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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022065436
(43)【公開日】2022-04-27
(54)【発明の名称】噴出装置及び噴出方法
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/18 20060101AFI20220420BHJP
   A61L 9/14 20060101ALI20220420BHJP
【FI】
A61L2/18
A61L9/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020174027
(22)【出願日】2020-10-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1.公開の事実 ▲1▼導入日 令和2年7月14日 ▲2▼導入した場所 埼協商事遊技座 千葉県船橋市習志野台2-6-17 埼協ビル 1F ▲3▼導入設置を行った者 株式会社 ハル・インダストリ ▲4▼導入した機器の内容 株式会社 ハル・インダストリが、埼協商事遊技座(千葉県船橋市習志野台2-6-17) 1Fにて、松浦令一によって発明された「噴出装置及び噴出方法」を実施する機器を設置した。 2.特許を受ける権利の承継等の事実 ▲1▼公開された発明の発明者 松浦令一(静岡県静岡市駿河区西脇296-1 株式会社 ハル・インダストリ内) ▲2▼発明の公開の原因となる行為時の特許を受ける権利を有する者(行為時の権利者) 株式会社 ハル・インダストリ ▲3▼特許出願人(願書に記載された者) 株式会社 ハル・インダストリ ▲4▼公開者 株式会社 ハル・インダストリ ▲5▼特許を受ける権利の承継について 公開の事実に記載の公開行為により公開された発明は、松浦令一によって発明されたものであり、令和1年6月1日にその発明の特許を受ける権利が株式会社 ハル・インダストリに譲渡され、その後、令和2年10月15日に株式会社 ハル・インダストリが特許出願を行った。 ▲6▼行為時の権利者と公開者との関係等について 行為時の権利者である株式会社 ハル・インダストリが、噴出装置及び噴出方法について、公開の事実に記載のとおり公開を行った。
(71)【出願人】
【識別番号】300026926
【氏名又は名称】株式会社 ハル・インダストリ
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】松 浦 令 一
【テーマコード(参考)】
4C058
4C180
【Fターム(参考)】
4C058AA28
4C058BB07
4C058CC08
4C058EE26
4C058JJ06
4C058JJ24
4C180AA05
4C180AA10
4C180AA16
4C180BB11
4C180BB13
4C180BB15
4C180CB01
4C180GG07
4C180HH05
4C180JJ05
4C180KK04
(57)【要約】
【課題】
本発明の目的は、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができる噴出装置を提供するものである。
【解決手段】
噴出方法は、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる噴出させる噴出方法であって、前記人に対して前記人自身が回るように促す促し手段を備え、少なくとも、前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる第1の工程と、この第1の工程の後、前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を含まない空気を人に向かって噴出させる第2の工程とを有し、前記第1の工程及び前記第2工程の間、前記促し手段を動作させて噴霧対象者である前記人に対して前記人自身が回るように促すものである。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる噴出させる噴出方法であって、
前記人に対して前記人自身が回るように促す促し手段を備え、
少なくとも、前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化し
て人に向かって噴出させる第1の工程と、この第1の工程の後、前記除菌性及び/又は消
臭性を有する化合物を含有する液体を含まない空気を人に向かって噴出させる第2の工程とを有し、
前記第1の工程及び前記第2工程の間、前記促し手段を動作させて噴霧対象者である前記人に対して前記人自身が回るように促す
ことを特徴とする噴出方法。
【請求項2】
除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴
出させる噴出させる噴出方法であって、
正面視、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向
かって噴出させる噴出させる噴出口を垂直方向に複数有した本体と、
正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第1の長孔と、
正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第2の長孔とを備え、
前記第1の長孔と前記第2の長孔との間に、複数の前記噴出口が位置し、前記第1の長孔及び前記第2の長孔より前記本体内への空気取り込み、取り込んだ空気に前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体を混入させて、前記複数の噴出口より噴出させる
ことを特徴とする噴出方法。
【請求項3】
除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴
出させる噴出させる噴出方法であって、
正面視、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向
かって噴出させる噴出させる噴出口を垂直方向に複数有した本体と、
正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第1の長孔と、
正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第2の長孔とを備え、
前記第1の長孔と前記第2の長孔との間に、複数の前記噴出口が位置し、前記第1の長孔及び/又は前記第2の長孔より前記本体内への空気取り込み、取り込んだ空気に前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体を混入させて、前記複数の噴出口より噴出させ、
前記第1の長孔、前記第2の長孔の内、空気取り込みを行わない前記長孔の場合にあっては、空気取り込みを行わない前記第1の長孔又は前記第2の長孔を介して、前記本体内の前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を貯留する透明又は半透明のタンクの貯留量を識別できる窓として利用する
ことを特徴とする噴出方法。
【請求項4】
噴霧対象者である人に対して前記人自身が回るように促す促し手段を備えている
ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の噴出方法。
【請求項5】
本体の右側に右側垂直板状部材と前記本体の左側に左側垂直板状部材とを備えている
ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の噴出方法。
【請求項6】
除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴
出させる噴出させる噴出装置であって、
正面視、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向
かって噴出させる噴出させる噴出口を垂直方向に複数有した本体と、
正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第1の長孔と、
正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第2の長孔とを備え、
前記第1の長孔と前記第2の長孔との間に、複数の前記噴出口が位置し、前記第1の長孔及び/又は前記第2の長孔より前記本体内への空気取り込み、取り込んだ空気に前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体を混入させて、前記複数の噴出口より噴出させ、
前記第1の長孔、前記第2の長孔の内、空気取り込みを行わない前記長孔の場合にあっては、空気取り込みを行わない前記第1の長孔又は前記第2の長孔を介して、前記本体内の前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を貯留する透明又は半透明のタンクの貯留量を識別できる窓として利用する
ことを特徴とする噴出装置。
【請求項7】
噴霧対象者である人に対して前記人自身が回るように促す促し手段を備えている
ことを特徴とする請求項6記載の噴出装置。
【請求項8】
本体の右側に右側垂直板状部材と前記本体の左側に左側垂直板状部材とを備えている
ことを特徴とする請求項2又は請求項6記載の噴出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、噴出装置及び噴出方法に係り、特に、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭効果を効果的に行うことができる噴出装置及び噴出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
衛生水を微粒化して被除菌体・消臭体に向けて噴出して除菌、消臭を行う際に、衛生水を十分に微粒化して拡散させて被除菌体・消臭体の必要箇所に衛生水を噴霧するエアーシャワー装置がある(例えば、特許文献の図6図7参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このエアーシャワー装置にあっては、シャワー装置に対向する面は、除菌及び/又は消臭効果を得られるが、他の部(例えぼ、シャワー装置に対向する面である正面以外の背面、両側部)は、得られないという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされた噴出装置及び噴出方法を提供すること
にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の噴出方法は、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる噴出させる噴出方法であって、前記人に対して前記人自身が回るように促す促し手段を備え、少なくとも、前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる第1の工程と、この第1の工程の後、前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を含まない空気を人に向かって噴出させる第2の工程とを有し、前記第1の工程及び前記第2工程の間、前記促し手段を動作させて噴霧対象者である前記人に対して前記人自身が回るように促すものである。
【0006】
また、請求項2記載の噴出方法は、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる噴出させる噴出方法であって、正面視、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる噴出させる噴出口を垂直方向に複数有した本体と、正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第1の長孔と、正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第2の長孔とを備え、前記第1の長孔と前記第2の長孔との間に、複数の前記噴出口が位置し、前記第1の長孔及び前記第2の長孔より前記本体内への空気取り込み、取り込んだ空気に前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体を混入させて、前記複数の噴出口より噴出させるものである。
【0007】
また、請求項3記載の噴出方法は、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる噴出させる噴出方法であって、正面視、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる噴出させる噴出口を垂直方向に複数有した本体と、正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第1の長孔と、正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第2の長孔とを備え、前記第1の長孔と前記第2の長孔との間に、複数の前記噴出口が位置し、前記第1の長孔及び/又は前記第2の長孔より前記本体内への空気取り込み、取り込んだ空気に前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体を混入させて、前記複数の噴出口より噴出させ、前記第1の長孔、前記第2の長孔の内、空気取り込みを行わない前記長孔の場合にあっては、空気取り込みを行わない前記第1の長孔又は前記第2の長孔を介して、前記本体内の前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を貯留する透明又は半透明のタンクの貯留量を識別できる窓として利用するものである。
【0008】
また、請求項4記載の噴出方法は、請求項2又は請求項3記載の噴出方法において、噴霧対象者である人に対して前記人自身が回るように促す促し手段を備えているものである。
【0009】
また、請求項5記載の噴出方法は、請求項2又は請求項3記載の噴出方法において、本体の右側に右側垂直板状部材と前記本体の左側に左側垂直板状部材とを備えている
ものである。
【0010】
また、請求項6記載の噴出装置は、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる噴出させる噴出装置であって、正面視、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる噴出させる噴出口を垂直方向に複数有した本体と、正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第1の長孔と、正面視、前記本体正面に設けられ、垂直方向に長い第2の長孔とを備え、前記第1の長孔と前記第2の長孔との間に、複数の前記噴出口が位置し、前記第1の長孔及び/又は前記第2の長孔より前記本体内への空気取り込み、取り込んだ空気に前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体を混入させて、前記複数の噴出口より噴出させ、前記第1の長孔、前記第2の長孔の内、空気取り込みを行わない前記長孔の場合にあっては、空気取り込みを行わない前記第1の長孔又は前記第2の長孔を介して、前記本体内の前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を貯留する透明又は半透明のタンクの貯留量を識別できる窓として利用するものである。
【0011】
また、請求項7記載の噴出装置は、請求項6記載の噴出装置において、噴霧対象者である人に対して前記人自身が回るように促す促し手段を備えているものである。
【0012】
また、請求項8記載の噴出装置は、請求項6記載の噴出装置において、本体の右側に右側垂直板状部材と前記本体の左側に左側垂直板状部材とを備えているものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の噴出方法によれば、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる噴出させる噴出方法にあって、前記人に対して前記人自身が回るように促す促し手段を備えているため、人が回転することを促し、人が回転すれば衣服の略全体に亘って噴霧でき、従来に比べ、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができ、加えて、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる第1の工程のみならず、この第1の工程の後、前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を含まない空気を人に向かって噴出させる第2の工程においても、促し手段を動作させて除菌性及
び/又は消臭性の効果を効率よく及ぼすことができる。
【0014】
また、請求項2記載の噴出方法によれば、正面視、噴出口を垂直方向に複数有して、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させるため、噴霧されていない衣服の部位は、人が回転すれば衣服の略全体に亘って噴霧でき、従来に比べ、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができ、加えて、垂直方向に設けた噴出口の両サイドには、垂直方向に長い第1、第2の長孔により、つまり、本体、噴霧対象者、縦長の第1、第2の長孔の吸い込み空気により、「噴霧領域」を形成でき、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができ、また、人に向かって噴出された残存の除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体を本体内に取り込んで回収でき、回収した「除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体」を再利用することもできる。
【0015】
また、請求項3記載の噴出方法によれば、第1の長孔及び第2の長孔を本体内への空気取り込みとした場合にあっては、正面視、噴出口を垂直方向に複数有して、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させるため、噴霧されていない衣服の部位は、人が回転すれば衣服の略全体に亘って噴霧でき、従来に比べ、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができ、加えて、垂直方向に設けた噴出口の両サイドには、垂直方向に長い第1、第2の長孔により、つまり、本体、噴霧対象者、縦長の第1、第2の長孔の吸い込み空気により、「噴霧領域」を形成でき、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができ、また、人に向かって噴出された残存の除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体を本体内に取り込んで回収でき、回収した「除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体」を再利用することもできる。
また、前記第1の長孔、前記第2の長孔の内、空気取り込みを行わない場合にあっては、空気取り込みを行わない前記長孔を介して、前記本体内の前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を貯留する透明又は半透明のタンクの貯留量を本体正面より識別することができる。
【0016】
また、請求項4記載の噴出方法によれば、上述した請求項2又は請求項3記載の発明の効果に加え、噴霧対象者である人に対して前記人自身が回るように促す促し手段を備えているため、促し手段、例えば、音声、文字、図形等により、噴霧対象者である人に対して前記人自身が回るように促して、人の衣服の略全体に亘って除菌及び/又は消臭効果を及ぼすことができる。
【0017】
また、請求項5記載の噴出方法によれば、上述した請求項2又は請求項3の発明の効果に加え、正面視、本体の右側に右側垂直板状部材と前記本体の左側に左側垂直板状部材とを備えているため、本体、噴霧対象者、縦長の第1、第2の長孔の吸い込み空気により、「噴霧領域」を形成し、この「噴霧領域」の外側を右側垂直板状部材、左側垂直板状部材で囲んで、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができる。
【0018】
また、請求項6記載の噴出装置によれば、第1の長孔及び第2の長孔を本体内への空気取り込みとした場合にあっては、正面視、噴出口を垂直方向に複数有して、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させるため、噴霧されていない衣服の部位は、人が回転すれば衣服の略全体に亘って噴霧でき、従来に比べ、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができ、加えて、垂直方向に設けた噴出口の両サイドには、垂直方向に長い第1、第2の長孔により、つまり、本体、噴霧対象者、縦長の第1、第2の長孔の吸い込み空気により、「噴霧領域」を形成でき、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができ、また、人に向かって噴出された残存の除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体を本体内に取り込んで回収でき、回収した「除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体」を再利用することもできる。
また、前記第1の長孔、前記第2の長孔の内、空気取り込みを行わない場合にあっては、空気取り込みを行わない前記長孔を介して、前記本体内の前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を貯留する透明又は半透明のタンクの貯留量を本体正面より識別することができる。
【0019】
また、請求項7記載の噴出装置によれば、上述した請求項6記載の発明の効果に加え、噴霧対象者である人に対して前記人自身が回るように促す促し手段を備えているため、促し手段、例えば、音声、文字、図形等により、噴霧対象者である人に対して前記人自身が回るように促して、人の衣服の略全体に亘って除菌及び/又は消臭効果を及ぼすことができる。
【0020】
また、請求項8記載の噴出装置よれば、上述した請求項6記載の発明の効果に加え、正面視、本体の右側に右側垂直板状部材と前記本体の左側に左側垂直板状部材とを備えているため、本体、噴霧対象者、縦長の第1、第2の長孔の吸い込み空気により、「噴霧領域」を形成し、この「噴霧領域」の外側を右側垂直板状部材、左側垂直板状部材で囲んで、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明の一実施例の噴出装置の概略的斜視図である。
図2図2は、図1の噴出装置の概略的正面図である。
図3図3は、図2の噴出装置のパネルを外した状態の概略的正面図である。
図4図4は、図1の噴出口近傍の概略的断面図である。
図5図5は、図1の噴出装置に使用される配管の概略的図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の一実施例の噴出装置及び噴出方法を図1乃至図5を参照して説明する。
【0023】
図1に示すFは噴出装置で、噴出装置Fは、正面視、除菌性及び/又は消臭性を有す
る化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる噴出させる噴出口1を垂直方向に複数有した本体10を有している。
また、2は、正面視、本体10の複数の噴出口1より右側に位置すると共に、垂直方向に長い本体10内への空気取り込み用の第1の長孔で、3は、正面視、本体10の複数の噴出口1より左側に位置すると共に、垂直方向に長い本体10内への空気取り込み用の第2の長孔である。
【0024】
そのため、噴出装置(噴出方法)Fによれば、正面視、噴出口1、1、1を垂直方向
に複数有して、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に
向かって噴出させるため、噴霧されていない衣服の部位は、人が回転すれば衣服の略全体に亘って噴霧でき、従来に比べ、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行
うことができ、加えて、垂直方向に設けた噴出口1、1、1の両サイドには、垂直方向に長い第1、第2の長孔2、3により、つまり、本体10、噴霧対象者M、縦長の第1
第2の長孔2、3の吸い込み空気により、「噴霧領域」を形成でき、簡易な手段により
、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができ、また、人Mに向かって噴出された残存の除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体を本体10内に取り込んで回収でき、回収した「除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体」を再利用することもできる。
なお、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体は、例えば、除菌性及び消臭性を有する化合物を含有する液体は、株式会社ハル・インダストリ製商品名除菌消臭ミストである。除菌の対象は、例えば、エンベロ一プ系ウイルス等の菌で、噴出装置Fによれば、菌を減らし、清浄度を高めることができる。また、消臭の対象は、例えば、衣服についたタバコ臭、食べ物臭である。
【0025】
また、図2に示す4は、噴霧対象者である人Mに対して人M自身が回るように促す促し手段で、促し手段4は、文字、図形等を表示する表示体でも良く、また、「回って下さい」の音声でも良く、また、文字、図形等を表示する表示体と「回って下さい」の音声を併用しても良い。促し手段4により、噴霧対象者である人Mに対して人M身が回るように促して、人Mの衣服の略全体に亘って除菌及び/又は消臭効果を及ぼすことができる。
【0026】
また、噴出装置Fは、本体10の右側に右側垂直板状部材5と本体10の左側に左側垂直板状部材6とを備えている。
この右側垂直板状部材5、左側垂直板状部材6にとり、本体10、噴霧対象者M、
縦長の第1、第2の長孔2、3の吸い込み空気により、「噴霧領域」を形成し、この「噴霧領域」の外側を右側垂直板状部材5、左側垂直板状部材6で囲んで、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができる。
【0027】
上述した噴出装置(噴出方法)Fは、センサー7に手をかざすと本体10が起動すると、噴出口1より、数秒間、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微
粒化して入に向かって噴出させる。噴霧後、乾燥用の風が噴出口1より吹き出し、数秒間で停止する。なお、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる前に、衣服に付いたホコリ等を排除する送風工程を付加しても良い。
即ち、本願発明にあっては、少なくとも、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を
含有する液体を微粒化して人に向かって噴出させる第1の工程と、この第1の工程の後、前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を含まない空気を人に向かって噴出させる第2の工程とを有していれば、良い。そして、前記第1の工程及び前記第2工程の間、促し手段4を動作させて噴霧対象者である人Mに対して人M自身が回るように促すようにする。
この促し手段(音声、文字、図形等)4により、人Mが回転することを促し、人Mが回転すれば衣服の略全体に亘って噴霧でき、従来に比べ、簡易な手段により、除菌及び/又は消臭を効果的に行うことができ、加えて、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して人Mに向かって噴出させる第1の工程のみならず、この第1の工程の後、前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を含まない空気を人Mに向かって噴出させる第2の工程においても、促し手段4を動作させて除菌性及び/又は消臭性の効果を効率よく及ぼすことができる。
【0028】
なお、センサー7に手をかざして本体10を起動するようにしたが、人感センサー8により本体10を起動するようにしても良い。また、センサー7(71)を検知した場合、噴出口1(11、12、13)より吹き出し、センサー7(72)のみを検知した場合、噴出口1(12、13)より吹き出すように制御している。また、図2に示す9は、本体10の運転スイッチ、20は、キーロックである。また、図3に示す21は、電源ランプ、22は漏電ブレーカ、23は本体10の運転を動作させるタイマー、24はフィルター、25はファン、31は除菌性及び/又は消臭性を有する化合物の液体をためる液剤タンクのホルダー、32は除菌性及び/又は消臭性を有する化合物の液体をためる液剤タンク(液剤タンクは、例えば、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を貯留する透明又は半透明のタンク)32、33はフロートスイッチ、34は圧力計、35はポンプである。なお、噴出口1(11、12、13)には、エアーを吹き出すエアー吹き出し口1aと除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する微粒化した液体を吹き出すノズルロ1b(ノズル口1bは、ノズルNの先端である。)を有している。エアー吹き出し口1a、ノズルロ1bの制御は、例えば、図5に示す制御部100により行う。液剤タンク32内の液体は、ポンプ35により圧送され、主配管MLから第1の分岐管L1、第2の分岐管L2、第3の分岐管L3へと導かれる。第1の分岐管L1の先端はノズルロ1b1(1b)、第2の分岐管L2の先端はノズルロ1b2(1b)、第3の分岐管L3の先端はノズルロ1b3(1b)に接続され、第1の分岐管L1の中途に第1バルブV1、第2の分岐管L2の中途に第2バルブV2、第3の分岐管L3の中途に第3バルブV3が、それぞれ設けられている。これらポンプ35のオン、オフ、第1バルブV1、第2バルブV2、第3バルブV3の開閉、ファン25のオン、オフの制御は、制御手段100により行われるようになっている。
【0029】
なお、上述の実施例においては、第1の長孔2、第2の長孔3の両方で、本体10内へ空気を取り込むようにしたが、本願発明にあっては、これに限らず、第1の長孔2、第2の長孔3の内、何れか一方を空気取り込みを行わないようにしても良い。
例えば、第2の長孔3は、空気取り入れを行い、第1の長孔2は、空気取り入れを行わないようにしても良い。この場合、第2の長孔3からの空気は、本体10内に取り入れられ、噴出口1、1、1より、除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を微粒化して噴出され、空気取り込みを行わない前記長孔の場合、つまり、第1の長孔2にあっては、空気取り込みを行わない第1の長孔2を介して、本体10内の前記除菌性及び/又は消臭性を有する化合物を含有する液体を貯留する透明又は半透明のタンク32の貯留量を識別できる窓として利用するようにしても良い。
【符号の説明】
【0030】
F 噴出装置
1 噴出口
2 第1の長孔
3 第2の長孔
10 本体
図1
図2
図3
図4
図5