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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022066137
(43)【公開日】2022-04-28
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/587 20190101AFI20220421BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20220421BHJP
【FI】
G06F16/587
G06T1/00 200D
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021105688
(22)【出願日】2021-06-25
(62)【分割の表示】P 2021518976の分割
【原出願日】2020-10-16
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】518156358
【氏名又は名称】株式会社センシンロボティクス
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】南部 淳
(72)【発明者】
【氏名】宮内 和義
(72)【発明者】
【氏名】黒田 浩明
(72)【発明者】
【氏名】深見 兼太郎
【テーマコード(参考)】
5B050
5B175
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA10
5B050CA07
5B050DA01
5B050EA07
5B050FA02
5B050FA19
5B175DA02
5B175FB02
5B175FB03
(57)【要約】
【課題】現場の画像を効果的に管理することができるようにする。
【解決手段】情報処理装置であって、現場を撮影した撮影画像の入力を受け付ける画像入力部と、現場を表す現場画像を表示し、現場画像上で撮影画像の撮影場所の指定を受け付ける撮影場所指定部と、撮影画像、現場画像、撮影場所及び撮影方向を対応付けて記憶する撮影場所記憶部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現場を撮影した撮影画像の入力を受け付ける画像入力部と、
前記現場を表す現場画像を表示し、前記現場画像上で前記撮影画像の撮影場所の指定を受け付ける撮影場所指定部と、
前記撮影画像、前記現場画像、及び前記撮影場所を対応付けて記憶する撮影場所記憶部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記撮影場所指定部は、前記撮影場所とともに撮影方向の入力を受け付け、
前記撮影場所記憶部は、前記撮影画像、前記現場画像及び前記撮影場所とともに、前記撮影方向を対応付けて記憶すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記撮影場所指定部は、前記現場画像とともに前記撮影画像を表示すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記現場の地図上の位置を記憶する現場位置記憶部をさらに備え、
前記画像入力部は、前記撮影画像を複数受け付け、
前記撮影場所指定部は、前記撮影画像にGPS情報が含まれている場合に、前記現場の位置から所定距離内にある前記撮影画像を特定し、特定した前記撮影画像を表示すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記現場の地図上の位置を記憶する現場位置記憶部をさらに備え、
前記撮影場所指定部は、前記撮影画像にGPS情報が含まれている場合に、前記GPS情報が示す位置に応じた前記撮影画像上の箇所を示す情報を前記現場画像上に表示すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記撮影画像に写っているオブジェクトを示すタグ情報の入力を受け付けるタグ情報入力部と、
前記撮影画像と前記タグ情報とを対応付けて記憶する撮影オブジェクト記憶部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
前記タグ情報の指定を受け付け、指定された前記タグ情報に対応する前記撮影画像を前記撮影オブジェクト記憶部から取得し、取得した前記撮影画像を表示する検索部をさらに備えること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記現場は複数階を有する構造物であり、
前記階ごとに前記現場画像を記憶する現場画像記憶部をさらに備え、
前記撮影場所指定部は、前記階の指定を受け付け、受け付けた前記階に対応する前記現場画像を表示し、
前記撮影場所記憶部は、前記撮影画像、前記現場画像、及び前記撮影場所と、前記階とを対応付けて記憶すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記撮影画像上で前記現場に配置されているオブジェクトが写っている位置の指定を受け付けるオジェクト位置指定部と、
指定された前記オブジェクトに関連するドキュメントの指定を受け付けるドキュメント指定部と、
をさらに備え、
前記撮影場所記憶部は、前記撮影画像に対応付けて、前記位置及び前記ドキュメントをさらに記憶すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
請求項9に記載の情報処理装置であって、
複数の前記ドキュメントを示す情報を記憶するドキュメント記憶部と、
前記ドキュメントのうち、前記撮影画像と対応付けられていないものを特定して出力する出力部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
請求項9に記載の情報処理装置であって、
前記現場に配置されている複数の前記オブジェクトを示す情報を記憶するオブジェクト記憶部と、
前記オブジェクトのうち、前記撮影画像と対応付けられていないものを特定して出力する出力部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記現場に配置されたオブジェクトの前記現場内の位置を記憶する配置位置記憶部と、
前記撮影場所指定部は、前記撮影場所とともに撮影方向の入力を受け付け、
前記撮影場所から前記撮影方向に延ばした直線上に前記オブジェクトが配置されているか否かにより前記オブジェクトが撮影されたことを判定する判定部と、
撮影されていない前記オブジェクトを報知する報知部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の情報処理装置であって、
前記画像入力部は、前記撮影画像を撮影したカメラの画角を取得し、
前記判定部は、前記撮影場所、前記撮影方向及び前記画角に基づいて撮影範囲を特定し、特定した前記撮影範囲に前記オブジェクトが含まれるか否かにより前記オブジェクトが撮影されたか否かを判定すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項14】
請求項12に記載の情報処理装置であって、
前記判定部は、前記直線上で前記位置から第1の前記オブジェクトまでの間に、他の第2の前記オブジェクトが配置されている場合には、前記第1のオブジェクトは撮影されていないと判定すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項15】
請求項12乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記報知部は、所定数以上の前記撮影方向から撮影されていない前記オブジェクトを報知すること、
を特徴とする情報処理装置。
【請求項16】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記現場に配置されたオブジェクトの前記現場内の位置を記憶する配置位置記憶部と、
前記撮影場所から前記撮影方向に延ばした直線上に配置されている前記オブジェクトを特定する撮影オブジェクト特定部と、
をさらに備え、
前記撮影場所記憶部は、前記撮影画像に対応付けて、特定した前記オブジェクトをさらに記憶すること、
を特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
目的地の実写画像を表示して利用者が指定した目的地に案内を行うシステムが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-219293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは目的地の実写画像を管理するには手間がかかる。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、現場の画像を効果的に管理することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、情報処理装置であって、現場を撮影した撮影画像の入力を受け付ける画像入力部と、前記現場を表す現場画像を表示し、前記現場画像上で前記撮影画像の撮影場所の指定を受け付ける撮影場所指定部と、前記撮影画像、前記現場画像、前記撮影場所及び前記撮影方向を対応付けて記憶する撮影場所記憶部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、現場の画像を効果的に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る撮影画像管理システムの全体構成例を示す図である。
図2】管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。
図3】管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。
図4】撮影場所の指定を受け付ける画面30の一例を示す図である。
図5】オブジェクトが撮影されたことの判定処理を説明する図である。
図6】撮影画像の表示画面40の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
現場を撮影した撮影画像の入力を受け付ける画像入力部と、
前記現場を表す現場画像を表示し、前記現場画像上で前記撮影画像の撮影場所の指定を受け付ける撮影場所指定部と、
前記撮影画像、前記現場画像、前記撮影場所及び前記撮影方向を対応付けて記憶する撮影場所記憶部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
[項目2]
項目1に記載の情報処理装置であって、
前記撮影場所指定部は、前記撮影場所とともに撮影方向の入力を受け付け、
前記撮影場所記憶部は、前記撮影画像、前記現場画像及び前記撮影場所とともに、前記撮影方向を対応付けて記憶すること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目3]
項目1に記載の情報処理装置であって、
前記撮影場所指定部は、前記現場画像とともに前記撮影画像を表示すること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目4]
項目3に記載の情報処理装置であって、
前記現場の地図上の位置を記憶する現場位置記憶部をさらに備え、
前記画像入力部は、前記撮影画像を複数受け付け、
前記撮影場所指定部は、前記撮影画像にGPS情報が含まれている場合に、前記現場の位置から所定距離内にある前記撮影画像を特定し、特定した前記撮影画像を表示すること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目5]
項目1に記載の情報処理装置であって、
前記現場の地図上の位置を記憶する現場位置記憶部をさらに備え、
前記撮影場所指定部は、前記撮影画像にGPS情報が含まれている場合に、前記GPS情報が示す位置に応じた前記撮影画像上の箇所を示す情報を前記現場画像上に表示すること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目6]
項目1に記載の情報処理装置であって、
前記撮影画像に写っているオブジェクトを示すタグ情報の入力を受け付けるタグ情報入力部と、
前記撮影画像と前記タグ情報とを対応付けて記憶する撮影オブジェクト記憶部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
[項目7]
項目6に記載の情報処理装置であって、
前記タグ情報の指定を受け付け、指定された前記タグ情報に対応する前記撮影画像を前記撮影オブジェクト記憶部から取得し、取得した前記撮影画像を表示する検索部をさらに備えること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目8]
項目1に記載の情報処理装置であって、
前記現場は複数階を有する構造物であり、
前記階ごとに前記現場画像を記憶する現場画像記憶部をさらに備え、
前記撮影場所指定部は、前記階の指定を受け付け、受け付けた前記階に対応する前記現場画像を表示し、
前記撮影場所記憶部は、前記撮影画像、前記現場画像、前記撮影場所及び前記撮影方向と、前記階とを対応付けて記憶すること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目9]
項目1に記載の情報処理装置であって、
前記撮影画像上で前記現場に配置されているオブジェクトが写っている位置の指定を受け付けるオジェクト位置指定部と、
指定された前記オブジェクトに関連するドキュメントの指定を受け付けるドキュメント指定部と、
をさらに備え、
前記撮影場所記憶部は、前記撮影画像に対応付けて、前記位置及び前記ドキュメントをさらに記憶すること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目10]
項目9に記載の情報処理装置であって、
複数の前記ドキュメントを示す情報を記憶するドキュメント記憶部と、
前記ドキュメントのうち、前記撮影画像と対応付けられていないものを特定して出力する出力部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
[項目11]
項目9に記載の情報処理装置であって、
前記現場に配置されている複数の前記オブジェクトを示す情報を記憶するオブジェクト記憶部と、
前記オブジェクトのうち、前記撮影画像と対応付けられていないものを特定して出力する出力部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
[項目12]
項目1に記載の情報処理装置であって、
前記現場に配置されたオブジェクトの前記現場内の位置を記憶する配置位置記憶部と、
前記撮影場所から前記撮影方向に延ばした直線上に前記オブジェクトが配置されているか否かにより前記オブジェクトが撮影されたことを判定する判定部と、
撮影されていない前記オブジェクトを報知する報知部と、
をさらに備えることを特徴とする情報処理装置。
[項目13]
項目12に記載の情報処理装置であって、
前記画像入力部は、前記撮影画像を撮影したカメラの画角を取得し、
前記判定部は、前記撮影場所、前記撮影方向及び前記画角に基づいて撮影範囲を特定し、特定した前記撮影範囲に前記オブジェクトが含まれるか否かにより前記オブジェクトが撮影されたか否かを判定すること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目14]
項目12に記載の情報処理装置であって、
前記判定部は、前記直線上で前記位置から第1の前記オブジェクトまでの間に、他の第2の前記オブジェクトが配置されている場合には、前記第1のオブジェクトは撮影されていないと判定すること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目15]
項目12乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記報知部は、所定数以上の前記撮影方向から撮影されていない前記オブジェクトを報知すること、
を特徴とする情報処理装置。
[項目16]
項目1に記載の情報処理装置であって、
前記現場に配置されたオブジェクトの前記現場内の位置を記憶する配置位置記憶部と、
前記撮影場所から前記撮影方向に延ばした直線上に配置されている前記オブジェクトを特定する撮影オブジェクト特定部と、
をさらに備え、
前記撮影場所記憶部は、前記撮影画像に対応付けて、特定した前記オブジェクトをさらに記憶すること、
を特徴とする情報処理装置。
【0011】
<システム概要>
以下、本発明の一実施形態に係る撮影画像管理システムについて説明する。本実施形態の撮影画像管理システムは、現場(対象となる場所、空間、領域等、3次元において所定の体積を有する場)を撮影した画像を管理しようとするものである。特に、本実施形態では、現場とは、作業の対象となる場所を示す。例えば、検査、監視、巡回、点検等の対象となる場所を現場とすることができる。本実施形態の撮影画像管理システムは、現場を撮影した撮影画像が、現場のどこで撮影されたものであるかを登録するにあたり、現場を表す現場画像(本実施形態では、フロアマップを想定するが、現場内の場所を特定可能な画像であればよく、例えば、青写真や設計図、見取り図、模式図などであってもよい。)上で撮影位置の指定を行うことで効率的な撮影画像の管理を行うことができるようにしている。本実施形態では、撮影画像は、パノラマ画像、とくにカメラの全周囲を撮影した画像(以下、360度画像という。)であることを想定しているが、360度画像に限らず、通常のカメラで所定画角内を撮影した画像としてもよい。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る撮影画像管理システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の撮影画像管理システムは、管理サーバ2を含んで構成される。管理サーバ2は、ユーザ端末1と通信ネットワーク3を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク3は、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0013】
ユーザ端末1は、現場を撮影した撮影画像を登録しようとするユーザが操作するコンピュータである。ユーザ端末1は、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。ユーザは、現場を撮影した者であってもよいし、現場を撮影した撮影画像を登録する作業を行う者であってもよい。また、ユーザ端末1は、現場を撮影した撮影画像を閲覧しようとするユーザが操作してもよい。なお、撮影画像を登録するユーザのユーザ端末1と、撮影画像を閲覧するユーザのユーザ端末1とを別としてもよい。
【0014】
管理サーバ2は、撮影画像を管理するコンピュータである。管理サーバ2は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0015】
<管理サーバ2のハードウェア構成>
図2は、管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ2は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、後述する管理サーバ2が備える各機能部はCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、管理サーバ2の各記憶部は、メモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0016】
<管理サーバ2のソフトウェア構成>
図3は、管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ2は、画像入力部211、撮影場所指定部212、タグ情報入力部213、検索部214、オジェクト位置指定部215、ドキュメント指定部216、出力部217、判定部218、報知部219、撮影オブジェクト特定部220、撮影画像表示部221、撮影場所記憶部231、現場位置記憶部232、撮影オブジェクト記憶部233、現場画像記憶部234、ドキュメント記憶部235、配置オブジェクト記憶部236を備える。
【0017】
<1.UI>
本実施形態の撮影画像管理システムでは、現場を撮影した撮影画像について現場のどこで撮影したかを容易に設定することが可能なユーザインタフェースを提供する。
【0018】
画像入力部211は、現場を撮影した撮影画像の入力を受け付ける。本実施形態では、画像入力部211は、360度画像の入力を受け付けることを想定する。画像入力部211は、例えば、ファイルとして撮影画像の入力を受け付けることができる。画像入力部211は、例えば、ユーザ端末1から撮影画像のファイルを受信するようにしてもよいし、管理サーバ2の入力装置205から撮影画像の入力を受け付けるようにしてもよい。画像入力部211は、複数の撮影画像を受け付けるようにしてもよい。
【0019】
現場画像記憶部234は、現場を表す現場画像を記憶する。本実施形態では、現場画像記憶部234は、現場は複数階を有する構造物であり、現場画像は階別のフロアマップであるものとする。現場画像記憶部234は、階に対応付けて現場画像を記憶することができる。
【0020】
撮影場所記憶部231は、撮影画像、現場画像、及び撮影場所を対応付けて記憶する。また、撮影場所記憶部231は、撮影方向を記憶することもできる。本実施形態では、撮影場所記憶部231は、現場を特定する情報(現場ID)に対応付けて、撮影画像、現場画像、撮影場所、及び撮影方向を記憶する。
【0021】
撮影場所指定部212は、現場画像を表示し、現場画像上で撮影画像の撮影場所の指定を受け付ける。撮影場所指定部212は、撮影方向の指定を受け付けることもできる。また、撮影場所指定部212は、現場画像とともに撮影画像を表示するようにすることができる。図4は、撮影場所の指定を受け付ける画面30の一例を示す図である。画面30は、例えば、Webページとして作成することができ、撮影場所指定部212は、Webページに埋め込まれる、例えば、JavaScriptなどにより記載されたスクリプト(プログラム)として実現する、第1の撮影場所指定部と、第1の撮影場所指定部から指定された場所を受信する第2の撮影場所指定部とにより実装するようにしてもよい。画面30は、フロアマップの表示欄301と、撮影画像の表示欄302とを備える。撮影場所指定部212は、例えば、階の指定を受け付けて、受け付けた階に対応するフロアマップ(現場画像)を現場画像記憶部234から読み出して画面30の表示欄301に表示することができる。図4の例では、画像入力部211が複数の画像を受け付けた場合を想定しており、表示欄302は、複数の撮影画像を一覧表示することができる。撮影場所指定部212は、設定対象となる撮影画像の指定を受け付けることができる。撮影場所指定部212は、表示欄301に表示されたフロアマップ上において、設定対象となる撮影画像が撮影された場所(フロアマップ上の位置)の指定を受け付けることができる。図4の例では、撮影場所指定部212は、ポインタ303によりフロアマップ上でクリックされた位置を撮影場所として受け付けることが可能である。撮影場所指定部212は、指定された撮影場所を示すマーカ304をフロアマップ上に表示することができる。撮影場所指定部212は、撮影方向の入力を受け付けることができる。図4の例において、ユーザがフロアマップ上でクリックして撮影場所を指定した後、ポインタ303をドラッグして撮影方向を指定することができる。撮影場所指定部212は、このような撮影方向の指定を受け付けることができる。撮影場所指定部212は、撮影画像を示す情報(撮影画像ID)、現場画像を示す情報(現場画像ID)、及び撮影場所を示す画像上の座標を対応付けて撮影場所記憶部231に登録することができる。撮影場所指定部212は、撮影方向の入力を受け付けた場合には、撮影画像ID、現場画像ID及び座標に加えて、撮影方向を撮影場所記憶部231に登録することができる。
【0022】
本実施形態の撮影画像管理システムは、現場において撮影した360度画像を管理することができる。また、本実施形態の撮影画像管理システムでは、現場のどこで撮影したのか、また必要に応じてどちらを向いて撮影したのか、をフロアマップ上で入力するユーザインタフェースを提供することができる。
【0023】
現場位置記憶部232は、現場の地図上の位置(現場位置)を記憶する。現場位置は、例えば、緯度及び経度で表すことができる。現場位置は、緯度及び軽度に加えて、高度又は構造物における階を含めるようにしてもよい。現場ごとに代表地点が設定されており、現場位置は、その代表地点を設定することができる。
【0024】
撮影場所指定部212は、撮影画像にGPS情報が含まれている場合に、現場位置から所定距離内にある撮影画像を特定し、特定した撮影画像を画面30に表示することができる。GPS情報は、例えば、緯度及び経度を含む。
【0025】
このようにして、本実施形態の撮影画像管理システムでは、360度画像にGPS情報が設定されている場合には、複数ある360度画像の中から、現場に対応する360度画像をピックアップすることができる。
【0026】
撮影場所指定部212は、撮影画像にGPS情報が含まれている場合に、GPS情報が示す位置に応じた撮影画像上の箇所を示す情報をフロアマップ上に表示することができる。例えば、撮影場所指定部212は、表示欄302から撮影画像が選択された場合に、撮影画像に設定されているGPS情報に対応するフロアマップ上の位置に、マーカ304を設定し、そのマーカ304をユーザに移動させるようにすることができる。
【0027】
このようにして、本実施形態の撮影画像管理システムでは、360度画像にGPS情報が設定されている場合には、現場における撮影位置をサジェストすることができる。ユーザは、サジェストされた位置を調整することで、容易に撮影位置の設定を行うことが可能となる。
【0028】
タグ情報入力部213は、撮影画像に写っている設備(オブジェクト)を示すタグ情報の入力を受け付ける。図4の例では、画面30は、新規のタグの入力欄305と、設定済みのタグの一覧306とを備えている。タグ情報入力部213は、入力欄305に入力されたタグ情報又は一覧306から選択されたタグ情報を、撮影画像に対応付けて撮影オブジェクト記憶部233に登録することができる。
【0029】
撮影オブジェクト記憶部233は、撮影画像とタグ情報とを対応付けて記憶することができる。
【0030】
このようにして、本実施形態の撮影画像管理システムでは、360度画像に写っている設備等のオブジェクトにタグ付けをすることができる。
【0031】
検索部214は、タグ情報の指定を受け付け、指定されたタグ情報に対応する撮影画像を撮影オブジェクト記憶部233から取得し、取得した撮影画像を表示することができる。図4の例では、画面30は入力欄307を備えており、検索部214は、入力欄307に入力されたテキストに一致又は類似したタグ情報を撮影オブジェクト記憶部233から検索することができる。
【0032】
このようにして、本実施形態の撮影画像管理システムでは、タグから360度画像を検索することができる。したがって、例えば、ある特定の設備(オブジェクト)が写っている撮影画像を容易に検索することができる。
【0033】
また、撮影場所指定部212は、階の指定を受け付け、受け付けた階に対応する現場画像を表示し、撮影場所記憶部231は、撮影画像、現場画像、撮影場所及び撮影方向と、階とを対応付けて記憶するようにしてもよい。これにより、本実施形態の撮影画像管理システムでは、フロアマップと360度画像との紐付けを行うことができる。すなわち、何階の写真であるかを指定することができる。
【0034】
<2.設備とドキュメントの関連付け>
また、本実施形態の撮影画像管理システムでは、現場に設置されている設備と、ドキュメントとを関連付けることができる。ドキュメントとは、例えば、設備の説明書や詳細図面などとすることができるが、これに限らない。
【0035】
オジェクト位置指定部215は、撮影画像上で現場に配置されているオブジェクトが写っている位置の指定を受け付ける。オブジェクト位置指定部215は、指定された位置を配置オブジェクト記憶部236に登録することができる。
【0036】
配置オブジェクト記憶部236は、現場に配置されている複数のオブジェクトを示す情報を記憶する。配置オブジェクト記憶部236は、設備等のオブジェクトを特定するオブジェクトIDと、現場を示す現場IDと、現場画像を示す現場IDとに対応付けて、指定された位置を記憶することができる。
【0037】
ドキュメント指定部216は、指定されたオブジェクトに関連するドキュメントの指定を受け付けることができる。ドキュメントは、例えば、PDFファイルや画像ファイルとすることができる。これにより、Web画像上においてドキュメントへのリンクを設定することができる。
【0038】
撮影場所記憶部231は、撮影画像に対応付けて、オブジェクトの位置(アイコン位置)及びドキュメントをさらに記憶することができる。
【0039】
本実施形態の撮影画像管理システムでは、360度画像にアイコンを埋め込み、現場に配置されている設備等のオブジェクトに、例えば設備の説明書や詳細図面等のドキュメントと関連付けを行うことができる。
【0040】
ドキュメント記憶部235は、複数のドキュメントを示す情報を記憶することができる。撮影画像上に表示されたアイコンが選択された場合に、そのアイコンの位置に対応するドキュメントを撮影場所記憶部231から特定し、特定したドキュメントをドキュメント記憶部235から読み出して表示することができる。ドキュメント記憶部235は、現場を示す現場IDに対応付けて、当該現場に関連するドキュメントを記憶するようにすることができる。
【0041】
また、出力部217は、ドキュメントのうち、撮影画像と対応付けられていないものを特定して出力することができる。出力部217は、ドキュメント記憶部235に記憶されているドキュメントのうち、当該現場に対応するものであって、撮影場所記憶部231に登録されていないものを特定して出力することができる。
【0042】
このようにして、本実施形態の撮影画像管理システムでは、全てのドキュメントの関連付けがなされているかどうかをチェックすることができる。
【0043】
また、出力部217は、オブジェクトのうち、撮影画像と対応付けられていないものを特定して出力することができる。出力部217は、例えば、配置オブジェクト記憶部236に記憶されているオブジェクトのうち、撮影場所記憶部231に、ドキュメントと対応付けて記憶されていないものを特定して出力することができる。
【0044】
このようにして、本実施形態の撮影画像管理システムでは、ドキュメントが紐付いていないオブジェクトを検索することができる。
【0045】
<3.撮影のアラート>
また、本実施形態の撮影画像管理システムでは、現場での撮影に関する各種のアラートを発することができる。
【0046】
判定部218は、撮影画像により、現場に配置されたオブジェクトが撮影されているか否かを判定する。判定部218は、指定された撮影場所から撮影方向に延ばした直線上にオブジェクトが配置されているか否かによりオブジェクトが撮影されたことを判定することができる。図5は、オブジェクトが撮影されたことの判定処理を説明する図である。図5の例では、オブジェクト311についての判定が行われている。判定部218は、例えば、マーカ304が示す撮影場所から、撮影方向312を延長した直線313がオブジェクト311と交差するか否かにより、直線313上にオブジェクトが存在するか否かを判定することができる。この場合、配置オブジェクト記憶部236は、位置のみでなく、オブジェクトの形状やサイズを記憶することができる。判定部218は、配置オブジェクト記憶部236が記憶する位置、形状及びサイズに応じて、現場画像上でオブジェクトが占める領域(例えば、多角形や楕円などにより表示することができる。)を特定し、この領域と直線313との交差を判定することができる。
【0047】
報知部219は、撮影されていないオブジェクトを報知する。報知部219は、画面30上に撮影されてないオブジェクトを報知するようにしてもよいし、ユーザ端末1に対して、撮影されていないオブジェクトを記載したメッセージを送信するようにしてもよい。
【0048】
このようにして、本実施形態の撮影画像管理システムでは、現場に配置された設備が写っていないことのアラートを報知することができる。
【0049】
また、画像入力部211は、撮影画像を撮影したカメラの画角を取得し、判定部218は、撮影場所、撮影方向及び画角に基づいて撮影範囲を特定し、特定した撮影範囲にオブジェクトが含まれるか否かによりオブジェクトが撮影されたか否かを判定するようにしてもよい。画像入力部211は、カメラの画角をユーザに入力させるようにしてもよいし、撮影画像に、例えば、EXIF(Exchangeable image file format)により画角を示す情報が含まれているような場合には、撮影画像から画角を取得するようにしてもよい。判定部218は、例えば、図5の例において、画角314に応じて、直線315及び316の間に入る領域を撮影範囲として特定することができる。
【0050】
このようにして、本実施形態の撮影画像管理システムでは、画角も考慮し、所定画角の範囲内にあるかどうかで設備が撮影されたか否かを判定することができる。
【0051】
また、判定部218は、直線上で撮影場所から第1のオブジェクトまでの間に、他の第2のオブジェクトが配置されている場合には、第1のオブジェクトは撮影されていないと判定することができる。判定部218がオブジェクト317について撮影されているか否かを判定するに際して、直線313上に他のオブジェクトが存在するかどうかを判定する。図5の例では、マーカ304が示す撮影場所からオブジェクト317までの間にオブジェクト311が存在しているため、判定部218は、オブジェクト317は撮影されていないと判定することができる。
【0052】
このようにして、本実施形態の撮影画像管理システムでは、現場の設備が確実に撮れているかどうかをチェックすることができる。
【0053】
また、報知部219は、所定数以上の撮影方向から撮影されていないオブジェクトを報知することができる。例えば、判定部218は、配置オブジェクト記憶部236から現場に配置されているオブジェクトを特定し、特定したオブジェクトのそれぞれについて、撮影場所記憶部231に登録されている各撮影画像において、当該オブジェクトが撮影されているか否かを判定する。報知部219は、各オブジェクトについて、当該オブジェクトを撮影したと判定された撮影画像が所定数以上存在していない場合に、その旨を報知することができる。報知部219は、例えば、画面30上にアラートを表示してもよいし、ユーザ端末1にアラートを送信するようにしてもよい。
【0054】
このようにして、本実施形態の撮影画像管理システムでは、現場の設備が複数方向から撮影がされていることをチェックすることができる。
【0055】
また、撮影オブジェクト特定部220は、撮影場所から撮影方向に延ばした直線上に配置されているオブジェクトを特定することができる。撮影オブジェクト特定部220は、マーカ304が示す撮影場所から撮影方向312を延長した直線313上に存在するオブジェクト(直線313と交差するオブジェクト)を、撮影画像に撮影されたオブジェクトとして特定することができる。撮影オブジェクト特定部220は、特定したオブジェクトのうち、最も撮影場所に近いもののみを撮影オブジェクトとして特定するようにしてもよい。例えば、図5の例では、マーカ304が示す撮影場所からオブジェクト317までの間にオブジェクト311が存在しているため、撮影オブジェクト特定部220は、オブジェクト317は撮影されていないと判定することができる。また、撮影オブジェクト特定部220は、画角314を考慮して直線315から直線316までの撮影範囲に含まれているオブジェクトを撮影されたオブジェクトとして特定するようにしてもよいし、撮影範囲に含まれているオブジェクトのうち、撮影場所からオブジェクトの位置までの間に他のオブジェクトが存在していないもののみを撮影されたオブジェクトとして特定するようにしてもよい。
【0056】
撮影場所記憶部231は、撮影画像に対応付けて、特定したオブジェクトをさらに記憶することができ、撮影オブジェクト特定部220は、撮影画像に対応付けて特定したオブジェクトを撮影場所記憶部231に登録することができる。
【0057】
撮影画像表示部221は、撮影画像を表示する。図6は、撮影画像の表示画面40の一例を示す図である。画面40は例えばWebページとして実現することができ、撮影画像表示部221はWebページを表示するための、例えばHTMLにより記述された画面データをユーザ端末1に送信することができる。また、WebページにはJavaScriptなどのプログラムを設定し、ユーザ端末1上で動作させるようにすることができる。
【0058】
表示画面40には、フロアマップ401が表示される。ボタン402が押下されると階を切り替えることができる。撮影画像表示部221は、ボタン402の押下に応じてユーザに階の指定をさせることができ、指定された階に対応する現場画像を読み出してフロアマップ401として表示することができる。また、撮影画像表示部221は、撮影場所記憶部231から現場画像に対応する撮影位置を取得し、取得した撮影位置にマーカ403を表示することができる。フロアマップ401上でマーカ403が選択されると、撮影画像表示部221は、選択されたマーカ403が示す撮影場所に対応する撮影画像を撮影場所記憶部231から特定し、特定した撮影画像を画面40の表示部404に表示することができる。また、撮影画像表示部221は、360度画像の一部を表示部404に表示することができ、表示部404に対するドラッグやスワイプなどの操作に応じて、360度画像の表示部分を変更することができる。
【0059】
また、撮影画像表示部221は、撮影場所記憶部231に撮影画像に対応するアイコン位置が設定されている場合には、撮影画像に重畳させてアイコン405を表示することができる。表示部404においてアイコン405が選択された場合、撮影画像表示部221は、対応するドキュメントを取得して表示することができる。
【0060】
このようにして、フロアマップ401から選択された撮影場所から撮影した撮影画像を表示することができ、また、撮影画像内に撮影されているオブジェクトに対する説明や詳細図面などの関連ドキュメントを表示することができる。
【0061】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0062】
例えば、本実施形態では、ユーザ端末1は1台のみ表示したが、複数のユーザ端末1が存在してよい。
【0063】
また、本実施形態では、所定数の撮影箇所から撮影されているか否かをチェックすることができる旨を説明したが、数だけでなく、撮影方向が全周囲に分散されているか否かをチェックするようにしてもよい。例えば、オブジェクトの位置を中心として、オブジェクトの位置から撮影位置に向けた複数の直線の隣接する2直線の間の角度が、所定角度以下になっていることをチェックし、所定角度以下になっていなければアラートを報知するようにすることができる。
【0064】
また、本実施形態では、アイコンとドキュメントとは1対1で設定するものとしたが、一つのアイコンに複数のドキュメントを紐付けるようにしてもよい。例えば、ドキュメント記憶部235では、ドキュメントIDに対応付けて版を管理するようにし、アイコン405がクリックされた場合には、最新の版のドキュメントを表示するようにし、さらに版の選択を受付可能として、異なる版のドキュメントもユーザからの指示に応じて表示できるようにすることができる。この場合、例えば、メンテナンス履歴のドキュメントを過去に遡って閲覧するようにすることができる。
【0065】
また、撮影画像の撮影日や撮影時間を考慮するようにしてもよい。この場合、撮影場所記憶部231には、撮影日時を対応付けて記憶するようにすることができる。撮影日時は、撮影画像に含まれるEXIF情報から取得するようにしてもよいし、カメラを制御している場合には撮影時点の日時を取得するようにしてもよいし、ユーザから入力を受け付けるようにしてもよい。また、この場合、撮影日の指定を受け付けて、指定された撮影時に対応する撮影画像についてのみフロアマップ401にマーカ403を表示して選択可能としてもよい。また、時間帯の指定を受け付けて、指定された時間帯に撮影された撮影画像についてのみフロアマップ401にマーカ403を表示して選択可能としてもよい。
【0066】
また、同じ撮影場所に、異なるタイミングで撮影された撮影画像を登録するようにしてもよい。この場合、撮影場所記憶部231には、撮影場所に対応付けて、複数の撮影画像を登録されることになる。撮影画像の表示時には、最新の撮影画像を表示し、過去の時点の撮影画像についてもユーザからの指示に応じて表示可能とすることができる。
【符号の説明】
【0067】
1 ユーザ端末
2 管理サーバ
3 通信ネットワーク
211 画像入力部
212 撮影場所指定部
213 タグ情報入力部
214 検索部
215 オジェクト位置指定部
216 ドキュメント指定部
217 出力部
218 判定部
219 報知部
220 撮影オブジェクト特定部
221 撮影画像表示部
231 撮影場所記憶部
232 現場位置記憶部
233 撮影オブジェクト記憶部
234 現場画像記憶部
235 ドキュメント記憶部
236 配置オブジェクト記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6