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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022006501
(43)【公開日】2022-01-13
(54)【発明の名称】広告表示システム及び広告表示方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220105BHJP
【FI】
G06Q30/02 380
G06Q30/02 320
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020108743
(22)【出願日】2020-06-24
(71)【出願人】
【識別番号】000144027
【氏名又は名称】株式会社ミツバ
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】本間 文司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】能動的に広告を見てもらえるようにしつつ、かつ、交通機関を利用してもらえるようにすることができる。
【解決手段】広告表示システムは、同一の商品又はサービスに関して、広告主が設定するメイン広告と、表示内容を書き換え可能なリード広告とを表示する乗り物を利用するユーザが使用するユーザ端末に、商品又はサービスに関する広告を表示させる端末表示制御部と、端末表示制御部が表示した広告に対するユーザからのメッセージの入力を受け付けるイベント処理部と、入力されたメッセージに基づいてリード広告の表示内容を更新する広告表示制御部と、メッセージを入力したユーザに対してインセンティブを付与するインセンティブ付与部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一の商品又はサービスに関して、広告主が設定するメイン広告と、表示内容を書き換え可能なリード広告とを表示する乗り物を利用するユーザが使用するユーザ端末に、前記商品又はサービスに関する広告を表示させる端末表示制御部と、
前記端末表示制御部が表示した前記広告に対する前記ユーザからのメッセージの入力を受け付けるイベント処理部と、
入力された前記メッセージに基づいて前記リード広告の表示内容を生成する広告表示制御部と、
前記メッセージを入力した前記ユーザに対してインセンティブを付与するインセンティブ付与部と、
を備える広告表示システム。
【請求項2】
前記イベント処理部は、前記ユーザから入力された前記メッセージが前記リード広告に採用されたか否かを検出し、
前記広告表示制御部は、採用された前記メッセージに基づいて前記リード広告の表示内容を更新し、
前記インセンティブ付与部は、前記メッセージが前記リード広告に採用されたか否かに応じて異なるインセンティブを前記ユーザに付与する
請求項1に記載の広告表示システム。
【請求項3】
前記イベント処理部は、前記端末表示制御部が表示する前記広告に関する商品の購入又はサービスの利用の有無を検出し、
前記インセンティブ付与部は、前記商品の購入又は前記サービスの利用の有無に応じて異なるインセンティブを前記ユーザに付与する
請求項1又は請求項2に記載の広告表示システム。
【請求項4】
前記乗り物を前記ユーザが利用したことを検出する利用検出部を備え、
前記インセンティブ付与部は、前記乗り物の利用の有無に応じて異なるインセンティブを前記ユーザに付与する
請求項1から請求項3の何れか一項に記載の広告表示システム。
【請求項5】
前記インセンティブは、前記乗り物の運賃の割引、又は広告に関する商品もしくはサービスそれ自体もしくはその割引である
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の広告表示システム。
【請求項6】
前記端末表示制御部が表示する前記広告に掲載される情報量は、前記メイン広告に掲載される情報量よりも多い
請求項1から請求項5の何れか一項に記載の広告表示システム。
【請求項7】
前記リード広告は、デジタルサイネージにより表示される
請求項1から請求項6の何れか一項に記載の広告表示システム。
【請求項8】
端末表示制御部が、同一の商品又はサービスに関して、広告主が設定するメイン広告と、表示内容を書き換え可能なリード広告とを表示する乗り物を利用するユーザが使用するユーザ端末に、前記商品又はサービスに関する広告を表示させ、
イベント処理部が、前記端末表示制御部が表示した前記広告に対する前記ユーザからのメッセージの入力を受け付け、
広告表示制御部が、入力された前記メッセージに基づいて前記リード広告の表示内容を生成し、
インセンティブ付与部が、前記メッセージを入力した前記ユーザに対してインセンティブを付与する、
広告表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告表示システム及び広告表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
バス等の交通機関では、運賃収入の他に広告収入がある。例えばバスでは、通勤や通学で乗る人に対し、ほぼ毎日同じ広告を提供することができる。利用者が多い地域では多くの人に広告を提供でき、広告効果が高い。またバスはエリアを限定して走行しているため、地域性の高い広告を提供することができる。
広告効果を向上させる技術として、デジタルサイネージを用いて、電車やバスなどの交通機関の車両に設置されているディスプレイに表示する広告と、交通機関の駅やバス停などの停留所に設置されているディスプレイに表示する広告とを連携させて、乗客が同一の広告を見る機会を増やすものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-14351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、広告を表示することはできるが、必ずしも乗客にその広告を見てもらえるとは限らない。広告を見てもらえる可能性がある人の属性等を考慮して広告を切り替えて表示することも考えられるが、広告を見てもらった場合にその人の属性に合った広告を表示することで興味を引くことができるものであり、そもそも広告を見ていない人を見てもらえるように誘引するものではないため、広告を見ようとする行動を積極的に起こさせるものではない。
また、交通機関にとっては、交通機関の利用機会をより高めたいという要望がある。
【0005】
そこでこの発明は、上述の課題を解決する広告表示システム及び広告表示方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、広告表示システムは、同一の商品又はサービスに関して、広告主が設定するメイン広告と、表示内容を書き換え可能なリード広告とを表示する乗り物を利用するユーザが使用するユーザ端末に、前記商品又はサービスに関する広告を表示させる端末表示制御部と、前記端末表示制御部が表示した前記広告に対する前記ユーザからのメッセージの入力を受け付けるイベント処理部と、入力された前記メッセージに基づいて前記リード広告の表示内容を生成する広告表示制御部と、前記メッセージを入力した前記ユーザに対してインセンティブを付与するインセンティブ付与部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、能動的に広告を見てもらえるようにしつつ、かつ、交通機関を利用してもらえる機会を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1の実施形態による広告表示システムの概略構成図である。
図2】本発明の第1の実施形態による中央管理装置が記憶するユーザDBのデータ構造を示す概略図である。
図3】本発明の第1の実施形態による中央管理装置が記憶する広告DBのデータ構造を示す概略図である。
図4A】本発明の第1の実施形態による車両の外観を示す斜視図である。
図4B】本発明の第1の実施形態による車両の外観を示す正面図である。
図4C】本発明の第1の実施形態による車両の外観を示す背面図である。
図4D】本発明の第1の実施形態による車両の外観を示す右側面図である。
図4E】本発明の第1の実施形態による車両の外観を示す左側面図である。
図5】本発明の第1の実施形態による車両の内部における広告表示装置の設置例を示す概略図である。
図6】本発明の第1の実施形態による広告表示システムにおける車載広告を表示する際の動作を示す概略図である。
図7】本発明の第1の実施形態による広告表示システムにおける非車載広告を表示する際の動作を示す概略図である。
図8】本発明の第1の実施形態によるユーザ端末が表示する非車載広告の一例を示すイメージ図である。
図9】本発明の第1の実施形態による広告表示システムにおけるインセンティブを付与する際の動作を示す概略図である。
図10】本発明の第1の実施形態による広告表示システムが実行する広告表示処理の手順を示すフローチャートである。
図11】本発明の第2の実施形態による広告表示システムが実行する広告表示処理の手順を示すフローチャートである。
図12】本発明の第3の実施形態による中央管理装置が記憶するユーザDBのデータ構造を示す概略図である。
図13】本発明の第3の実施形態による中央管理装置が記憶する広告DBのデータ構造を示す概略図である。
図14】本発明の第3の実施形態による車両外部に表示する車載広告の一例を示すイメージ図である。
図15】本発明の第3の実施形態による車両内部に表示する車載広告の一例を示すイメージ図である。
図16】本発明の第3の実施形態によるユーザ端末が表示する非車載広告の一例を示すイメージ図である。
図17】本発明の第3の実施形態による広告表示システムにおけるメッセージを投稿する際の動作を示す概略図である。
図18】本発明の第3の実施形態による広告表示システムにおけるリード広告を生成する際の動作を示す概略図である。
図19】本発明の第3の実施形態による広告表示システムが実行する広告表示処理の手順を示すフローチャートである。
図20】本発明の第4の実施形態による広告表示システムが実行する広告表示処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態による広告表示システム及び広告表示方法を図面を参照して説明する。
【0010】
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態による広告表示システムの概略構成図である。
広告表示システム100は、中央管理装置1と、車両2と、ユーザ端末3と、広告主端末4とを含んで構成される。
【0011】
中央管理装置1は、広告表示システム100を統括して制御するサーバ装置である。
乗り物の一例としての車両2は、バスや電車等の広告を掲載可能な交通機関である。
ユーザ端末3は、車両2を利用するユーザ(乗客)が使用するスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末である。
広告主端末4は、車両2に掲載している広告の広告主が使用するパーソナルコンピュータやタブレット端末等である。
中央管理装置1と、車両2、ユーザ端末3及び広告主端末4とは、インターネット等のネットワークを介して通信接続する。
【0012】
中央管理装置1は、処理部11と、記憶部12と、広告選定部13と、ネットワーク通信部14とを備える。
処理部11は、中央管理装置1を統括して制御する。処理部11は、広告表示制御部111と、登録部112と、課金返金部113と、端末表示制御部114と、イベント処理部115と、利用検出部116と、インセンティブ付与部117とを備える。
【0013】
広告表示制御部111は、車両2の広告表示装置23に掲載する広告の表示制御をする。以下、車両2に掲載する広告を「車載広告」と称する。
登録部112は、広告表示システム100を利用するユーザのユーザ登録を行う。
課金返金部113は、ユーザ登録したユーザに対して課金や返金をする処理を実行する。例えば、課金返金部113は、ネットワーク通信部14を介して、車両2の検出装置24と通信し、ICカードを使用した車両2の運賃を精算する。
【0014】
端末表示制御部114は、ウェブサイト又はアプリケーション等を介してユーザ端末3に表示する情報を制御する。例えば、端末表示制御部114は、車両2に表示している広告と同一の商品又はサービスに関する広告をユーザ端末3に表示する。以下、ユーザ端末3に表示する広告を「非車載広告」と称する。非車載広告に掲載される情報量は、車載広告に掲載される情報量より多い。
イベント処理部115は、ユーザ端末3又は広告主端末4において発生したイベントを処理する。例えば、イベント処理部115は、ユーザ端末3からの通知に基づいて、端末表示制御部114がユーザ端末3に表示した広告をユーザが閲覧したことを検出する。
利用検出部116は、車両2からの通知に基づいて、車両2をユーザが利用した(乗車した)ことを検出する。
【0015】
インセンティブ付与部117は、ユーザがユーザ端末3を利用し、車両2に乗車する前に非車載広告を閲覧したことに応じて、付与する対象のインセンティブを決定する。インセンティブは、広告主から予め定めた決定ルールに従って決めるようにしてもよいし、交通機関が予め定めた決定ルールに従って決めるようにしてもよいし、ユーザの行動履歴に応じて決めるようにしてもよい。
広告主が定めた決定ルールを用いる場合、例えば、広告主が出稿した広告の車載広告または非車載広告に対応する商品の購入又はサービスを利用した場合に、当該商品の購入またはサービスを利用する際の代金を割引きをする割引券を発行することや、次回の商品購入やサービス利用時に使用可能なクーポン券を発行することであってもよい。
また、交通機関が定めた決定ルールを用いる場合、例えば、乗車する際の運賃を割引きする金額(あるいは返金する金額)が定められていてもよいし、次回乗車券(あるいは定期券)を購入する際に割引きをする金額が定められていてもよい。
【0016】
ユーザの行動履歴に応じて決まる場合の決定ルールとしては、事前に広告を閲覧した後、車両に乗車し、閲覧した広告に対応する商品やサービス等の購入等がない場合と、事前に広告を閲覧した後、車両に乗車し、閲覧した広告に対応する商品やサービス等の購入等があった場合とで、異なるインセンティブとなるようなルールであってもよい。
このようにして、どのようなインセンティブを付与するかが決定される。ここでは、付与されるインセンティブが決定されただけではインセンティブが実際に付与されるものではなく、付与する対象のインセンティブが決定された後、車両2に乗車したことと判定された場合に、当該決定されたインセンティブが付与される。
また、インセンティブ付与部117は、ユーザが非車載広告を閲覧した後に車両2を利用した場合に、ユーザに対しインセンティブを付与する。インセンティブは、車両2の運賃の割引、又は広告に関する商品もしくはサービスそれ自体もしくはその割引である。インセンティブの付与は、返金処理や、クーポンの付与、割引券の付与等である。返金処理は、現金を戻す、電子マネーを付与する(戻す)ことである。例えば、インセンティブ付与部117は、インセンティブが返金である場合には、付与したインセンティブに応じて課金返金部113によりユーザに返金する。
【0017】
記憶部12は、種々の情報を記憶する。例えば、記憶部12は、ユーザに関する情報を記憶するユーザDB(データベース)と、広告に関する情報を記憶する広告DB(データベース)とを備える。
広告選定部13は、記憶部12が記憶するユーザDB及び広告DBに基づいて、どの広告をどの交通機関(路線)にどのタイミング(時間帯、乗車したユーザの属性に応じて決める等)で配信するかを決定する。広告選定部13は、車両2に乗ったユーザの属性を集計し、その集計結果に応じて配信する広告を決定してもよい。
ネットワーク通信部14は、ネットワークを介して車両2、ユーザ端末3、及び広告主端末4と通信する。
【0018】
車両2は、送受信装置21と、表示制御装置22と、広告表示装置23と、検出装置24とを備える。
送受信装置21は、ネットワークを介して中央管理装置1と通信する。
表示制御装置22は、中央管理装置1からの指示に応じて広告表示装置23の表示を制御する。
広告表示装置23は、広告を表示するデジタルサイネージである。広告表示装置23は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイ装置である。
検出装置24は、ユーザが車両2を利用したこと(乗車及び降車)を検出する。具体的には、検出装置24は、ユーザが乗車する際に乗降口にあるリーダライタに、車両2の運賃を精算するためのICカードをかざし、リーダライタがICカードの情報を読み取ると、ユーザが車両2に乗車したと判定する。検出装置24は、ユーザが車両2に乗車したことを検出すると、送受信装置21を介して、ユーザが車両2を利用したことを中央管理装置1に通知する。
【0019】
ユーザ端末3は、送受信部31と、表示部32と、入力部33と、制御部34とを備える。
送受信部31は、ネットワークを介して中央管理装置1と通信する。
表示部32は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置である。
入力部33は、表示部32の表示画面上に設置されたタッチパネルや各種ボタン等であり、入力操作を受け付ける。表示部32と入力部33とをタッチパネルによって構成するようにしてもよい。
制御部34は、ユーザ端末3を統括して制御する。例えば、制御部34は、ユーザが非車載広告を閲覧したことを検出する。例えば、制御部34は、非車載広告を表示する広告画面が表示部32に表示されると、ユーザが広告を閲覧したと判定する。制御部34は、ユーザが広告を閲覧したことを検出すると、送受信部31を介して、ユーザが広告を閲覧したことを中央管理装置1に通知する。
【0020】
広告主端末4は、送受信部41と、表示部42と、入力部43と、制御部44とを備える。
送受信部41は、ネットワークを介して中央管理装置1と通信する。
表示部42は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示装置である。例えば、表示部42は、車載広告や非車載広告のプレビュー表示をする。これにより、広告主は、車載広告や非車載広告が車両2やユーザ端末3でどのように表示されるかを確認することができる。
入力部43は、キーボードやマウスや表示部42の表示画面上に設置されたタッチパネル等であり、入力操作を受け付ける。例えば、入力部43は、広告主が出稿した広告の広告データを登録する操作入力を受け付ける。
制御部44は、広告主端末4を統括して制御する。
【0021】
図2は、本実施形態による中央管理装置1の記憶部12が記憶するユーザDBのデータ構造を示す概略図である。
ユーザDBは、ユーザ情報と、乗車履歴と、広告閲覧履歴と、付与インセンティブと、インセンティブ使用状況とを対応付けて記憶する。
ユーザ情報は、ユーザの氏名、年齢、性別、属性(学生、社会人)、定期券の有無(購入した定期券の経路)、ICカードの識別情報、各ユーザを識別するユーザID、ユーザ名等を含む。
乗車履歴は、ユーザが車両2に乗ったか否かの履歴(乗車地点、降車地点、利用日時等)である。
広告閲覧履歴は、ユーザが車両2に乗る前に閲覧した広告についての履歴である。
付与インセンティブは、ユーザに付与するとして決定されたインセンティブを示す。
インセンティブ使用状況は、ユーザに付与するとして決定されたインセンティブが使用済み(返金済み、発券済み、発行済み)であるか否かを示す。
【0022】
図3は、本実施形態による中央管理装置が記憶する広告DBのデータ構造を示す概略図である。
広告DBは、広告情報と、配信対象交通機関と、配信履歴とを対応付けて記憶する。
広告情報は、広告の識別情報と、車載広告を車両2の広告表示装置23に表示するための広告データと、非車載広告をユーザ端末3に表示するための広告データとを含む。広告データは、静止画であってもよいし、動画像であってもよい。また、ユーザ端末3に表示する非車載広告の広告データには、音声が付加されていてもよい。
配信対象交通機関は、広告を配信する対象の交通機関と、経路(路線、コース等)とを識別可能な情報であり、例えば、これらの組み合わせを識別可能な運行識別情報を用いることができる。例えば、広告を出稿する店舗の近くを通過する経路が選択されていてもよい。或いは、女性向けの広告であれば、女子校近くを通る経路が選択されていてもよい。
配信履歴は、実際にいつどの経路で広告が配信されたかを示す履歴である。
【0023】
図4Aは、本実施形態による車両の外観を示す斜視図である。図4Bは、本実施形態による車両の外観を示す正面図である。図4Cは、本実施形態による車両の外観を示す背面図である。図4Dは、本実施形態による車両の外観を示す右側面図である。図4Eは、本実施形態による車両の外観を示す左側面図である。
図4Aから図4Eにおいて、本実施形態では、車両2の一例としてバスを例に説明する。車両2の右側面には、乗車扉と降車扉の間であって窓の下側において、2つの広告表示装置23が縦方向に並ぶように設置され、左側面において車両前方と後方との間における略中央であって窓の下側において、1つの広告表示装置23が設置されている。以下、説明の便宜を図るため、車両2の右側面の上部に設置される広告表示装置23を広告表示装置23A、右側面の下部に設置される広告表示装置23を広告表示装置23B、左側面に設置される広告表示装置23を広告表示装置23Cと称する。なお、各広告表示装置23A,23B,23Cに共通する事項については、A,B,Cの符号を省略し、単に「広告表示装置23」又は「各広告表示装置23」と記す場合がある。
【0024】
図5は、本実施形態による車両の内部における広告表示装置の設置例を示す概略図である。
イメージ51は、車両2の後方から前方を見たときの車内の様子を示す。車両2前方の拡大図52に示すように、車両2前方にある運転席と乗客用の座席との間(運転席の後ろ側)に設置される仕切板のうち、車両2後方側から前方を向いたときに見える面に広告表示装置23が設置されている。また、車両2の側面における窓上部の拡大図(符号53)示すように、窓の上部に2台の広告表示装置23が横方向に並ぶように設置されている。以下、説明の便宜を図るため、車内に設置される広告表示装置23のうち、仕切板に設置される広告表示装置23を広告表示装置23a、側面における窓上部に設置される2台の広告表示装置23のうち前方側を広告表示装置23b,後方側を広告表示装置23cと称する。なお、各広告表示装置23a,23b,23cに共通する事項については、a,b,cの符号を省略し、単に「広告表示装置23」又は「各広告表示装置23」と称する場合がある。
なお、広告表示装置23の設置位置は本例に示すものに限らず、壁面や窓近傍等、乗客から見える位置であればよい。また、車両2に掲載される広告は、広告表示装置23に表示されるものに限らず、車内や車外に設置される紙のポスターPや、車両2外部にペイントされるものであってもよい。
【0025】
続いて、本広告表示システム100の動作について説明する。
図6は、本実施形態による広告表示システムにおける車載広告を表示する際の動作を示す概略図である。
まず、広告主は、車両2に掲載する広告に関する広告情報を広告主端末4に入力することにより広告を投稿する。広告主端末4の送受信部41は、広告主によって入力された広告情報を中央管理装置1に送信する。中央管理装置1の広告選定部13は、広告主端末4から受信した広告情報を記憶部12の広告DBに書き込んで記憶する。続いて、中央管理装置1の広告表示制御部111は、車載広告の広告データを車両2に送信する。車両2の送受信装置21は、中央管理装置1から広告データを受信し、受信した広告データを表示制御装置22に出力する。表示制御装置22は、入力された広告データに基づいて広告表示装置23に車載広告を表示する。
【0026】
図7は、本実施形態による広告表示システムにおける非車載広告を表示する際の動作を示す概略図である。
ユーザ端末3は、ユーザからの操作入力に応じて、乗車する対象の交通機関と路線を指定する入力を受け付ける。ユーザ端末3は、ユーザから入力された交通機関と路線を表す情報を中央管理装置1に送信する。
中央管理装置1の端末表示制御部114は、ユーザ端末3から、交通機関と路線を表す情報を受信すると、この交通機関と路線の組み合わせに対応する広告データを広告DBから読み出す。そして端末表示制御部114は、非車載広告の広告データをユーザ端末3に送信する。ここで送信される広告データは、非車載広告である。ユーザ端末3の制御部34は、中央管理装置1から非車載広告を受信すると、この受信した非車載広告の広告データに基づいて非車載広告を表示部32に表示する。非車載広告は車載広告より詳細な情報を表示することができる。また、ユーザ端末3のユーザは、車両2に乗っていなくても表示部32に表示される非車載広告を見ることができるため、車両2における乗車位置や車両2の混雑具合等に影響されずに広告を見ることができる。これにより、広告効果をより高めることができる。
続いて、ユーザ端末3の制御部34は、ユーザによって表示部32に表示された非車載広告がタッチされたことを検出すると、非車載広告を閲覧したと判定することで非車載広告を閲覧したことを検出し、送受信部31を介して、非車載広告をユーザが閲覧したことを通知する広告閲覧通知を中央管理装置1に送信する。広告閲覧通知には、ユーザIDと、タッチされた非車載広告を識別することが可能な広告の識別情報と、ユーザが広告を閲覧した日時とを含む。中央管理装置1のイベント処理部115は、ユーザ端末3から広告閲覧通知を受信すると、当該広告閲覧通知に基づいて記憶部12が記憶するユーザDBの広告閲覧履歴に書き込むことで更新する。
非車載広告が閲覧された履歴を記憶するようにしたので、広告主は、ユーザが実際に広告を閲覧したことを実績として把握することできる。
また、インセンティブ付与部117は、非車載広告を閲覧した履歴が書き込まれると、この履歴に基づいて、付与するインセンティブを決定ルールに従って決定し、決定されたインセンティブを付与インセンティブとして記憶部12のユーザDBに書き込む。これにより、付与する対象のインセンティブが登録される。
【0027】
図8は、本実施形態によるユーザ端末が表示する非車載広告の一例を示すイメージ図である。
まず、ユーザ端末3の制御部34は、中央管理装置1から受信した非車載広告の広告データに基づいて、広告表示画面61を表示部32に表示する。広告表示画面61には、ユーザが利用する車両2の運行会社「〇〇交通」、路線名「△△線」及び行先「◇◇高校」が表示される。また、広告表示画面61には、車両2の車内に掲載される広告「ABC」、「DEF」及び「GHI」それぞれに対応する広告表示ボタンがその広告の掲載位置とともに表示される。図示する例では、各広告表示ボタンそれぞれの吹き出し線を車内のイメージ図に対応させることにより各広告の掲載位置を示している。イメージ図は、実際の車両2と同様のレイアウトとなっている。また、広告表示画面61には、各広告表示ボタンを押下することにより、それぞれに対応する広告を表示するガイド「クリックで詳細表示」が表示されている。ユーザ端末3の制御部34は、広告表示画面61において広告表示ボタンが押下(タッチ)されると、当該広告表示ボタンが押下されたことに基づいてユーザが広告を閲覧したことを検出する。この検出がなされると、検出されたことを示すデータと、検出された日時と、検出された非車載広告を識別する広告識別情報と、ユーザ識別情報と含む閲覧検出情報を、ユーザ端末3が中央管理装置1に送信する。
【0028】
ユーザ端末3の制御部34は、広告表示画面61において広告表示ボタンが押下されると、対応する広告を表示する広告画面62を表示部32に表示する。図示する例では、広告「ABC」に対応する広告表示ボタン611が押下されたときに表示される広告画面62を示す。広告画面62には、広告として、店舗名「ABC」、サービスの概要「カフェダイニングABC 11:00~20:00(月曜定休) Pあり(10台)」、メニューを表示するためのメニューへボタン、及び地図等が表示されている。また、広告画面62には、当該広告を閲覧してから車両2に乗った場合に得られるインセンティブの内容「この広告を閲覧してからバスに乗ると100円引きクーポン進呈」が表示されている。
【0029】
図9は、本実施形態による広告表示システムにおけるインセンティブを付与する際の動作を示す概略図である。
ユーザが車両2に乗車する際にICカードを車両2のリーダライタにタッチすると、車両2の検出装置24は、ユーザが車両2を利用したことを検出し、ユーザの利用を通知する利用通知を中央管理装置1に送信する。利用通知には、リーダライタが読み取ったICカードの識別情報と、乗車した日時とが含まれる。この利用通知には、乗車した車両2を識別する車両識別情報、車両2が運行している経路を識別する運行識別情報等を含むようにすることもできる。中央管理装置1の利用検出部116は、受信した利用通知に基づいて、記憶部12が記憶するユーザDBの乗車履歴として書き込むことでユーザDBを更新する。ここでは、利用検出部116は、ユーザDBに記憶されたユーザ情報のうち、利用履歴に含まれるICカードの識別情報と一致するICカードの利用履歴が記憶されたユーザ情報を特定し、特定されたユーザ情報に対応付けて乗車履歴として記憶する。続いて、中央管理装置1のインセンティブ付与部117は、ユーザDBが記憶する乗車履歴と広告閲覧履歴とに基づいて、ユーザが車両2に乗車する前に非車載広告を閲覧したか否かを判定する。ここでは、インセンティブ付与部117は、利用通知に含まれるICカードの識別情報に一致するICカードの識別情報を含むユーザ情報のうち、今回乗車した車両に対して割り当てられた車載広告に対応する広告閲覧履歴があるか否かを判定する。乗車した車両に対してどのような車載広告及び非車載広告が関連付けられているかについては、記憶部12の広告DBのうち、今回乗車した車両2の運行識別情報に対応する広告情報を参照することで特定することができる。インセンティブ付与部117は、特定された広告情報と、広告閲覧履歴とが対応関係にある場合には、広告閲覧履歴があるとして判定することができ、特定された広告情報と、広告閲覧履歴とが対応関係にない場合には、広告閲覧履歴がないとして判定することができる。
【0030】
インセンティブ付与部117は、ユーザが車両2に乗車する前に非車載広告を閲覧した履歴がある場合には、この広告閲覧履歴に対応して記憶された付与インセンティブをユーザに対して付与し、インセンティブが付与されたことをユーザ端末3に通知する。ユーザ端末3の制御部34は、インセンティブが付与されたことを表示部32に表示する。ユーザに対して付与されるインセンティブは、例えば、運賃の割引きである。この場合、例えば、ユーザ端末3の表示部32には、「運賃が20円割引きされ、180円となりました」等のメッセージが表示される。
【0031】
インセンティブの付与がユーザに車両2の運賃を返金する場合である場合における返金方法の一例を具体的に説明する。
(1)前払方式:まず、ユーザが車両2に乗る際に運賃を精算するときの返金方法を説明する。課金返金部113は、車両2の運賃が定額である場合、ユーザが乗ったときにICカードをリーダライタにタッチすると通常例えば200円の運賃をチャージ金額から減額する。しかし、課金返金部113は、値引き金額20円をインセンティブとして保有しているユーザであった場合には、チャージ金額から運賃200円減額するところを、インセンティブの金額である20円を値引きした金額を減額金額として求め、チャージ金額から減額金額である180円を減額する。
(2)後払方式:続いて、ユーザが車両2を降りる際に運賃を精算するときの返金方法を説明する。車両2の運賃が距離に応じて加算される場合(整理券の番号に応じて料金が決まる場合)、ユーザは車両2に乗る際にICカードをリーダライタにタッチしておき、かつ、降りる際にICカードをリーダライタにタッチする。課金返金部113は、ユーザが車両2を降りる際にICカードをリーダライタにタッチすると、乗車時にタッチされた際の停留所と降車時にタッチされた停留所との関係から、運賃(例えば1000円)を求め、例えば1000円のバス代の区間であった場合であって、ユーザが値引き金額20円をインセンティブとして保有しているときには、1000円からインセンティブの金額である20円を値引きした金額を減額金額として求め、チャージ金額から減額金額である980円を減額する。
(3)定期券利用の場合:続いて、ユーザが定期券を事前に購入している場合に返金する方法を説明する。課金返金部113は、次回の定期券購入時の価格を下げる。例えば、課金返金部113は、値引き金額100円をインセンティブとして保有しているユーザであった場合には、定期券の金額(例えば5000円)から、インセンティブ分100円を値引きして4900円を定期券の金額とする。すなわちこの例の場合、ユーザは、次回の定期券購入時において、5000円の定期券を4900円で購入できる。或いは、課金返金部113は、ICカードにインセンティブ分のポイントを付与するようにしてもよい。
このようにインセンティブを車両2の運賃の値引きや割引きにすることにより、ユーザにとって付与されたインセンティブを利用しようという意思が働きやすくなるため、インセンティブの利用を切っ掛けといて車両2の利用を促すことができる。これにより、交通機関の利用が促進されるため、交通機関の利用機会を高めることができる。
【0032】
また、インセンティブ付与部117は、インセンティブの有効期限を設定するようにしてもよい。これにより、広告を見ても車両2に乗ってもらえないということをなくし、車両2を利用してもらえるというメリットがある。
【0033】
図10は、本実施形態による広告表示システムが実行する広告表示処理の手順を示すフローチャートである。
まず、中央管理装置1の登録部112は、ユーザからのユーザ登録を受け付ける(ステップS101)。例えば、登録部112は、ウェブサイトやアプリケーションを介して、ユーザ登録に必要なユーザ情報を入力するための登録画面をユーザ端末3に表示し、ユーザ情報の入力を受け付ける。そして、登録部112は、登録画面において入力されたユーザ情報を記憶部12のユーザDBに書き込むことにより、ユーザ登録を行う。このようなユーザ登録処理は、ユーザが広告表示システム100を利用する際に事前に行う。
【0034】
続いて、中央管理装置1の端末表示制御部114は、ユーザが乗車する車両2を選定する乗車車両選定画面をユーザ端末3に表示し、ユーザから車両2の選択入力を受け付ける(ステップS102)。ユーザは、乗車車両選定画面において自身が利用する車両2を選択する。ここでは、車両2の選択は、いずれの車両2を利用するかについて特定できればよく、例えば、交通機関と路線の組み合わせを選択入力することであってもよい。ユーザ端末3は、ユーザによって選択入力された車両2を示す情報(あるいは交通機関と路線の組み合わせ)を中央管理装置1に送信する。
端末表示制御部114は、ユーザ端末3から送信された車両2を表す情報(あるいは交通機関と路線の組み合わせ)に対応する広告データのうち、非車載広告の広告データをユーザ端末3に送信する。ユーザ端末3は、中央管理装置1から送信された非車載広告を表示する広告表示画面を表示部32に表示する。ユーザ端末3は、表示された非車載広告がユーザによって閲覧されたことを検出すると、非車載広告を閲覧したことを中央管理装置1に送信する。ここで、ユーザ端末3は、表示された非車載広告の一部に表示された、広告の詳細な情報を要求するための詳細ボタンがタッチされた場合にユーザが非車載広告を閲覧したことを検出してもよいし、表示された非車載広告の一部に表示された「確認」ボタンがタッチされた場合にユーザが非車載広告を閲覧したことを検出してもよいし、表示された非車載広告が動画データである場合は、その動画データが最初から最後まで表示された場合に、ユーザが非車載広告を閲覧したことを検出してもよい。
【0035】
中央管理装置1のイベント処理部115は、ユーザ端末3から非車載広告を閲覧したことの通知を受信すると、非車載広告が閲覧されたと判定し(ステップS103-YES)、閲覧したユーザのユーザDBに広告閲覧履歴として書き込む(ステップS104)。一方、イベント処理部115は、乗車車両選択の時点から一定時間を経過しても非車載広告を閲覧した通知を受信しなかった場合には、非車載広告は閲覧されていないと判定し(ステップS103-NO)、ステップS105に移行する。
なお、ここで、上述した乗車車両選定の処理は、ユーザが車両2に乗車する日の例えば前日等において行う。これにより、ユーザは、乗車する車両2に表示される車載広告に関連する非車載広告を乗車前に自宅等において閲覧することができる。そのため、車両2内の混雑度合いの影響を受けない状況において閲覧することができる。また、ユーザ端末3から乗車車両選定の入力をしてもらうようにしたので、ユーザに対して車両2に乗車しようとする意識を高めてもらうことができる。
また、乗車車両選定の処理は、ユーザが複数の路線に乗車する場合や、車両2を利用してある区間を往復するような場合には、複数を選定することで、複数の非車載広告を事前に閲覧することもできる。
【0036】
中央管理装置1のイベント処理部115は、記憶部12に記憶された情報に基づいて、ユーザによる非車載広告の事前閲覧があったか否かを判定する(ステップS105)。事前閲覧とは、ユーザが車両2を利用する前に、当該利用する車両2の広告表示装置23に掲載される車載広告に対応する非車載広告を閲覧することである。イベント処理部115は、ユーザDBに、利用する車両2の広告表示装置23に掲載される車載広告に対応する非車載広告を閲覧したことを表す広告閲覧履歴が記憶されている場合には、事前閲覧があったと判定し、利用する車両2の広告表示装置23に掲載される車載広告に対応する非車載広告を閲覧したことを表す広告閲覧履歴が記憶されていない場合には、事前閲覧が無いと判定する。
利用検出部116は、イベント処理部115の判定結果に基づいて、ユーザによる非車載広告の事前閲覧があった場合(ステップS105;YES)には、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS106)。例えば、利用検出部116は、車両2に搭載されたリーダライタにICカードがタッチされたことに応じて送信される利用通知を受信したか否かを判定する。
利用通知を受信していない場合(ステップS106;NO)、インセンティブ付与部117は、ユーザが車両2に乗車していないと判定し、ステップS102の処理に戻る。一方、インセンティブ付与部117は、利用通知を受信しており、ユーザが車両2に乗車していると判定した場合(ステップS106;YES)には、ユーザに対しインセンティブを付与する(ステップS107)。その後、処理を終了する。
【0037】
一方、利用検出部116は、ユーザによる事前閲覧がなかった場合(ステップS105;NO)には、利用通知を受信したか否かに基づいて、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS108)。ユーザが車両2に乗車していない場合(ステップS108;NO)には、ステップS102の処理に戻る。一方、インセンティブ付与部117は、ユーザが車両2に乗車した場合(ステップS108;YES)には、インセンティブを付与しない(割引なし)(ステップS109)。その後、処理を終了する。
【0038】
このように、本実施形態によれば、広告表示システム100の中央管理装置1は、車両2を利用するユーザが有するユーザ端末3に、車両2に表示される広告(車載広告)と同一の商品又はサービスに関する広告(非車載広告)を表示させる端末表示制御部114と、端末表示制御部114が表示する広告をユーザが閲覧したことを検出するイベント処理部115と、車両2をユーザが利用したことを検出する利用検出部116と、ユーザが広告を閲覧した後に車両2を利用した場合に、ユーザに対しインセンティブを付与するインセンティブ付与部117と、を備える。このような構成により、広告表示システム100は、車両2に表示された広告と同一の商品又はサービスに関する広告をユーザ端末3においてユーザが閲覧し、その閲覧後に車両2を利用した場合には、インセンティブをユーザに付与する。
【0039】
これにより、ユーザに能動的に広告を見てもらうことができ、かつ、交通機関を利用してももらうことができる。広告主側が配信タイミングや内容を状況に合わせて広告を表示したとしても、そもそも従来車載広告はユーザが能動的に見るものではなくあくまでも受動的に「不必要な情報」として入ってくるものであったが、広告表示システム100によれば、ユーザが車載広告を「見てくれない」という根本的な課題を解決することができる。また、車両2に表示する広告と同一の商品又はサービスの広告をユーザ端末3に表示することにより、ユーザが予め車載広告と同じ広告を見ることができる状況をつくりだし、更に乗車したときに反復して広告を見てもらえるようになるため、広告効果を高めることができる。また、乗車時には、車内が混雑していたり、ユーザが窓から車外を見ていたり、読書や携帯端末の操作等をしている場合には、車内の広告を見てもらえないことがあるが、本実施形態によれば、車両2に乗る前に広告を閲覧するため、ユーザはゆっくりと広告を見ることができる。また、事前に広告を見た上で、車両2を利用し、その車内にて同じ広告を見た場合には、記憶の定着を進められ、広告を見た印象を高めることができる。
【0040】
また、ユーザは、広告を閲覧した上で車両2を利用することでインセンティブを貰うことができるため、広告の閲覧と車両2の利用とを結びつけることができる。これにより、ユーザに対して、車両2を利用する前に、能動的に広告を閲覧し、かつ、車両2を利用しようとするモチベーションを向上させることができる。
【0041】
このような効果があるため、広告主にとっては、広告料を支払った広告をユーザに見てもらいやすくなるというメリットがある。車両2内が満員気味であったりすると、車内の広告を見てもらえない可能性があるが、車両2に乗る前に、ユーザ端末3で予め(家や車両2の待ち時間で)ユーザに広告を見てもらえるため、車内環境に左右されずに広告をユーザに見てもらうことができる。
【0042】
また、車両2の交通機関(車両運行事業者)としては、広告収入を得ることができるとともに、インセンティブのために車両2を利用してもらえるため運賃収入も高めることが可能となる。また、インセンティブが運賃の割引きや値引きである場合には、インセンティブを利用するために車両2の運賃が安くなることで、ユーザに対し、車両2を利用しようとするモチベーションを向上させることができる。例えば、目的地まで自転車で行くこともできるが、運賃の割引があるのであれば車両2を利用しようとユーザに思ってもらえるメリットがある。
【0043】
また、ユーザにとっては、広告を見ておくことで、車両2の運賃を安くしてもらえるというメリットがある。また、車両2の運賃が安くなるなら乗ってみようと判断しやすくなり、また、通常より安く乗ることができるのであれば、乗る価値も高まる。
【0044】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態における広告表示システム100では、非車載広告を車両2への乗車前に事前閲覧したユーザに対し所定のインセンティブを付与しているが、本実施形態における広告表示システム100では、非車載広告ついて広告詳細の閲覧や、広告に関する商品の購入又はサービスの利用に応じて第一割引から第三割引までの異なるインセンティブをユーザに付与する点が異なる。広告詳細は、非車載広告に関してより詳細な情報が記載された広告である。例えば、広告詳細は、広告に関する商品又はサービスを購入するための画面等であってもよい。また、第一割引から第三割引は、その数字が大きいほど割引率が高く、数字が小さいほど割引率が低い。すなわち、第一割引が最も割引率が低く、第三割引が最も割引率が高い。
【0045】
本実施形態における端末表示制御部114は、ユーザが閲覧した非車載広告に関する詳細である広告詳細をユーザ端末3に表示する。
イベント処理部115は、端末表示制御部114が表示する広告や広告詳細をユーザが閲覧したことを検出する。また、イベント処理部115は、非車載広告に関する商品の購入又はサービスの利用の有無を検出する。例えば、イベント処理部115は、ユーザ端末3において非車載広告に関する商品の購入又はサービスの利用があった場合に、商品の購入又はサービスの利用があったことを検出する。
インセンティブ付与部117は、広告詳細の閲覧の有無、及び広告に関する商品の購入又はサービスの利用の有無に応じて異なるインセンティブをユーザに付与する。例えば、インセンティブ付与部117は、広告詳細の閲覧が有る場合には、広告詳細の閲覧が無い場合に比べて大きな(例えば割引率の高い)インセンティブをユーザに付与する。また、インセンティブ付与部117は、広告に関する商品の購入又はサービスの利用が有る場合には、商品の購入又はサービスの利用が無い場合に比べて大きな(例えば割引率の高い)インセンティブをユーザに付与する。また、インセンティブ付与部117は、広告の閲覧(視聴)時間や閲覧回数等、広告の閲覧状況に応じて異なるインセンティブをユーザに付与してもよい。
本実施形態における広告表示システム100の他の構成は、第1の実施形態におけるものと同様であるため、その説明を省略する。
【0046】
図11は、本実施形態による広告表示システムが実行する広告表示処理の手順を示すフローチャートである。
ステップS201~ステップS204までの処理は、第1の実施形態におけるステップS101~ステップS104までの処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0047】
イベント処理部115は、ユーザによる非車載広告の事前閲覧があった場合(ステップS205;YES)には、ユーザによる当該非車載広告の広告詳細の事前閲覧があったか否かを判定する(ステップS206)。例えば、イベント処理部115は、広告画面において、広告詳細を表示するための詳細ボタンが押下された場合に、広告詳細の閲覧を検出する。利用検出部116は、ユーザによる広告詳細の事前閲覧があった場合(ステップS206;YES)には、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS207)。車両2への乗車の有無の判定は、図10において説明した判定方法と同様であってもよい。ユーザが車両2に乗車していない場合(ステップS207;NO)には、ステップS202の処理に戻る。一方、イベント処理部115は、ユーザが車両2に乗車した場合(ステップS207;YES)には、ユーザが非車載広告に関する商品の購入やサービスの利用をしたか否かを判定する(ステップS208)。
サービスの利用をしたか否かの判定は、例えば、非車載広告の閲覧がされてから車両2への乗車がされるまでの間において、この非車載広告の閲覧をしたユーザによって、非車載広告が示す商品またはサービスの利用があったか否かを判定するようにしてもよい。この商品またはサービスの利用があったか否かについては、この非車載広告の広告主の広告主端末4から送信される販売実績データに基づいて判定するようにしてもよい。例えば、ユーザが車両2に乗車する際にリーダライタにタッチするICカードと同じICカードを利用して広告主端末4の広告主が管理する店舗において電子マネーにて支払をした場合に、その決済データ(購入商品名、購入日時、決済金額、ICカードの識別情報)を、販売実績データの中から広告主端末4が中央管理装置1に送信するようにしてもよい。これにより、中央管理装置1は、広告主端末4から受信した販売実績データに基づいて、ICカードの識別情報を基に、非車載広告を閲覧したユーザのユーザIDと、閲覧した非車載広告に対応する商品名と、販売日時に基づいて、非車載広告の閲覧がされてから車両2への乗車がされるまでの間において、この非車載広告の閲覧をしたユーザによって、非車載広告が示す商品またはサービスの利用があったか否かを判定するようにしてもよい。
インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用した場合(ステップS208;YES)、第三割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS209)。その後、処理を終了する。一方、インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用していない場合(ステップS208;NO)、第二割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS210)。その後、処理を終了する。
【0048】
一方、利用検出部116は、ユーザによる広告詳細の事前閲覧がなかった場合(ステップS206;NO)には、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS211)。ユーザが車両2に乗車していない場合(ステップS211;NO)には、ステップS202の処理に戻る。一方、イベント処理部115は、ユーザが車両2に乗車した場合(ステップS211;YES)には、ユーザが非車載広告に関する商品の購入やサービスの利用をしたか否かを判定する(ステップS212)。インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用した場合(ステップS212;YES)、第三割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS213)。その後、処理を終了する。一方、インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用していない場合(ステップS212;NO)、第一割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS214)。その後、処理を終了する。
【0049】
一方、利用検出部116は、ユーザによる非車載広告の事前閲覧がなかった場合(ステップS205;NO)には、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS215)。ユーザが車両2に乗車していない場合(ステップS215;NO)には、ステップS202の処理に戻る。一方、イベント処理部115は、ユーザが車両2に乗車した場合(ステップS215;YES)には、ユーザが非車載広告に関する商品の購入やサービスの利用をしたか否かを判定する(ステップS216)。インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用した場合(ステップS216;YES)、第三割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS217)。その後、処理を終了する。一方、インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用していない場合(ステップS216;NO)、インセンティブをユーザに付与しない(割引なし)(ステップS218)。その後、処理を終了する。
なお、この実施形態において、第三割引きが割引きの度合いが最も高く、第二割引き、第一割引き、割引きなし、の順に割引きの度合いが低い。
【0050】
このように、本実施形態によれば、端末表示制御部114は、ユーザが閲覧した広告に関する詳細である広告詳細をユーザ端末3に表示し、イベント処理部115は、端末表示制御部114が表示する広告詳細をユーザが閲覧したことを検出し、インセンティブ付与部117は、広告詳細の閲覧の有無に応じて異なるインセンティブをユーザに付与する。また、イベント処理部115は、端末表示制御部114が表示する広告に関する商品の購入又はサービスの利用の有無を検出し、インセンティブ付与部117は、商品の購入又はサービスの利用の有無に応じて異なるインセンティブをユーザに付与する。このような構成により、広告表示システム100は、広告詳細の閲覧状況や、広告に関する商品の購入又はサービスの利用に応じて、異なるインセンティブをユーザに付与する。これにより、これまでの受動的な与えられるだけの広告に比べ、ユーザが乗車する前の広告閲覧の状況に応じたインセンティブを得ることができるため、能動的に広告を活用することができ、更に広告効果を高めることができる。
【0051】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態における広告表示システム100では、第2の実施形態における機能に加えて、ユーザが広告作りに参加できる機能を有する。例えば、車載広告は、広告主がその表示内容を決定して出稿したメイン広告と、ユーザも表示内容に関わることが可能なリード広告とにより構成される。リード広告は、広告主が出稿した広告に対してユーザが投稿したメッセージに基づいて作成される広告である。リード広告は、メイン広告の閲覧を誘導したり強調する役割を持つ。ユーザは、ユーザ端末3において、閲覧した広告のなかで紹介された商品やサービスを利用した感想や、まだ利用していないが、利用してみたい等の印象や、商品やサービスを表すキャッチコピーをメッセージとして投稿することができる。例えば、ユーザは、メッセージとして「デザインが良いので使ってみたい」や「先月購入したが軽くて使いやすい」等の商品を勧めるメッセージはもちろん、他のメッセージも投稿することができる。広告主は、広告主端末4において、ユーザから投稿されたメッセージを見て、リード広告に載せたいものを選んで操作入力する。そうすると、車両2の広告表示装置23においてメイン広告が表示されると、ユーザからのメッセージが掲載されたリード広告も一緒に表示される。
【0052】
本実施形態における車両2の広告表示装置23は、同一の商品又はサービスに関して、広告主が設定するメイン広告と、表示内容を書き換え可能なリード広告とを表示する。
中央管理装置1のイベント処理部115は、リード広告に載せるユーザからのメッセージの入力を受け付ける。また、イベント処理部115は、ユーザから入力されたメッセージが広告主によりリード広告として採用するとして決定されたか否かを検出する。
インセンティブ付与部117は、第1及び第2の実施形態における機能を有する他に、メッセージの入力の有無、及び入力したメッセージがリード広告に採用されたか否かに応じて異なるインセンティブをユーザに付与する。例えば、インセンティブ付与部117は、リード広告に載せるメッセージの入力が有る場合には、メッセージの入力が無い場合に比べて大きな(例えば割引率の高い)インセンティブをユーザに付与する。また、インセンティブ付与部117は、入力したメッセージがリード広告に採用された場合には、採用されなかった場合に比べて大きな(例えば割引率の高い)インセンティブをユーザに付与する。
広告表示制御部111は、メッセージがリード広告に採用された場合には、車両2の広告表示装置23に表示するリード広告の表示内容を入力されたメッセージに基づいて生成する。
本実施形態における広告表示システム100の他の構成は、第2の実施形態におけるものと同様であるため、その説明を省略する。
【0053】
図12は、本実施形態による中央管理装置が記憶するユーザDBのデータ構造を示す概略図である。
本実施形態にけるユーザDBは、第1の実施形態におけるユーザDBの各項目に加えてメッセージ採用状況を記憶する。
メッセージ採用状況は、ユーザが投稿したメッセージを広告主が採用したか否かを示す。ここでは、メッセージ採用状況は、採用されたか否かを識別する情報を含むが、採用すると決定された日時を示す情報を含むようにしてもよい。
【0054】
図13は、本実施形態による中央管理装置が記憶する広告DBのデータ構造を示す概略図である。
本実施形態にける広告DBは、第1の実施形態における広告DBの各項目に加えて投稿メッセージとリード広告情報とを記憶する。
投稿メッセージは、メイン広告に対してユーザから投稿されたメッセージを、当該メッセージがリード広告に採用されたか否かの情報ととともに記憶する。
リード広告情報は、リード広告の広告データを、どのメイン広告に対応付いているか、リード広告に採用されたメッセージを投稿したユーザ、及びリード広告に採用されたメッセージの投稿日時と関連付けて記憶する。
【0055】
図14は、本実施形態による車両外部に表示する車載広告の一例を示すイメージ図である。
本図に示す例では、車両2の外部に設置された広告表示装置23Aには、広告主が表示内容を設定するメイン広告MA1が表示されている。また、広告表示装置23Aの下部に設置された広告表示装置23Bには、ユーザから投稿されたメッセージ「甘さ控えめなのでケーキを2個も食べちゃいました」と投稿したユーザのユーザ名「***さん」とを含むリード広告LA1が表示されている。また、広告表示装置23Cは、メイン広告に、ユーザから投稿されたメッセージ及び投稿したユーザ名を付加したメイン・リード複合広告CA1を表示している。メイン・リード複合広告は、メイン広告とリード広告とを同一の広告表示装置23に表示するものである。
【0056】
図15は、本実施形態による車両内部に表示する車載広告の一例を示すイメージ図である。
本図に示す例では、車両2の内部に設置された広告表示装置23aは、メイン・リード複合広告CA2を表示している。また、広告表示装置23bは、メイン広告MA2を表示している。また、広告表示装置23cは、リード広告LA2を表示している。
【0057】
上述した例のように、広告表示制御部111は、メイン広告とリード広告とを異なる広告表示装置23に表示してもよいし、メイン広告とリード広告とを同一の広告表示装置23に表示してもよい。
なお、上述した例では、メイン広告とリード広告とを同じタイミングで1つの表示画面において表示しているが、広告表示制御部111は、異なるタイミングでメイン広告とリード広告とを表示してもよい。例えば、広告表示制御部111は、1つの広告表示装置23においてメイン広告とリード広告とを交互に表示するようにしてもよい。
【0058】
図16は、本実施形態によるユーザ端末が表示する非車載広告の一例を示すイメージ図である。
広告表示画面71は、第1の実施形態における広告表示画面61と同様であるため、その説明を省略する。
ユーザ端末3は、広告表示画面71において広告「ABC」に対応する広告表示ボタンがユーザによって押下されると、広告「ABC」を表示する広告画面72を表示する。広告画面72には、第1の実施形態における広告画面62の表示内容に加えて、メッセージ投稿画面73に遷移するためのメッセージ投稿ボタン721が配置されている。
【0059】
ユーザ端末3は、広告画面72においてメッセージ投稿ボタン721が押下されると、広告「ABC」に対するメッセージを投稿するためのメッセージ投稿画面73を表示する。メッセージ投稿画面73には、広告作りへの参加を促す「あなたも広告に参加してみませんか?」、リード広告の見本、メッセージの入力を促す「お店へのメッセージや感想を記載してください」、メッセージの入力欄731、メッセージがリード広告に採用された場合に得られるインセンティブの内容「リード広告掲載で半額!」、及び投稿するメッセージの内容を確認するための投稿内容確認ボタンが表示されている。ユーザは、広告に関する商品又はサービスに対するメッセージを入力欄731に入力することができる。
【0060】
なお、端末表示制御部114は、メッセージ投稿画面73において、メッセージを投稿するが、投稿したメッセージをリード広告として採用して欲しくないことをユーザが入力できるようにしてもよい。例えば、メッセージ入力画面において、リード広告として採用して良いか否かを入力する入力欄を設け、この入力欄に、ユーザがリード広告に採用して欲しくないことを入力することにより、投稿したメッセージはリード広告への採用から除外される。或いは、登録部112は、ユーザ登録の際に、投稿するメッセージをリード広告に採用するか否か(リード広告への採用可否)をユーザが予め設定できるようにしてもよい。
【0061】
続いて、ユーザがメッセージ投稿画面73においてメッセージを入力した後における本広告表示システム100の動作について説明する。
図17は、本実施形態による広告表示システムにおけるメッセージを投稿する際の動作を示す概略図である。
ユーザ端末3の制御部34は、送受信部31を介して、メッセージ投稿画面73において入力されたメッセージを含むメッセージ情報を中央管理装置1に送信する。メッセージ情報には、入力されたメッセージと、対象となる広告の識別情報と、ユーザIDと、リード広告への採用可否とが含まれる。中央管理装置1のイベント処理部115は、ユーザ端末3から受信したメッセージ情報に基づいて、記憶部12が記憶するユーザDBのメッセージ採用状況及び広告DBの投稿メッセージを書き換えて更新する。そして、中央管理装置1のイベント処理部115は、ネットワーク通信部14を介して、メッセージ情報を広告主端末4に送信する。広告主端末4の制御部44は、中央管理装置1から受信したメッセージ情報を広告主が閲覧し、リード広告に採用するための処理を実行する。例えば、制御部44は、受信したメッセージを採用候補として一覧表示し、採用するメッセージの選択入力を入力部43において受け付けてもよい。このとき、制御部44は、リード広告への採用が不可であるメッセージを予め採用候補から除外する。また、制御部44は、フィルタ機能を有し、不適切なワードが含まれるメッセージを採用候補から予め除外することもできる。
ユーザは、このようなメッセージの投稿を、車両2に乗車する前に行う。
【0062】
図18は、本実施形態による広告表示システムにおけるリード広告を生成する際の動作を示す概略図である。
広告主端末4の制御部44は、広告主からリード広告に採用するメッセージの選択入力を受け付けると、選択されたメッセージに基づいてリード広告情報を生成し、生成したリード広告情報を中央管理装置1に送信する。中央管理装置1のイベント処理部115は、広告主端末4から受信したリード広告情報を、記憶部12が記憶する広告DBに書き込んで記憶する。なお、このとき、中央管理装置1の広告選定部13は、メイン広告とリード広告とを組み合わせて1つのメイン・リード複合広告を生成してもよい。そして、中央管理装置1の広告表示制御部111は、広告データを車両2に送信し、車両2の広告表示装置23に表示しているリード広告を生成する。また、中央管理装置1のインセンティブ付与部117は、リード広告にメッセージが採用されたユーザに対して、付与するインセンティブを決定し、インセンティブが決定されたことをユーザ端末3に通知する。ユーザ端末3の制御部34は、決定されたインセンティブの内容と、リード広告として採用されたことを、表示部32に表示する。
【0063】
図19は、本実施形態による広告表示システムが実行する広告表示処理の手順を示すフローチャートである。
第一割引から第五割引は、その数字が大きいほど割引率が高く、数字が小さいほど割引率が低い。
ステップS301~ステップS306までの処理は、第2の実施形態におけるステップS201~ステップS204までの処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0064】
イベント処理部115は、ユーザによる広告詳細の事前閲覧があった場合(ステップS306;YES)には、リード広告に掲載するメッセージの投稿がユーザからあったか否かを判定する(ステップS307)。イベント処理部115は、ユーザ端末3からメッセージ情報を受信した場合に、メッセージが投稿されたと判定する。イベント処理部115は、メッセージが投稿された場合(ステップS307;YES)には、投稿されたメッセージが広告主によりリード広告に採用されたか否かを判定する(ステップS308)。イベント処理部115は、投稿されたメッセージに基づいて更新されたリード広告情報を広告主端末4から受信した場合に、メッセージが採用されたと判定する。広告表示制御部111は、投稿されたメッセージが採用された場合(ステップS308;YES)、広告主端末4から受信した広告データを車両2に送信して、車両2の広告表示装置23に表示しているリード広告を生成する(ステップS309)。更新したリード広告には、採用されたメッセージが掲載される。
【0065】
続いて、イベント処理部115は、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS310)。イベント処理部115は、ユーザが車両2に乗車したことを検出した場合(ステップS310;YES)には、ユーザが非車載広告に関する商品の購入やサービスの利用をしたか否かを判定する(ステップS311)。インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用した場合(ステップS311;YES)、第五割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS312)。その後、処理を終了する。一方、インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用していない場合(ステップS3119;NO)、第四割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS313)。その後、処理を終了する。また、インセンティブ付与部117は、ユーザが車両2に乗車していない場合(ステップS310;NO)には、第三割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS314)。その後、処理を終了する。
【0066】
一方、インセンティブ付与部117は、投稿されたメッセージが採用されなかった場合(ステップS308;NO)には、第二割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS315)。その後、処理を終了する。
【0067】
また、利用検出部116は、ユーザによる広告詳細の事前閲覧がなかった場合(ステップS306;NO)及びメッセージが投稿されていない場合(ステップS307;NO)には、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS316)。ユーザが車両2に乗車していない場合(ステップS316;NO)には、ステップS302の処理に戻る。
一方、イベント処理部115は、ユーザが車両2に乗車した場合(ステップS316;YES)には、ユーザが非車載広告に関する商品の購入やサービスの利用をしたか否かを判定する(ステップS317)。インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用した場合(ステップS317;YES)、第五割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS318)。その後、処理を終了する。一方、インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用していない場合(ステップS317;NO)、第一割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS319)。その後、処理を終了する。
【0068】
一方、利用検出部116は、ユーザによる非車載広告の事前閲覧がなかった場合(ステップS305;NO)には、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS320)。ユーザが車両2に乗車していない場合(ステップS320;NO)には、ステップS302の処理に戻る。一方、イベント処理部115は、ユーザが車両2に乗車した場合(ステップS320;YES)には、ユーザが非車載広告に関する商品の購入やサービスの利用をしたか否かを判定する(ステップS312)。インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用した場合(ステップS321;YES)、第五割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS322)。その後、処理を終了する。一方、インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用していない場合(ステップS321;NO)、インセンティブをユーザに付与しない(割引なし)(ステップS323)。その後、処理を終了する。
【0069】
このように、本実施形態によれば、車両2は、同一の商品又はサービスに関して、広告主が設定するメイン広告と、表示内容を書き換え可能なリード広告とを表示する広告表示装置23を備え、イベント処理部115は、リード広告に載せるユーザからのメッセージの入力を受け付け、インセンティブ付与部117は、メッセージの入力の有無に応じて異なるインセンティブをユーザに付与する。また、イベント処理部115は、ユーザから入力されたメッセージがリード広告に採用されたか否かを検出し、インセンティブ付与部117は、入力したメッセージがリード広告に採用されたか否かに応じて異なるインセンティブをユーザに付与する。また、中央管理装置1は、ユーザの入力したメッセージがリード広告に採用された場合には、広告表示装置23に表示するリード広告を入力されたメッセージに基づいて更新する広告表示制御部111を備える。このような構成により、ユーザがリード広告に載せるメッセージを入力することでインセンティブを得られるようになる。
【0070】
これにより、リード広告に載せるメッセージを入力するにあたり広告をユーザに閲覧してもらうことができ、その上で、付与されたインセンティブを利用するために交通機関に乗ってもらうことができる。また、ユーザが広告に対し能動的になり、より広告の商品やサービスに関心を持ってもらいやすくなる。また、広告主が提供する広告内容に加え、ユーザからのメッセージがリード広告として追加されるため、より広告を見てもらいやすくなる。例えば、リード広告を掲載することで、車内において自身の投稿したメッセージがリード広告として採用されているか否かをチェックするために広告を車内で見てもらえるようになり、より能動的に広告を見てもうことができる。そして、メッセージが採用されたユーザはもちろん、他の乗客もリード広告に注目することにより、結果としてメイン広告にも乗客の目がいきやすくなる。また、ユーザが車載広告の一部に参画できるようにし、かつインセンティブの度合いを参画の度合いと連動させているため、より広告に対する関心を高めることができる。また、広告主とユーザの関係だけでインセンティブの度合いが決まるのではなく、インセンティブの度合いを乗車の有無とも連動させることで、ユーザによる車両2への乗車の動機となるため、乗客が増えることで交通機関のメリットとなるともに、広告効果も高めることができる。また、広告主にとっては、広告に対するメッセージ入力をしてもらうことができるので、広告を実際にどの程度見てもらえているのかをより把握しやすくなる。
【0071】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第3の実施形態における広告表示システム100では、ユーザが投稿したメッセージが広告主に採用されなかった場合には一律のインセンティブをユーザに付与しているが、本実施形態における広告表示システム100では、ユーザが投稿したメッセージが広告主に採用されなかった場合であっても、車両2への乗車、及び商品の購入又はサービスの利用に応じて異なるインセンティブをユーザに付与する点が異なる。
本実施形態における広告表示システム100の構成は、第3の実施形態におけるものと同様であるため、その説明を省略する。
【0072】
図20は、本実施形態による広告表示システムが実行する広告表示処理の手順を示すフローチャートである。
第一割引から第七割引は、その数字が大きいほど割引率が高く、数字が小さいほど割引率が低い。
ステップS401~ステップS405の処理は、第3の実施形態におけるステップS301~ステップS303までの処理と同様であるため、その説明を省略する。
【0073】
イベント処理部115は、ユーザによる非車載広告の事前閲覧があった場合(ステップS405;YES)には、リード広告に掲載するメッセージの投稿がユーザからあったか否かを判定する(ステップS404)。イベント処理部115は、メッセージが投稿された場合(ステップS406;YES)には、投稿されたメッセージが広告主によりリード広告に採用されたか否かを判定する(ステップS407)。広告表示制御部111は、投稿されたメッセージが採用された場合(ステップS407;YES)、広告主端末4から受信した広告データを車両2に送信して、車両2の広告表示装置23に表示しているリード広告を更新する(ステップS408)。更新したリード広告には、採用されたメッセージが掲載される。
【0074】
続いて、イベント処理部115は、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS409)。イベント処理部115は、ユーザが車両2に乗車した場合(ステップS409;YES)には、ユーザが非車載広告に関する商品の購入やサービスの利用をしたか否かを判定する(ステップS410)。インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用した場合(ステップS410;YES)、第七割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS411)。その後、処理を終了する。一方、インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用していない場合(ステップS410;NO)、第四割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS412)。その後、処理を終了する。また、インセンティブ付与部117は、ユーザが車両2に乗車していない場合(ステップS409;NO)には、第五割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS413)。その後、処理を終了する。
【0075】
一方、イベント処理部115は、投稿されたメッセージが採用されなかった場合(ステップS407;NO)には、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS414)。イベント処理部115は、ユーザが車両2に乗車した場合(ステップS414;YES)には、ユーザが非車載広告に関する商品の購入やサービスの利用をしたか否かを判定する(ステップS415)。インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用した場合(ステップS415;YES)、第六割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS416)。その後、処理を終了する。一方、インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用していない場合(ステップS415;NO)、第二割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS417)。その後、処理を終了する。また、インセンティブ付与部117は、ユーザが車両2に乗車していない場合(ステップS414;NO)には、第一割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS418)。その後、処理を終了する。
【0076】
また、利用検出部116は、メッセージが投稿されていない場合(ステップS406;NO)には、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS419)。ユーザが車両2に乗車していない場合(ステップS419;NO)には、ステップS402の処理に戻る。一方、イベント処理部115は、ユーザが車両2に乗車した場合(ステップS419;YES)には、ユーザが非車載広告に関する商品の購入やサービスの利用をしたか否かを判定する(ステップS420)。インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用した場合(ステップS420;YES)、第四割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS421)。その後、処理を終了する。一方、インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用していない場合(ステップS420;NO)、インセンティブをユーザに付与しない(割引なし)(ステップS422)。その後、処理を終了する。
【0077】
一方、利用検出部116は、ユーザによる非車載広告の事前閲覧がなかった場合(ステップS405;NO)には、ユーザによる車両2への乗車があったか否かを判定する(ステップS423)。ユーザが車両2に乗車していない場合(ステップS423;NO)には、ステップS402の処理に戻る。一方、イベント処理部115は、ユーザが車両2に乗車した場合(ステップS423;YES)には、ユーザが非車載広告に関する商品の購入やサービスの利用をしたか否かを判定する(ステップS424)。インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用した場合(ステップS424;YES)、第三割引のインセンティブをユーザに付与する(ステップS425)。その後、処理を終了する。一方、インセンティブ付与部117は、ユーザが商品の購入やサービスを利用していない場合(ステップS424;NO)、インセンティブをユーザに付与しない(割引なし)(ステップS426)。その後、処理を終了する。
【0078】
このように、本実施形態によれば、広告表示システム100の中央管理装置1は、同一の商品又はサービスに関して、広告主が設定するメイン広告と、表示内容を書き換え可能なリード広告とを表示する乗り物を利用するユーザが有するユーザ端末3に、同一の商品又はサービスに関する広告を表示させる端末表示制御部114と、端末表示制御部114が表示した広告に対するメッセージの入力をユーザから受け付け、ユーザから入力されたメッセージを広告主がリード広告に採用したか否かを検出するイベント処理部115と、広告主が採用したメッセージに基づいて、リード広告の表示内容を更新する広告表示制御部111と、メッセージを入力したユーザに対して、広告主によるリード広告へのメッセージの採用の有無、広告に関する商品の購入又はサービスの利用の有無、乗り物の利用の有無に応じて異なるインセンティブを付与するインセンティブ付与部117と、を備える。このような構成により、ユーザがリード広告に掲載されるメッセージを入力することでインセンティブを得られるようになる。
【0079】
これにより、リード広告に載せるメッセージを入力するにあたり広告をユーザに閲覧してもらうことができ、その上で、付与されたインセンティブを利用するために交通機関に乗ってもらうことができる。また、ユーザが広告に対し能動的になり、より広告の商品やサービスに関心を持ってもらいやすくなる。また、広告主が提供する広告内容に加え、ユーザからのメッセージがリード広告として追加されるため、より広告を見てもらいやすくなる。例えば、リード広告を掲載することで、車内において自身の投稿したメッセージがリード広告として採用されているか否かをチェックするために広告を車内で見てもらえるようになり、より能動的に広告を見てもうことができる。そして、メッセージが採用されたユーザはもちろん、他の乗客もリード広告に注目することにより、結果としてメイン広告にも乗客の目がいきやすくなる。また、ユーザが車載広告の一部に参画できるようにし、かつインセンティブの度合いを参画の度合いと連動させているため、より広告に対する関心を高めることができる。また、広告主とユーザの関係だけでインセンティブの度合いが決まるのではなく、インセンティブの度合いを乗車の有無とも連動させることで、ユーザによる車両2への乗車の動機となるため、乗客が増えることで交通機関のメリットとなるともに、広告効果も高めることができる。また、広告主にとっては、広告に対するメッセージ入力をしてもらうことができるので、広告を実際にどの程度見てもらえているのかをより把握しやすくなる。
【0080】
上述した実施形態における広告表示システム100の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0081】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0082】
例えば、上述した実施形態では、乗り物の一例としてバスを例に説明したが、これに限らず、交通機関は、複数の人が利用可能であって移動可能な乗り物であればよく、例えば、バスだけではなく、電車、新幹線、タクシー、飛行機、船等であってもよい。
【符号の説明】
【0083】
1・・・中央管理装置,11・・・処理部,111・・・広告表示制御部,112・・・登録部,113・・・課金返金部,114・・・端末表示制御部,115・・・イベント処理部,116・・・利用検出部,117・・・インセンティブ付与部,12・・・記憶部,13・・・広告選定部,14・・・ネットワーク通信部,2・・・車両,21・・・送受信装置,22・・・表示制御装置,23・・・広告表示装置,24・・・検出装置,3・・・ユーザ端末,31・・・送受信部,32・・・表示部,33・・・入力部,34・・・制御部,4・・・広告主端末,41・・・送受信部,42・・・表示部,43・・・入力部,44・・・制御部,100・・・広告表示システム
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20