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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022067055
(43)【公開日】2022-05-02
(54)【発明の名称】プログラム、方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220422BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220422BHJP
【FI】
G06Q10/06 302
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021134278
(22)【出願日】2021-08-19
(62)【分割の表示】P 2020175562の分割
【原出願日】2020-10-19
(71)【出願人】
【識別番号】517218088
【氏名又は名称】ロジスティックスオペレーションサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】車木 潤一
(72)【発明者】
【氏名】梶島 浩吉
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 修
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】工数の過不足などの情報を算出するシステムにおいて、より一層適切に工数の過不足を算出するプログラム、方法及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、ユーザから所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量及び各作業における仕事能力の指標に関する情報を受け付けるステップと、ユーザから、所定の期間においてユーザが保有する工数に関する情報を受け付けるステップと、受け付けた所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量及び各作業における仕事能力の指標に関する情報と、ユーザが保有する工数に関する情報とに基づいて、工数の過不足に関する情報を特定し、特定した結果をユーザに提示するステップと、を実行させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
ユーザから所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および前記各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報を受け付けるステップと、
前記ユーザから、前記所定の期間において前記ユーザが保有する工数に関する情報を受け付けるステップと、
前記受け付けた前記所定の期間での、前記各拠点の各作業における総作業量、および前記各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報と、前記ユーザが保有する工数に関する情報とに基づいて、前記工数の過不足に関する情報を特定し、
前記特定した結果を前記ユーザに提示するステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記各作業における作業員の仕事能力の指標が、前記作業に従事する1または複数の作業員が時間当たりに処理可能な工数の情報に基づいて特定される、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記プログラムは、前記プロセッサの記憶部に、複数のユーザについての前記所定の期間での、前記各拠点の各作業における総作業量、および前記各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報と、前記複数のユーザが保有する工数に関する情報を保持しており、
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記複数のユーザについての前記所定の期間での、前記各拠点の各作業における総作業量、および前記各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報と、前記複数のユーザが保有する工数に関する情報に基づいて、前記複数のユーザの前記工数の過不足に関する情報を特定し、
前記特定した情報に基づいて、前記工数が過剰となっているユーザの所属する拠点から前記工数が不足しているユーザの所属する拠点とで作業員の融通を行うためのマッチングを行うステップを実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記ユーザまたは前記複数のユーザから前記作業員に関する特定の評価値に関する情報を受け付け、
前記受け付けた評価値に基づいて、前記各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報に所定の係数を乗算するステップを実行させる、請求項1から3のいずれかに記載のプログラム。
【請求項5】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記評価値に基づいて、前記作業員の優先度に関する情報を特定するステップと、
前記マッチングを行うステップにおいて、前記特定した優先度に基づいて、前記作業員の融通を行うためのマッチングを行うステップと、を実行させる、請求項3または4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記評価値に基づいて、前記作業員に特定のオブジェクトを関連付け、
前記評価値の変化に応答して、前記作業員と関連付ける前記オブジェクトを変化させるステップを実行させる、請求項3または4に記載のプログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記拠点ごとに、前記作業員に関連付けた前記オブジェクトの情報に基づいた優先度を特定するステップと、
前記マッチングを行うステップにおいて、前記優先度に基づいて、前記作業員の融通を行うためのマッチングを行うステップと、を実行させる、請求項5または6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記ユーザまたは前記複数のユーザから前記拠点に関する特定の評価値に関する情報を受け付けるステップと、
前記評価値に基づいて、前記拠点の優先度に関する情報を特定し、
前記マッチングを行うステップにおいて、前記優先度に基づいて、前記作業員の融通を行うためのマッチングを行うステップと、を実行させる、請求項3または4に記載のプログラム。
【請求項9】
前記特定の評価値として、前記拠点の人間関係、拠点内外の設備の充実度、立地、の少なくとも1つに関する評価値の情報を受け付ける、請求項7に記載のプログラム。
【請求項10】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
前記作業員の融通を行うためのマッチングを行った結果に関する情報を取得し、
前記取得した結果に基づいて、前記作業員の融通を行うためのマッチングに関する費用の情報を特定するステップと、
前記費用の情報を前記ユーザまたは前記複数のユーザに提示するステップと、を実行させる、請求項3から9のいずれかに記載のプログラム。
【請求項11】
プロセッサを備えるコンピュータによって実行する方法であって、
前記方法は、前記プロセッサに、
ユーザから所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および前記各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報を受け付けるステップと、
前記ユーザから、前記所定の期間において前記ユーザが保有する工数に関する情報を受け付けるステップと、
前記受け付けた前記所定の期間での、前記各拠点の各作業における総作業量、および前記各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報と、前記ユーザが保有する工数に関する情報とに基づいて、前記工数の過不足に関する情報を特定し、
前記特定した結果を前記ユーザに提示するステップと、を実行する、方法。
【請求項12】
制御部を備える情報処理装置であって、前記制御部が、
ユーザから所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および前記各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報を受け付けるステップと、
前記ユーザから、前記所定の期間において前記ユーザが保有する工数に関する情報を受け付けるステップと、
前記受け付けた前記所定の期間での、前記各拠点の各作業における総作業量、および前記各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報と、前記ユーザが保有する工数に関する情報とに基づいて、前記工数の過不足に関する情報を特定し、
前記特定した結果を前記ユーザに提示するステップと、を実行する、情報処理装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、方法、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従業員のシフトなどの情報から、工数の過不足などの情報を算出するシステムが知られている。
【0003】
特許文献1には、勤務時間帯とスキル毎の必要な作業者数とを示した想定シフト情報と、過去の勤務時間帯とスキル毎の作業者数とを示した勤務シフト情報と、に基づいて、作業者の過不足が予測される勤務時間帯を導出する導出手段と、導出手段に導出された作業員の過不足が予測される勤務時間帯を識別可能な想定シフト表を表示手段に表示させる表示制御手段と、を備える勤務シフト管理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-160113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
工数の過不足などの情報を算出するシステムにおいて、より一層適切に工数の過不足を算出する技術が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態によると、プロセッサを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、ユーザから所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報を受け付けるステップと、ユーザから、所定の期間においてユーザが保有する工数に関する情報を受け付けるステップと、受け付けた所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報と、ユーザが保有する工数に関する情報とに基づいて、工数の過不足に関する情報を特定し、特定した結果を前記ユーザに提示するステップと、を実行させる、プログラム。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、工数の過不足などの情報を算出するシステムにおいて、より一層適切に工数の過不足を算出する技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】システム1全体の構成を示すブロック図である。
図2】端末装置10の機能的な構成を示す図である。
図3】サーバ20の機能的な構成を示す図である。
図4】サーバ20の記憶部に記憶されている拠点情報データベース、作業員情報データベース、作業情報データベース、のデータ構造である。
図5】サーバ20が、ユーザから所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および各作業における仕事能力の指標に関する情報と、所定の期間においてユーザが保有する工数に関する情報を受け付け、工数の過不足に関する情報特定し、その後、他のユーザの工数の過不足に関する情報とに基づいて、工数が過剰となっているユーザの所属する拠点から工数が不足しているユーザの所属する拠点とで作業員の融通を行うためのマッチングを行う処理を示すフローチャートである。
図6】サーバ20が、マッチング後にユーザから各種項目への評価値などに関する情報を受け付け、受け付けた情報に基づいて評価値などの情報を更新する処理を示すフローチャートである。
図7】端末装置10が、ユーザに工数の過不足の情報を表示する際の画面例である。
図8】端末装置10が、ユーザにカレンダー形式でマッチングの状況を表示する際の画面例である。
図9】端末装置10が、ユーザから工数のマッチングの申請を受け付ける際の画面例を示す。
図10】端末装置10が、ユーザに拠点などの評価情報を表示する際の画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0010】
<1 システム全体の構成図>
図1は、第1の実施の形態におけるシステム1の全体の構成を表している。
【0011】
図1に示すように、システム1は、端末装置と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して通信接続する。
【0012】
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCにより実現される。この他に、端末装置10は、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などとしてもよい。図1に端末装置10として示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0013】
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、LAN(Local Area Network)ケーブルを利用した有線接続、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することによりネットワーク80に接続される。
【0014】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0015】
サーバ20は、拠点、作業員、作業それぞれに関連する各種情報を管理する。
【0016】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0017】
本実施形態において、各装置(端末装置、サーバ等)を情報処理装置として把握することもできる。すなわち、各装置の集合体を1つの「情報処理装置」として把握することができ、システム1を複数の装置の集合体として形成してもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るシステム1を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はシステム1に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
【0018】
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、実施の形態1のシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、アンテナ111と、アンテナ111に対応する第1無線通信部121と、アンテナ112と、アンテナ112に対応する第2無線通信部122と、記憶部16と、メモリ15と、プロセッサ19と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス131を含む)と、ディスプレイ132と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、を含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0019】
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0020】
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0021】
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調、および周波数変換を行い、受信信号をプロセッサ19へ与える。
【0022】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス131を含む。タッチ・センシティブ・デバイス131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作としてプロセッサ19へ出力する。
【0023】
ディスプレイ132は、プロセッサ19の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0024】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号をプロセッサ19へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0025】
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。例えば、ある局面において、システム1は、ユーザの位置情報から拠点の情報を特定することで、工数のマッチングにおいて、位置情報が近い拠点同士でのマッチングを優先して行ってもよい。これにより、ユーザは、近い拠点から優先して作業員を融通することができる。そのため、作業員に対する移動の負担などが軽減できる。
【0026】
カメラ160は、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、カメラ160の前にいるユーザの画像を撮影するカメラである。
【0027】
記憶部16は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部16は、ユーザ情報161を記憶する。
【0028】
ユーザ情報161は、端末装置10を操作するユーザの年齢、所属拠点、職位、勤務年数などの情報である。一連の過不足算出およびマッチングにおいて、端末装置10は、工数の過不足の情報、マッチングの結果などをユーザに提示する際、当該ユーザの情報に基づいて、適切な情報をユーザに提示する。具体的には、端末装置10は、操作者が作業員を管理・監督する立場のユーザであるか、または作業者である場合それぞれにおいて、異なる画面を表示してもよい。例えば、端末装置10は、操作者が作業員を管理・監督する立場のユーザの場合、工数の情報、作業員の評価に関する情報等を表示してもよい。このとき、端末装置10が、操作者がどのような立場のユーザであるかを判別する方法として、システム1が提供するプログラムへのログイン情報等に基づいていてもよい。
【0029】
プロセッサ19は、記憶部16に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。プロセッサ19は、例えばアプリケーションプロセッサである。プロセッサ19は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部191と、送受信部192と、データ処理部193と、報知制御部194としての機能を発揮する。
【0030】
入力操作受付部191は、入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
【0031】
送受信部192は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0032】
データ処理部193は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0033】
報知制御部194は、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等の、情報をユーザに報知する処理を行う。
【0034】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0035】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0036】
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、拠点情報データベース2021と、作業員情報データベース2022と、作業情報データベース2023等を記憶する。
【0037】
拠点情報データベース2021は、作業員が業務に従事する拠点の各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0038】
作業員情報データベース2022は、業務に従事する作業員の各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0039】
作業情報データベース2023は、作業員が従事する作業の各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0040】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0041】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0042】
拠点情報取得モジュール2033は、作業員が業務に従事する拠点の各種情報を取得する。
【0043】
作業員情報取得モジュール2034は、業務に従事する作業員の各種情報を取得する。
【0044】
作業情報取得モジュール2035は、作業員が従事する作業の各種情報を取得する。
【0045】
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶する拠点情報データベース2021、作業員情報データベース2022、作業情報データベース2023のデータ構造を示す図である。
【0046】
図4に示すように、拠点情報データベース2021は、項目「拠点ID」と、項目「拠点名」と、項目「エリア」と、項目「保有工数」と、項目「拠点評価」と、項目「オブジェクト」と項目「評価詳細」等を含む。
【0047】
項目「拠点ID」は、作業員が業務に従事する拠点それぞれを識別する情報である。
【0048】
項目「拠点名」は、拠点の名称を示す。具体的には、拠点名は、営業所、支店、倉庫など、拠点の属性を識別するための名称の情報を示してもよい。例えば、拠点ID「P001」は拠点名「A倉庫」であることを示す。
【0049】
項目「エリア」は、拠点が存在するエリアに関する情報を示す。具体的には、当該拠点が存在する都道府県、市区町村などの情報を示してもよい。例えば、拠点ID「P001」はエリア「AA」であることを示す。
【0050】
ある局面において、サーバ20は、当該情報と、ユーザの位置情報とを関連付けて、位置が最も近い拠点の作業員を優先してマッチングさせるなどの処理を行ってもよい。
【0051】
これにより、ユーザは、距離が近い作業員を優先して融通されるため、作業員の移動の負担などを軽減することができる。
【0052】
項目「保有工数」は、各拠点で保有する工数に関する情報を示す。具体的には、サーバ20は、当該情報を作業員の人数に関する情報として保持していてもよい。例えば、拠点ID「P001」は保有工数「10人」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該情報を、フルタイムで業務に従事する作業員の情報と、パートタイム等でスポット的に業務に従事する作業員の情報とに基づいて特定してもよい。すなわち、サーバ20は、フルタイムで従事する作業員の工数を「1人」スポット的に従事する作業員の工数を「0.5人」等と定義し、これらの情報に基づいて、各拠点における保有工数の情報を特定してもよい。また、ある局面において、サーバ20は、心身に何らかのハンディキャップを抱えている作業員に対しても同様に特定の工数の定義を設定し、特定した情報に基づいて保有工数を特定してもよい。
【0053】
これにより、サーバ20は、単純な作業員の人数ではなく、実際に作業が可能な時間などの情報に基づいて工数を特定することができる。そのため、ユーザは、適切な工数の過不足の情報に基づいて作業員の管理をすることができる。
【0054】
また、ある局面において、サーバ20は、ユーザから、作業員の勤怠状況(例えば、日々の作業員の出勤日、作業が可能な時間帯、休暇取得日などの情報)に関する情報を受け付け、受け付けた情報に基づいて保有工数の情報を特定してもよい。例えば、サーバ20は、当日体調不良の作業員が発生し欠勤する等の情報をユーザから受け付け、受け付けた情報に基づいて当日の工数の情報を更新する。その後、サーバ20は、更新した工数の情報に基づいて、工数の過不足に関する情報を特定してもよい。他にも、サーバ20は、作業が可能な時間帯が連続していない(途中別件で不在になるなど)などの情報を受け付け、受け付けた情報に基づいて工数を特定し、過不足を特定してもよい。すなわち、サーバ20は、作業が可能な時間帯が連続していない場合には、作業前後の時間を実働時間から除外し、実際の作業時間を推定することで、工数を特定し、過不足を特定してもよい。加えて、サーバ20は、作業員の勤怠状況として、ユーザの指定する所定の期間における勤怠情報を受け付けてもよい。例えば、ある作業員が休職するなどの事態が発生した場合に、サーバ20は、ユーザから当該作業員の休職期間に関する情報を受けつけ、受け付けた情報に基づいて保有工数の情報を特定してもよい。
【0055】
これにより、ユーザは、当日の突発的な欠員、数値上は充足していても実働時間は不足している、数週間、数か月単位で欠員が発生する、等、日々作業現場で起こり得る様々な状況に応じて過不足の情報を把握することができる。そのため、ユーザは、日々適切に作業員を管理することができる。
【0056】
項目「拠点評価」は、各拠点の評価に関する情報を示す。具体的には、サーバ20は、各拠点に関して、ユーザによる評価(点数、評価コメントなど)を受け付け、受け付けた結果に基づいて当該情報を特定してもよい。また、当該情報は、数字による点数表示でもよく、限定されない。例えば、拠点ID「P001」は、拠点評価「A+」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、後述する項目「評価詳細」等にユーザが入力した情報を取得し、取得した情報に基づいて拠点評価を更新してもよい。ある局面において、サーバ20は、拠点評価の情報に基づいて、各拠点に対し、マッチングへの優先度を特定し、特定した優先度に基づいて、マッチングを行ってもよい。
【0057】
これにより、ユーザは、常に最新の拠点の評価情報を知ることができるため、適切に拠点ごとの業務改善などの検討をすることができる。また、ユーザは、評価の高い拠点から優先してマッチングを受けることができ、作業員のモチベーション維持なども期待できる。加えて、ユーザは、評価の低い拠点に関する情報から、環境の改善などの施策を検討することができる。
【0058】
項目「オブジェクト」は、拠点ごとに関連づけられた、特定のオブジェクトに関する情報を示す。具体的には、サーバ20は、拠点評価等の情報に基づいて、予めサーバ20の記憶部に保持されているオブジェクトの情報と関連付け、当該情報を特定してもよい。例えば、拠点ID「P001」は、オブジェクト「城」であること示す。このとき、関連付けられるオブジェクトの情報は限定されず、建造物でもよいし、特定のキャラクター等であってもよい。
【0059】
これにより、ユーザは、各拠点に関し、拠点評価とオブジェクトの情報とを関連付けて認識することができる。そのため、ユーザは、各拠点を視覚的にできるため、作業員が忌避する傾向のある拠点がどのようなオブジェクトと関連されているか、等を把握することができる。
【0060】
項目「評価詳細」は、各拠点の評価の詳細情報を示す。具体的には、当該情報は、ユーザから受け付けた各拠点の評価に関するコメントの情報等を示してよい。例えば、拠点ID「P001」は、評価詳細「現場がきれい、設備充実」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該情報を受け付けた日時に関する情報を取得し、当該情報と関連付け、当該情報を新たに受け付けた時に、日付の情報に基づいて当該情報を更新してもよい。
【0061】
これにより、ユーザは、拠点の詳細な評価情報を確認することができ、どのような業務改善が必要か、などを把握することができる。そのため、今後の更なる業務改善を適切に検討することができる。
【0062】
図4に示すように、作業員情報データベース2022は、項目「作業員ID」と、項目「所属拠点」と、項目「KPI係数」と、項目「評価値」と、項目「オブジェクト」と、項目「活用タイプ」と、項目「評価詳細」と、項目「保有免許など」と、項目「実績」と、項目「実績評価」と、項目「コメント」等を含む。
【0063】
項目「作業員ID」は、業務に従事する作業員それぞれを識別する情報を示す。
【0064】
項目「所属拠点」は、作業員それぞれが所属する拠点の情報を示す。例えば、作業員ID「M001」は、所属拠点「P001」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、マッチングを行う際、当該情報に基づいて、距離の近い拠点同士を優先してマッチングしてもよい。
【0065】
項目「KPI係数」は、作業員のKPI(Key Performance Indicator)に対する係数を示す情報を示す。具体的には、サーバ20は、作業員の性格、特定の作業に対する適正などの情報に基づいて、当該情報を特定し、工数の特定時に、当該係数を乗算し補正してもよい。例えば、作業員ID「M001」は、KPI係数「×1.0」であることを示す。
【0066】
ここで、サーバ20が工数を特定する方法について例示する。サーバ20が、端末装置10から各作業における総作業量の情報と、作業に従事する1または複数の作業員が時間当たりに処理可能な工数の情報に基づいた仕事能力の指標であるKPIの情報を取得する。このとき、サーバ20が取得するKPIの情報は作業を行うグループ(ユニットと呼称してもよい)ごとに設定した標準的なKPIの情報であってもよい。その後、サーバ20は、取得したこれらの情報に基づいて、当該作業を完了するのに必要な時間などの情報を特定し、特定した情報と、保有している当日の工数とに基づいて作業員の過不足を特定する。このとき、サーバ20は、KPI係数に基づいて、必要な工数の情報を補正してもよい。すなわち、KPI係数が1.0倍より低い値を持つ作業員をアサインするときには、通常よりも多くの工数が必要であるとの情報を特定してもよい。
【0067】
これにより、ユーザは、作業員の作業能力等に基づいて、作業を遅滞なく完了させるために必要な工数を知ることができる。そのため、ユーザは、適切な拠点に適切な作業員をアサインさせることができる。
【0068】
項目「評価値」は、作業員それぞれの評価値に関する情報を示す。具体的には、サーバ20は、各作業員に関して、ユーザによる評価(点数、評価コメントなど)を受け付け、受け付けた結果に基づいて当該情報を特定してもよい。作業員ID「M001」は、評価値「A++」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該情報を受け付けた日時に関する情報を取得し、当該情報と関連付け、当該情報を新たに受け付けた時に、日付の情報に基づいて当該情報を更新してもよい。ある局面において、サーバ20は、評価値に基づいて、作業員それぞれに対しての優先度等を特定し、当該優先度に基づいてマッチングを行ってもよい。
【0069】
項目「オブジェクト」は、作業員ごとに関連づけられた、特定のオブジェクトに関する情報を示す。具体的には、サーバ20は、評価値等の情報に基づいて、予めサーバ20の記憶部に保持されているオブジェクトの情報と関連付け、当該情報を特定してもよい。例えば、作業員ID「M001」は、オブジェクト「ライオン」であること示す。このとき、関連付けられるオブジェクトの情報は限定されず、建造物でもよいし、特定のキャラクター等であってもよい。ある局面において、サーバ20は、オブジェクトの情報に基づいて、マッチング先の拠点または作業に対する優先度を特定し、当該優先度に基づいてマッチングを行ってもよい。
【0070】
項目「活用タイプ」は、作業員それぞれを活用するのに適したタイプの情報を示す。具体的には、サーバ20は、作業員の性格、能力などに基づき、当該情報を特定してもよい。例えば、作業員ID「M001」は、活用タイプ「指揮、組立」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該情報に基づいてマッチングを行ってもよい。
【0071】
これにより、ユーザは、作業員の性格、能力などに応じて適切な拠点での作業をアサインすることができる。
【0072】
項目「評価詳細」は、各作業員の評価の詳細情報を示す。具体的には、当該情報は、ユーザから受け付けた各作業員の評価に関するコメントの情報等を示してよい。例えば、作業員ID「M001」は、評価詳細「周囲への気配り、指示が上手」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該情報を受け付けた日時に関する情報を取得し、当該情報と関連付け、当該情報を新たに受け付けた時に、日付の情報に基づいて当該情報を更新してもよい。
【0073】
項目「保有免許など」は、作業員それぞれが保有する免許などの情報を示す。具体的には、当該項目は、作業に必要な機械・装置などを駆動させるための免許、資格などの情報を示していてもよい。例えば、作業員ID「M001」は、保有免許など「衛生管理者」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該情報を参照し、特定の免許、資格などが必要な作業に対する作業員のマッチングを行ってもよい。
【0074】
これにより、ユーザは、免許、資格の有無に応じた作業へのアサインなどを行うことができる。
【0075】
項目「実績」は、作業員がマッチング先の業務に従事した実績に関する情報を示す。具体的には、サーバ20は、当該情報を、後述する作業情報データベース2023における作業IDに関連する情報と紐づけていてもよい。例えば、作業員ID「M001」は、実績「W002」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該情報に基づいて、過去に従事した経験のある作業に対し優先的にマッチングを行ってもよい。
【0076】
項目「実績評価」は、作業員がマッチング先の業務に従事した実績に対する評価値の情報を示す。具体的には、サーバ20は、ユーザから、作業員がマッチング先で作業に従事したときの評価値に関する情報を取得してもよい。例えば、作業員ID「M001」は、実績評価「80」であることを示す。このとき、評価値は、数値による評価でも良いし、「A」などの文字、記号などによる評価でも良い。
【0077】
項目「コメント」は、作業員がマッチング先の業務に従事した実績に対するコメントの情報を示す。具体的には、サーバ20は、ユーザから、作業員がマッチング先で作業に従事したときの評価コメントに関する情報を取得してもよい。例えば、作業員ID「M001」は、コメント「応援先での指揮が適切」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該コメントの情報と、前述の実績評価の情報とに基づいて、作業員の評価値を更新し、関連するオブジェクトの情報を特定してもよい。
【0078】
ある局面において、当該情報は作業員の教育などの場面で使われ得る。ユーザ、特に作業員を管理・監督するユーザは、当該情報に基づいて、作業員のマッチング先での作業状況を把握することができる。そのため、作業員を管理・監督するユーザは、オブジェクトの情報と、当該実績の情報とに基づいて、より適切な拠点、作業内容に作業員をアサインすることができる。
【0079】
図4に示すように、作業情報データベース2023は、項目「作業ID」と、項目「拠点ID」と、項目「作業内容」と、項目「標準KPI」と、項目「物量」と、項目「作業評価」と、項目「評価詳細」と、項目「オブジェクト」と、項目「推奨作業員属性」と、項目「NG作業員属性」等を含む。
【0080】
項目「作業ID」は、作業員が従事する作業それぞれを識別する情報を示す。
【0081】
項目「拠点ID」は、作業IDと紐づけられた拠点の情報を示す。例えば、作業ID「W001」は、拠点ID「P001」と紐づけられていることを示す。
【0082】
項目「作業内容」は、作業内容の詳細に関する情報を示す。例えば、作業ID「W001」は、作業内容「組立、荷積み」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該情報に基づいて、適切な作業員をマッチングさせてもよい。
【0083】
項目「標準KPI」は、作業ごとに設定された標準的なKPIの情報を示す。具体的には、標準KPIは、作業それぞれを遅滞なく完了させるために必要とされる、当該作業を行うグループに設定される標準的なKPIの値を示していてもよい。例えば、作業ID「W001」は、標準KPI「6工数/hr」であることを示す。ある局面において、サーバ20は当該情報と、後述する物量の情報と、拠点の工数の情報とに基づいて、工数の過不足に関する情報を特定してもよい。
【0084】
これにより、ユーザは、作業量とKPIなどの情報に基づいて、各作業における工数の過不足を把握することができる。
【0085】
項目「物量」は、作業の物量に関する情報を示す。具体的には、当該項目は、搬入する荷物の量、検査する物品の量などの情報を示していてもよい。例えば、作業ID「W001」は、物量「500」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、作業途中の物量に関する情報を受け付け、受け付けた情報に基づき、工数の過不足の情報を特定し、マッチングを行ってもよい。
【0086】
これにより、ユーザは、作業途中で不測の事態(例えば、作業員が体調不良で早退するなど)が生じたときに、対応可能な拠点から作業員の融通を受けることができる。
【0087】
項目「作業評価」は、作業それぞれの評価値に関する情報を示す。具体的には、サーバ20は、各作業に関して、ユーザによる評価(点数、評価コメントなど)を受け付け、受け付けた結果に基づいて当該情報を特定してもよい。作業ID「W001」は、評価値「C」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該情報を受け付けた日時に関する情報を取得し、当該情報と関連付け、当該情報を新たに受け付けた時に、日付の情報に基づいて当該情報を更新してもよい。
【0088】
項目「評価詳細」は、各作業の評価の詳細情報を示す。具体的には、当該情報は、ユーザから受け付けた各作業の評価に関するコメントの情報等を示してよい。例えば、作業ID「W001」は、評価詳細「常時物量過剰」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該情報を受け付けた日時に関する情報を取得し、当該情報と関連付け、当該情報を新たに受け付けた時に、日付の情報に基づいて当該情報を更新してもよい。
【0089】
これにより、ユーザは、各作業の実態に関する情報を把握することができるため、作業員への負荷が過剰にならないような施策の検討などを行うことができる。また、ある局面において、ユーザは、当該情報に基づいて、理論上の適正値よりも多い人数の作業員をアサインするなどの検討も行うことができる。
【0090】
項目「オブジェクト」は、作業ごとに関連づけられた、特定のオブジェクトに関する情報を示す。具体的には、サーバ20は、評価値等の情報に基づいて、予めサーバ20の記憶部に保持されているオブジェクトの情報と関連付け、当該情報を特定してもよい。例えば、作業ID「W001」は、オブジェクト「山」であること示す。このとき、関連付けられるオブジェクトの情報は限定されず、建造物でもよいし、特定のキャラクター等であってもよい。
【0091】
項目「推奨作業員属性」は、作業をするうえで推奨される作業員の属性に関する情報を示す。具体的には、サーバ20は、作業に適した性格、能力に関する情報を取得し、取得した情報と、作業員情報データベース2022とに基づいて、当該情報を特定してもよい。この時、サーバ20は、特定した結果として、作業員情報データベース2022の各種情報、例えば項目「評価値」の情報、項目「オブジェクト」の情報等と関連付けてもよい。例えば、作業ID「W001」は、推奨作業員属性「イルカ、ライオン」であること示す。
【0092】
項目「NG作業員属性」は作業をするうえで避けるべき作業員の属性に関する情報を示す。具体的には、サーバ20は、作業に適さない性格、能力に関する情報を取得し、取得した情報と、作業員情報データベース2022とに基づいて、当該情報を特定してもよい。この時、サーバ20は、特定した結果として、作業員情報データベース2022の各種情報、例えば項目「評価値」の情報、項目「オブジェクト」の情報等と関連付けてもよい。例えば、作業ID「W001」は、NG作業員属性「なまけもの」であること示す。
【0093】
これにより、ユーザは、作業ごとに適した作業員、適さない作業員の情報に基づいて作業員をアサインすることができるため、効率的に作業を進めることができる。
【0094】
ある局面において、サーバ20は、一連のマッチングを行った結果に基づいて、発生した費用に関する情報を特定することとしてもよい。すなわち、サーバ20は、マッチングにより融通を行った作業員の工数に対する費用(融通費用として、所定の係数を乗算してもよい)、交通費、マッチング先へのインセンティブなどの情報を特定してもよい。また、ある局面において、当該情報は、外部の会計ソフトなどと関連付けられていてもよい。
【0095】
これにより、ユーザは、マッチングの結果を会計ソフトによって一括で管理することができるため、効率的に経理管理をすることができる。
【0096】
<3 動作>
以下、システム1が、ユーザから所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および各作業における仕事能力の指標に関する情報と、所定の期間においてユーザが保有する工数に関する情報を受け付け、工数の過不足に関する情報特定し、その後、他のユーザの工数の過不足に関する情報とに基づいて、工数が過剰となっているユーザの所属する拠点から工数が不足しているユーザの所属する拠点とで作業員の融通を行うためのマッチングなどを行う処理について説明する。
【0097】
図5は、サーバ20が、ユーザから所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および各作業における仕事能力の指標に関する情報と、所定の期間においてユーザが保有する工数に関する情報を受け付け、工数の過不足に関する情報特定し、その後、他のユーザの工数の過不足に関する情報とに基づいて、工数が過剰となっているユーザの所属する拠点から工数が不足しているユーザの所属する拠点とで作業員の融通を行うためのマッチングを行う処理を示すフローチャートである。
【0098】
ステップS501において、端末装置10のプロセッサ19は、ユーザから下記情報を受け付ける。
(1)所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、
(2)各作業における仕事能力の指標に関する情報、
(3)所定の期間においてユーザが保有する工数に関する情報、等。
ここで、所定の期間は、ユーザが指定した任意の期間、時間帯、時間幅などを示し、限定されない。例えば、所定の期間は、1日単位、1週間単位、1か月単位といった期間単位でも良いし、1日の中の特定の時間帯、例えば朝9時から12時といった時間帯でも良いし、合計100時間といった時間幅でも良い。
端末装置10のプロセッサ19は、受け付けた情報をサーバ20に送信する。
【0099】
ステップS551において、サーバ20は、受け付けた情報に基づいて、工数の過不足に関する情報を特定し、端末装置10に送信する。ある局面において、サーバ20は、工数の過不足に関する情報とともに、どのような性格、能力をもつ作業員をアサインすることが好ましいか、等の情報を端末装置10に送信してもよい。
【0100】
ステップS502において、端末装置10は、特定した結果を、ディスプレイ132等に表示することで、過不足の情報をユーザに提示する。ある局面において、端末装置10は、過不足の情報とともに、どのような作業員をアサインすることが望ましいか等の情報を、作業員と関連付けられたオブジェクトの画像としてユーザに提示してもよい。
【0101】
ステップS503において、端末装置10のプロセッサ19は、作業員の融通に関する申請(過剰拠点から不足拠点への斡旋または不足拠点から過剰拠点への応援要請など)の情報をサーバ20に送信する。ある局面において、端末装置10のプロセッサ19は、当該申請をサーバ20に送信するとき、ユーザから作業に適した作業員の性格などの情報の入力を受け付けてもよい。
【0102】
ステップS552において、サーバ20は、受け付けた情報に基づいて、工数が過剰となっているユーザの所属する拠点から工数が不足しているユーザの所属する拠点とで作業員の融通を行うためのマッチングを行う。ある局面において、サーバ20は、端末装置10から作業に適した作業員の性格などを取得し、取得した情報に基づいて、マッチングする作業員の所属する拠点を優先してマッチングしてもよい。また、ある局面において、サーバ20は、ユーザの位置情報を取得し、最も近い位置にある拠点を優先的にマッチングさせるなどの処理を行ってもよい。
【0103】
これにより、サーバ20は、単純な工数の過不足によるマッチングだけでなく、作業員の性格。拠点の位置情報などの情報に基づいて、マッチングを行うことができる。
【0104】
ステップS553において、サーバ20は、マッチングを行った結果を端末装置10に送信する。
【0105】
ステップS504において、端末装置10のプロセッサ19は、サーバ20から受信したマッチングの結果を、ディスプレイ等に表示することでユーザに提示する。
【0106】
図6は、サーバ20が、マッチング後にユーザから各種項目への評価値などに関する情報を受け付け、受け付けた情報に基づいて評価値などの情報を更新する処理を示すフローチャートである。
【0107】
ステップS601において、端末装置10のプロセッサ19は、マッチング後、ユーザから受け付けた以下の情報をサーバ20に送信する。
(1)拠点の評価情報、
(2)作業員の評価情報、
(3)作業の評価情報、等。
この時、端末装置10のプロセッサ19は、端末装置10を操作しているユーザの情報に基づいて、確認、入力可能な情報を限定してユーザに提示してもよい。
【0108】
これにより、ユーザは、立場に応じた情報の確認および情報の入力をすることができる。そのため、各ユーザは、立場の異なるユーザに知られてはいけない評価の情報等を安心して入力することができる。
【0109】
ステップS651において、サーバ20は、取得した評価情報に基づいて、対応する情報の評価値などを更新する。具体的には、サーバ20は、サーバ20の記憶部202に保持されている各種データベースの評価に関する項目を更新することとしてもよい。例えば、サーバ20は、拠点の評価情報を取得したとき、拠点情報データベース2021において、対応する拠点の項目「拠点評価」等の情報を更新する。
【0110】
サーバ20は、更新した評価値に基づいて、対応するオブジェクトと関連付ける。
【0111】
サーバ20は、更新した評価情報を端末装置10に送信する。
【0112】
端末装置10のプロセッサ19は、サーバ20から受信した結果を、ディスプレイ132等に表示することでユーザに提示する。
【0113】
これにより、ユーザは、常に最新の評価情報を参照することができる。また、このとき、ユーザは、過去の評価情報を確認してもよい。これにより、ユーザは、過去の評価情報を参照することで、どの施策が評価値の向上に結び付いたか、等を把握することができる。
【0114】
<4 画面例>
図7図10は、端末装置10に表示される画面例を示す図である。
【0115】
図7は、図5におけるステップS501、ステップS551、およびステップS501に対応しており、端末装置10が、ユーザに工数の過不足の情報を表示する際の画面例である。
【0116】
図7において、ユーザ表示画面701は、端末装置10がユーザに工数の過不足の情報等を表示する画面を示す。ユーザは、当該画面を参照することで、拠点の情報、工数の過不足の状況などを把握することができる。
【0117】
基本情報画面702は、各拠点の基本情報を表示する画面を示す。具体的には、端末装置10は、拠点を識別する情報、作業の内容などの情報を当該画面に表示してもよい。例えば、項目「部署」は、拠点の情報を示し、当該画面例では「A倉庫」であることを示す。項目「業務」は、その拠点における作業内容の情報を示し、当該画面例では「仕分け」であることを示す。項目「日付」は、作業を行う日付、またはユーザの指定した所定の期間に関する情報を示し、当該画面例では「2020/6/1~2020/6/1」であることを示す。当該日付は、1日単位に限定されず、1週間単位、1か月単位など、複数の日付をまたいで設定されていてもよい。項目「基礎データ」は、表示されている拠点の基礎的な情報を示す。項目「基礎データ」は、当該画面例では、保有工数「9.0」、標準KPI「20.0」、処理能力/日「180」であることを示す。
【0118】
過不足情報欄703は、当該拠点において、ユーザにより作業員の勤務人数、作業量等の情報の入力を受け付け、受け付けた情報に基づいて、工数の過不足等に関する情報をユーザに表示する欄を示す。具体的には、端末装置10は、当該拠点における、所定の期間での作業量、勤務する作業員の人数などの情報と、当該情報に基づいた、工数の過不足の情報などを当該欄に表示していてもよい。また、当該欄には、サーバ20が保持している各種データベースの情報の一部を表示していてもよい。
【0119】
例えば、項目「ID」は拠点を識別する情報を示し、当該画面例では「P001」であることを示す。
【0120】
項目「日付」は、作業を行う日付の情報を示し、当該画面例では「2020/6/1」であることを示す。
【0121】
項目「出勤(フル)」は、フルタイムで作業に従事する作業員の情報を示し、当該画面例では「10」であることを示す。
【0122】
項目「出勤(パート)」は、パートタイムで作業に従事する作業員の情報を示し、当該画面例では「3」であることを示す。
【0123】
項目「出勤(換算)」は、パートタイムの作業員の情報を、フルタイムの作業員の情報に換算し、フルタイムの作業員の情報に加算した情報を示し、当該画面例では「11.5」であることを示す。
【0124】
項目「物量」は、当日の作業量の情報を示し、当該画面例では「300」であることを示す。
【0125】
項目「進捗(%)」は、作業が既にある程度進んでいた場合の進捗率に関する情報を示し、当該画面例では「10」であることを示す。
【0126】
項目「申請時刻(from)」および、項目「申請時刻(to)」は、工数のマッチングにおいて、作業員に従事してほしい時間に関する情報を示す。
項目「申請時刻(from)」および、項目「申請時刻(to)」は、当該画面例では「11:00」および「17:00」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、ユーザからのマッチングを受け付ける前の工数などの情報から、作業の想定終了時刻に関する情報を特定してもよい。その後、サーバ20は、マッチングにより作業時間が短縮可能な場合には、短縮後の想定終了時刻に関する情報を特定し、特定結果を当該欄に表示してユーザに提示してもよい。
【0127】
これにより、ユーザは、マッチングにより作業員の融通を受ける前後での作業の想定終了時刻を確認することができるため、作業員への過度な負荷を軽減し、適切に工程管理などをすることができる。
【0128】
項目「過不足」は、サーバ20がユーザから取得した各種情報に基づいて特定した工数の過不足に関する情報を示し、当該画面例では「―9.5」であることを示す。
【0129】
これにより、ユーザは、当日の作業量、作業員の人数などの情報に基づき、過不足の情報などを適切に把握することができる。また、当該画面において、表示される過不足情報欄703は1つに限らず、所定の期間ごとに複数表示されていてもよい。これにより、ユーザは各拠点の各期間における過不足の情報を把握することができる。
【0130】
図8は、端末装置10が、ユーザにカレンダー形式でマッチングの状況を表示する際の画面例である。
【0131】
図8において、マッチング状況表示画面801は、各拠点における工数のマッチングの状況をカレンダー形式でユーザに表示する画面を示す。具体的には、端末装置10は、当該画面に、月ごと、週ごとのカレンダーを表示し、各日付における工数マッチングの状況をユーザに表示していてもよい。例えば、当該画面例において、マッチング状況表示画面は、項目「部署」、項目「業務」、項目「〇マッチング済」、項目「△不足あり」、項目「☆未負荷あり」等の情報を含む。ある局面において、端末装置10は、当該画面に、カレンダー上の各日付のうち、工数のマッチング済みの日付について、「〇マッチング済」等を表示してもよい。
【0132】
これにより、ユーザは、カレンダー表示により工数の過不足の情報を俯瞰して確認することができる。そのため、ユーザは、適切に過不足のマッチングのための申請をすることができる。
【0133】
図9は、図5におけるステップS503、ステップS552、ステップS553、およびステップS504に対応しており、端末装置10が、ユーザから工数のマッチングの申請を受け付ける際の画面例を示す。
【0134】
図9において、ユーザ表示画面701は、図7におけるユーザ表示画面701と同様に、端末装置10がユーザに工数の過不足の情報等を表示する画面を示す。
【0135】
基本情報画面902は、図7における基本情報画面702と同様に、各拠点の基本情報を表示する画面を示す。
【0136】
過不足・マッチング候補欄903は、ユーザによるマッチング申請を受け付けたのち、サーバ20が工数のマッチングを行った結果を表示する欄を示す。具体的には、端末装置10は、ユーザがマッチングの申請時に入力した情報と、マッチング候補の情報を当該欄に表示してもよい。例えば、本画面例において、当該欄は、項目「ID」と、項目「日付」と、項目「開始時刻」と、項目「終了時刻」と、項目「過不足」と、項目「候補数」と、項目「候補名」と、項目「候補ID」等を含む。
【0137】
項目「ID」は、マッチングを申請したユーザが所属する拠点を識別する情報を示す。
【0138】
項目「日付」は、ユーザがマッチング申請対象とした日付を識別する情報を示す。例えば、本画面例において、日付は「2020/06/01」であることを示す。当該日付は、単一の日付に限らず、数日、1週間単位、1か月単位など、ユーザの指定した所定の期間であってもよい。
【0139】
項目「開始時刻」および、項目「終了時刻」は、ユーザがマッチング申請対象とした日付における、作業の開始時刻および終了時刻に関する情報を示す。例えば、本画面例において、開始時刻は「10:00」、終了時刻は「17:00」であることを示す。
【0140】
項目「過不足」は、サーバ20が特定した過不足の情報を示す。例えば、本画面例において、過不足は「―9.5」であることを示す。
【0141】
項目「候補数」は、サーバ20が特定したマッチング候補となる拠点数の情報を示す。具体的には、端末装置10は、サーバ20から取得したマッチング結果に関する情報に基づいて、当該欄にマッチング候補となる拠点の数およびその詳細を表示することとしてもよい。例えば、本画面例において、候補数は「1」であることを示す。ある局面において、候補数が2以上である場合、端末装置10は、ユーザからマッチングを申請する拠点の選択操作を受け付けてもよい。
【0142】
項目「候補名」は、マッチング候補となる拠点の名称などを示す。例えば、本画面例において、候補名は「C倉庫」であることを示す。
【0143】
項目「候補ID」は、マッチング候補となる拠点を識別するための情報を示す。
【0144】
これにより、ユーザは、マッチング候補となる拠点の情報を一覧として確認することができるため、より効率的に作業を進めることができるマッチング候補の情報を把握し、マッチング申請することができる。
【0145】
図10は、図6におけるステップS601、ステップS651、ステップS652、ステップS653、およびステップS603に対応しており、端末装置10が、ユーザに拠点などの評価情報を表示する際の画面例である。
【0146】
図10において、評価画面一覧は、ユーザから受け付けた、拠点、作業員、作業などの評価に関する情報を表示する画面を示す。このとき、端末装置10は、ユーザの情報(例えば、作業員を管理・監督するユーザなど)に基づいて、当該画面に表示する情報を特定してもよい。
【0147】
拠点評価情報1002は、ユーザから受け付けた拠点に関する評価の情報を表示する欄を示す。具体期には、端末装置10は、サーバ20の拠点情報データベース2021を参照し、当該データベースの情報の少なくとも1以上を拠点評価情報1002に表示することとしてもよい。ある局面において、端末装置10は、ユーザから拠点評価情報1002に表示する情報の選択のための入力操作を受け付けてもよい。
【0148】
作業評価情報1003は、ユーザから受け付けた作業に関する評価の情報を表示する欄を示す。具体期には、端末装置10は、サーバ20の作業情報データベース2023を参照し、当該データベースの情報の少なくとも1以上を作業評価情報1003に表示することとしてもよい。ある局面において、端末装置10は、ユーザから作業評価情報1003に表示する情報の選択のための入力操作を受け付けてもよい。
【0149】
作業員評価情報1004は、ユーザから受け付けた作業員に関する評価の情報を表示する欄を示す。具体期には、端末装置10は、サーバ20の作業員情報データベース2022を参照し、当該データベースの情報の少なくとも1以上を作業員評価情報1004に表示することとしてもよい。ある局面において、端末装置10は、ユーザから作業員評価情報1004に表示する情報の選択のための入力操作を受け付けてもよい。
【0150】
これにより、ユーザは、各種評価情報を、自身の知りたい情報のみを抽出して確認することができる。すなわち、ユーザは、各種評価情報を確認することで、作業現場の生の声、作業員への過度な負荷の状況、各作業員に適した作業、などの情報を把握することができる。また、作業員を管理・監督するユーザは、作業員評価情報1004を用いることで、作業員の教育などに活用することが期待される。すなわち、作業員を管理・監督するユーザ当該画面を確認しつつ、管理・監督対象である作業員との面談などを行うことで、適切なキャリアプランの設定などを行うことができる。
【0151】
<5 変形例>
本実施形態の変形例について説明する。すなわち、以下のような態様を採用してもよい。
(1)情報処理装置であって、このプログラムが予めインストールされていてもよいし、事後的にインストールされてもよいし、このようなプログラムを外部の非一時的な記憶媒体に記憶させてもよいし、クラウドコンピューティングで動作させてもよい。
(2)工数の過不足を特定し、マッチングを行うための方法であって、コンピュータを情報処理装置として機能させ、当該情報処理装置に、このプログラムが予めインストールされていてもよいし、事後的にインストールされてもよいし、このようなプログラムを外部の非一時的な記憶媒体に記憶させてもよいし、クラウドコンピューティングで動作させてもよい。
【0152】
<6 付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0153】
(付記1)
プロセッサ19を備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサ19に、ユーザから所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報を受け付けるステップと、ユーザから、所定の期間においてユーザが保有する工数に関する情報を受け付けるステップと、受け付けた前記所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報と、ユーザが保有する工数に関する情報とに基づいて、工数の過不足に関する情報を特定し、特定した結果をユーザに提示するステップと、を実行させる、プログラム。(S501、S551)
【0154】
(付記2)
各作業における仕事能力の指標が、作業に従事する1または複数の作業員が時間当たりに処理可能な工数の情報に基づいて特定される、請求項1に記載のプログラム。
【0155】
(付記3)
プログラムは、プロセッサ19の記憶部202に、複数のユーザについての所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報と、複数のユーザが保有する工数に関する情報を保持しており、プログラムは、プロセッサ19に、さらに、複数のユーザについての所定の期間での、各拠点の各作業における総作業量、および各作業における作業員の仕事能力の指標に関する情報と、複数のユーザが保有する工数に関する情報に基づいて、複数のユーザの工数の過不足に関する情報を特定し、特定した情報に基づいて、工数が過剰となっているユーザの所属する拠点から工数が不足しているユーザの所属する拠点とで作業員の融通を行うためのマッチングを行うステップを実行させる、付記1に記載のプログラム。(S503、S552)
【0156】
(付記4)
プログラムは、プロセッサ19に、さらに、ユーザまたは複数のユーザから作業員に関する特定の評価値に関する情報を受け付け、受け付けた評価値に基づいて、作業員一人当たりの仕事量に関する情報に所定の係数を乗算するステップを実行させる、付記1から3のいずれかに記載のプログラム。(S601)
【0157】
(付記5)
プログラムは、プロセッサ19に、さらに、評価値に基づいて、作業員の優先度に関する情報を特定するステップと、マッチングを行うステップにおいて、特定した優先度に基づいて、作業員の融通を行うためのマッチングを行うステップと、を実行させる、付記3または4に記載のプログラム。(段落0066)
【0158】
(付記6)
プログラムは、プロセッサ19に、さらに、評価値に基づいて、作業員に特定のオブジェクトを関連付け、評価値の変化に応答して、作業員と関連付けるオブジェクトを変化させるステップを実行させる、付記3または4に記載のプログラム。(S651、S652)
【0159】
(付記7)
プログラムは、プロセッサ19に、さらに、拠点ごとに、作業員に関連付けたオブジェクトの情報に基づいた優先度を特定するステップと、マッチングを行うステップにおいて、優先度に基づいて、作業員の融通を行うためのマッチングを行うステップと、を実行させる、付記5または6に記載のプログラム。(段落0067)
【0160】
(付記8)
プログラムは、プロセッサ19に、さらに、ユーザまたは複数のユーザから拠点に関する特定の評価値に関する情報を受け付けるステップと、評価値に基づいて、拠点の優先度に関する情報を特定し、マッチングを行うステップにおいて、優先度に基づいて、作業員の融通を行うためのマッチングを行うステップと、を実行させる、付記3または4に記載のプログラム。(段落0054)
【0161】
(付記9)
特定の評価値として、拠点の人間関係、拠点内外の設備の充実度、立地、の少なくとも1つに関する評価値の情報を受け付ける、付記7に記載のプログラム。(段落0058)
【0162】
(付記10)
プログラムは、プロセッサ19に、さらに、作業員の融通を行うためのマッチングを行った結果に関する情報を取得し、取得した結果に基づいて、作業員の融通に関する費用の情報を特定するステップと、費用の情報をユーザまたは複数のユーザに提示するステップと、を実行させる、付記3から9のいずれかに記載のプログラム。(段落0092)
【符号の説明】
【0163】
1 :システム
10 :端末装置
13 :入力装置
14 :出力装置
15 :メモリ
16 :記憶部
19 :プロセッサ
20 :サーバ
25 :メモリ
26 :ストレージ
29 :プロセッサ
80 :ネットワーク
111 :アンテナ
112 :アンテナ
121 :第1無線通信部
122 :第2無線通信部
130 :操作受付部
131 :デバイス
132 :ディスプレイ
140 :音声処理部
141 :マイク
142 :スピーカ
150 :位置情報センサ
160 :カメラ
161 :ユーザ情報
162 :症例情報
163 :診断結果情報
164 :学習済みモデル情報
191 :入力操作受付部
192 :送受信部
193 :データ処理部
194 :報知制御部
201 :通信部
202 :記憶部
203 :制御部
2021 :拠点情報データベース
2022 :作業員情報データベース
2023 :作業情報データベース
2031 :受信制御モジュール
2032 :送信制御モジュール
2033 :拠点情報取得モジュール
2034 :作業員情報取得モジュール
2035 :作業情報取得モジュール

図1
図2
図3
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図10