(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022065981
(43)【公開日】2022-04-28
(54)【発明の名称】スパイラルロータ
(51)【国際特許分類】
A01B 39/18 20060101AFI20220421BHJP
A01D 34/53 20060101ALI20220421BHJP
【FI】
A01B39/18 A
A01D34/53
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020174836
(22)【出願日】2020-10-16
(71)【出願人】
【識別番号】591121524
【氏名又は名称】株式会社宮丸アタッチメント研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】特許業務法人エビス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮丸 博隆
【テーマコード(参考)】
2B034
2B083
【Fターム(参考)】
2B034AA07
2B034BA05
2B034BB02
2B034BC05
2B034BD04
2B034HA15
2B034HA16
2B034HB02
2B034HB15
2B034HB47
2B083AA01
2B083BA13
2B083BA18
2B083CA03
2B083CA10
2B083CA28
2B083DA02
2B083EA06
(57)【要約】
【課題】部品点数の少ない簡単な構成で、従来の工程を増やすことなく、車軸やスパイラルロータの回転中心軸への草などの巻き付きを防止し、刈り取り作業の作業効率の低下を抑制することができるスパイラルロータを提供する。
【解決手段】管理機1の車軸7に連結される回転中心軸31と、該回転中心軸31の軸方向両側に前記回転中心軸31の軸心方向に対して略直交する平面に沿って設けられた一対の支持部材(内側支持部材22、外側支持部材27)と、該一対の支持部材間に接続されたスパイラル刃33と、を備えて前記車軸7の回転にともなって回転し、地上の草を刈り取るスパイラルロータ20であって、前記回転中心軸31と連結される前記車軸7の周囲を覆い、前記車軸7から径方向に離間した位置に草受け面25cを形成し、前記回転中心軸31と一体に回転する軸カバー部25と、を備えたことを特徴とするスパイラルロータ。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理機の車軸に連結される回転中心軸と、
該回転中心軸の軸方向両側に前記回転中心軸の軸心方向に対して略直交する平面に沿って設けられた一対の支持部材と、
該一対の支持部材間に接続されたスパイラル刃と、
を備えて前記車軸の回転にともなって回転し、地上の草を刈り取るスパイラルロータであって、
前記回転中心軸と連結される前記車軸の周囲を覆い、前記車軸から径方向に離間した位置に草受け面を形成し、前記回転中心軸と一体に回転する軸カバー部と、
を備えたことを特徴とするスパイラルロータ。
【請求項2】
前記軸カバー部は、
管理機におけるミッションケースの段部を覆う内側端部を有し、
前記草受け面は、前記内側端部から管理機の車軸の先端方向に拡がるテーパ面である、
ことを特徴とする請求項1に記載のスパイラルロータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理機の車軸に装着され、車軸の回転にともなって回転するスパイラルロータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スパイラルロータを装着した管理機によって草刈り作業が行われている。このスパイラルロータは、ロータの軸方向両側に配置された一対のリングと、これらのリング同士を連結する複数のスパイラル刃とを有して構成されている。
【0003】
一方のリングの中央部には、スポークを介してリングに接続されたボスが設けられている。ボスは、スパイラルロータの軸心方向に延びて一方のリングの中心内側に配置されて、管理機の車軸に連結される。ボスは筒状又は六角状等に形成され、ボスの内側に形成された貫通孔に車軸が挿入された状態でピンを介して車軸がボスに連結される。従って、車軸の動力はボスを介してスパイラルロータに伝達されてスパイラルロータを回転させる(特許文献1参照)。
【0004】
この従来のスパイラルロータは、ボスや車軸の一部が露出しているので、スパイラルロータの回転時に、刈り取った草が回転するボスや車軸に巻き付き、巻き付き量が多くなると車軸が回転し難くなって、刈り取り作業が困難になる虞がある。従って、作業が困難になる前に、巻き付いた草を除去する作業が必要となり、刈り取り作業が中断して作業効率が低下する。
【0005】
そこで、本願出願人は、車軸を支持するミッションケースに、回転が規制された状態で車軸を囲む筒状体を設けたスパイラルロータの車軸取り付け構造を提案した。
このスパイラルロータの車軸取り付け構造は、管理機の車軸が突出するミッションケースの車軸の周りに形成された略円錐形の段部に対して、回転が規制された状態で車軸を囲む筒状体を設けている。この筒状体は、ミッションケースの一部に接触して、筒状体の回動を規制する回転規制部材を有している。
【0006】
さらに、スパイラルロータの回転中心軸は、上記筒状体の内径と同じ太さとなっている。また、実際には、スパイラルロータの回転中心軸全体を太くするのではなく、スパイラルロータの回転中心軸の、車軸と連結する側の先端に、筒状体の内径と同じ太さとなるように、回転中心軸と筒状体との間を埋めるスペーサを設けていた。
そして、スパイラルロータの使用時には、管理機のミッションケースの段部に、回転規制部材の位置を合わせて筒状体を取り付け、その後、スパイラルロータを取り付ける。
【0007】
このような構造により、上記スパイラルロータの車軸取り付け構造は、細い車軸の周りに、筒状体が設けられ、回転が規制されているので、スパイラルロータの回転中心軸や車軸への草の巻き付きを防止して、刈り取り作業の効率の低下を抑制することができる(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実開昭63-167803号公報
【特許文献2】特開2014-140311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のように、従来のスパイラルロータでは、刈り取った草が回転するボスや車軸に巻き付き、巻き付き量が多くなると車軸が回転し難くなって、刈り取り作業が困難になる虞があり、作業が困難になる前に、巻き付いた草を除去する作業が必要となり、刈り取り作業が中断して作業効率が低下してしまう。また、本願出願人提案のスパイラルロータの車軸取り付け構造においては、ミッションケースの段部に取り付ける筒状体や、回転中心軸と筒状体との間を埋めるスペーサが必要であり、部品点数が多くなってしまっていた。また、スパイラルロータの使用時に、回転規制部材の位置を合わせて筒状体を取り付けなければならないという、余分な工程が発生してしまっていた。
【0010】
そこで、本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、部品点数の少ない簡単な構成で、従来の工程を増やすことなく、車軸やスパイラルロータの回転中心軸への草などの巻き付きを防止し、刈り取り作業の作業効率の低下を抑制することができるスパイラルロータを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係るスパイラルロータは、管理機の車軸に連結される回転中心軸と、該回転中心軸の軸方向両側に前記回転中心軸の軸心方向に対して略直交する平面に沿って設けられた一対の支持部材と、該一対の支持部材間に接続されたスパイラル刃と、を備えて前記車軸の回転にともなって回転し、地上の草を刈り取るスパイラルロータであって、
前記回転中心軸と連結される前記車軸の周囲を覆い、前記車軸から径方向に離間した位置に草受け面を形成し、前記回転中心軸と一体に回転する軸カバー部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、前記軸カバー部は、管理機におけるミッションケースの段部を覆う内側端部を有し、前記草受け面は、前記内側端部から管理機の車軸の先端方向に拡がるテーパ面である、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、部品点数の少ない簡単な構成で、従来の工程を増やすことなく、車軸やスパイラルロータの回転中心軸への草などの巻き付きを防止し、刈り取り作業の作業効率の低下を抑制することができるスパイラルロータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施の形態におけるスパイラルロータが装着された管理機を示す前側斜視図である。
【
図2】管理機の車軸とスパイラルロータとの連結を説明するための部分斜視図である。
【
図4】スパイラルロータの内側を示す側面図である。
【
図5】管理機とスパイラルロータとの連結部を示す部分正面図である。
【
図7】スパイラルロータの外側を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施の形態では、歩行型の管理機に着脱可能なスパイラルロータについて、説明する。
【0016】
まず、スパイラルロータが装着される管理機について、
図1、
図2を参照しながら概説する。
図1に示すように、管理機1は、機体フレーム3上に図示しないエンジンが搭載され、機体フレーム3の中央部には下方へ延びるミッションケース5が設けられている。また、管理機1は、ミッションケース5の幅方向両側に一対の車軸7が突出して設けられ、これらの各車軸7にスパイラルロータ20(20a、20b)が取り付けられる。
【0017】
なお、エンジンにより原動プーリ13aが回転され、原動プーリ13aの回転がVベルト15によって、従動プーリ13bに伝達される。従動プーリ13bの回転は、ミッションケース5のギヤやチェーン等を介して、車軸7に伝達され、車軸7が回転される。
また、機体フレーム3の後部には、機体フレーム3の幅方向両側から後方斜め上方へ延びる一対の操作ハンドル11が設けられている。エンジンは、操作ハンドル11に設けられたレバー11aの操作によって駆動して、車軸7を介してスパイラルロータ20を回転させる。スパイラルロータ20は、車軸7の回転にともなって回転し、地上の草を刈り取る。
図9に示すように、この管理機1を用いて、作業者Pは、地上に茂った草に対して、スパイラルロータ20の回転を制御しながら、刈り取り作業を行う。
【0018】
次に、スパイラルロータ20について説明する。スパイラルロータ20は、ミッションケース5の幅方向両側に、一対のスパイラルロータ20aおよびスパイラルロータ20bが、設けられている。
なお、スパイラルロータ20aおよびスパイラルロータ20bは、左右対称な構造であるので、作業者Pから向かって幅方向左側(正面視右側)に設けられるスパイラルロータ20aについて説明し、幅方向右側(正面視左側)に設けられるスパイラルロータ20bについては、スパイラルロータ20aと同一態様部分については同一符号を附してその説明を省略する。また、以下では、左右の区別のないものは、スパイラルロータ20として、説明および図示する。
【0019】
図2、
図3に示すように、スパイラルロータ20は、車軸7に装着される回転中心軸31と、回転中心軸31の軸方向両側に配置された内側支持部材22および外側支持部材27と、これら内側支持部材22および外側支持部材27間に連結された複数のスパイラル刃33と、を有している。なお、内側支持部材22および外側支持部材27は、一対の支持部材であって、回転中心軸31の軸心方向に対して略直交する平面に沿って設けられている。
【0020】
回転中心軸31は、内部に中空な孔部を有した筒状に形成され、この回転中心軸31の一方側の開口部にミッションケース5から突出した車軸7が挿入されて、これら回転中心軸31および車軸7間に挿通された連結ピン35によって、車軸7に回転中心軸31が連結される。連結ピン35には、rピン36が挿通されて、連結ピン35の抜脱を規制している。このため、連結ピン35を回転中心軸31および車軸7から抜脱することで、車軸7からスパイラルロータ20を取り外することができる。
なお、ミッションケース5は、ミッションケース5から突出する車軸7の周りに、両端に車軸7の根元部分を覆う、内部に軸受けが配備された略円錐形の段部5aが形成されている。
【0021】
図2、
図3、
図4、
図5に示すように、内側支持部材22は、円環状に形成されたリング23と、リング23および回転中心軸31を繋ぐ複数のスポーク24と、回転中心軸31の先端部を覆うようにかさ状に設けられた軸カバー部25と、を有している。
【0022】
リング23は、複数のスポーク24によって回転中心軸31と同軸上に配設されている。リング23の半径は、内側支持部材22および外側支持部材27間に接続されたスパイラル刃33の回転半径よりも小さい。このため、スパイラル刃33による草等の刈り取り時に、リング23が邪魔することはない。
【0023】
スポーク24は、リング23よりも内側に延びる回転中心軸31に一端部が接続されて他端部がリング23に接続されている。スポーク24は、リング23の周方向に所定間隔を有して複数設けられている。また、スポーク24の途中には、回転中心軸31に対してリング23と同心円状に、軸カバー部25が溶接等により固定されている。
【0024】
軸カバー部25は、回転中心軸31と同軸上に配設されており、回転中心軸31と連結される車軸7の周囲を覆い、車軸7から径方向に離間した位置に後述する草受け面25cが形成されている。また、軸カバー部25は、ミッションケース5の段部5aを覆う内側端部(軸カバー内側端部25a)から、車軸7の先端方向にテーパ状に拡がる形状となっている。すなわち、軸カバー部25は、内側の径が小さく、外側の径が大きな、円錐の側面の一部のような形状となっている。また、軸カバー部25は、軸カバー部25の内側の側部となる軸カバー内側端部25aと、軸カバー部25の外側の側部となる軸カバー外側端部25bと、軸カバー内側端部25aと軸カバー外側端部25bとの間の側面となる草受け面25cと、を有している。
【0025】
軸カバー内側端部25aの径は、ミッションケース5の段部5aの径とほぼ同等で、回転時に接触しない程度に段部5aの径よりも若干大き目に形成されている。軸カバー外側端部25bは、回転中心軸31の内側先端部よりも外側方向まで延びており、軸カバー外側端部25bの径は、軸カバー内側端部25aの径よりも大径となっている。また、草受け面25cは、上記のように、円錐の側面の一部形状であり、車軸7と連結される内側から外部方向に向かって大径となる傾斜面を有している。すなわち、草受け面25cは、軸カバー内側端部25aから管理機1の車軸7の先端方向に拡がるテーパ面となっている。
【0026】
また、軸カバー外側端部25bの径は、リング23の径よりも、小さくなっている。すなわち、軸カバー部25と、リング23と、の間には、空間が設けられている。
草刈りの際には、この軸カバー部25が設けられていることにより、刈り取った草が車軸7に巻き付くことが防止される。また、軸カバー内側端部25aの周囲の長さよりも短い草は、理論的に巻き付くことはない。
【0027】
図6に示すように、スパイラル刃33は、その長手方向内側端部がリング23に横方向から接続されて、スパイラル刃33の長手方向外側が所定の後退角α(
図4参照)を有してスパイラル刃33の回転方向後側へ延びて、スパイラル刃33の長手方向外側端部が外側支持部材27に接続されている。スパイラル刃33の長手方向外側端部の外側支持部材27への接続については後述する。
【0028】
外側支持部材27は、軸カバー部25が取り付けられた一端とは他方の端部に設けられている。
また、
図7に示すように、外側支持部材27は、側面視略円形状に形成された円板部27aと、円板部27aの外周に周方向に所定の間隔を有して放射状に延びる複数の突出板部27bと、を有して形成されている。また、外側支持部材27は、隣接する突出板部27b間に、凹部27cが形成されている。なお、図面では、隣接する他の突出板部27bと約60°の角度を有して、円板部27aの外周に6個の突出板部27bが形成されている。
【0029】
突出板部27bは、外周側へ進むにしたがって幅が大きくなるように形成されている。この突出板部27bの回転方向前側の上面にスパイラル刃33の長手方向外側端部が溶接によって固着されている。そして、凹部27cは、スパイラル刃33が接続された位置から、回転方向の後方側に設けられている。
【0030】
また、外側支持部材27に設けられた隣接する突出板部27b間に形成された凹部27cは、側面視において円板部27a側へ進むにしたがって拡開するU字状に形成されている。
【0031】
上記のように、リング23および突出板部27b間に接続されたスパイラル刃33は、後退角αを有して延びているので、スパイラルロータ20の回転時に、スパイラル刃33で切断された草等は、大部分が進行方向後側に排出されるが、スパイラル刃33に掛かる一部の草等は、スパイラル刃33の後退角αによりスパイラルロータ20の軸方向外側へ押され、外側支持部材27の突出板部27b間の形成された凹部27cから排出される。
【0032】
図8は、60~70[cm]程度の長さの草の草刈り作業を行った後の従来品との比較例を示す図である。また、
図8は、管理機1の後方より、作業者Pが見た図である。右側のスパイラルロータには、軸カバー部25を付けており、左側のスパイラルロータは、軸カバー部25が付いておらず、車軸7が露出した状態(従来例)で、作業を行った後の図である。
【0033】
図8に示すように、軸カバー部25が設けられていない左側には、草がびっしりと絡まってしまっている。一方、軸カバー部25を設けた右側には、ほとんど草が絡まることなく、多少の草がミッションケース5の上にのっているだけで、回転部に接触していないため、簡単に取り除くことができる。
【0034】
以上のように、本実施の形態のスパイラルロータ20は、回転中心軸31と連結される管理機1の車軸7の周囲を覆い、車軸7から径方向に離間した位置に草受け面25cを形成する軸カバー部25を備えることにより、部品点数の少ない簡単な構成、構造によって、低コストで、従来のスパイラルロータ20を管理機1に取り付ける際の工程を増やすことなく、車軸7への草などの巻き付きを防止し、刈り取り作業の作業効率の低下を抑制することができる。
【0035】
また、軸カバー部25の草受け面25cが、細い車軸7から径方向に離間した位置に設けられているので、草受け面25cの周囲の長さが長くなり、草受け面25cの周囲の長さよりも短い草は、理論的に絡みつくことはなくなり、また、周囲の曲率が小さくなることにより、草の端部が絡み難く、車軸7に巻き付く場合と比較して、簡単に解け易くなる。
【0036】
また、軸カバー部25の草受け面25cが、テーパ面となっていることにより、ミッションケース5の段部5a付近では、草が入り込む隙間を防止しながら、外側部(ミッションケース5の中央部から離れたスパイラルロータ20で草が刈られる面)では、より周囲の長さを長くすることができ、草の絡みつきの防止効果を高めることができる。
【0037】
また、草受け面25cが、テーパ面であり回転中心軸31と一体に回転することにより、草受け面25cに載った草がテーパ面上で滑り、テーパ面の傾斜でミッションケース5側に移動する。このため、刈り取った草が絡みつき易い回転中心軸31から離れるように移動し、草の絡みつきをより防止し、作業効率の低下を抑制することができる。
【0038】
なお、本実施の形態において、内側支持部材22と外側支持部材27との間が、本願の一対の支持部材間を示す。また、本実施の形態において、外側支持部材27の隣り合う突出板部27bの間が、本願の突出板部間を示す。
【0039】
さらに、本実施の形態では、外側支持部材27において、突出板部27bを周方向に6個設けるようにしているが、これに限らず、突出板部27bを周方向に7個以上設けるようにしても、5個以下としてもよい。
また、本実施の形態では、
図1に示すように、スパイラルロータ20が装着される管理機として、歩行型の管理機1を例に説明したが、これに限らず、自走式の管理機、トラクター等に適用してもよい。また、本実施の形態では、車軸7にスパイラルロータ20を取り付けた管理機1を示したが、車軸7にタイヤが装着されてタイヤの後方側に耕耘ロータが配設された管理機において、本実施の形態のスパイラルロータ20を取り付けてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 管理機
3 機体フレーム
5 ミッションケース
5a 段部
7 車軸
11 操作ハンドル
11a レバー
13a 原動プーリ
13b 従動プーリ
15 Vベルト
20 スパイラルロータ
22 内側支持部材
23 リング
24 スポーク
25 軸カバー部
25a 軸カバー内側端部
25b 軸カバー外側端部
25c 草受け面
27 外側支持部材
27a 円板部
27b 突出板部
27c 凹部
31 回転中心軸
33 スパイラル刃
35 連結ピン
36 rピン