いに枢結される2個の第2枢結部材(131)を具備する
ことを特徴とする折り畳み収納テーブル。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の折り畳み収納テーブルにおいて、
前記各脚杆(31)は、前記複数の枢結節(311)に設置される枢結部(312)をさらに具備し、かつ前記各脚杆ユニット(3)の前記複数本の脚杆(31)の前記複数の枢結部(312)は、上下軸方向に枢結され、前記脚杆ユニット(3)が前記展開位置から前記重合収納位置まで枢支回転されるとき、前記複数の枢結部(312)は、前記複数の枢結節(311)により動かされて前後軸方向に枢結されるように枢支回転され、この時、前記複数の枢結部(312)は、前記複数本の脚杆(31)のうちのいずれか1本が前記複数本の脚杆(31)のうちのいずれか他の1本に相対して枢動可能とされる
ことを特徴とする折り畳み収納テーブル。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の折り畳み収納テーブルにおいて、
前記各脚杆(31)は、前記支持節(313)に上下摺動可能に設置される延伸節(314)と、前記支持節(313)及び前記延伸節(314)のうちのいずれか1つに取り付けられる調整組立部材(315)とを具備し、
前記調整組立部材(315)は、前記支持節(313)と前記延伸節(314)とを摺動可能に調整して位置決めさせるように操作される
ことを特徴とする折り畳み収納テーブル。
【請求項7】
請求項6に記載の折り畳み収納テーブルにおいて、
前記各脚杆(31)の前記支持節(313)は、中空管体であり、
前記延伸節(314)は、前記支持節(313)の内部に設置され、
前記調整組立部材(315)は、前記支持節(313)に取り付けられ、
かつ前記支持節(313)の管径サイズを調整することにより、前記延伸節(314)の前記支持節(313)に相対する摺動位置決めを調整自在にする
ことを特徴とする折り畳み収納テーブル。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の折り畳み収納テーブルにおいて、
前記天板機構(1)に対称的に枢結される2個の当該支持機構(2)を備える
ことを特徴とする折り畳み収納テーブル。