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特開2022-65733エレベータシステム、エレベータ、エレベータかごの戸の動作方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022065733
(43)【公開日】2022-04-28
(54)【発明の名称】エレベータシステム、エレベータ、エレベータかごの戸の動作方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B66B 13/14 20060101AFI20220421BHJP
【FI】
B66B13/14 E
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020174388
(22)【出願日】2020-10-16
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-30
(71)【出願人】
【識別番号】000112705
【氏名又は名称】フジテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】江▲崎▼ 昌彦
【テーマコード(参考)】
3F307
【Fターム(参考)】
3F307EA03
3F307EA27
3F307EA28
(57)【要約】      (修正有)
【課題】携帯端末を操作することによって、かごの戸の動作を行うことができるエレベータシステムを提供する。
【解決手段】エレベータシステムは、エレベータと、エレベータと無線通信可能な携帯端末3と、を備え、エレベータは、開閉動作をする戸を有するかごと、戸の開閉動作を制御する処理装置と、を備え、携帯端末3は、戸の動作の指示データが入力される戸動作入力部を備え、処理装置は、戸動作入力部に入力されたデータを取得し、取得したデータに基づいて、戸を動作させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータと、
前記エレベータと無線通信可能な携帯端末と、を備え、
前記エレベータは、開閉動作をする戸を有するかごと、前記戸の開閉動作を制御する処理装置と、を備え、
前記携帯端末は、前記戸の動作の指示データが入力される戸動作入力部を備え、
前記処理装置は、前記戸動作入力部に入力されたデータを取得し、取得したデータに基づいて、前記戸を動作させる、エレベータシステム。
【請求項2】
前記戸動作入力部は、第1時間だけ前記戸を開ける指示データが入力される第1戸開入力部と、前記第1時間よりも長い第2時間だけ前記戸を開ける指示データが入力される第2戸開入力部と、を備え、
前記処理装置は、前記第1戸開入力部にデータが入力された場合に、前記第1時間だけ前記戸を開け、前記第2戸開入力部にデータが入力された場合に、前記第2時間だけ前記戸を開ける、請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項3】
前記戸動作入力部は、前記戸を開ける指示データが入力される戸開入力部と、前記戸を開ける時間データが入力される戸開時間入力部と、を備え、
前記処理装置は、前記戸開入力部にデータが入力された場合に、前記戸開時間入力部に入力されたデータの時間だけ前記戸を開ける、請求項1又は2に記載のエレベータシステム。
【請求項4】
前記戸動作入力部は、前記戸を開ける指示データが入力される戸開入力部を備え、
前記エレベータは、前記戸開入力部にデータが入力された前記携帯端末の位置を検出する位置検出部を備え、
前記処理装置は、前記戸開入力部にデータが入力された場合に、前記位置検出部が検出した前記携帯端末の位置に基づいて、前記戸を開ける時間を演算し、演算した時間だけ、前記戸を開ける、請求項1~3の何れか1項に記載のエレベータシステム。
【請求項5】
前記携帯端末は、前記かごの内部に位置した場合に、自動的に、前記戸動作入力部にデータを入力可能な状態になる、請求項1~4の何れか1項に記載のエレベータシステム。
【請求項6】
開閉動作をする戸を有するかごと、
前記戸の開閉動作を制御する処理装置と、を備え、
前記処理装置は、無線通信可能な携帯端末から取得した前記戸の動作の指示データに基づいて、前記戸を動作させる、エレベータ。
【請求項7】
少なくとも一つのコンピュータによって実行される、エレベータかごの戸の動作方法であって、
前記エレベータと無線通信可能な携帯端末から、前記戸の動作の指示データを取得することと、
取得したデータに基づいて、前記戸を動作させることと、を含む、エレベータかごの戸の動作方法。
【請求項8】
エレベータとの間で無線通信可能な携帯端末に、
前記エレベータのかごの戸の動作の指示データが入力されることと、
入力されたデータを前記エレベータに送信することと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、エレベータシステム、エレベータ、エレベータかごの戸の動作方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、エレベータは、開閉動作をする戸を有するかごと、戸の開閉動作を制御する処理装置とを備えている。そして、かごは、内部にかご操作盤を備えており、かご操作盤は、複数の入力ボタンを備えている(例えば、特許文献1)。そして、入力ボタンを操作することによって、例えば、戸の開閉動作が行われる。ところで、携帯端末を操作することによって、戸の開閉動作を行いたいという要望がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-246196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、課題は、携帯端末を操作することによって、かごの戸の動作を行うことができるエレベータシステム、エレベータ、エレベータかごの戸の動作方法、及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
エレベータシステムは、エレベータと、前記エレベータと無線通信可能な携帯端末と、を備え、前記エレベータは、開閉動作をする戸を有するかごと、前記戸の開閉動作を制御する処理装置と、を備え、前記携帯端末は、前記戸の動作の指示データが入力される戸動作入力部を備え、前記処理装置は、前記戸動作入力部に入力されたデータを取得し、取得したデータに基づいて、前記戸を動作させる。
【0006】
また、エレベータシステムにおいては、前記戸動作入力部は、第1時間だけ前記戸を開ける指示データが入力される第1戸開入力部と、前記第1時間よりも長い第2時間だけ前記戸を開ける指示データが入力される第2戸開入力部と、を備え、前記処理装置は、前記第1戸開入力部にデータが入力された場合に、前記第1時間だけ前記戸を開け、前記第2戸開入力部にデータが入力された場合に、前記第2時間だけ前記戸を開ける、という構成でもよい。
【0007】
また、エレベータシステムにおいては、前記戸動作入力部は、前記戸を開ける指示データが入力される戸開入力部と、前記戸を開ける時間データが入力される戸開時間入力部と、を備え、前記処理装置は、前記戸開入力部にデータが入力された場合に、前記戸開時間入力部に入力されたデータの時間だけ前記戸を開ける、という構成でもよい。
【0008】
また、エレベータシステムにおいては、前記戸動作入力部は、前記戸を開ける指示データが入力される戸開入力部を備え、前記エレベータは、前記戸開入力部にデータが入力された前記携帯端末の位置を検出する位置検出部を備え、前記処理装置は、前記戸開入力部にデータが入力された場合に、前記位置検出部が検出した前記携帯端末の位置に基づいて、前記戸を開ける時間を演算し、演算した時間だけ、前記戸を開ける、という構成でもよい。
【0009】
また、エレベータシステムにおいては、前記携帯端末は、前記かごの内部に位置した場合に、自動的に、前記戸動作入力部にデータを入力可能な状態になる、という構成でもよい。
【0010】
また、エレベータは、開閉動作をする戸を有するかごと、前記戸の開閉動作を制御する処理装置と、を備え、前記処理装置は、無線通信可能な携帯端末から取得した前記戸の動作の指示データに基づいて、前記戸を動作させる。
【0011】
また、エレベータかごの戸の動作方法は、少なくとも一つのコンピュータによって実行される、エレベータかごの戸の動作方法であって、前記エレベータと無線通信可能な携帯端末から、前記戸の動作の指示データを取得することと、取得した前記指示データに基づいて、前記戸を動作させることと、を含む。
【0012】
また、プログラムは、エレベータとの間で無線通信可能な携帯端末に、前記エレベータのかごの戸の動作の指示データが入力されることと、入力されたデータを前記エレベータに送信することと、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、一実施形態に係るエレベータシステムの概要図である。
図2図2は、同実施形態に係るエレベータの概要図である。
図3図3は、同実施形態に係るエレベータかごの概要図である。
図4図4は、同実施形態に係るエレベータの制御ブロック図である。
図5図5は、同実施形態に係る携帯端末の平面図であって、通常モードの表示を示す図である。
図6図6は、同実施形態に係る携帯端末の平面図であって、時間選択モードの表示を示す図である。
図7図7は、同実施形態に係る携帯端末の平面図であって、時間設定モードの表示を示す図である。
図8図8は、他の実施形態に係る携帯端末の平面図であって、エレベータ操作アプリケーションの表示を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、エレベータシステムにおける一実施形態について、図1図7を参照しながら説明する。なお、各図(図8も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0015】
図1に示すように、エレベータシステム1は、エレベータ2と、無線通信手段X1によってエレベータ2と無線通信可能な携帯端末3とを備えている。なお、無線通信手段X1は、例えば、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)、無線LAN等としてもよい。
【0016】
携帯端末3は、例えば、本実施形態のように、スマートデバイス(スマートフォン)としてもよく、また、例えば、タブレットコンピュータ、ノートブック型パソコンとしてもよい。携帯端末3は、例えば、タッチすることによってデータが入力されるタッチパネル3aと、データを表示するディスプレイ3bとを備えていてもよい。そして、タッチパネル3aは、透明に形成され、ディスプレイ3bの表面上に重ねて配置され、ディスプレイ3bの表示は、タッチパネル3aを経由して視認可能であってもよい。
【0017】
エレベータ2は、各種データを処理する処理装置4を備えている。処理装置4は、例えば、本実施形態のように、システムを制御する内部制御装置4a及び外部制御装置4bと、各種データを記憶する外部記憶装置4cとを備えていてもよい。例えば、外部制御装置4bは、各種コンピュータ等としてもよく、また、例えば、外部記憶装置4cは、サーバ等としてもよい。
【0018】
そして、内部制御装置4aは、例えば、昇降路X2又は機械室X3(図2参照)の内部に配置されていてもよい。また、外部制御装置4b及び外部記憶装置4cは、例えば、昇降路X2又は機械室X3から離れた位置(同じ建物内でもよく、異なる建物内でもよい)に配置されていてもよい。なお、各装置4a~4cは、無線通信手段X1及び有線通信手段(例えば、有線LAN、通信ケーブル等)等によって、互いに通信可能となっている。
【0019】
図2に示すように、エレベータ2は、例えば、ユーザが乗るためのかご5と、かご5に接続されるロープ2aと、ロープ2aに接続される釣合錘2bと、ロープ2aを駆動してかご5を昇降させる巻上機2cとを備えている。また、エレベータ2は、例えば、かご5を案内するかごレール2dと、釣合錘2bを案内する錘レール2eとを備えている。
【0020】
本実施形態に係るエレベータ2は、巻上機2cを、昇降路X2の上部に設けられる機械室X3の内部に配置する、という構成であるが、斯かる構成に限られない。例えば、エレベータ2は、巻上機2cを昇降路X2の内部に配置する、という構成でもよい。なお、巻上機2cは、例えば、ロープ2aが巻き掛けられる綱車2fと、綱車2fを回転させる駆動源(図示及び採番していない)とを備えていてもよい。
【0021】
また、本実施形態においては、ロープ2aの一端部がかご5に固定され、ロープ2aの他端部が釣合錘2bに固定されている、という構成であるが、斯かる構成に限られない。例えば、ロープ2aの両端部がそれぞれ昇降路X2の上部又は下部に固定され、ロープ2aがかご5のシーブ及び釣合錘2bのシーブにそれぞれ巻き掛けられることによって、ロープ2aがかご5及び釣合錘2bにそれぞれ接続されている、という構成でもよい。
【0022】
また、本実施形態に係るエレベータ2は、ロープ式の駆動方式である、という構成であるが、斯かる構成に限られない。例えば、エレベータ2は、油圧式の駆動方式である、という構成でもよく、また、リニアモータ式の駆動方式である、という構成でもよい。
【0023】
エレベータ2は、例えば、昇降路X2と乗場X4とを連通する出入口を開閉する乗場戸2gを備えており、かご5は、かご戸5aと、かご戸5aを開閉させる戸駆動部5bとを備えている。そして、かご戸5aが戸駆動部5bによって開閉されることにより、かご5が停止している乗場X4の乗場戸2gも、かご戸5aと連動して開閉される。
【0024】
図3に示すように、かご5は、例えば、かご戸5aに開閉される開口を有する箱状のかご本体5cと、かご本体5cの天井を下方から覆うカバー部5dと、携帯端末3(図1参照)と処理装置4(図1参照)とを無線通信させる通信部5eとを備えていてもよい。かご戸5a及びかご本体5cは、例えば、電波を遮断する材質で形成されていることが好ましく、また、カバー部5dは、例えば、電波を透過する材質で形成されていることが好ましい。
【0025】
そして、かご5は、携帯端末3の位置を検出する位置検出部5fを備えている。また、かご5は、例えば、本実施形態のように、かご5の内部の荷重を検出する荷重検出部5gと、かご本体5cの内部に配置されるかご操作盤5hとを備えていてもよい。
【0026】
位置検出部5fの構成は、特に限定されないが、位置検出部5fは、例えば、本実施形態のように、携帯端末3に向けて所定時間ごとに信号を発信する発信器であってもよく、また、例えば、かご5の内部を撮像する撮像器であってもよい。なお、位置検出器5fが発信器である場合には、三点測位を行うために、発信器が三つ備えられていることが好ましい。
【0027】
荷重検出部5gの構成は、特に限定されないが、荷重検出部5gは、例えば、本実施形態のように、かご本体5cの床の下に配置されるロードセルであってもよい。なお、荷重検出部は、ロープ2a(図2参照)の端部に取り付けられ、ロープ2aに対する荷重を検出することで、かご5の内部の荷重を検出する装置であってもよい。
【0028】
かご操作盤5hは、例えば、本実施形態のように、かご戸5aを開ける指示データを入力する戸開操作部5iと、かご戸5aを閉める指示データを入力する戸閉操作部5jと、かご5の行先階の指示データを入力する行先階操作部5kとを備えていてもよい。なお、各操作部5i~5kは、例えば、接触式ボタンであってもよく、また、例えば、非接触式ボタンであってもよい。
【0029】
図4に示すように、処理装置4は、例えば、本実施形態のように、各データを取得する取得部41と、各データを記憶する記憶部42と、各データを演算する演算部43と、エレベータシステム1を制御する制御部44とを備えていてもよい。なお、処理装置4は、例えば、通信部5eを経由して、携帯端末3に対してデータを送受信することができる。
【0030】
演算部43は、例えば、位置検出部5fが検出したデータに基づいて、携帯端末3の位置を演算する位置演算部43aと、荷重検出部5gが検出したデータに基づいて、かご5の内部の荷重を演算する荷重演算部43bと、かご戸5aの開放時間を演算する開放時間演算部43cとを備えていてもよい。
【0031】
本実施形態のように、位置検出部5fが三つの発信器である場合には、位置演算部43aは、例えば、携帯端末3からの電波の強さ又は到達時間の違いから三点測位によって、携帯端末3の位置を演算することができる。なお、例えば、発信器が一つ又は二つであって、位置演算部43aは、一点測位又は二点測位によって、携帯端末3の位置を演算してもよい。また、例えば、位置検出部5fが撮像器である場合には、位置演算部43aは、撮像した画像を解析することによって、携帯端末3の位置を演算することができる。
【0032】
制御部44は、例えば、巻上機2cを制御することによって、かご5の走行を制御するかご制御部44aと、戸駆動部5bを制御することによって、かご戸5aの開閉動作を制御する戸制御部44bと、携帯端末3にデータを送信する端末制御部44cとを備えていてもよい。
【0033】
なお、処理装置4は、CPU及びMPU等のプロセッサ(例えば、演算部43、制御部44)、ROM及びRAM等のメモリ(例えば、取得部41、記憶部42)、各種インターフェイス(例えば、取得部41)等を備えるコンピュータである。そして、メモリに格納されたプログラムをプロセッサが実行し、ソフトウェア及びハードウェアが協働することによって、処理装置4の各部43,44が実現されている。
【0034】
例えば、内部制御装置4aという1つのコンピュータにおけるプロセッサ、即ち、1つのプロセッサが処理を実行することによって、処理装置4の各部43,44が実現されている、という構成でもよい。具体的には、例えば、処理装置4の各部41~44は、内部制御装置4aに備えられている、という構成でもよい。
【0035】
また、例えば、内部制御装置4a及び外部制御装置4b等の複数のコンピュータにおけるプロセッサ、即ち、複数のプロセッサが分散して処理を実行することによって、処理装置4の各部43,44が実現されている、という構成でもよい。具体的には、例えば、処理装置4の各部41~44は、内部制御装置4a、外部制御装置4b及び外部記憶装置4cに分散して備えられている、という構成でもよい。
【0036】
ここで、携帯端末3の操作及びかご戸5aの動作方法について、図4図7を参照しながら説明する。なお、携帯端末3で使用されるアプリケーション(プログラム)は、例えば、無線通信手段X1によって、ダウンロードされる。
【0037】
図5図7に示すように、本実施形態においては、かご戸5aの動作モードとして、通常モード(図5参照)と、時間選択モード(図6参照)と、時間設定モード(図7参照)とが存在している。そして、携帯端末3は、通常モードを選択する指示データが入力される通常モード入力部3cと、時間選択モードを選択する指示データが入力される時間選択モード入力部3dと、時間設定モードを選択する指示データが入力される時間設定モード入力部3eとを備えている。
【0038】
また、携帯端末3は、かご戸5aの動作の指示データが入力される戸動作入力部3f~3jを備えている。なお、各入力部3c~3jがタッチパネル3aの各領域に設定された場合に、ディスプレイ3bは、当該各領域に、各入力部3c~3jが設定されていることを表示している。
【0039】
<通常モード>
まず、例えば、通常モード入力部3cに指示データが入力された場合には、図5に示すように、通常モードに関する入力部3f,3gが、タッチパネル3aに設定されると共に、ディスプレイ3bに表示される。具体的には、携帯端末3は、かご戸5aを開ける指示データが入力される戸開入力部3fと、かご戸5aを閉める指示データが入力される戸閉入力部3gとを備えている。
【0040】
そして、戸開入力部3fにデータが入力された場合には、位置演算部43aは、位置検出部5fの検出に基づいて、データを入力した携帯端末3の位置を演算し、開放時間演算部43cは、演算した携帯端末3の位置に基づいて、かご戸5aを開ける時間を演算し、戸制御部44bは、演算された時間だけ、かご戸5aを開ける。
【0041】
これにより、携帯端末3の位置に応じた時間だけ、かご戸5aを開けることができる。したがって、例えば、携帯端末3の位置がかご戸5aから離れているにつれて、かご戸5aを開ける時間を長くすることができるため、戸開入力部3fにデータを入力した乗客がかご5から退出するまで、かご戸5aを確実に開けておくことができる。
【0042】
なお、かご5の内部が混んでいる場合は、乗客が時間を要してかご5から退出することに対して、かご5の内部が空いている場合は、乗客がかご5から円滑に退出できる。そこで、開放時間演算部43cは、かご5の内部の荷重も考慮して、かご戸5aを開ける時間を演算してもよい。
【0043】
例えば、かご5の内部の荷重が閾値以上である場合に、開放時間演算部43cは、携帯端末3の位置に応じて、かご戸5aを開ける時間を変更し、一方で、かご5の内部の荷重が閾値未満である場合に、開放時間演算部43cは、携帯端末3の位置に関わらず、かご戸5aを開ける時間を一定(固定値)としてもよい。このように、処理装置4は、位置検出部5fが検出した携帯端末3の位置及び荷重検出部5gが検出したかご5の内部の荷重に基づいて、かご戸5aを開ける時間を演算してもよい。
【0044】
なお、処理装置4は、位置検出部5fが検出した携帯端末3の位置に関わらず、荷重検出部5gが検出したかご5の内部の荷重のみに基づいて、かご戸5aを開ける時間を演算してもよい。また、処理装置4は、位置検出部5fが検出した携帯端末3の位置及び荷重検出部5gが検出したかご5の内部の荷重に関わらず、かご戸5aを開ける時間を一定(固定値)にしてもよい。
【0045】
<時間選択モード>
次に、例えば、時間選択モード入力部3dに指示データが入力された場合には、図6に示すように、時間選択モードに関する入力部3g~3iが、タッチパネル3aに設定されると共に、ディスプレイ3bに表示される。具体的には、携帯端末3は、第1の時間(標準時間)だけかご戸5aを開ける指示データが入力される第1戸開入力部3hと、第1の時間よりも長い第2の時間(例えば、標準時間+3~5秒)だけかご戸5aを開ける指示データが入力される第2戸開入力部3iと、戸閉入力部3gとを備えている。
【0046】
そして、第1戸開入力部3hにデータが入力された場合には、戸制御部44bは、第1の時間だけ、かご戸5aを開ける。また、第2戸開入力部3iにデータが入力された場合には、戸制御部44bは、第2の時間だけ、かご戸5aを開ける。これにより、データを入力する戸開入力部3h,3iを選択することによって、必要な時間だけ、かご戸5aを開けることができる。なお、異なる時間だけ、かご戸5aを開ける指示データが入力される戸開入力部3h,3iは、二つだけでなく、三つ以上備えられていてもよい。
【0047】
<時間設定モード>
次に、例えば、時間設定モード入力部3eに指示データが入力された場合には、図7に示すように、時間設定モードに関する入力部3f,3g,3jが、タッチパネル3aに設定されると共に、ディスプレイ3bに表示される。具体的には、携帯端末3は、かご戸5aを開ける時間データが入力される戸開時間入力部3jと、戸開入力部3fと、戸閉入力部3gとを備えている。
【0048】
そして、戸開入力部3fにデータが入力された場合には、戸制御部44bは、戸開時間入力部3jに入力されたデータの時間だけ、かご戸5aを開ける。これにより、戸開時間入力部3jに適切なデータを入力することによって、必要な時間だけ、かご戸5aを開けることができる。
【0049】
なお、戸開時間入力部3jにデータを入力する方法は、特に限定されず、例えば、戸開時間入力部3jにタッチした後に、上下方向又は左右方向にタッチパネル3aをスクロールして入力したり、テンキーで入力したりすることができる。また、例えば、戸開時間入力部3jにデータが入力されていない(未設定である)場合には、通常モードと同じ制御が行われてもよい。
【0050】
また、何れのモードにおいても、戸閉入力部3gにデータが入力された場合には、戸制御部44bは、かご戸5aを閉じる。このように、携帯端末3を操作することによって、かご戸5aの開閉動作を行うことができる。
【0051】
これにより、例えば、かご5の内部が混んでいる場合に、かご操作盤5hの操作をする(又は操作の依頼をする)ことなく、かご5から確実に退出することができる。また、例えば、かご操作盤5hから離れた位置にいる場合でも、かご戸5aの開閉動作を行うことができる。また、例えば、かご5から退出することに時間を要する乗客(例えば、車椅子の乗客等)に対して、かご戸5aが閉まるまでの時間を確保することができるため、かご5から安心して退出することができる。
【0052】
なお、携帯端末3は、かご5の内部に位置した場合に、自動的に、戸動作入力部3f~3jにデータを入力可能な状態になる。これにより、かご戸5aの動作を行うための携帯端末3の操作を容易にすることができる。
【0053】
例えば、通信部5eの電波の強度を調整することによって、通信部5eの通信範囲がかご5の内部に設定されてる、という構成でもよい。そして、携帯端末3が通信部5eと通信可能となった場合に、携帯端末3は、自動的に、戸動作入力部3f~3jにデータを入力可能な状態になってもよい。
【0054】
また、例えば、位置検出部5fによって、携帯端末3の位置が検出されている、という構成でもよい。そして、位置検出部5fによって検出された携帯端末3の位置が、かご5の内部である場合に、端末制御部44cが携帯端末3にデータを送信することによって、携帯端末3は、自動的に、戸動作入力部3f~3jにデータを入力可能な状態になる、という構成でもよい。
【0055】
なお、戸動作入力部3f~3jにデータを自動的に入力可能な状態になるとは、例えば、携帯端末3の電源がオンにされ、携帯端末3の操作のロックが解除されることによって、自動的に当該状態になることと、また、例えば、携帯端末3の電源がオンにされ、携帯端末3の操作のロックが解除されていなくても、自動的に当該状態になることと、また、例えば、携帯端末3の電源がオフであっても、自動的に、携帯端末3の電源をオンにして当該状態になることと、を含んでいる。
【0056】
以上より、本実施形態のように、エレベータシステム1は、エレベータ2と、前記エレベータ2と無線通信可能な携帯端末3と、を備え、前記エレベータ2は、開閉動作をする戸5aを有するかご5と、前記戸5aの開閉動作を制御する処理装置4と、を備え、前記携帯端末3は、前記戸5aの動作の指示データが入力される戸動作入力部3f~3jを備え、前記処理装置4は、前記戸動作入力部3f~3jに入力されたデータを取得し、取得したデータに基づいて、前記戸5aを動作させる、という構成が好ましい。
【0057】
斯かる構成によれば、携帯端末3の戸動作入力部3f~3jに、戸5aの動作の指示データが入力されることによって、処理装置4は、戸動作入力部3f~3jに入力されたデータを取得する。そして、処理装置4が、取得したデータに基づいて、戸5aを動作させるため、携帯端末3を操作することによって、かご5の戸5aの動作を行うことができる。
【0058】
また、本実施形態のように、エレベータシステム1においては、前記戸動作入力部3f~3jは、第1時間だけ前記戸5aを開ける指示データが入力される第1戸開入力部3hと、前記第1時間よりも長い第2時間だけ前記戸5aを開ける指示データが入力される第2戸開入力部3iと、を備え、前記処理装置4は、前記第1戸開入力部3hにデータが入力された場合に、前記第1時間だけ前記戸5aを開け、前記第2戸開入力部3iにデータが入力された場合に、前記第2時間だけ前記戸5aを開ける、という構成が好ましい。
【0059】
斯かる構成によれば、第1戸開入力部3hにデータが入力された場合に、戸5aは、第1時間だけ開き、第2戸開入力部3iにデータが入力された場合に、戸5aは、第2時間だけ開く。これにより、データを入力する戸開入力部3h,3iを選択することによって、必要な時間だけ、戸5aを開けることができる。
【0060】
また、本実施形態のように、エレベータシステム1においては、前記戸動作入力部3f~3jは、前記戸5aを開ける指示データが入力される戸開入力部3fと、前記戸5aを開ける時間データが入力される戸開時間入力部3jと、を備え、前記処理装置4は、前記戸開入力部3fにデータが入力された場合に、前記戸開時間入力部3jに入力されたデータの時間だけ前記戸5aを開ける、という構成が好ましい。
【0061】
斯かる構成によれば、戸開入力部3fにデータが入力された場合に、戸5aは、戸開時間入力部3jに入力されたデータの時間だけ、開く。これにより、戸開時間入力部3jに適切なデータを入力することによって、必要な時間だけ、戸5aを開けることができる。
【0062】
また、本実施形態のように、エレベータシステム1においては、前記戸動作入力部3f~3jは、前記戸5aを開ける指示データが入力される戸開入力部3fを備え、前記エレベータ2は、前記戸開入力部3fにデータが入力された前記携帯端末3の位置を検出する位置検出部5fを備え、前記処理装置4は、前記戸開入力部3fにデータが入力された場合に、前記位置検出部5fが検出した前記携帯端末3の位置に基づいて、前記戸5aを開ける時間を演算し、演算した時間だけ、前記戸5aを開ける、という構成が好ましい。
【0063】
斯かる構成によれば、戸開入力部3fにデータが入力された携帯端末3の位置が、位置検出部5fによって検出される。そして、戸開入力部3fにデータが入力された場合に、位置検出部5fが検出した携帯端末3の位置に基づいて、戸5aを開ける時間が演算され、戸5aは、演算された時間だけ、開く。これにより、携帯端末3の位置に応じた時間だけ、戸5aを開けることができる。
【0064】
また、本実施形態のように、エレベータシステム1おいては、前記携帯端末3は、前記かご5aの内部に位置した場合に、自動的に、前記戸動作入力部3f~3jにデータを入力可能な状態になる、という構成が好ましい。
【0065】
斯かる構成によれば、携帯端末3がかご5の内部に位置した場合に、自動的に、戸動作入力部3f~3jにデータが入力可能な状態になるため、かご5の戸5aの動作を行うための携帯端末3の操作を容易にすることができる。
【0066】
なお、エレベータシステム1、エレベータ2、携帯端末3、エレベータかご5の戸5aの動作方法、及びプログラムは、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、エレベータシステム1、エレベータ2、携帯端末3、エレベータかご5の戸5aの動作方法、及びプログラムは、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0067】
(1)上記実施形態に係るエレベータシステム1おいては、携帯端末3で操作可能な動作は、かご戸5aの開閉動作のみである、という構成である。しかしながら、エレベータシステム1は、斯かる構成に限られない。例えば、携帯端末3で操作可能な動作は、かご戸5aの開動作のみである、という構成でもよく、また、例えば、かご戸5aの閉動作のみである、という構成でもよく、また、例えば、かご戸5aの開閉動作だけでなく、かご5の走行動作も含む、という構成でもよい。
【0068】
かご戸5aの開動作のみ可能である場合には、携帯端末3は、例えば、戸閉入力部3gを備えていない、という構成でもよい。また、かご戸5aの閉動作のみ可能である場合には、携帯端末3は、例えば、戸開入力部3f,3h,3iを備えていない、という構成でもよい。例えば、かご戸5aの開閉動作及びかご5の走行動作も可能である場合には、携帯端末3は、例えば、図8に示すように、戸動作入力部3f,3gだけでなく、かご5の行先階の指示データが入力される行先階入力部3kも備えている、という構成でもよい。
【0069】
(2)また、上記実施形態に係るエレベータシステム1においては、かご戸5aを開く動作モードとして、通常モードと、時間選択モードと、時間設定モードという、複数のモードが存在している、という構成である。しかしながら、エレベータシステム1は、斯かる構成に限られない。例えば、かご戸5aを開く動作モードとして、一つのモードしか存在していない、という構成でもよい。
【0070】
(3)また、上記実施形態に係るエレベータシステム1においては、携帯端末3は、かご5aの内部に位置した場合に、自動的に、戸動作入力部3f~3jにデータを入力可能な状態になる、という構成である。しかしながら、エレベータシステム1は、斯かる構成に限られない。例えば、携帯端末3は、自動的ではなく操作されることによって、戸動作入力部3f~3jにデータを入力可能な状態になる、という構成でもよい。
【0071】
(4)また、エレベータシステム1は、例えば、複数の携帯端末3、かご操作盤5hに、かご戸5aを開ける指示データが複数入力された場合に、処理装置4(戸制御部44b)は、かご戸5aを最も長く開けるデータを優先し、かご戸5aを開ける、という構成でもよい。
【0072】
(5)また、エレベータシステム1は、例えば、複数の携帯端末3、かご操作盤5hに、かご戸5aを開ける指示データと、かご戸5aを閉じる指示データとが入力された場合には、処理装置4(戸制御部44b)は、かご戸5aを開けるデータを優先し、かご戸5aを開ける、という構成でもよい。
【0073】
(6)また、エレベータシステム1は、例えば、複数のエレベータ2を備えている場合には、例えば、通信部5eの通信範囲がかご5の内部に設定されていてる、という構成でもよく、また、例えば、位置検出部5fによって検出された携帯端末3の位置が、かご5の内部である場合に、当該携帯端末3の入力が有効になる、という構成でもよい。
【0074】
斯かる構成によれば、携帯端末3の操作によって、乗っていないかご5のかご戸5aを動作させること、即ち、かご戸5aを誤操作することを抑制することができる。なお、複数のエレベータ2が備えられている場合に、複数のエレベータ2は、それぞれの処理装置4の少なくとも一部(例えば、外部制御装置4b及び外部記憶装置4c)を兼用していてもよく、また、例えば、複数のエレベータ2は、それぞれの処理装置4の少なくとも一部(例えば、内部制御装置4a)を専用として備えていてもよい。
【符号の説明】
【0075】
1…エレベータシステム、2…エレベータ、2a…ロープ、2b…釣合錘、2c…巻上機、2d…かごレール、2e…錘レール、2f…綱車、2g…乗場戸、3…携帯端末、3a…タッチパネル、3b…ディスプレイ、3c…通常モード入力部、3d…時間選択モード入力部、3e…時間設定モード入力部、3f…戸開入力部、3g…戸閉入力部、3h…第1戸開入力部、3i…第2戸開入力部、3j…戸開時間入力部、3k…行先階入力部、4…処理装置、4a…内部制御装置、4b…外部制御装置、4c…外部記憶装置、5…かご、5a…かご戸、5b…戸駆動部、5c…かご本体、5d…カバー部、5e…通信部、5f…位置検出部、5g…荷重検出部、5h…かご操作盤、5i…戸開操作部、5j…戸閉操作部、5k…行先階操作部、41…取得部、42…記憶部、43…演算部、43a…位置演算部、43b…荷重演算部、43c…開放時間演算部、44…制御部、44a…かご制御部、44b…戸制御部、44c…端末制御部、X1…無線通信手段、X2…昇降路、X3…機械室、X4…乗場
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベータと、
前記エレベータと無線通信可能な携帯端末と、を備え、
前記エレベータは、開閉動作をする戸を有するかごと、前記戸の開閉動作を制御する処理装置と、を備え、
前記携帯端末は、前記戸の動作の指示データが入力される戸動作入力部を備え、
前記処理装置は、前記戸動作入力部に入力されたデータを取得し、取得したデータに基づいて、前記戸を動作させる、エレベータシステムであって、
前記戸動作入力部は、前記戸を開ける指示データが入力される戸開入力部と、前記戸を開ける時間データが入力される戸開時間入力部と、を備え、
前記処理装置は、前記戸開入力部にデータが入力された場合に、前記戸開時間入力部に入力されたデータの時間だけ前記戸を開け、
前記処理装置は、複数の前記携帯端末によって前記戸を開ける指示データが複数入力された場合に、前記戸を最も長く開ける指示データを優先して、前記戸を開ける、エレベータシステム
【請求項2】
前記戸動作入力部は、前記戸を開ける指示データが入力される戸開入力部を備え、
前記エレベータは、前記戸開入力部にデータが入力された前記携帯端末の位置を検出する位置検出部を備え、
前記処理装置は、前記戸開入力部にデータが入力された場合に、前記位置検出部が検出した前記携帯端末の位置に基づいて、前記戸を開ける時間を演算し、演算した時間だけ、前記戸を開ける、請求項1に記載のエレベータシステム。
【請求項3】
前記エレベータは、前記かごの内部の荷重を検出する荷重検出部を備え、
前記処理装置は、前記戸開入力部にデータが入力された場合に、前記位置検出部が検出した前記携帯端末の位置と前記荷重検出部が検出した前記かごの内部の荷重とに基づいて、前記戸を開ける時間を演算し、演算した時間だけ、前記戸を開ける、請求項2に記載のエレベータシステム。
【請求項4】
前記戸動作入力部は、第1時間だけ前記戸を開ける指示データが入力される第1戸開入力部と、前記第1時間よりも長い第2時間だけ前記戸を開ける指示データが入力される第2戸開入力部と、を備え、
前記処理装置は、前記第1戸開入力部にデータが入力された場合に、前記第1時間だけ前記戸を開け、前記第2戸開入力部にデータが入力された場合に、前記第2時間だけ前記戸を開ける、請求項1~3の何れか1項に記載のエレベータシステム。
【請求項5】
前記携帯端末は、前記かごの内部に位置した場合に、自動的に、前記戸動作入力部にデータを入力可能な状態になる、請求項1~4の何れか1項に記載のエレベータシステム。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載のエレベータシステムに用いられるエレベータであって、
開閉動作をする戸を有するかごと、
前記戸の開閉動作を制御する処理装置と、を備え、
前記処理装置は、無線通信可能な携帯端末から取得した前記戸の動作の指示データに基づいて、前記戸を動作させる、エレベータ。
【請求項7】
少なくとも一つのコンピュータによって実行される、請求項1~5の何れか1項に記載のエレベータシステムに用いられるエレベータかごの戸の動作方法であって、
前記エレベータと無線通信可能な携帯端末から、前記戸の動作の指示データを取得することと、
取得したデータに基づいて、前記戸を動作させることと、を含む、エレベータかごの戸の動作方法。
【請求項8】
請求項1~5の何れか1項に記載のエレベータシステムに用いられるプログラムであって、
エレベータとの間で無線通信可能な携帯端末に、
前記エレベータのかごの戸の動作の指示データが入力されることと、
入力されたデータを前記エレベータに送信することと、
を実行させるプログラム。