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▶ 松田 誠一の特許一覧

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  • 特開-マスクの留め具 図1
  • 特開-マスクの留め具 図2
  • 特開-マスクの留め具 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022064794
(43)【公開日】2022-04-26
(54)【発明の名称】マスクの留め具
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220419BHJP
【FI】
A41D13/11 H
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020183204
(22)【出願日】2020-10-14
(71)【出願人】
【識別番号】513174047
【氏名又は名称】松田 誠一
(72)【発明者】
【氏名】松田 誠一
(57)【要約】
【課題】 耳に掛けて着用する不織布マスクなどは、耳の後ろ側にマスク紐をまわして装着するため、マスク紐がピアスやイヤリング、眼鏡、イヤフォンなどの耳に付ける物品と干渉する。マスクを着脱する際にはマスク紐が眼鏡に絡まったり、ピアスやイヤリングに引っ掛かったりしないよう注意を払う必要があった。
【解決手段】 本発明に係るマスクの留め具は、両耳の対輪脚と耳輪脚に挟まれた耳甲介艇に挿入してマスク紐を固定するため、ピアスやイヤリング、眼鏡、イヤフォンなどと干渉することは無く、それぞれ個別に着脱することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスク紐を取り付ける接続部を備え、弾力性や伸縮性に優れた天然ゴムや合成ゴムなどの素材を使用した、耳の対輪脚と耳輪脚に挟まれた耳甲介艇に挿入して装着する、一対のマスクの留め具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布マスクや布マスクなどを装着するためのマスクの留め具に関する。
【背景技術】
【0002】
耳に掛けて着用するマスクは、マスク紐が顔の前面から耳の後ろを通って装着される。
眼鏡やイヤフォン、ピアスやイヤリングなどを身に着けていると、マスク紐が通る経路と重なり、それぞれの物品を着脱する際には、マスク紐に引っ掛からないよう注意を払う必要があった。
【0003】
先行技術文献の特許文献1に示した留め具を用いれば、マスク紐は耳の下を通過し首の後ろで取り付けられるため、特許文献1の目的とは異なるが、眼鏡や小さいピアスなどとの干渉は避けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015ー93036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の留め具を使用しても、イヤフォンのケーブルや大きなイヤリングなど、耳から下に下がっている物品に対しては、マスクを着脱する際に干渉してしまうため、やはりマスク紐が引っ掛からないよう注意を払う必要がある。
【0006】
耳に装着する眼鏡やイヤフォンまたそのケーブル、ピアスやイヤリングにも干渉せず、どの物品に関しても個別に着脱できるマスクの留め具が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るマスクの留め具は、マスク紐を固定するための接続部を備え、弾力性や伸縮性に優れた天然ゴムや合成ゴムなどの素材を使用し、耳の対輪脚と耳輪脚に挟まれた耳甲介艇に挿入して装着する、両耳で一対となるマスクの留め具である。
【発明の効果】
【0008】
耳甲介艇の位置にマスク紐を固定することで、耳に装着する各物品とマスク紐との干渉が防げ、マスクや各物品を個別に着脱することができる。
【0009】
また留め具は左右の耳で一対となっているので片方の耳だけ外し、他方の耳でマスクを保持することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】円盤状の留め具の実施例
図2】マスク紐へ取り付けた留め具
図3】耳に装着した留め具の状態
【発明を実施するための形態】
【0011】
この発明を実施するための形態を図を用いて説明する。尚、本実施の形態に記載する構成要素の形状等は、特に発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【実施例0012】
図1に円盤状の留め具の実施例を示す。留め具1,2は両耳に装着するため一対となっており、弾力性や伸縮性に優れた天然ゴムや合成ゴムなどの素材を使用して、耳甲介艇に装着して固定しやすいように湾曲した形状をしている。
また留め具1,2には、丸穴の形状をしたマスク紐接続部3,4が設けられている。
【0013】
図2に、マスク本体5の両端にあるマスク紐6,7に、留め具1,2を取り付けた状態を示す。マスクを顔に着けた時に耳甲介艇の位置に来るマスク紐の部分を折り返し、その折り返し部分8,9を留め具のマスク紐接続部3,4の丸穴に挿入して固定する。
【0014】
留め具は伸縮性に優れた素材であるため、力を加えてマスク紐接続部3、4の丸穴を大きく広げて、マスク紐の折り返し部分8,9を挿入し、力を加えない状態に戻せば丸穴の収縮力で折り返したマスク紐は固定される。
【0015】
図3に、留め具を付けたマスクを、耳に装着した状態を示す。
耳輪脚12と対輪脚13に挟まれた耳甲介艇14に、留め具1を挿入して固定することで、マスク紐6は、イヤフォン10やそのイヤフォンケーブル11、眼鏡のつる15にも干渉しないところを通過する。
また耳の下をマスク紐が通過しないため、図示はしていないがピアスやイヤリングを装着していてもマスク紐が干渉することはない。
【0016】
実施例で示した形状の他にも、耳甲介艇14に固定できれば、留め具の形状は球体形状やくさび形であっても良く、またマスク紐接続部も丸穴以外のリング状の突起物のような形状をしていても良い。
【符号の説明】
【0017】
1、2…留め具、3、4…マスク紐接続部、5…マスク本体、6、7…マスク紐、8、9…マスク紐の折り返し部分、10…イヤフォン、11…イヤフォンケーブル、12…耳輪脚、13…対輪脚、14…耳甲介艇、15…眼鏡のつる。
図1
図2
図3