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特開2022-64273エアー充填、排気機能を備えるマッサージシート
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022064273
(43)【公開日】2022-04-25
(54)【発明の名称】エアー充填、排気機能を備えるマッサージシート
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20220418BHJP
【FI】
A61H7/00 322A
A61H7/00 322E
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021072092
(22)【出願日】2021-04-21
(31)【優先権主張番号】202011092989.5
(32)【優先日】2020-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521173502
【氏名又は名称】蔡 佩霖
【氏名又は名称原語表記】TSAI, PEI-LIN
【住所又は居所原語表記】No. 53, Caicuo Rd., 1 st Neighborhood, Caicuo Village, Sihu Township, Yunlin County 654, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】蔡 佩霖
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AD02
4C100AD03
4C100BB05
4C100BC12
4C100CA02
4C100CA11
4C100CA13
4C100CA15
(57)【要約】
【課題】操作制御しやすく、時間と労力を節約できるマッサージシートを提供する。
【解決手段】一実施例による、エアー充填、排気機能を備えるマッサージシートは、マッサージシート本体と制御箱を含み、当該制御箱は送気管を通してマッサージシート本体に繋がり、当該マッサージシート本体は複数のエアバッグを有し、当該エアバッグを気道で連通し、当該気道の数は一つ以上であり、当該気道にそれぞれ複数のエアバッグが繋がり、違う気道に繋がるエアバッグを交錯して設置し、エアバッグごとの周囲に、当該エアバッグに連通していない隣接するエアバッグは少なくとも一つがあり、連通していないエアバッグは違う気道によってエアー充填、排気を行うことで、違う位置のエアバッグは同時にエアー充填や排気の状態を維持でき、優れた通気性とマッサージ効果を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージシート本体と制御箱を含み、当該制御箱は送気管を通してマッサージシート本体に繋がり、エアー充填、排気機能を備えるマッサージシートであって、当該マッサージシート本体は複数のエアバッグを有し、当該エアバッグは気道によって連通し、当該気道の数は少なくとも一つ以上であり、気道にそれぞれ複数のエアバッグが繋がり、違う気道に繋がるエアバッグを交錯して設置し、エアバッグごとの周囲に、当該エアバッグに連通していない隣接するエアバッグは少なくとも一つがあり、連通していないエアバッグは違う気道によってエアー充填、排気を行うことで、優れた通気性とマッサージ効果を有することを特徴とするエアー充填、排気機能を備えるマッサージシート。
【請求項2】
当該一つの気道及び当該気道に繋がるエアバッグで充排気ユニットを構成し、当該マッサージシートは少なくとも二つの充排気ユニットを有し、少なくとも二つ以上の充排気ユニットは斜めに交錯して設けられ、或は平行に交錯して設けられる、請求項1に記載のエアー充填、排気機能を備えるマッサージシート。
【請求項3】
当該エアバッグを並んでエアバッグのエリアを形成し、当該気道をエアバッグのエリアの周囲に設置して”L”形をなし、両側のエアバッグは直接気道と繋がり、他のエアバッグを連結して斜め45度の角度を呈して並ぶ、請求項2に記載のエアー充填、排気機能を備えるマッサージシート。
【請求項4】
当該エアバッグを並んでエアバッグのエリアを形成し、当該気道はエアバッグのエリアの周囲を貫通し、当該気道に繋がるエアバッグを連結し、上下左右側縁のエアバッグは直接気道と繋がり、他のエアバッグを連結して平行に並ぶ、請求項2に記載のエアー充填、排気機能を備えるマッサージシート。
【請求項5】
当該マッサージシート本体は上シート体と下シート体を含み、当該気道はガス経路、空気孔とガスノズルを含み、当該上シート体の下端に下シート体が繋がり、当該上シート体は上シート面、エアバッグとガス経路を含み、当該上シート面に上方に向く凸状のエアバッグを複数設け、当該下シート体は下シート面、空気孔とガスノズルを含み、当該下シート面の縁に空気孔を設け、空気孔にガスノズルを設置し、ガスノズルは送気管と繋がり、また、マッサージシートは複数のマッサージシート本体を含み、隣接するマッサージシート本体を互いにファスナー、ベルクロ(登録商標)やボタンで繋ぐ、請求項2に記載のエアー充填、排気機能を備えるマッサージシート。
【請求項6】
複数のマッサージシート本体において、当該マッサージシート本体を上下に積み重ね、マッサージシート本体の下シート体を貼り合わせ、上シート体は外側に面する、請求項5に記載のエアー充填、排気機能を備えるマッサージシート。
【請求項7】
当該制御箱の内部にエアポンプを設け、制御箱はプラスチックカバーの上蓋とプラスチックカバーの底蓋を含み、プラスチックカバーの上蓋に制御台を設け、制御台は制御メイン基板と電気的に接続され、制御メイン基板はエアポンプと電気的に接続され、エアポンプは排気管を通してエアバルブ部品と繋がり、エアバルブ部品はY形の通気管を通して通気孔と繋がり、通気孔はプラスチックカバーの底蓋に設けられ、また、通気孔は送気管と繋がり、エアポンプで気流を駆動し、排気管、エアバルブ部品、通気管と通気孔を順番に経て送気管へ流れ、当該送気管によって気流をエアバッグへ流し、プラスチックカバーの底蓋にヒューズ、電源スイッチと電源ポートを設け、電源ポートと電源スイッチは電源制御部品によりエアポンプ4と繋がる、請求項6に記載のエアー充填、排気機能を備えるマッサージシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
エアー充填、排気機能を備えるマッサージシート。
【背景技術】
【0002】
現在、マッサージシートは主に二つの方法でマッサージを行い、一つはローリングボールや振動する棒などで体に作用し、マッサージ効果を与え、もう一つはガスで繰り返してシートを充填、排気を行い、シートを高くしたり、低くしたりすることで、マッサージ効果を生み出す。
【0003】
一つ目の方法は構造が複雑であり、利用コストも高いため、普通は医療施設や専門施設に設置してある。二番目の方法は価格が低いが、製造の問題で生産量が少なく、また、ほとんどは一回性のエアー充填、排気の構造であるため、マッサージ効果が得られない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一側面によれば、エアー充填、排気機能を備えるマッサージシートが提供され、当該マッサージシートはエアー充填や排気を交錯して行うことができ、マッサージシートの違う部分が交錯して上昇したり下降したりし、エアーを独立に充填することで、マッサージ効果と通気効果が得られ、体の筋肉をほぐし、血流を促進することができる。
【0005】
エアー充填、排気機能を備えるマッサージシートであって、当該マッサージシートの製造方法は、二つの気道によってマッサージシートにある違うエアバッグのエアー充填や排気を行い、違う部分が交錯してエアー充填や排気することを制御し、また、エアー充填や排気はリモートコントローラーでエアポンプを操作するので、操作制御しやすく、時間と労力を節約し、充填量を精密に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施例1のマッサージシート全体の構造図の一例である。
図2】本発明の実施例1のマッサージシートの底面図の一例である。
図3】本発明の実施例1のマッサージシートの上シート体の構造図の一例である。
図4】本発明の実施例1のマッサージシートの下シート体の構造図の一例である。
図5】本発明の実施例1のマッサージシートの制御箱の組立図の一例である。
図6】本発明の実施例1のマッサージシートの制御箱の分解図の一例である。
図7】本発明の実施例2の複数のマッサージシート本体の連結を示す図の一例である。
図8図7におけるA部の部分的な拡大図の一例である。
図9】本発明の実施例2の複数のマッサージシート本体における下シート体の構造図の一例である。
図10】本発明の実施例3のマッサージシートをマットレスの下シート体に応用する時の構造図の一例である。
図11】本発明の実施例4のマッサージシートをソファのシートクッションに応用する時のイメージ図の一例である。
図12】本発明の実施例5のマッサージシートをクッションに応用する時のイメージ図の一例である。
図13】本発明の実施例6のマッサージシートをもう一つの種類のクッションに応用する時のイメージ図の一例である。
図14】本発明の実施例7のマッサージシートをダブルマットレスに応用する時のイメージ図の一例である。
図15】本発明の実施例8のマッサージシートを枕に応用する時のイメージ図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
例えば図1に示すように、マッサージシートはマッサージシート本体1、送気管2と制御箱3を有することを本発明の特徴とする。図1に示す実施例において、当該マッサージシート本体1は複数のエアバッグ112を有し、当該エアバッグ112はガス経路113によって気道と連通し、当該気道の数は少なくとも一つ以上であり、当該気道ごとにそれぞれ複数のエアバッグ112が繋がり、違う気道に繋がるエアバッグ112を交錯して設置し、エアバッグ112ごとの周囲に、当該エアバッグ112に連通していない隣接するエアバッグ112が少なくとも一つがあり、連通していないエアバッグ112は違う気道によってエアー充填、排気を行うことで、違う位置のエアバッグ112は同時にエアー充填や排気の状態を維持でき、凸凹の構造になり、優れた通気性とマッサージ効果を有する。
【0008】
気道の設置に関しては、一つの気道及び当該気道に繋がるエアバッグ112で充排気ユニットを構成し、当該マッサージシートは少なくとも一つ以上の充排気ユニットを有し、少なくとも一つ以上の充排気ユニットは斜めに交錯して設けられ、或は平行に交錯して設けられる。
【0009】
当該マッサージシート本体1は上シート体11と下シート体12を含み、当該気道はガス経路113、空気孔122とガスノズル123を含み(図2参照)、当該上シート体11の下端に下シート体12が繋がり、当該上シート体11は上シート面111、エアバッグ112とガス経路113を含み、当該上シート面111に上方に向く凸状のエアバッグ112を複数設ける。
【0010】
当該下シート体12は下シート面121、空気孔122とガスノズル123を含み(図4参照)、当該下シート面121の縁に空気孔122を設け、空気孔122にガスノズル123を設置し、ガスノズル123は送気管2と繋がる。
【0011】
図1から図6は本発明の実施例1を示し、当該マッサージシートはマッサージシート本体1、送気管2と制御箱3を有し、マッサージシート本体1は送気管2を通して制御箱3に繋がる。
【0012】
マッサージシート本体1は上シート体11と下シート体12を含み、上シート体11の下端に下シート体12が繋がる。図3に示すように、上シート体11は上シート面111、エアバッグ112とガス経路113を含み、上シート面111に上方に向く凸状のエアバッグ112を複数設け、隣接するエアバッグ112をガス経路113によって互いに連通させる。図4に示すように、下シート体12は下シート面121、空気孔122とガスノズル123を含み、下シート面121の縁に空気孔122を設け、空気孔122にガスノズル123を設置し、ガスノズル123は送気管2と繋がる。
【0013】
気道はガス経路113、空気孔122とガスノズル123により構成される。図3に示すように、気道ごとに、当該気道及び当該気道に繋がるエアバッグ112で充排気ユニットを構成する。図3において、二つの充排気ユニットを区別するために、一つの気道及び当該エアバッグ112を”十”字で標記し、もう一つの気道及び当該エアバッグ112を小さい丸で標記する。
【0014】
この二つの充排気ユニット内のガスは互いに連通していなく、各充排気ユニットのガスはそれぞれガス経路113で連通し、また、一つの充排気ユニットに空気孔122とガスノズル123が一つずつしかない。
【0015】
図3に示すマッサージシートは四角形の構造であり、エアー充填、排気を行いやすくするために、周囲のガスノズルに繋がるガス経路113は”L”形や逆”L”形をなし、エアバッグ112を斜め方向で連結し、繋がるエアバッグ112は斜め45度の角度を呈することで、ガス経路113及び当該ガス経路に繋がるエアバッグ112は交錯して設けられ、これにより、電源を入れてマッサージシートを操作する時、二つの充排気ユニットのエアバッグ112を交替で膨らませたり、凹んだりさせ、交替に動作させ、通気性とマッサージ効果が得られる。
【0016】
図5図6は制御箱3の構造を示す。エアポンプ4は制御箱3の内部にあり、制御箱3はプラスチックカバーの上蓋31とプラスチックカバーの底蓋32を含み、プラスチックカバーの上蓋31に制御台311を設け、制御台311は制御メイン基板312と電気的に接続され、制御メイン基板312はエアポンプ4と電気的に接続され、エアポンプ4は排気管41を通してエアバルブ部品42と繋がり、エアバルブ部品42はY形の通気管43を通して通気孔44と繋がり、通気孔44はプラスチックカバーの底蓋32に設けられ、また、通気孔44は送気管2と繋がる。
【0017】
気流は充排気ユニットから、空気孔122とガスノズル123を経て一本の送気管2へ流れ、当該送気管2を経てエアポンプ4へ流れ、エアポンプ4で気流を駆動し、排気管41、エアバルブ部品42、Y形の通気管43と通気孔44を順番に経てもう一本の送気管2へ流れ、当該送気管2によって気流をもう一つの充排気ユニットへ流す。
【0018】
また、違う送気管2により、それぞれ違う充排気ユニットにエアー充填や排気を行い、制御箱3の内部に、エアバルブ部品42は独立な通気管43を通して違う送気管2に給気や排気を行う。
【0019】
制御箱3のプラスチックカバーの底蓋32にヒューズ321、電源スイッチ322と電源ポート323を設け、電源スイッチ322はエアポンプ4と繋がり、制御メイン基板312のマスター制御回路は四つの継電器駆動回路で四つの継電器を駆動し、三つの充排気ギアと緊急排気ギア(三つの充排気ギアは充填の時間で区別し、順番に小、中、大でそれぞれ充排気を対応する)を対応して制御する。また、マスター制御回路にある時間ボタン、起動ボタン、ギアボタンと周波数ボタンはそれぞれ電源表示灯に繋がり、電源表示灯でエアポンプ4の運転時間、運転状態、空気周波数及び二つの気室で交換するエアー量を表示する。
【0020】
マスター制御回路を220Vの電源に接続し、220Vの電源で給電し、電源モジュールは電源表示灯で運転状態を表示し、また、電源モジュールはリモコン制御モジュールと繋がり、リモコン制御モジュールにリモコン受信アンテナを設け、リモコンから発信した指令を受信し、指令をマスター制御回路に伝達し、マスター制御回路は指令に従ってエアポンプ4を操作する。
【0021】
リモコンにリモコン発信モジュールを設け、リモコン発信モジュールで発信して電源に給電させ、リモコン発信モジュールがファンクションボタンで入力した指令を受信し、リモコン発信アンテナでリモコン受信アンテナに指令を出す。リモコンは従来の技術で製造できる。
【0022】
制御箱3は電源で駆動され、マッサージシートにエアー充填や排気を行う制御機構である。図に示す制御箱3を本発明以外の他の方法により製造してもよく、例えば電動エアポンプであってもよく、電源で駆動されてエアー充填や排気を行うことができればよい。電源に関しては、220Vの交流を使用して22V、24Vに変換すればよく、或は5V、12Vに変換してもよく、また、モバイルバッテリーや電池を使用してもよい。
【0023】
図7は本発明の実施例2を示し、より大きいマッサージシートが必要であるため、マッサージシートを多くの小さいシートに分解できるように設計し、多くの小さいマッサージシートを個々に作り上げてから、繋ぎ合わせればよい。
【0024】
図に示すように、マッサージシートの周囲にファスナーを付けることで、ファスナーで多くの小さいマッサージシートを組み合わせ、より大きいマッサージシートを構成した。図に示したのは、三つのマッサージシートの組み合わせであり、制御箱3にエアー充填や排気を行う送気管2を三つ設け、送気管2ごとにそれぞれ二つの送気管を含み、それぞれマッサージシートの二つの充排気ユニットにエアー充填や排気を行う。
【0025】
この場合、下シート面の外側に、つまりガス経路の外側にファスナーを付けことで、マッサージシートを繋ぎ合わせることができ、元々のマッサージシートの機能にも影響しない。また、繋ぎ合わせる形態により、ファスナーをマッサージシートの四つの辺のどちらに付けてもいい。
図8図7におけるA部の部分的な拡大図の一例である。
【0026】
図9は本発明の実施例2を示し、図にある空気孔122とガスノズル123のように、マッサージシートは3つに限らず、2つ以上であれば組み合わせることができる。
【0027】
図10は本発明の実施例3をマットレスの下シート体に応用する時の構造図の一例である。
【0028】
図11は本発明の実施例4をソファのシートクッションに応用する時のイメージ図の一例である。当該方法は車椅子にも応用することができる。図にあるように、マッサージシート本体1を図10にあるような長方形に製造し、マットレスとして使ってもよく、図11にあるような小さな四角形に製造し、ソファや車椅子のシートクッションとして使ってもよい。
【0029】
図12は本発明の実施例5を示す。マッサージシートの基本構造は図1と同じなので、マッサージシート本体1の上シート面111の構造だけを示す。異なるところは、充排気ユニットの設置方法である。
【0030】
上シート面111に二つの充排気ユニットがあり、充排気ユニットはそれぞれ一つのガス経路113といくつのエアバッグ112により構成される。エアー充填を行いやすくするために、上シート面111の縁で二つの充排気ユニットに二つのガス経路113(ガス経路113はL形や逆L形をなす)を設置し、ガス経路113によりエアバッグ112を繋いで貫通させ、エアー充填、排気を行う。二つの充排気ユニットを白と黒で表示して区別する。一つの充排気ユニットは黒で、もう一つの充排気ユニットは白で示す。この二つの充排気ユニットのエアバッグ112は水平に並び、また、黒の充排気ユニットのエアバッグ112と白の充排気ユニットのエアバッグ112は交錯して設けられ、違う充排気ユニットのエアバッグ112は互いに平行に交錯して設けられ、これにより、運転する時、二つの充排気ユニットのエアバッグ112を交替で膨らんだり、凹んだりさせ、違う位置のエアバッグを交替的に動作させ、通気性とマッサージ効果が得られる。
【0031】
図13は本発明の実施例6を示し、マッサージシートの基本構造は図12と同じなので、マッサージシート本体1の上シート面111の構造だけを示す。異なるところは、ガス経路113の設置方式である。
【0032】
上シート面111にも二つの充排気ユニットがあり、充排気ユニットはそれぞれ一つのガス経路113といくつのエアバッグ112により構成される。ガス経路113により直接的にエアバッグ112を繋いで貫通させ、エアー充填、排気を行う。二つの充排気ユニットを白と黒で表示して区別する。一つの充排気ユニットは黒で、もう一つの充排気ユニットは白で示す。この二つの充排気ユニットのエアバッグ112は水平に並び、また、黒の充排気ユニットのエアバッグ112と白の充排気ユニットのエアバッグ112は交錯して設けられ、違う充排気ユニットのエアバッグ112は互いに平行に交錯して設けられ、これにより、運転する時、二つの充排気ユニットのエアバッグ112を交替で膨らんだり、凹んだりさせ、違う位置のエアバッグを交替的に動作させ、通気性とマッサージ効果が得られる。
【0033】
当該方法において、ガス経路113を上シート面111の縁に設置することなく、ガス経路113を直接的にエアバッグ112と結合させることで、加工する時気道を一つ省略できると同時に、気道部分の分離も防ぐことができる。
【0034】
図14は本発明の実施例7を示し、マッサージシートをマットレスに応用する。図に示すように、体にはある程度の高さの支えが必要であるため、二つのマッサージシート本体1を組み合わせ、二つのマッサージシート本体1のエアバッグ112を突起させ、ダブルマットレスを構成する。これにより、マッサージシートの高さが増え、マッサージの程度も広がる。
【0035】
充排気ユニットは上記実施形態のように二つを設けてもよく、二つ以上を設けてもよい。マッサージシートとしては、二つや二つ以上の充排気ユニットが必要であり、非同期的にエアー充填や排気を行うことで、有効的なマッサージ効果が得られる。
【0036】
ガス経路113をマッサージシートの縁に独立に設置してもよく、直接エアバッグ112と結合してもよい。エアバッグ112を繋いで貫通させ、エアバッグ112にエアー充填、排気を行うことができればよい。
【0037】
上記したダブル構造をクッション、車椅子やソファのシートクッション、枕に応用してもよい。
【0038】
エアバッグに関しては、上記した方法のように、同じ寸法のエアバッグ112を複数設けてもよく、必要に応じて、異なる寸法のエアバッグ112を設けてもよい。
【0039】
図15は本発明の実施例8を示し、当該形態では枕を構成する。
【0040】
人の頭部をしっかり支えるために、枕の中にあるエアバッグ112の寸法は位置により異なる。例えば、両側のエアバッグ112は中央のエアバッグ112より大きく、細長くて大きいエアバッグを設置することで、頸部を支える。また、二つのガス経路113を設ける。
【0041】
マッサージシートの形状は四角形、三角形、正多角形などの幾何学的形状に限らない。
【0042】
本発明において、複数の気道を設置してエアバッグ112にエアー充填を行うことで、隣接するエアバッグ112を互いに連通させることなく、電源を入れてマッサージシートを操作する時、隣接するエアバッグ112に交替でエアー充填、排気を行う。これにより、隣接するエアバッグ112を交替で膨らませたり、凹ませたりさせ、凸凹の構造になり、血流を良くし、通気性とマッサージ効果が得られる。
【0043】
また、多様なニーズに応え、利用者の快適さを向上するために、エアバッグ112は異なる形状や寸法であってもよく、異なる位置に設置してもよい。さらに、エアー充填や排気はリモコンで制御し、操作しやすく、時間と労力を節約し、充填量を利用者のニーズにより調節でき、精密に制御できる。
【0044】
本発明はマットレス、ソファや車椅子のシートクッション、クッション、枕、ランバーサポートなどの多様な形に対応でき、マッサージシートのタイプ、形状、寸法、高さなどを調節できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15