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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022065383
(43)【公開日】2022-04-27
(54)【発明の名称】ズームレンズおよび撮像装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 15/20 20060101AFI20220420BHJP
   G03B 5/00 20210101ALI20220420BHJP
   G02B 13/18 20060101ALN20220420BHJP
【FI】
G02B15/20
G03B5/00 J
G02B13/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020173931
(22)【出願日】2020-10-15
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110412
【弁理士】
【氏名又は名称】藤元 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100104628
【弁理士】
【氏名又は名称】水本 敦也
(74)【代理人】
【識別番号】100121614
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 倫也
(72)【発明者】
【氏名】小坂 雄一
(72)【発明者】
【氏名】木村 公平
【テーマコード(参考)】
2H087
2K005
【Fターム(参考)】
2H087KA02
2H087KA03
2H087MA13
2H087MA14
2H087MA19
2H087PA12
2H087PA13
2H087PA16
2H087PB16
2H087PB17
2H087QA02
2H087QA07
2H087QA17
2H087QA22
2H087QA26
2H087QA32
2H087QA34
2H087QA41
2H087QA42
2H087QA45
2H087QA46
2H087RA04
2H087RA05
2H087RA12
2H087RA13
2H087RA36
2H087RA44
2H087SA44
2H087SA46
2H087SA49
2H087SA52
2H087SA55
2H087SA57
2H087SA62
2H087SA63
2H087SA64
2H087SA65
2H087SA66
2H087SA76
2H087SB06
2H087SB12
2H087SB25
2H087SB36
2H087SB42
2K005AA05
2K005CA23
(57)【要約】
【課題】広画角でありながらも小型で解像力が高いズームレンズを提供する。
【解決手段】ズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、複数のレンズ群を含み全体として負の屈折力の前群GF、絞りST、複数のレンズ群を含み全体として正の屈折力の後群GRにより構成されている。前群は、物体側から像側へ順に配置された、ズーミングに際して移動する第1レンズ群G1と、フォーカシングに際して移動する第2レンズ群G2とを有する。後群は、フォーカシングに際して移動するレンズ群を有する。第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2、広角端における最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上での距離をTTLw、広角端における最も像側のレンズ面から像面までの光軸上での距離をskWとするとき、|f2/f1|≧5.0、TTLw/skW≧6.0なる条件を満足する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体側から像側へ順に配置された、複数のレンズ群を含み全体として負の屈折力の前群、絞り、複数のレンズ群を含み全体として正の屈折力の後群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
前記前群は、物体側から像側へ順に配置された、ズーミングに際して移動する第1レンズ群と、フォーカシングに際して移動する第2レンズ群とを有し、
前記後群は、フォーカシングに際して移動するレンズ群を有し、
前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第2レンズ群の焦点距離をf2、広角端における最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上での距離をTTLw、広角端における最も像側のレンズ面から像面までの光軸上での距離をskWとするとき、
|f2/f1|≧5.0
TTLw/skW≧6.0
なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
【請求項2】
広角端と望遠端における前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の光軸上での距離の差をm12とするとき、
0.01≦|m12/TTLw|≦0.15
なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
【請求項3】
広角端と望遠端における前記前群と前記後群における最も物体側のレンズ群の光軸上での距離の差をmF3とするとき、
0.04≦|mF3/TTLw|≦0.20
なる条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
【請求項4】
前記後群は、互いに接合された第1レンズと第2レンズを含み、
該第1レンズと該第2レンズの屈折率差が0.5以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項5】
前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群および正の屈折力の第5レンズ群からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項6】
前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、負の屈折力の第5レンズ群および正の屈折力の第6レンズ群からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項7】
前記第1レンズ群は負の屈折力を有し、前記第2レンズ群は正の屈折力を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項8】
フォーカシングに際して、前記後群のうち最も物体側のレンズ群が移動することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のズームレンズ。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載のズームレンズと、
該ズームレンズを介して物体を撮像する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に用いられるズームレンズに関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置の高画素化に伴い、広角で高い光学性能を有するズームレンズが求められている。特許文献1には、広角端での焦点距離が35mm換算で11mm程度であり、画角が120°程度の広角ズームレンズが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-203723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ズームレンズを広角化すると、該ズームレンズを構成する各レンズの屈折力が増加して解像力が低下する。
【0005】
本発明は、広画角でありながらも小型で解像力が高いズームレンズを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面としてのズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、複数のレンズ群を含み全体として負の屈折力の前群、絞り、複数のレンズ群を含み全体として正の屈折力の後群からなり、ズーミングに際して隣り合うレンズ群の間隔が変化する。前群は、物体側から像側へ順に配置された、ズーミングに際して移動する第1レンズ群と、フォーカシングに際して移動する第2レンズ群とを有する。後群は、フォーカシングに際して移動するレンズ群を有する。第1レンズ群の焦点距離をf1、第2レンズ群の焦点距離をf2、広角端における最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上での距離をTTLw、広角端における最も像側のレンズ面から像面までの光軸上での距離をskWとするとき、
|f2/f1|≧5.0
TTLw/skW≧6.0
なる条件を満足することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、広画角でありながらも小型で解像力が高いズームレンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施例1のズームレンズの断面図。
図2】実施例1のズームレンズの縦収差図。
図3】実施例2のズームレンズの断面図。
図4】実施例2のズームレンズの縦収差図。
図5】実施例3のズームレンズの断面図。
図6】実施例3のズームレンズの縦収差図。
図7】実施例4のズームレンズの断面図。
図8】実施例4のズームレンズの縦収差図。
図9】実施例5のズームレンズの断面図。
図10】実施例5のズームレンズの縦収差図。
図11】実施例6のズームレンズの断面図。
図12】実施例6のズームレンズの縦収差図。
図13】実施例7のズームレンズの断面図。
図14】実施例7のズームレンズの縦収差図。
図15】実施例8のズームレンズの断面図。
図16】実施例8のズームレンズの縦収差図。
図17】実施例1~8のズームレンズを備えた撮像装置を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1図3図5図7図9図11図13および図15はそれぞれ、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5、実施例6、実施例7および実施例8のズームレンズの広角端での断面を示している。
【0010】
各断面図において、左側が物体側で、右側が像側である。以下の説明において、変倍(ズーミング)に際して隣り合うレンズ面間の間隔が変化する1又は複数のレンズのまとまりをレンズ群として定義し、図中に物体側から順にGi(i=1、2、3,…)の符号を付している。また広角端と望遠端は、ズーミングにおいてレンズ群が機構上、光軸方向に移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム状態(ズーム位置)をいう。各断面図には、広角端から望遠端へのズーミングに際しての各レンズ群の移動軌跡を矢印で示している。
【0011】
各実施例のズームレンズは、物体側から像側へ順に配置された、複数のレンズ群を含み全体として負の屈折力の前群GFと、開口絞りSTと、複数のレンズ群を含み全体として正の屈折力の後群GRとにより構成されている。ズーミングに際しては、隣り合うレンズ群の間隔が変化するように前群GFと後群GR内の各レンズ群が移動する。また、後群GRのうち第3レンズ群G3が移動してフォーカシングを行う。
【0012】
前群GFは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とより構成されている。第1レンズ群G1と第2レンズ群G2は、前述したようにズーミングに際して移動するが、第2レンズ群G2の移動軌跡は第1レンズ群G1の移動軌跡と若干異なるように設定されている。これは、第2レンズ群G2をフローティング群として第1レンズ群G1に対して移動させて、ズーミングに際して第1レンズ群G1で発生した収差を補正するためである。第2レンズ群G2をフローティング群として用いることで、ズーミングによる収差変動を低減して解像力を高めることができる。なお、第2レンズ群G2は、第3レンズ群G3の移動によるフォーカシングに際してもフローティング群として移動して、第3レンズ群G3の移動により発生した収差を補正する。
【0013】
また各実施例のズームレンズにおいて、後群GRは少なくとも1つの接合レンズを含む。そして各実施例の後群GRに含まれる接合レンズでは、その物体側レンズ(第1レンズ)と像側レンズ(第2レンズ)の屈折率差が0.5以上である。断面図にはこれに該当する接合レンズにCLの符号を付している。超広角レンズでは、発生する歪曲や倍率色収差が大きくなる傾向がある。各実施例では、前群GFで歪曲を、後群GRで倍率色収差を補正している。このうち色収差の補正に接合レンズを用いている。接合レンズでは、接合面の曲率を大きくするか接合する2つの硝材の屈折率差を大きくすると補正効果が大きくなる。ただし、接合面の曲率を大きくすると、像面湾曲が大きくなる。このため、各実施例では、2つの硝材の屈折率差を大きくしている。
【0014】
IPは像面である。像面IPには、ビデオカメラやデジタルスチルカメラに搭載されるCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面や、銀塩フィルムカメラにおけるフィルムの感光面が配置される。
【0015】
図1に示す実施例1のズームレンズにおいて、前群GFは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群(フローティング群)G2とにより構成されている。後群GRは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4と、正の屈折力の第5レンズ群G5とにより構成されている。広角端から望遠端へのズーミングに際して、前群GFは像側に移動した後に物体側に移動し、第3および第4レンズ群G3、G4は互いに異なる軌跡を描くように物体側に移動する。ズーミングに際して第5レンズ群G5は不動である。
【0016】
図2(A)、(B)はそれぞれ、実施例1のズームレンズの無限遠合焦状態における広角端と望遠端での縦収差(球面収差、非点収差、歪曲および色収差)を示している。球面収差図において、FnoはFナンバーを示し、実線はd線(波長587.6nm)に対する球面収差を、二点鎖線はg線(波長435.8nm)に対する球面収差をそれぞれ示している。非点収差図において、実線Sはサジタル像面を、破線Mはメリディオナル像面を示している。歪曲収差はd線に対するものを示している。色収差図はg線における倍率色収差を示している。ωは半画角(°)である。これら縦収差図についての説明は、後述する他の実施例の縦収差図でも同じである。
【0017】
図3に示す実施例2のズームレンズにおいて、前群GFは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群(フローティング群)G2とにより構成されている。後群GRは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4と、正の屈折力の第5レンズ群G5とにより構成されている。広角端から望遠端へのズーミングに際して、前群GFは像側に移動した後に物体側に移動し、第3および第4レンズ群G3、G4は互いに異なる軌跡を描くように物体側に移動し、第5レンズ群G5は像側に移動する。
【0018】
図4(A)、(B)はそれぞれ、実施例2のズームレンズの無限遠合焦状態における広角端と望遠端での縦収差を示している。
【0019】
図5に示す実施例3のズームレンズにおいて、前群GFは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群(フローティング群)G2とにより構成されている。後群GRは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4と、正の屈折力の第5レンズ群G5とにより構成されている。広角端から望遠端へのズーミングに際して、前群GFは像側に移動した後に物体側に移動し、第3および第4レンズ群G3、G4は互いに異なる軌跡を描くように物体側に移動する。ズーミングに際して第5レンズ群G5は不動である。
【0020】
図6(A)、(B)はそれぞれ、実施例3のズームレンズの無限遠合焦状態における広角端と望遠端での縦収差を示している。
【0021】
図7に示す実施例4のズームレンズにおいて、前群GFは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群(フローティング群)G2とにより構成されている。後群GRは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4と、正の屈折力の第5レンズ群G5とにより構成されている。広角端から望遠端へのズーミングに際して、前群GFは像側に移動した後に物体側に移動し、第3および第4レンズ群G3、G4は互いに異なる軌跡を描くように物体側に移動する。ズーミングに際して第5レンズ群G5は不動である。
【0022】
図8(A)、(B)はそれぞれ、実施例4のズームレンズの無限遠合焦状態における広角端と望遠端での縦収差を示している。
【0023】
図9に示す実施例5のズームレンズにおいて、前群GFは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群(フローティング群)G2とにより構成されている。後群GRは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4と、負の屈折力の第5レンズ群G5と、正の屈折力の第6レンズ群G6とにより構成されている。広角端から望遠端へのズーミングに際して、前群GFは像側に移動した後に物体側に移動し、第3、第4および第5レンズ群G3、G4、G5は互いに異なる軌跡を描くように物体側に移動する。ズーミングに際して第6レンズ群G6は不動である。
【0024】
図10(A)、(B)はそれぞれ、実施例5のズームレンズの無限遠合焦状態における広角端と望遠端での縦収差を示している。
【0025】
図11に示す実施例6のズームレンズにおいて、前群GFは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群(フローティング群)G2とにより構成されている。後群GRは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4と、負の屈折力の第5レンズ群G5と、正の屈折力の第6レンズ群G6とにより構成されている。広角端から望遠端へのズーミングに際して、前群GFは像側に移動した後に物体側に移動し、第3、第4および第5レンズ群G3、G4、G5は互いに異なる軌跡を描くように物体側に移動する。ズーミングに際して第6レンズ群G6は不動である。
【0026】
図12(A)、(B)はそれぞれ、実施例6のズームレンズの無限遠合焦状態における広角端と望遠端での縦収差を示している。
【0027】
図13に示す実施例7のズームレンズにおいて、前群GFは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群(フローティング群)G2とにより構成されている。後群GRは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4と、負の屈折力の第5レンズ群G5と、正の屈折力の第6レンズ群G6とにより構成されている。広角端から望遠端へのズーミングに際して、前群GFは像側に移動した後に物体側に移動し、第3および第4レンズ群G3、G4は互いに異なる軌跡を描くように物体側に移動し、第5レンズ群G5は像側に移動する。ズーミングに際して第6レンズ群G6は不動である。
【0028】
図14(A)、(B)はそれぞれ、実施例7のズームレンズの無限遠合焦状態における広角端と望遠端での縦収差を示している。
【0029】
図15に示す実施例8のズームレンズにおいて、前群GFは、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群(フローティング群)G2とにより構成されている。後群GRは、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第3レンズ群G3と、正の屈折力の第4レンズ群G4と、正の屈折力の第5レンズ群G5とにより構成されている。広角端から望遠端へのズーミングに際して、前群GFは像側に移動した後に物体側に移動し、第3および第4レンズ群G3、G4は互いに異なる軌跡を描くように物体側に移動し、第5レンズ群G5は像側に移動する。
【0030】
図16(A)、(B)はそれぞれ、実施例6のズームレンズの無限遠合焦状態における広角端と望遠端での縦収差を示している。
【0031】
各実施例のズームレンズでは、前述したように、前群GFを2つのレンズ群により構成し、そのうち一方のレンズ群をフローティング群として移動させる。特に各実施例では、フローティング群である第2レンズ群G2より物体側に第1レンズ群G1を配置している。
【0032】
各実施例において、第1レンズ群G1の焦点距離をf1、第2レンズ群G2の焦点距離をf2、ズームレンズの広角端での全長(最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上での距離)をTTLwとする。また、広角端でのバックフォーカス(最も像側のレンズ面から像面までの光軸上での距離)をskwをとする。このとき、以下の条件式(1)、(2)を満足する。
|f2/f1|≧5.0 (1)
TTLw/skW≧6.0 (2)
条件式(1)は、ズームレンズを広角化しつつ小型化するための第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の焦点距離の比の適切な範囲を示している。|f2/f1|が条件式(1)の下限を下回るように第1レンズ群G1の屈折力が弱くなると、防振レンズ群としての第2レンズ群G2に入射する光束の径が特に望遠端にて大きくなるため、好ましくない。防振レンズ群の径は望遠端での光束の径から決まるため、第2レンズ群G2に入射する光束の径の増加により第2レンズ群G2が大型化し、さらに第2レンズ群G2を駆動するアクチュエータも大型化する。この結果、ズームレンズが大型化する。
なお、条件式(1)の数値範囲を条件式(1A)に示すようにすると、より好ましい。
|f2/f1|≧6.0 (1A)
また、条件式(1)の数値範囲を条件式(1B)に示すようにすると、さらに好ましい。
|f2/f1|≧7.0 (1B)
条件式(2)は、ズームレンズを広角化しつつ小型化するためのズームレンズの広角端での全長とバックフォーカスとの比の適切な範囲を示している。TTLw/skWが条件式(2)の下限を下回るようにバックフォーカスが長くなると、ズームレンズが大型化するため、好ましくない。
【0033】
なお、条件式(2)の数値範囲を条件式(2A)に示すようにすると、より好ましい。
TTLw/skW≧6.25 (2A)
また、条件式(2)の数値範囲を条件式(2B)に示すようにすると、さらに好ましい。
TTLw/skW≧6.5 (2B)
上述した各実施例の構成において条件式(1)、(2)を満足することで、広画角でありながらも小型で解像力が高いズームレンズを実現することができる。
【0034】
各実施例のズームレンズは、以下の条件式(3)、(4)のうち少なくとも1つを満足することが好ましい。
0.01≦|m12/TTLw|≦0.15 (3)
0.04≦|mF3/TTLw|≦0.20 (4)
m12は広角端と望遠端における第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の光軸上での距離の差であり、mF3は広角端と望遠端における前群GFと第3レンズ群G3(後群GRにおける最も物体側のレンズ群)の光軸上での距離の差である。
【0035】
条件式(3)は、前群GFの2つのレンズ群G1、G2の広角端と望遠端での間隔(光軸上での距離)の差とズームレンズの広角端での全長との比の適切な範囲を示している。条件式(3)を満足することで、ズーミングにおいて第1レンズ群G1と第2レンズ群G2が若干異なる軌跡を描くように移動するため、第1レンズ群G1で発生した収差を第2レンズ群G2により容易に補正することができる。|m12/TTLw|が条件式(3)の上限を超えると、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の移動軌跡の差が大きくなりすぎて、第1レンズ群で発生した収差の補正が困難になるため、好ましくない。|m12/TTLw|が条件式(3)の下限を下回ると、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の移動軌跡がほぼ同じになり、収差補正が困難となるため、好ましくない。
【0036】
なお、条件式(3)の数値範囲を条件式(3A)に示すようにすると、より好ましい。
0.01≦|m12/TTLw|≦0.12 (3A)
また、条件式(3)の数値範囲を条件式(3B)に示すようにすると、さらに好ましい。
0.01≦|m12/TTLw|≦0.11 (3B)
条件式(4)は、前群GFと第3レンズ群G3の広角端と望遠端での間隔の差とズームレンズの広角端での全長との比の適切な範囲を示している。条件式(4)を満足することで、ズーミングに際しての前群GFと第3レンズ群G3の移動軌跡が互いに近くなり、前群GFで発生した収差を第3レンズ群G3により容易に補正することができる。|mF3/TTLw|が条件式(4)の上限を超えると、前群GFと第3レンズ群G3の移動軌跡の差が大きくなりすぎて前群GFで発生した収差の補正が困難になるため、好ましくない。|mF3/TTLw|が条件式(4)の下限を下回ると、前群GFと第3レンズ群G3の移動軌跡がほぼ同じになり、収差補正が困難となるため、好ましくない。
【0037】
なお、条件式(4)の数値範囲を条件式(4A)に示すようにすると、より好ましい。
0.03≦|mF3/TTLw|≦0.15 (4A)
また、条件式(4)の数値範囲を条件式(4B)に示すようにすると、さらに好ましい。
0.05≦|mF3/TTLw|≦0.12 (4B)
以下、上述した実施例1~8のそれぞれに対応する具体的な数値例を数値実施例1~8として示す。
【0038】
[面データ]において、面番号iは物体側から数えたi番目の面の順番を示し、rはi番目のレンズ面の曲率半径(mm)、dは第i面と第i+1面間の間隔(mm)、ndは第i面と第i+1面間の光学材料のd線における屈折率を示す。また、νdは該材料のd線を基準とするに対するアッベ数を示している。アッベ数νdは、フラウンホーファ線のd線(587.6nm)、F線(486.1nm)、C線(656.3nm)における屈折率をNd、NF、NCとするとき、νd=(Nd-1)/(NF-NC)で表される。
面番号に付された(絞り)は、その位置に開口絞りSTが位置していることを示している。平面又は開口絞りの曲率半径には∞(無限大)を記載している。また、BFはバックフォーカス(mm)を示す。バックフォーカスは、ズームレンズの最終面(最も像側のレンズ面)から近軸像面までの光軸上の距離を空気換算長により表記したものである。レンズ全長は、ズームレンズの最前面(最も物体側のレンズ面)から最終面までの光軸上の距離にバックフォーカスを加えた長さである。
【0039】
面番号に付された「*」は、その面が非球面形状を有する面であることを意味する。非球面形状は、xを光軸方向の面頂点からの変位量、hを光軸に直交する方向における光軸からの高さ、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、Kを円錐定数、A4,A6,A8,A10,A12,A14を非球面係数とするとき、以下の式で表される。
x=(h2/R)/[1+{1-(1+K)(h/R)21/2+A4×h4+A6×h6
+A8×h8+A8×h8+A10×h10+A12×h12+A14×h14
[非球面データ]に円錐定数および非球面係数を示す。「e-x」は×10-xを意味する。
【0040】
[各種データ]には、各撮影距離における焦点距離、可変間隔およびBF等の値を示している。[レンズ群データ]には、各レンズ群を構成する最も物体側の面番号と群全体の合成焦点距離を示している。
【0041】
また、数値実施例1~8における前述した条件式(1)~(4)に対応する値を表1にまとめて示す。
[数値実施例1]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 31.636 2.90 1.58313 59.4
2* 13.727 13.05
3 143.647 1.40 1.81600 46.6
4 14.026 7.40
5* 102.589 1.70 1.58313 59.4
6 41.530 4.16
7 -29.784 1.30 1.43875 94.7
8 33.500 0.15
9 31.013 4.86 1.76200 40.1
10 -60.458 (可変)
11 -193.906 1.47 1.59522 67.7
12 -70.544 (可変)
13(絞り) ∞ (可変)
14 13.929 1.00 1.98612 16.5
15 10.837 9.24 1.51742 52.4
16 -17.712 0.15
17 -18.320 1.00 1.90043 37.4
18 12.253 4.95 1.80810 22.8
19 -59.266 (可変)
20 18.019 1.20 2.05090 26.9
21 12.329 7.38 1.49700 81.5
22 -135.821 0.15
23 24.147 1.20 1.95375 32.3
24 15.588 10.85 1.49700 81.5
25 -17.517 0.14
26* -18.292 1.75 1.85400 40.4
27* 566.919 (可変)
28 73.838 6.25 1.59522 67.7
29 -119.004 11.0
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.04814e-005 A 6=-1.18824e-008 A 8= 5.40855e-011 A10=-9.35357e-014 A12= 7.60337e-017 A14=-2.59172e-020

第2面
K =-1.02112e+000 A 4= 1.82509e-006 A 6=-8.30886e-008 A 8=-5.14099e-011 A10= 5.66458e-013 A12=-8.46132e-016 A14= 4.54260e-019

第5面
K =-1.08663e+001 A 4=-6.70426e-007 A 6=-1.20769e-007 A 8= 1.14164e-009 A10=-4.97168e-012 A12= 1.40104e-014

第26面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.64071e-004 A 6=-2.48024e-006 A 8= 2.49665e-008 A10=-1.53198e-010 A12= 4.91180e-013

第27面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.91653e-004 A 6=-2.33905e-006 A 8= 2.37825e-008 A10=-1.58413e-010 A12= 5.82211e-013 A14=-6.51617e-016

各種データ
ズーム比 1.88
広角 中間 望遠
焦点距離 9.27 13.33 17.46
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(°) 66.80 58.36 51.10
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 130.07 125.80 127.77
BF 11.00 11.00 11.00

d10 4.81 2.34 1.49
d12 18.99 8.21 2.05
d13 1.94 2.19 2.11
d19 2.77 2.52 2.60
d27 6.93 15.91 24.89

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -13.19
2 11 185.47
3 14 54.98
4 20 63.95
5 28 77.49

[数値実施例2]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 31.803 3.00 1.58313 59.4
2* 13.392 11.34
3 88.299 1.65 1.81600 46.6
4 13.835 8.29
5* 63.467 1.70 1.58313 59.4
6 39.706 4.28
7 -27.130 1.57 1.43875 94.7
8 29.948 0.19
9 29.312 4.82 1.76200 40.1
10 -55.239 (可変)
11 -220.146 1.21 1.51633 64.1
12 -85.656 (可変)
13(絞り) ∞ (可変)
14 14.779 1.00 1.98612 16.5
15 11.367 11.58 1.51742 52.4
16 -19.170 0.59
17 -18.528 1.00 1.90043 37.4
18 12.144 3.70 1.80810 22.8
19 -73.378 (可変)
20 17.190 1.20 2.05090 26.9
21 12.163 5.05 1.49700 81.5
22 -79.414 2.81
23 22.032 1.00 1.95375 32.3
24 14.048 7.53 1.49700 81.5
25 -17.355 1.15
26* -18.517 1.50 1.85400 40.4
27* 2300.013 (可変)
28 -598.743 4.24 1.61800 63.3
29 -51.983 (可変)
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4=-8.94519e-006 A 6=-1.26863e-008 A 8= 4.87730e-011 A10=-7.66853e-014 A12= 5.84537e-017 A14=-1.95298e-020

第2面
K =-1.02112e+000 A 4= 8.84672e-006 A 6=-1.23333e-007 A 8= 4.87806e-011 A10= 4.34095e-013 A12=-7.54143e-016 A14= 4.18047e-019

第5面
K =-1.08663e+001 A 4=-5.78704e-007 A 6=-7.77138e-008 A 8= 6.77207e-010 A10=-4.30651e-012 A12= 1.42360e-014

第26面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.57640e-004 A 6=-2.65851e-006 A 8= 2.71817e-008 A10=-1.73623e-010 A12= 6.66547e-013

第27面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.94526e-004 A 6=-2.54026e-006 A 8= 2.61484e-008 A10=-1.75528e-010 A12= 6.98368e-013 A14=-9.23642e-016

各種データ
ズーム比 1.88

焦点距離 9.30 13.30 17.45
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(°) 66.74 58.42 51.11
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 121.77 118.50 120.63
BF 15.57 14.08 12.60

d10 11.96 4.94 0.50
d12 9.64 4.74 2.66
d13 0.50 0.50 0.75
d19 1.47 1.64 1.56
d27 2.24 12.21 22.17
d29 15.57 14.08 12.60

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -15.03
2 11 270.73
3 14 70.84
4 20 41.35
5 28 91.84

[数値実施例3]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 31.282 3.00 1.58313 59.4
2* 13.745 12.34
3 123.193 1.65 1.81600 46.6
4 13.953 6.78
5* 73.801 1.70 1.58313 59.4
6 31.189 4.66
7 -28.966 1.57 1.43875 94.7
8 38.068 0.10
9 32.229 4.50 1.76200 40.1
10 -58.472 (可変)
11 -380.980 1.77 1.59522 67.7
12 -68.917 (可変)
13(絞り) ∞ (可変)
14 14.088 1.00 1.98612 16.5
15 10.903 11.03 1.51742 52.4
16 -18.360 0.30
17 -18.429 1.00 1.90043 37.4
18 12.058 7.00 1.80810 22.8
19 -65.210 (可変)
20 17.592 1.20 2.05090 26.9
21 12.413 5.08 1.49700 81.5
22 -127.397 1.37
23 24.040 1.00 1.95375 32.3
24 14.790 11.07 1.49700 81.5
25 -17.733 0.24
26* -18.764 1.50 1.85400 40.4
27* -549.696 (可変)
28 359.399 6.00 1.59522 67.7
29 -80.492 -9.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.05550e-005 A 6=-1.12355e-008 A 8= 5.16154e-011 A10=-8.97671e-014 A12= 7.31085e-017 A14=-2.52111e-020

第2面
K =-1.02112e+000 A 4= 3.55803e-006 A 6=-8.73490e-008 A 8=-4.65581e-011 A10= 5.60692e-013 A12=-8.42752e-016 A14= 4.65238e-019

第5面
K =-1.08663e+001 A 4=-1.56062e-006 A 6=-1.12492e-007 A 8= 9.79805e-010 A10=-4.77080e-012 A12= 1.35353e-014

第26面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.63121e-004 A 6=-2.51556e-006 A 8= 2.56881e-008 A10=-1.60660e-010 A12= 5.23470e-013

第27面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.91948e-004 A 6=-2.37735e-006 A 8= 2.46591e-008 A10=-1.67663e-010 A12= 6.40101e-013 A14=-8.16775e-016

各種データ
ズーム比 1.88

焦点距離 9.30 13.30 17.45
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(°) 66.74 58.42 51.11
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 131.74 124.96 124.94
BF 16.63 16.63 16.63

d10 7.80 2.34 0.05
d12 16.84 7.79 2.35
d13 3.06 3.35 3.26
d19 1.70 1.15 0.98
d27 8.85 16.83 24.81

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -13.16
2 11 141.06
3 14 59.92
4 20 52.30
5 28 111.05

[数値実施例4]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 31.285 2.99 1.58313 59.4
2* 13.746 12.34
3 123.630 1.65 1.81600 46.6
4 13.947 6.81
5* 72.207 1.70 1.58313 59.4
6 31.262 4.68
7 -29.032 1.57 1.43875 94.7
8 38.124 0.10
9 32.214 4.54 1.76200 40.1
10 -58.166 (可変)
11 -322.663 1.90 1.59522 67.7
12 -69.914 (可変)
13(絞り) ∞ (可変)
14 14.087 1.00 1.98612 16.5
15 10.903 10.99 1.51742 52.4
16 -18.369 0.30
17 -18.430 1.00 1.90043 37.4
18 12.085 6.96 1.80810 22.8
19 -65.203 (可変)
20 17.593 1.20 2.05090 26.9
21 12.413 4.97 1.49700 81.5
22 -126.646 1.54
23 24.053 1.00 1.95375 32.3
24 14.780 11.24 1.49700 81.5
25 -17.728 0.24
26* -18.755 1.50 1.85400 40.4
27* -458.304 (可変)
28 333.486 6.53 1.59522 67.7
29 -81.481 6.03
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.05598e-005 A 6=-1.12433e-008 A 8= 5.16082e-011 A10=-8.97761e-014 A12= 7.31025e-017 A14=-2.52194e-020

第2面
K =-1.02112e+000 A 4= 3.66870e-006 A 6=-8.84485e-008 A 8=-4.34554e-011 A10= 5.57021e-013 A12=-8.42572e-016 A14= 4.65759e-019

第5面
K =-1.08663e+001 A 4=-1.70859e-006 A 6=-1.09529e-007 A 8= 9.69708e-010 A10=-4.79641e-012 A12= 1.34771e-014

第26面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.62951e-004 A 6=-2.51512e-006 A 8= 2.56883e-008 A10=-1.60679e-010 A12= 5.23244e-013

第27面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.92320e-004 A 6=-2.37745e-006 A 8= 2.46619e-008 A10=-1.67626e-010 A12= 6.40365e-013 A14=-8.14763e-016

各種データ
ズーム比 1.89

焦点距離 9.30 13.36 17.55
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(°) 66.74 58.30 50.96
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 132.37 125.21 125.12
BF 6.03 6.03 6.03

d10 7.90 2.36 -0.06
d12 16.91 7.66 2.33
d13 3.11 3.37 3.26
d19 1.63 1.08 0.89
d27 10.00 17.95 25.89

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -13.29
2 11 149.53
3 14 59.89
4 20 51.67
5 28 110.66

[数値実施例5]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 32.719 3.00 1.58313 59.4
2* 14.560 13.52
3 91.923 1.65 1.81600 46.6
4 15.045 5.94
5* 26.577 1.70 1.58313 59.4
6 20.323 7.09
7 -31.101 1.57 1.43875 94.7
8 26.399 0.10
9 26.220 5.81 1.76200 40.1
10 -100.754 (可変)
11 292.114 2.46 1.51633 64.1
12 -70.669 (可変)
13(絞り) ∞ (可変)
14 15.964 1.00 1.95906 17.5
15 12.552 4.08 1.48749 70.2
16 -47.513 5.72
17 -26.382 1.00 1.90043 37.4
18 13.627 3.23 1.80810 22.8
19 -73.449 (可変)
20 16.132 1.20 2.05090 26.9
21 12.218 6.11 1.49700 81.5
22 -193.486 0.32
23 23.118 1.00 1.95375 32.3
24 12.246 8.55 1.49700 81.5
25 -21.432 1.14
26* -19.191 1.50 1.85400 40.4
27* -53.634 (可変)
28 -27.060 2.00 1.51633 64.1
29 -42.928 (可変)
30 -105.135 5.95 1.51633 64.1
31 -30.866 10.74
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4=-2.21759e-006 A 6=-1.84771e-008 A 8= 3.66957e-011 A10=-4.03473e-014 A12= 2.42197e-017 A14=-8.05425e-021

第2面
K =-1.02112e+000 A 4= 1.27067e-005 A 6=-4.46688e-008 A 8=-1.28914e-010 A10= 4.16514e-013 A12=-4.45766e-016 A14= 2.03243e-019

第5面
K =-1.08663e+001 A 4= 6.01802e-005 A 6=-3.82118e-007 A 8= 1.86438e-009 A10=-7.48753e-012 A12= 1.50609e-014

第26面
K = 0.00000e+000 A 4= 7.93768e-005 A 6=-8.94462e-007 A 8= 8.51982e-009 A10=-6.94385e-011 A12= 3.25367e-013

第27面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.06342e-004 A 6=-8.88992e-007 A 8= 9.04920e-009 A10=-7.81289e-011 A12= 4.16960e-013 A14=-8.66853e-016

各種データ
ズーム比 1.88

焦点距離 9.30 13.35 17.45
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(°) 66.74 58.33 51.11
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 132.39 124.93 124.94
BF 10.74 10.74 10.74

d10 14.13 5.31 0.89
d12 12.68 7.27 4.95
d13 3.11 1.71 0.50
d19 2.18 2.49 2.61
d27 3.13 5.10 6.41
d29 0.79 6.68 13.22

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -14.09
2 11 110.46
3 14 87.44
4 20 36.26
5 28 -148.13
6 30 82.37

[数値実施例6]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 31.291 3.00 1.58313 59.4
2* 13.609 12.24
3 116.824 1.65 1.81600 46.6
4 14.080 7.04
5* 60.872 1.70 1.58313 59.4
6 31.489 4.75
7 -30.653 1.57 1.43875 94.7
8 37.481 0.10
9 30.966 6.08 1.76200 40.1
10 -57.445 (可変)
11 -132.977 2.37 1.59522 67.7
12 -76.836 (可変)
13(絞り) ∞ (可変)
14 14.197 1.00 1.98612 16.5
15 11.029 11.22 1.51742 52.4
16 -18.652 0.40
17 -18.202 1.00 1.90043 37.4
18 12.233 6.26 1.80810 22.8
19 -67.063 (可変)
20 17.339 1.20 2.05090 26.9
21 12.389 4.46 1.49700 81.5
22 -120.609 2.64
23 23.121 1.00 1.95375 32.3
24 13.964 10.53 1.49700 81.5
25 -17.796 0.10
26* -19.683 1.50 1.85400 40.4
27* -194.911 (可変)
28 -70.324 2.00 1.51633 64.1
29 -222.584 (可変)
30 244.322 6.00 1.51633 64.1
31 -65.130 8.86
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.04470e-005 A 6=-1.02026e-008 A 8= 4.78039e-011 A10=-8.31052e-014 A12= 6.70179e-017 A14=-2.32044e-020

第2面
K =-1.02112e+000 A 4= 2.29532e-006 A 6=-7.74561e-008 A 8=-6.97920e-011 A10= 5.68431e-013 A12=-8.36087e-016 A14= 4.72394e-019

第5面
K =-1.08663e+001 A 4=-5.28698e-007 A 6=-9.90808e-008 A 8= 7.81285e-010 A10=-4.46362e-012 A12= 1.39627e-014

第26面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.63442e-004 A 6=-2.57591e-006 A 8= 2.63527e-008 A10=-1.67857e-010 A12= 5.62541e-013

第27面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.95993e-004 A 6=-2.44013e-006 A 8= 2.54183e-008 A10=-1.74381e-010 A12= 6.81483e-013 A14=-8.93046e-016

各種データ
ズーム比 1.88
広角 中間 望遠
焦点距離 9.30 13.40 17.45
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(°) 66.74 58.23 51.11
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 132.90 125.25 125.52
BF 8.86 8.86 8.86

d10 13.26 4.69 0.10
d12 11.46 5.58 3.64
d13 1.12 0.81 0.18
d19 1.78 1.18 0.90
d27 2.83 6.32 7.51
d29 3.78 8.01 14.53

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -15.05
2 11 301.01
3 14 62.49
4 20 43.95
5 28 -200.00
6 30 100.25

[数値実施例7]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 31.291 3.00 1.58313 59.4
2* 13.608 12.18
3 117.223 1.65 1.81600 46.6
4 14.085 6.98
5* 61.308 1.70 1.58313 59.4
6 31.099 4.71
7 -30.975 1.57 1.43875 94.7
8 37.339 0.10
9 31.007 5.99 1.76200 40.1
10 -57.386 (可変)
11 -132.735 1.56 1.59522 67.7
12 -76.741 (可変)
13(絞り) ∞ (可変)
14 14.204 1.00 1.98612 16.5
15 11.027 11.12 1.51742 52.4
16 -18.637 0.44
17 -18.202 1.00 1.90043 37.4
18 12.119 6.08 1.80810 22.8
19 -66.729 (可変)
20 17.338 1.20 2.05090 26.9
21 12.391 4.39 1.49700 81.5
22 -121.540 2.65
23 23.081 1.00 1.95375 32.3
24 13.976 10.40 1.49700 81.5
25 -17.802 0.10
26* -19.647 1.50 1.85400 40.4
27* -306.742 (可変)
28 -119.704 1.59 1.51633 64.1
29 -98.176 (可変)
30 4189.536 6.00 1.51633 64.1
31 -88.090 7.32
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.04462e-005 A 6=-1.02036e-008 A 8= 4.77997e-011 A10=-8.31118e-014 A12= 6.70099e-017 A14=-2.32109e-020

第2面
K =-1.02112e+000 A 4= 2.30881e-006 A 6=-7.77471e-008 A 8=-6.97232e-011 A10= 5.68347e-013 A12=-8.35932e-016 A14= 4.72422e-019

第5面
K =-1.08663e+001 A 4=-4.72787e-007 A 6=-9.95541e-008 A 8= 7.80318e-010 A10=-4.46249e-012 A12= 1.39841e-014

第26面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.63832e-004 A 6=-2.57440e-006 A 8= 2.63601e-008 A10=-1.67781e-010 A12= 5.63257e-013

第27面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.95341e-004 A 6=-2.44163e-006 A 8= 2.54166e-008 A10=-1.74387e-010 A12= 6.81505e-013 A14=-8.91276e-016

各種データ
ズーム比 1.88
広角 中間 望遠
焦点距離 9.30 13.35 17.46
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(°) 66.74 58.32 51.10
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 131.81 124.37 124.23
BF 7.32 7.32 7.32

d10 12.95 4.62 0.11
d12 11.86 6.14 3.90
d13 1.42 0.91 0.10
d19 1.79 1.13 0.78
d27 3.82 12.46 21.31
d29 4.74 3.87 2.80

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -14.96
2 11 302.48
3 14 62.44
4 20 45.91
5 28 1031.36
6 30 167.17

[数値実施例8]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1* 31.310 3.00 1.58313 59.4
2* 13.667 12.32
3 120.980 1.65 1.81600 46.6
4 13.931 7.14
5* 74.875 1.70 1.58313 59.4
6 33.366 4.39
7 -29.037 1.57 1.43875 94.7
8 36.279 0.10
9 31.518 4.58 1.76200 40.1
10 -60.131 (可変)
11 -504.649 1.72 1.59522 67.7
12 -70.914 (可変)
13(絞り) ∞ (可変)
14 14.098 1.00 1.98612 16.5
15 10.900 11.03 1.51742 52.4
16 -18.342 0.27
17 -18.481 1.00 1.90043 37.4
18 12.044 7.18 1.80810 22.8
19 -65.266 (可変)
20 17.541 1.20 2.05090 26.9
21 12.350 5.04 1.49700 81.5
22 -122.843 1.67
23 24.017 1.00 1.95375 32.3
24 14.652 10.76 1.49700 81.5
25 -17.499 0.23
26* -18.378 1.50 1.85400 40.4
27* -278.102 (可変)
28 1889.352 4.71 1.59522 67.7
29 -86.726 (可変)
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 0.00000e+000 A 4=-1.05863e-005 A 6=-1.08354e-008 A 8= 5.01894e-011 A10=-8.70439e-014 A12= 7.04986e-017 A14=-2.42235e-020

第2面
K =-1.02112e+000 A 4= 3.69965e-006 A 6=-8.81476e-008 A 8=-4.53810e-011 A10= 5.59921e-013 A12=-8.48528e-016 A14= 4.76585e-019

第5面
K =-1.08663e+001 A 4=-2.18559e-006 A 6=-1.06279e-007 A 8= 9.50636e-010 A10=-4.73922e-012 A12= 1.38214e-014

第26面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.77696e-004 A 6=-2.75538e-006 A 8= 2.83909e-008 A10=-1.78491e-010 A12= 5.77715e-013

第27面
K = 0.00000e+000 A 4= 2.04477e-004 A 6=-2.58906e-006 A 8= 2.69329e-008 A10=-1.83134e-010 A12= 6.99434e-013 A14=-9.14362e-016

各種データ
ズーム比 1.88
広角 中間 望遠
焦点距離 9.30 13.30 17.45
Fナンバー 4.12 4.12 4.12
半画角(°) 66.74 58.42 51.11
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 129.71 123.21 123.54
BF 10.16 8.66 7.16

d10 8.23 2.60 -0.50
d12 15.87 7.17 2.77
d13 2.48 3.05 3.40
d19 1.43 0.85 0.49
d27 6.78 16.12 25.46
d29 10.16 8.66 7.16

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 -13.23
2 11 138.41
3 14 60.01
4 20 51.37
5 28 139.43

[表1]
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 実施例7 実施例8
条件式(1) 14.064 18.010 10.716 11.255 7.842 20.000 20.223 10.463
条件式(2) 11.829 7.821 17.279 21.942 12.330 15.000 18.000 12.773
条件式(3) 0.026 0.094 0.059 0.060 0.100 0.099 0.097 0.067
条件式(4) 0.114 0.057 0.110 0.110 0.058 0.059 0.060 0.101
図17は、上記各実施例のズームレンズを撮像光学系として用いた撮像装置としてのデジタルスチルカメラを示している。20はカメラ本体、21は実施例1~5のいずれかのズームレンズによって構成された撮像光学系である。22はカメラ本体20に内蔵され、撮像光学系21により形成された光学像(被写体像)を撮像するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子である。23は撮像素子22からの撮像信号を処理することで生成された画像データを記録する記録部であり、24は画像データを表示する背面ディスプレイである。
【0042】
各実施例のズームレンズを用いることで、小型で高い高額性能を有するカメラを得ることができる。
【0043】
なお、カメラは、クイックターンミラーを有する一眼レフカメラであってもよいし、クイックターンミラーを有さないミラーレスカメラであってもよい。
【0044】
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0045】
GF 前群
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群(フローティング群)
GR 後群
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17