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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022064165
(43)【公開日】2022-04-25
(54)【発明の名称】男性用下着
(51)【国際特許分類】
   A41B 9/02 20060101AFI20220418BHJP
【FI】
A41B9/02 H
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020172735
(22)【出願日】2020-10-13
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】519010651
【氏名又は名称】株式会社グラスフィール
(74)【代理人】
【識別番号】100166187
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】太田 善隆
【テーマコード(参考)】
3B128
【Fターム(参考)】
3B128EA01
3B128EB12
3B128EB13
3B128EC02
(57)【要約】
【課題】陰嚢が容易に延展/収縮し、精巣の放熱を促進/抑止させる男性用下着を提供する。
【解決手段】下腹部111及び尻112を収容し、上側に下腹部111が通される下腹部用開口21と、下側に大腿部121が通される左右の大腿部用開口31、31と、前側に男性器130が通される男性器用開口23と、を有する下着本体10と、男性器用開口23を覆うように設けられ、男性器用開口23から突出する男性器130を収容する男性器収容部50と、を備える男性用下着1であって、男性器収容部50は、陰嚢131を延展/収縮自在で収容し、着用者の起立時、少なくとも陰嚢131が鉛直下方に臨むように、陰嚢131の下方部分に陰嚢131の大きさ以上で外部に連通する連通孔53を有している。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下腹部及び尻を収容し、上側に下腹部が通される下腹部用開口と、下側に大腿部が通される左右の大腿部用開口と、前側に男性器が通される男性器用開口と、を有する下着本体と、
前記男性器用開口を覆うように設けられ、前記男性器用開口から突出する男性器を収容する男性器収容部と、
を備える男性用下着であって、
前記男性器収容部は、
陰嚢を延展/収縮自在で収容し、
着用者の起立時、少なくとも前記陰嚢が鉛直下方に臨むように、前記陰嚢の下方部分に当該陰嚢の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有している
ことを特徴とする男性用下着。
【請求項2】
前記陰嚢と前記大腿部とを隔離させる隔離部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の男性用下着。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、男性用下着に関する。
【背景技術】
【0002】
近年における人口減少は、出生率の低下が一要因である。出生率の低下の一要因は、精子の減少である。ここで、精子は男性器の精巣(睾丸)で生産され、精巣は陰嚢で包まれている。陰嚢は、皮膚と筋肉から成る袋状の器官であり、精巣を精子の形成に適切な温度(34~35℃)に維持する機能を備えている。すなわち、陰嚢は、精巣の温度が高い場合(暑い場合)、延展し広がって放熱を促進し、精巣の温度が低い場合(寒い場合)、収縮し縮まって放熱を抑止するようになっている。
【0003】
このような男性器、下腹部及び尻を収容する下着として、例えば、特許文献1に記載の男性用下着が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-209755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の男性用下着は陰嚢が拘束され、外部と遮断された構成であるため、陰嚢が延展/収縮し難いため、精巣の放熱を促進/抑止し難い虞がある。
【0006】
そこで、本発明は、陰嚢が容易に延展/収縮し、精巣の放熱を促進/抑止させる男性用下着を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、下腹部及び尻を収容し、上側に下腹部が通される下腹部用開口と、下側に大腿部が通される左右の大腿部用開口と、前側に男性器が通される男性器用開口と、を有する下着本体と、前記男性器用開口を覆うように設けられ、前記男性器用開口から突出する男性器を収容する男性器収容部と、を備える男性用下着であって、前記男性器収容部は、陰嚢を延展/収縮自在で収容し、着用者の起立時、少なくとも陰嚢が鉛直下方に臨むように、前記陰嚢の下方部分に当該陰嚢の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有していることを特徴とする男性用下着である。
【0008】
このような構成によれば、男性器収容部は、陰嚢を延展/収縮自在で収容するので、陰嚢が好適に延展/収縮できる。このように、陰嚢が延展/収縮するので、精巣を良好に温度調整できる。
【0009】
また、男性器収容部は、着用者の起立時、少なくとも陰嚢が鉛直下方に臨むように陰嚢の下方部分に陰嚢の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有しているので、連通孔を通って、男性器収容部内の空気と外部の空気とが出入する。このように空気が出入りするので、男性器収容部内が過昇温することもない。したがって、陰嚢が延展/収縮することで、精巣の放熱が促進/抑止し易くなる。
【0010】
また、前記陰嚢と前記大腿部とを隔離させる隔離部を備える構成としてもよい。
【0011】
このような構成によれば、隔離部が陰嚢と大腿部とを隔離させるので、陰嚢が大腿部に密着しない。これにより、大腿部の温度が陰嚢に伝達し難くなる。したがって、陰嚢の延展/収縮により、精巣の放熱が促進/抑止し易くなる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、陰嚢が容易に延展/収縮し、精巣の放熱を促進/抑止させる男性用下着を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態に係る男性用下着の斜視図である。
図2】本実施形態に係る下着本体の斜視図である。
図3】本実施形態に係る男性用下着の側断面図(図1のX1-X1線断面図である)である。
図4】本実施形態に係る男性用下着の即断面図であって、男性器収容部を捲り上げた状態を示している。
図5】変形例に係る男性用下着の側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の一実施形態について図1図4を参照して説明する。
【0015】
≪男性用下着の構成≫
男性用下着1は、所謂、トランクス型で大人用の男性用下着である。男性用下着1は、下着本体10と、男性器収容部50と、を備えている。
【0016】
<下着本体>
下着本体10は、下腹部111及び尻112を収容する部分である(図3参照)。下着本体10は、本体部20と、本体部20の下側に形成された2つの大腿部挿通部30、30と、を備えている。なお、下着本体10は、例えば、所定に象られた複数の生地を縫製することで構成されている。
【0017】
<下着本体-本体部>
本体部20は、内部に下腹部111及び尻112を収容する部分であって、略円筒状であると共に、平面視において左右方向が長軸の楕円形である。本体部20は、その上側に、下腹部111等が通される下腹部用開口21を有している。下腹部用開口21には、腰ゴム22が取り付けられている。
【0018】
腰ゴム22は、収縮性を有するゴムバンドで構成されている。そして、男性用下着1の着用時、腰ゴム22が着用者の腰回りに密着するので、男性用下着1がずれ難くなっている。
【0019】
本体部20は、その前側において左右方向中央には、正面視で逆二等辺三角形状の男性器用開口23を有している(図2参照)。男性器用開口23は、男性用下着1の着用時、男性器130(図3参照)が通される開口である。すなわち、男性用下着1を着用すると、着用者の男性器130が男性器用開口23を通って前方に突出するようになっている。
【0020】
<下着本体-大腿部挿通部>
大腿部挿通部30、30は、左右の大腿部121、121が挿通される部分であり、短円筒状を呈している(図3参照)。各大腿部挿通部30内は、本体部20内と連通している。そして、各大腿部挿通部30の下側開口は、大腿部用開口31を構成している。
【0021】
<男性器収容部>
男性器収容部50は、男性器用開口23を覆うように設けられ、男性器用開口23から突出する男性器130を収容する部分である(図3参照)。男性器収容部50は、略円筒状(略円錐殻状)を呈しており、内部に男性器130を収容する略円錐状の男性器収容室51を有している。男性器収容部50の下端52は、延展時における陰嚢131の下端よりも下方に設計されている。
【0022】
男性器収容室51の容積は、男性器130の約1.5~3倍に設計されている。すわなち、男性器収容部50と男性器130との間に隙間が形成されている。つまり、男性器収容室51は、男性器130の陰嚢131を延展/収縮自在で収容している。これにより、陰嚢131が延展/収縮自在となり、精巣が良好に温度調整されるようになっている。
【0023】
男性器収容部50の下側開口は、男性器収容室51と外部とを連通させる連通孔53を構成している。すなわち、連通孔53は、男性器収容部50において陰嚢131及び陰茎132の下方部分に形成された略円形の孔である。そして、連通孔53は、着用者の起立時、陰嚢131及び陰茎132が鉛直下方に臨むように、平面視において、陰嚢131及び陰茎132以上の大きさに設計されている。
【0024】
このように、男性器収容室51が、陰嚢131及び陰茎132以上の大きさの連通孔53を介して、外部と連通しているので、男性器収容室51の空気と外部の空気とが容易に出入する。これにより、男性器収容室51が過昇温することもなく、男性器収容室51の温度は、外部の温度と同等となる。外部の温度とは、例えば、ズボン内の温度である。したがって、陰嚢131が延展/収縮することで、精巣の放熱が促進/抑止し易くなる。
【0025】
なお、連通孔53は、着用者の着座時、前方に開口するように設計されている。すなわち、着用者の着座時も、男性器収容室51は、連通孔53を介して、外部と連通するようになっている。これにより、着用者の着座時も、男性器収容室51の空気が外部の空気とが容易に出入するようになっている。
【0026】
男性器収容部50において左側/右側の部分、つまり、大腿部挿通部30側の部分は、陰嚢131と大腿部121とを隔離する隔離壁部54(隔離部)を構成している。このように、隔離壁部54が陰嚢131と大腿部121とを隔離するので、陰嚢131が大腿部121に接触(密着)しないようになっている。これにより、大腿部121の温度が陰嚢131に陰嚢に伝達し難くなっている。したがって、陰嚢131の延展/収縮により、精巣の放熱が促進/抑止し易くなっている。
【0027】
男性器収容部50は、本実施形態では、等脚台形状の生地の斜辺を、前記した逆二等辺三角形状の男性器用開口23の縁部にそれぞれ縫製することで形成されている。
【0028】
男性器収容部50の前側上部にはボタン61が取り付けられており、前側下部にはボタン孔62が形成されている。そして、ボタン孔62をボタン61に掛けることにより、男性器収容部50の前側が捲り上がった状態で保持されるようになっている(図4参照)。そして、この状態では、陰嚢131及び陰茎が112が前方にも臨み、男性器収容室51が前側でも外部と連通し、男性器収容室51が更に放熱され易くなっている。
【0029】
<男性用下着の材質>
男性用下着1は、例えば、気化熱冷却素材で形成されている。気化熱冷却素材とは、内部の水分(汗等)が気化する際、気化熱冷却素材から気化熱を奪うことで、気化熱冷却素材を温度低下、つまり、冷却させる素材である。気化熱冷却素材として、具体的に例えば、ポリエステル、ポリウレタン、コットン(綿)を使用できる。
【0030】
また、男性用下着1は、例えば、接触冷却素材で形成されている。接触冷却素材は、触るとヒンヤリと感じる生地である。つまり、接触冷却素材は、内部に水分を多く含み、熱伝導率・熱拡散率が高く、触った場合に若干硬く、皮膚からの熱を発散し冷感を感じる等の特性を有する素材である。接触冷却素材として、具体的に例えば、コットン(綿)、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、レーヨン(再生繊維)、キュプラ(銅アンモニアレーヨン)を使用できる。
【0031】
≪男性用下着の作用・効果≫
男性用下着1の作用・効果を説明する。
【0032】
男性器収容部50が、陰嚢131を延展/収縮自在で収容するので、陰嚢131が好適に延展/収縮し、精巣を良好に温度調整できる。
【0033】
また、男性器収容部50は、着用者の起立時、陰嚢131及び陰茎132が鉛直下方に臨むように陰嚢131の下方部分に陰嚢131の大きさ以上で外部に連通する連通孔53を有しているので、連通孔53を通って、男性器収容部50内の空気と外部の空気とが出入する。これにより、男性器収容部50内が過昇温せず、陰嚢131が延展/収縮することで、精巣の放熱が促進/抑止し易くなる。
【0034】
≪変形例≫
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、次のように変更してもよい。
【0035】
例えば、図5に示す男性用下着2のように変更してもよい。男性用下着2において、男性器収容部50の下端52の前側は、着用者の起立時において上方に折り返され、側断面視でU字形の折り返し部58を構成している。そして、折り返し部58の前方に陰茎132が収容され、陰嚢131は前方にも臨んでいる。これにより、男性器収容室51が前側でも外部と連通し、男性器収容室51が更に放熱され易くなっている。
【0036】
前記した実施形態では、男性用下着1がトランクス型である構成を例示したが、その他に例えば、ブリーフ型、ボクサー(ブリーフ)型である構成としてもよい。
【0037】
前記した実施形態では、連通孔53は陰嚢131及び陰茎132以上の大きさである構成を例示したが、その他に例えば、連通孔53は少なくとも陰嚢131以上のの大きさである構成としてもよい。また、左右の陰嚢131、131に対応して、左右の連通孔53、53を独立で備える構成としてもよい。
【0038】
前記した実施形態では、男性器収容部50において左側/右側の部分が、隔離壁部54(隔離部)である構成を例示したが、その他に例えば、男性器収容部50の内周面から陰嚢131と大腿部121とを隔離する隔離布片(隔離部)が突設された構成としてもよい。
【0039】
前記した実施形態では、男性用下着1は、下着本体10に男性器収容部50となる生地が縫製されることで作製される構成を例示したが、その他に例えば、下着本体10の一部と男性器収容部50とが、同一の生地である構成としてもよい。すなわち、例えば、男性用下着1は、男性器収容部50を含む前側の生地と、後側の生地との両側部及び底部を縫製することで作製された構成としてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 男性用下着
10 下着本体
21 下腹部用開口
23 男性器用開口
31 大腿部用開口
50 男性器収容部
53 連通孔
54 隔離壁部(隔離部)
111 下腹部
112 尻
121 大腿部
130 男性器
131 陰嚢
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2021-04-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下腹部及び尻を収容し、上側に下腹部が通される下腹部用開口と、下側に大腿部が通される左右の大腿部用開口と、前側に男性器が通され正面視で逆二等辺三角形状の男性器用開口と、を有し、複数の生地が縫製されることで構成された下着本体と、
前記男性器用開口を覆うように設けられ、前記男性器用開口から突出する男性器を収容する男性器収容部と、
を備える男性用下着であって、
前記男性器収容部は、
等脚台形状の生地の斜辺を前記男性器用開口の縁部にそれぞれ縫製することで円錐状に構成され、
陰嚢を延展/収縮自在で収容し、
着用者の起立時、少なくとも前記陰嚢及び陰茎が鉛直下方に臨むように、前記陰嚢及び前記陰茎の下方部分に当該陰嚢及び当該陰茎の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有している
ことを特徴とする男性用下着。
【請求項2】
前記男性器収容部の上部に取り付けられたボタンを備え、
前記男性器収容部の下部にボタン孔が形成され、
前記ボタン孔を前記ボタンに掛けることにより前記男性器収容部の前側が捲り上がった状態で保持され、前記陰嚢及び前記陰茎は前方に臨む
ことを特徴とする請求項1に記載の男性用下着。
【請求項3】
下腹部及び尻を収容し、上側に下腹部が通される下腹部用開口と、下側に大腿部が通される左右の大腿部用開口と、前側に男性器が通され正面視で逆二等辺三角形状の男性器用開口と、を有し、複数の生地が縫製されることで構成された下着本体と、
前記男性器用開口を覆うように設けられ、前記男性器用開口から突出する男性器を収容する男性器収容部と、
を備える男性用下着であって、
前記男性器収容部は、
等脚台形状の生地の斜辺を前記男性器用開口の縁部にそれぞれ縫製することで円錐状に構成され、
陰嚢を延展/収縮自在で収容し、
着用者の起立時、少なくとも前記陰嚢が鉛直下方に臨むように、前記陰嚢の下方部分に当該陰嚢の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有し、
前記男性器収容部の下端の前側は折り返されて折り返し部が構成され、
陰茎は前記折り返し部に収容され、前記陰嚢は前方に臨む
ことを特徴とする男性用下着。
【請求項4】
前記陰嚢と前記大腿部とを隔離させる隔離部を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の男性用下着。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
前記課題を解決するための手段として、本発明は、下腹部及び尻を収容し、上側に下腹部が通される下腹部用開口と、下側に大腿部が通される左右の大腿部用開口と、前側に男性器が通され正面視で逆二等辺三角形状の男性器用開口と、を有し、複数の生地が縫製されることで構成された下着本体と、前記男性器用開口を覆うように設けられ、前記男性器用開口から突出する男性器を収容する男性器収容部と、を備える男性用下着であって、前記男性器収容部は、等脚台形状の生地の斜辺を前記男性器用開口の縁部にそれぞれ縫製することで円錐状に構成され、陰嚢を延展/収縮自在で収容し、着用者の起立時、少なくとも前記陰嚢及び陰茎が鉛直下方に臨むように、前記陰嚢及び前記陰茎の下方部分に当該陰嚢及び当該陰茎の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有していることを特徴とする男性用下着である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、男性器収容部は、着用者の起立時、少なくとも陰嚢が鉛直下方に臨むように陰嚢の下方部分に陰嚢の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有しているので、連通孔を通って、男性器収容部内の空気と外部の空気とが出入する。このように空気が出入りするので、男性器収容部内が過昇温することもない。したがって、陰嚢が延展/収縮することで、精巣の放熱が促進/抑止し易くなる。
また、前記男性器収容部の上部に取り付けられたボタンを備え、前記男性器収容部の下部にボタン孔が形成され、前記ボタン孔を前記ボタンに掛けることにより前記男性器収容部の前側が捲り上がった状態で保持され、前記陰嚢及び前記陰茎は前方に臨む構成としてもよい。
また、前記課題を解決するための手段として、本発明は、下腹部及び尻を収容し、上側に下腹部が通される下腹部用開口と、下側に大腿部が通される左右の大腿部用開口と、前側に男性器が通され正面視で逆二等辺三角形状の男性器用開口と、を有し、複数の生地が縫製されることで構成された下着本体と、前記男性器用開口を覆うように設けられ、前記男性器用開口から突出する男性器を収容する男性器収容部と、を備える男性用下着であって、前記男性器収容部は、等脚台形状の生地の斜辺を前記男性器用開口の縁部にそれぞれ縫製することで円錐状に構成され、陰嚢を延展/収縮自在で収容し、着用者の起立時、少なくとも前記陰嚢が鉛直下方に臨むように、前記陰嚢の下方部分に当該陰嚢の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有し、前記男性器収容部の下端の前側は折り返されて折り返し部が構成され、陰茎は前記折り返し部に収容され、前記陰嚢は前方に臨むことを特徴とする男性用下着である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
図1】本実施形態に係る男性用下着の斜視図である。
図2】本実施形態に係る下着本体の斜視図である。
図3】本実施形態に係る男性用下着の側断面図(図1のX1-X1線断面図である)である。
図4】本実施形態に係る男性用下着の断面図であって、男性器収容部を捲り上げた状態を示している。
図5】変形例に係る男性用下着の側断面図である。
【手続補正書】
【提出日】2021-09-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下腹部及び尻を収容し、上側に下腹部が通される下腹部用開口と、下側に大腿部が通される左右の大腿部用開口と、前側に男性器が通され正面視で逆二等辺三角形状の男性器用開口と、を有し、複数の生地が縫製されることで構成された下着本体と、
前記男性器用開口を覆うように設けられ、前記男性器用開口から突出する男性器を収容する男性器収容部と、
を備える男性用下着であって、
前記男性器収容部は、
等脚台形状の生地の斜辺を前記男性器用開口の縁部にそれぞれ縫製することで円錐状に構成され、
陰嚢を延展/収縮自在で収容し、
着用者の起立時、少なくとも前記陰嚢及び陰茎が鉛直下方に臨むように、前記陰嚢及び前記陰茎の下方部分に当該陰嚢及び当該陰茎の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有している
ことを特徴とする男性用下着。
【請求項2】
前記男性器収容部の上部に取り付けられたボタンを備え、
前記男性器収容部の下部にボタン孔が形成され、
前記ボタン孔を前記ボタンに掛けることにより前記男性器収容部の前側が捲り上がった状態で保持され、前記男性器収容部の前側が捲り上がった状態において前記陰嚢及び前記陰茎は前方に臨む
ことを特徴とする請求項1に記載の男性用下着。
【請求項3】
下腹部及び尻を収容し、上側に下腹部が通される下腹部用開口と、下側に大腿部が通される左右の大腿部用開口と、前側に男性器が通され正面視で逆二等辺三角形状の男性器用開口と、を有し、複数の生地が縫製されることで構成された下着本体と、
前記男性器用開口を覆うように設けられ、前記男性器用開口から突出する男性器を収容する男性器収容部と、
を備える男性用下着であって、
前記男性器収容部は、
等脚台形状の生地の斜辺を前記男性器用開口の縁部にそれぞれ縫製することで円錐状に構成され、
陰嚢を延展/収縮自在で収容し、
着用者の起立時、少なくとも前記陰嚢が鉛直下方に臨むように、前記陰嚢の下方部分に当該陰嚢の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有し、
前記男性器収容部の下端の前側は折り返されて折り返し部が構成され、
前記折り返し部は、当該折り返し部に陰茎収容された状態において前記陰嚢前方に臨むように、構成されている
ことを特徴とする男性用下着。
【請求項4】
前記陰嚢と前記大腿部とを隔離させる隔離部を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の男性用下着。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、男性器収容部は、着用者の起立時、少なくとも陰嚢が鉛直下方に臨むように陰嚢の下方部分に陰嚢の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有しているので、連通孔を通って、男性器収容部内の空気と外部の空気とが出入する。このように空気が出入りするので、男性器収容部内が過昇温することもない。したがって、陰嚢が延展/収縮することで、精巣の放熱が促進/抑止し易くなる。
また、前記男性器収容部の上部に取り付けられたボタンを備え、前記男性器収容部の下部にボタン孔が形成され、前記ボタン孔を前記ボタンに掛けることにより前記男性器収容部の前側が捲り上がった状態で保持され、前記男性器収容部の前側が捲り上がった状態において前記陰嚢及び前記陰茎は前方に臨む構成としてもよい。
また、前記課題を解決するための手段として、本発明は、下腹部及び尻を収容し、上側に下腹部が通される下腹部用開口と、下側に大腿部が通される左右の大腿部用開口と、前側に男性器が通され正面視で逆二等辺三角形状の男性器用開口と、を有し、複数の生地が縫製されることで構成された下着本体と、前記男性器用開口を覆うように設けられ、前記男性器用開口から突出する男性器を収容する男性器収容部と、を備える男性用下着であって、前記男性器収容部は、等脚台形状の生地の斜辺を前記男性器用開口の縁部にそれぞれ縫製することで円錐状に構成され、陰嚢を延展/収縮自在で収容し、着用者の起立時、少なくとも前記陰嚢が鉛直下方に臨むように、前記陰嚢の下方部分に当該陰嚢の大きさ以上で外部に連通する連通孔を有し、前記男性器収容部の下端の前側は折り返されて折り返し部が構成され、前記折り返し部は、当該折り返し部に陰茎収容された状態において前記陰嚢前方に臨むように、構成されていることを特徴とする男性用下着である。