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特開2022-6705214-デオキシコレオンUを含まないコレウス・フォルスコリ抽出物の組成と合成方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022067052
(43)【公開日】2022-05-02
(54)【発明の名称】14-デオキシコレオンUを含まないコレウス・フォルスコリ抽出物の組成と合成方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/53 20060101AFI20220422BHJP
   A61P 3/04 20060101ALI20220422BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20220422BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20220422BHJP
   A61P 3/06 20060101ALI20220422BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20220422BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20220422BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20220422BHJP
   A23L 33/105 20160101ALI20220422BHJP
【FI】
A61K36/53
A61P3/04
A61P29/00
A61P9/00
A61P3/06
A61P43/00 111
A61P1/16
A61P3/10
A23L33/105
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021123635
(22)【出願日】2021-07-28
(31)【優先権主張番号】202041042903
(32)【優先日】2020-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(71)【出願人】
【識別番号】521333151
【氏名又は名称】スター ハイ ハーブス ピーヴィーティー エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】STAR HI HERBS PVT LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ヒレハル,フサイン ミルザ フィロズ
(72)【発明者】
【氏名】ナンジュンダイアー,シンガム セッティー
【テーマコード(参考)】
4B018
4C088
【Fターム(参考)】
4B018ME01
4B018ME03
4B018ME04
4B018MF01
4B018MF06
4B018MF14
4C088AB38
4C088BA08
4C088CA06
4C088CA14
4C088MA16
4C088MA23
4C088MA35
4C088MA37
4C088MA41
4C088MA43
4C088NA20
4C088ZA36
4C088ZA70
4C088ZA75
4C088ZB11
4C088ZC33
4C088ZC35
4C088ZC41
(57)【要約】      (修正有)
【課題】14-デオキシコレオンUを含まないコレウス・フォルスコリ抽出物の抽出方法を提供する。
【解決手段】(a)原材料を取得すること、(b)原材料の抽出を実施し、抽出物を収集すること、(c)抽出物から油を除去し、抽出物をエタノールに溶解すること、(d)抽出物から余分な油を除去することであって、余分な油は、抽出物の炭化を実施することによって除去すること、(e)抽出物をフィルタリングすること、(f)抽出物を濃縮すること、(g)抽出物を結晶化することであって、結晶化は5~10℃で3日間行われること、(h)抽出物をフィルタリングすること、(i)抽出物のシリカゲルクロマトグラフィーを実施して画分を分離し、得られた抽出物は、患者に脂肪肝を引き起こす14-デオキシコレオンU化合物を含まないこと、(j)画分を乾燥させてC.フォルスコリ抽出物を得ること、を含む方法である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コレウス・フォルスコリの抽出物を合成する方法であって、
(a)原材料を取得すること、
(b)原材料の抽出を実施し、抽出物を収集すること、
(c)抽出物から油を除去し、抽出物をエタノールに溶解すること、
(d)抽出物から余分な油を除去することであって、余分な油は、抽出物の炭化を実施することによって除去すること、
(e)抽出物をフィルタリングすること、
(f)抽出物を濃縮すること、
(g)抽出物を結晶化することであって、結晶化は5~10℃で3日間行われること、
(h)抽出物をフィルタリングすること、
(i)抽出物のシリカゲルクロマトグラフィーを実施して画分を分離し、得られた抽出物は、患者に脂肪肝を引き起こす14-デオキシコレオンU化合物を含まないこと、
(j)画分を乾燥させてC.フォルスコリ抽出物を得ること、を含む方法。
【請求項2】
シリカゲルクロマトグラフィーを実施するステップが、
シリカカラムを詰めたガラスカラムを使用すること、
サンプルをカラムにロードすること、
サンプルをヘキサンで1ml/分の流速で溶出すること、
最初の10画分を廃棄し、次にヘキサンとジエチルエーテルの組み合わせでグラジエント溶出を開始すること、
14-デオキシコロンを含む画分を収集し、100%酢酸エチルで溶出して、14-デオキシコロンを含まない抽出物を得ること、
抽出物を濃厚なペーストに濃縮し、エタノールを加えること、及び、
エタノールを完全に蒸留し、残留物を乾燥させることを、含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
コレウス・フォルスコリ植物の根を取り、根を粉砕して粉末を得ることにより原料を調製する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
抽出物が抽出器およびアルコールを使用して実施され、アルコールが70%の濃度を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
抽出物を最初に水で洗浄することによって油を除去する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
14-デオキシコレオンUを含まない抽出物が、肥満の治療のために患者に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
抽出物が、それを必要とする哺乳動物の除脂肪体重を促進するために、治療有効量で患者に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
抽出物が、SGOT、SGPT、GSH、TBR、SODおよびCADからなる群から選択される上昇した肝酵素を正常化することによって、食餌誘発性肝機能障害を予防し、肝機能を改善する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
抽出物は、14-デオキシコレオンUを含まず、患者の炎症の治療に使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
コレウス・フォルスコリ植物の抽出物を含む医薬組成物であって、高脂血症および心血管疾患のリスクに関連する糖尿病の治療に有効である、医薬組成物。
【請求項11】
コレウス・フォルスコリ植物の抽出物を含む医薬組成物であり、医薬組成物は酵素アデニリルシクラーゼを活性化し、cAMPの細胞内レベルを増加させ、cAMPは、ホルモン感受性リパーゼをリン酸化してこの酵素の活性形態を生成するプロテインキナーゼの活性を刺激する、医薬組成物。
【請求項12】
コレウス・フォルスコリ植物の抽出物を含む医薬組成物であって、この組成物は、液体、粉末、顆粒、カプセル、錠剤、シロップ、エリキシル、植物性医薬品および栄養補助食品を含む群から選択される剤形に処方される、医薬組成物。
【請求項13】
コレウス・フォルスコリ植物の抽出物を含む医薬組成物であって、抽出物の治療有効量が、抽出物が投与される個体の体重1キログラムあたり0.01mgから500mgの間である、医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬草抽出物に関し、特に、コレウス植物の抽出物に関する。本発明は、より具体的にコレウスの抽出物を合成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コレウス・フォルスコリ(CF)は、歴史的にアーユルヴェーダ医学で使用されてきた南アジアのハーブである。コレウス・フォルスコリ植物の根にはフォルスコリが含まれている。フォルスコリは、除脂肪体重を促進し、健康的な代謝機能をサポートすることで、一部の人の健康を改善することが実証されている生物学的に活性な化合物である。 コレウス・フォルスコリ植物は、このような高血圧と胸痛(狭心症)、ならびに喘息などの呼吸器疾患などの治療の心臓疾患に古くから用いられてきた。
【0003】
C.フォルスコリ抽出物の多くの製剤が開発されており、最先端技術で入手可能である。C.フォルスコリ抽出物は、肥満、肝毒性、心血管系、呼吸器系、中枢神経系の治療のための重要なファットバーナーを使用することである。現在、ファットバーナーによって引き起こされる脂肪肝の治療に利用できる解決策は、抗肝毒性薬を使用することである。これは、肝毒性を引き起こすC.フォルスコリ抽出物に存在する植物成分の一部が原因である。肝臓毒性に関する最近の報告、すなわち、マウスの肝チトクロームP450(CYP)と脂肪肝はC.フォルスコリ抽出物に存在する未知の化合物によって肝臓毒性が誘発されることを示した。さらに、この研究は、主成分フォルスコリが肝臓毒性に対してゼロの寄与を示し、人間の消費に対して安全であることを示した。
【0004】
したがって、肝毒性は14-デオキシコレオンUを含むC.フォルスコリ抽出物 (フォーススリム)の消費によって引き起こされる。マウスでのいくつかのインビボ研究では、コレウス・フォルスコリ抽出物の消費を中止すると毒性効果が元に戻ることも示された。不利な条件では、肝移植が唯一の解決策になるかもしれない。
【0005】
C.フォルスコリ抽出物の主成分はジテルペン化合物であり、その中で14-デオキシコレオンUが肝毒性の主な原因である。したがって、C.フォルスコリ抽出物中に脂肪肝を積極的に誘導する未知の化合物は14-デオキシコレオンUである可能性がある。ファットバーナーの消費によって引き起こされる肝毒性、すなわちコレウス・フォルスコリ抽出物を含む14-デオキシコレオンUおよび誘発された肝毒性は通常、いくつかの副作用(文書化および非文書化)を有する可能性がある抗肝毒性薬で治療される。コレウス・フォルスコリエキスは肥満、心血管障害、腺癌などの他の主要な病気の薬として投与されており、治療は通常特定の期間であるため、一般的にコレウス・フォルスコリ抽出物の不連続な使用は完全な解決策とは見なされません。このように、不連続な使用は他の病気の治療に影響を与える。
【0006】
したがって、化合物14-デオキシコレオンUが除去され、それによってハーブの栄養補助食品および植物医薬品を含むC.フォルスコリ抽出物の安全性、そしてとりわけ健康を確保し、安全が守られるC.フォルスコリの抽出物を調製する方法を考え出す必要がある。
【0007】
付加価値および上記の欠点、不利な点、および問題は、以下に詳述するように、本明細書で対処される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の主な目的は、C.フォルスコリ植物の抽出物から14-デオキシコレオンUの化合物を除去する方法を提供することである。
【0009】
本発明の別の目的は、患者における肝毒性の原因である化合物14-デオキシコレオンUの脱離を伴うC.フォルスコリ植物の抽出物を合成する方法を提供することである。
【0010】
本発明のさらに別の目的は、14-デオキシコレオンU化合物を除去してC.フォルスコリ植物の抽出物を合成して、この化合物の存在によって引き起こされる肝毒性を低減する方法を提供することである。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、肥満の治療に使用するために、14-デオキシコレオンU化合物を含まないC.フォルスコリの抽出物を提供することである。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、それを必要とする哺乳動物の除脂肪体重を促進するために、14-デオキシコレオンU化合物化合物を含まないC.フォルスコリの抽出物を提供することである。。
【0013】
本発明のさらに別の目的は、SGOT、SGPT、GSH、TBR、SODおよびCADからなる群から選択される上昇した肝酵素を正常化することにより、食事誘発性肝機能障害を予防し、肝機能を改善する14-デオキシコレオンU化合物を含まないC.フォルスコリ抽出物を提供することである。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、炎症性疾患の治療のために、14-デオキシコレオンU化合物からのC.フォルスコリの抽出物を提供することである。
【0015】
本発明のさらに他の目的は、高脂血症及び心血管疾患のリスクと関連する糖尿病の治療に使用される、14-デオキシコレオンU化合物からのC.フォルスコリの抽出物を提供することである。
【0016】
本発明のさらに別の目的は、酵素アデニリルシクラーゼを活性化し、cAMPの細胞内レベルを増加させる14-デオキシコレオンU化合物を含まないC.フォルスコリの抽出物を提供することであり、ここで、cAMPは、ホルモン感受性リパーゼをリン酸化して、この酵素の活性型を生成するプロテインキナーゼの活性を刺激する。
【0017】
本発明のさらに他の目的は、液体、粉末、顆粒、カプセル剤、錠剤、シロップ剤、エリキシル剤、植物性医薬品、及び、栄養補助食品を含む群から選択される剤形に製剤化されている14-デオキシコレオンU化合物を含まないC.フォルスコリの抽出物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の実施形態は、コレウス・フォルスコリ抽出物を合成する方法を提供する。
【0019】
(a)原材料をとりだす。
【0020】
(b)原材料の抽出を実施し、抽出物を収集する。
【0021】
(c)抽出物から油を除去し、抽出物をエタノールに溶解する。
【0022】
(d)余分な油を抽出の炭化を行うことにより除去された抽出物から余分な油を取り除く。
【0023】
(e)抽出物をフィルタリングする。
【0024】
(f)抽出物を濃縮する。
【0025】
(g)抽出物を結晶化する。ここで、結晶化は5~10℃で3日間行われる。
【0026】
(h)抽出物をフィルタリングする。
【0027】
(i)抽出物のシリカゲルクロマトグラフィーを実施して結晶を分離し、得られた抽出物は、患者に脂肪肝を引き起こす14-デオキシコレオンU化合物を含まない。
【0028】
(j)残留物を乾燥させてC.フォルスコリ抽出物(1-99%)を得る。
【0029】
本発明の一実施形態によれば、シリカゲルクロマトグラフィーを実施するステップは、シリカカラムが充填されたガラスカラムを使用することを含む。シリカカラムの長さが2フィートであり、シリカカラムの直径は2.5インチである。サンプルがカラムにロードされる。サンプルは、1ml/分の流速でヘキサンで溶出される。最初の10個のフラクションは廃棄され、その後、ヘキサンとジエチルエーテルの組み合わせで(100:0)から(80:20)までグラジエント溶出が開始される。14-デオキシコレオンを含む画分を収集し、100%酢酸エチルで溶出して、14-デオキシコロエンを含まない抽出物を取得する。抽出物は、濃厚なペーストになるまで濃縮し、エタノールを添加する。エタノールを完全に留去し、残留物を乾燥させる。
【0030】
本発明の実施形態によれば、原材料は、コレウス・フォルスコリ植物の根を取り、粉末を得るために根を粉砕することによって製造される。
【0031】
本発明の実施形態によれば、抽出は、アルコールは70%の濃度を有し、抽出及びアルコールを用いて行われる。
【0032】
本発明の実施形態によれば、油は水との最初の洗浄抽出により除去される。
【0033】
本発明の一実施形態によれば14-デオキシコレオンUを含まない抽出物が、肥満の治療のために患者に投与される。
【0034】
本発明の実施形態によれば、抽出物は、その必要のある哺乳動物における除脂肪体重を促進するために患者に治療有効量で投与される。
【0035】
本発明の実施形態によれば、抽出を防止食餌誘発性肝障害とは、SGOT、SGPT、GSH、TBR、SOD及びCADからなる群から選択される肝臓酵素の上昇を正常化し、肝機能を改善する。
【0036】
本発明の実施形態によれば、抽出物は、14-デオキシコレオンUを含まず、患者における炎症の治療のために使用される。
【0037】
本発明の別の実施形態によれば、製薬組成物は、コレウス・フォルスコリ(Forcslim)植物の抽出物を含み、高脂血症及び心血管疾患のリスクと関連する糖尿病の治療に有効である。
【0038】
本発明の実施形態によれば、医薬組成物は、
コレウス・フォルスコリ(Forcslim)植物の抽出物を含む医薬組成物であり、医薬組成物は酵素アデニリルシクラーゼを活性化し、cAMPの細胞内レベルを増加させ、cAMPは、ホルモン感受性リパーゼをリン酸化してこの酵素の活性形態を生成するプロテインキナーゼの活性を刺激する。
【0039】
本発明の実施形態によれば、コレウス・フォルスコリ植物の抽出物を含む医薬組成物は、組成物は、液体、粉末、顆粒、カプセル剤、錠剤、シロップ剤、エリキシル剤、植物性医薬品および栄養補助食品を含む群から選択される剤形に製剤化される。
【0040】
本発明の実施形態によれば、抽出物の治療有効量は、抽出物が投与される個体の体重1キログラムあたり0.01mgから500mgの間である、コレウス・フォルスコリ植物の抽出物を含む。
【0041】
実施形態のこれらおよび他の態様は、本明細書でより良く理解し、以下の説明及び添付の図面と併せて考慮すると理解されるであろう。なお、以下の説明は、好ましい実施形態及び多くの具体的な詳細を示すが、例示のために与えられ、限定ではなくことが理解されるべきである。多くの変更および修正がその精神から逸脱することなく、本明細書の実施形態の範囲内で行うことができ、本明細書の実施形態は、すべての修飾を含む。
【0042】
他の目的、特徴および利点は、好ましい実施形態の以下の説明および添付の図面から当業者に生じるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1図1は、本発明の実施形態による、コレウス・フォルスコリ抽出物を合成する方法に関与する種々の工程を示すフローチャートである。
図2図2は、本発明の実施形態によれば、FORCSLIMに24時間曝露続いてLPSで前刺激THP1細胞における平均抗炎症性サイトカイン(IL10)のフローサイトメトリーのヒストグラムである。
図3図3は本発明の実施形態による、20X,倍でのMTT細胞生存率アッセイの画像を示す。
図4図4は、本発明の実施形態による、C.フォルスコリ(Forcslim)抽出物および対照薬剤の100μMの異なる濃度で処理した3T3L1細胞の細胞生存率。
図5図5は、試験化合物への曝露後に倒立光学顕微鏡によって撮影された3T3L1細胞の画像を示している。(A)条件培地、(B)標準メトホルミン、薬剤(100μM)、及び(C)を400μg/mlの本発明の実施形態による、24時間細胞を処理したC.フォルスコリ根の抽出物。
図6図6は、与えられた未処理の3T3L1細胞における蛍光2-(N-(7-ニトロベンズ-2-オキサ-1,3-ジアゾール-4-イル)アミノ)-2-デオキシグルコース(2-NBDG)の存在を表現グラフを重ね本発明の実施形態による、(カラーラインブラック)と、標準的な薬物処理細胞(メトホルミン、100μM)(赤色の線)および100μg/mlのC.フォルスコリ根抽出物処理した細胞(緑色のライン)。
図7図7は、与えられた未処理の3T3L1細胞の蛍光強度(黒色線)および標準薬物処理した細胞(メトホルミン100μM、赤色線)、及び、本発明の実施形態によるC.フォルスコリの100μg/ml(Forcslim)抽出物で処理した細胞(緑色のライン)を重ねて記載する。
図8図8は、本発明の実施形態による、フローサイトメトリーによる3T3L1細胞株でのグルコーストランスポータ4(GLUT4)の発現研究を示す。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付の図面に対してなされ、その中で実施され得る特定の実施形態は、例示のために示されている。実施形態は、当業者が実施形態を実施することを可能にするのに十分詳細に説明され、論理的、機械的、電子的および他の変更は、実施形態の範囲から逸脱することなく行われ得ることが理解されるべきである。以下の詳細な説明は限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0045】
本発明の様々な実施形態は、コレウス・フォルスコリ(Forcslim)の組成物及び方法を提供する患者における脂肪肝の原因となるフリーから14-デオキシコレオンU化合物を抽出する。
【0046】
図1は、本発明の実施形態によれば、コレウス・フォルスコリ(Forcslim)の抽出物を合成する方法に関与する種々の工程を示すフローチャートである。図1に関して、コレウス・フォルスコリ(Forcslim)の抽出物を合成する方法は、原材料の採取(a)、原材料の抽出の実行と抽出物の収集(b)、抽出物からの油の除去、および抽出物のエタノールへの溶解(c)、抽出物から余分な油を取り除く(d)を含む。余分な油は、抽出物の炭化を行うことによって除去される。抽出物をろ過する(e)。抽出物を濃縮する(f)。抽出物は5-10℃で3日間結晶化される(g)。抽出物をろ過する(h)。画分を分離するための抽出物のシリカゲルクロマトグラフィー、ここで、得られた抽出物は、患者に脂肪肝を引き起こす14-デオキシコレオンU化合物を含まない(i)。画分を乾燥させて、C.フォルスコリ抽出物(1~99%)を得る(j)。
【0047】
本発明の一実施形態によれば、シリカゲルクロマトグラフィーを実施するステップは、シリカカラムが充填されたガラスカラムを使用することを含む。シリカカラムの長さが2フィートであり、シリカカラムの直径は2.5インチである。サンプルがカラムにロードされる。サンプルは、1ml/分の流速でヘキサンで溶出される。最初の10個のフラクションは廃棄され、その後、ヘキサンとジエチルエーテルの組み合わせで(100:0)から(80:20)までグラジエント溶出が開始される。14-デオキシコレオンを含む画分を収集し、100%酢酸エチルで溶出して、14-デオキシコロエンを含まない抽出物を取得する。抽出物は、濃厚なペーストになるまで濃縮し、エタノールを添加する。エタノールを完全に蒸留し、残留物を乾燥させて、C.フォルスコリ抽出物(1~99%)を得る。
【0048】
本発明の実施形態によれば、原材料をコレウス・フォルスコリ(Forcslim)植物の根を取り、粉末を得るために根を粉砕することによって製造される。
【0049】
本発明の実施形態によれば、抽出は、アルコールは70%の濃度を有し、抽出及びアルコールを用いて行われる。
【0050】
本発明の実施形態によれば、油は水との最初の洗浄抽出により除去される。
【0051】
本発明の一実施形態によれば14-デオキシコレオンUを含まない抽出物が、肥満の治療のために患者に投与される。
【0052】
本発明の実施形態によれば、抽出物は、その必要のある哺乳動物における除脂肪体重を促進するために患者に治療有効量で投与される。
【0053】
本発明の一実施形態によれば、抽出物はSGOTおよびSGPTからなる群から選択される上昇した肝酵素を正常化することにより、食事誘発性肝機能障害を予防し、肝機能を改善する。
【0054】
本発明の実施形態によれば、抽出物は、14-デオキシコレオンUを含まず、患者の炎症の治療に使用される。
【0055】
本発明の別の実施形態によれば、高脂血症および心血管疾患のリスクに関連する糖尿病の治療に有効である、コレウス・フォルスコリ(Forcslim)植物の抽出物を含む医薬組成物。
【0056】
本発明の実施形態によれば、コレウス・フォルスコリ植物の抽出物を含む医薬組成物であり、医薬組成物は酵素アデニリルシクラーゼを活性化し、cAMPの細胞内レベルを増加させ、cAMPは、ホルモン感受性リパーゼをリン酸化してこの酵素の活性形態を生成するプロテインキナーゼの活性を刺激する。
【0057】
本発明の実施形態によれば、コレウス・フォルスコリ(Forcslim)植物の抽出物を含む医薬組成物は、組成物は、液体、粉末、顆粒、カプセル剤、錠剤、シロップ剤、エリキシル、植物性医薬品および栄養補助食品を含む群から選択される剤形に処方される。
【0058】
本発明の実施形態によれば、コレウス・フォルスコリ植物の抽出物を含む医薬組成物であって、抽出物の治療有効量が、抽出物が投与される個体の体重1キログラムあたり0.01mgから500mgの間である。
【0059】
実験の詳細
インビトロ抗炎症活性C.フォルスコリ(Forcslim)根
この研究では、C.フォルスコリの根の抽出物の抗炎症作用を、リポ多糖(LPS2μg/ml)で刺激したTHP1-ヒト末梢血急性単球性白血病細胞株でサイトカインの相対蛍光強度であるインターロイキン10(IL10)をフローサイトメトリーで測定することにより評価した。C.フォルスコリの非細胞毒性濃度を同定するためのMTT [3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド]アッセイによって決定されたTHP1細胞の細胞生存率(Forcslim)24時間の曝露期間後のそれぞれの細胞株の抽出物。C.フォルスコリ(Forcslim)の根の抽出物は、潜在的に強力な抗炎症薬として分類されるLPS事前刺激細胞におけるIL10の抗炎症性サイトカインの発現を有意に抑制した。中のIL10の平均蛍光強度パーセンテージは、それぞれ対照9.80、LPS 31、70およびC.フォルスコリ25、05である。
【0060】
試験管内抗糖尿病活性C.フォルスコリ根で(FORCSLIM)
この研究は、3T3L1細胞株を使用して、C.フォルスコリ根のエタノール抽出物(FORCSLIM)のインビトロ抗糖尿病活性を評価することを目的としている。根抽出物の細胞毒性効果は3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)アッセイによって決定した。グルコース取り込みを誘導する能力およびグルコーストランスポーター4(GLUT4)のトランスロケーションとの相関は、3T3L1細胞でフローサイトメトリーによって測定した。さらに、C.フォルスコリの根の抽出物(Forcslim)のαアミラーゼ活性に対する阻害効果は、比色法によって決定された。C.フォルスコリ(Forcslim)抽出物の異なる濃度は、24時間処理した後、3T3L1細胞上の任意の毒性を示さなかった。根エキスで刺激で、62.34%と3T3L1細胞の76.86%はそれぞれ、グルコース取り込みおよびGLUT4発現を示した。比色アッセイはC.フォルスコリ根のエタノール葉抽出物は、238.65/mlのαアミラーゼ酵素阻害濃度(IC50)値の活性に対して有意な阻害効果を有することを示した。この研究の結果に基づき、C.がフォルスコリことは明らかである。フォルスコリの根の抽出物は、標準的な薬剤であるメトホルミンやアカルボースと比較した場合、有望な抗糖尿病効果を示し、3T3L1細胞に対して無毒であった。このように、さらに、抗糖尿病用途での可能な代替治療として推奨するために調べることができる。
【0061】
インビボでの肝臓保護活動C.フォルスコリ根
本研究は、ラットにおけるコレウス・フォルスコリ(Forcslim)パラセタモールに対するルート(PCMは2g/kg b.w.、P.O)誘導された肝毒性のエタノール抽出物のための肝保護可能性を評価するために行った。2用量を250mg/kg及び500mgの/kg体重をPCM(2g/kg)を誘発肝損傷に対する肝保護可能性の評価のために行った。でコレウス・フォルスコリ(Forcslim)の経口投与 シリマリン(50mg/kg体重)を標準的な肝保護剤として使用した。血清グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ(SGOT)、血清グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(SGPT)、グルタチオン(GSH)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、総ビリルビン(TBR)、総タンパク質(TP)及びカタラーゼ(CAT)のような生化学的パラメーターが推定された。さらに、組織病理学的研究も実施された。結果は、毒性対照と比較した場合、SGPT、SGOT、およびTBRの有意な減少と、GSH、TP、SOD、およびCATレベルの増加を明らかにした。500 mg/kgb.w.の用量のエタノール抽出物 250mg/kgよりも強力であることがわかった。C.フォルスコリ根(Forcslim)のエタノール抽出物は、ラットにおけるPCM誘発肝障害に対する有望な肝臓保護効果を正当化するようである。
【0062】
C.フォルスコリ(Forcslim)の肝保護作用
研究は、オスのウィスターアルビノラット(180-200g)を使用して実施された。これらは、インドのカルナータカ州にあるバーラティ薬科大学マンディア校の動物園から入手した。動物をグループ化し、ポリアクリルケージ(38x23x10cm)に収容し、ケージあたり6匹以下の動物を飼育し、標準的な実験室条件(温度25±2C)で暗闇と明かりのサイクル(12/12時間)で維持した。すべての動物は、実験開始前の1週間、実験室の状態に置かれた。倫理的認可は、実験前に施設内動物倫理委員会(IAEC)から取得された(1135/PO/Re/S/07/CPCSEA)。
【0063】
研究デザイン
いずれかのセックスの30匹のウィスターアルビノラットを研究に使用した。それらはランダムに5つのグループに分けられ、各グループに6匹のラットがいた。
グループI:正常対照ラット(蒸留水を経口投与)
グループII:蒸留水+パラセタモール(2g/kg体重、経口)(毒性コントロール)
グループIII:シリマリン(50mg/kg/day p.o)+パラセタモール(2g/kg体重、経口)(陽性対照)
グループIV:C.フォルスコリ(Forcslim)(それぞれ250mg/kg/日)+パラセタモール(2g/kg体重、経口)
グループV:C.フォルスコリ(Forcslim)(それぞれ500mg/kg /日)+パラセタモール(2g/kg体重、経口)
【0064】
生化学的研究
血液サンプルは、治療の10日目に眼窩後神経叢に穴を開けることによってすべての動物から採取された。血液を2500rpmで15分間遠心分離することにより血清を分離し、SGOT、SGPT、総ビリルビン、および総タンパク質のレベルを、市販の酵素キット(AGAPPE、インド)および自動分析装置(化学分析装置(CA 2005))を使用して分析した。
【0065】
組織病理学
肝臓の一部を採取し、すぐに10%ホルマリンで固定した後、70、80、95%のアルコール(エタノール)と絶対アルコールをそれぞれ2回ずつ昇順で脱水した。組織をキシレンで透明にし、パラフィンワックスに包埋した。回転ミクロトームを使用して厚さ5~6ミクロンの連続切片を取得し、ヘマトキシリンおよびエオシンで染色した。染色された切片を顕微鏡下で検査して、パラセタモールチャレンジによる肝臓組織の構造の変化、および試験抽出物と標準薬による前処理による肝臓構造の改善を分析した。
【0066】
結果
さまざまな生化学的パラメーターに対するC.フォルスコリ(Forcslim)の影響を表1に示す。血清SGOT、SGPTおよびTBRの活性は増加し、GSH、SOD、CATおよびTBは、正常な対照群と比較して、パラセタモールを与えられた動物で著しく減少したことが観察された。C.フォルスコリ(Forcslim)250mg/kgおよび500mg/kgの投与は、パラセタモールによって誘発された血清パラメーターの上昇を低下させた。標準的なシリマリン50mg/kg体重の治療は、SGPT、SGOT、TBRの非常に有意な(P<0.001)減少と、GSH、SOD、およびTBの増加を示した。C.フォルスコリ(Forcslim)(250mg/kg体重および500mg/kg体重)で治療した動物は、毒性対照群と比較して、SGPT、SGOTおよびTBRの適度に有意な(P<0.05)減少、およびGSH、SOD、およびTBレベルの増加を示した。正常ラットの肝臓切片の組織病理学的検査は、細胞質および核を有する正常な肝細胞を示したが、パラセタモール処置群は、肝細胞のバルーニング、リンパ球の浸潤および細胞境界の喪失のような様々な程度の脂肪変性を示した。500mg/kgの用量でのC.フォルスコリ(Forcslim)の投与は、肝臓の組織学的構造におけるこれらの欠陥を有意に正常化した。
【0067】
アルビノウィスターラットのパラセタモール誘発肝毒性における血清SGPT(AST)レベルに対するC.フォルスコリ(Forcslim)の効果
【0068】
オスのアルビノウィスターラットのパラセタモール誘発肝毒性の血清中のSGPTレベルに対するC.フォルスコリ(Forcslim)の効果。対照は365±3.4IU/Lの血清中のSGPTレベルを示したが、パラセタモール治療後、それは816±2.1IU/Lに増加した。一方、C.フォルスコリ(Forcslim)を250 mg/kgおよび500mg/kgの用量で投与した後、中毒ラットにパラセタモールのbw poを投与すると、SGPTレベルは721±1IU/Lおよび536±0.9IU /にそれぞれ減少した(表1)。これらのデータは、C.フォルスコリ(Forcslim)が酸化ストレスを軽減することにより、パラセタモール誘発性損傷から肝臓を保護する可能性があることを示唆している。
【0069】
パラセタモールにおけるC.フォルスコリ(Forcslim)の血清SGOTのレベルの効果は、アルビノウィスターラットの肝毒性を誘発した。
オスのアルビノウィスターラットのパラセタモール誘発肝毒性の血清中のSGOTレベルに対するC.フォルスコリ(Forcslim)の効果。対照は、血清中のSGOTレベルが370±0.56IU/Lであったが、パラセタモール治療後、918±2.10IU/Lに増加した。C.フォルスコリ(Forcslim)を250mg/kgおよび500mg/kgの用量で投与した後、パラセタモール中毒ラットの体重は698±1.20 IU/Lおよび558±1.4IU/Lに減少した。 それぞれ(表-1)。
【0070】
パラセタモールでレベルビリルビン、血清総上のC.フォルスコリ(Forcslim)の効果は、アルビノウィスターラットの肝毒性を誘発した。
パラセタモールの血清中レベルビリルビン合計でC.フォルスコリ(Forcslim)の効果は、オスのアルビノラットを酔わせる。対照は、血清中のビリルビンレベルが(0.04±0.0003)mg/dLであることを示したが、パラセタモールの後、それは(0.20±0.008)mg/dLに増加した。C.フォルスコリ(Forcslim)を250mg/kg体重および500mg/kg体重の用量でパラセタモール中毒ラットに投与した後、ビリルビンレベルは(0.15±0.01)mg/dLおよび0.11±0.004mg/dLに減少した。 。ビリルビンレベルの低下は、0.04±0.0003mg/dL対照群でも観察された(表-1)。
【0071】
C.フォルスコリ(Forcslim)治療が肝酵素活性に及ぼす影響
抗酸化酵素活性のための治療法の効果。表-1は、肝臓の酸化的損傷を示す肝臓組織のTP、GSH、SOD、およびCAT活性の変化を示している。ラットをパラセタモールに曝露すると、他のグループと比較して、TP(2.83±0.27)、GSH(10±1.1)、SOD(20±0.4)、CAT(41±1.1)(P<0.05)の酵素活性がそれぞれ大幅に低下した。250mg/kg.bwのC.フォルスコリ+PCMを投与されたラットは、それぞれ有意に上昇したレベルのTP(3.51±0.07)、GSH(17±1.19)、SOD(40±1.1)CAT(53.5±0.8)を示した。500mg/kg.bwC.フォルスコリ(Forcslim)+PCMの投与は、TP(4.13±0.25)、GSH(23±0.95)、およびSOD(56±1.6)CAT(58.6±0.88)のレベルの有意な増加を示したパラセタモール群(P<0.05)であるが、対照ではない。対照的に、C.フォルスコリ(Forcslim)の処理は、酵素(TP、GSH、SOD、およびCAT)活性の有意な改善をもたらした(表-1)。
【0072】
本研究は、C.フォルスコリ抽出物(Forcslim)が有意なinvivo肝保護活性を有することを示している。したがって、C.フォルスコリ抽出物は、急性肝障害に対する効果的な保護剤に発展する可能性がある。
【0073】
【表1】
【0074】
SGOT:血清グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ、SGPT:血清グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ、GSH:グルタチオン、SOD:スーパーオキシドジスムターゼ、TBR:総ビリルビン、TP:総タンパク質、CAT:カタラーゼ
【0075】
すべての値は、各グループの6匹のラットの平均±SEMとして表される。P 0.05は、コントロールとは有意に異なる値を示す。
【0076】
インビボでの抗肥満活性をC.フォルスコリ根(Forcslim)
本研究の目的は、カフェテリア食を与えられたマウスにおけるC.フォルスコリの根のエタノール抽出物の抗肥満活性を評価することである。メスのスイスアルビノマウスを5つのグループに分け、通常食とカフェテリア食、標準薬のシンバスタチン(10 mg/kg)、C.フォルスコリ(250および500 mg/kg)を40日間毎日摂取した。こうした体重、体格指数(BMI)、肥満のリー・インデックス(LIO)、食料消費量、血清グルコース、トリグリセリド、総コレステロール、高比重リポタンパク質(HDL)、低密度リポタンパク質(LDL)、動脈硬化指数や臓器などのパラメータ重量はC.フォルスコリ(Forcslim)の抗肥満活性を評価するために検討した。その結果、HDLと運動活性の有意な増加および食物摂取、体重の有意な減少があった、BMI、LIO、総コレステロール、トリグリセリド、LDL及びグルコースに対向するC.フォルスコリ抽出物(Forcslim)で見られた カフェテリアダイエットの結果。現在の調査結果はC.フォルスコリ(Forcslim)のエタノール抽出物は、物理的および生化学的パラメーターの正常なレベルを維持することにより、有意な抗肥満活性を有することを示唆している。
【0077】
材料と方法
抗肥満活性の実験プロトコール:
雌のスイスアルビノマウス(22_26gm)を、それぞれ6匹のマウスからなる6つのグループにランダムに分け、次のように処理した。
グループI:標準的な実験用飼料、すなわち通常の食事を受け取った。
グループII:ペレットの形でカフェテリアダイエットを受けた。
グループIII:シンバスタチン(10mg/kg、経口)を毎日投与した。
グループIV:C.フォルスコリ(FORCSLIM)(250 mg/kg、経口)を毎日投与した。
グループV:C.(FORCSLIM)
【0078】
肥満誘発のためのカフェテリア食の準備:ハリスとクルカルニさんにより記載された方法は、いくつかの修正を加えて行きた。カフェテリアダイエット(さまざまな人間のスナック食品を含む非常に口当たりが良く、エネルギーが豊富な動物用ダイエット)(コンデンスミルク48g+パン48g)、(チョコレート18g+ビスケット36g+乾燥ココナッツ36g)の3つのダイエットで構成されている)、(チーズ48g+ボイルドポテト60g)。カフェテリア食は、ペレットの形で、それぞれ6匹のマウスからなる5つのグループに40日間与えられた。
【0079】
評価されるパラメータ
体重
マウスの体重(g)は、各グループの1、10、20、30、および40日に記録された。
【0080】
ボディマスインデックスと肥満の風下インデックス:マウスの肥満度指数(BMI)と肥満の風下指数(LIO)は、研究の1日目と40日目(つまり、初期および最終体重と身長)に記録され、式を使用して測定された。
BMI =体重(gm)/(高さcm)
LIO =体重(gm)(1/3)/鼻腔の長さcm
【0081】
食料消費
食物消費研究は1、10、20、30および40日に実施され、1時間、2時間、および3時間の時間間隔で記録された。食物消費量は、グリッドに残っている食物の量を最初の食物重量から差し引くことによって推定された。
【0082】
結果
体重のC.フォルスコリ(FORCSLIM)の効果:2.示すマウスの正常および実験群における体重に対するC.フォルスコリ(FORCSLIM)の効果。カフェテリアダイエットグループは、通常のダイエットグループと比較して、10、20、30、および40日目に体重の有意な(P<0.001)増加を示した。シンバスタチンで治療されたカフェテリア食餌を与えられたマウスは、カフェテリア食餌群と比較して、10、20、30、および40日目に体重の有意な(P<0.05- P<0.001)減少を示した。C.フォルスコリ(FORCSLIM)グループ(500mg/kg)の経口投与は、カフェテリアダイエットグループと比較して、20、30、および40日で体重の有意な(P<0.05- P<0.001)減少を示した。
【0083】
【表2】
【0084】
すべての値は、平均±SEM、n=6、通常の食事グループと比較してp 0.001、カフェテリアの食事グループと比較してp 0.005、p 0.001として表される。
【0085】
C.フォルスコリ(FORCSLIM)がBMI(ボディマス指数)およびLIO(肥満のリー指数)に及ぼす影響:正常および実験群のマウスのBMIおよびLIOに対するC.フォルスコリの影響を表3に示す。カフェテリアの食事をマウスに与えると、通常の食事を与えたマウスと比較して、最終的なBMIとLIOが大幅に(P<0.001)増加することがわかった。シンバスタチンで処置したマウスを与えカフェテリア食は、C.フォルスコリ(Forcslim)(500mg/kg)の基は、カフェテリア食群と比較して最終的なBMIとLIOの有意な(P<0.001)減少を示した。
【0086】
【表3】
【0087】
すべての値は平均±SEM、n = 6、BMIとして表される。ボディマス指数、LIO:肥満のリー指数、通常の食事グループと比較してp 0.001、カフェテリアの食事グループと比較してp 0.005、p 0.001
【0088】
食料消費のC.フォルスコリ(FORCSLIM)の効果:表4はC.フォルスコリ(Forcslim)が正常および実験群のマウスの摂餌量に及ぼす影響を示している。正常食餌群と比較して、食物消費は大幅であることが判明した(P<0.001)、1、10、20、30及び40日目に増加した。シンバスタチンを投与したマウスは、カフェテリア食群と比較して、30日目と40日目に食物消費量の有意な(P<0.01、P<0.001)減少を示した。C.フォルスコリ(Forcslim)(500mg/kg)で治療したマウスは、カフェテリア食群と比較して、30日目と40日目に有意に(P<0.05、P<0.01)摂餌量の減少を示した。
【0089】
【表4】
【0090】
すべての値は、平均±SEM、n=6、通常の食事グループと比較してp 0.001、カフェテリアの食事グループと比較してp 0.005、p 0.001として表される。
【0091】
生化学的プロファイルに対するC.フォルスコリ(FORCSLIM)の影響:正常および実験群のマウスの生化学的プロファイルに対するC.フォルスコリ(Forcslim)の影響を表5に示す。
カフェテリア食をマウスに与えると、正常に与えられたマウスと比較して、血清グルコース、トリグリセリド、総コレステロール、LDL、動脈硬化指数のレベルが大幅(P<0.001)に増加し、HDLのレベルが大幅(P<0.001)に減少することがわかった。シンバスタチン、C.フォルスコリ(500ミリグラム/kg)群で治療されたカフェテリア食餌を与えられたマウスは、カフェテリアダイエットグループと比較した場合、HDLのレベルにおいて、血清グルコース、トリグリセリド、総コレステロール、LDL、AIのレベルの有意な(P <0.001)減少と有意な(P <0.001)増加を示した。
【0092】
【表5】
【0093】
すべての値は平均±SEM、n=6、HDLとして表される。高密度リポタンパク質、LDL:低密度リポタンパク質、AI:アテローム発生指数、通常の食事グループと比較してp 0.001、カフェテリアの食事グループと比較してp 0.005、p 0.001。
【0094】
臓器重量に対するC.フォルスコリ(FORCSLIM)の効果:表6は、正常および実験群のマウスの臓器重量に対するC.フォルスコリ(Forcslim)の効果を示している。そのようなカフェテリア食群における肝臓および小腸などの臓器の重量が(P<0.001)が正常食餌群に比べて有意に増加することが見出された。シンバスタチンを投与したマウスは、カフェテリア食群と比較して、肝臓(P<0.01)や小腸(P<0.001)などの臓器重量の有意な減少を示した。C.フォルスコリ(Forcslim)(500mg/kg)で治療したマウスは、カフェテリア食群と比較して、肝臓と小腸の重量が大幅に(P<0.05)減少したことを示した。カフェテリア食群と他の実験群の脳、胃、心臓、肺、腎臓の臓器重量に有意差はなかった。
【0095】
【表6】
【0096】
カフェテリア食を与えられたマウスにおけるC.フォルスコリ根のエタノール抽出物の抗肥満活性
本研究の目的は、カフェテリア食を与えられたマウスにおけるC.フォルスコリの根のエタノール抽出物の抗肥満活性を評価することであった。メスのスイスアルビノマウスを5つのグループに分け、通常食とカフェテリア食、標準薬のシンバスタチン(10mg/kg)、C.フォルスコリ(Forcslim)(250および500mg/kg)を40日間毎日摂取した。体重、肥満度指数(BMI)、肥満のリー指数(LIO)、食物消費量、血清グルコース、トリグリセリド、総コレステロール、高密度リポタンパク質(HDL)、低密度リポタンパク質(LDL)、アテローム発生指数、臓器などのパラメーターC.フォルスコリの抗肥満活性を評価するために、体重を調べた。結果として反対である総コレステロール、トリグリセリド、LDL及びグルコースがC.フォルスコリ抽出物(Forcslim)で見られたHDL及び摂餌量の有意な減少、体重、BMI、LIOと運動活性の有意な増加があった カフェテリアダイエットの結果。現在の調査結果はC.フォルスコリ(Forcslim)のエタノール抽出物は、物理的および生化学的パラメーターの正常なレベルを維持することにより、有意な抗肥満活性を有することを示唆している。
【0097】
材料と方法
抗肥満活性の実験プロトコール
雌のスイスアルビノマウス(22_26gm)を、それぞれ6匹のマウスからなる6つのグループにランダムに分け、次のように処理した。
【0098】
グループI:標準的な実験用飼料、すなわち通常の食事を受け取った。
グループII:ペレットの形でカフェテリアダイエットを受けた。
グループIII:シンバスタチン(10mg/kg、経口)を毎日投与した。
グループIV:C.フォルスコリ(250mg/kg、経口)を毎日投与した。
グループV:C.フォルスコリ(FORCSLIM)
【0099】
肥満の誘発のためのカフェテリア食の準備:ハリスとクルカルニによって記述された方法は、いくつかの修正を加えて従われた。カフェテリアダイエット(さまざまな人間のスナック食品を含む非常に口当たりが良く、エネルギーが豊富な動物用ダイエット)(コンデンスミルク48g+パン48g)、(チョコレート18g+ビスケット36g+乾燥ココナッツ36g)の3つのダイエットで構成されている。)、(チーズ48g+ボイルドポテト60g)。カフェテリア食は、ペレットの形で、それぞれ6匹のマウスからなる5つのグループに40日間与えられた。
【0100】
評価されるパラメータ
体重:マウスの体重(g)は、各グループの1、10、20、30、および40日に記録された。
【0101】
ボディマスインデックスと肥満の風下インデックス:マウスの肥満度指数(BMI)と肥満の風下指数(LIO)は、研究の1日目と40日目(つまり、初期および最終体重と身長)に記録され、式を使用して測定された。
BMI =体重(gm)/(高さcm)
LIO =体重(gm)(1/3)/鼻腔の長さcm
【0102】
食物消費:食物消費研究は1、10、20、30および40日に実施され、1時間、2時間および3時間の時間間隔で記録された。食物消費量は、グリッドに残っている食物の量を最初の食物重量から差し引くことによって推定された。
【0103】
結果
体重のC.フォルスコリの効果:表7は、正常群と実験群のマウスの臓器重量に対するC.フォルスコリの影響を示している。カフェテリアダイエットグループは、通常のダイエットグループと比較して、10、20、30、および40日目に体重の有意な(P<0.001)増加を示した。シンバスタチンで治療されたカフェテリア食餌を与えられたマウスは、カフェテリア食餌群と比較して、10、20、30、および40日目に体重の有意な(P<0.05- P<0.001)減少を示した。C.フォルスコリ(FORCSLIM)グループ(500mg/kg)の経口投与は、カフェテリアダイエットグループと比較して、20、30、および40日で体重の有意な(P<0.05- P<0.001)減少を示した。
【0104】
【表7】
【0105】
すべての値は、平均±SEM、n=6、通常の食事グループと比較してp 0.001、カフェテリアの食事グループと比較してp 0.005、p 0.001として表される。
【0106】
C.フォルスコリ(FORCSLIM)がBMI(ボディマス指数)およびLIO(肥満のリー指数)に及ぼす影響:正常および実験群のマウスのBMIおよびLIOに対するC.フォルスコリの影響を表8に示す。カフェテリアの食事をマウスに与えると、通常の食事を与えたマウスと比較して、最終的なBMIとLIOが大幅に(P<0.001)増加することがわかった。シンバスタチン、C.フォルスコリ(500mg/kg)グループで処理されたカフェテリア食餌を与えられたマウスは、カフェテリア食餌グループと比較した場合、最終的なBMIおよびLIOの有意な(P<0.001)減少を示した。
【0107】
【表8】
【0108】
すべての値は平均±SEM、n=6、BMIとして表される。ボディマス指数、LIO:肥満のリー指数、通常の食事グループと比較してp 0.001、カフェテリアの食事グループと比較してp 0.005、p 0.001
【0109】
C.フォルスコリ(FORCSLIM)の食物消費への影響:表9は、正常群と実験群のマウスの摂餌量に対するC.フォルスコリの影響を示している。正常食餌群と比較して、食物消費は大幅であることが判明した(P<0.001)、1、10、20、30及び40日目に増加した。シンバスタチンを投与したマウスは、カフェテリア食群と比較して、30日目と40日目に食物消費量の有意な(P<0.01、P<0.001)減少を示した。C.フォルスコリ(500mg/kg)で治療したマウスは、カフェテリアの食餌群と比較して、30日目と40日目に有意に(P<0.05、P<0.01)摂餌量の減少を示した。
【0110】
【表9】
【0111】
すべての値は、平均±SEM、n=6、通常の食事グループと比較してp 0.001、カフェテリアの食事グループと比較してp 0.005、p 0.001として表される。
【0112】
生化学的プロファイルに対するC.フォルスコリ(FORCSLIM)の影響:正常および実験群のマウスの生化学的プロファイルに対するC.フォルスコリの影響を表10に示す。マウスにカフェテリア食を給餌(P<0.001)有意に発見された有意血清グルコース、トリグリセリド、総コレステロール、LDL、動脈硬化指数と(P<0.001)のレベルを増加正常を与えたマウスと比較した場合、HDLのレベルを低下させるダイエット。シンバスタチンで処置したマウスを与えカフェテリア食は、C.フォルスコリ(500ミリグラム/kg)のグループは、血清グルコース、トリグリセリド、総コレステロール、LDL、AIと有意(P<0.001)の増加のレベルの有意な(P<0.001)減少を示したカフェテリアダイエットグループと比較した場合のHDLのレベルで。
【0113】
【表10】
【0114】
すべての値は平均±SEM、n=6、HDLとして表される。高密度リポタンパク質、LDL:低密度リポタンパク質、AI:アテローム発生指数、通常の食事グループと比較してp 0.001、カフェテリアの食事グループと比較してp 0.005、p 0.001。
【0115】
C.フォルスコリ(FORCSLIM)の臓器重量への影響
表11は、正常群と実験群のマウスの臓器重量に対するC.フォルスコリの影響を示している。そのようなカフェテリア食群における肝臓および小腸などの臓器の重量が(P<0.001)が正常食餌群に比べて有意に増加することが見出された。シンバスタチンを投与したマウスは、カフェテリア食群と比較して、肝臓(P<0.01)や小腸(P<0.001)などの臓器重量の有意な減少を示した。C.フォルスコリ(500mg/kg)で治療したマウスは、カフェテリア食群と比較して、肝臓と小腸の重量が大幅に(P<0.05)減少したことを示した。カフェテリア食群と他の実験群の脳、胃、心臓、肺、腎臓の臓器重量に有意差はなかった。
【0116】
【表11】
【0117】
すべての値は、平均±SEM、n=6、通常の食事グループと比較してp 0.001、カフェテリアの食事グループと比較してp 0.005、p 0.001として表される。
【0118】
ラットのパラセタモール誘発肝毒性に対するColeusフォルスコリ(Forcslim)の肝保護活性の評価
本研究は、ラットにおけるパラセタモール(PCM2g/kgb.w.,p.o)誘発性肝毒性に対するコレウス・フォルスコリ根(Forcslim)のエタノール抽出物のための肝臓保護の可能性を評価するために実施した。コレウス・フォルスコリ(Forcslim)を250mg/kgと500mg/kg体重の2回経口投与して、PCM(2g/kg)誘発性肝障害に対する肝保護の可能性を評価した。 シリマリン(50mg/kg体重)を標準的な肝保護剤として使用した。血清グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ(SGOT)、血清グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(SGPT)、グルタチオン(GSH)、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、総ビリルビン(TBR)、総タンパク質(TP)、カタラーゼ(CAT)などの生化学的パラメーターが推定された。さらに、組織病理学的研究も実施された。結果は、毒性対照と比較した場合、SGPT、SGOT、およびTBRの有意な減少と、GSH、TP、SOD、およびCATレベルの増加を明らかにした。500mg/kgb.w.の用量のエタノール抽出物250mg/kgよりも強力であることがわかった。Forcslimのエタノール抽出物は、ラットのPCM誘発肝障害に対する有望な肝保護効果を正当化するようである。
【0119】
C.フォルスコリ(Forcslim)の肝保護作用:研究は、オスのウィスターアルビノラット(180-200g)を使用して実施された。これらは、インドのカルナータカ州にあるバーラティ薬科大学マンディア校の動物園から入手した。動物をグループ化し、ポリアクリルケージ(38x23x10cm)に収容し、ケージあたり6匹以下の動物を飼育し、標準的な実験室条件(温度25±2C)で暗闇と明かりのサイクル(12/12時間)で維持した。すべての動物は、実験開始前の1週間、実験室の状態に置かれた。倫理的認可は、実験前に施設内動物倫理委員会(IAEC)から取得された(1135/PO/Re/S/07/CPCSEA)。
【0120】
研究デザイン
いずれかのセックスの30匹のウィスターアルビノラットを研究に使用した。それらはランダムに5つのグループに分けられ、各グループに6匹のラットがいた。
【0121】
グループI:正常対照ラット(蒸留水を経口投与)
グループII:蒸留水+パラセタモール(2 g/kg体重、経口)(毒性コントロール)
グループIII:シリマリン(50 mg/kg / day p.o)+パラセタモール(2 g/kg体重、経口)(陽性対照)
グループIV:C.フォルスコリ(Forcslim)(それぞれ250mg/kg/日)+パラセタモール(2g/kgbw、経口)
グループV:C.フォルスコリ(Forcslim)(それぞれ500mg/kg/日)+パラセタモール(2g/kgbw、経口)
【0122】
生化学的研究:血液サンプルは、治療の10日目に眼窩後神経叢に穴を開けることによってすべての動物から採取された。血液を2500rpmで15分間遠心分離することにより血清を分離し、SGOT、SGPT、総ビリルビン、および総タンパク質のレベルを、市販の酵素キット(AGAPPE、インド)および自動分析装置(化学分析装置(CA 2005))を使用して分析した。
【0123】
組織病理学:肝臓の一部を収集し、すぐに10%ホルマリンで固定した後、70、80、95%のアルコール(エタノール)の昇順およびそれぞれ2回の絶対アルコールで脱水した。組織をキシレンで透明にし、パラフィンワックスに包埋した。回転ミクロトームを使用して厚さ5~6ミクロンの連続切片を取得し、ヘマトキシリンおよびエオシンで染色した。染色された切片を顕微鏡下で検査して、パラセタモールチャレンジによる肝臓組織の構造の変化、および試験抽出物と標準薬による前処理による肝臓構造の改善を分析した。
【0124】
【表12】
【0125】
SGOT:血清グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ、SGPT:血清グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ、GSH:グルタチオン、SOD:スーパーオキシドジスムターゼ、TBR:総ビリルビン、TP:総タンパク質、CAT:カタラーゼ
【0126】
すべての値は、各グループの6匹のラットの平均±SEMとして表される。P 0.05は、コントロールとは有意に異なる値を示す。
【0127】
結果:さまざまな生化学的パラメーターに対するC.フォルスコリ(Forcslim)の影響を表12に示す。血清SGOT、SGPTおよびTBRの活性は増加し、GSH、SOD、CATおよびTBは、正常な対照群と比較して、パラセタモールを与えられた動物で著しく減少したことが観察された。C.フォルスコリ(Forcslim)250mg/kgおよび500mg/kgの投与は、パラセタモールによって誘発された血清パラメーターの上昇を低下させた。標準的なシリマリン50mg/kg体重の治療は、SGPT、SGOT、TBRの非常に有意な(P<0.001)減少と、GSH、SOD、およびTBの増加を示した。C.フォルスコリ(Forcslim)(250mg/kg体重および500mg/kg体重)で治療した動物は、毒性対照群と比較して、SGPT、SGOTおよびTBRの適度に有意な(P<0.05)減少、およびGSH、SOD、およびTBレベルの増加を示した。 正常ラットの肝臓切片の組織病理学的検査は、細胞質および核を有する正常な肝細胞を示したが、パラセタモール処置群は、肝細胞のバルーニング、リンパ球の浸潤および細胞境界の喪失のような様々な程度の脂肪変性を示した。500mg/kgの用量でのC.フォルスコリ(Forcslim)の投与は、肝臓の組織学的構造におけるこれらの欠陥を有意に正常化した。
【0128】
アルビノウィスターラットにおけるパラセタモール誘発性肝毒性におけるC.フォルスコリの影響(Forcslim)の血清SGPT(AST)レベル:オスのアルビノウィスターラットのパラセタモール誘発肝毒性の血清中のSGPTレベルに対するC.フォルスコリ(Forcslim)の効果。対照は365±3.4IU/Lの血清中のSGPTレベルを示したが、パラセタモール治療後、それは816±2.1IU/Lに増加した。一方、C.フォルスコリ(Forcslim)を250mg/kgおよび500mg/kgの用量で投与した後、中毒ラットにパラセタモールのbwpoを投与すると、SGPTレベルは721±1IU/Lおよび536±0.9IU/に減少したそれぞれL(表12)。これらのデータは、C.フォルスコリ(Forcslim)が酸化ストレスを軽減することにより、パラセタモール誘発性損傷から肝臓を保護する可能性があることを示唆している。
【0129】
アルビノウィスターラットのパラセタモール誘発肝毒性における血清SGOTレベルに対するC.フォルスコリ(Forcslim)の効果:オスのアルビノウィスターラットにおけるパラセタモール誘発肝毒性の血清中のSGOTレベルに対するC.フォルスコリ(Forcslim)の効果。対照は、血清中のSGOTレベルが370±0.56IU/Lであったが、パラセタモール治療後、918±2.10IU/Lに増加した。C.フォルスコリ(Forcslim)を250mg/kgおよび500mg/kgの用量で投与した後、パラセタモール中毒ラットの体重は698±1.20IU/Lおよび558±1.4IU/Lにそれぞれ減少した(表-12)。
【0130】
アルビノウィスターラットのパラセタモール誘発肝毒性における血清総ビリルビンレベルに対するC.フォルスコリ(Forcslim)の効果:パラセタモールの血清中レベルビリルビン合計でC.フォルスコリの効果は、オスのアルビノラットを酔わせる。対照は、血清中のビリルビンレベルが(0.04±0.0003)mg/dLであることを示したが、パラセタモールの後、それは(0.20±0.008)mg/dLに増加した。C.フォルスコリ(Forcslim)を250mg/kg体重および500mg/kg体重の用量でパラセタモール中毒ラットに投与した後、ビリルビンレベルは(0.15±0.01)mg/dLおよび0.11±0.004mg/dLに減少した。ビリルビンレベルの低下は、0.04±0.0003mg/dL対照群でも観察された(表-12)。
【0131】
C.フォルスコリ(Forcslim)治療が肝酵素活性に及ぼす影響:抗酸化酵素活性のための治療法の効果。表12は、肝臓の酸化的損傷を示す肝臓組織のTP、GSH、SOD、およびCAT活性の変化を示している。ラットをパラセタモールに曝露すると、他のグループと比較して、TP(2.83±0.27)、GSH(10±1.1)、SOD(20±0.4)、CAT(41±1.1)(P<0.05)の酵素活性がそれぞれ大幅に低下した。250mg/kg.bwのC.フォルスコリ+PCMを投与されたラットは、それぞれ有意に上昇したレベルのTP(3.51±0.07)、GSH(17±1.19)、SOD(40±1.1)CAT(53.5±0.8)を示した。500mg/kg.bwC.フォルスコリ(Forcslim)+PCMの投与は、TP(4.13±0.25)、GSH(23±0.95)、およびSOD(56±1.6)CAT(58.6±0.88)のレベルの有意な増加を示したパラセタモール群(P<0.05)であるが、対照ではない。対照的に、C.フォルスコリ(Forcslim)の処理は、酵素(TP、GSH、SOD、およびCAT)活性の有意な改善をもたらした(表-12)。
【0132】
本研究は、C.フォルスコリ抽出物(Forcslim)が有意なinvivo肝保護活性を有することを示している。したがって、C.フォルスコリ抽出物は、急性肝障害に対する効果的な保護剤に発展する可能性がある。
【0133】
コレウス・フォルスコリ根(Forcslim)のエタノール抽出物の抗炎症作用
本研究では、FORCSLIMの抗炎症効力は、リポ多糖で評価した(LPSの2μg/ml)をTHP1刺激サイトカインの相対蛍光強度を測定することによって、ヒト末梢血急性単球性白血病細胞株を、インターロイキン10(IL10)フローサイトメトリー分析による。MTT[3(4,5ジメチルチアゾール2イル)2,5ジフェニルテトラゾリウムブロミド]アッセイによって決定されたTHP1細胞の細胞生存率は、24時間の曝露後にそれぞれの細胞株のFORCSLIMの非細胞毒性濃度を特定する期間。FORCSLIMは、潜在的に強力な抗炎症薬として分類されるLPS前刺激細胞におけるIL10の抗炎症性サイトカイン発現を有意に抑制した。中のIL10の平均蛍光強度パーセンテージは、それぞれ対照9.80、LPS 31、70およびC.フォルスコリ25、05である。
【0134】
MTTアッセイ:MTTアッセイは、THP1細胞の生存率を評価するために実行された。ウェルあたり20,000個の細胞を96ウェルプレートに播種し、6.25、12.5、25、50、100μg/mlのC.フォルスコリで24時間処理して、さらなる研究に最適な濃度を決定した。インキュベーション期間後、使用済み培地を除去し、100μlの0.5mg/ml MTT試薬を37℃で4時間添加する。これは、代謝的に活性な細胞によるMTTの減少によりホルマザン結晶が生成される。それらは細胞から放出され、100μlのDMSO(シグマアルドリッチ、USA)を使用して溶解された。MTTアッセイでは、ホルマザンの蓄積は生細胞のミトコンドリア活性を直接反映する。これは、細胞の生存率の間接的な測定値である。プレートをジャイラトリーシェーカーで10~20分間撹拌し、ELISAマイクロプレートリーダー(バイオテク、USA)を使用して570nmで吸光度を測定した。細胞生存率のパーセンテージは、以下の式(数1)を使用して計算される。
【0135】
【数1】
【0136】
抗炎症活性:抗炎症活性を評価するために、THP1-ヒト末梢血急性単球性白血病細胞株を6ウェルプレートで培養し、LPS(2μg/ml)、LPS(2μg/ml)+FORCSLIM(50μg/ml)および任意の処理を行っていない未処理の3つの異なる培養条件で処理した。簡単に説明すると、細胞を2μg/mlのLPSで3時間前刺激して炎症を誘発し、刺激後、細胞を50μg/mlのFORCSLIMで処理するか、2mlのDMEM培地で単独で刺激したLPS(ネガティブコントロール)で処理した。細胞を24時間インキュベートし、遠心分離管(BDバイオサイエンス)に回収し、レミで300×gで5分間遠心分離した。R-8℃で遠心分離し、DPBSで2回洗浄した。ペレット化した細胞を0.5mlのBDCytofix/Cytopermとともに室温で10分間インキュベートし、0.5%ウシ血清アルブミン溶液(1xPBSおよび0.1%アジ化ナトリウム)で洗浄した。細胞を20μlのPEマウス抗ヒトインターロイキン10(IL10)と別々に25℃の暗所で30分間インキュベートし、BDFACSキャリバーフローサイトメーター(BDバイオサイエンス)を使用して発現を測定し、セルクエストプロソフトウェアのバージョン6でデータを分析した。
【0137】
統計分析:すべてのデータはマイクロソフトエクセル2007バージョンを使用して分析され、計算された標準誤差を使用して平均のグラフ表示が作成された。フローサイトメトリーデータはセルクエストプロソフトウェアのバージョン6を使用して分析した。
【0138】
結果:抗炎症活性:
FORCSLIMは、LPSで刺激されたマクロファージ細胞におけるIL10阻害を通じて有意な抗炎症効果を示す。インビトロ細胞株におけるLPS誘発性炎症は、炎症を研究するための標準的なパラダイムを表している。現在の研究は、抗炎症性サイトカインであるIL10の発現を評価することにより、THP-1細胞に対する抗炎症作用を誘発するFORCSLIMの能力を示している。LPS刺激細胞のみで、未処理グループより2~3倍高い発現を示した。しかし、LPS刺激後のFORCSLIM処理細胞は、LPS単独処理細胞よりも低い発現を示していた。IL10コントロール9.80、LPS11.43、FORCSLIM25.05および標準31.70の平均蛍光強度パーセンテージ。この研究の結果はC.フォルスコリの根の抽出物(Forcslim)が炎症関連疾患の治療のための強力で有望な天然化合物であることを有意に示している。
【0139】
図2は、本発明の実施形態によれば、FORCSLIMに24時間曝露続いてLPSで前刺激THP1細胞における平均抗炎症性サイトカイン(IL10)のフローサイトメトリーのヒストグラムである。LPSは陽性対照として機能した(n=3、平均±標準誤差)。
【0140】
HepG2細胞におけるエタノール誘発の酸化損傷のコレウス・フォルスコリのインビトロ肝保護効果(Forcslim)
現在の研究は、HepG2細胞株におけるエタノールに対するそのin vitro肝臓保護活動のためのコレウス・フォルスコリ(FORCSLIM)のエタノール抽出物を評価することを目的とした。これに関して、細胞毒性研究は、阻害濃度50%を決定するために3-(4,5-ジメチルチアゾー/mlの用量が選択された。毒性は、エタノール(100mM)を使用して誘導した。抽出物のインビトロでの肝保護活性は、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、アラニンアミノトランスフェラーゼのような生化学的パラメーターのレベルの変化、および乳酸デヒドロゲナー/mlで最大の保護を伴う用量依存的な細胞保護活性を示した。抽出物のパーセント細胞生存率は、400μg/mlC.フォルスコリ(FORCSLIM)は、より標準的な薬物、シリマリン(50μg/ml)のそれとよく匹敵した、すなわち、70.32%であった。
【0141】
メソッド
化学薬品
HepG2細胞株は、インドのプネにある国立細胞科学センターから入手した。医薬品や化学薬品はさまざまな会社から購入した。詳細は次のとおりである。ダルベッコの改良イーグル培地、シリマリンシグマアルドリッチ、スプルースストリート、セントルイス、中国。FC試薬、生化学キットメルクスペシャリティ・プライベート・リミテッド、ムンバイ、インド。ウシ胎児血清は、インドのムンバイにあるHimedia研究所から購入した。エタノール-常熟陽原化学、中国。使用した他のすべての化学薬品と溶媒は分析グレードのものであった。
【0142】
インビトロ細胞毒性活性の決定:50%細胞毒性濃度(CTC50)はテトラゾリウムアッセイを使用してミトコンドリア合成を推定することによって決定された。 HepG2細胞(5.0×3細胞/ウェル)を、25、50、100、300、1000、および2000μg/mlの濃度のC.フォルスコリ100μlの存在下で72時間96ウェル培養プレートで維持した。インキュベーション期間の終わりに、ウェル内の薬液を廃棄し、50μlの3-(4,5-ジメチルチアゾール2イル)2,5ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)を改変イーグル培地(MEM)フェノールレッドなしで各ウェルに加えた。プレートを穏やかに振とうし、5%CO2雰囲気中37℃で3時間インキュベートした。3時間後、上澄みを除去した。その後、50μlのプロパノールを添加し、プレートを穏やかに振とうして形成されたホルマザンを可溶化し、続いて室温で30分間一定に振とうしながらインキュベートした。吸光度(光学濃度[OD])は、マイクロプレートリーダー(バイオテック・インスツルメンツ社、ウィヌースキ、VT)を用いて540nmで読み取った。パーセントの成長阻害は、以下の式を用いて計算した。
%成長阻害=(正常対照の平均OD-試験群の平均OD/正常対照の平均OD)×100
【0143】
C.フォルスコリ(FORCSLIM)のインビトロ肝保護活性:C.フォルスコリ(FORCSLIM)の肝保護活性は、よく維持されたHepG2細胞を使用して評価された。エタノールを肝毒性物質として使用し、シリマリンを標準的な陽性対照として使用した。摂取したエタノールの毒性濃度は100mMであった。C.フォルスコリ(FORCSLIM)と標準の濃度の違いは、MTTアッセイの結果に基づいている。実験グループは、以下のように3回実施された。
【0144】
グループI(コントロール):
通常のコントロール:細胞を100μlの無血清培地で24時間処理した。
【0145】
ジメチルスルホキシド(DMSO)コントロール:細胞を、DMSO(0.3%v /
【0146】
シリマリンコントロール:/
【0147】
C.フォルスコリ(FORCSLIM)コントロール:/
【0148】
グループII(毒素治療):細胞を100mMエタノールを含む100μlの無血清培地で24時間処理した。
【0149】
グループIII(シリマリン治療):細胞を、50および100μg/mlの濃度のシリマリンを含む100mMエタノールを含む100μlの無血清培地で24時間処理した。
【0150】
グループIVC.フォルスコリ治療(FORCSLIM):/mlの濃度のC.フォルスコリ(Forcslim)を含む100mMエタノーーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、および乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)漏出アッセイが、エコライン診断キットを使用した標準的な方法に従ってすべてのグループに対して実行された。
【0151】
結果:抽出物のインビトロでの肝保護活性、C.フォルスコリ(FORCSLIM)は、研究の結果を表13に示す。本調査はC.フォルスコリ(FORCSLIM)のエタノール抽出物は、肝損傷を誘導したエタノールに対する肝保護効果を示し、そのことを示す。 抽出物のC.フォルスコリ(FORCSLIM)が400μgに///ml)と十分に匹敵した。この研究により、C.フォルスコリ(FORCSLIM)抽出物は、エタノール誘発細胞毒性に対してすべての試験用量で有意な肝保護活性を示したことが明らかになった。
【0152】
【表13】
【0153】
の抗脂肪生成活性を評価するためのinvitroアプローチ
3T3L1細胞株におけるコレウス・フォルスコリ(Forcslim)根エキス
本研究は、抗脂肪生成を決定するために行うだけでなく、抗高脂血症活性は、3T3L1マウス脂肪細胞株を用いて、コレウス・フォルスコリ(Forcslim)で抽出した。MTTアッセイは、抽出物を使用して、3T3L1細胞株に対する細胞生存率の研究を行った。3T3L1細胞株におけるコレウス・フォルスコリの抗高脂血症活性オルリスタットを参照標準として使用した請求膵リパーゼ及びオイルレッドO染色を用いて、脂質蓄積研究の阻害によって評価した。結果C.フォルスコリ(FORCSLIM)は、200μgの濃度で25.82%を示した。これは、細胞生存率が50μgで38.34%のシンバスタチンと比較した場合に高くなった。脂質蓄積は、試験抽出物およびシンバスタチンによってそれぞれ49.98%および33.43%で実質的に阻害されたが、トリグリセリドの分解の阻害による成熟3T3L1脂肪細胞における膵リパーゼの阻害%は、C.フォルスコリ(FORCSLIM)及びオルリスタットに対してそれぞれ、400μgで54.82%および49.83%であることが見出された。
【0154】
細胞株と培地
3T3L1細胞株は、細胞科学国立センター(NCCS)、プネ、インドから入手した。細胞株のストック培養物を、10%を補充したDMEM培地で培養したウシ胎児血清を不活性化し、ペニシリン(100IU/ml)を、ストレプトマイシン(100mg/ml)、及びアンホテリシンB(5 mg/ml)でのCO2雰囲気中で 37℃コンフルエントになるまで。Нe細胞を0.2%トリプシン、PBS溶液中の0.02%EDTAで解離した。すべての実験は、96ウェルマイクロタイタープレート(コーニング、USA)で実施された。
【0155】
3T3L1細胞における植物抽出物のインビトロ細胞生存率の
細胞生存率に対する植物抽出物の効果は、MTTアッセイによって実行された。植物抽出物のインビトロ細胞毒性を試験するために、MTTアッセイは25μgから400μgにまでの範囲の選択された植物の試験抽出物の濃度で細胞生存度を評価するために行った。マイクロタイタープレートの部分単層に、100μlの異なる試験濃度の試験薬を添加した。プレートを5%CO2雰囲気中37℃で24時間インキュベートした。総量の最終濃度が0.5mg/mlになるMTT試薬をウェルに加え、さらに3時間インキュベートした。MTT試薬を100μlのDMSOに交換した。シンバスタチンを陽性対照として使用した。ELISAリーダーを使用して570nmおよび630nmで吸光度を読み取った。IC50値は、線形回帰方程式を使用して決定された。パーセントの成長阻害は、以下の式を用いて計算した。
【0156】
インビトロで3T3L1細胞において、コレウス・フォルスコリ(Forcslim)の抗肥満の研究:
膵臓リパーゼ阻害アッセイ
所定のサンプルの膵リパーゼ阻害活性は、基質としてpニトロフェニルパルミテート(pNPP)を使用して決定される。反応条件下での酵素はpNPPを加水分解して、着色物質であり、410nmでモニターできるpニトロフェノールを放出する。細胞をさまざまな濃度の粗抽出物(25~~/mlで調製した。リパーゼ(0.1 mg)を7ris-bu er(50 mM、pH 8)に溶解し、細胞上清に添加した。混合物を15分間撹拌し、2000rpmで10分間遠心分離した。透明な上澄みを回収した。異なる濃度の所定のサンプル(またはオルリスタット)を0.5mlのリパーゼ溶液と混合した。それを37℃で30分間インキュベートした。次に、1mlの基質pNPP(2プロパノール中3mM)をすべてのチューブに添加した。混合物を37℃で2時間インキュベートした後、その吸光度をブランクに対して410nmで記録した。コントロールには、テストサンプルを除くすべての成分が含まれていた。オルリスタットを陽性対照として使用した。
【0157】
阻害率は、次の式(数2)を使用して計算された。
【0158】
【数2】
【0159】
インビトロで3T3L1細胞において、コレウス・フォルスコリ(FORCSLIM)の抗脂肪生成の研究:
オイルレッドO染色法を、抗脂肪生成の研究のための植物抽出物の試験濃度は細胞毒性試験及び試験で得られた結果に基づいて決定する3T3L1細胞で行ったし、脂肪小滴形成の阻害に対する植物抽出物の効果を決定したオイルレッドO染色法の定量化による。
【0160】
脂質(オイルレッドO)染色:1000μlの細胞懸濁液を、試験剤なしで、必要な細胞密度(ウェルあたり106細胞)で6ウェルプレートに播種した。細胞を約72時間増殖させた。サンプル抽出物と2%不活化FBS濃度を添加したDMEMを作成することにより、1000mcg/mlのストック溶液を調製した。プレートを5%CO2雰囲気中37℃で24時間インキュベートした後、使用済み培地を除去した。
【0161】
細胞固定は、PBSで穏やかに洗浄することにより培地から細胞を除去して行った。10%ホルマリンを各ウェルに加え、30分から1時間インキュベートした。標準的な手順に基づいて細胞染色を行った。吸光度を492nmでELISAリーダーで読み取った。
【0162】
処理済みサンプルのオイルレッドO強度は、次の式を使用して未処理サンプルと比較して計算された。
【0163】
【数3】
【0164】
結果
インビトロで3T3L1細胞中のコレウス・フォルスコリの抗肥満の研究:
膵リパーゼ活性アッセイの目的は、膵リパーゼ活性を阻害することによって体内への脂質吸収を阻害する植物抽出物の能力を知ることであった。膵リパーゼの加水分解によって形成される2つの主な生成物は、脂肪酸と2-モノアシルグリセロールである。膵リパーゼ活性は、肥満の原因として知られているモノグリセリドと遊離脂肪酸の体内への吸収を促進することで作用することが知られている。身体へのC. C.フォルスコリエキス防止の脂質蓄積の膵リパーゼ活性の阻害に。オルリスタットは比較の標準薬として選ばれ、FDAによって承認され、中枢作用性の抗肥満薬とは別に肥満治療に利用できる。この抽出物は、膵臓のリパーゼ阻害を介して作用する。未処理の細胞株は0%のリパーゼ阻害活性を示した。オルリスタットは49.83%のリパーゼ阻害活性を示し、抽出物は用量依存的な阻害活性の増加を示した。つまり、50μgで11.68%のリパーゼ阻害活性、400μgで54.82%のリパーゼ阻害活性がそれぞれ報告された(表14および15)。
【0165】
図3は本発明の実施形態による、20X,倍でのMTT細胞生存率アッセイの画像を示す。
【0166】
【表14】
【0167】
【表15】
【0168】
【表16】
【0169】
この研究は、3T3L1細胞株を使用して、C.フォルスコリ根のエタノール抽出物(FORCSLIM)のインビトロ抗糖尿病活性を評価することを目的としている。根エキスの細胞毒性効果は3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)アッセイによって決定した。グルコース取り込みを誘導する能力およびグルコーストランスポーター4(GLUT4)のトランスロケーションとの相関は、3T3L1細胞でフローサイトメトリーによって測定した。さらに、C.フォルスコリの根の抽出物(FORCSLIM)のαアミラーゼ活性に対する阻害効果は、比色法によって決定された。さまざまな濃度のC.フォルスコリ根抽出物(FORCSLIM)は、24時間の処理後、3T3L1細胞に対して毒性を示さなかった。根エキスで刺激で、62.34%と3T3L1細胞の76.86%はそれぞれ、グルコース取り込みおよびGLUT4発現を示した。比色分析は、C.フォルスコリの根のエタノー/mlのαアミラーゼ酵素阻害濃度(IC50)値の活性に対して有意な阻害効果を有することを示した。この研究では、C.フォルスコリの根の抽出物(FORCSLIM)が、標準薬のメトホルミンやアカルボースと比較して有望な抗糖尿病効果を示し、3T3L1細胞に対して無毒であったことは明らかである。このように、さらに、抗糖尿病用途での可能な代替治療として推奨するために調べることができる。
【0170】
材料と方法
細胞培養
3T3L1細胞株は、インドのマハラシュトラ州プネにある国立細胞科学センター(NCCS)から入手し、10%FBS、10,000ユニットのペニシリンG、10,000μg/ml硫酸ストレプトマイシンを添加したDMEM(高グルコース)で培養した。 10mM HEPES(4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジンエタンスルホン酸)、37℃、5%CO2雰囲気。
【0171】
細胞毒性アッセイ:C.フォルスコリ(FORCSLIM)の葉抽出物の細胞毒性は、MTTアッセイによって決定された。黄色のテトラゾリウム塩であるMTT(3-(4,5-ジメチルチアゾール-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド)は、生細胞ミトコンドリアによって生成される乳酸デヒドロゲナーゼ酵素の作用によってホルマザン結晶に変換される。ウェルあたり20×104細胞/200μLの密度の3T3L1細胞を、96ウェルプレートに播種し、一晩培養した。使用済み培地を、DMEMで希釈したさまざまな濃度の葉抽出物(25~/ml)と交換し、5%CO2、37℃の温度で24時間インキュベートした。24時間のインキュベーション後、細胞を0.5mg/mlのMTT試薬で処理し、37℃の温度で2時間インキュベーートリーダーで570nmで測定した。細胞生存率は、未処理の細胞を100%生存集団と見なし、次の式を使用して計算した。
【0172】
【数4】
【0173】
グルコース取り込みアッセイ:6ウェルプレートに、3T3L1細胞を2×105細胞/2mlの密度で播種し、5%CO2で37℃で一晩インキュベートした。その後、使用済み培地を除去し、細胞をDPBSで洗浄し、100μMの2NBDGを含む2mlのグルコースを含まない培地で実験化合物および対照で処理し、2時間インキュベートした。処理の終わりに、培地をすべてのウェルから除去し、D-PBSで洗浄した。トリプシン処理によって細胞を回収し、DPBSで洗浄した後、25℃で300×gで5分間遠心分離した。上清を吸引し、細胞を0.5mlのD-PBSに再懸濁した。FACSキャリバー、BDバイオサイエンス社、USAをFL1チャネルで蛍光強度を測定することにより、2NBDGの細胞取り込みを分析し、クエストプロソフトウェアをセルに使用された、BDバイオサイエンス社、USAは、データ分析に使用した。
【0174】
結果
3T3L1細胞株に対するC.フォルスコリ(FORCSLIM)の細胞毒性効果:
所定の試験化合物、様々な濃度でC.フォルスコリ根(FORCSLIM)抽出物は、(25~400μg/ml)で24時間処理した後3T3L1細胞に対する細胞毒性を示さかなった。3T3L1細胞の処理に使用されるC.フォルスコリ根抽出物(FORCSLIM)の濃度とそれぞれの生存率を表17に示す。図4は、3T3L1細胞の細胞生存率は、本発明の実施形態によれば、C.フォルスコリ(FORCSLIM)抽出物および対照薬剤の100μMの異なる濃度で処理した。図5は、試験化合物への曝露後に倒立光学顕微鏡によって撮影された3T3L1細胞の画像を示している。本発明の実施形態による、(A)馴化培地、(B)標準メトホルミン薬(100μ/mlのC.フォルスコリ根(FORCSLIM)抽出物で処理した細胞を24時間。メトホルミンは標準的な抗糖尿病薬であり、インビトロの細胞ベー±SDとして表される[表17]。
【0175】
グルコース取り込みアッセイ
蛍光デオキシグルコシアナログである2NBDGを使用して、3T3L1細胞におけるグルコースの細胞取り込みを調べた。結果は、2-NBDGを取り込んだ細胞の量が、未処理の細胞と比較した場合、C.フォルスコリ抽出物で処理された細胞の集団で多かったことを示した。メトホルミンで-処理された細胞は、2-NBDGの最も高い細胞取り込みを示した。相対平均蛍光強度値を図6図7に示す。図6は、所与の未処理の3T3L1細胞における蛍光2-(N-(7-ニトロベンズ-2-オキサ-1,3-ジアゾール-4-イル)アミノ)-2-デオキシグルコース(2-NBDG)の存在についてのオーバーレイされた発現グラフ(黒色線)を示し、標準的な薬物処理細胞(メトホルミン、100μM)(赤色線)、および、本発明の実施形態による、100μg/mLのC.フォルスコリ根抽出物(FORCSLIM)処理細胞(緑色線)を示す。図7は、所与の未処理の3T3L1細胞(黒色の線)、および、標準的な薬物処理細胞(メトホルミン100μM、赤色の線)、および、本発明の実施形態による、100μg / mLのC.フォルスコリ抽出物(FORCSLIM)処理細胞(緑色の線)の重ね合わせた蛍光強度を示す。
【0176】
フローサイトメトリーによる3T3L1細胞株でのグルコーストランスポーター4(GLUT4)発現研究:フローサイトメトリーによるGLUT4発現研究の統計デーーサイトメトリーによる3T3L1細胞株でのグルコース輸送体4(GLUT4)発現研究を示す。
【0177】
【表17】
【0178】
本発明は、脂肪肝の主な原因である14-デオキシコレオンU化合物を含まないコレウス・フォルスコリ(Forcslim)の抽出物を提供する。本発明は、誘発された肝毒性を防ぎ、したがって、コレウス・フォルスコリ(Forcslim) 抽出物を消費に対して完全に安全にする。コレウス・フォルスコリ(Forcslim)抽出物から14-デオキシコレオンUを完全に除去すると、組成物を安全に摂取できる。したがって、本発明のコレウス・フォルスコリ(Forcslim)抽出物は、副作用なしに、肥満、心血管障害、腺癌などの治療に長期間使用される。
【0179】
本明細書中で用いられる表現や用語は、説明の目的のためであり、限定するものではないのが理解されるべきである。したがって、本明細書の実施形態は好ましい実施形態に関して説明されてきたが、当業者は本明細書の実施形態が、完全な明細書または非仮出願に提示された特許請求の範囲の精神および範囲内で修正して実施できることを認識するであろう。
図1
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図8
【外国語明細書】