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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022064783
(43)【公開日】2022-04-26
(54)【発明の名称】新型コロナ状況下における感染防止具
(51)【国際特許分類】
   A62B 18/02 20060101AFI20220419BHJP
   A41D 13/11 20060101ALI20220419BHJP
【FI】
A62B18/02 A
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020173618
(22)【出願日】2020-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】503071808
【氏名又は名称】高嶋 淳二
(71)【出願人】
【識別番号】520400760
【氏名又は名称】延江 寛昭
(74)【代理人】
【識別番号】100080090
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 邦男
(72)【発明者】
【氏名】高嶋 淳二
(72)【発明者】
【氏名】延江 寛昭
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185CC32
(57)【要約】
【目的】新型コロナウィルスに対する予防の役目を目的としたもので、対面状態で食事を行いつつ、会話での飛沫感染を防止できる新型コロナ状況下における感染防止具を提供すること。
【構成】載置台8上に平置きされて、会話時において、即座に柄部A1を手に取って覆い板部5で口元を覆いつつ飛沫拡散を防止するための透明又は半透明の板状の前記覆い板部5と、前記覆い板部5に接続される柄部A1を備えること。柄部A1には覆い板部5が着脱自在となる接続部2が設けられること。接続部2は、覆い板部5が柄部A1に接続されたときには強固な固着状態となること。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置台上に平置きされて会話時において、即座に柄部を手に取って覆い板部で口元を覆いつつ飛沫拡散を防止するための透明又は半透明の板状の前記覆い板部と、前記覆い板部に接続される柄部を備えてなることを特徴とする新型コロナ状況下における感染防止具。
【請求項2】
請求項1に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記柄部には前記覆い板部が着脱自在となる接続部が設けられ、該接続部は前記覆い板部が前記柄部に接続されたときには強固な固着状態としてなることを特徴とする新型コロナ状況下における感染防止具。
【請求項3】
請求項2に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記接続部は、前記柄部の先端に二股状挟持部が設けられ、該二股状挟持部の一方の挟持片は折曲自在とし、他方の挟持片は不動とし、何れか一方の挟持片には圧入突起が形成され、他方の前記挟持片には、前記圧入突起が圧入する圧入孔が形成されると共に前記覆い板部には、前記圧入突起が挿入する接続孔が設けられてなることを特徴とする新型コロナ状況下における感染防止具。
【請求項4】
請求項2に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記接続部は、前記柄部の先端に二股状挟持部が設けられ、該二股状挟持部の両挟持片及び前記覆い板部には貫通孔が形成され、該貫通孔に挿入するダボ凸部を有し前記貫通孔に挿入可能な雄ホック部と、前記ダボ凸部が圧入するダボ凹部を有し前記貫通孔に挿入可能な雌ホック部からなるホック具が具備されてなることを特徴とする新型コロナ状況下における感染防止具。
【請求項5】
請求項2に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記接続部は、前記柄部の先端に二股状挟持部が設けられ、一方の挟持片には押圧突起が形成され、前記覆い板部は、前記挟持片と前記押圧突起との間に挟持されてなることを特徴とする新型コロナ状況下における感染防止具。
【請求項6】
請求項2に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記柄部の前記接続部と、前記覆い板部にはそれぞれ面ファスナが設けられてなることを特徴とする新型コロナ状況下における感染防止具。
【請求項7】
請求項1,2,3,4,5又は7の何れか1項に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記覆い板部の幅方向両側は、同一面側に折曲形成された側面板部が設けられてなることを特徴とする新型コロナ状況下における感染防止具。
【請求項8】
請求項1,2,3,4,5,6又は7の何れか1項に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記柄部は断面円形状としてなることを特徴とする新型コロナ状況下における感染防止具。
【請求項9】
請求項1,2,3,4,5,6,7又は8の何れか1項に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記柄部は長手方向中間箇所に屈曲部が形成され、該屈曲部を介して前記柄部は段差状としてなることを特徴とする新型コロナ状況下における感染防止具。
【請求項10】
請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9の何れか1項に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記柄部を収納する柄収納部と、消毒液を収納する噴霧容器収納部とを備え、前記柄収納部と前記噴霧容器収納部とは連通路で連通し、該噴霧容器収納部には、前記消毒液を充填した消毒液噴霧容器が挿入され、該消毒液噴霧容器を押圧することにより、前記噴霧容器収納部には、前記消毒液を、前記柄収納部に前記連通路を介して噴霧する噴霧機構部を具備した消毒兼用スタンドが具備されてなることを特徴とする新型コロナ状況下における感染防止具。
【請求項11】
請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9の何れか1項に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記覆い板部を収納する覆い板収納部と、消毒液を収納する噴霧容器収納部とを備え、前記覆い板収納部の幅方向両側に前記噴霧容器収納部が配置されると共に前記覆い板収納部と前記噴霧容器収納部とは連通路で連通し、該噴霧容器収納部には、前記消毒液を充填した消毒液噴霧容器が挿入され、該消毒液噴霧容器を押圧することにより、前記覆い板収納部に前記連通路を介して噴霧する噴霧機構部を具備した消毒兼用スタンドが具備されてなることを特徴とする新型コロナ状況下における感染防止具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新型コロナウィルスに対する予防の役目を目的としたもので、対面状態で食事を行いつつ、会話での飛沫感染を防止できる新型コロナ状況下における感染防止具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コロナウィルスが流行している。このコロナウィルスは、極めて感染力が強く、人から人へうつり易いものであり、多くの人々が被害を受けている。そのため、マスクの着用が必要となっており、通常のマスクは略行き渡っている。そして、この通常のマスクによって、ビジネス,娯楽に対して、一定の感染防止の役目は確保できるような状態となっている。通常のマスクは、その外形だけに注目すると特許文献1に開示されているものがほとんどである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017-203221号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、特許文献1に示されているような形状のマスクは、十分に行き渡り、コロナウィルス感染の予防の目的はある程度果たされてきた。しかし、ビジネスパートナー或いは友人等との対人での会食を行う場合、食事中にも対話が行われるものである。そして、この食事の際に、マスクを外さなければならず、一般的に行われることは、図8(B)に示すように、口を覆っているマスクを顔から取り外さないで、マスクの口覆い部のみを口の位置からずらして、顎の位置に移動させるのみとすることが多い。そして、会話を行う場合は、図8(A)に示すように、マスクで口を覆わねばならない。このようなことが会食中、繰り返し行われる。
【0005】
しかし、このように、単にマスクの口覆い部を顎の位置まで移動してずらした場合には、料理のソース,出汁等がマスクにかかることがあり、見た目も不快であり、また、不衛生でもある。そして、食事中の対人との会話では、うっかりして、マスクで口を覆うのを忘れ、飛沫が拡散し、相手に感染するおそれが十分にある。
【0006】
しかし、食事中にマスクをずらし、また会話のために、マスクで口を覆うことは極めて面倒なことになる。また、マスクを頻繁にずらしたりすることで、マスクの耳かけが耳にこすれたりして、不快感を感ずることも十分に有り得る。さらに、食事により唇も汚れることになり、このような状態で、マスクで口を覆うとマスク自体も汚れたしまうことになる。
【0007】
そのために、このような、対人との対面食事において、マスクを使用しないで、食事と対話を楽しめるための感染(飛沫拡散)予防具の出現が望まれている。そこで、本発明の目的(技術的課題を解決するための手段)は、新型コロナウィルスに対する予防の役目を十分に果たすと共に、対面状態で食事を行いつつ、会話での飛沫感染を防止できる新型コロナ状況下における感染防止具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、載置台上に平置きされて会話時において、即座に柄部を手に取って覆い板部で口元を覆いつつ飛沫拡散を防止するための透明又は半透明の板状の前記覆い板部と、前記覆い板部に接続される柄部を備えてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、上記課題を解決した。
【0009】
請求項2の発明を、請求項1に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記柄部には前記覆い板部が着脱自在となる接続部が設けられ、該接続部は前記覆い板部が前記柄部に接続されたときには固着状態としてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項2に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記接続部は、前記柄部の先端に二股状挟持部が設けられ、該二股状挟持部の一方の挟持片は折曲自在とし、他方の挟持片は不動とし、何れか一方の挟持片には圧入突起が形成され、他方の前記挟持片には、前記圧入突起が圧入する圧入孔が形成されると共に前記覆い板部には、前記圧入突起が挿入する接続孔が設けられてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、上記課題を解決した。
【0010】
請求項4の発明を、請求項2に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記接続部は、前記柄部の先端に二股状挟持部が設けられ、該二股状挟持部の両挟持片及び前記覆い板部には貫通孔が形成され、該貫通孔に挿入するダボ凸部を有し前記貫通孔に挿入可能な雄ホック部と、前記ダボ凸部が圧入するダボ凹部を有し前記貫通孔に挿入可能な雌ホック部からなるホック具が具備されてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、請求項2に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記接続部は、前記柄部の先端に二股状挟持部が設けられ、一方の挟持片には押圧突起が形成され、前記覆い板部は、前記挟持片と前記押圧突起との間に挟持されてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、上記課題を解決した。
【0011】
請求項6の発明を、請求項2に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記柄部の前記接続部と、前記覆い板部にはそれぞれ面ファスナが設けられてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、上記課題を解決した。請求項7の発明を、請求項1,2,3,4,5又は7の何れか1項に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記覆い板部の幅方向両側は、同一面側に折曲形成された側面板部が設けられてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、上記課題を解決した。
【0012】
請求項8の発明を、請求項1,2,3,4,5,6又は7の何れか1項に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記柄部は断面円形状としてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、上記課題を解決した。請求項9の発明を、請求項1,2,3,4,5,6,7又は8の何れか1項に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記柄部は長手方向中間箇所に屈曲部が形成され、該屈曲部を介して前記柄部は段差状としてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、上記課題を解決した。
【0013】
請求項10の発明を、請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9の何れか1項に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記柄部を収納する柄収納部と、消毒液を収納する噴霧容器収納部とを備え、前記柄収納部と前記噴霧容器収納部とは連通路で連通し、該噴霧容器収納部には、前記消毒液を、前記柄収納部に前記連通路を介して噴霧する噴霧機構部を具備した消毒兼用スタンドが具備されてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、上記課題を解決した。請求項11の発明を、請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9の何れか1項に記載の新型コロナ状況下における感染防止具において、前記覆い板部を収納する覆い板収納部と、消毒液を収納する噴霧容器収納部とを備え、前記覆い板収納部の幅方向両側に前記噴霧容器収納部が配置されると共に前記覆い板収納部と前記噴霧容器収納部とは連通路で連通し、該噴霧容器収納部には、前記消毒液を充填した消毒液噴霧容器が挿入され、該消毒液噴霧容器を押圧することにより、前記覆い板収納部に前記連通路を介して噴霧する噴霧機構部を具備した消毒兼用スタンドが具備されてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、上記課題を解決した。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明では、本発明の新型コロナ状況下における感染防止具は、通常において和洋中における食卓或いは、ビジネステーブル等のあらゆる平面状の載置台上に載置され、食事が行われると共に、会話時では、新型コロナ状況下における感染防止具を、即座に手に取って、覆い板部にて口元を覆いつつ、会話における飛沫拡散を防止しすることができる。これによって、一般的なマスクを使用して食事を行い、且つ対話を行う場合にマスクを口と顎の間で往復するような面倒な動作を行う必要がない。また、マスクを食事で汚すようなことも防ぐことができる。
【0015】
そして、本発明の新型コロナ状況下における感染防止具を対人の会食に使用し、食事のときは、新型コロナ状況下における感染防止具を載置台に載置し、会話時には新型コロナ状況下における感染防止具にて口を覆う動作は、一般のマスクを使用した場合において、マスクを口の顎の間を往復させることよりも、円滑にでき、さらに清潔感を有するものである。そして、会話中では、口を覆う覆い板部は、透明又は半透明であり、対人(相手)の会話の口の動きを確認できる。これによって、特に耳(聴覚)の不自由な人との対話においては、相手の口の動きで内容を把握できるという利点もある。
【0016】
請求項2の発明では、前記柄部には、前記覆い板部が着脱自在となる接続部が設けられ、該接続部は前記覆い板部が前記柄部に接続されたときには強固な固着状態にすることができるので、新型コロナ状況下における感染防止具を繰り返し使用しても、覆い板部と柄部とが強固に接続され、耐久性を有するものである。さらに、接続部を介して、柄部に対する覆い板部の交換が可能となり、覆い板部がある程度汚れたり、割れてしまうような損傷が生じた場合に、新たな覆い板部との交換を行うことができ極めて便利なものとなる。
【0017】
また、覆い板部は、円形,方形等種々の外形のものを用意することで、気分に応じて、覆い板部の形状をその場所で最適なものを選択することができる。さらに、前記覆い板部が前記柄部に接続されたときには強固な固着状態にすることができるので、新型コロナ状況下における感染防止具を載置台から口元に何度も往復移動させても、覆い板部が柄部から外れることはない。
【0018】
請求項3の発明では、前記接続部は、前記柄部の先端に二股状挟持部が設けられ、該二股状挟持部の一方の挟持片は折曲自在とし、他方の挟持片は不動とし、何れか一方の挟持片には圧入突起が形成され、他方の前記挟持片には、前記圧入突起が圧入する圧入孔が形成されると共に前記覆い板部には、前記圧入突起が挿入する接続孔が設けられる構成により、極めて少ない部品数で、覆い板部と柄部を簡易且つ迅速に接続できる。
【0019】
請求項4の発明では、前記接続部は、前記柄部の先端に二股状挟持部が設けられ、該二股状挟持部の両挟持片及び前記覆い板部には貫通孔が形成され、該貫通孔に挿入するダボ凸部を有し前記貫通孔に挿入可能な雄ホック部と、前記ダボ凸部が圧入するダボ凹部を有し前記貫通孔に挿入可能な雌ホック部からなるホック具が具備された構成により、覆い板部を柄部に極めて強固に接続することができる。
【0020】
請求項5の発明では、前記接続部は、前記柄部の先端に二股状挟持部が設けられ、一方の挟持片には押圧突起が形成され、前記覆い板部は、前記挟持片と前記押圧突起との間に挟持されてなる構成により、覆い板部を二股挟持部に挿し込むようにするのみで、極めて簡単かつ即座に、覆い板部を二股挟持部に接続することができる。請求項6の発明では、前記柄部の前記接続部と、前記覆い板部にはそれぞれ面ファスナが設けられたことにより、覆い板部を柄部との接続作業を極めて簡易且つ迅速にできる。
【0021】
請求項7の発明では、前記覆い板部の幅方向両側は、同一面側に折曲形成された側面板部が設けられたことにより、広い範囲で、飛沫拡散を防止できる。請求項8の発明では、前記柄部は断面円形状としてなる新型コロナ状況下における感染防止具としたことにより、柄部を手に持ちやすい構造にできる。特に、載置台の上面が平坦状であるときには、柄部の断面が円形状であれば、極めて握り易いものとなる。
【0022】
請求項9の発明では、前記柄部は長手方向中間箇所に屈曲部が形成され、該屈曲部を介して前記柄部は段差状としたことにより、本発明の新型コロナ状況下における感染防止具が載置台に載置された状態で、柄部を手に持ち易く、また、柄部の一部は載置台に接触しないので、衛生上の安全を確保できる。
【0023】
請求項10の発明では、前記柄を収納する柄収納部と、消毒液を収納する噴霧容器収納部とを備え、前記柄収納部と前記噴霧容器収納部とは連通路で連通し、該噴霧容器収納部には、前記消毒液を、前記柄収納部に前記連通路を介して噴霧する噴霧機構部を具備した消毒兼用スタンドが具備されたことにより、柄部を常時、清潔に維持することができる。
【0024】
請求項11の発明では、前記覆い板収納部の幅方向両側に前記噴霧容器収納部が配置されると共に前記覆い板収納部と前記噴霧容器収納部とは連通路で連通し、該噴霧容器収納部には、前記消毒液を充填した消毒液噴霧容器が挿入され、該消毒液噴霧容器を押圧することにより、覆い板部の両面を略同時に消毒することができる。以下の説明において、本発明における新型コロナ状況下における感染防止具は、単に「感染防止具」と言う。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】(A)は本発明の感染防止具の第1実施形態の正面図、(B)は感染防止具の側面図、(C)は感染防止具の斜視図、(D)は(B)の(α)部の一部断面とした拡大断面図、(E)は(B)の(α)部において覆い板部と柄部とを分離した状態図。
図2】(A)は本発明の感染防止具の第2実施形態の正面図、(B)は(A)のY1-Y1矢視拡大断面図、(C)は(A)のY1-Y1矢視拡大断面図で覆い板部と柄部とを分離した状態図、(D)は本発明の感染防止具の第3実施形態の要部正面図、(E)は(D)のY2-Y2矢視断面図、(F)は本発明の感染防止具の第4実施形態の覆い板部と柄部とを分離した状態の要部側面図である。
図3】(A)は本発明の感染防止具の第5実施形態の載置状態の斜視図、(B)は感染防止具の使用した状態の斜視図、(C)は感染防止具が載置台上に載置された状態の側面図である。
図4】(A)は本発明の感染防止具の覆い板部を方形状にした実施形態の正面図、(B)は覆い板部の幅方向両側に側面板部を設けた実施形態の斜視図、(C)は柄部の断面を円形にした実施形態の斜視図、(D)は柄部と覆い板部のフレームを針金で形成して覆い板部をフィルムシートで構成した実施形態の斜視図、(E)は覆い板部と柄部とを一体化した実施形態の斜視図である。
図5】(A)は本発明の感染防止具を使用している状態の斜視図、(B)は本発明の感染防止具を会食中に使用している状態の斜視図である。
図6】(A)は本発明の感染防止具に具備された柄部消毒用の消毒兼用スタンドの縦断側面図、(B)は消毒兼用スタンドから消毒剤ボトルを分離した縦断側面図、(C)は(A)の(β)部拡大図である。
図7】(A)は本発明の感染防止具に具備された覆い板部消毒用の消毒兼用スタンドの縦断側面図、(B)は消毒兼用スタンドから消毒剤ボトルを分離した縦断側面図、(C)は(A)の(γ)部拡大図である。
図8】(A)はコロナ感染状況下での会話中で従来のマスクにて口を覆っている状態図、(B)はコロナ感染状況下での食事中で従来のマスクを口の位置から顎の位置まで下げた状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明における感染防止具Aの実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の感染防止具Aには、複数の実施形態が存在するものであり、全ての実施形態において、共通する構成として柄部A1と覆い板部5とを有する。そして、感染防止具Aは、実際に使用される状況は、例えば、対人との会食の場で使用されることになる〔図5(B)参照〕。
【0027】
感染防止具Aは、通常は、使用する人が携行し、感染防止具Aを使用する対人との会食において、平面状の載置台8上に平置きされる。載置台8は、和食,洋食及び中華料理に適応する食卓或いは、ビジネス用テーブル等の平面な天板を有するものである。
【0028】
会食中は、通常のマスクは顔から完全に外しておき、衣服のポケットや、バッグ等に収納しておく。そして、会食中、会話のときに、感染防止具Aの柄部2を手にして、覆い板部5を口元まで運び、該覆い板部5で口を覆いながら会話を行う〔図5(A)参照〕。食事中は、感染防止具Aを載置台8上に平置きする。
【0029】
覆い板部5は、透明又は半透明の板状であり、プラスチック,アクリル,塩化ビニール等の透明材として使用できる材質のものが使用される。また、覆い板部5は、透明又は半透明であれば、多少色付きの物であっても構わない。そして、覆い板部5と柄部A1は、着脱自在で、相互に分離可能な構成である。柄部A1は、主に合成樹脂(金属材を使用することもある)から形成され、柄本体部1と、覆い板部5が接続される接続部2とを備えて
いる。
【0030】
まず、本発明の第1実施形態について説明する。感染防止具Aにおける柄部A1の柄本体部1は、この感染防止具Aを使用する人が手に持って握る部位であり、平板状或いは平帯状をなしている〔図1(A),(B),(C)等参照〕。また、柄本体部1は、断面円形状に形成されることもある〔図4(C)参照〕。柄本体部1が断面円形状に形成されることにより、載置台8上に載置された柄本体部1を、使用する人が手に取り易く、握り易いものにできる。接続部2は、柄本体部1の先端に設けられており、接続部2に覆い板部5が接続される(図1参照)。
【0031】
接続部2は、二股状挟持部21が設けられ、該二股状挟持部21は、2つの挟持片211,212を有している(図1参照)。一方の挟持片211は薄肉部211tを介して、接続部2において外方に折曲自在に可動する構成としている。薄肉部211tは、挟持片211の付根箇所に設けられ、断面略三角形状(或いは略V字形状)としたものであり、前記薄肉部211tを介して容易に折曲させ、揺動動作ができるようになっている〔図1(D),(E)参照〕。具体的には、薄肉部211tを回動中心として、挟持片211が揺動するようになっている。
【0032】
また、他方の挟持片212は、柄本体部1に固定状態に形成され、不動のものであり、前記柄本体部1の延長(長手)方向に沿って一体化形成されている〔図1(D),(E)参照〕。折曲可能な挟持片211には、圧入突起211aが設けられ、他方の固定側の挟持片212には前記圧入突起211aが圧入状態で挿入する圧入孔212aが形成されている。また、覆い板部5の接続部2との接続箇所には、接続孔5aが形成されている。
【0033】
そして、接続部2の固定側の挟持片212の圧入孔212aと、覆い板部5の接続孔5aとの位置が一致するようにして、覆い板部5が接続部2の挟持片212の位置に配置され、可動側の挟持片211が、固定側の挟持片212に向かって回動するように移動させる〔図1(E)参照〕。そして、圧入突起211aが覆い板部5の接続孔5a及び固定側の挟持片212の圧入孔212aに圧入状態で挿入させ、覆い板部5の接続箇所を挟持片211と挟持片212とで挟持状態にして、強固に固着するものである〔図1(D)参照〕。また、柄部A1から覆い板部5を取り外すには、可動側の挟持片211を、薄肉部211tを回動中心として回動させつつ、圧入突起211aを圧入孔212a及び接続孔5aから外せばよい。
【0034】
また、第1実施形態では、可動側の挟持片211に圧入突起211aを設け、固定側の挟持片212に圧入孔212aを設ける構成としているが、これとは反対に、可動側の挟持片211に圧入孔212aを設け、固定側の挟持片212に圧入突起211aを設ける構成としても構わない。
【0035】
次に、第2実施形態を図2(A),(B),(C)に基づいて説明する。この第2実施形態では、接続部2にホック具3が具備されたものである。柄部A1における接続部2は、第1実施形態と同様に、二股状挟持部21が設けられている。挟持片211及び挟持片212は共に柄本体部1と連続して固定された不動の構成であり、両挟持片211,212には貫通孔211b,212bが形成されている。また、覆い板部5の接続箇所にも、貫通孔5bが形成されている〔図2(B),(C)参照〕。
【0036】
そして、ホック具3は、雄ホック部31と雌ホック部32とから構成される。雄ホック部31には、雄ベース部311にダボ凸部311aと円形鍔状のフランジ311bとを有しており、また雌ホック部32は、雌ベース部321にダボ凹部321aと円形鍔状のフランジ321bとを有している〔図2(C)参照〕。雄ベース部311及び雌ベース部321は、共に同一直径の円筒形状であり、これらの直径は、貫通孔211b,212b及び貫通孔5bの内径と同等又は僅かに小さく形成されている。また、両フランジ311b,312bの直径は、貫通孔211b,212b及び貫通孔5bの内径よりも大きく形成されている〔図2(B),(C)参照〕。
【0037】
前記ダボ凸部311aは、通常のホックのダボと同様の形状で、略紡錘球形状をなしている。また、ダボ凹部321aは、図示されないバネが内装され、ダボ凹部321aに挿入されたダボ凸部311aをダボ凹部321a内で嵌合固定するタイプのものである。そして、接続部2の両挟持片211,212に、覆い板部5の接続箇所を挿入し、貫通孔211b,212b及び覆い板部5の貫通孔5bに両側から雄ホック部31と雌ホック部32を突き合わせるように挿入する。
【0038】
両挟持片211,212の貫通孔211b,212b及び覆い板部5の貫通孔5b内でホック具3のダボ凸部311aをダボ凹部321aに嵌合固定させる〔図2(B)参照〕。嵌合連結された雄ホック部31と雌ホック部32とは両方のフランジ311b,321bによって、両挟持片211,212を挟持状態にし、両挟持片211,212による覆い板部5の挟持状態を極めて強固な固着状態とするものである〔図2(B)参照〕。
【0039】
次に、第3実施形態を図2(D),(E)に基づいて説明する。この第3実施形態では、柄部A1における接続部2は、第1,第2実施形態と同様に、二股状挟持部21が設けられている。挟持片211及び挟持片212は共に柄本体部1と連続して不動構造であり、一方の挟持片211の内方側には押圧突起211cが形成され、他方の挟持片212の内方側は平坦面に形成されている。そして、覆い板部5の接続箇所が、挟持片211と挟持片212との間に挿入される。賭このとき、挟持片211の押圧突起211cと挟持片212とによって、覆い板部5の接続箇所が挟持固着される構造となる。押圧突起211cは、長方形膨出状又は畝状に形成され、できるだけ、覆い板部5の接続箇所を挟持片212側に広範囲に押圧できるようにすることが好ましい。
【0040】
次に、第4実施形態を図2(F)に基づいて説明する。この第4実施形態では、柄部A1の接続部2は、その先端、つまり覆い板部5との接続箇所が部分的に平坦面部22が形成され、該平坦面部22と、覆い板部5の接続箇所に面ファスナ4が設けられたものである。該面ファスナ4は、鉤状起毛面部41と環状起毛面部42とからなり、一般に使用される布ファスナと同等のものである。そして、鉤状起毛面部41が柄本体部1の平坦面部22に両面テープにて貼着され、環状起毛面部42が覆い板部5の接続箇所に貼着されるものである。そして、柄部A1と覆い板部5とは、面ファスナ4によって着脱自在の構成となる。
【0041】
次に、第5実施形態として、柄部A1の材料に針金材を使用したものについて図4(D)に基づいて説明する。この実施形態では、柄部A1を構成する柄本体部1及び覆い板部5の一部を構成する部位に針金材を使用し、覆い板部5の全面にフィルムシート5sを使用したものである。
【0042】
さらに詳述すると、柄本体部1と覆い板部5のフレーム5fが1本の針金にて形成されるものである。柄本体部1及びフレーム5fは、それぞれがループ状に形成され、該フレーム5fを箇所には、フィルムシート5sが貼着される。フィルムシート5sは、一般の食品用ラップ材が使用される。つまり、フィルムシート5sは、重ねるだけでた、密着状に接合する素材を使用することがこのましい。また、柄本体部1とフレーム5fとの境部には、ゴム輪,紐或いは細い針金等による結束部材5tで締結しておくこともある。
【0043】
次に、前述したように、感染防止具Aにおいて、柄部A1と覆い板部5とは、接続部2を介して着脱自在の構成を示したが、柄部A1と覆い板部5とは、別部材であるが、着脱自在となる構成とはしないで、柄部A1と覆い板部5とを固着して、柄部A1と覆い板部5とを一体的に形成することもある〔図4(E)参照〕。この場合には、柄部A1と覆い板部5とは、接着剤等にて固着するものである。
【0044】
次に、柄部A1の柄本体部1は、前述したように、平板状又は平帯状或いは断面円形状に形成される。さらに、柄部A1の柄本体部1は、図3に示すように、長手方向中間箇所に屈曲部11が形成され、該屈曲部11を介して柄部A1が段差状に構成された実施形態が存在する。柄本体部1は、屈曲部11の両側では、その延在方向においてズレル構成となり、一方側が設置柄部12で、他方側が握り手部13となる。
【0045】
そして、屈曲部11と設置柄部12と握り手部13によって略階段状の構成となる。本発明の感染防止具Aを載置台8に載置したときに、設置柄部12と覆い板部5とが載置台8上に接地するときには、握り手部13は、屈曲部11によって、載置台8の上面から浮かぶように設置される。これによって、感染防止具Aを使用する人は、該感染防止具Aを載置台8から手に持とうとするには、載置台8に振れることなく握り手部13を握ることができ、より一層即座に柄部A1を手にすることができる。
【0046】
次に、覆い板部5は、その外形が一見すると、通常の「うちわ」に似ており、その外周が曲線にて構成される〔図1(A),(C),図2(A),図3(A),(B)等参照〕。具体的には、逆水滴状或いは紡錘状である。また、覆い板部5は、挿入の外形を長方形又は正方形等の方形状としたり、或いは台形状に形成されることもある〔図4(A)参照〕。
【0047】
さらに、覆い板部5の幅方向両側は、同一面側に折曲形成された側面板部51,51が設けられる実施形態も存在する〔図4(B)参照〕。両側面板部51,51は、覆い板部5の正面に対して適宜の角度に折曲された部分であり、その屈曲角度は、正面の面上に対して90度以下とすることが好ましい。この両側面板部51,51によって、飛沫拡散範囲を狭めることができる。
【0048】
また、覆い板部5の一部の面には印刷が施された略示図、或いはシールが貼着されることもある。これらは、印刷又はシール等は広告として使用されるものである。これらの印刷又はシールの貼着領域は、覆い板部5の正面の左右方向両側,上下方向両側の部分に設けられたり、或いは柄部A1に設けられることもある。覆い板部5に広告が印刷されたり、シールが貼着された構成においても、透明又は半透明とした覆い板部5が概念に含まれる。
【0049】
次に、本発明の感染防止具Aに具備される消毒兼用スタンドBについて図6に基づいて説明する。該消毒兼用スタンドBは、飲食店或いは飲食用スタンドを備えたスーパー,コンビニ等において本発明の感染防止具Aを常備しておく場合に、感染防止具Aと共に設置しておくことが好ましいものである。
【0050】
消毒兼用スタンドBは、2つの実施形態が存在する。まず、第1実施形態では、特に、柄部A1を消毒するものである。消毒兼用スタンドBは、1つの柄収納部61と、1つの噴霧容器収納部62とを備えたものであり、柄収納部61の幅方向の一方側に噴霧容器収納部62が設けられている。そして、柄収納部61と噴霧容器収納部62とは連通路63にて連通されている〔図6(A),(B)参照〕。柄収納部61には、感染防止具Aの柄部A1が出し入れ自在に収納される。
【0051】
噴霧容器収納部62には、スプレータイプの消毒液噴霧容器7が収納される。消毒液噴霧容器7は、ボトル本体部71に消毒液が充填され、ボトルキャップ部72には、押しボタン73が備わっており、押しボタン73には、噴霧口73aが設けられている。押しボタン73が押されることによって、押しボタン73に設けられた噴霧口73aから消毒液が噴霧される構成となっている〔図6(A),(C)参照〕。
【0052】
噴霧容器収納部62には、消毒液噴霧容器7が押しボタン73側から収納できるようになっている。噴霧容器収納部62の底部には、押しボタン73の略半分程度が挿入できる凹部62aが形成されている。そして、噴霧容器収納部62に消毒液噴霧容器7をボトルキャップ部72側が下方となるようして、収納し、凹部62aに押しボタン73が挿入される〔図6(A)参照〕。
【0053】
このとき、押しボタン73の噴霧口73aは、連通路63と同一高さ且つ同一位置となるように設定され、噴霧口73aと連通路63が同一位置となるように載置ている〔図6(A),(C)参照〕。そして、ボトル本体部71は、噴霧容器収納部62の上端開口から一部が上方に突出するように設定される。これによって、ボトル本体部71を下方に押すことで、押しボタン73が押されたことと同一動作となり、押しボタン73の噴霧口73aから連通路63を介して柄収納部61に消毒液が霧状に噴霧され、柄収納部61に収納されている柄部A1は、消毒されることになる〔図6(C)参照〕。
【0054】
次に、消毒兼用スタンドBにおける第2実施形態では、特に、覆い板部5を消毒するものである。消毒兼用スタンドBは、1つの覆い板収納部64と、2つの噴霧容器収納部62とを備えたものであり、覆い板収納部64の幅方向の両側に噴霧容器収納部62がそれぞれ設けられている。覆い板収納部64は、覆い板部5の全体が十分に収まるような容量を有し、その開口はスリット状の長方形として形成されている。
【0055】
そして、覆い板収納部64と噴霧容器収納部62とは連通路63にて連通されている〔図7(A),(B)参照〕。覆い板収納部64には、感染防止具Aの覆い板部5が出し入れ自在に収納される。2つの噴霧容器収納部62には、スプレータイプの消毒液噴霧容器7がそれぞれ収納される。そして、2つの消毒液噴霧容器7の押しボタン73を押すことにより、覆い板収納部64の幅方向両側の連通路63から消毒液が噴霧される構成となっている〔図7(A),(C)参照〕。
【0056】
また、第2実施形態の変形例として、覆い板収納部64の幅方向両側にノズルが設けられ、一本の消毒液噴霧容器7の噴霧口73aと両前記ノズルとをY字状の分岐チューブで連結し、一本の消毒液噴霧容器7で覆い板収納部64の幅方向両側の両ノズルから消毒液が噴霧される構成とすることもある。
【0057】
次に、本発明の感染防止具を対人会食時に使用することについて図5に基づいて説明する。図5は、対人で会食を行っている状態を示す。まず、本発明の感染防止具Aは、通常において、和食,洋食,中華料理等のあらゆる食事においてテーブル等の平面状の載置台8上に平置き状態で載置される。まず、人と向かい合って会食が行われる場合、会話時では、会話を開始する直前に、載置台8上に載置されている感染防止具Aの柄部A1を、手に取り、覆い板部5を口元に寄せて口を覆いつつ、会話を行う〔図5(A)参照〕。
【0058】
会話をしていないとき、或いは食事をしているときには、感染防止具Aは、載置台8上の手の届く範囲内に置いておく。ここで、好ましくは、感染防止具Aの載置位置は、余裕を有して、即座に柄部A1を手に取れる範囲にあることが好ましい。そして、感染防止具Aの柄部A1を手にするため、腕を延ばし、柄部A1を手にすると共に、延ばした腕を、肘を中心に上方に円弧を描くように折り曲げれば、覆い板部5はそのまま、口元に位置するようにすることができる〔図5(B)参照〕。このような、感染防止具Aの柄部A1を手にしてから即座に覆い板部5を口元に移動させることが略瞬時に行うことができ、コロナ感染状況下において対人との会食時において相手と円滑に会話を進行させることができる。
【0059】
このようにすることで、食事と会話との間で口を覆う動作を最短時間で行うことができる。このように、会話時には感染防止具Aにて口を覆う動作は、一般のマスクを使用した場合において、マスクを口の顎の間を往復させることよりも、早く、円滑にでき、さらに清潔感を有するものである。そして、口を覆う覆い板部5は、透明又は半透明であり、会話中では、対人(相手)の会話の口の動きを確認できる。
【0060】
これによって、特に耳(聴覚)の不自由な人との対話においては、相手の口の動きで内容を把握できるという利点もある。本発明の感染防止具Aは、医療器具としての使用も可能であり、医療に携わる人々又は医療に関連する業務に携わる人々にとって、新型コロナの感染を防止することに寄与することができるものである。
【符号の説明】
【0061】
A…感染防止具、A1…柄部、1…柄本体部1…屈曲部、
2…接続部、21…二股状挟持部、211…挟持片、212…挟持片、3…ホック具、
31…雄ホック部、311a…ダボ凸部、32…雌ホック部、321a…ダボ凹部、
4…面ファスナ、5…覆い板部、B…消毒兼用スタンド、61…柄収納部、
62…噴霧容器収納部、63…連通路。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8