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  • 特開-装着型表示装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022067325
(43)【公開日】2022-05-06
(54)【発明の名称】装着型表示装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/64 20060101AFI20220425BHJP
   G02B 27/02 20060101ALI20220425BHJP
   G02C 5/00 20060101ALI20220425BHJP
【FI】
H04N5/64 511A
G02B27/02 Z
G02C5/00
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020175975
(22)【出願日】2020-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】710010858
【氏名又は名称】インフィニテグラ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】馬場鉄平
(72)【発明者】
【氏名】清水喜弘
【テーマコード(参考)】
2H006
2H199
【Fターム(参考)】
2H006AA00
2H199CA05
2H199CA12
2H199CA45
2H199CA47
2H199CA98
(57)【要約】
【課題】ウェアラブルディスプレイは大きくて重く、作業に支障をきたす。
【解決手段】表示装置101を固定具102によって胸部に装着し、鏡103をヘッドバンド104によって頭部に装着し、表示装置101に表示される画像を光路201の経路で鏡103を介して装着者の視野に入れる。併せて、表示装置101に表示される画像は鏡像表示する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着者の眼前に画像を表示する表示方法において、前記表示方法は、表示装置と、鏡を備え、前記表示装置は、装着者の胸部に上向きに固定され、鏡像表示する機能を備えた画像表示装置で、前記鏡は、装着者の体に固定され、装着者の眼前20センチメートル以内に配置された、装着者の顔面よりも小さい透過または非透過の鏡であることを特徴とする表示方法。
【請求項2】
請求項1記載の装着者の眼前に画像を表示する表示方法であって、前記表示装置に表示される鏡像画像を、前記鏡に反射させることで、前記鏡像画像を装着者の視野に入れることを特徴とする表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装着型表示装置における表示方法と装着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
建設や生産、社会インフラの保守の現場では、高齢化や人口減少に伴って熟練作業者の不足が問題となっている。そこで、作業者の眼前に表示装置を取り付け、作業指示書や作業対象の装置の状態をその表示装置に映し出すことで、熟練ではない作業者の作業を支援するウェアラブルディスプレイの活用が進んでいる。
【0003】
しかし、光学部品や電子部品、電池を搭載したウェアラブルディスプレイは大きく重くなってしまい、皮肉にも作業の妨げになってしまうことが往々にして起こっている。この問題は、ウェアラブルディスプレイ普及の足かせにもなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-76852公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、取り付ける部品を取捨選択することで余分な部品を排除できる技術がある。しかしながら、取り外せる部品には限界があり、取り外しすぎると表示性能が劣化したり、電池の持ちが著しく短くなったりし、本来の目的である作業の支援を達成できなくなってしまう。
【0006】
そこで本発明の目的は、必要最小限の光学部品のみを作業者の眼前に取り付け、電子部品や電源を作業者の頭部に一切取り付けないことで、作業者の作業の邪魔にならないウェアラブルディスプレイを提供することにある。
【0007】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0009】
すなわち、代表的なものの概要は、作業者の胸部には電子部品と電源を備えた表示装置を、作業者の眼前には鏡を取り付け、作業者は鏡越しに胸部の表示装置に映し出された画像や文字、記号を見ることができるウェアラブルディスプレイを提供することである。
【発明の効果】
【0010】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0011】
すなわち、代表的なものによって得られる効果は、作業者の頭部には電子部品と電源を一切装着する必要がないので、非常に小型で軽量なウェアラブルディスプレイを実現できることである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態1に係る表示装置と鏡の設置方法を正面から説明する図である。
図2】本発明の実施の形態1に係る表示装置と鏡の設置方法を側面から説明する図である。
図3】本発明の実施の形態1に係る表示装置の表示方法を説明する図である。
図4】本発明の実施の形態2に係る帽子への鏡の設置方法を説明する図である。
図5】本発明の実施の形態2に係るヘルメットへの鏡の設置方法を説明する図である。
図6】本発明の実施の形態2に係るメガネへの鏡の設置方法を説明する図である。
図7】本発明の実施の形態2に係る安全帯への表示装置の設置方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【実施例0014】
図1から図3により、本発明の実施の形態1に係る表示装置と鏡の設置方法、表示装置の表示方法について説明する。
【0015】
図1において、表示装置101は、モニタやスマートフォンといった動画や静止画、文字、記号を表示できる表示装置であり、固定具102により装着者の胸部に固定されている。鏡103は、ヘッドバンド104によって頭部に固定されることで、装着者の眼前に配置されている。
【0016】
図2では、図1を横から見た視点で説明する。図2において、表示装置101に表示される画像は、光路201で示されるように鏡103で反射されて装着者の視野に入る。表示装置101は可動部202により矢印203のように、鏡103は可動部204により矢印205のように動かすことで、表示装置101に表示される画像を装着者の視野に入れるための適切な光路201を設定することができる。なお、表示装置101に表示される画像を見る必要が無い場合は、可動部204を動かして鏡103を跳ね上げることで、装着者の視界から鏡103を取り除くことができる。またさらに、鏡103に透過性のある反射素材を用いれば、装着者の視界を遮ることなく、装着者は表示装置101に表示される画像を見ることができる。
【0017】
図3において、鏡像表示301は、表示装置101上の表示を示す。図1及び図2の状態では、表示装置101に表示される画像は、装着者には鏡像状態となって見えてしまう。そこで、鏡像表示301のように表示装置101に鏡像表示することで、装着者に鏡像状態ではない画像を表示することができる。図3では「Display」「表示画像」を鏡像表示にして表示する例を示している。
【0018】
以上で、実施の形態1について説明した。
【実施例0019】
図4から図7により、本発明の実施の形態2に係る鏡の設置方法について説明する。
【0020】
図4のように、帽子401のツバを固定具402で挟むことで鏡103を固定してもよい。
【0021】
図5のように、ヘルメット501の側面等から固定具502のようなアーム状の固定具で鏡103を固定しても良い。
【0022】
図6のように、メガネ601のフレームに装着された固定具602で鏡103を固定しても良い。
【0023】
図7のように、安全帯701に装着された固定具702で表示装置101を固定しても良い。
【0024】
以上で、実施の形態2について説明した。
【0025】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、建設や、土木、電力、ガス、水道、道路、鉄道、農業、生産、医療、介護等の現場における遠隔での作業支援に適用可能である。
【符号の説明】
【0027】
101…表示装置、102…固定具、103…鏡、104…ヘッドバンド、201…光路、202…可動部、203…矢印、204…可動部、205…矢印、301…鏡像表示、401…帽子、402…固定具、501…ヘルメット、502…固定具、601…メガネ、602…固定具、701…安全帯、702…固定具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7