(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022067230
(43)【公開日】2022-05-06
(54)【発明の名称】化粧料容器
(51)【国際特許分類】
A45D 34/04 20060101AFI20220425BHJP
【FI】
A45D34/04 515C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020175832
(22)【出願日】2020-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】000223986
【氏名又は名称】フィグラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141210
【弁理士】
【氏名又は名称】藤木 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100100767
【弁理士】
【氏名又は名称】湯浅 正彦
(72)【発明者】
【氏名】三國 諒
(57)【要約】
【課題】使用済みの化粧料容器の容器本体を分解可能として、分別廃棄又はリサイクルに対応できるようにする。
【解決手段】キャップ2aにおいて、一方には容器本体4aに抜出可能に固持され、シゴキ6aと分解可能に一体となる口ネジ5aに螺合可能となる雌ネジ部2a”を設けるとともに、他方の分解用キャップ3aには該口ネジ5aに螺合可能となり、その内高が前記雌ネジ部2a”より長い分解用ネジ部3a”を設けているので、分解時に分解用ネジ部を口ネジに螺合させると、まず分解用キャップの開口端と容器本体の開口端とが当接を形成するとともに、分解用雌ネジ部内では口ネジの上方に離隔を形成し、さらに分解用キャップをねじ込むと、口ネジの端面部の上方に形成される離隔を狭めるように、口ネジに係る上方向への引張力により該口ネジは上昇して容器本体から抜出される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
その内部に化粧料を収容し、シゴキと分解可能として一体とするともに、その外周面に雄ネジ部を設ける口ネジを抜出可能に固持する容器本体、及びその開口端の内周面に雌ネジ部を設けるキャップから構成され、
分解時に容器本体の口ネジの雄ネジ部と螺合する雌ネジ部の内高を長くすることによって、使用時にキャップの開口端と容器本体の開口端との間で形成される離隔を当接させるとともに、キャップ内で口ネジの端面部との間で形成される当接を離隔させながら、該シゴキと一体となる口ネジを容器本体から抜出可能とする
ことを特徴とする化粧料容器。
【請求項2】
上記キャップにおいて、一方には、開口端の内周面に容器本体に固持される口ネジと螺合可能となる雌ネジ部を設けるとともに、他方には、開口端の内周面にシゴキと一体となる口ネジと螺合可能となり、該雌ネジ部の内高よりも長い内高を有する分解用雌ネジ部を設ける分解用キャップを脱着自在に装着する
ことを特徴とする請求項1記載の化粧料容器。
【請求項3】
上記キャップにおいて、一方には、開口端の内周面に容器本体に固持される口ネジに螺合可能となる雌ネジ部を設けるとともに、他方には、キャップの開口端と容器本体の開口端との間に挟持可能となるリングを脱着自在に装着する
ことを特徴とする請求項1記載の化粧料容器。
【請求項4】
上記キャップにおいて、一方には、開口端の内周面に容器本体に固持される口ネジに螺合可能となる雌ネジ部を設けるとともに、他方には、開口端の内周面に口ネジと螺合可能となり、該雌ネジ部の内高よりも長い内高を有する分解用雌ネジ部を設ける
ことを特徴とする請求項1記載の化粧料容器。
【請求項5】
上記容器本体を、あらかじめ化粧料を収容し、化粧料塗布体を保持するキャップに対して独立して交換可能となるレフィルとし、
該レフィルは、内部に化粧料を収容し、シゴキと分解可能と一体となる、外周面に雄ネジ部を設ける口ネジを抜出可能に固持する容器本体、及び一方の開口端の内周面に容器本体に固持される口ネジに螺合可能となる雌ネジ部を設ける仮キャップから構成され、
該仮キャップにおいて、他方の開口端の内周面に容器本体に固持される口ネジと螺合可能となり、一方の開口端の内周面に設けられる該雌ネジ部の内高よりも長い内高を有する分解用雌ネジ部を設ける
ことを特徴とする請求項1記載の化粧料容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、例えばマスカラ、液状口紅、リップグロス、アイシャドウ、又はコンシーラー等の液状化粧料又は粉状化粧料(以下、「化粧料」という。)を塗布する化粧料塗布体を保持するキャップ、及び該キャップに保持される化粧料塗布体及び化粧料をその内部に収容する容器本体から構成される化粧料容器に関する。
【背景技術】
【0002】
上記化粧料容器をキャップとともに構成する容器本体は、複数の部品からなるものが一般的であって、次のようなものがある。
例えば、口ネジを一体に成形する樹脂の本体及び合成ゴムのシゴキの2個の部材からなるもの(特許文献1参照)や金属又は樹脂の本体、樹脂の口ネジ、及び合成ゴムのシゴキの3個の部品からなるもの(特許文献2参照)がある。ここで、上記容器本体を構成する部品に使用される樹脂には用途や化粧料に応じて様々なものが採用されており、またシゴキには化粧料塗布体に含ませる化粧料の量や本体内の密閉性を保持するために合成ゴムが採用されている。
【0003】
そして、上記複数の部品からなる容器本体は、分別廃棄又はリサイクルを前提とはせず、しかも使用中における誤操作、落下、又は振動等により損傷又は分解しないように、複数の部品同士は強固に嵌合固定されている。
【0004】
しかしながら、近年の環境問題やECOブームから、上記化粧料容器を構成する容器本体にも、分別廃棄又はリサイクルに対応できるようにするため、使用中には誤操作、落下、又は振動等により損傷又は分解することなく、その反面使用後には簡易かつ確実に分解できるようにすることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-86547号公報
【特許文献2】特開2000-168823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、分別廃棄又はリサイクルができるように、上記化粧料容器をキャップとともに構成する容器本体を、使用中には誤操作、落下、又は振動等により損傷又は分解することはなく、その反面使用後には簡易かつ確実に、部品毎に分解できるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の特徴として、
その内部に化粧料を収容し、シゴキと分解可能として一体とするともに、その外周面に雄ネジ部を設ける口ネジを抜出可能に固持する容器本体、及びその開口端の内周面に雌ネジ部を設けるキャップから構成され、
分解時に容器本体の口ネジの雄ネジ部と螺合する雌ネジ部の内高を長くすることによって、使用時にキャップの開口端と容器本体の開口端との間で形成される離隔を当接させるとともに、キャップ内で口ネジの端面部との間で形成される当接を離隔させながら、該シゴキと一体となる口ネジを容器本体から抜出可能とするものである。
【0008】
そのため、容器本体の分解時に、容器本体に固持される口ネジに対して雌ネジ部を螺合させると、螺合させた該雌ネジ部の内高は長くなっているので、使用時にキャップの開口端と容器本体の開口端との間で形成される離隔は当接するとともに、キャップ内での口ネジの端面部との間で形成される当接は離隔するものである。
そこで、口ネジに対して螺合させた該雌ネジ部をさらにねじ込むと、口ネジの端面部の上方に形成される離隔を狭めるように、口ネジに係る上方向への引張力によって該口ネジは上昇することになるので、口ネジはシゴキと一体となって容器本体から抜出されるものとなる。
そして、容器本体から抜出され、互いに一体となる口ネジとシゴキとを分解することによって、化粧料容器の容器本体を各部品に分解することができるものである。
【0009】
第1の特徴を踏まえて、第2の特徴として、
上記キャップにおいて、一方には、開口端の内周面に容器本体に固持される口ネジと螺合可能となる雌ネジ部を設けるとともに、他方には、開口端の内周面にシゴキと一体となる口ネジと螺合可能となり、該雌ネジ部の内高よりも長い内高を有する分解用雌ネジ部を設ける分解用キャップを脱着自在に装着するものである。
【0010】
そのため、容器本体の分解時に、容器本体の口ネジに対して分解用キャップの分解用雌ネジ部を螺合させると、該分解用雌ネジ部の内高は雌ネジ部の内高よりも長いので、使用時にキャップの開口端と容器本体の開口端との間で形成される離隔は当接するとともに、キャップ内でのシゴキと一体となる口ネジの端面部との間で形成される当接は離隔するものである。
そこで、口ネジに対して螺合させた該分解用キャップの雌ネジ部をさらにねじ込むと、シゴキと一体となる口ネジの端面部の上方に形成される離隔を狭めるように、口ネジに係る上方向への引張力によって該口ネジは上昇することになるので、口ネジはシゴキと一体となって容器本体から抜出されるものとなる。
そして、容器本体から抜出され、互いに一体となる口ネジとシゴキとを分解することによって、化粧料容器の容器本体を各部品に分解することができるものである。
【0011】
第1の特徴を踏まえて、第3の特徴として、
上記キャップにおいて、一方には、開口端の内周面に容器本体に固持される口ネジに螺合可能となる雌ネジ部を設けるとともに、他方には、キャップの開口端と容器本体の開口端との間に挟持可能となるリングを脱着自在に装着するものである。
【0012】
そのため、容器本体の分解時に、キャップの他方に装着されるリングを口ネジに挟持させた上で、キャップの雌ネジ部を螺合させると、結果的に該雌ネジ部の内高は長くなるので、使用時にキャップの開口端と容器本体の開口端との間で形成される離隔はキャップの開口端とリングとで当接するとともに、キャップ内でのシゴキと一体となる口ネジの端面部との間で形成される当接は離隔するものである。
そこで、口ネジに対して螺合させた雌ネジ部をさらにねじ込むと、シゴキと一体となる口ネジの端面部の上方に形成される離隔を狭めるように、口ネジに係る上方向への引張力によって該口ネジは上昇することになるので、口ネジはシゴキと一体となって容器本体から抜出されるものとなる。
そして、容器本体から抜出され、互いに一体となる口ネジとシゴキとを分解することによって、化粧料容器の容器本体を各部品に分解することができるものである。
【0013】
第1の特徴を踏まえて、第4の特徴として、
上記キャップにおいて、一方には、開口端の内周面に容器本体に固持される口ネジに螺合可能となる雌ネジ部を設けるとともに、他方には、開口端の内周面に口ネジと螺合可能となり、該雌ネジ部の内高よりも長い内高を有する分解用雌ネジ部を設けるものである。
【0014】
そのため、容器本体の分解時に、キャップを反転させて、分解用雌ネジ部を口ネジに螺合させると、該分解用雌ネジ部は雌ネジ部の内高よりも長い内高を有するので、使用時にキャップの他方の開口端と容器本体の開口端との間で形成される離隔は当接するとともに、キャップ内での口ネジの端面部との間で形成される当接は離隔するものとなる。
そこで、口ネジに対して螺合させた該分解用雌ネジ部をさらにねじ込むと、シゴキと一体となる口ネジの端面部の上方に形成される離隔を狭めるように、口ネジに係る上方向への引張力によって該口ネジは上昇することになるので、口ネジはシゴキと一体となって容器本体から抜出されるものとなる。
そして、容器本体から抜出され、互いに一体となる口ネジとシゴキとを分解することによって、化粧料容器の容器本体を各部品に分解することができるものである。
【0015】
第1の特徴を踏まえて、第5の特徴として、
上記容器本体を、あらかじめ化粧料を収容し、化粧料塗布体を保持するキャップに対して独立して交換可能となるレフィルとし、
該レフィルは、内部に化粧料を収容し、シゴキと分解可能と一体となる、外周面に雄ネジ部を設ける口ネジを抜出可能に固持する容器本体、及び一方の開口端の内周面に容器本体に固持される口ネジに螺合可能となる雌ネジ部を設ける仮キャップから構成され、
該仮キャップにおいて、他方の開口端の内周面に容器本体に固持される口ネジと螺合可能となり、一方の開口端の内周面に設けられる該雌ネジ部の内高よりも長い内高を有する分解用雌ネジ部を設けるものである。
【0016】
そのため、使用済みの容器本体を新品の容器本体に交換した後、該使用済みの容器本体の分解時には、レフィルを構成していた仮キャップの分解用雌ネジ部を、使用済みの容器本体の口ネジの雄ネジ部に螺合させると、該仮キャップの分解用雌ネジ部の内高はレフィルの容器本体に固持される口ネジに螺合されていた雌ネジ部の内高よりも長い内高を有するので、使用時にキャップの開口端の端面と容器本体の開口端との間で形成される離隔は当接するとともに、キャップ内での口ネジの端面部との間で形成される当接は分解用ネジ部内で離隔するものとなる。
そこで、まず使用済みの容器本体に固持されている口ネジに対して螺合させた仮キャップの分解用雌ネジ部をさらにねじ込むと、シゴキと一体となる口ネジの端面部の上方に形成される離隔を狭めるように、口ネジに係る上方向への引張力によって該口ネジは上昇することになるので、口ネジはシゴキと一体となって容器本体から抜出されるものとなる。
そして、使用済みの容器本体から抜出され、互いに一体となる口ネジとシゴキとを分解することによって、化粧料容器の容器本体を各部品に分解することができるものである。
【発明の効果】
【0017】
本願発明は、化粧料容器を構成し、特に容器本体を構成する部品すべてを簡易かつ確実に分解することができるので、近年の環境問題やエコブームにおける分別廃棄やリサイクルに十分対応することができる優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本願発明の実施例1である化粧料容器の要部断面図である。
【
図2】
図2は、本願発明の実施例1である化粧料容器の使用時における要部断面図である。
【
図3】
図3は、本願発明の実施例1である化粧料容器の容器本体における分解過程を示す要部断面図である。
【
図4】
図4は、本願発明の実施例2である化粧料容器の要部断面図である。
【
図5】
図5は、本願発明の実施例2である化粧料容器の使用時における要部断面図である。
【
図6】
図6は、本願発明の実施例2である化粧料容器の容器本体における分解過程を示す要部断面図である。
【
図7】
図7は、本願発明の実施例3である化粧料容器の要部断面図である。
【
図8】
図8は、本願発明の実施例3である化粧料容器の使用時における要部断面図である。
【
図9】
図9は、本願発明の実施例3である化粧料容器の容器本体における分解過程を示す要部断面図である。
【
図10】
図10は、本願発明の実施例4である化粧料容器に使用する交換用のレフィルの要部断面図である。
【
図11】
図11(イ)は、本願発明の実施例4である化粧料容器に使用するレフィルの使用時の要部断面図と、同図(ロ)はキャップの要部断面図である。
【
図12】
図12は、本願発明の実施例4である化粧料容器の容器本体における分解過程を示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
化粧料容器としての使用時には、化粧料容器のうち特に容器本体を構成する各部品は確実に固持されていて安全に使用できるものであるが、化粧料容器としての使用後には、化粧料容器のうち特に容器本体を構成する各部品は簡易かつ確実に分解し、前記各部品の分別廃棄やリサイクルに十分対応できるようにする。
【実施例0020】
図1乃至
図3において示すのは、本願発明の実施例1である化粧料容器1aであり、該化粧料容器1aは、軸部8aの一方において例えば樹脂製のヘラ状の塗布部9aを有するとともに、該軸部8aの他方において径大部10aを有する化粧料塗布体7aを固持してなるキャップ2a、及びその内部において該化粧料塗布体7a、及び液状又は粉状化粧料11(以下、「化粧料11」という。)を収容する容器本体4aから構成されている。
【0021】
そして、上記容器本体4aには、その開口端4a’おいて、例えば合成ゴムからなるシゴキ6aと分解可能として一体となり、外周面に雄ネジ部5a’を設ける口ネジ5aを、例えば口ネジ5aの外周面の係止突縁と容器本体4aの内周面の係止凹部との嵌合及び上方向に引き抜き可能であり、周方向には供回りするローレット嵌合によって抜出可能となるように固持するものである。
【0022】
また、上記キャップ2aには、一方の開口端2a’の内周面にキャップ2aの装着時に容器本体4aに固持される口ネジ5aの雄ネジ部5a’に対して螺合可能となる雌ネジ部2a”を設けるとともに、他方には、開口端3a’の内周面に容器本体4aに固持される口ネジ5aの雄ネジ部5a’と螺合可能となり、該雌ネジ部2a”の内高よりも長い内高を有する分解用雌ネジ部3a”を設ける分解用キャップ3aを脱着自在に装着するものである。
【0023】
なお、化粧料容器1aの使用時には、容器本体4aに対してキャップ2aを螺合すると、キャップ2a内では口ネジ5aの端面部5a”とキャップ2a内に保持される化粧料塗布体7aの径大部10aとの間で当接13が形成されるとともに、キャップ2aの開口端2a’と容器本体4aの開口端4a’との間には離隔12が形成されているものである。
【0024】
本願発明の実施例1の化粧料容器1aは以上の構成を具えるので、化粧料容器1aの使用後に容器本体4aを部品毎に分解するに当たっては、次のようにするものである。
【0025】
まず、容器本体4aの分解時には、該キャップ2aに装着している分解用キャップ3aを分離した上で、該分解用キャップ3aの分解用雌ネジ部3a”を口ネジ5aの雄ネジ部5a’に螺合させるものである。
このとき、分解用キャップ3aの分解用雌ネジ部3a”は該雌ネジ部2a”の内高よりも長い内高を有するので、分解用キャップ3aの開口端3a’と容器本体4aの開口端4a’とは当接13を形成するとともに、該分解用キャップ3a内において口ネジ5aの端面部5a”と化粧料塗布体7aの径大部10aとは離隔12を形成するものとなる。
【0026】
そこで、口ネジ5aに対して螺合させた該分解用キャップ3aの分解用雌ネジ部3a”をさらにねじ込むと、口ネジ5aの端面部5a”の上方に形成される離隔12を狭めるように、口ネジ5aに係る上方向への引張力によって該口ネジ5aは上昇することになるので、シゴキ6aと一体となった口ネジ5aは容器本体4aから抜出されるものとなる。
【0027】
そして、容器本体4aから抜出され、互いに一体となる口ネジ5aとシゴキ6aとを分解することで、化粧料容器1aの容器本体4aを構成する各部品にすべて分解することができるものである。
そして、実施例1と同様に、上記容器本体4bには、その開口端4b’において、例えば合成ゴムからなるシゴキ6bと分解可能として一体となる口ネジ5bを抜出可能となるように固持するものである。
ここで、シゴキ6bを口ネジ5bと一体にするに当たって、口ネジ5bの端面部5b”上にシゴキ6bの端面部6b’が位置しているものである。
また、上記キャップ2bには、一方の開口端2b’の内周面にキャップ2bの装着時に容器本体4bに固持される口ネジ5bの雄ネジ部5b’に螺合可能となる雌ネジ部2b”を設けるとともに、その他方には、該キャップ2bの開口端2b’と容器本体4bとの間に挟持可能となるリング14を脱着自在に装着するものである。
なお、化粧料容器1bの使用時には、容器本体4bに対してキャップ2bを螺合すると、キャップ2b内ではシゴキ6bの端面部6b’とキャップ2a内に保持される化粧料塗布体7bの径大部10bとの間で当接13が形成されるとともに、キャップ2bの開口端2b’と容器本体4bの開口端4b’との間で離隔12が形成されているものである。
本願発明の実施例2の化粧料容器1bは以上の構成を具えるので、化粧料容器1bの使用後において容器本体4bを部品毎に分解するに当たっては、次のようにするものである。
まず、容器本体4bの分解時には、該キャップ2bに装着されているリング14を分離した上で、該リング14を口ネジ5bの根元に対して装着するとともに、キャップ2bの雌ネジ部2b”を口ネジ5bに螺合させるものである。
このとき、該雌ネジ部2b”の内高はリング14の厚さ分だけ結果的に長くなるので、キャップ2bの開口端2b’は容器本体4bの開口端4b’上のリング14とで当接13を形成するとともに、雌ネジ部2b”内においてシゴキ6bの端面部6b’と化粧料塗布体7bの径大部10bとで離隔12を形成するものとなる。
そこで、口ネジ5bに対して螺合させた該雌ネジ部2b”を口ネジ5bに対してさらにねじ込むと、シゴキ6bの端面部6b’の上方に形成される離隔12を狭めるように、口ネジ5bに係る上方向への引張力によって該口ネジ5bは上昇することになるので、シゴキ6bと一体となった口ネジ5bは容器本体4bから抜出されるものとなる。
そして、容器本体4bから抜出され、互いに一体となる口ネジ5bとシゴキ6bとを分解することによって、化粧料容器1bの容器本体4bを構成することになる各部品にすべて分解することができるものである。