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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022064874
(43)【公開日】2022-04-26
(54)【発明の名称】顕微鏡用の制御装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 21/00 20060101AFI20220419BHJP
【FI】
G02B21/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021168131
(22)【出願日】2021-10-13
(31)【優先権主張番号】20201719
(32)【優先日】2020-10-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】511079735
【氏名又は名称】ライカ マイクロシステムズ シーエムエス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Leica Microsystems CMS GmbH
【住所又は居所原語表記】Ernst-Leitz-Strasse 17-37, D-35578 Wetzlar, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】オリヴァー コイル
(72)【発明者】
【氏名】フォルカー シャハト
(72)【発明者】
【氏名】カイ リッチェル
【テーマコード(参考)】
2H052
【Fターム(参考)】
2H052AA08
2H052AC26
2H052AC34
2H052AD06
2H052AD18
2H052AF14
2H052AF21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】結像されるべき試料範囲をより簡単にかつより迅速に見つけ出すことを可能にする、顕微鏡用の制御装置、顕微鏡、および顕微鏡を制御する方法を提供する。
【解決手段】顕微鏡用の制御装置148であって、制御装置148は、顕微鏡の光結像システム112の焦点合わせおよび/または位置決めを試料102に対して相対的に変更するために、ユーザにより操作されるように構成された操作装置132と、光結像システムにより顕微鏡の検出器114に向けられた検出光116から焦点外の光を排除するために顕微鏡に含まれている検出ピンホール124の開口126を調整するように構成されたアクチュエータ140と、操作装置のユーザ操作に応じて所定の動作条件を検出し、所定の動作条件の検出時に検出ピンホールの開口を変化させる、特に増大させるためにアクチュエータを制御するように構成されたプロセッサ104と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顕微鏡(100)用、特に共焦点顕微鏡用の制御装置(148)であって、前記制御装置(148)は、
前記顕微鏡(100)の光結像システム(112)の焦点合わせおよび/または位置決めを試料(102)に対して相対的に変更するために、ユーザにより操作されるように構成された操作装置(132)と、
前記光結像システム(112)により前記顕微鏡(100)の検出器(114)に向けられた検出光(116)から焦点外の光を排除するために前記顕微鏡(100)に含まれている検出ピンホール(124)の開口(126)を調整するように構成されたアクチュエータ(140)と、
前記操作装置(132)のユーザ操作に応じて所定の動作条件を検出し、前記所定の動作条件の検出時に前記検出ピンホール(124)の前記開口(126)を変化させる、特に増大させるために前記アクチュエータ(140)を制御するように構成されたプロセッサ(104)と、
を含む制御装置(148)。
【請求項2】
前記所定の動作条件は、前記操作装置(132)により提供される所定の焦点合わせモードを含み、前記プロセッサ(104)は、前記所定の焦点合わせモードの検出時に前記検出ピンホール(124)の前記開口(126)を増大させるために前記アクチュエータ(140)を制御するように構成されている、
請求項1記載の制御装置(148)。
【請求項3】
前記操作装置(132)は、選択的に、粗焦点合わせモードでは第1のステップサイズおよび/または第1の焦点合わせ速度で前記光結像システム(112)の焦点合わせを変更し、微焦点合わせモードでは第2のステップサイズおよび/または第2の焦点合わせ速度で前記光結像システム(112)の焦点合わせを変更するように構成されており、前記第1の焦点合わせ速度は、前記第2の焦点合わせ速度よりも大きく、前記第1のステップサイズは、前記第2のステップサイズよりも大きく、前記所定の動作条件は、前記粗焦点合わせモードを含む、
請求項1または2記載の制御装置(148)。
【請求項4】
前記プロセッサ(104)は、前記粗焦点合わせモードでは前記アクチュエータ(140)を制御して前記検出ピンホール(124)の前記開口(126)を第1のサイズに設定し、前記微焦点合わせモードでは前記アクチュエータ(140)を制御して前記検出ピンホール(124)の前記開口(126)を第2のサイズに設定するように構成されており、前記第1のサイズは、前記第2のサイズよりも大きい、
請求項3記載の制御装置(148)。
【請求項5】
前記プロセッサ(104)は、前記検出器(114)から出力された画像データを評価するように構成されている、
請求項1から4までのいずれか1項記載の制御装置(148)。
【請求項6】
前記プロセッサ(104)は、前記画像データの前記評価に基づき前記光結像システム(112)が前記試料(102)のターゲット範囲に焦点を合わせられたターゲット焦点合わせ状態を検出するように構成されている、
請求項5記載の制御装置(148)。
【請求項7】
前記プロセッサ(104)は、前記画像データの前記評価に基づき前記所定の動作条件を検出するように構成されている、
請求項5または6記載の制御装置(148)。
【請求項8】
前記プロセッサ(104)は、前記検出ピンホール(124)の前記開口(126)を調整するために、前記画像データの前記評価に基づき前記アクチュエータ(140)を制御するように構成されている、
請求項5から7までのいずれか1項記載の制御装置(148)。
【請求項9】
前記画像データの前記評価は、輝度評価を含む、
請求項5から8までのいずれか1項記載の制御装置(148)。
【請求項10】
前記プロセッサ(104)は、前記画像データにより表される平均的な輝度に基づき前記所定の動作条件を検出するように構成されている、
請求項9記載の制御装置(148)。
【請求項11】
前記プロセッサ(104)は、前記検出ピンホール(124)の前記開口(126)のサイズに応じて、前記顕微鏡(100)の光源(118)により発せられる照明光(120)の強さを制御するように構成されている、
請求項1から10までのいずれか1項記載の制御装置(148)。
【請求項12】
前記プロセッサ(104)は、前記検出ピンホール(124)の前記開口(126)のサイズに応じて、前記顕微鏡(100)の走査装置(122)の走査速度を制御するように構成されている、
請求項1から11までのいずれか1項記載の制御装置(148)。
【請求項13】
前記操作装置(132)は、顕微鏡ステージ(138)と前記顕微鏡(100)の前記光結像システム(112)との間に、前記光結像システム(112)の光軸(O)に沿って相対的な運動を生ぜしめるように構成された焦点駆動装置(134)を有している、
請求項1から12までのいずれか1項記載の制御装置(148)。
【請求項14】
顕微鏡(100)、特に共焦点レーザ走査型顕微鏡であって、前記顕微鏡(100)は、
検出器(114)と、
試料(102)からの検出光(116)を前記検出器(114)に向けるように構成された光結像システム(112)と、
前記検出器(114)に向けられた前記検出光(116)から焦点外の光を排除するように構成された検出ピンホール(124)と、
請求項1から13までのいずれか1項記載の制御装置(148)と、
を有する顕微鏡(100)。
【請求項15】
顕微鏡(100)を制御する方法であって、
前記顕微鏡(100)は、検出器(114)と、試料(102)からの検出光(116)を前記検出器(114)に向けるように構成された光結像システム(112)と、前記検出器(114)に向けられた前記検出光(116)から焦点外の光を排除するように構成された検出ピンホール(124)と、前記光結像システム(112)の焦点合わせおよび/または位置決めを前記試料(102)に対して相対的に変更するためにユーザにより操作されるように構成された操作装置(132)と、を有しており、前記方法は、
前記操作装置(132)のユーザ操作に応じて前記顕微鏡(100)の所定の動作条件を検出するステップと、
前記所定の動作条件の検出時に、前記検出ピンホール(124)の開口(126)を変更する、特に増大させるためにアクチュエータ(140)を制御するステップと、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顕微鏡用、特に共焦点走査型顕微鏡用の制御装置に関する。さらに本発明は、顕微鏡および顕微鏡を制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
共焦点顕微鏡等の従来の顕微鏡システムは、検査されるべき試料範囲を決めるまたは見つけ出すために、光結像システム、例えば顕微鏡の対物レンズと試料との間の位置関係を、3つの空間方向X,YおよびZ全てにおいて調整するように構成されている。したがって、試料を保持する顕微鏡ステージを光結像システムに対して相対的に、光結像システムの光軸に沿って移動させ、これにより、光結像システムの焦点を試料に合わせるためには、Z駆動装置が使用され得る。択一的または付加的に、Z駆動装置は、光結像システムをその光軸に沿った方向に移動させるために使用されてもよい。同様に、顕微鏡ステージと光結像システムとを互いに相対的に、光軸に対して垂直な横方向に移動させるために用いられるX-Y駆動装置が設けられていてもよい。駆動装置は、モータを備えた駆動ユニットにより形成され得、駆動ユニットは、モニタ等の表示装置において試料の画像を観察しながら結像されるべき試料範囲を見つけ出すために、ユーザにより操作される。よって、モータを備えた駆動ユニットが使用され得るとはいえ、基本的にはユーザが手動操作を行い、試料の適切なターゲット範囲を見つけ出す。
【0003】
このような手動サーチは、骨の折れる過程になり得る。これは特に、試料が小さな試料範囲内でのみ蛍光を発する蛍光顕微鏡法に当てはまる。蛍光スポットのサーチは、特に平らな試料や共焦点顕微鏡法において多くの時間がかかる場合がある。したがって、十分な検出信号を得るためには、光結像システムの焦点面を正確に、観察すべき試料層と空間的に一致させる必要がある。よって、ユーザはしばしば、試料の画像をモニタで観察しながら試料の大部分を検査しなければならない。空間的に拡張された試料範囲の共焦点画像はポイント毎に生成されるため、特に画像データがモニタに表示される前に画像処理が行われる場合には、結果として得られた画像のモニタ上での更新に比較的長い時間がかかる。その結果、モニタで更新画像を観察しながら適切なターゲット範囲を見つけ出すユーザ操作には、極めて時間がかかることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ユーザが、結像されるべき試料範囲をより簡単にかつより迅速に見つけ出すことを可能にする、顕微鏡用の制御装置、顕微鏡、および顕微鏡を制御する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した目的は、各独立請求項に記載の主題により達成される。有利な実施形態は、各従属請求項および以下の説明において規定されている。
【0006】
顕微鏡用、特に共焦点レーザ走査型顕微鏡用の制御装置には操作装置が含まれており、操作装置は、顕微鏡の光結像システムの焦点合わせと位置決めとを試料に対して相対的に変更するために、ユーザにより操作されるように構成されている。制御装置にはアクチュエータが含まれており、アクチュエータは、検出ピンホールの開口を調整するように構成されており、検出ピンホールは、光結像システムにより顕微鏡の検出器に向けられた検出光から、焦点外の光を排除するために顕微鏡に含まれている。制御装置にはさらにプロセッサが含まれており、プロセッサは、操作装置のユーザ操作に応じて所定の動作条件を検出し、所定の動作条件の検出時に、検出ピンホールの開口を変化させる、特に増大させるためにアクチュエータを制御するように構成されている。
【0007】
制御装置は、ユーザが、結像されるべき試料の適切なターゲット範囲のサーチ動作を、従来の顕微鏡システムに比べてより簡単かつより迅速に行うことができるようにする。プロセッサ制御されるアクチュエータを用いて検出ピンホールの開口を増大させることにより、顕微鏡システムの共焦点性を自動的に低下させ、これにより、試料からの光を検出可能な、光軸に沿った範囲のサイズを増大させることが可能である。以下にこのことを、「検出範囲の深さ」という表現を用いて説明する。これは特に、検出器により検出される焦点外の光に対する抑止特性を低下させることにより達成され得る。つまり、光結像システムの焦点面の上下に増大された範囲からの光も、通常は例えば1~2のエアリーユニットの直径/サイズを有する例えば検出ピンホールを用いて「真の共焦点設定」により検出される、焦点面の上下の範囲のサイズに比べ、同様に検出され得る。したがって、検出器が、試料から発せられた検出光を受信する検出範囲の深さを自動的に増大させることが可能である。よって、光結像システムを試料に対して焦点合わせしかつ/または試料に対して相対的な、光結像システムの横方向位置を変更するためにユーザが操作装置を作動させると、例えばモニタ上でユーザが観察可能な結像された試料範囲も相応して拡大されることになる。結果として、サーチ動作が加速されると共に、モニタ上で継続して更新される画像を観察する際に、ユーザは視覚的なフィードバックをより迅速に受け取ることになる。
【0008】
制御装置は特に、検出範囲の深さが小さく、光結像システムを試料に対して焦点合わせする動作に時間がかかる共焦点結像に好適である。したがって、光結像システムの焦点面が蛍光マーカまたはスポットを含む試料のターゲット範囲に正確に一致していないと、結果としてモニタ上に得られる画像には基本的にノイズのみが含まれており、蛍光マーカまたはスポットに対する焦点合わせに必要とされ得る焦点変更を大まかに推定することさえできない。このような状態において、制御装置は有利には、検出範囲の深さを自動的に増大させ、ユーザにより行われる焦点合わせプロセスをスピードアップさせるために使用され得る。
【0009】
制御装置は、焦点合わせに関して特に有利であるが、光結像システムの光軸に対して垂直な横方向での蛍光スポットのサーチを加速させるためにも使用され得る。したがって、操作装置のユーザ操作に応じて検出範囲の深さを増大させることは、いわば、サーチ動作中に試料と光結像システムとが互いに相対的に移動させられるときに横方向に走査される軸方向の試料範囲を拡大させることになる。
【0010】
制御装置は、ユーザがサーチ動作をスピードアップさせることができるようにするため、試料が照明光に晒される時間を大幅に短縮することができる。よって、感光性の試料の光退色を回避することができかつ/または生きている試料に対する照明光の光毒性を低下させることができる。
【0011】
所定の動作条件は、操作装置により提供される所定の焦点合わせモードを含んでいてよい。プロセッサは、所定の焦点合わせモードの検出時にアクチュエータを制御して、検出ピンホールの開口を増大させるように構成され得る。この実施形態では、プロセッサは、操作装置のユーザ操作に応じて所定の焦点合わせモードの作動を認識する。所定の焦点合わせモードの認識は、検出ピンホールの開口が変更される、特にサーチ支援モード以外の動作モードにおいて適用される開口設定に比べて増大されるサーチ支援モードをトリガするために利用され得る。
【0012】
1つの好適な実施形態では、操作装置は選択的に、粗焦点合わせモードでは第1のステップサイズおよび/または第1の焦点合わせ速度で光結像システムの焦点合わせを変更し、かつ微焦点合わせモードでは第2のステップサイズおよび/または第2の焦点合わせ速度で光結像システムの焦点合わせを変更するように構成されている。第1の焦点合わせ速度は第2の焦点合わせ速度よりも大きくてよく、第1のステップサイズは第2のステップサイズよりも大きくてよい。所定の動作条件は、粗焦点合わせモードを含んでいてよい。この実施形態では、ユーザが粗焦点合わせモードを選択すると、サーチ支援モードが作動させられてよい。
【0013】
好適には、プロセッサは、粗焦点合わせモードではアクチュエータを制御して検出ピンホールの開口を第1のサイズに設定し、かつ微焦点合わせモードではアクチュエータを制御して検出ピンホールの開口を第2のサイズに設定するように構成されており、前記第1のサイズは前記第2のサイズよりも大きい。検出ピンホールの開口のサイズは、段階的に調整または設定され得る-例えば検出ピンホールの開口のサイズは、検出ピンホールの最小または最大開口値の例えば5%(または10%または別の適切な値)の係数を有する複数のステップにより増大または縮小され得る-または検出ピンホールの開口のサイズは連続的に調整または設定され得、この場合、検出ピンホールの開口は、例えば連続線形関数またはその他の任意の連続数学関数により増大または縮小させられる。
【0014】
プロセッサは、検出器から出力された画像データを評価するように構成され得る。画像データの評価は、適切なターゲット範囲のサーチ動作においてユーザを支援するために利用され得る。このために画像データは、明るさ/輝度、コントラスト、信号対雑音比等といった特定の画像パラメータに関して評価されてよい。
【0015】
1つの好適な実施形態では、プロセッサは、画像データの評価に基づき光結像システムが試料のターゲット範囲に焦点を合わせられたターゲット焦点合わせ状態を検出するように構成されている。例えば、画像データの評価が、1つの試料範囲の画像が高輝度を示すということを明らかにした場合、この試料範囲は、上述した試料のターゲット範囲として識別され得る。
【0016】
プロセッサは、画像データの評価に基づき所定の動作条件を検出するように構成され得る。例えば、画像データの評価が、対応する画像が低輝度を示すということを明らかにした場合、この輝度情報は、サーチ支援モードをトリガする所定の動作条件の存在を表していてよい。なぜならば、結像されるべき適切な試料範囲が、まだ見つけ出されていないからである。
【0017】
プロセッサはさらに、検出ピンホールの開口を調整するために、画像データの評価に基づきアクチュエータを制御するように構成され得る。好適には、画像データの評価には輝度評価が含まれる。
【0018】
1つの好適な実施形態では、プロセッサは、画像データにより表される平均的な輝度に基づき所定の動作条件を検出するように構成され得る。例えば、画像全体にわたり平均された低輝度は、所定の動作条件の確実な指標であり得る。
【0019】
プロセッサは、検出ピンホールの開口のサイズに応じて、顕微鏡の光源により発せられる照明光の強さを制御するように構成され得る。この実施形態は、集められる光子と、検出ピンホールの開口のサイズと、の比が既知であるということを利用する。この比に基づき検出ピンホールを制御して、輝度の変化を回避することができる。
【0020】
好適には、プロセッサは、検出ピンホールの開口のサイズに応じて顕微鏡の走査装置の走査速度を制御するように構成されている。例えば、共焦点レーザ走査型顕微鏡においてこのような走査装置は、照明光が試料にわたり走査されるように照明光および/または検出光を方向付けかつ試料から発せられる検出光を検出器に向けるために使用される。このような構成では、サーチ支援モードにおいて走査過程を加速させるために走査速度が高められてよく、これにより、サーチ動作中にユーザが経験する視覚的なフィードバックが改良される。
【0021】
操作装置は、顕微鏡ステージと顕微鏡の光結像システムとの間に、光結像システムの光軸に沿って相対的な運動を生ぜしめるように構成された焦点駆動装置を有していてよい。焦点駆動装置は、モータを備えた駆動装置または手動の駆動装置であり得る。追加的または択一的に、操作装置は、モータを備えたまたは手動のX-Y駆動装置を有していてもよく、このX-Y駆動装置は、試料を保持する顕微鏡ステージと光学結像システムとを互いに相対的に、光軸に対して垂直な横方向に移動させるように構成されている。手動の駆動装置の場合、操作装置は、顕微鏡ステージと光結像システムとを互いに相対的に移動させる量を検出し、かつ相応する検出信号をプロセッサに出力するように構成されたセンサまたはエンコーダを有していてよい。さらに操作装置は、各駆動装置を制御するためにユーザにより操作され得る遠隔制御ユニットを有していてもよい。いずれにせよ、操作装置は上述した例に限定されるわけではない。プロセッサが、本明細書に記載のように検出ピンホールを制御するユーザ操作を検出することができるようにする、あらゆる形式の操作装置が使用され得る。
【0022】
別の態様では、顕微鏡、特に共焦点顕微鏡が提供される。この顕微鏡は、検出器と、試料からの検出光を検出器に向けるように構成された光結像システムと、検出器に向けられた検出光から焦点外の光を排除するように構成された検出ピンホールと、上述したような制御装置と、を有している。
【0023】
別の態様では、顕微鏡を制御する方法が提供され、この顕微鏡は、検出器と、試料からの検出光を検出器に向けるように構成された光結像システムと、検出器に向けられた検出光から焦点外の光を排除するように構成された検出ピンホールと、光結像システムの焦点合わせおよび/または位置決めを試料に対して相対的に変更するためにユーザにより操作されるように構成された操作装置と、を有している。この方法は、以下のステップ、すなわち:操作装置のユーザ操作に応じて顕微鏡の所定の動作条件を検出するステップ;および所定の動作条件の検出時に、検出ピンホールの開口を増大させるためにアクチュエータを制御するステップを含む。
【図面の簡単な説明】
【0024】
以下に、図面を参照して特定の実施形態を説明する。
図1】1つの実施形態による制御装置を有する共焦点顕微鏡の概略的な線図である。
図2】1つの実施形態による、顕微鏡を制御する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1には顕微鏡100の概略的な線図が示されており、顕微鏡100は、共焦点レーザ走査型顕微鏡(CLSM)として構成されていてよい。したがって本実施形態では、顕微鏡100は、ポイント毎に試料102の結像を行うために用いられ、その結果得られる試料の画像は、複数の像点または画素から成っている。
【0026】
共焦点レーザ走査型顕微鏡100はプロセッサ104を有しており、プロセッサ104はコンピュータ106に接続されてよい。さらに、コンピュータ106に接続され、試料102の画像110を表示するモニタ108が設けられていてよい。
【0027】
共焦点レーザ走査型顕微鏡100は光結像システム112を有しており、光結像システム112は、試料102の選択されたターゲット範囲を、例えばポイントセンサにより形成された検出器114において結像させるように構成されている。試料102の1点から発せられる検出光116は、図1に破線で示すように、光結像システム112により検出器114に向けられる。光結像システム112は、図1では単一のブロックとして単に略示されているに過ぎないということに留意されたい。ただし光結像システム112は、試料102に面した対物レンズや、光検出経路内で対物レンズの下流側に配置されたチューブレンズ等の、複数のレンズ素子(図1には図示せず)を有していてよい。
【0028】
共焦点レーザ走査型顕微鏡100はさらに、照明光120を発するレーザ光源118を有していてよく、照明光120は、図1に実線で示すように、光結像システム112を通り試料102へ案内される。よって、光結像システム112は、照明光120で試料102を照明するためと、照明された試料102から発せられる検出光116を検出器114に向けるためと、に用いられる。光検出経路を照明経路から分離するためには、ビームスプリッタ144が設けられていてよい。ビームスプリッタ144は、例えばダイクロイックミラーにより形成されており、ダイクロイックミラーは、レーザ光源118により発せられた照明光120を試料102の方に反射しかつ検出光116を検出器114の方に送る分光特性を有している。
【0029】
試料102を通る照明光120をポイント毎に走査するために、共焦点レーザ走査型顕微鏡100は、走査装置122を有している。図1に示す実施形態では、走査装置122は、1つまたは2つの傾動可能なミラー146を有していてよく、ミラー146は、照明光120を試料102にわたり、光結像システム112の光軸Oに対して垂直な横方向XおよびYに沿って走査するように構成されている。走査装置122は、照明光120に対して動作するだけでなく、試料102から光結像システム112により集められた検出光116も、検出器114に向けられるときに走査装置122に入る。よって図1に示す実施形態は、照明光120が試料102にわたり横方向走査動作をX方向とY方向とに行っても、検出器114の形態の固定ポイントセンサを用いて検出光116の受信を可能にする、いわゆるデスキャン構成を提供する。
【0030】
共焦点レーザ走査型顕微鏡100は、検出器114の手前に配置された検出ピンホール124を有している。検出ピンホール124は、検出器114に入射する検出光116の横断面を画定する開口126を有している。以下でより詳しく説明するように、検出ピンホール124の開口126は、検出光116が検出器114により受信される検出範囲の深さを変更するために調整され得る。
【0031】
任意には、共焦点レーザ走査型顕微鏡100はさらに照明ピンホール128を有しており、照明ピンホール128は、レーザ光源118から発せられる照明光120の横断面を画定する開口130を有している。したがって、照明ピンホール128はポイント型照明源と見なされてよく、この場合、検出ピンホール124は、光学的に照明ピンホール128に対応する、検出器114の手前の平面内に配置されている。上述したポイント照明源は、必ずしも照明ピンホールにより形成されているわけではないということに留意されたい。例えば、適切な光ファイバがレーザ光源118に結合され、光ファイバの発光端部がポイント照明源を形成してもよい。
【0032】
観察されるべき試料102の適切なターゲット範囲を見つけ出すために、光結像システム112と試料102との間の位置関係は3つの空間方向X,Y,Z全てにおいて可変であり、この場合、Z方向は光軸Oに対して平行であり、X,Y方向は光軸Oに対して垂直である。このために共焦点レーザ走査型顕微鏡100は操作装置132を有しており、操作装置132は、光結像システム112のZ方向の焦点合わせとX-Y方向の位置決めとを試料102に対して相対的に変化させるためにユーザにより操作され得る。一例として、操作装置132は、軸方向のZ駆動装置と横方向のX-Y駆動装置とを作動させるためにユーザにより手動で操作される遠隔制御装置を有していてよい。これらの駆動装置は、それぞれ二重矢印134および136として図1に単に概略的にのみ図示されているに過ぎない。Z駆動装置は、焦点合わせ動作を行うためにユーザにより操作され、焦点合わせでは、試料102と光結像システム112との間の軸方向距離が、光軸Oに沿って変更される。同様にX-Y駆動装置136も、試料102をX方向およびY方向に沿って光結像システム112に対して相対的に移動させるための横方向位置決め動作を行うために、ユーザにより操作される。X-Y駆動装置は、横方向XおよびYに沿って光軸Oに対して垂直に可動の顕微鏡ステージ138に統合されていてもよい。駆動装置134,136は、X,YおよびZ方向に沿った意図的な動作を生ぜしめるように構成された、モータを備えた軸により形成され得る。
【0033】
言うまでもなく、上述の焦点・横方向位置決め機構は単なる例として理解されるべきものである。例えば、顕微鏡ステージ138を横方向に動かすよりも、むしろ光結像システム112を、試料102が配置された固定顕微鏡ステージに対して相対的に動かすことが可能である。
【0034】
共焦点レーザ走査型顕微鏡100は、検出ピンホール124の開口126を調整するように構成されたアクチュエータ140を有している。任意には、照明ピンホール128の開口130を調整するために別のアクチュエータ142が設けられていてもよい。両アクチュエータ140,142は、プロセッサ104に接続され得る。
【0035】
以下で説明するように、共焦点レーザ走査型顕微鏡100は、図1に全体的に148として示された制御装置を有しており、制御装置は、結像されるべき試料範囲を、ユーザが従来の顕微鏡システムにおけるよりも一層簡単かつ迅速に見つけ出すことを可能にする。図1に示す特定の実施形態では、上述した制御装置148は、プロセッサ104と、コンピュータ106と、操作装置132とに加えて、Z駆動装置134と、X-Y駆動装置136と、検出ピンホール124の開口126を変更するために駆動され得るアクチュエータ140と、を有していてよい。任意には、照明ピンホール128の開口130のサイズを調整するために別のアクチュエータ142が設けられていてもよい。
【0036】
概して、プロセッサ104は、操作装置132のユーザ操作に応じて所定の動作条件を検出し、所定の動作条件の検出時に、検出ピンホール124の開口126を変化させる、特に増大させるためにアクチュエータ140を制御するように構成されている。検出ピンホール124の開口126が増大されると、検出光116が検出器114により受信される検出範囲の深さが、低空間分解能という犠牲を払って増大される。その結果、結像されるべき適切な試料範囲を見つけ出すためのユーザ操作は、分解能を犠牲にして、検出範囲の深さを増大することにより支援される。
【0037】
より具体的には、制御装置148は、操作装置132のユーザ操作に応じてプロセッサ104により上述した動作条件が検出された場合に作動させられるサーチ支援モードを提供し、この場合、ユーザ操作とは、モニタ108上で継続して更新される画像110を観察しながらユーザが適切な試料範囲を見つけ出そうとすることを指す。サーチ支援モードの作動をトリガする動作条件は、この動作条件が適切な試料範囲のサーチ動作を行うというユーザの意図を確実に表すように、予め適切に規定され得る。
【0038】
図1に示す特定の実施形態では、プロセッサ104は操作装置132に接続されており、操作装置132がユーザにより操作されると、操作装置132から検出情報を受信する。例えば、操作装置132は、Z駆動装置134を用いた焦点合わせ動作および/またはX-Y駆動装置136を用いた位置決め動作を行うためにユーザが操作装置132を作動させていることを表す検出信号をプロセッサ104に出力してよい。したがって、プロセッサ104は、上述した焦点合わせ動作および位置決め動作のうちの1つが操作装置132を用いて行われる状況を検出することにより、共焦点レーザ走査型顕微鏡100の所定の動作条件を認識することができる。この場合、所定動作の認識が、支援モードの作動をトリガする。
【0039】
一例として、動作条件は、操作装置132により提供される所定の焦点合わせモードを含んでいてよい。ユーザが操作装置132を作動させて所定の焦点合わせモードに入ると、対応する検出信号が操作装置132からプロセッサ104に出力される。この検出信号に基づき、プロセッサ104は所定の焦点合わせモードが設定されたことを認識する。次いで、プロセッサ104は支援モードを作動させる。支援モードにおいて、プロセッサ104は検出ピンホール124の開口126を、支援モードに入る前に適用されていた所定の値よりも大きな値に増大させる。この所定の値は、比較的小さな検出範囲の深さひいては高空間分解能での結像動作を可能にする開口126のサイズを規定するものである。検出ピンホール124の開口126を増大することによって検出範囲の深さがより大きくなり、低分解能という犠牲を払うことで、モニタ108に表示される画像110に基づきユーザが観察することができる結像試料範囲が拡大される。結果として、適切な試料範囲のサーチ動作を、より迅速に行うことができる。
【0040】
1つの特定の実施形態では、制御装置148は、少なくとも2つの異なる焦点合わせモードを提供するように構成され得、これらのモードのうちの1つが、支援モードをトリガする動作条件を規定する。例えば、光結像システム112の焦点合わせが第1のステップサイズおよび/または第1の焦点合わせ速度において変更可能な粗焦点合わせモードが提供され得る。さらに、光結像システム112の焦点合わせが第2のステップサイズおよび/または第2の焦点合わせ速度において変更可能な微焦点合わせモードが提供され得、この場合、第1の焦点合わせ速度は第2の焦点合わせ速度よりも大きく、第1のステップサイズは第2のステップサイズよりも大きい。プロセッサ104は、操作装置132から出力された検出信号に基づき、ユーザにより選択されたのが粗焦点合わせモードなのか、または微焦点合わせモードなのかを認識するように構成されている。粗焦点合わせモードが選択された場合には、プロセッサ104がアクチュエータ140を制御して、検出ピンホール124の開口126を第1のサイズに設定する。他方において微焦点合わせモードが選択された場合には、プロセッサ104がアクチュエータ140を制御して、検出ピンホール124の開口126を、粗焦点合わせモードにおいて設定される第1のサイズよりも小さな第2のサイズに設定する。開口126の第2のサイズは、上述した所定の値に相応し得る。換言すると、プロセッサ104は、粗焦点合わせモードにおいて検出ピンホール124を制御して検出ピンホール124の開口126を拡大し、その結果、検出範囲の深さが微焦点合わせモードに比べて増大することになる。したがって、粗焦点合わせモードでは、結像されるべき適切なターゲット範囲のサーチが容易になる。
【0041】
プロセッサ104はさらに、検出器114から出力された画像データを評価し、このような評価を、適切なターゲット範囲のサーチ動作におけるユーザ支援に利用するように構成され得る。例えば、プロセッサ104は画像データの輝度評価を行い、この輝度評価を、支援モードをトリガする所定の動作条件が満たされているか否かの認識に利用してよい。一例として、プロセッサ104は、画像データにより表される平均的な輝度が低い場合に所定の動作条件が満たされていると認識し得る。
【0042】
画像データの評価は、光結像システム112が試料102のターゲット範囲に焦点を合わせられたターゲット焦点合わせ状態を検出するためにも利用され得る。例えば、画像データにおいて輝度評価が行われる場合には、プロセッサ104が目下の画像の平均的な輝度を評価することにより、ターゲット焦点合わせ状態を検出することができる。画像データを連続的に評価することにより、検出ピンホール124の開口126を、目下の画像データに基づき連続的に調整することができる。例えば、プロセッサ104は目下の輝度に基づきアクチュエータ140を制御してよく、これにより、検出ピンホール124の開口126は輝度に応じて連続的に調整し直される。輝度が低い場合には、アクチュエータ140は開口126を増大させるように制御される。対照的に、輝度が高い場合には、アクチュエータ140は開口126を縮小させるように制御される。
【0043】
任意には、プロセッサ104は、検出ピンホール124の開口126のサイズに応じてレーザ光源118を制御するように構成されている。したがって、レーザ光源118により発せられる照明光120の強さを、開口設定に基づき調整することが可能である。例えばプロセッサ104は、輝度の変動が広範に回避され得るように、開口設定に応じて照明光120の強さを調整し得る。さらに、開口126のサイズに応じた照明光120の強さの制御は、如何なる露出過度の発生も防止するために利用され得る。
【0044】
さらに、プロセッサ104は、検出ピンホール124の開口126のサイズに応じて走査装置122の速度を制御するように構成されていてもよい。例えば、走査速度は支援モードにおいて走査過程を加速させるために増大され得る。これにより、モニタ108上で画像110を観察することにより適切な試料範囲をサーチするときに、ユーザが経験するフィードバックが加速されることになる。
【0045】
図2には、1つの実施形態による、共焦点レーザ走査型顕微鏡100を制御する方法を示すフローチャートが示されている。
【0046】
共焦点レーザ走査型顕微鏡100の制御パラメータをデフォルト設定に基づき初期設定するステップS1の初期設定プロセスで図2に示す制御動作を開始した後に、ステップS2で制御動作を進める。ステップS2では、検出ピンホール124の開口126を設定する。S2を初めて実行する場合には、開口126を、支援モード以外の動作モードにおいて焦点外の光を排除するために適用される所定の値に設定する。
【0047】
ステップS3では、試料102にわたる照明光120の走査および上述したようなデスキャン構成に基づく検出器114での検出光116の受信により、共焦点結像プロセスを行う。したがって、画像110がモニタ108に表示される。ステップS2およびS3は、図2において順次実行されるように示されていることに留意されたい。ただし、S2およびS3は同時に実行されてもよい。
【0048】
ステップS4では、結像プロセスが停止されるべきか否かのクエリが行われる。結像を停止すべき場合には、制御動作はステップS5に進み、制御動作は終了する。結像を継続すべき場合には、制御動作はステップS6に進む。
【0049】
ステップS6では、操作装置132のユーザ操作に応じて支援モードの作動をトリガする所定の動作状態にあるか否かを、プロセッサ104が認識する。ステップS6で所定の動作状態にはないと認識された場合には、プロセスはステップS3に戻り、開口126の所定の値に基づき共焦点結像プロセスを再び実行する。したがって、共焦点結像は、ステップS5において結像が停止されるまで、またはステップS6において所定の動作状態が認識されるまで、開口126の標準的な設定に基づき続けられる。
【0050】
ステップS6で所定の動作状態にあると認識された場合には、制御動作が支援モードを設定してステップS2に戻り、ステップS2において検出ピンホール124の開口126を、所定の値からより大きな値に変更する。ステップS3では、増大された開口126に基づき共焦点結像プロセスを行う。支援モードでは開口126の増大により、検出光116が検出器114により受信される検出範囲の深さも相応してより大きくなっている。したがって、支援モードでは低空間分解能という犠牲を払って画像形成が加速されることになる。共焦点結像は、ステップS5において結像が停止されるまで、またはステップS6において所定の動作状態には最早ないと認識されるまで、増大された開口126に基づき続けられる。
【0051】
上述した実施形態は、単なる例として理解されるべきものである。例えば、上記の制御動作は検出ピンホール124の設定に応じて1つの動作状態しか提供しないが、共焦点走査型顕微鏡100の動作状態に応じて照明ピンホール128を制御することも可能である。
【0052】
本明細書で使用されるように、用語「および/または(かつ/または)」は、関連する記載項目のうちの1つまたは複数の項目のあらゆる全ての組み合わせを含んでおり、「/」として略記されることがある。
【0053】
いくつかの態様を装置の文脈において説明してきたが、これらの態様が、対応する方法の説明も表していることが明らかであり、ここではブロックまたは装置がステップまたはステップの特徴に対応している。同様に、ステップの文脈において説明された態様は、対応する装置の対応するブロックまたは項目または特徴の説明も表している。
【符号の説明】
【0054】
100 共焦点レーザ走査型顕微鏡
102 試料
104 プロセッサ
106 コンピュータ
108 モニタ
110 画像
112 光結像システム
114 検出器
116 検出光
118 レーザ光源
120 照明光
122 走査装置
124 検出ピンホール
126 検出ピンホールの開口
128 照明ピンホール
130 開口
132 操作装置
134 Z駆動装置
136 X-Y駆動装置
138 顕微鏡ステージ
140 アクチュエータ
142 アクチュエータ
144 ビームスプリッタ
146 ミラー
148 制御装置
図1
図2
【外国語明細書】