(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022067180
(43)【公開日】2022-05-06
(54)【発明の名称】流しそうめん機
(51)【国際特許分類】
A47G 23/08 20060101AFI20220425BHJP
【FI】
A47G23/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020175743
(22)【出願日】2020-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】595030295
【氏名又は名称】株式会社タカラトミーアーツ
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中野 香織
(72)【発明者】
【氏名】山口 謙二郎
(72)【発明者】
【氏名】山口 秀行
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA22
3B115DC18
(57)【要約】 (修正有)
【課題】小型化に適し、且つ、水流の向きの変更が容易な流しそうめん機を提供する。
【解決手段】一方向に回転する回転羽根を有するポンプが内部に設けられたポンプカバー11と、ポンプカバーに着脱可能で、回転羽根の周囲に環状流路を形成するとともに、水を吐き出す吐出流路を形成するポンプケーシング12と、を備え、前記ポンプケーシングには、前記回転羽根を受容可能な孔が形成されるとともに、前記吐出流路は、平面視で、前記孔の中心と前記吐出流路の入口の幅方向の中心とを結ぶ線分に対して傾斜し機外に直接的に水を吐き出すように構成され、前記ポンプケーシングは所定面を上にした第1状態と前記所定面を下にした第2状態でそれぞれ前記ポンプカバーに装着可能となっている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータとモータ動力によって水平面内で一方向に回転する回転羽根を有するポンプとが内部に設けられたポンプカバーと、
前記ポンプカバーに着脱可能に構成され、前記回転羽根の周囲に水平な環状流路を形成するとともに、前記環状流路からの水を吐き出す水平な吐出流路を形成するポンプケーシングと、を備えた流しそうめん機において、
前記ポンプケーシングには、前記回転羽根を受容可能な孔が形成されるとともに、前記吐出流路は、平面視で、前記孔の中心と前記吐出流路の入口の幅方向の中心とを結ぶ線分に対して傾斜し機外に直接的に水を吐き出すように構成され、前記ポンプケーシングは所定面を上にした第1状態と前記所定面を下にした第2状態でそれぞれ前記ポンプカバーに装着可能となっている、
ことを特徴とする流しそうめん機。
【請求項2】
前記ポンプケーシングには、前記孔の中心を対称点として互いに点対称となるように前記吐出流路が1つずつ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の流しそうめん機。
【請求項3】
前記ポンプカバーには、平面視で前記ポンプの中心を通る一の線に対して互いに線対称となる位置にポンプカバーの内外を連通する同形の切欠きが1つずつ形成され、
前記吐出流路の各々の吐出口の近くには、前記切欠きに係合して前記ポンプケーシングと前記切欠きとの隙間を塞ぐ係合部が設けられ、第1状態と第2状態とでは前記係合部が異なる前記切欠きに係合する、
ことを特徴とする請求項2に記載の流しそうめん機。
【請求項4】
前記ポンプケーシングにおいて、前記吐出流路の壁のうちで、平面視で、前記ポンプの中心から見て外側の壁の入口付近には、前記環状流路内に突出し、向かってくる水流を前記吐出流路の出口側に向かわせる凹面状の湾曲壁が設けられていることを特徴とする請求項1~3いずれか一項に記載の流しそうめん機。
【請求項5】
前記ポンプケーシングには平面視で鋸刃状の壁が設けられ、鋸の短辺に相当する壁が前記湾曲壁となっていることを特徴とする請求項4に記載の流しそうめん機。
【請求項6】
前記回転羽根は、前記回転羽根の回転方向の下流側に向けて凸となるように湾曲する湾曲パドルから構成されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の流しそうめん機。
【請求項7】
前記ポンプカバーは水平断面がランドトラック状に形成された柱の形をしており、ランドトラックの長手方向の一端側に相当する部分に前記モータが縦置き状態で設けられ、他端側に電源となる電池が設けられていることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の流しそうめん機。
【請求項8】
付属品として、前記流しそうめん機を収容可能な長円筒状の容器と、前記容器に対して着脱可能に構成され装着時に前記容器の上端開口を閉塞する短円筒状の蓋とを備えたことを特徴とする請求項7に記載の流しそうめん機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流しそうめん機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水流の向きを変更できる流しそうめん機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この流しそうめん機は、ポンプの回転羽根を取り囲むポンプケーシングの吐出部に連結される排出管の向きを変更できる構造となっている。この流しそうめん機によれば、流しそうめん機の周りに形成される水流の向きを変更することで、右利きの人だけでなく左利きの人でも、流しそうめんを楽しめる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明では、ポンプケーシングに排出管を連結する構造となっているため、部品点数も多く、大型化してしまい携帯用の流しそうめん機には適さない。
また、排出管の向きを変える場合、ポンプケーシングごと排出管を取り外し、排出管の向きを変えた後、ポンプケーシングを再び取り付けなければならず、水流の変更作業が面倒であった。
本発明は、小型化に適し、且つ、水流の向きの変更が容易な流しそうめん機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の手段は、
モータとモータ動力によって水平面内で一方向に回転する回転羽根とを有するポンプが内部に設けられたポンプカバーと、
前記ポンプカバーに着脱可能に構成され、前記回転羽根の周囲に水平な環状流路を形成するとともに、前記環状流路からの水を吐き出す水平な吐出流路を形成するポンプケーシングと、を備えた流しそうめん機において、
前記ポンプケーシングには、前記回転羽根を受容可能な孔が形成されるとともに、前記吐出流路は、平面視で、前記孔の中心と前記吐出流路の入口の幅方向の中心とを結ぶ線分に対して傾斜し機外に直接的に水を吐き出すように構成され、前記ポンプケーシングは所定面を上にした第1状態と前記所定面を下にした第2状態でそれぞれ前記ポンプカバーに装着可能となっている、
ことを特徴とする。
【0006】
第2の手段は、第1の手段であって、前記ポンプケーシングには、前記孔の中心を対称点として互いに点対称となるように前記吐出流路が1つずつ設けられていることを特徴とする。
【0007】
第3の手段は、第2の手段であって、
前記ポンプカバーには、平面視で前記ポンプの中心を通る一の線に対して互いに線対称となる位置にポンプカバーの内外を連通する同形の切欠きが1つずつ形成され、
前記吐出流路の各々の吐出口の近くには、前記切欠きに係合して前記ポンプケーシングと前記切欠きとの隙間を塞ぐ係合部が設けられ、第1状態と第2状態とでは前記係合部が異なる前記切欠きに係合する、
ことを特徴とする。
【0008】
第4の手段は、第1~3の手段のいずれかであって、
前記ポンプケーシングにおいて、前記吐出流路の壁のうちで、平面視で、前記ポンプの中心から見て外側の壁の入口付近には、前記環状流路内に突出し、向かってくる水流を前記吐出流路の出口側に向かわせる凹面状の湾曲壁(返し)が設けられていることを特徴とする。
【0009】
第5の手段は、第4の手段であって、前記ポンプケーシングには平面視で鋸刃状の壁が設けられ、鋸の短辺に相当する壁が前記湾曲壁となっていることを特徴とする。
【0010】
第6の手段は、第1~5の手段のいずれかであって、前記回転羽根は、前記回転羽根の回転方向の下流側に向けて凸となるように湾曲する湾曲パドルから構成されていることを特徴とする。
【0011】
第7の手段は、第1~6の手段のいずれかであって、前記ポンプカバーは水平断面がランドトラック状に形成された柱の形をしており、ランドトラックの長手方向の一端側に相当する部分に前記モータが縦置き状態で設けられ、他端側に電源となる電池が設けられていることを特徴とする。
【0012】
第8の手段は、第7の手段であって、付属品として、前記流しそうめん機を収容可能な長円筒状の容器と、前記容器に対して着脱可能に構成され装着時に前記容器の上端開口を閉塞する短円筒状の蓋とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
第1,2の手段によれば、ポンプケーシングを第1状態で装着した場合と、ポンプケーシングを上下反転させた第2状態で装着した場合とで流しそうめん機の周りに形成される水流の向きを変えることができる。この場合、ポンプケーシングに排出管が連結されていないので、簡易な構造となり小型化に適するとともに、ポンプケーシングをポンプカバーから離脱させて裏返すだけなので、簡単に作業が行えることになる。
【0014】
第3の手段によれば、ポンプカバーに形成された各切欠きは、ポンプケーシングを第1状態で装着する場合と、ポンプケーシングを上下反転させた第2状態で装着する場合とで使用できるため、ポンプカバー内への麺の流入を効果的に防止できる。
【0015】
第4の手段によれば、水の吐出方向を変えても、同じ強さの水流を流しそうめん機の周りに形成することができる。
【0016】
第5の手段によれば、水を順方向に吐き出す際には、鋸の長辺に相当する壁があるため、湾曲壁によって多くのエネルギが失われるのを防止することができる。
【0017】
第6の手段によれば、平面パドルの場合に比べて、回転羽根の周りに効果的に水流を形成することができる。
【0018】
第7の手段によれば、ランドトラックの長手方向の一端側に相当する部分に前記モータが縦置き状態で設けられ、他端側に前記電池が設けられているので、流しそうめん機をより小型化することができる。
【0019】
第8の手段によれば、蓋付きの容器に流しそうめん機を入れることにより持ち運びや携帯が容易に行えるとともに、流しそうめん機の使用時には、容器を蕎麦猪口として、また、蓋を薬味入れ等として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】流しそうめん機セットの構成部品を並べて示した斜視図である。
【
図2】流しそうめん機の収納状態を示した斜視図である。
【
図4】ポンプカバーへのモータ等の取付構造を示した斜視図である。
【
図5】ポンプカバーへのボタン等の取付構造を示した斜視図である。
【
図6】ポンプカバーを底面側から見た斜視図である。
【
図9】水を順方向に吐き出している流しそうめん機を示した平面図である。
【
図10】水を逆方向に吐き出している流しそうめん機を示した平面図である。
【
図11】流しそうめん機を1個使用した例を示した平面図である。
【
図12】流しそうめん機を2個使用した例を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態の流しそうめん機を図面に基づいて説明する。
図1は、流しそうめん機セット100の構成部品を並べて示した斜視図、
図2は、流しそうめん機セット100の収納状態を示した斜視図である。
流しそうめん機セット100は、流しそうめん機10と、その付属品として、流しそうめん機10を収容可能な容器50と、流しそうめん機10を収容した容器50の開口に取り付けられる蓋60とを備える。
流しそうめん機10には、ポンプカバー11に着脱可能に構成されたポンプケーシング12が装着されている。ポンプケーシング12は、所定面を上にした状態(第1状態)でポンプカバー11に装着できるとともに、当該所定面を下にした状態(第2状態)でもポンプカバー11に装着できる。
この流しそうめん機10は、水を入れたどんぶりや桶の中央に設置される。そして、流しそうめん機10のボタン13を押すと、ポンプケーシング12から水が吐き出され、どんぶりや桶に張られた水が流しそうめん機10の周りで所定方向に回り始める。このときの水流の向きは、ポンプケーシング12が第1状態でポンプカバー11に取り付けられた場合と、ポンプケーシング12が第2状態でポンプカバー11に取り付けられた場合とで逆となる。
このようにしてどんぶりや桶に水流が形成されたら、そうめんや冷や麦等の麺をどんぶりや桶に投入する。すると、麺が水流によって回り始める。ユーザはその麺を箸で掬って食する。
なお、容器50は蕎麦猪口として、また、蓋60は薬味入れとして利用できる。
【0022】
(流しそうめん機10)
図1に示すように、流しそうめん機10は、全体として、水平断面の外形がランドトラック形の柱の形をしている。
図3は、流しそうめん機10の分解斜視図である。同図に示すように、流しそうめん機10は、ポンプカバー11と、ポンプケーシング12とを備えている。ポンプカバー11にはメイン部品が組み付けられている。なお、この流しそうめん機10のポンプは、モータ動力によりポンプケーシング12内の回転羽根15に液体を流し、遠心力で圧力をかけて水の輸送を行う遠心力ポンプとなっている。
【0023】
ポンプカバー11には、モータMと、回転羽根15と、2本の単3の乾電池16,16とが組み付けられている。
【0024】
ポンプカバー11の天板17は外形がランドトラック形となっている。天板17の長尺方向の一端側には、水平断面が円形のポケット19が設けられている。ポケット19の収容部分は天板17の下方に突出している。また、天板17の長尺方向の他端側には、水平断面が眼鏡形のポケット20が設けられている。ポケット20の収容部分は天板17の下方に突出している。
【0025】
図4は、ポンプカバー11へのモータM等の取付構造を示した斜視図である。ポケット19には、モータ軸が下方に延出するようにモータMが縦置きされており、モータ軸はポケット19の底を貫通し、ポケット19の下方に突出している。この突出部分の下端には回転羽根15が設けられている。なお、実際は、回転羽根15はポケット19の下方からモータ軸に取り付けられるが、便宜上、
図4では、モータ軸に既に取り付けられた状態で示している。回転羽根15は、円板15aと、円板15aの下に付設された複数の湾曲パドル15bとから構成されている。湾曲パドル15bは円板15aの回転方向下流に向けて凸となるように湾曲している。
また、ポケット20には、2本の単3の乾電池16,16が縦置きで天板17の短尺方向に並ぶように収容されている。2本の乾電池16,16は、互いに極性が反対方向となるような向きに収容されている。
【0026】
図5は、ポンプカバー11へのボタン13等の取付構造を示した斜視図である。ポケット19の上には電源スイッチSWが設置され、電源スイッチSWの上にはボタン13が設置されている。そして、ボタン13の上には、ボタン孔18aが形成された上板18が設けられている。また、ポケット20の上には電池収容部を開閉する蓋22が設けられている。
【0027】
図6は、ポンプカバー11を底面側から見た斜視図である。ポンプカバー11の天板17の縁はスカート状に垂れ下がるカバー23となっており、カバー23は、ポケット19及びポケット20の収容部と、回転羽根15との周囲を取り囲んでいる。カバー23の下端は接地部を構成している。また、カバー23の下半部には、上下方向に長尺な給水用スリット24が外周方向に多数形成されている。給水用スリット24の幅は麺がポンプカバー11内に入らない程度の寸法となっている。さらに、カバー23の下端部にはコ字状の切欠き25が2つ形成されている。2つの切欠き25,25は、ポンプカバー11のポケット19寄り部分に形成され、ポンプの中心を通る長尺方向の線に対して対称位置に形成されている。
【0028】
図7はポンプケーシング12の斜視図、
図8はポンプケーシング12の分解斜視図である。ポンプケーシング12には、回転羽根15を受容可能な円形の孔30が形成され、回転羽根15の受容状態で回転羽根の周りに環状流路12aを形成するとともに、水を外部に吐出する吐出流路12bが2つ形成されている。このポンプケーシング12と回転羽根15とでポンプが構成されている。
【0029】
このポンプケーシング12は下板31と上板32とから構成されている。下板31の上面は環状流路12a及び吐出流路12bの下面を区画する。また、下板31の上面の外周縁には吐出口を除いて起立壁33が形成され、この起立壁33は環状流路12a及び吐出流路12bの側面を区画する。
【0030】
吐出流路12bを構成する吐出部34は、平面視で、ポンプの中心と吐出部34の入口の幅方向中心とを結ぶ線に対して傾斜する方向に延在している。ポンプケーシング12には、この吐出部34が2つ形成されている。2つの吐出部34,34は、孔30の中心つまりポンプの中心に対して点対称の構造となっている。
【0031】
このポンプケーシング12には、各吐出流路12bを区画する側壁のうち、平面視で、ポンプの中心から見てより離れた側に位置する側壁の入口付近には、向かってくる水流を吐出流路12bの出口側に向かわせる凹面状の湾曲壁33aが環状流路12a内に突出して設けられている。すなわち、ポンプケーシング12には平面視で鋸刃状の壁が設けられ、鋸の短辺に相当する壁が湾曲壁33aとなっている。この湾曲壁33aの先端は回転羽根15と所定間隔だけ離れた位置にあることが好ましい。
図9は、水を順方向に吐き出している流しそうめん機を示した模式的な平面図、
図10は、水を逆方向に吐き出している流しそうめん機を示した模式的な平面図である。両図に示すように、湾曲壁33aがあることで、水を回転羽根15の回転方向(順方向)に吐き出す場合と、水を回転羽根15の回転方向とは逆の方向(逆方向)に吐き出す場合とで水流の強さを略同様なものとすることができる。なお、ここで「順方向」とはポンプ内の水流(回転羽根15の回転方向)の向きに水を吐き出す場合を言い、「逆方向」とはポンプ内の水流の向きと反対の方向に水を吐き出す場合を言う。
【0032】
また、各吐出部34の先端部には、切欠き25との係合部35が設けられている。係合部35は段差部となっており、ポンプケーシング12は、当該段差部がポンプカバー11の下方から切欠き25に係合するようにして、当該ポンプカバー11に取り付けられる。一の係合部35は、ポンプケーシング12の上板32が上にあるときには所定の一方の切欠き25に係合し、ポンプケーシング12の上板32が下にあるときには他方の切欠き25に係合する。なお、ポンプケーシング12の固定は、ポンプケーシング12に立設されたリブの孔をポンプカバー11下に形成された突起に嵌合させることによってなされる。ねじによって固定してもよい。なお、係合部35の幅方向中央に吐出口があることは必要ではない。
【0033】
(容器50)
容器50の上部開口の直径は76~80mm程度で高さは83~87mm程度となっている。したがって、容器50を好適に蕎麦猪口として用いることができる。この容器50の中に流しそうめん機10は収まる。
【0034】
(蓋60)
蓋60は有天円筒状となっている。この蓋60は裏返したときに皿として利用でき、薬味等を入れることができる。
【0035】
(使用例)
このように構成された流しそうめん機10は、
図11に示すように、どんぶり40の中央に1個設置した場合には、その周りに水流を形成することができる。また、
図12に示すように、桶41など大きい容器に2個設置した場合には8字状の水流を形成することができる。
【0036】
(効果)
この流しそうめん機10によれば、次のような主たる効果を得ることができる。
第1に、流しそうめん機10を収納状態としたとき、持ち運びや携帯が容易に行えることになる。
第2に、ポンプケーシング12を上下反転させるだけで、簡単に、水流の向きを変えることができる。
第3に、ポンプケーシング12内に、水流の返しが設けられているので、回転羽根15の回転方向とは逆の方向に水を吐き出す場合にも、水流を弱めることなく吐き出すことができる。
第4に、ポンプケーシング12を上下反転させても、同じ個所で切欠き25と吐出部34の係合部35とが係合するので麺の流入を効果的に防止できる。
【0037】
以上、本発明の実施形態の流しそうめん機10を説明したが、本発明は、かかる実視形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0038】
10 流しそうめん機
11 ポンプカバー
12 ポンプケーシング
12a 環状流路
12b 吐出流路
13 ボタン
15 回転羽根
15a 円板
15b 湾曲パドル
16,16 乾電池
25 切欠き
33a 湾曲壁
34 吐出部
35 係合部
50 容器
60 蓋
M モータ
SW 電源スイッチ