(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022067586
(43)【公開日】2022-05-06
(54)【発明の名称】植物脂肪酸とレシチンを用いたコロイド状液体が銀イオンを含有する組成物
(51)【国際特許分類】
A61L 9/01 20060101AFI20220425BHJP
A01N 59/16 20060101ALI20220425BHJP
A01N 25/00 20060101ALI20220425BHJP
A01N 25/02 20060101ALI20220425BHJP
A01P 1/00 20060101ALI20220425BHJP
C11C 3/00 20060101ALI20220425BHJP
C11B 11/00 20060101ALI20220425BHJP
【FI】
A61L9/01 B
A01N59/16 A
A01N25/00 101
A01N25/02
A01P1/00
C11C3/00
C11B11/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020185422
(22)【出願日】2020-10-20
(71)【出願人】
【識別番号】595123081
【氏名又は名称】有限会社レイノ
(71)【出願人】
【識別番号】520433399
【氏名又は名称】早坂 文雄
(71)【出願人】
【識別番号】520433805
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】今村 智信
【テーマコード(参考)】
4C180
4H011
4H059
【Fターム(参考)】
4C180AA07
4C180CB01
4C180EA23Y
4C180EA40X
4C180EB06Y
4C180EB07Y
4C180FF03
4H011AA01
4H011AA04
4H011BA04
4H011BB18
4H011BC17
4H011BC22
4H011DA16
4H011DF03
4H059BA13
4H059BA83
4H059BC13
4H059BC15
4H059BC16
(57)【要約】
【課題】室内の抗菌、抗ウィルスの方法としては、二酸化塩素、次亜塩素酸、次亜塩素酸ソーダ、オゾン、二酸化チタン、エチルアルコール、フィトンチッド、銀イオン等を利用したものがあり、人体に有害なものもあって用途によって使い分けている。特に、昨今のCOVID-19の世界蔓延以降、抗菌、抗ウィルスに対して即効で効能を長時間維持し、人体に安全で環境負荷が少なく安価な材料があらゆる分野で求められていた。
【解決手段】本発明は、室内に存在する菌、ウィルスに優れた浄化効果を発揮するもので、即効性と長期にわたる持続性を併せ持つ。例えばナノミストを放出する噴霧装置(BACTKLEEN社 BT828)を使用して、本発明の組成物で空間噴霧を行うことで、より優れた環境を作り出すことが可能となった。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
大豆油、コーン油、菜種油、オリーブ油、米油、胡麻油、綿実油、パイン油等の植物脂肪酸のうち1つ以上とレシチン、1.3-ブチレングリコール、苛性カリ、銀イオン、精製水、からなる抗菌、抗ウィルス組成物
【請求項2】
請求項1記載の組成物はコロイド状であることを特徴とする抗菌、抗ウィルス組成物
【請求項3】
請求項1~2記載の組成物は、銀イオンの濃度が0.05ppm~2ppmの範囲であることを特徴とする抗菌、抗ウィルス組成物
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は室内の抗菌、抗ウィルスに関し、即効性と持続性を併せ持つ組成物に関するものである。
【背景技術】
【先行技術文献】
【0002】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
室内の抗菌、抗ウィルスの方法としては、二酸化塩素、次亜塩素酸、オゾン、二酸化チタン、エチルアルコール、フィトンチッド、銀イオン等を利用したものがあり、用途によって使い分けている。昨今のCOVID-19の感染拡大もあって、菌、ウィルスに対して即効性を有し効能を長時間維持し、人体に安全で環境負荷が少なく安価な組成物が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記課題に鑑みて、人体に優しい天然由来の成分を用いた安全かつ安価で優れた抗菌、抗ウィルス作用を発揮する組成物を見出した。植物脂肪酸とレシチンを用いたコロイド状液体に銀イオンを含有する組成物であり、コロイドのブラウン運動と銀イオンの相乗効果によって、抗菌、抗ウィルスに対する課題を解決した。
【発明の効果】
【0005】
本発明は室内に存在する菌、ウィルスに優れた浄化効果を発揮するもので、即効性と長期にわたる持続性を併せ持つ。例えばナノミストを放出する噴霧装置(BACTKLEEN社 BT828)を使用して、本発明の組成物の空間噴霧を行うことで、より優れた環境を作り出すことができる。
【発明を実施するための形態】
【実施例0006】
大豆脂肪酸35~45重量部、レシチン3~5重量部、1,3-ブチレングリコール3~5重量部精製水45~59重量部を混合し、急速正逆回転せん断撹拌機で5分間攪拌する。この段階で殆どがせん断攪拌され、乳化コロイド混合物ができる。
【0007】
コロイド状混合物に,酸化防止剤としてα-トコフェノール10重量部と鹸化剤として水酸化カリウム10重量部と銀イオン20ppm(銀イオン水を使用)を入れて、急速正逆回転せん断撹拌機で、数分間攪拌し完全なコロイド状組成物を得る。
効能試験(コロイド組成物を5倍に希釈して使用する)を行い満足すべき結果を得た。
【0008】
【0009】
【0010】
ウィルスの感染価は30秒後には全く検出しなかった。
実施例1の効能試験で用いた銀イオン含有コロイド組成物(5倍に希釈した液)で、効能の持続性テストを行った。微生物検査を手軽に行うことができる手法として、サニ太くん(JNC株式会社)を使用した。
検査は検出用のシートに各菌により異なる色調で発色をすることで判定を行うものである。この方法は厨房等で行う簡易検査による細菌検査であるが、該検体のいずれからも菌のコロニー等は検出しなかった。