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  • 特開-UVC照射容器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022065587
(43)【公開日】2022-04-27
(54)【発明の名称】UVC照射容器
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/10 20060101AFI20220420BHJP
   A61L 9/20 20060101ALI20220420BHJP
   C02F 1/32 20060101ALI20220420BHJP
【FI】
A61L2/10
A61L9/20
C02F1/32
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020183200
(22)【出願日】2020-10-15
(71)【出願人】
【識別番号】520274792
【氏名又は名称】大山 宣夫
(72)【発明者】
【氏名】大山 宣夫
【テーマコード(参考)】
4C058
4C180
4D037
【Fターム(参考)】
4C058AA23
4C058AA30
4C058BB06
4C058CC04
4C058DD11
4C058KK02
4C058KK28
4C058KK42
4C180AA07
4C180DD03
4C180HH05
4C180MM08
4D037AA01
4D037AA05
4D037AA06
4D037AA08
4D037AA11
4D037AB03
4D037BA18
(57)【要約】
【課題】 UVC照射容器内の流体量を大幅委増やしても「流れの通」を発生させることなく、容器内の全域に亘って均一な流体移動速度を得、これにより均一なUVC照射を可能にするUVC照射容器の機能構造を得る。
【解決手段】 矩形体形状のUVC照射容器内に隔壁を適切に取り付けることにより横並びの複数の流れの層より成る一繋がりの流体の流れを容器のUVC照射域の全域に亘り形成し、これをその内壁側からUVCを照射する連続滅菌方法。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側の基本形状が矩形体の容器の一隅より連続的に容器のUVC放射の届く範囲であるUVC照射域に流入する流体の全てが所定の厚さの流れの層を形成し、1対の対向する内壁に平行に流れ、その流れが向かう方向に直交する内壁の側で流れの方向を180度転換することにより、或いはかかる内壁と対向する内壁側に於いても同様の方向転換を為し、これをかかる1対の対向する内壁間で繰り返すことにより、横並びの複数の流れの層より成る一繋がりの流れを容器のUVC照射域の全域に亘り形成し、連続的に流出する流体のUVC照射域での流れを、かかる1対の対向する内壁の何れか一方の側又は双方の側よりUVCを照射するUVC照射容器。
【請求項2】
請求項1に於ける複数の横並びの流れの層より成る一繋がりの流れを、かかる複数の流れの層の横並びの面に平行な1対の対向する内壁の何れか一方の側又は双方の側よりUVCを照射する請求項1に記載のUVC照射容器。
【請求項3】
内側の基本形状が矩形体であるUVC照射容器の1対の対向する内壁に平行な単数又は複数の矩形の隔壁を、かかる1対の対向する内壁の夫々との間、及び複数の隔壁に於いては、その相互の間に所定の間隔を持ち、各隔壁の4つの端面又は端部の内の3つの端面又は端部を内壁に直接又は間接に密着させ、残る1つの端面又は端部は内壁との間に流体の通る所定の幅又は面積の開口部を設け、或いはその端部に所定の面積の開口部を形成し、隣り合う隔壁間では、かかる開口部を互いに反対側の端部側に位置するようにし、流体のUVC照射域への流入口及びUVC照射域からの流出口を、上記の1対の対向する内壁の夫々と直近の隔壁との間の、かかる隔壁の開口部と反対側の一隅に設け、かかる流出口の形状寸法又は面積を上記の1対の対向する内壁の夫々とその直近の隔壁の間、及び隔壁相互の間の直交横断面の形状寸法又は面積に概ね同じにする構造を持つ請求項1又は2に記載のUVC照射容器。
【請求項4】
請求項3のUVC照射容器の1対の対向する内壁の一方又は双方の側に於いて、かかる内壁より容器の内側に所定の間隔で平行な間仕切り壁を設け、容器のこれに対向する側の内壁又は同様に設けた間仕切り壁との間に、かかる内壁又は間仕切り壁に平行な単数又は複数の隔壁を請求項3と同様に設け、間仕切り壁の直近の隔壁の開口部と反対側に位置する間仕切り壁の端部に流体の容器への流入口又は容器からの流出口を設け、これを、かかる間仕切り壁、その外側の内壁、及び隔壁の1対の対向する端面が密着する1対の対向する内壁に囲まれた容器内のダクトの一壁となる間仕切り壁の一端に設けられた流体のUVC照射域への流入口又は請求項3と同様に設けられるUVC照射域からの流出口とする請求項1から3のいずれかに記載のUVC照射容器。
【請求項5】
請求項3のUVC照射容器に於いて、隔壁の開口部側とその反対の端面側で、隔壁の面と直交する1対の対向する内壁の一方又は双方より内側に、かかる内壁に平行で所定の間隔を持つ間仕切り壁を設け、これに合わせて請求項3に於ける隔壁の開口部側の端面或いは端部と内壁の関係が、かかる間仕切り壁とこれに隔壁を挟んで対向する内壁又はもう一方の間仕切り壁との間に成立するように隔壁の寸法を調節し、かかる間仕切り壁に直近の隔壁の開口部と反対側の端面又は端部側の間仕切り壁の端部に流体のUVC照射域への流入口或いはUVC照射域からの流出口を設ける請求項1から3のいずれかに記載のUVC照射容器。
【請求項6】
UVC照射容器のUVC放射が届く範囲であるUVC照射域内の全ての内壁及び間仕切り壁にUVC高反射の表面を有する材料を用いるか、或いはこれらをUVC高反射材で覆う請求項1から5のいずれかに記載のUVC照射容器。
【請求項7】
請求項3の隔壁の面にUVC高反射または高透過の材料を用いた請求項3から6のいずれかに記載のUVC照射容器。
【請求項8】
請求項1に述べる、UVC照射容器のUVC照射域の全域に亘って広がる横並びの複数の流れの層より成る一繋がりの流体の流れの外形を、フッ素樹脂等のUVC透過性の高いポリマー空洞の内壁に型取った空洞状の型をUVC照射域に嵌め込み、UVC照射域への流体の流入口及び同域からの流出口に繋ぐ請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、及び隔壁の面にUVC高反射の材料を用いるUVC照射容器を除く請求項7に記載のUVC照射容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案はC領域紫外線(以下「UVC」と記す)の照射による空気又は水の連続滅菌方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
室内の空気や配管輸送中の配管輸送中の空気や水を外部環境から光学的に遮断された円筒形状の容器の中心部に1本の円柱状のUVCランプを据え、これと係る容器の内壁との間に流体を連続的に通過させ、その通過時間に亘る流体へのUVC照射による流体滅菌装置が2020年7月現在、市販されているが、係る装置はそのUVCエネルギー利用効率の低さより、極めて小さな処理容量の装置に限られている。
【0003】
又、現在、ストリーマと呼ばれる細線状のプラズマを発生させ、空気をこの細線状のプラズマの中を通過させることにより、当該空気の滅菌を行う機能を空調機に組み込んだものが商品化されているが、ストリーマの中の通過に於いて、係る細線状のプラズマに当たる空気の割合は原理的に限られたものとなり、確実な滅菌を得ることへの深刻な障壁となるものである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】株式会社ワイズカンパニー、「紫外線照射みず殺菌装置(配管型)
【非特許文献2】2019年4月23日発行のJournal of Physics D:Applied Physics,Volume 52,Number 25 に論文発表、「Inactivation of airborne virus using a packed bed on thermal plasma reactor」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
外部環境から光学的に遮断された小環境として、この中を移動通過する流体のUVC照射による滅菌を行う容器(以下「UVC照射容器」又は「容器」と記す)を用いる連続滅菌に於いて、照射するUVCエネルギーの最大限の有効利用の為、UVC照射容器内のUVC光源を取り付けた内壁(以下「光源内壁」と記す)とこれに対向する内壁(以下「光源対向内壁」と記す)との間隔を大幅に拡げ、放射されるUVCエネルギーが流体中の滅菌対象に当たり、吸収され、有効に利用される割合を最大限に高めようとすると、容器の流出入口での流体の流速と容器内を移動する流体全体の平均流速との差が大きく拡がり、流出入口を結ぶ「流れの通」と呼ばれる、容器内の大部分の流体より流速が大幅に大きい部分的流れが発生し、他の大部分の流体が必要時間を大幅に超えて容器内に留まることになり、この部分の流体中の滅菌対象が必要な値を大きく超えてUVCエネルギーを吸収することになり、エネルギーを大きく無駄にする。
【0006】
本考案は、同じUVC照射量に対するUVC照射容器内の流体量を最大限に大きくしても上記段落0005に述べる「流れの通」を生じることなく、容器に流入した流体が、その全体に亘って同一速度で容器内を移動通過することにより、均一なUVC照射を受ける機能構造を得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記段落0006で求める機能を実現する構造として、外部環境に対し光学的に遮断された内側の基本形状が矩形体であるUVC照射容器の内部のUVC放射が届く範囲であるUVC照射域に滅菌対象の流体を連続的に流入させ、容器内での大量の流体を上記に述べた「流れの通」を発生させることなく、容器内の全ての流体に均一なUVCエネルギー量を照射し、容器外に連続的に流出させる方法に於いてこの課題を解決する。
【0008】
本考案は上記段落0007に述べる課題の解決方法として、内側の基本形状が矩形体であり、その全ての内壁がUVC高反射の表面を有するか、或いはUVC高反射材で覆われた容器に於いて、その一隅より連続的に流入する流体の全てが所定の厚さの流れの層を形成し、1対の対向する内壁に平行に流れ,その流れが向かう方向に直交する内壁の側で流れの方向を180度転換することにより、或いは,かかる内壁と対向する内壁側に於いても同様の方向転換を為し、これをかかる1対の対向する内壁間で繰り返すことにより、横並びの複数の流れの層より成る一繋がりの流れを容器のUVC照射域の全域に亘り形成し、連続的に流出する流体のUVC照射域での流れを、かかる1対の対向する内壁の何れか一方の側又は双方の側よりUVCを照射する、或いは横並びの層の面に平行な1対の対向する内壁の何れか一方の側又は双方の側よりUVCを照射する何れかの方式を採るものであり、前者の方式を類型1、後者の方式を類型2とする。
【0009】
上記段落0008に述べる方式のUVC照射容器を外部環境より光学的に遮断する方法としては、UVC照射域への流体の取り入れ及び同域からの流体の取り出し用のダクトをUVC照射容器の1対の対向する或いは1対の互いに直交する方向に位置する夫々の内壁より内側に、かかる夫々の内壁と同じ広がりを持つダクト用の間仕切り壁(以下「間仕切り壁」と記す)を夫々の内壁に平行に且つ所定の間隔を以て取り付け、夫々の間仕切り壁のUVC放射の漏れ難い一端に、夫々流体の流入口、流出口を設けることにより、外部環境への光学的遮断性を効果的に得ることが出来る。尚、ダクトの内壁にUVCの吸収に優れた材質を用いたり、UVC吸収フィルターをダクト内に取り付けることにより、光学的遮断性を向上させることが出来る。
【0010】
添付の図1図2図3は上記の段落0008に述べる類型1の3種類のUVC照射容器の、同容器で形成される横並びの複数の流れの層の並び面に平行な面での断面の略図であり、流体の複数の横並びの流れの層より成る一繋がりの流れを容器のUVC照射が届く範囲であるUVC照射域の全域に亘り形成する方法として図1図2図3に於いて、上記の横並びの複数の流れの層の並び面に直交し、かかる流れの層の流れ方向に平行になる1対の対向する内壁2a、2b、2cに平行な単数又は複数の矩形の隔壁9a、9b、9cをかかる1対の対向する内壁2a、2b、2cの夫々との間、及び複数の隔壁9a、9b、9cを持つ場合は、その相互の間を含め、所定の間隔で、且つ、各隔壁9a、9b、9cの4つの端面又は端部の内の3つ端面又は端部を内壁2a、2b、2cに直接又は間接に密着させ、残る1つの端面又は端部は内壁9a、9b、9cとの間に流体の通る所定の幅又は面積の開口部を設け、或いはその端部に所定の面積の開口部を形成し、隣り合う隔壁9a、9b、9c間では、係る開口部を互いに反対側に位置させる。
【0011】
流体の容器のUVC照射域への流入口10a、10b、10c及びUVC照射域からの流出口10a、10b、10cを、上記1対の対向する内壁2a、2b、2cの夫々と直近の隔壁9a、9b、9cとの間の、かかる隔壁9a、9b、9cの開口部と反対側の一隅に設け、かかる流出口10a、10b、10cの形状寸法又は面積を上記1対の対向する内壁2a、2b、2cの夫々とその直近の隔壁9a、9b、9cの間、及び隔壁9a、9b、9c相互の間の直交横断面の形状寸法又は面積に概ね同じにする。
【0012】
上記段落0010及び0011に述べるUVC照射容器を外部環境に対して光学的に遮断する方法として、UVC照射容器の1対の対向する内壁2a、2b、2cの一方又は双方の側に於いて、かかる内壁2a、2b、2cより容器の内側に所定の間隔で平行な間仕切り壁7a、7b、7cを設け、容器のこれに対向する側の内壁2a、2b、2c又は同様に設けた間仕切り壁7a、7b、7cとの間に、かかる内壁2a、2b、2c又は2a、2b、2c又は間仕切り壁7a、7b、7cに平行な単数又は複数の隔壁9a、9b、9cを上記段落0010と同様に設け、間仕切り壁7a、7b、7cに直近の隔壁9a、9b、9cの開口部と反対側に位置する間仕切り壁7a、7b、7cの端部に流体のUVC照射域への流入口10a、10b、10c又はUVC照射域からの流出口10a、10b、10cを設ける。
【0013】
これは、かかる間仕切り壁7a、7b、7c、その外側の内壁2a、2b、2c、及び、隔壁9a、9b、9cの1対の対向する端面又は端部が密着する1対の対向する内壁2a、2b、2cに囲まれた容器内のダクト8a、8b、8cの一壁となる間仕切り壁7a、7b、7cの一端に設けられた流体の流入口10a、10b、10c又は流出口10a、10b、10cとなるものであり、上記段落0011に述べる流出口10a、10b、10cの条件を満たすことにより、横並びの複数の流れの層より成る一繋がりの流れをUVC照射域の全域に亘り安定して形成することに大きく寄与する。
【0014】
上記段落0010に述べるUVC照射容器に於いて、上記段落0012と同様の機能はその求められる適用条件により次のような構造調整が為される。それは、隔壁9a、9b、9cの開口部側とその反対の端面側で、隔壁9a、9b、9cの面と直交する1対の対向する内壁2a、2b、2cの一方又は双方より内側に、かかる内壁2a、2b、2cに平行で所定の間隔を持つ間仕切り壁7a、7b、7cを設け、これに合わせて、段落0010に述べる隔壁9a、9b、9cの開口部側の端面又は端部と内壁2a、2b、2cの関係が、かかる間仕切り壁7a、7b、7cと、これに隔壁9a、9b、9cを挟んで対向する内壁2a、2b、2c、又はもう一方の間仕切り壁7a、7b、7cとの間に成立するように隔壁の寸法を調節し、かかる間仕切り壁7a、7b、7cに直近の隔壁9a、9b、9cの開口部と反対側の端面又は端部側の間仕切り壁7a、7b、7cの端部に流体のUVC照射域への流入口10a、10b、10c或いはUVC照射域からの流出口10a、10b、10cを設ける方法である。
【0015】
UVC照射容器内で放射されるUVCがUVC照射域の構造物に吸収される割合を小さくする為に、全ての内壁2a、2b、2c及び間仕切り壁7a、7b、7cのUVC照射域側の面にUVC高反射の表面を有する材料を用いるか、或いはこれらをUVC高反射材で覆う。
【0016】
上記の段落0015と同じ目的の為に隔壁9a、9b、9cをUVC高反射の表面を持つシート状の材料、或いはシート状又はフィルム状又は膜状のUVC高透過材により制作する。
【0017】
UVC照射域の全域に亘って広がる横並びの複数の流れの層より成る一繋がりの流体の流れの外形をフッ素樹脂等のUVC透過性の高いポリマー製の空洞の内壁に型取った空洞状の型を、UVC照射域に嵌め込み、UVC照射域への流入口及び同域からの流出口に繋ぐことにより、上記の流体の流れを得、UVC照射容器のメンテナンスを、かかる空洞状の型の交換により行うことが出来る。
【0018】
流体のUVC照射域からの流出側及びUVC照射域への流入側の双方のダクトに於いても、流体の取り出し及び取り入れ方向を図4を例として変えることができる。
【0019】
上記に述べるUVC照射容器の複数の小ユニットを図5を例とする種々の横断面を持つ環状体に並べ組むことにより、種々の装置、機器への応用を可能にする。
【発明の効果】
【0020】
上記段落0007及び0008に於いて、夫々その概要が述べられる2つのタイプのUVC照射容器は光源より放射されたUVCが最小限のエネルギー損失で大きな距離を進行し、容器内に流入し、流出する最大限の流体量の全体に均一な照射を為す基本機能構造を持つ事より、此れ迄に想定又は実現されたエネルギー効率を一桁を超える値を得ることを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】 UVC照射容器の類型1種類1の断面略図
図2】 UVC照射容器の類型1種類2の断面略図
図3】 UVC照射容器の類型1種類3の断面略図
図4】 ダクト断面略図
図5】 UVC照射容器の環状体アレンジメント
【発明を実施するための形態】
【0022】
対象流体が空気である場合は、ダクトの流体取り出し口にクロスファンを取り付けることにより、本考案の容器はUVC照射空気滅菌装置となる。
【0023】
対象流体が空気で、容器のダクトの空気取り出し口を空気調和機の空気取り入れ口に繋ぐことにより、滅菌空調機となる。
【0024】
対象流体が水である場合は、水処理システムに於いて、配管輸送されて来る水の滅菌部として利用される。
【実施例0025】
本実施例は対象流体を空気とするもので、本明細書の段落0008に定義する類型1の段落0010で言及する図1に関するものである。
その概要は内寸、幅400mm、高さ950mm、奥行き1200mmのステンレススチール製の筐体に於いて、幅400mmx高さ950mmの寸法を持つ内壁にフィリップス社製のUVCランプ、G30T8 Bulb 30W UVC Tube、UVC Output:253.7nm 3本を光源とし、約80mmの厚さの層で、延べ約3、45mに亘る空気層にUVCを照射し、空気取り出し用のダクトに取り付けたクロスファンにより、その反対側の950mmx1200mmの面の中程の空気取り入れ用のダクトの口より取り入れた空気を連続的に滅菌処理する装置を試作した。
【産業上の利用の可能性】
【0026】
本UVC照射容器を自立稼働化した空気滅菌装置は、病院、介護施設等での強い需要が見込まれる。
【符号の説明】
【0027】
1a、1b、1c 筐体
2a、2b、2c 内壁
3a、3b、3c 光源
4a、4b、4c 光源反射体
5a、5b、5c 光源内壁
6a、6b、6c 光源対向内壁
7a、7b、7c 間仕切り壁
8a、8b、8c ダクト
9a、9b、9c 隔壁
10a、10b、10c UVC照射域への流入口又はUVC照射域からの流出口
11a、11b、11c 反射シート
12 ヒートシンク
14 流れガイド板
15 ダクト立ち上げ部
16 流れ方向
17 空気取り入れ口
101 環状体
102 UVC照射容器の照射単位
103 UVC照射容器仕切り
104 スペース
105 UVC照射容器
図1
図2
図3
図4
図5