(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022065882
(43)【公開日】2022-04-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220421BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020174653
(22)【出願日】2020-10-16
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.THUNDERBOLT
(71)【出願人】
【識別番号】515114289
【氏名又は名称】株式会社ラフール
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】特許業務法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】三浦 康司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC17
(57)【要約】 (修正有)
【課題】相談者に、適切な相談相手に関する情報を紹介する技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置において、制御部33は、第1のユーザから入力される情報を相談事項として受け付ける受付部331、相談事項に、相談事項に応じた第1のタグを付与する付与部332及び第1のタグと、第2のユーザが対応可能な相談事項の種類に応じて第2のユーザに付与された第2のタグとに基づいて、第1のユーザに第2のユーザに関する情報を紹介する紹介部333を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
受付ステップと、付与ステップと、紹介ステップとを実行するように構成され、
前記受付ステップでは、第1のユーザから入力される情報を相談事項として受け付け、
前記付与ステップでは、前記相談事項に、該相談事項に応じた第1のタグを付与し、
前記紹介ステップでは、前記第1のタグと第2のタグとに基づいて、前記第1のユーザに第2のユーザに関する情報を紹介し、
ここで、前記第2のタグは、前記第2のユーザが対応可能な前記相談事項の種類に応じて該第2のユーザに付与されたものである、
もの。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記紹介ステップでは、複数の前記第1のタグと前記第2のタグとに基づき、機械学習モデルを用いて、前記第1のタグと関連度の高い前記第2のタグを付与された前記第2のユーザに関する情報を優先して紹介する、
もの。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記第2のユーザに関する情報は、前記第2のユーザが提供する記事、出版物、学習コンテンツ、又はイベント情報を含む、
もの。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の情報処理装置において、
前記第2のユーザに関する情報は、前記第2のユーザ4aの連絡方法を含む、もの。
【請求項5】
請求項1~請求項4の何れか1つに記載の情報処理装置において、
前記第2のタグは、前記第2のユーザが第2のユーザ端末で作成したもので、
前記受付ステップでは、前記第2のユーザ端末から、前記第2のタグを受け付ける、
もの。
【請求項6】
請求項1~請求項5の何れか1つに記載の情報処理装置において、
生成ステップをさらに実行するように構成され、
前記生成ステップでは、前記相談事項から、第1のキーワードを生成し、
前記付与ステップでは、前記相談事項に、前記第1のキーワードを前記第1のタグとして付与する、
もの。
【請求項7】
請求項1~請求項6の何れか1つに記載の情報処理装置において、
生成ステップをさらに実行するように構成され、
前記生成ステップでは、前記第2のユーザに関する情報から、第2のキーワードを生成し、
前記付与ステップでは、前記第2のユーザに、前記第2のキーワードを前記第2のタグとして付与する、
もの。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の情報処理装置において、
前記生成ステップでは、機械学習モデルを用いて、キーワードを生成する、
もの。
【請求項9】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1~請求項8の何れか1つに記載の情報処理装置の各ステップを実行させる、
もの。
【請求項10】
情報処理方法であって、
受付ステップと、付与ステップと、紹介ステップとを備え、
前記受付ステップでは、第1のユーザから入力される情報を相談事項として受け付け、
前記付与ステップでは、前記相談事項に、該相談事項に応じた第1のタグを付与し、
前記紹介ステップでは、前記第1のタグと第2のタグとに基づいて、前記第1のユーザに第2のユーザに関する情報を紹介し、
ここで、前記第2のタグは、前記第2のユーザが対応可能な前記相談事項の種類に応じて該第2のユーザ4aに付与されたものである、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
業務上の課題や又は個人的な悩みがある場合、相談内容に関して知見を有する有識者から助言を求め、問題解決に役立つ情報を得たいというニーズがある。特許文献1には、医療機関まで出向くこと無く健康相談が可能な健康相談システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、相談内容が複数の分野に渡る場合、分野毎に相談相手を探したり、問題解決に役立つ情報を入手するのが一般的である。しかしながら、相談分野が多岐にわたる場合、分野毎に適切な相談相手等の情報を探す必要があり、そもそも相談者の相談内容がどの分野に属するのか分からない場合もある。
【0005】
本発明では上記事情を鑑み、相談者に、適切な相談相手に関する情報を紹介する技術を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、受付ステップと、付与ステップと、紹介ステップとを実行するように構成される。受付ステップでは、第1のユーザから入力される情報を相談事項として受け付ける。付与ステップでは、相談事項に、該相談事項に応じた第1のタグを付与する。紹介ステップでは、第1のタグと第2のタグとに基づいて、第1のユーザに第2のユーザに関する情報を紹介する。ここで、第2のタグは、第2のユーザが対応可能な相談事項の種類に応じて該第2のユーザに付与されたものである。
【0007】
これにより、相談者に、より適切な相談相手に関する情報を紹介することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係るシステム1の構成概要を示す図である。
【
図2】情報処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】情報処理装置3の機能を示す機能ブロック図である。
【
図4】情報処理装置3による情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図5】第2のユーザに関する情報6及び第2のタグ61の一例を示す図である。
【
図6】相談事項5及び第1のタグ51の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るシステム1の構成概要を示す図である。
1.1 システム1
システム1は、第1のユーザ端末2と、情報処理装置3と、第2のユーザ端末4とを備え、これらが電気通信回線を通じて通信可能に構成される。
【0014】
1.2 第1のユーザ端末2
第1のユーザ端末2は、第1のユーザ2aが操作するものであり、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ、その他電気通信回線を通じて情報処理装置3にアクセス可能なものであれば、その形態は問わない。第1のユーザ2aは、例えば、業務上又は個人的な課題や悩みを有する者である。
【0015】
第1のユーザ端末2は、表示部と、入力部と、通信部と、記憶部と、制御部とを有し、これらの構成要素が第1のユーザ端末2の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。
【0016】
表示部及び入力部は、例えば、第1のユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。入力部は、表示部と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。
【0017】
通信部、記憶部及び制御部の具体的な説明については、次に説明する情報処理装置3における通信部31、記憶部32及び制御部33の記載を参照されたい。
【0018】
1.3 情報処理装置3
図2は、情報処理装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有し、これらの構成要素が情報処理装置3の内部において通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0019】
(通信部31)
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、LTE/3G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。
【0020】
(記憶部32)
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部33によって実行される情報処理装置3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。
【0021】
特に、記憶部32は、相談事項5、第1のキーワード50、第1のタグ51、第2のユーザに関する情報6、第2のキーワード60、第2のタグ61等を記憶する。
【0022】
(制御部33)
制御部33は、情報処理装置3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、情報処理装置3に係る種々の機能を実現する。すなわち、ソフトウェア(記憶部32に記憶されている)による情報処理がハードウェア(制御部33)によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部(
図3参照)として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部33は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0023】
1.4 第2のユーザ端末4
第2のユーザ端末4は、第2のユーザ4aが操作するものであり、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ、その他電気通信回線を通じて情報処理装置3にアクセス可能なものであれば、その形態は問わない。第2のユーザ4aは、第1のユーザの相談相手であり、例えば、第1のユーザ2aが抱える課題・悩みに対する知見を有する者である。第2のユーザ4aは、資格を有する者であってもよく、なくてもよい。
【0024】
第2のユーザ端末4は、表示部と、入力部と、通信部と、記憶部と、制御部とを有し、これらの構成要素が外部の第2のユーザ端末4の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。各構成要素の説明は第1のユーザ端末2及び情報処理装置3の記載を参照されたい。
【0025】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。
図3は、情報処理装置3の機能を示す機能ブロック図である。前述の通り、ソフトウェア(記憶部32に記憶されている)による情報処理がハードウェア(制御部33)によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。
【0026】
具体的には、情報処理装置3(制御部33)は、各機能部として、受付部331と、付与部332と、紹介部333と、生成部334とを備える。
【0027】
(受付部331)
受付部331は、受付ステップを実行する。受付部331は、通信部31又は記憶部32を介して情報を受け付け、これを作業メモリに読出可能に構成される。特に、受付部331は、第1のユーザ端末2及び/又は第2のユーザ端末4からネットワーク及び通信部31を介して種々の情報を受け付けるように構成される。具体的には、受付部331は、第1のユーザ端末2を用いて第1のユーザ2aから入力される情報を相談事項5として受け付ける。また、受付部331は、第2のユーザに関する情報6を受け付ける。なお、受付部331は、第2のユーザ端末4から、第2のタグ61を受け付けてもよい。本実施形態では、受付部331が受け付けた種々の情報は、記憶部32に記憶されるものとして説明する。第1のタグ51及び回相談事項52については、次節で詳述する。
【0028】
(付与部332)
付与部332は、付与ステップを実行する。付与部332は、相談事項5に、該相談事項5に応じた第1のタグ51を付与する。また、付与部332は、第2のユーザ4aに、第2のユーザ4aが対応可能な相談事項5の種類に応じて、第2のタグ61を付与する。なお、相談事項5に付与された第1のタグ51は、第1のユーザ2aと関連付けて記憶部32に記憶される。また、第2のユーザ4aに付与された第2のタグ61は、第2のユーザ及び第2のユーザに関する情報6と関連付けて記憶部32に記憶される。
【0029】
(紹介部333)
紹介部333は、紹介ステップを実行する。紹介部333は、第1のユーザ端末2に種々の情報を表示させることで、第1のユーザ2aにかかる情報を紹介する。紹介部333は、記憶部32に記憶された種々の情報(例えば、第2のユーザに関する情報6)又はこれらを含む画面、画像、等の視覚情報を生成し、第1のユーザ端末2の表示部に視覚情報を表示させるように制御する。あるいは、紹介部333は、前記視覚情報を第1のユーザ端末2の表示部に表示させるためのレンダリング情報だけを生成してもよい。紹介部333によって生成された視覚情報は、記憶部32に記憶され、作業メモリに読出可能に構成される。
【0030】
特に、紹介部333は、第1のタグ51と第2のタグ61とに基づいて、第1のユーザ2aに第2のユーザに関する情報6を紹介する。また、紹介部333は、複数の第1のタグ51と第2のタグ61とに基づき、機械学習モデルを用いて、第1のタグ51と関連度の高い第2のタグ61を付与された第2のユーザに関する情報6を優先して紹介する。
【0031】
ここで、第2のタグ61は、第2のユーザ4aが対応可能な相談事項5の種類に応じて該第2のユーザ4aに付与されたものである。第2のタグ61は、第2のユーザ4aが第2のユーザ端末4で作成されたものであってもよい。
(生成部334)
生成部334は、生成ステップを実行する。生成部334は、相談事項5から、第1のキーワード50を生成する。生成部334は、第2のユーザに関する情報6から、第2のキーワード60を生成する。生成部334は、機械学習モデルを用いて、第1のキーワード50及び/又は第2のキーワード60を生成する。
【0032】
3.情報処理の詳細
本節では、アクティビティ図を参照しながら、前述した情報処理装置3の情報処理について説明する。
図4は、情報処理装置3による情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
図5は、第2のユーザに関する情報6及び第2のタグ61の一例を示す図である。
図6は、相談事項5及び第1のタグ51の一例を示す図である。
【0033】
まず、第2のユーザ4aが、第2のユーザ端末4により第2のユーザに関する情報6を情報処理装置3に送信する(A101)。次に、受付部331は、通信部31を介して、第2のユーザ端末4から送信された第2のユーザに関する情報6を受け付け、これらが記憶部32に記憶される(A102)。
【0034】
第2のユーザに関する情報6の例は、
図5に示される。
図5で示されるように、第2のユーザに関する情報6は、第2のユーザに関連付けられた種々の情報である。具体的には、第2のユーザに関する情報6は、第2のユーザ4aが対応可能な相談事項5の種類が示されるもので、第2のユーザ4aが相談相手として対応可能な分野を示すプロフィールを含む。ここで、第2のユーザに関する情報6には、第2のユーザ4aの強み・得意領域・経歴・資格が含まれていることが好ましい。さらに、第2のユーザに関する情報6は、第2のユーザ4aが提供する記事(ブログを含む)、書籍等の出版物、Eラーニング等の学習コンテンツ、又は第2のユーザ4aが開催・出席するイベント情報を含んでもよい。また、第2のユーザに関する情報6は、第2のユーザ4aの連絡方法(電話番号、メールアドレス)を含んでもよい。
【0035】
次に、付与部332は、第2のユーザ4aが対応可能な相談事項5の種類に応じて、第2のタグ61を第2のユーザ4aに付与する(A103)。具体的には、付与部332は、第2のユーザに関する情報6の内容から、第2のユーザ4aが相談相手として相談可能な対応分野を特定し、第2のタグ61を付与する。付与された第2のタグ61は、第2のユーザに関する情報6とともに、第2のユーザ4aと関連付けられて記憶部32に記憶される。
【0036】
例えば、生成部334は、第2のユーザに関する情報6から、第2のキーワード60を生成する。また、付与部332が、第2のユーザ4aに、第2のキーワード60を第2のタグ61として付与する。具体的には、生成部334は、第2のユーザに関する情報6に含まれる単語を抽出し、抽出された単語を第2のキーワード60とすることにより、第2のキーワード60を生成する。生成部334は、機械学習モデルを用いて、第2のユーザに関する情報6から、第2のキーワード60を生成してもよい。なお、第2のタグ61は、第2のユーザ4aが第2のユーザ端末4で作成したものであってもよく、この場合、受付部331は、第2のユーザ端末4から、第2のタグ61を受け付け、これが記憶部32に記憶される。
【0037】
このような構成により、相談相手となる第2のユーザ4aのプロフィール等に基づき、第2のユーザ4aの対応可能分野・得意分野は、タグで管理されることとなる。
【0038】
また、第1のユーザ2aは、第1のユーザ端末2により相談事項5を情報処理装置3に送信する(A104)。その後、受付部331は、送信された相談事項5を受け付け、これを記憶部32が記憶する(A105)。相談事項5の例は、
図6に示される。
図6に示されるように、記憶部32は、第1のユーザ2aと、相談事項5とを関連付けて記憶する。なお、
図6においては、業務に関わる相談事項5を例に示したが、相談事項5は、育児・介護題などの家庭問題、恋愛問題、転職相談等、個人的な悩みに関する内容でもよい。
【0039】
次に、付与部332は、相談事項5に、該相談事項5に応じた第1のタグ51を付与する(A106)。このような構成により、相談者となる第1のユーザ2aの相談内容は、タグで管理されることとなる。付与される第1のタグ51は、相談事項5の内容に基づき、相談事項5の属する分野を示すものが付与されることが好ましいが、付与部332は、相談事項5に、生成部334によって生成された第1のキーワード50を第1のタグ51として付与してもよい。ここで、生成部334は、第1のキーワード50は、相談事項5に含まれる単語を抽出し、抽出された単語を第1のキーワード50として生成する。また、付与部332は、相談事項5に、機械学習モデルを用いて、該相談事項5に応じた第1のタグ51を付与してもよく、生成部334は、機械学習モデルを用いて、第1のキーワード50を生成してもよい、
【0040】
続いて、A107において、紹介部333は、第1のタグ51と第2のタグ61とに基づいて、第1のユーザ2aに第2のユーザに関する情報6を紹介する。特に、紹介部333は、複数の第1のタグ51と第2のタグ61とに基づき、機械学習モデルを用いて、第1のタグ51と関連度の高い第2のタグ61を付与された第2のユーザに関する情報6を優先して紹介する。
【0041】
ここで、「第1のタグ51と、第2のタグ61とに基づく」に関連して、第1のタグ51と、第2のタグ61とが1対1に対応するようなものでもよいが、より好ましくは、第1のタグ51と、第2のタグ61とが何らかの相関性を有するように実施すればよい。つまり、第1のタグ51と、第2のタグ61とが、多対1又は1対多で対応してもよいし、統計又は確率分布的に対応してもよい。
【0042】
なお、紹介部333は、第1のタグ51と、第2のタグ61とを関連付けたデータベースに基づき、第2のユーザに関する情報6を紹介してもよい。また、紹介部333は、かかるデータベースに基づき、第1のタグ51と関連性の高い第2のタグ61をより多く付与された第2のユーザ4aを抽出し、関連度の高い順で第2のユーザに関する情報6を第1のユーザ2aに紹介してもよい。
【0043】
その後、第1のユーザ2aは、紹介された第2のユーザに関する情報6を選択する(A108)。第2のユーザに関する情報6に含まれるコンテンツを選択した場合、かかる閲覧が行われ、第1のユーザ2aが、第2のユーザ4aに相談することを選択した場合、A109に進む。A109では、第1のユーザ2aと第2のユーザ4aとが連絡をとり第1のユーザ2aは第2のユーザ4aと相談する。
【0044】
このように、本実施形態によれば、第1のユーザ2aに関する情報と、第2のユーザに関する情報6とは、それぞれに付与されたタグに基づき、関連性の高いものがマッチングされ、第1のユーザ2aに紹介されることとなる。その結果、相談者は、相談事項5を明らかにするだけで、適切な相談相手に関する情報が紹介されることとなる。
【0045】
また、本実施形態に係るシステム1を、会社等の組織が組織に属する者(社員、所員等)に提供し、社員等が利用可能となれば、社員等が抱える悩みの解消に役立つ。また、このとき、会社等の組織が実施するストレスチェック等を行うシステムと、システム1を連携し、相談事項5に代えてストレスチェックの結果を利用してもよい。このように、結果として、社員のストレス軽減に資するだけでなく、組織全体の円滑な運営、生産性向上に役立つことなる。
【0046】
4.その他
本実施形態に係るシステム1に関して、以下のような態様を採用してもよい。
【0047】
(1)本実施形態の態様は、プログラムであってもよい。プログラムは、コンピュータに、情報処理装置3の各ステップを実行させる。
(2)本実施形態の態様は、情報処理方法であってもよい。情報処理方法は、受付ステップと、付与ステップと、紹介ステップとを備える。情報処理方法は、受付ステップと、付与ステップと、紹介ステップとを実行するように構成される。受付ステップでは、第1のユーザ2aから入力される情報を相談事項5として受け付ける。付与ステップでは、相談事項5に、該相談事項5に応じた第1のタグ51を付与する。紹介ステップでは、第1のタグ51と第2のタグ61とに基づいて、第1のユーザ2aに第2のユーザに関する情報6を紹介する。ここで、第2のタグ61は、第2のユーザ4aが対応可能な相談事項5の種類に応じて該第2のユーザ4aに付与されたものである。
【0048】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記紹介ステップでは、複数の前記第1のタグと前記第2のタグとに基づき、機械学習モデルを用いて、前記第1のタグと関連度の高い前記第2のタグを付与された前記第2のユーザに関する情報を優先して紹介する、もの。
前記情報処理装置において、前記第2のユーザに関する情報は、前記第2のユーザが提供する記事、出版物、学習コンテンツ、又はイベント情報を含む、もの。
前記情報処理装置において、前記第2のユーザに関する情報は、前記第2のユーザ4aの連絡方法を含む、もの。
前記情報処理装置において、前記第2のタグは、前記第2のユーザが第2のユーザ端末で作成したもので、前記受付ステップでは、前記第2のユーザ端末から、前記第2のタグを受け付ける、もの。
前記情報処理装置において、生成ステップをさらに実行するように構成され、前記生成ステップでは、前記相談事項から、第1のキーワードを生成し、前記付与ステップでは、前記相談事項に、前記第1のキーワードを前記第1のタグとして付与する、もの。
前記情報処理装置において、生成ステップをさらに実行するように構成され、前記生成ステップでは、前記第2のユーザに関する情報から、第2のキーワードを生成し、前記付与ステップでは、前記第2のユーザに、前記第2のキーワードを前記第2のタグとして付与する、もの。
前記情報処理装置において、前記生成ステップでは、機械学習モデルを用いて、キーワードを生成する、もの。
プログラムであって、コンピュータに、前記情報処理装置の各ステップを実行させる、もの。
情報処理方法であって、受付ステップと、付与ステップと、紹介ステップとを備え、前記受付ステップでは、第1のユーザから入力される情報を相談事項として受け付け、前記付与ステップでは、前記相談事項に、該相談事項に応じた第1のタグを付与し、前記紹介ステップでは、前記第1のタグと第2のタグとに基づいて、前記第1のユーザに第2のユーザに関する情報を紹介し、ここで、前記第2のタグは、前記第2のユーザが対応可能な前記相談事項の種類に応じて該第2のユーザ4aに付与されたものである、方法。
もちろん、この限りではない。
【0049】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0050】
1 :システム
1 :システム
2 :第1のユーザ端末
2a :第1のユーザ
3 :情報処理装置
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :制御部
331 :受付部
332 :付与部
333 :紹介部
334 :生成部
4 :第2のユーザ端末
4a :第2のユーザ
40 :第2のキーワード
5 :相談事項
50 :第1のキーワード
51 :第1のタグ
52 :回相談事項
6 :情報
60 :第2のキーワード
61 :第2のタグ