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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022065610
(43)【公開日】2022-04-27
(54)【発明の名称】容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 39/08 20060101AFI20220420BHJP
【FI】
B65D39/08
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021084829
(22)【出願日】2021-05-19
(31)【優先権主張番号】202011100606.4
(32)【優先日】2020-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521219349
【氏名又は名称】上海宏晨家庭用品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】何 軍良
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB10
3E084BA02
3E084CA01
3E084CB04
3E084DA01
3E084DB14
3E084FD05
3E084GA02
3E084GA08
3E084GB14
3E084GB17
3E084GB26
3E084LD30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】容器の開閉に手間がかからない容器を提供する
【解決手段】開口を含んで、内側壁に、開口に近くて設けられる溝を設けている本体と、本体をかぶって、側壁に第一方向に沿って貫通孔を設けている蓋と、第一方向に沿って移動可能に蓋の本体に離れる側に設けられて、そして貫通孔に対応に設けられてスライド可能に貫通孔に設けられるクリップを含むスライドプレートと、回転可能に蓋の本体に離れる側に設けられて、回転過程に開放位置と閉鎖位置を含むつまみと、を含んで、そのうち、つまみは開放位置にある場合、スライドプレートを本体に離れるように駆動して、クリップを溝から外すようにするが、つまみは閉鎖位置にある場合、スライドプレートを本体に近づけるように駆動して、クリップを溝に差し込むようにする。本発明はつまみを回すという簡単な操作によって、蓋と本体との接続と分離を実現することができるので、操作が便利で、時間と力を節約する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を含んで、内側壁に、開口に近くて設けられる溝を設けている本体と、
前記本体をかぶって、側壁に第一方向に沿って貫通孔を設けている蓋と、
第一方向に沿って移動可能に蓋の本体に離れる側に設けられて、そして前記貫通孔に対応に設けられてスライド可能に前記貫通孔に設けられるクリップを含むスライドプレートと、
回転可能に前記蓋の前記本体に離れる側に設けられて、回転過程に開放位置と閉鎖位置を含むつまみと、を含んで、
そのうち、前記つまみは開放位置にある場合、前記スライドプレートを前記本体に離れるように駆動して、前記クリップを前記溝から外すようにするが、前記つまみは閉鎖位置にある場合、前記スライドプレートを前記本体に近づけるように駆動して、前記クリップを前記溝に差し込むようにすることを特徴とする容器。
【請求項2】
前記つまみの前記蓋に近い側にはレールを設けており、前記レールはアーチ形を呈して、遠端と近端を含んで、前記遠端から前記つまみの回転中心までの距離が前記近端から前記つまみの回転中心までの距離より大きくて、前記スライドプレートが前記つまみと前記蓋の間に設けられて、前記つまみに近い側には前記レールに合わせるレール溝を設けて、前記レールが移動可能に前記レール溝に設けられていることを特徴とする請求項1に述べられた容器。
【請求項3】
前記レールが楕円形レールであることを特徴とする請求項2に述べられた容器。
【請求項4】
前記つまみの前記蓋に近い側にはまた前記つまみの回転角度を制限するストップブロックを設けていることを特徴とする請求項2に述べられた容器。
【請求項5】
前記スライドプレートの前記蓋に近い側にロックフックを設けており、前記蓋の前記スライドプレートに近い側に、前記第一方向に沿って間隔をおいて設けられてそれぞれ前記スライドプレートが前記第一方向に沿って移動する時に前記スライドプレートの位置をロックする二つのロック溝を対応に設けていることを特徴とする請求項1に述べられた容器。
【請求項6】
前記蓋の前記つまみに近い側の中心位置に位置決めピンを設けて、前記つまみの前記蓋に近い側の中心位置に、内部に位置決め孔を設けている位置決め突起を設けていることを特徴とする請求項1に述べられた容器。
【請求項7】
前記位置決め突起の外側に、外周壁に周方向に外に延びて突起部を設けている環状の固定突起を設けて、前記位置決めピンの外側に多数の位置決めブロックを設けて、多数の前記位置決めブロックが前記位置決めピンの中心を円心にする円周方向に沿って間隔をおいて設けられて、全ての前記位置決めブロックの前記位置決めピンに向かう側に突出ブロックを設けて、前記固定突起の前記突出部が多数の前記位置決めブロックの前記突出ブロックと前記蓋の間に係止されていることを特徴とする請求項6に述べられた容器。
【請求項8】
前記スライドプレートの前記本体に近い側に二つのクリップを設けて、二つの前記クリップが前記第一方向に垂直する第二方向に沿って間隔をおいて設けられて、且つ二つの前記クリップが前記スライドプレートの中心線の両側に対称に設けられているが、そのうち、前記スライドプレートの中心線が前記第一方向に沿って延びて設けられて、且つ前記つまみの回転中心を通していることを特徴とする請求項1に述べられた容器。
【請求項9】
前記クリップに前記貫通孔を密封する第二シールリングを設けていることを特徴とする請求項1に述べられた容器。
【請求項10】
前記スライドプレートが二つあるが、二つの前記スライドプレートが前記第一方向に沿って間隔をおいて設けられて、且つ二つの前記スライドプレートが前記蓋の中心線の両側に対称に設けられているが、そのうち、前記蓋の中心線が前記第一方向に垂直する第二方向に沿って延びて設けられて、且つ前記つまみの回転中心を通していることを特徴とする請求項1-9のいずれに述べられた容器。
【請求項11】
前記本体の外周壁には、前記本体の前記溝に離れる側に設けられている固定リングを設けていることを特徴とする請求項1-9のいずれに述べられた容器。
【請求項12】
前記蓋のトップに、内部に前記つまみと前記スレイドプレートを設けている取付溝を設けて、前記本体の底部の中心に凹溝を設けていることを特徴とする請求項1-9のいずれに述べられた容器。
【請求項13】
前記溝が環形のものであることを特徴とする請求項1-9のいずれに述べられた容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は日用品の技術分野に関わるものであるが、特に容器である保温食缶内に入れられる内碗に関わるものである。
【背景技術】
【0002】
保温食缶は人間がよく使っている生活用品であるが、保温食缶内に普通に食品を入れる多数の内碗を入れている。しかしながら、当面の技術で、内碗の蓋と本体はねじで接続されており、利用者が蓋を回して内碗を開けたり閉じたりする。ねじによる接続方式では、利用者が内碗を開けたり閉じたりする時に、手間がかかっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4798288号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は当面技術によって容器を開けたり閉じたりする時に手間がかかっている問題を解決する容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の技術問題を解決するために、本発明の技術案は下記の容器を提供するが、
開口を含んで、内側壁に、開口に近くて設けられる溝を設けている本体、
前記本体をかぶって、側壁に第一方向に沿って貫通孔を設けている蓋、
第一方向に沿って移動可能に蓋の本体に離れる側に設けられて、そして前記貫通孔に対応に設けられてスライド可能に前記貫通孔に設けられるクリップを含むスライドプレート、
回転可能に前記蓋の前記本体に離れる側に設けられて、回転過程に開放位置と閉鎖位置を含むつまみ、を含んで、
そのうち、前記つまみは開放位置にある場合、前記スライドプレートを前記本体に離れるように駆動して、前記クリップを前記溝から外すようにするが、前記つまみは閉鎖位置にある場合、前記スライドプレートを前記本体に近づけるように駆動して、前記クリップを前記溝に差し込むようにする。
【0006】
本発明のある実施例で、前記つまみの前記蓋に近い側にはレールを設けており、前記レールはアーチ形を呈して、遠端と近端を含んで、前記遠端から前記つまみの回転中心までの距離が前記近端から前記つまみの回転中心までの距離より大きくて、前記スライドプレートが前記つまみと前記蓋の間に設けられて、前記つまみに近い側には前記レールに合わせるレール溝を設けて、前記レールが移動可能に前記レール溝に設けられている。
【0007】
本発明のある実施例で、前記レールが楕円形レールである。
【0008】
本発明のある実施例で、前記つまみの前記蓋に近い側にまた前記つまみの回転角度を制限するストップブロックを設けている。
【0009】
本発明のある実施例で、前記スライドプレートの前記蓋に近い側にロックフックを設けており、前記蓋の前記スライドプレートに近い側に、前記第一方向に沿って間隔をおいて設けられてそれぞれ前記スライドプレートが前記第一方向に沿って移動する時に前記スライドプレートの位置をロックする二つのロック溝を対応に設けている。
【0010】
本発明のある実施例で、前記蓋の前記つまみに近い側の中心位置に位置決めピンを設けて、前記つまみの前記蓋に近い側の中心位置に、内部に位置決め孔を設けている位置決め突起を設けている。
【0011】
本発明のある実施例で、前記位置決め突起の外側に、外周壁に周方向に外に延びて突起部を設けている環状の固定突起を設けて、前記位置決めピンの外側に多数の位置決めブロックを設けて、前記多数の位置決めブロックが前記位置決めピンの中心を円心にする円周方向に沿って間隔をおいて設けられて、全ての前記位置決めブロックの前記位置決めピンに向かう側に突出ブロックを設けて、前記固定突起の前記突出部が多数の前記位置決めブロックの前記突出ブロックと前記蓋の間に係止されている。
【0012】
本発明のある実施例で、前記スライドプレートの前記本体に近い側に二つのクリップを設けて、二つの前記クリップが前記第一方向に垂直する第二方向に沿って間隔をおいて設けられて、且つ二つの前記クリップが前記スライドプレートの中心線の両側に対称に設けられているが、そのうち、前記スライドプレートの中心線が前記第一方向に沿って延びて設けられて、且つ前記つまみの回転中心を通している。
【0013】
本発明のある実施例で、前記クリップに前記貫通孔を密封する第二シールリングを設けている。
【0014】
本発明のある実施例で、前記スライドプレートが二つあるが、二つの前記スライドプレートが前記第一方向に沿って間隔をおいて設けられて、且つ二つの前記スライドプレートが前記蓋の中心線の両側に対称に設けられているが、そのうち、前記蓋の中心線が前記第一方向に垂直する第二方向に沿って延びて設けられて、且つ前記つまみの回転中心を通している。
【0015】
本発明のある実施例で、前記本体の外周壁に、前記本体の前記溝に離れる側に設けられている固定リングを設けている。
【0016】
本発明のある実施例で、前記蓋のトップに、内部に前記つまみと前記スレイドプレートを設けている取付溝を設けて、前記本体の底部の中心に凹溝を設けている。
【0017】
本発明のある実施例で、前記溝が円形のものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明の有益なことは下記のとおりである。
【0019】
当面の技術との区別として、本発明の技術案によって、実際に使う時、つまみを回すと、スライドプレートを本体に離れるように駆動して、クリップを溝から外すようにすることができるが、この時、利用者は蓋を本体から取り外すことができる。逆方向につまみを回すと、スライドプレートを本体に近づけるように駆動して、クリップを溝に差し込むようにすることができるが、この時、本体をかぶっている蓋はクリップと溝の係合によって接続することができて、接続が堅固で、外しにくいのである。
【0020】
このようにすると、つまみを回すという簡単な操作によって、蓋と本体との接続と分離を実現して、容器を開けたり閉じたりしやすくなるので、操作が便利で、時間と力を節約する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
更に本発明の実施例や当面技術の技術方案を明確に説明するために、次には実施例や当面技術の説明で使われる添付図面を簡単に述べるが、下記に説明される添付図面が本発明の一部の実施例だけで、当分野の普通の技術者にとって、創造的な労働をせず、これらの添付図面によって更にその他の添付図面を受けることは明らかなことである。
【0022】
図1】本発明のある実施例による容器の断面説明図である。
【0023】
図2】本発明のある実施例による容器のつまみとスライドプレートの組立の構造説明図である。
【0024】
図3】本発明のある実施例による容器の蓋の構造説明図である。
【0025】
図4】本発明のある実施例による容器のスライドプレートの構造説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の上記の目的、特徴と美点を更に明らかでわかりやすくするために、次には添付図を結び付けて本発明の実施例を詳しく説明する。本発明を十分に理解するように、下記の説明にはとても多くの具体的な細い点を詳しく述べる。しかし本発明はここで述べる実施例と異なる方式で実施することができるが、本分野の技術者は本発明の内包に反しない上で類似の改善を行うことができるので、本発明は下記に開示する実施例に制限を受けないものである。
【0027】
本発明の説明に、理解しなければならないのは、用語の「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「縦」、「水平」、「トップ」、「底」、「内」、「外」、「時計方向」、「反時計方向」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの指示方位や位置の関係は添付図に示される方位や位置の関係に基づくものであるが、装置や部品に特定の方位を備えて特定の方位で構造と操作を行わなければならないことを指示したり暗示したりすることではなくて、本発明の説明や説明の簡略化に便宜を図るためだけのものなので、本発明に対する制限だと理解してはいけない。
【0028】
また、用語の「第一」、「第二」は説明だけに用いられるが、重要性を指示したり暗示したりすることや指示した技術特徴の数量を暗示すると理解してはいけない。これによって、「第一」、「第二」に限定される特徴は少なくとも1つの当該特徴を含んでいることを明示したり暗示したりすることができる。本発明の説明には、別途に明確で具体的な限定がない限り、「多数」の意味は二つ、三つなど、少なくとも二つである。
【0029】
本発明では、別途に明確な規定と限定がない限り、用語の「取付」、「連接」、「接続」、「固定」などの用語は広義的に理解するべきであるが、例えば、固定して接続することでもよいし、解体可能に接続することや一体になることでもよい。機械的な接続でもよいし、電気的な接続でもよい。直接に連接することでもよいし、中間の媒質を経由して間接的に連接することでもよいし、二つの素子の内部連通や二つの素子の相互作用関係でもよい。本分野の普通の技術者にとって、具体的な情況によって上記の用語の本発明における具体的な意味を理解することができる。
【0030】
本発明では、別途に明確な規定と限定がない限り、第一特徴が第二特徴の「上」や「下」の場合、第一と第二特徴が直接に接触することでもよいし、第一と第二特徴が中間の媒質を経由して間接的に接触することでもよい。また、第一特徴が第二特徴の「上」、「上方」の場合、第一特徴が第二特徴の上方や斜め上方にあることでもよいし、第一特徴の水平の高さが第二特徴より高いことだけを表すことでもよい。第一特徴が第二特徴の「下」、「下方」の場合、第一特徴が第二特徴の下方や斜め下方にあることでもよいし、第一特徴の水平の高さが第二特徴より低いことだけを表すことでもよい。
【0031】
説明しなければならないのは、素子が別の素子に「固定される」または「設けられる」場合、それは直接に別の素子の上にあることでもよいし、その間に素子が存在することでもよい。ある素子が別の素子に「接続される」場合、それは直接に別の素子に接続していることでもよいし、その間に素子が存在することでもよい。本文に使われる用語の「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「左」、「右」及び類似の説明は説明のためだけであるが、決して唯一の実施例だとは表さない。
【0032】
図1図4に示されるように、本発明のある実施例に提供される容器は本体1、蓋2、スライドプレート3及びつまみ4を含む。本体1は開口を含んで、本体1の内側壁に、開口に近くて設けられる溝11を設けている。蓋2は本体1をかぶって、蓋2の側壁に第一方向に沿って貫通孔21を設けている。スライドプレート3は第1方向に沿って移動可能に蓋2の本体1に離れる側に設けられて、貫通孔21に対応して設けられてそしてスライド可能に貫通孔21を通しているクリップ31を含む。つまみ4は回転可能に前記蓋2の前記本体1に離れる側に設けられて、回転過程に開放位置と閉鎖位置を含む。そのうち、つまみ4は開放位置にある場合、スライドプレート3を本体1に離れるように駆動して、クリップ31を溝11から外すようにするが、つまみ4は閉鎖位置にある場合、スライドプレート3を本体1に近づけるように駆動して、クリップ31を溝11に差し込むようにする。
【0033】
上記の容器は、実際に使う時、つまみ4を回すと、スライドプレート3を本体1に離れるように駆動して、クリップ31を溝11から外すようにすることができるが、この時、利用者は蓋2を本体1から取り外すことができる。逆方向につまみ4を回すと、スライドプレート3を本体1に近づけるように駆動して、クリップ31を溝11に差し込むようにすることができるが、この時、本体1をかぶる蓋2はクリップ31と溝11の係合によって接続することができて、接続が堅固で、外しにくいのである。このようにすると、つまみ4を回すという簡単な操作によって、蓋2と本体1との接続と分離を実現して、蓋2を開けたり閉じたりしやすくなるので、操作が便利で、時間と力を節約する。
【0034】
説明しなければならないのは、本発明の容器がいかなる形式のものでもよいが、例えば、瓶、缶、箱、桶、碗などでもよい。実施例では、上記の容器は保温食缶内に入れられる内碗である。
【0035】
具体的な実施例で、本体1は大体に上端に口を開く円柱形の薄壁ケースであるが、本体1の側壁が外に向って凹んで環状の溝11を形成している。このようにすると、クリップ31は溝11のいかなる部分との係合を実現することができて、蓋2を一定の角度に調整して本体1に付ける必要がない。
【0036】
本発明の実施例で、つまみ4の蓋2に近い側にはレール41が設けられており、レール41はアーチ形を呈して、遠端と近端を含んで、遠端からつまみ4の回転中心までの距離が近端からつまみ4の回転中心までの距離より大きい。スライドプレート3がつまみ4と蓋2の間に設けられて、つまみ4に近い側にレール41に合わせるレール溝32が設けられて、レール41が移動可能にレール溝32内に設けられている。つまみ4はレール41の遠端がレール溝32内に移動したように回された場合、閉鎖位置にあるが、スライドプレート3を本体1に近づけるように駆動して、クリップ31を溝11に差し込むようにする。つまみ4はレール41の近端がレール溝32内に移動したように回された場合、開放位置にあるが、スライドプレート3を本体1に離れるように駆動して、クリップ31を溝11から外すようにする。
【0037】
レール41は楕円形のものが好ましい。この時、つまみ4の回転中心が楕円形レールの中心で、レール41の遠端が楕円形レールの長軸の端点にあって、レール41の近端が楕円形レールの短軸の端点にある。
【0038】
更に、つまみ4の蓋2に近い側にはまたつまみ4の回転角度を制限するストップブロック411を設けている。このように、つまみ4が一定の角度範囲内だけで反時計方向や時計方向に回転して、それによって正確にレール41の近端や遠端をレール溝32内まで回転して、蓋2の開閉を実現する。
【0039】
理解できるのは、つまみ4の回転角度が90°である。
【0040】
具体的に利用する時、ストップブロック411は二つがあるが、二つのストップブロック411はそれぞれレール41の内側に設けられて且つレール41と接続している(レール411と一体に成型して設けてもよいが、レール41と解体可能に接続してもよい)。つまみ4を反時計方向に90°回すと、その中の一つのストップブロック411はレール溝32の壁の片側で止められるが、それによってつまみ4を反時計方向に沿って引き続き回すことができなくなって、この時、レール41の近端がレール溝32内に移動して、つまみ4が開放位置にある。つまみ4を時計方向に90°回すと、その中の一つのストップブロック411はレール溝32の壁の別の側で止められるが、それによってつまみ4が時計方向に沿って引き続き回すことができなくなって、この時、レール41の遠端がレール溝32内に移動して、つまみ4が閉鎖位置にある。
【0041】
具体的な実施例で、二つのストップブロック411がつまみ4の回転中心に対して対称に設けられている。このようにすると、つまみ4の取付に便宜を図る。
【0042】
本発明の実施例で、スライドプレート3の蓋2に近い側にロックフック33を設けており、蓋2のスライドプレート3に近い側には、第一方向に沿って間隔をおいて設けられてそれぞれスライドプレート3が第一方向に沿って移動する時にスライドプレート3の位置をロックする二つのロック24溝を対応に設けている。スライドプレート3が本体1に向かって所定の位置に移動した場合、スライドプレート3のロックフック33が一つのロック溝24に入って、蓋2が閉鎖状態にロックされる。スライドプレート3が本体1に離れて所定の位置に移動した場合、スライドプレート3のロックフック33が別のロック溝24内に入って、蓋2が開放状態にロックされる。ロックフック33が二つのロック溝24内に入る時に、いずれも軽微なカッチャーの音が出て一定の手触りがあるので、利用者は蓋2が開放や閉鎖のことを知るのに便宜を図る。
【0043】
本発明の実施例で、蓋2のつまみ4に近い側の中心に位置決めピン22を設けているが、つまみ4の蓋2に近い側の中心に、内部に位置決め孔421を設けている位置決め突起42を設けている。このようにして、つまみ4が蓋2に取り付けられる時に、位置決めピン22が位置決め孔421内に差し込まれて、つまみ4が位置決めピン22をめぐって回すことができる。
【0044】
更に、位置決め突起42の外側に環状の固定突起43が設けられており、固定突起43の外周壁には突出部が周方向に外に延びて設けてられている。位置決めピン22の外側に多数の位置決めブロック23が設けられて、多数の位置決めブロック23が位置決めピン22の中心を円心にする円周方向に沿って間隔をおいて設けられて、全ての位置決めブロック23の位置決めピン22に向かう側に突出ブロック231が設けられている。固定突起43の突出部は多数の位置決めブロック23の突出ブロック231と蓋2の間に係止されている。このようにすると、つまみ4が信頼的に蓋2に取り付けられる。説明しなければならないのは、位置決めブロック23が一定の弾力性を持っているが、取付時、つまみ4を蓋2の方向に押してつまみ4の固定突起43の突出部を位置決めブロック23の突出ブロック231と蓋2に係止して、このようにつまみ4の取付が完成する。具体的な実施例で、位置決めブロック23は二つがあるが、二つの位置決めブロック23は位置決めピン22に対して相対に設けられている。
【0045】
更に、位置決め突起42の外周壁にまた補強リブ422が設けられているが、補強リブ422は位置決め突起42の強度を強化することができる。具体的な実施例で、補強リブ422は二つがあるが、二つの補強リブ422は相対に設けられている。
【0046】
本発明の実施例で、スライドプレート3の本体1に近い側に二つのクリップ31を設けており、二つのクリップ31は第一方向に垂直する第二方向に沿って間隔をおいて設けられて、且つ二つのクリップ31はスライドプレート3の中心線の両側で対称に設けられている。そのうち、スライドプレート3の中心線が第一方向に沿って延びて設けられて、且つつまみ4の回転中心を通している。このようにすると、二つのクリップ31と溝11の同時の協力によって、蓋2と本体1の接続強度を強化して、一つのクリップ31を使う時にクリップ31が割れやすい問題を防ぐ。
【0047】
本発明の実施例で、クリップ31には貫通孔を密封する第二シールリング7を設けている。このようにすると、容器内の食品の熱量が通孔21から散逸することを防止して、長い間に食品に対して保温することができて、保温機能を持っているとともに、またクリップ31と第二シールリング7の組合わせ構造によって圧力放出の役割を果たすことができる。即ち、クリップ31と第二シールリング7の組合わせ構造が本体1に離れて蓋2を開く時、クリップ31と第二シールリング7の組合わせ構造が貫通孔21に離れて、圧力放出の役割を果たして、容器内の圧力と外部の大気圧をバランスにする。
【0048】
本発明の実施例で、スライドプレート3は二つがあるが、二つのスライドプレート3は第一方向にに沿って間隔をおいて設けられて、且つ二つのスライドプレート3は蓋2の中心線の両側で対称に設けられている。そのうち、蓋ト2の中心線が第二方向に沿って延びて設けられて、且つつまみ4の回転中心を通している。このようにすると、2つのスライドプレート3によって更に蓋2と本1の接続強度を強化する。
【0049】
本発明の実施例で、蓋2の外周壁には蓋2と本体1を密封する第一シールリング5が設けられている。このようにすると、容器内の食品の熱量が蓋2と本体1の間の隙間から散逸することを防ぐことができて、それによって長い間に食品に対して保温できる。
【0050】
本発明の実施例で、本体1の外周壁には固定リング6を設けており、固定リング6が本体1の溝11に離れる側に設けられている。このように、長い間に使った後に本体1の溝11が変形して、スライドプレート3のクリップ31と溝11の係合が失効することを防ぐことができる。
【0051】
本発明の実施例で、蓋2のトップには、内部につまみ4とスレイドプレート3を設けている取付溝13を設けている。このようにすると、つまみ4が蓋2より出なくなって、多数の容器が保温食缶内で互いに積み重ねるのに便宜を図る。
【0052】
更に、本体1の底部の中心には凹溝12を設けている。このようにすると、隣り合っている二つの容器が上下に積み重ねる時、積み重ねがわりに安定で、且つ両者の間の高さを縮小して、体積が同じな保温食缶内に更に多くの容器を入れることができる。
【0053】
上記の実施例の各技術特徴は任意に組合せを行うことができるが、説明に便宜を図るように、上記実施例の各技術特徴の全ての可能な組合せを説明していない。しかし、これらの技術特徴の組合せに対立が出ないのでさえあれば、本明細書に記載される範囲にあると認めるべきである。
【0054】
上記の実施例は本発明のいくつかの実施例だけを表して、その説明がわりに具体的で詳しいが、それによって本発明の範囲に対する制限だと理解してはいけない。本分野の普通の技術者にとって、本発明の構想を逸脱しない前提で、更に若干の変形と改善を行うことができるが、これらの変形と改善が本発明の請求範囲にあることは言うまでもない。そのため、本発明の請求範囲は権利項に準じる。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-02-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を含んで、内側壁に、開口に近くて設けられる溝を設けている本体と、
前記本体をかぶって、側壁に第一方向に沿って貫通孔を設けている蓋と、
第一方向に沿って移動可能に蓋の本体に離れる側に設けられ前記貫通孔に対応に設けられてスライド可能に前記貫通孔に設けられるクリップを含むスライドプレートと、
回転可能に前記蓋の前記本体に離れる側に設けられて、回転過程に開放位置と閉鎖位置を含むつまみと、を含んで、
二つの前記スライドプレートが前記第一方向に沿って間隔をおいて設けられて、且つ二つの前記スライドプレートが前記蓋の中心線の両側に対称に設けられており、前記蓋の中心線が前記第一方向に垂直する第二方向に沿って延びて設けられて、且つ前記つまみの回転中心を通しており、
前記つまみを回すと、二つの前記スライドプレートが本体から互いに離れるように駆動して、前記クリップが溝から外れるように構成され、
逆方向に前記つまみを回すと、二つの前記スライドプレートが互いに本体に近づけるように駆動して、前記クリップが溝に差し込まれるとともに、本体をかぶる蓋が前記クリップと溝の係合によって接続することを特徴とする容器。
【請求項2】
前記つまみの前記蓋に近い側にはレールを設けており、前記レールはアーチ形を呈して、遠端と近端を含んで、前記遠端から前記つまみの回転中心までの距離が前記近端から前記つまみの回転中心までの距離より大きくて、前記スライドプレートが前記つまみと前記蓋の間に設けられて、前記つまみに近い側には前記レールに合わせるレール溝を設けて、前記レールが移動可能に前記レール溝に設けられていることを特徴とする請求項1に述べられた容器。
【請求項3】
前記レールが楕円形レールであることを特徴とする請求項2に述べられた容器。
【請求項4】
前記つまみの前記蓋に近い側にはまた前記つまみの回転角度を制限するストップブロックを設けていることを特徴とする請求項2に述べられた容器。
【請求項5】
前記スライドプレートの前記蓋に近い側にロックフックを設けており、前記蓋の前記スライドプレートに近い側に、前記第一方向に沿って間隔をおいて設けられてそれぞれ前記スライドプレートが前記第一方向に沿って移動する時に前記スライドプレートの位置をロックする二つのロック溝設けていることを特徴とする請求項1に述べられた容器。
【請求項6】
前記蓋の前記つまみに近い側の中心位置に位置決めピンを設けて、前記つまみの前記蓋に近い側の中心位置に、内部に位置決め孔を設けている位置決め突起を設けていることを特徴とする請求項1に述べられた容器。
【請求項7】
前記位置決め突起の外側に、外周壁に周方向に外に延びて突起部を設けている環状の固定突起を設けて、前記位置決めピンの外側に多数の位置決めブロックを設けて、多数の前記位置決めブロックが前記位置決めピンの中心を円心にする円周方向に沿って間隔をおいて設けられて、全ての前記位置決めブロックの前記位置決めピンに向かう側に突出ブロックを設けて、前記固定突起の前記突出部が多数の前記位置決めブロックの前記突出ブロックと前記蓋の間に係止されていることを特徴とする請求項6に述べられた容器。
【請求項8】
前記スライドプレートの前記本体に近い側に二つのクリップを設けて、二つの前記クリップが前記第一方向に垂直する第二方向に沿って間隔をおいて設けられて、且つ二つの前記クリップが前記スライドプレートの中心線の両側に対称に設けられているが、そのうち、前記スライドプレートの中心線が前記第一方向に沿って延びて設けられて、且つ前記つまみの回転中心を通していることを特徴とする請求項1に述べられた容器。
【請求項9】
前記クリップに前記貫通孔を密封する第二シールリングを設けていることを特徴とする請求項1に述べられた容器。
【請求項10】
前記本体の外周壁には、前記本体の前記溝に離れる側に設けられている固定リングを設けていることを特徴とする請求項1-9のいずれに述べられた容器。
【請求項11】
前記蓋のトップに、内部に前記つまみと前記スイドプレートを設けている取付溝を設けて、前記本体の底部の中心に凹溝を設けていることを特徴とする請求項1-9のいずれに述べられた容器。
【請求項12】
前記溝が環形のものであることを特徴とする請求項1-9のいずれに述べられた容器。