(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022066684
(43)【公開日】2022-05-02
(54)【発明の名称】プロモーションシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220422BHJP
【FI】
G06Q30/02 446
G06Q30/02 438
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020175171
(22)【出願日】2020-10-19
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVASCRIPT
(71)【出願人】
【識別番号】520406935
【氏名又は名称】フェイスギア合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136250
【弁理士】
【氏名又は名称】立石 博臣
(74)【代理人】
【識別番号】100198719
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 良裕
(72)【発明者】
【氏名】大内 正成
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
(57)【要約】
【課題】複数のアフィリエイトサービスプロバイダを利用しつつ、実際に成果が発生したアフィリエイト広告を提供したアフィリエイトサービスプロバイダを正確に特定することが可能なアフィリエイトシステムの提供。
【解決手段】顧客端末2は、アフィリエイト広告が選択されると(S1)、管理サーバ4にアクセスする(S2)。管理サーバ4は他社ASPサーバ3Aにリダイレクトし(S3)、他社ASPサーバ3Aは管理サーバ4にリダイレクトする(S4)。管理サーバ4は、ランディングページのHTMLを実行する(S5)。他社ASPサーバ3Aは、追跡トラッキング情報を記録する(S6)。顧客端末2は、ランディングページを表示し(S7)、資料請求が行われると、管理サーバ4にアクセスする(S12)。管理サーバ4は、ステップメール処理を実行し(S13)、サンクスページのHTMLを実行する(S14)。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロモーションシステムであって、
ウェブブラウザを備える顧客端末と、
複数のアフィリエイトサービスプロバイダにそれぞれ対応する複数のASPサーバと、
前記顧客端末及び前記複数のASPサーバとの間でネットワークを介して通信可能な管理サーバと、
を備え、
前記顧客端末は、前記ウェブブラウザに表示されたウェブページ内のアフィリエイト広告が選択されると、前記アフィリエイト広告にハイパーリンクされている第1のURLに従って前記管理サーバにアクセスし、
前記第1のURLは、前記複数のアフィリエイトサービスプロバイダの中から前記アフィリエイト広告を提供した一のアフィリエイトサービスプロバイダを特定するためのURLパラメータを含み、
前記管理サーバは、前記第1のURLによる前記顧客端末からのアクセスに応答して、前記一のアフィリエイトサービスプロバイダを前記URLパラメータに基づいて特定し、前記一のアフィリエイトサービスプロバイダに対応する一のASPサーバにアクセスするための第2のURLであって前記URLパラメータを含む第2のURLに従って前記一のASPサーバにリダイレクトし、
前記一のASPサーバは、前記第2のURLによる前記管理サーバからのリダレクトに応答して、前記アフィリエイト広告に対応するランディングページの第1のHTMLファイルを示す第3のURLであって前記URLパラメータを含む第3のURLに従って前記管理サーバにリダイレクトし、
前記管理サーバは、前記第3のURLによる前記一のASPサーバからのリダイレクトに応答して、前記第1のHTMLファイルを実行し、
前記一のASPサーバは、前記第1のHTMLファイルの実行に応じて追跡トラッキング情報を記録し、
前記顧客端末は、前記第1のHTMLファイルの実行に応じて前記ランディングページを前記ウェブブラウザに表示し、
前記顧客端末は、前記ランディングページを介して資料請求又は商品購入が行われると、前記資料請求又は前記商品購入の確定にハイパーリンクされている第4のURLに従って前記管理サーバにアクセスし、
前記管理サーバは、前記第4のURLによる前記顧客端末からのアクセスに応答して、サンクスページの第2のHTMLファイルを実行し、
前記一のASPサーバは、前記第2のHTMLファイルの実行に応じて成果情報を記録し、
前記顧客端末は、前記第2のHTMLファイルの実行に応じて前記サンクスページを前記ウェブブラウザに表示することを特徴とするプロモーションシステム。
【請求項2】
前記管理サーバは、前記第4のURLによる前記顧客端末からのアクセスに応答して、資料請求者又は商品購入者に所定の間隔で広告用電子メールを配信するステップメール送信処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のプロモーションシステム。
【請求項3】
前記顧客端末は、前記ウェブブラウザに表示されるウェブページに掲載されたアフィリエイト広告が選択されると、前記アフィリエイト広告に対応する広告IDと前記アフィリエイト広告を掲載したアフィリエイターIDとを前記ウェブブラウザのクッキーに記録し、
前記一のASPサーバは、前記第2のHTMLファイルに埋め込まれた広告IDが前記クッキーに記録された広告IDと一致することを条件として、前記クッキーに記録されたアフィリエイターIDに成果が発生したことを示す前記成果情報を書き込むことを特徴とする請求項1又は2に記載のプロモーションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アフィリエイト広告を利用したプロモーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インフルエンサー(アフィリエイター)等が運営するサイト(ブログやホームページ)に掲載されたアフィリエイト広告を経由して対象商品の資料を請求したり、購入したりすると、当該インフルエンサーに成果報酬が支払われるアフィリエイトシステムが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、電気通信回線上のアフィリエイトサイトに設けられたバナー広告を経由して需要者が商品を購入した場合にマーチャントからアフィリエイトサイト運営者に宣伝報酬が支払われるアフィリエイトシステムが提案されている。
【0004】
特許文献1に記載のアフィリエイトシステムは、マーチャント端末(1)とアフィリエイトサイトサーバ(2)と需要者端末(10)とアフィリエイトサービスプロバイダ(3)とを備えている(特許文献1の
図1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、より高い宣伝広告効果を得るためには、より多くの見込み客にアフィリエイト広告を閲覧してもらうことが好ましい。そして、より多くの見込み客にアフィリエイト広告を閲覧してもらうためには、より多くのアフィリエイトサービスプロバイダに広告を卸すことが好ましい。
【0007】
ただ、複数のアフィリエイトサービスプロバイダを利用しようとした場合、アフィリエイト広告を掲載した掲載主に成果報酬を発生させるシステムの設計上、成果が発生していないアフィリエイト広告に成果報酬を発生させてしまう可能性があった。
【0008】
そのため、これまでは、広告代理店が広告主に推奨したアフィリエイトサービスプロバイダにのみ広告を卸しており、その他のアフィリエイトサービスプロバイダに広告を卸す機会を失っていた。
【0009】
そこで、本発明の目的は、複数のアフィリエイトサービスプロバイダを利用しつつ、実際に成果が発生したアフィリエイト広告を提供したアフィリエイトサービスプロバイダを正確に特定することが可能なアフィリエイトシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、プロモーションシステムであって、ウェブブラウザを備える顧客端末と、複数のアフィリエイトサービスプロバイダにそれぞれ対応する複数のASPサーバと、前記顧客端末及び前記複数のASPサーバとの間でネットワークを介して通信可能な管理サーバと、を備え、前記顧客端末は、前記ウェブブラウザに表示されたウェブページ内のアフィリエイト広告が選択されると、前記アフィリエイト広告にハイパーリンクされている第1のURLに従って前記管理サーバにアクセスし、前記第1のURLは、前記複数のアフィリエイトサービスプロバイダの中から前記アフィリエイト広告を提供した一のアフィリエイトサービスプロバイダを特定するためのURLパラメータを含み、前記管理サーバは、前記第1のURLによる前記顧客端末からのアクセスに応答して、前記一のアフィリエイトサービスプロバイダを前記URLパラメータに基づいて特定し、前記一のアフィリエイトサービスプロバイダに対応する一のASPサーバにアクセスするための第2のURLであって前記URLパラメータを含む第2のURLに従って前記一のASPサーバにリダイレクトし、前記一のASPサーバは、前記第2のURLによる前記管理サーバからのリダレクトに応答して、前記アフィリエイト広告に対応するランディングページの第1のHTMLファイルを示す第3のURLであって前記URLパラメータを含む第3のURLに従って前記管理サーバにリダイレクトし、前記管理サーバは、前記第3のURLによる前記一のASPサーバからのリダイレクトに応答して、前記第1のHTMLファイルを実行し、前記一のASPサーバは、前記第1のHTMLファイルの実行に応じて追跡トラッキング情報を記録し、前記顧客端末は、前記第1のHTMLファイルの実行に応じて前記ランディングページを前記ウェブブラウザに表示し、前記顧客端末は、前記ランディングページを介して資料請求又は商品購入が行われると、前記資料請求又は前記商品購入の確定にハイパーリンクされている第4のURLに従って前記管理サーバにアクセスし、前記管理サーバは、前記第4のURLによる前記顧客端末からのアクセスに応答して、サンクスページの第2のHTMLファイルを実行し、前記一のASPサーバは、前記第2のHTMLファイルの実行に応じて成果情報を記録し、前記顧客端末は、前記第2のHTMLファイルの実行に応じて前記サンクスページを前記ウェブブラウザに表示することを特徴とするプロモーションシステムを提供している。
【0011】
ここで、前記管理サーバは、前記第4のURLによる前記顧客端末からのアクセスに応答して、資料請求者又は商品購入者に所定の間隔で広告用電子メールを配信するステップメール送信処理を実行するのが好ましい。
【0012】
また、前記顧客端末は、前記ウェブブラウザに表示されるウェブページに掲載されたアフィリエイト広告が選択されると、前記アフィリエイト広告に対応する広告IDと前記アフィリエイト広告を掲載したアフィリエイターIDとを前記ウェブブラウザのクッキーに記録し、前記一のASPサーバは、前記第2のHTMLファイルに埋め込まれた広告IDが前記クッキーに記録された広告IDと一致することを条件として、前記クッキーに記録されたアフィリエイターIDに成果が発生したことを示す前記成果情報を書き込むのが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数のアフィリエイトサービスプロバイダを利用しつつ、実際に成果が発生したアフィリエイト広告を提供したアフィリエイトサービスプロバイダを正確に特定することが可能である。その結果、実際には成果が発生していないアフィリエイト広告に成果報酬を発生させずに済み、無駄な広告費の発生を抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態によるプロモーションシステムを示すシステム構成図。
【
図2】顧客端末、ASPサーバ及び管理サーバの間のやりとりを示すシーケンス図。
【
図3】顧客端末に表示されるウェブページの遷移の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
<1.実施形態>
本発明の実施形態に係るプロモーションシステムについて
図1から
図3に基づいて説明する。以下では、プロモーションシステムの一例として、
図1に示すプロモーションシステム1を例示する。
【0016】
図1に示すように、プロモーションシステム1は、顧客端末2と、複数の他社ASP(Affiliate Service Provider)サーバ3(3A,3B,…)と、管理サーバ(自社ASPサーバ)4とを備えて構成される。
【0017】
顧客端末2は、見込み客がアフィリエイト広告を選択し、資料を請求したり、商品を購入したりするのに用いる端末であり、公知のノートパソコンで構成される。なお、顧客端末2は、公知のタブレット端末やスマートフォンなどで構成されるようにしてもよい。
【0018】
顧客端末2には、ウェブブラウザ21がインストールされている。顧客端末2は、ウェブブラウザ21を介してウェブページを表示したり、ハイパーリンクをたどったりすることが可能である。
【0019】
また、顧客端末2は、Wi-Fi(無線LAN)機能を備えている。顧客端末2は、Wi-Fi(無線LAN)機能を介してインターネットに無線接続する。顧客端末2は、インターネットを介して管理サーバ4との間でネットワーク通信を行うことが可能である。
【0020】
複数の他社ASPサーバ3A,3B,…は、それぞれ、別の会社が運営するアフィリエイトサービスプロバイダA社,B社,…に対応するサーバであり、公知のサーバコンピュータで構成される。
【0021】
各他社ASPサーバ3は、制御部(CPU)、記憶部(メモリ)及び通信部などを備えて構成されている。各他社ASPサーバ3は、通信部を介してインターネットに接続し、インターネットを介して管理サーバ4との間でネットワーク通信することが可能である。
【0022】
管理サーバ4は、プロモーションシステム1を提供する管理会社のサーバであり、公知のサーバコンピュータで構成される。管理会社は、自社でもアフィリエイトサービスプロバイダを運営している。そのため、管理サーバ4は、他社ASPサーバ3との比較において、自社ASPサーバ4とも称される。
【0023】
管理サーバ4は、制御部(CPU)、記憶部(メモリ)及び通信部などを備えて構成されている。管理サーバ4は、通信部を介してインターネットに接続し、インターネットを介して顧客端末2や各他社ASPサーバ3との間でネットワーク通信を行うことが可能である。
【0024】
次に、
図2及び
図3を参照しながら、顧客端末2においてアフィリエイト広告が選択された場合のプロモーションシステム1の動作について詳細について説明する。
【0025】
また、アフィリエイト広告に対応するランディングページを介して資料請求や商品購入(成果報酬が発生する操作)が行われた場合のプロモーションシステム1の動作についても説明する。
【0026】
まず、動作開始前の状態として、
図3(a)に示すように、顧客端末2のウェブブラウザ21には、インフルエンサー(アフィリエイター)のブログやSNSのウェブページPG1が画面SCに表示されているものとする。
【0027】
インフルエンサーのウェブページPG1には、上述したアフィリエイトサービスプロバイダA社,B社,…のうち当該インフルエンサーが選択した一のアフィリエイトサービスプロバイダが提供するアフィリエイト広告ADが掲載されている。
【0028】
上述したアフィリエイト広告ADがクリックされると(
図2のステップS1)、顧客端末2のウェブブラウザ21は、アフィリエイト広告にハイパーリンクされているURL1に従って管理サーバ4にアクセスする(ステップS2)。
【0029】
上述したURL1には、複数のアフィリエイトサービスプロバイダA社,B社,…の中からアフィリエイト広告ADを提供したアフィリエイトサービスを特定するためのURLパラメータPLが含まれている。
【0030】
管理サーバ4は、URL1による顧客端末2からのアクセスに応答して、アフィリエイト広告ADを提供した一のアフィリエイトサービスプロバイダをURLパラメータPLに基づいて特定する。ここでは、管理サーバ4は、アフィリエイト広告ADを提供した一のアフィリエイトサービスプロバイダとしてアフィリエイトサービスプロバイダA社を特定したものとして説明を続ける。
【0031】
管理サーバ4は、特定したアフィリエイトサービスプロバイダA社に対応する他社ASPサーバ3AにアクセスするためのURL2に従って他社ASPサーバ3Aにリダイレクトする(ステップS3)。なお、URL2にも上述したURLパラメータが含まれている。
【0032】
他社ASPサーバ3Aは、URL2による管理サーバ4からのリダレクトに応答して、アフィリエイト広告ADに対応するランディングページのHTMLファイルを示すURL3に従って管理サーバ4にリダイレクトする(ステップS4)。ランディングページとは、広告主の商品やサービスに関して資料請求や販売などを目的に作られたページである。なお、URL3にも上述したURLパラメータが含まれている。
【0033】
管理サーバ4は、URL3による他社ASPサーバ3Aからのリダレクトに応答して、ランディングページのHTMLファイルを読み込んで実行する(ステップS5)。ランディングページのHTMLファイルには、JavaScriptコードとして追跡用トラッキングコードが挿入されている。
【0034】
HTMLファイルに挿入された追跡用トラッキングコードが実行されると、他社ASPサーバ3Aは、追跡トラッキング情報を自装置の記憶部に記録する(ステップS6)。
【0035】
追跡トラッキング情報が記録されることにより、ランディングページのHTMLファイルまでのアクセス経路が正式なものとして扱われる。具体的には、後述の成果情報書込(ステップS15)において、他社ASPサーバ3Aは、自装置の記憶部に追跡トラッキング情報が記録されていることを条件に、顧客端末2に保存されたCookie(クッキー)を参照することができる。
【0036】
なお、顧客端末2に保存されたCookie(クッキー)には、少なくともアフィリエイト広告ADを識別するための広告IDとアフィリエイト広告ADを掲載したインフルエンサー(アフィリエイター)IDとが記録されているものとする。
【0037】
ランディングページのHTMLファイルが全て読み込まれると、
図3(b)に示すように、顧客端末2のウェブブラウザ21には、ランディングページPG2が画面(出力モニタ)に表示される(ステップS7)。
【0038】
その後、
図3(c)に示すように、顧客の操作に伴って、ランディングページPG2から資料請求ページPG3に遷移したとする。
【0039】
資料請求ページPG3において必要事項が記入され、資料請求の確定ボタンがクリックされると(すなわち、資料請求が行われると)(ステップS11)、顧客端末2は、当該確定ボタン(資料請求の実行)にハイパーリンクされているURL4に従って管理サーバ4にアクセスする(ステップS12)。
【0040】
管理サーバ4は、URL4による顧客端末2からのアクセスに応答して、ステップメール送信処理を実行する(ステップS13)。
【0041】
ステップメール送信処理とは、資料請求者や商品購入者に対して、あらかじめ準備した電子メールをスケジュールに沿って配信する処理である。ステップメール送信処理は、資料請求や商品購入を起点として適切なタイミングでメールが配信される点において一般的なメールマガジンとは相違する。
【0042】
また、管理サーバ4は、URL4による顧客端末2からのアクセスに応答して、サンクスページのHTMLファイルを実行する(ステップS14)。サンクスページのHTMLファイルには、JavaScriptコードとして成果発生コードが挿入されている。
【0043】
HTMLファイルに挿入された成果発生コードが実行されると、他社ASPサーバ3Aは、成果発生コードに埋め込まれた広告IDが顧客端末2に保存されたCookie(クッキー)の広告IDと同じであるか否かを判定する。
【0044】
そして、両者が同じであると判定されると、他社ASPサーバ3Aは、Cookie(クッキー)のインフルエンサーIDに成果を発生させるための成果情報を記憶部に記録する(ステップS15)。なお、両者が同じでない(広告IDが異なる)と判定されると、他社ASPサーバ3Aは、成果情報を記憶部に記録しない。つまり、インフルエンサー(アフィリエイター)に成果報酬が発生しない。
【0045】
サンクスページのHTMLファイルが全て読み込まれると、
図3(d)に示すように、顧客端末2のウェブブラウザ21には、サンクスページPG4が画面(出力モニタ)に表示される(ステップS16)。
【0046】
上述した実施形態によれば、複数のアフィリエイトサービスプロバイダA社,B社,…を利用しつつ、実際に成果が発生したアフィリエイト広告ADを提供したアフィリエイトサービスプロバイダA社を正確に特定することが可能である。その結果、実際には成果が発生していないアフィリエイト広告に成果報酬を発生させずに済み、無駄な広告費の発生を抑制することが可能である。
【0047】
また、上述した実施形態によれば、サンクスページの表示(ステップS16)に先立って、ステップメール送信処理(ステップS13)が実行される。そのため、資料請求を行った見込み客や商品購入を行った顧客に対して継続的に情報を提供し続け、見込み客からファンに育成することが可能である。特に、上述した実施形態によれば、見込み客の1回の入力(資料請求や商品購入の確定)によってプロモーション(ステップメール送信処理)に繋げていくことが可能である。
【0048】
<2.変形例>
本発明によるプロモーションシステムは上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
【0049】
例えば、上記実施形態では、ランディングページPG2から資料請求ページPG3に遷移した場合を例示したが、これに限定されず、ランディングページPG2から図示しない商品購入ページに遷移するようにしてもよい。なお、商品購入ページにおいて商品購入が行われた場合には、資料請求ページPG3において資料請求が行われた場合と同様に、上述したS12からS16の処理が行われるものとする。
【0050】
また、上記実施形態では、アフィリエイト広告ADを提供した一のアフィリエイトサービスプロバイダとして他社のアフィリエイトサービスプロバイダA社が特定される場合を例示したが、これに限定されない。
【0051】
例えば、アフィリエイト広告ADを提供した一のアフィリエイトサービスプロバイダとして自社(管理会社)のアフィエイトサービスプロバイダが特定されるようにしてもよい。その場合、上述した
図2のシーケンス図のやりとりが
図4に示すシーケンス図のやりとりに置き換わる。
【0052】
具体的には、
図4に示すように、ステップS3,S4のリダイレクト先が他社ASPサーバ3Aから管理サーバ4に変更される。また、ステップS7において追跡トラッキング情報が管理サーバ4の記憶部に書き込まれる。更に、ステップS15において成果情報が管理サーバ4の記憶部に書き込まれる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
以上のように本発明によるプロモーションシステムは、見込み客を集客し、当該見込み客を育成し、商品を購入させるのに適している。
【符号の説明】
【0054】
1 プロモーションシステム
2 顧客端末
3 他社ASPサーバ
4 管理サーバ
21 ウェブブラウザ
AD アフィリエイト広告
PG1 ウェブページ
PG2 ランディングページ
PG3 資料請求ページ
PG4 サンクスページ