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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022065864
(43)【公開日】2022-04-28
(54)【発明の名称】カップホルダ
(51)【国際特許分類】
   B60N 3/10 20060101AFI20220421BHJP
   B60R 7/04 20060101ALI20220421BHJP
【FI】
B60N3/10 A
B60R7/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020174620
(22)【出願日】2020-10-16
(71)【出願人】
【識別番号】000119232
【氏名又は名称】株式会社イノアックコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100147854
【弁理士】
【氏名又は名称】多賀 久直
(72)【発明者】
【氏名】近藤 聡
(72)【発明者】
【氏名】村上 明彦
【テーマコード(参考)】
3B088
3D022
【Fターム(参考)】
3B088LA02
3B088LB07
3D022CA16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】カップの保持部の退避スペースを小さくすることができるカップホルダを提供する。
【解決手段】カップホルダ10は、カップホルダ本体12に支持され、ホルダ部14の縦壁14aに形成された開口部24を通ってホルダ部14の内側に突出する第1進出姿勢と第1進出姿勢からホルダ部14の外側へ向けて退く第1退避姿勢との間で揺動可能な第1保持部20を備えている。また、カップホルダ10は、カップホルダ本体12に支持され、開口部24を通ってホルダ部14の内側に突出する第2進出姿勢と第2進出姿勢からホルダ部14の外側へ向けて退く第2退避姿勢との間で揺動可能な第2保持部22を備えている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納物の収納空間を囲うホルダ部を有するカップホルダ本体と、
前記カップホルダ本体に支持され、前記ホルダ部の縦壁に形成された開口部を通って該ホルダ部の内側に突出する第1進出姿勢と該第1進出姿勢から前記ホルダ部の外側へ向けて退く第1退避姿勢との間で揺動可能な第1保持部と、
前記カップホルダ本体に支持され、前記開口部を通って前記ホルダ部の内側に突出する第2進出姿勢と該第2進出姿勢から前記ホルダ部の外側へ向けて退く第2退避姿勢との間で揺動可能な第2保持部と、を備え、
前記第1保持部は、前記第1進出姿勢において前記ホルダ部に挿入される収納物に接触可能な第1当接面を有し、前記第1進出姿勢にある前記第1当接面の上縁が前記開口部の開口面から離れるように配置され、
前記第2保持部は、前記第2進出姿勢において前記ホルダ部に挿入される収納物に接触可能な第2当接面を有し、前記第2進出姿勢にある前記第2当接面が前記第1進出姿勢にある前記第1保持部の第1当接面上縁と前記開口部の開口面との間を塞ぐように配置される
ことを特徴とするカップホルダ。
【請求項2】
前記第1保持部を、前記第1進出姿勢に向けて付勢する第1付勢部材と、
前記第2保持部を、前記第2進出姿勢に向けて付勢する第2付勢部材と、を備えている請求項1記載のカップホルダ。
【請求項3】
前記第2保持部を支持する第2支持部が、前記第1保持部を支持する第1支持部よりも上側に設けられている請求項1または2記載のカップホルダ。
【請求項4】
前記第1保持部および前記第2保持部の間には、前記第2保持部の第2進出姿勢から第2退避姿勢へ向けた移動に連動して、第1進出姿勢にある前記第1保持部を第1退避姿勢に向けて移動させる連係手段が設けられている請求項1~3の何れか一項に記載のカップホルダ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、飲料容器などの収納物を保持するカップホルダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば車両の室内には、飲料容器を保持するためのカップホルダが設置されている(例えば、特許文献1参照)。カップホルダは、様々なサイズの飲料容器を受け入れて、車両走行時であっても飲料容器を安定して保持する必要がある。このためカップホルダには、サポートがホルダに対して揺動可能に設けられ、サポートがホルダ内部に突出することでホルダに収納された飲料容器を保持するようになっている。そして、サポートがホルダの外側に退避することで、大径の飲料容器の収納を許容するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6332079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したカップホルダは、サポートが退避するための退避スペースがホルダの外側に必要であり、この退避スペースが大きくなると、ホルダの周辺スペースに他の部品を配置することが難しくなる。
【0005】
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、ホルダ部外側の周辺スペースを有効利用できるカップホルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係るカップホルダは、
収納物の収納空間を囲うホルダ部を有するカップホルダ本体と、
前記カップホルダ本体に支持され、前記ホルダ部の縦壁に形成された開口部を通って該ホルダ部の内側に突出する第1進出姿勢と該第1進出姿勢から前記ホルダ部の外側へ向けて退く第1退避姿勢との間で揺動可能な第1保持部と、
前記カップホルダ本体に支持され、前記開口部を通って前記ホルダ部の内側に突出する第2進出姿勢と該第2進出姿勢から前記ホルダ部の外側へ向けて退く第2退避姿勢との間で揺動可能な第2保持部と、を備え、
前記第1保持部は、前記第1進出姿勢において前記ホルダ部に挿入される収納物に接触可能な第1当接面を有し、前記第1進出姿勢にある前記第1当接面の上縁が前記開口部の開口面から離れるように配置され、
前記第2保持部は、前記第2進出姿勢において前記ホルダ部に挿入される収納物に接触可能な第2当接面を有し、前記第2進出姿勢にある前記第2当接面が前記第1進出姿勢にある前記第1保持部の第1当接面上縁と前記開口部の開口面との間を塞ぐように配置されることを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るカップホルダによれば、保持部の退避スペースを小さくできるので、ホルダ部外側の周辺スペースを有効利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施例に係るカップホルダを概略的に示す平面図である。
図2】実施例のカップホルダを示す概略斜視図である。なお、サポートの一部を省略している。
図3】実施例のカップホルダを分解して示す概略斜視図である。なお、サポートの一部を省略している。
図4】実施例のサポートを示す概略斜視図である。
図5図1のX-X線で切断した端面図であり、(a)は収納物の収納前の状態を示し、(b)は収納物を収納した状態を示す。
図6図1のX-X線で切断した端面図であり、図5と異なるサイズの収納物を収納した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明に係るカップホルダにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
【実施例0010】
図1および図2に示すように、実施例に係るカップホルダ10は、飲料容器などの収納物Pを収納する収納空間を囲うホルダ部14を有するカップホルダ本体12を備えている。また、カップホルダ10は、ホルダ部14に収納された収納物を保持するサポート16を備えている。また、カップホルダ10は、ホルダ部14の上部開口を覆う閉じ姿勢と、ホルダ部14の横側に配置されてホルダ部14の上部開口から退避する開き姿勢(図1および図5参照)との間で姿勢変位可能な蓋部材18を備えている。サポート16は、複数(実施例では2基)の保持部20,22を組み合わせて構成されている(図4参照)。カップホルダ10には、ホルダ部14に対応して、複数(実施例は2箇所)のサポート16が互いに離して設けられている。
【0011】
図1に示すように、実施例のカップホルダ本体12には、上方に開口する凹状に形成されたホルダ部14が2つ並べて設けられている。また、カップホルダ本体12は、隣り合うホルダ部14,14の間が連結部15で接続されて、隣り合うホルダ部14,14の内部空間が連結部15を介して繋がっている。各ホルダ部14は、連結部15に連なる部分に縦壁14aを有していない有底円筒形状である。なお、カップホルダ本体12は、各部を一体的に形成した樹脂の型成形品である。
【0012】
図1に示すように、カップホルダ10には、サポート16が、ホルダ部14における連結部15近傍に設けられている。また、カップホルダ10には、2つのホルダ部14,14の間を2つのホルダ部14,14の並び方向に直交する方向に通る仮想線を挟む対称な位置関係で、サポート16が配置されている。各ホルダ部14には、2つのホルダ部14,14の並び方向に通る仮想線を挟む対称な位置関係で、2つのサポート16,16が配置されている。
【0013】
図3に示すように、ホルダ部14の縦壁14aには、サポート16の設置位置に合わせて開口部24が形成されている。カップホルダ本体12におけるホルダ部14を形成する縦壁14aの外側には、開口部24の下部を挟んで対向配置された2箇所の第1支持部26,26が設けられている。また、縦壁14aの外側には、第1支持部26,26の上側において開口部24の上下方向中間部を挟んで対向配置された2箇所の第2支持部28,28が設けられている。このように、縦壁14aには、サポート16を構成する保持部20,22の数に応じた組数の支持部26,28が設けられている。第1支持部26には、他方の第1支持部26に対向する面から相手側へ向けて突出する円柱状の第1支持軸26aが設けられている。第2支持部28には、他方の第2支持部28に対向する面から相手側へ向けて突出する円柱状の第2支持軸28aが設けられている。カップホルダ本体12では、縦壁14aから外方へ突出する支持部26,28が、隣り合うホルダ部14,14の間の凹んだ部分に設けられている。
【0014】
図3および図4に示すように、実施例のサポート16は、カップホルダ本体12に姿勢変位可能に支持された第1保持部20と、第1保持部20の上側に配置されて、カップホルダ本体12に姿勢変位可能に支持された第2保持部22とを備えている。第1保持部20および第2保持部22は、進出姿勢においてホルダ部14に挿入される収納物Pに接触可能な当接面20a,22aと、当接面20a,22aの両縁から延びるように形成された一対の側壁面20b,20b,22b,22bとを有している。各側壁面20b,22bの下部には、外向きに開口する凹状に形成されて、支持軸26a,28aを受け入れ可能な軸受部20c,22cが設けられている。また、各保持部20,22には、側壁面20b,22bから外方へ延びる掛止部20d,22dが設けられている。なお、各保持部20,22は、各部を一体的に形成した樹脂の型成形品である。
【0015】
図2および図3に示すように、第1保持部20は、開口部24の下部を挟んで設けられた一対の第1支持部26,26の間に配置されている。第1保持部20は、第1支持軸26aに第1軸受部20cをそれぞれ嵌め合わせて、カップホルダ本体12に対して取り付けられる。第1保持部20は、第1支持軸26aと第1軸受部20cとによる支持構造によって、開口部24を通ってホルダ部14の内側に突出する第1進出姿勢と第1進出姿勢からホルダ部14の外側へ向けて退く第1退避姿勢との間で揺動可能になっている。第1保持部20は、第1掛止部20dが開口部24の開口縁に引っ掛かって、ホルダ部14の内側へ向けた姿勢変位が規制される。第1保持部20は、トーションばね等の弾性体などによる第1付勢部材30によって、ホルダ部14の内側(第1進出姿勢)へ向けて姿勢変位するように付勢されている。
【0016】
図2および図3に示すように、第2保持部22は、開口部24の上下方向中央部を挟んで設けられた一対の第2支持部28,28の間に配置されている。第2保持部22は、第2支持軸28aに第2軸受部22cをそれぞれ嵌め合わせて、カップホルダ本体12に対して取り付けられる。図4に示すように、第2保持部22は、第1保持部20の上側に配置されている。第2保持部22は、第2支持軸28aと第2軸受部22cとによる支持構造によって、開口部24を通ってホルダ部14の内側に突出する第2進出姿勢と第2進出姿勢からホルダ部14の外側へ向けて退く第2退避姿勢との間で揺動可能になっている。第2保持部22は、第2掛止部22dが開口部24の開口縁に引っ掛かって、ホルダ部14の内側へ向けた姿勢変位が規制される。第2保持部22は、トーションばね等の弾性体などによる第2付勢部材32によって、ホルダ部14の内側(第2進出姿勢)へ向けて姿勢変位するように付勢されている。
【0017】
図5(a)に示すように、第1保持部20は、前記第1進出姿勢にある第1当接面20aの上縁が開口部24の開口面から離れるように配置される。換言すると、第1保持部20は、第1進出姿勢における開口部24の開口面からの突出寸法よりも、その進退方向の寸法が小さく設定されている。第2保持部22は、第2進出姿勢にある第2当接面22aが、第1進出姿勢にある第1保持部20の第1当接面20a上縁と開口部24の開口面との間を塞ぐように配置される。すなわち、第2保持部22は、第2進出姿勢にあるとき、第2当接面22aが第1進出姿勢にある第1保持部20の第1当接面20aに連なっている。第2保持部22は、第2進出姿勢にあるときに、第1進出姿勢にある第1保持部20の第1当接面20a上縁と開口部24の開口面との間を塞ぐことができる進退方向の寸法があればよい。実施例では、第1保持部20における進退方向の寸法よりも、第2保持部22における進退方向の寸法が小さく設定されている。
【0018】
図5に示すように、第1保持部20および第2保持部22の間には、第2保持部の第2進出姿勢から第2退避姿勢へ向けた移動に連動して、第1進出姿勢にある第1保持部20を第1退避姿勢に向けて移動させる連係手段34,36が設けられている。実施例の連係手段は、第1保持部20における第1当接面20aの上縁から上方へ突出する第1連係部34と、第2保持部22における第2当接面22aの下縁から下方へ突出し、第1連係部34と引っ掛かる第2連係部36とによって構成されている。
【0019】
例えば収納物Pがホルダ部14に入っていない場合、第1保持部20および第2保持部22が開口部24からホルダ部14の内側へ突出する進出姿勢になっている。このとき、第1保持部20は、第1掛止部20dが開口部24の開口縁に引っ掛かると共に、第1付勢部材30によって付勢されて、車両走行時の振動等でガタつかないように姿勢保持されている。同様に、第2保持部22は、第2掛止部22dが開口部24の開口縁に引っ掛かると共に、第2付勢部材32によって付勢されて、車両走行時の振動等でガタつかないように姿勢保持されている。
【0020】
収納物Pをホルダ部14に入れる場合、収納物Pが第2保持部22の第2当接面22aに当たると、第2進出姿勢で上から下に向かうにつれてホルダ部14の内側に突出する第2当接面22aの傾斜によって、第2保持部22が第2退避姿勢に向けて姿勢変位する。第2保持部22が第2退避姿勢に傾くと、第2連係部36と第1連係部34との引っ掛かりにより、第1保持部20が第1退避姿勢に向けて姿勢変位する。収納物Pをホルダ部14に入れる場合、収納物Pが第1保持部20の第1当接面20aに当たると、第1進出姿勢で上から下に向かうにつれてホルダ部14の内側に突出する第1当接面20aの傾斜によって、第1保持部20が第1退避姿勢に向けて姿勢変位する。このように、サポート16は、第2保持部22が第2退避姿勢へ向かう場合に第2保持部22と第1保持部20とが連係手段34,36によって連動するが、第1保持部20が第1退避姿勢へ向かう場合、第1保持部20が第2保持部22と独立して姿勢変位する。
【0021】
収納物Pの径が大きいサイズである場合、収納物Pが、第1付勢部材30により第1進出姿勢へ向けて付勢された第1保持部20によって保持されると共に、第2付勢部材32により第2進出姿勢へ向けて付勢された第2保持部22によって保持される(図5(b)参照)。このように径が大きい収納物Pは、第1保持部20および第2保持部22によって、上下2箇所で保持される。収納物Pの径が比較的小さいサイズである場合、収納物Pが、第1付勢部材30により第1進出姿勢へ向けて付勢された第1保持部20によって保持される(図6参照)。収納物Pをホルダ部14から取り出すと、付勢部材30,32の付勢により第1保持部20および第2保持部22が進出姿勢に戻る(図5(a)参照)。
【0022】
カップホルダ10は、サポート16を第1保持部20および第2保持部22を組み合わせて構成しているので、各保持部20,22の進出方向の寸法を小さくすることができる。第1保持部20のサイズを小さくしても、第1進出姿勢にある第1保持部20とホルダ部14との隙間を第2保持部22で塞いで一連の当接面20a,22aを形成するので、収納物Pの収納時にサポート16を円滑に退避させることができる。そして、各保持部20,22のサイズが小さいことで、退避姿勢にするために要するホルダ部14の外側の退避スペースを小さくすることができる。従って、カップホルダ10は、サポート16の退避スペースが小さいので、ホルダ部14の外側に近接して蓋部材18を配置することができるなど、ホルダ部14外側の周辺スペースを有効利用できる。例えば、図5(b)の二点鎖線で示すような1つのサポートSであると、実施例と同じホルダ部14の内側への進出寸法である場合、サポートSの退避スペースが実施例のサポート16よりも大きくなってしまう。
【0023】
サポート16は、各保持部20,22の下部が支持軸26a,28aに支持されて揺動する構成であることで、収納物Pの径が大きくなるにつれて、各保持部20,22が収納物Pの上側を保持することになる。しかも、収納物Pの径が大きくなると、第1保持部20と第2保持部22との上下2箇所で収納物Pを保持することができる。このように、カップホルダ10によれば、ホルダ部14に収納した収納物Pを安定して保持することができる。
【0024】
各保持部20,22が、付勢部材30,32によって、それぞれ付勢されているので、収納物Pの出し入れや収納物Pのサイズに応じて、各保持部20,22を退避姿勢から進出姿勢に円滑に戻すことができる。しかも、収納物Pの径が大きい場合に、それぞれ付勢部材30,32で付勢された第1保持部20および第2保持部22によって、安定的に保持することができる。
【0025】
カップホルダ10は、第1保持部20が第1支持部26に支持されると共に、第2保持部22が第2支持部28に支持されている。このように、第1保持部20および第2保持部22が互いに独立して、カップホルダ本体12に対して取り付けられることで、構造を簡易にできる。
【0026】
サポート16は、連係手段34,36によって、第2保持部22の第2退避姿勢へ向けた姿勢変位に連動して第1保持部20が第1退避姿勢に向けて姿勢変位するので、ホルダ部14に対して収納物Pを円滑に入れることができる。
【0027】
(変更例)
前述した事項に限らず、例えば以下のように変更してもよい。なお、本発明は、実施例および以下の変更例の具体的な記載のみに限定されるものではない。
(1)実施例では、カップホルダ本体に2つのホルダ部を設けたが、これに限らず、ホルダ部を1つまたは3つ以上設けてもよい。
(2)実施例では、ホルダ部に2つのサポートを設けたが、これに限らず、ホルダ部に1つまたは3つ以上のサポートを設けてもよい。
(3)実施例では、軸受部を凹形状に形成したが、これに限らず、軸受部を、側壁面を貫通する貫通孔で形成してもよい。
【符号の説明】
【0028】
12 カップホルダ本体,14 ホルダ部,14a 縦壁,16 サポート,
20 第1保持部,20a 第1当接面,22 第2保持部,22a 第2当接面,
24 開口部,26 第1支持部,28 第2支持部,30 第1付勢部材,
32 第2付勢部材,34 第1連係部(連係手段),36 第2連係部(連係手段)
図1
図2
図3
図4
図5
図6