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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022067602
(43)【公開日】2022-05-06
(54)【発明の名称】収容機構及び自動給材システム
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/20 20060101AFI20220425BHJP
   B65D 25/56 20060101ALI20220425BHJP
【FI】
B65D25/20 K
B65D25/20 Q
B65D25/56
【審査請求】未請求
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020219390
(22)【出願日】2020-12-28
(31)【優先権主張番号】202011126774.0
(32)【優先日】2020-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516114396
【氏名又は名称】鴻富錦精密電子(鄭州)有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】500080546
【氏名又は名称】鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HON HAI PRECISION INDUSTRY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】66,Chung Shan Road,Tu-Cheng New Taipei,236(TW)
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】特許業務法人SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 宇青
(72)【発明者】
【氏名】顔 君
(72)【発明者】
【氏名】鄭 智元
(72)【発明者】
【氏名】楊 ▲イ▼達
(72)【発明者】
【氏名】陳 俊
(72)【発明者】
【氏名】陳 二衛
(72)【発明者】
【氏名】呂 小明
(72)【発明者】
【氏名】馮 ▲キ▼
(72)【発明者】
【氏名】蒋 蜀発
(72)【発明者】
【氏名】趙 ▲テツ▼祺
(72)【発明者】
【氏名】林 欣達
(72)【発明者】
【氏名】楊 漢
(72)【発明者】
【氏名】張 軍輝
【テーマコード(参考)】
3E062
【Fターム(参考)】
3E062AA01
3E062AB07
3E062AC02
3E062AC03
3E062AC04
3E062AC05
3E062BA07
3E062BB01
3E062DA08
3E062MA02
3E062MA03
3E062MA12
3E062MA15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】モノのインターネットにおけるデータ伝送の互換性及び相互運用性を達成するためのデータ伝送方法を提供する。
【解決手段】資材を収容し且つ資材を自動的に取り出すことを実現する収容機構100であって、筐体10と、筐体に連接される第1側板20と、筐体に連接される第2側板30と、を備える。筐体、第1側板及び第2側板は、資材を収容するための収容空間40を形成し、第2側板と第1側板との間には、収容空間と連通し、資材を取出すための取出口42が形成され、第1側板には、収容機構内の資材をリアルタイムにモニタリングするための検査ユニット21が設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
資材を収容し、且つ自動に前記資材を取り出すことを実現する収容機構であって、
筐体と、
前記筐体に連接される第1側板と、
前記筐体に連接される第2側板と、を備え、
前記筐体、前記第1側板及び前記第2側板は、前記資材を収容するための収容空間を形成し、
前記第2側板と前記第1側板との間には、前記収容空間に連通し、且つ前記資材を取り出すための取出口が形成され、前記第1側板には、前記収容機構内の前記資材をリアルタイムにモニタリングするための検査ユニットが設けられていることを特徴とする収容機構。
【請求項2】
前記検査ユニットは、前記収容機構の表面に設けられた第1識別コードを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の収容機構。
【請求項3】
前記第1識別コードは、バーコード、二次元コード及び電子タグの中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の収容機構。
【請求項4】
前記収容機構は、前記第2側板が所在する平面に沿って、前記取出口から離れる方向へ凹む資材取出スロットをさらに含み、前記資材取出スロットは、前記収容空間及び前記取出口と連通していることを特徴とする請求項1に記載の収容機構。
【請求項5】
前記収容機構の前記第2側板から離れた一端には、前記収容空間と連通する開口が設けられることを特徴とする請求項1に記載の収容機構。
【請求項6】
前記第2側板が位置する平面に垂直な方向を第1方向と定義したとき、前記第1方向に沿って、前記資材は、第1幅Dを有し、前記取出口は、第2幅Dを有し、
前記第1幅D及び前記第2幅Dは、D<D<2Dを満たすことを特徴とする請求項1に記載の収容機構。
【請求項7】
前記資材は、電子製品、原料、食品袋及び包装ケースのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の収容機構。
【請求項8】
前記検査ユニットは、資材観察口を含み、前記第2側板が所在する平面に垂直な方向を第1方向と定義すると、前記資材観察口は、前記第1方向に沿って前記筐体に開設され、前記資材観察口は、前記収容空間と連通することを特徴とする請求項1に記載の収容機構。
【請求項9】
前記資材観察口は、複数のサブ資材観察口を含み、複数の前記サブ資材観察口は、前記第1方向に沿って交互に配列されることを特徴とする請求項8に記載の収容機構。
【請求項10】
前記資材観察口の周縁部には、識別ユニットが設けられており、前記識別ユニットは、前記第1方向に沿って均一に配置されることを特徴とする請求項8に記載の収容機構。
【請求項11】
前記識別ユニットは、目盛り、第2識別コード及び番号の中の少なくとも1つを含み、
前記第2識別コードは、バーコード、二次元コード及び電子タグの中の少なくとも1つを含み、
前記番号は、数字、アルファベット、色及び文字の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項10に記載の収容機構。
【請求項12】
前記資材観察口は、透明な材料により遮蔽されていることを特徴とする請求項8に記載の収容機構。
【請求項13】
資材を自動的に供給するための自動給材システムであって、
前記資材が収容されている請求項1~7の何れか一項に記載の前記収容機構と、
前記取出口に位置する前記資材を取り出すための取出装置と、
前記検査ユニットにより前記収容機構内の前記資材の情報を取得するための認識装置と、
前記認識装置が取得した前記情報を処理し、且つ前記収容機構の中の前記資材の位置及び数を算出するためのプロセッサと、
を備えることを特徴とする自動給材システム。
【請求項14】
前記検査ユニットは、資材観察口を含み、前記第2側板が所在する平面に垂直な方向を第1方向と定義すると、前記資材観察口は、前記第1方向に沿って前記筐体に開設され、前記資材観察口は、前記収容空間と連通し、
前記認識装置は、前記収容機構内の前記資材の情報を取得し、前記プロセッサは、前記資材観察口に位置する前記資材に基づいて、前記収容機構内の前記資材の位置及び数を算出することを特徴とする請求項13に記載の自動給材システム。
【請求項15】
前記資材観察口は、複数のサブ資材観察口を含み、複数の前記サブ資材観察口は、前記第1方向に沿って交互に配列されることを特徴とする請求項14に記載の自動給材システム。
【請求項16】
前記資材観察口の周縁部には、識別ユニットが設けられており、前記識別ユニットは、前記第1方向に沿って均一に配置されることを特徴とする請求項14に記載の自動給材システム。
【請求項17】
前記識別ユニットは、目盛り、第2識別コード及び番号の中の少なくとも1つを含み、
前記第2識別コードは、バーコード、二次元コード及び電子タグの中の少なくとも1つを含み、
前記番号は、数字、アルファベット、色及び文字の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項16に記載の自動給材システム。
【請求項18】
前記プロセッサは、相隣する2つの前記識別ユニットに対応する前記資材の差異に基づいて、前記資材の数を算出することを特徴とする請求項16または請求項17に記載の自動給材システム。
【請求項19】
前記プロセッサに接続される表示ユニットをさらに備え、前記表示ユニットは、前記プロセッサが算出した前記資材の数を表示することを特徴とする請求項18に記載の自動給材システム。
【請求項20】
前記認識装置が情報を識別する方法は、視覚認識及び距離認識の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項13に記載の自動給材システム。
【請求項21】
前記距離認識は、赤外線距離測定またはレーザー距離測定を含むことを特徴とする請求項20に記載の自動給材システム。
【請求項22】
前記検査ユニットは、第1識別コードを含み、前記資材の表面には、第3識別コードが設けられており、前記認識装置は、前記第3識別コードの情報を識別し、且つ当該情報を前記プロセッサに伝送し、前記プロセッサは、前記第1識別コードに含まれる前記収容機構の中の前記資材の情報を変更するように処理することを特徴とする請求項13に記載の自動給材システム。
【請求項23】
前記第1識別コードは、バーコード、二次元コード及び電子タグの中の少なくとも1つを含み、前記第3識別コードも、バーコード、二次元コード及び電子タグの中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項22に記載の自動給材システム。
【請求項24】
前記収容機構の前記第2側板から離れた一端には、前記収容空間と連通する開口が設けられ、
前記自動給材システムは、推進装置をさらに備え、前記推進装置は、前記開口を貫通し、且つ前記第2側板から離隔した前記資材に押し当てられて、前記資材が前記第2側板に向かって移動するように推進し、且つ前記資材を前記第2側板に押し当てることを特徴とする請求項13に記載の自動給材システム。
【請求項25】
前記自動給材システムは、警告ユニットをさらに含み、前記警告ユニットは、前記プロセッサに接続され、前記収容機構内の前記資材が閾値より小さいときに、前記警告ユニットは、警報を出すことを特徴とする請求項13に記載の自動給材システム。
【請求項26】
前記警告ユニットが警報を出す形式は、音声警報、点灯警報及び通信警報の中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項25に記載の自動給材システム。
【請求項27】
前記取出装置は、ロボット、吸盤、グリッパ、及びフックのうちの1つを含むことを特徴とする請求項13に記載の自動給材システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、自動化生産技術分野に関し、特に、収容機構及び収容機構を含む自動給材システムに関する。
【背景技術】
【0002】
製品の生産及び輸送の過程においては、保存、調用又は輸送等のために、通常収容機構を用いて製品資材又は製品の完成品を包装する必要がある。
【0003】
従来の収容機構は、通常の規格や閉鎖されたカートンパッケージである。生産又は輸送過程において、例えばSMT(Surface Mount Technology,表面組立技術)は、手作業で箱を開けて、材料を取る必要があり、紙箱の中の資材の数を適時に知ることができず、自動化設備に合わせて自動に資材を取り出すことができず、無人化工場の生産ニーズに応えることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、デバイスの資材取出を自動化する収容機構を提供する必要がある。
また、収容機構を含む自動給材システムを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る収容機構は、資材を収容し、且つ前記資材を自動的に取り出すことを実現し、筐体と、前記筐体に連接される第1側板と、前記筐体に連接される第2側板と、を備え、前記筐体、前記第1側板及び前記第2側板は、前記資材を収容するための収容空間を形成し、前記第2側板と前記第1側板との間には、前記収容空間に連通し、且つ前記資材を取り出すための取出口が形成され、前記第1側板には、前記収容機構内の前記資材をリアルタイムにモニタリングするための検査ユニットが設けられている。
【0006】
本開示の幾つかの実施例において、前記検査ユニットは、前記収容機構の表面に設けられた第1識別コードを備える。
【0007】
本開示の幾つかの実施例において、前記第1識別コードは、バーコード、二次元コード及び電子タグの中の少なくとも1つを含む。
【0008】
本開示の幾つかの実施例において、前記収容機構は、前記第2側板が所在する平面に沿って、前記取出口から離れる方向へ凹む資材取出スロットをさらに含み、前記資材取出スロットは、前記収容空間及び前記取出口と連通している。
【0009】
本開示の幾つかの実施例において、前記収容機構の前記第2側板から離れた一端には、前記収容空間と連通する開口が設けられる。
【0010】
本開示の幾つかの実施例において、前記第2側板が位置する平面に垂直な方向を第1方向と定義したとき、前記第1方向に沿って、前記資材は、第1幅Dを有し、前記取出口は、第2幅Dを有し、前記第1幅D及び前記第2幅Dは、D<D<2Dを満たす。
【0011】
本開示の幾つかの実施例において、前記資材は、電子製品、原料、食品袋及び包装ケースのうちの少なくとも1つを含む。
【0012】
本開示の幾つかの実施例において、前記検査ユニットは、資材観察口を含み、前記第2側板が所在する平面に垂直な方向を第1方向と定義すると、前記資材観察口は、前記第1方向に沿って前記筐体に開設され、前記資材観察口は、前記収容空間と連通する。
【0013】
本開示の幾つかの実施例において、前記資材観察口は、複数のサブ資材観察口を含み、複数の前記サブ資材観察口は、前記第1方向に沿って交互に配列される。
【0014】
本開示の幾つかの実施例において、前記資材観察口の周縁部には、識別ユニットが設けられており、前記識別ユニットは、前記第1方向に沿って均一に配置される。
【0015】
本開示の幾つかの実施例において、前記識別ユニットは、目盛り、第2識別コード及び番号の中の少なくとも1つを含み、
前記第2識別コードは、バーコード、二次元コード及び電子タグの中の少なくとも1つを含み、
前記番号は、数字、アルファベット、色及び文字の中の少なくとも1つを含む。
【0016】
本開示の幾つかの実施例において、前記資材観察口は、透明な材料により遮蔽されていることを特徴とする請求項8に記載の収容機構。
【0017】
また、本発明に係る自動給材システムは、資材を自動的に供給するために用いられ、前記資材が収容されている前記収容機構と、前記取出口に位置する前記資材を取り出すための取出装置と、前記検査ユニットにより前記収容機構内の前記資材の情報を取得するための認識装置と、前記認識装置が取得した前記情報を処理し、且つ前記収容機構の中の前記資材の位置及び数を算出するためのプロセッサと、を備える。
【0018】
本開示の幾つかの実施例において、前記検査ユニットは、資材観察口を含み、前記第2側板が所在する平面に垂直な方向を第1方向と定義すると、前記資材観察口は、前記第1方向に沿って前記筐体に開設され、前記資材観察口は、前記収容空間と連通し、前記認識装置は、前記収容機構内の前記資材の情報を取得し、前記プロセッサは、前記資材観察口に位置する前記資材に基づいて、前記収容機構内の資材の位置及び数を算出する。
【0019】
本開示の幾つかの実施例において、前記資材観察口は、複数のサブ資材観察口を含み、複数の前記サブ資材観察口は、前記第1方向に沿って交互に配列される。
【0020】
本開示の幾つかの実施例において、前記資材観察口の周縁部には、識別ユニットが設けられており、前記識別ユニットは、前記第1方向に沿って均一に配置される。
【0021】
本開示の幾つかの実施例において、前記識別ユニットは、目盛り、第2識別コード及び番号の中の少なくとも1つを含み、前記第2識別コードは、バーコード、二次元コード及び電子タグの中の少なくとも1つを含み、前記番号は、数字、アルファベット、色及び文字の中の少なくとも1つを含む。
【0022】
本開示の幾つかの実施例において、前記プロセッサは、相隣する2つの前記識別ユニットに対応する前記資材の差異に基づいて、前記資材の数を算出する。
【0023】
本開示の幾つかの実施例において、前記プロセッサに接続される表示ユニットをさらに備え、前記表示ユニットは、前記プロセッサが算出した前記資材の数を表示する。
【0024】
本開示の幾つかの実施例において、前記認識装置が情報を識別する方法は、視覚認識及び距離認識の中の少なくとも1つを含む。
【0025】
本開示の幾つかの実施例において、前記距離認識は、赤外線距離測定またはレーザー距離測定を含む。
【0026】
本開示の幾つかの実施例において、前記検査ユニットは、第1識別コードを含み、前記資材の表面には、第3識別コードが設けられており、前記認識装置は、前記第3識別コードの情報を識別し、且つ当該情報を前記プロセッサに伝送し、前記プロセッサは、前記第1識別コードに含まれる前記収容機構の中の前記資材の情報を変更するように処理する。
【0027】
本開示の幾つかの実施例において、前記第1識別コードは、バーコード、二次元コード及び電子タグの中の少なくとも1つを含み、前記第3識別コードも、バーコード、二次元コード及び電子タグの中の少なくとも1つを含む。
【0028】
本開示の幾つかの実施例において、前記収容機構の前記第2側板から離れた一端には、前記収容空間と連通する開口が設けられ、前記自動給材システムは、推進装置をさらに備え、前記推進装置は、前記開口を貫通し、且つ前記第2側板から離隔した前記資材に押し当てられ、前記資材が前記第2側板に向かって移動するように推進し、且つ前記資材を前記第2側板に押し当てる。
【0029】
本開示の幾つかの実施例において、前記自動給材システムは、警告ユニットをさらに含み、前記警告ユニットは、前記プロセッサに接続され、前記収容機構内の前記資材が閾値より小さいときに、前記警告ユニットは、警報を出す。
【0030】
本開示の幾つかの実施例において、前記警告ユニットが警報を出す形式は、音声警報、点灯警報及び通信警報の中の少なくとも1つを含む。
【0031】
本開示の幾つかの実施例において、前記取出装置は、ロボット、吸盤、グリッパ、及びフックのうちの1つを含む。
【発明の効果】
【0032】
資材の取出口の設定は、資材が機構の中から取り出しやすく、検査ユニットがリアルタイムに収容機構の中の資材の状態を検出するために用いられ、自動で資材を取出し、リアルタイムに収容機構の中の資材の位置と数量をモニタリングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本開示の実施の形態に係る収容機構の概略構成図である。
図2】本願の実施例に係る自動給材システムのブロック図である。
図3図1に示す収容機構の第2側板が最下方に位置するときの使用状態図である。
図4】本開示の別の実施の形態による収容機構の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本願の上記目的、特徴、及び利点をより明確に理解できるように、以下、図面及び具体的な実施形態を併せて本願を詳細に説明する。なお、衝突しない場合、本開示の実施の形態及び実施の形態における特徴は互いに組み合わされてもよい。以下の説明において、本願を十分に理解するために、多くの詳細について説明するが、以下で説明する実施形態は、全ての実施形態ではなく本願の一部の実施形態に過ぎない。本願の実施の形態に基づき、当業者が創造的な労働なしに得られるあらゆる他の実施の形態についても、本願の開示範囲に属する。
【0035】
特に定義しない限り、本文で使用するすべての技術及び科学的用語は、本願の技術分野に属する技術者が一般的に理解する意味と同様である。本願明細書中において使用する用語は、具体的な実施形態を説明する目的に過ぎず、本願を限定する旨のものではない。また、「及び/又は」の用語は、関連する1つまたは1以上の項目の全ての組み合わせ及び任意の組み合わせを含む。
【0036】
本願における各実施例において、本願を限定するものではなく、説明の便宜上から、本願に特許請求の範囲及び請求の範囲に記載された「接続」という用語は、物理的または機械的な接続に限定されるものではなく、直接的または間接的とは問わない。「上」、「下」、「上方」、「下方」、「左」、「右」等は、相対位置関係を表すにのみ用いられるが、被写体の絶対位置が変わると、その相対位置関係もそれに応じて変わる。
【0037】
図1に示すように、本開示の実施形態は、資材300を格納すると共に、デバイスの資材取出自動化の機構要求を満たすための収容機構100を提供する。収容機構100は、筐体10、第1側板20及び第2側板30を含む。第1側板20及び第2側板30は、筐体10にそれぞれ接続されて、収容空間40を形成する。第1側板20と第2側板30との間には、収容空間40に連通する取出口42が形成されている。また、収容機構100には、収容機構100内の資材300の数を検出するための検査ユニット21が設けられている。
【0038】
また、図2に示すように、本出願は、上記の収容機構100及び収容機構100と連携して使用される取出装置210、認識装置220及びプロセッサ230を含む自動給材システム200を提供する。ここで、取出装置210は、収容機構100の取出口42に位置してもよく、且つ資材300を取り出すために用いられる。また、取出装置210は、取出装置210の動作状態を制御するためのプロセッサを外接してもよい。プロセッサ230は、認識装置220に接続され、その接続方式は電気的な接続、通信接続等を含むが、これらに限定されない。認識装置220は、収容機構100上の検査ユニット21によって収容機構100のリアルタイムな状態を取得し、且つこれをプロセッサ230に伝送して、プロセッサ230により処理する。プロセッサ230は、計算を介して、収容機構100内の資材300の位置及び数を得て、自動化して資材を採取し且つ収容機構100における資材300の位置及び数量をリアルタイムにモニタリングすることを実現する。
【0039】
資材300は、いかなる種類のものであってもよく、電子機器、原材料、食品袋、パッケージ等を含むが、これらに限定されない。収容機構100が使用可能な場所としては、倉庫、食品業、工場等を含むが、これに限定されない。ただし、資材300は固定した形状を有する。即ち、収容機構100が同じ資材300をまとめて収容する場合、資材300は固定したサイズを有し、且つサイズが誤差範囲内で同じであり、例えば同じ携帯電話であり、または同じトレイである。一実施形態において、資材300は、トレイである。
【0040】
収容機構100の材質は、金属(例えば、アルミニウム、ステンレス)、木材、紙、布地、プラスチック、高分子材料(例えば、PP、PE)のうちの少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。資材300の形状や使用環境に応じて、収容機構100の材料を選択することができる。
【0041】
収容機構100の形状は、特に限定されず、資材300の形状や使用環境によって設計することが可能であり、例えば、直方体、正方体、柱状等であってもよい。
【0042】
本実施形態では、収容機構100の外形は、略直方体である。第1側板20と第2側板30とは、直方体の隣り合う2つの面であり、筐体10、第1側板20及び第2側板30が取り囲んで、収容機構100を形成する。また、第1側板20と第2側板30は、一定の角度をなして互いに離間して設けられ、取出口42を形成する。1つの具体的な実施形態において、第1側板20と第2側板30が所在する平面は、互いに直交する。取出口42の存在によって、取出口42を通じて、取出装置210が資材300をキャプチャして取出口42から取り出すことが容易になる。なお、取出装置210は、機械ハンド、吸盤、グリッパ、及びフックであってもよいが、これらに限定されない。
【0043】
具体的には、取出口42は、第1側板20の第2側板30と隣り合う側に設けられている。取出口42のサイズは、収容機構100が保存しようとする資材300のサイズに適合するので、取出口42から資材300が取り出すことが容易である。
【0044】
図3に示すように、第2側板30が位置する平面に垂直な方向を第1方向L1とし、第2側板30が位置する平面に平行であり且つ第1方向L1に垂直な方向を第2方向L2と定義する。ただし、資材300の数は複数であり、複数の資材300は、第1方向L1に沿って並んでいる。複数の資材300が収容機構100の中に配置される場合、第1方向L1に沿って、各資材300は第1幅Dを有し、取出口42は第2幅Dを有する。ここで、第1幅D及び第2幅Dは、D<D<2Dを満たし、一度に1つの資材300を取り出すことができるようになっている。また、第2方向L2に沿って、取出口42の長さは資材300の長さよりも長い。
【0045】
幾つかの実施形態では、第2側板30には資材取出スロット32が開設される。資材取出スロット32は、第2側板30が所在する平面に沿って取出口42から離れる方向へ凹む。また、資材取出スロット32は、収容空間40及び取出口42に連通しており、このとき、資材300の第2側板30に向かう方向に凹溝または貫通孔を設けてもよい。取出装置210は資材取出スロット32を通過し、且つ取出口42に位置する資材300の凹溝または貫通孔を通過し、資材300を資材取出スロット32に沿って取出口42から自動的に取り出すことができる。
【0046】
さらに、第2側板30に平行な方向に沿って、資材取出スロット32の面積は、資材300の面積より小さい。これにより、資材300は、収容機構100の中に収容されて配列され、資材300の崩壊が防止される。
【0047】
図3に示すように、幾つかの実施形態において、収容機構100が使用される場合、重力方向に沿って第2側板30が最も下方に位置し、取出口42にある資材300が取り出されると、取出口42のサイズによって、他の資材300が制限され、取出口42にある資材300に伴って同時に取り出されることがなく、また、重力の作用によって他の資材300が自動的に下方に移動できる。
【0048】
図2及び図4に示すように、幾つかの実施形態において、自動給材システム200は、推進装置240をさらに含む。収容機構100の第2側板30から離れた一端には、開口12が設けられている。開口12は、推進装置240を貫通させ、推進装置240が第2側板30から離隔した資材300に突き当てるようにする。推進装置240は、収容機構100内の資材300を推進するために用いられる。取出口42に位置する資材300が取り出された後に、推進装置240は、残りの資材300を第1方向L1に沿って第2側板30に向かって運動させ、且つ資材300を第2側板30に押し当てる。
【0049】
収容機構100内の資材300を押すための推進装置240を挿通して第2側板30から離隔した資材300を押動する推進装置240は、取出口42にある資材300が取り出されると、残った資材300を第1方向L1に沿って第2側板30に向けて動かして第2側板30に押し当てる。
【0050】
検査ユニット21は、資材観察口22又は第1識別コード26の中の少なくとも一方であってもよい。即ち、同一の実施形態において、検査ユニット21は、資材観察口22又は第1識別コード26であってもよく、資材観察口22及び第1識別コード26の組み合わせであってもよい。なお、検査ユニット21が第1識別コード26を含む場合には、認識装置220と同時に使用する必要がある。なお、第1識別コード26は、バーコード、二次元コード及び電子タグ等を含むが、これらに限定されるものではない。検査ユニット21によって、収容機構100内の残りの資材300の数をリアルタイムにモニタリングして、ユーザにフィードバックして、次の処理を行うことができる。
【0051】
幾つかの具体的実施形態において、検査ユニット21は、第1方向L1に沿って収容機構100に開口する資材観察口22である。ユーザが収容機構100内の資材300の数及び位置を直接に観測して、可視化生産を行なうために、資材観察口22は、収容空間40に連通している。前記可視化生産とは、例えば、収容機構100を取り換えたり、資材300を補充または交換したりすることを指す。本実施の形態では、資材観察口22は、第1方向L1に沿って第1側板20の表面に設けられている。なお、資材観察口22は、筐体10の表面に設けられてもよい。前記表面は、第2側板30に対向する表面を除いた表面である。
【0052】
さらに、資材観察口22は、1つのサブ資材観察口22aであってもよいし、複数のサブ資材観察口22aが交互に形成されていてもよい。本実施形態では、サブ資材観察口22aは、複数のサブ資材観察口22aが交互することにより形成されており、材料300を観測できることを確保する前提下で、第1側板20に十分な応力を持たせ、第1側板20の強度を保証することができる。
【0053】
幾つかの態様において、透明材料によって、資材観察口22を遮ってもよい。これにより、資材300が観測されるとともに、資材観察口22の設置によって、外界の汚染物(例えば塵)が収容機構100の内部に入って、資材300を汚染することも防止されることができる。
【0054】
また、資材観察口22を介して収容機構100内の資材300の数を直観的に見やすくするために、資材観察口22の周縁に識別ユニット24を設けてもよい。幾つかの態様において、識別ユニット24は省略されてもよい。
【0055】
また、識別ユニット24は、目盛り、第2識別コード及び番号の中の少なくとも1つの形式のマークであってもよい。識別ユニット24は、第1方向L1に沿って均等に並べて配置される。ユーザが収容機構100内の資材300を直接認識できるように、各識別ユニット24の幅が各資材300の第1幅Dに等しい。一実施形態において、識別ユニット24は、目盛りと、目盛りの周縁部に設けられた番号とを含む。なお、第2識別コードは、バーコード、二次元コード、電子タグ等を含むが、これらに限定されるものではない。番号の形式は様々であるが、数字、アルファベット、色及び文字の中の少なくとも1つを含むが、これらに限定されるものではない。例えば、「1、2、3、4・・・」、「A、B、C、D・・・」、「a、b、c、d・・・」、「1、II、III、IV・・・」、「メチル、エチル、プロピル、ブチル・・・」、「赤、オレンジ、黄、緑・・・」等の形式を含むが、これらに限定されるものではない。番号の取出口42に近い方向が小番号であり、取出口42から遠い方向が大番号であるように、順次並べられている。なお、取出口42に位置する資材300の番号は1番であり、1番目の資材300の番号は表記しなくてもいい。
【0056】
資材観察口22は、認識装置220及びプロセッサ230と協働して使用することができる。プロセッサ230は、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、コンピュータ又は他のデータ処理装置であってよい。認識装置220は、資材観察口22における隣り合う2つの識別ユニット24に対応する資材300の情報をプロセッサ230に伝送する。プロセッサ230は、隣り合う2つの識別ユニット24に対応する資材300の差異に基づいて、資材300の数を判定する。
【0057】
一実施形態において、認識装置220は、視認により、例えば、カメラ(例えば、CCDカメラ)によって資材300を備える収容機構100の画像を撮像し、且つ画像をプロセッサ230に伝送する。すると、プロセッサ230は、照合画像における資材300の有無に基づいて、収容機構100内の資材300の位置及び数を認識することができる。具体的には、資材観察口22の周縁部の隣り合う2つの識別ユニット24に対応する資材300の有無に基づいて、当該資材300の数を判定する。例えば、幾つかの態様において、識別ユニット24は、目盛り、二次元コード又は電子タグである。認識装置220は、第15目の目盛りに対応する資材観察口22に資材300が無く、第14目の目盛り、二次元コード又は電子タグに対応する資材観察口22に資材300があると識別した場合、上記の収容機構100内の資材300の数が14であると判定する。また、プロセッサ230は、認識装置220が取得した情報に基づいて、収容機構100内の資材300の数を算出することができる。
【0058】
他の実施形態では、認識装置220は、距離認識により、例えば、赤外線またはレーザー測距を用いて、テストした距離をプロセッサ230に伝送して、プロセッサ230により収容機構100内の資材300の位置及び数を算出する。例えば、前記資材観察口22の上方に赤外線またはレーザー光を出射するための装置を設け、資材観察口22に向けて光線を照射する。資材観察口22の箇所において、資材300がある場合と資材300がない場合の距離が違っている。
【0059】
幾つかの態様において、収容機構100の第2側板30から離れた側の端部には、赤外線またはレーザー光を出射する装置が設置されてもよい。前記装置は、資材300に向けて光を出射し、プロセッサ230は、前記装置が出射した光の物体300までの距離に応じて、資材300の位置及び数を判断してもよい。
【0060】
幾つかの実施形態において、検査ユニット21は、第1識別コード26と資材観察口22との組合せであり、第1識別コード26は、収容機構100の外面に設けられ、第1識別コード26は、プロセッサ230と連携してもよい。ここで、プロセッサ230は、計算を経て、収容機構100内の資材300の位置及び数を求め、且つ第1の識別符号26に情報をリアルタイムに伝送する。よって、第1の識別符号26の中の情報を読み出すと、収容機構100内の資材300の位置及び数をリアルタイムに取得することができる。
【0061】
幾つかの実施形態において、検査ユニット21は、第1識別コード26としてもよいし、資材300の表面ごとに、バーコード、二次元コード及び電子タグの少なくとも1つを含む第3識別コードが設けられてもよい。同一の実施形態において、第1識別コードと第3識別コードの種類は同じであってもよいし、異なっていてもよい。各資材300が収容機構100から取り出されると、資材300上の第3識別コードによりプロセッサ230に情報を伝送することができる。これにより、収容機構100内の資材300の位置及び数がリアルタイムに取得され、且つ第1識別コード26に関連する収容機構100での資材300の位置及び数等の情報が変更される。検査ユニット21が第1識別コード26である場合、認識装置220を介して、例えば距離識別を行なった後、プロセッサ230により収容機構100内の資材300の位置及び数を算出してもよい。
【0062】
さらに、自動給材システム200は、警告ユニット250を含んでも良い。警報形式としては、音声警報、点灯警報及び通信警報の中の少なくとも1つを含むが、これらに限定されない。警告ユニット250は、プロセッサ230に接続され、その接続形態は、電気的または通信接続であってもよいし、警告ユニット250は、収容機構100に設けられていてもよいし、他の構成要素に設けられていてもよい。プロセッサ230が、収容機構100内の資材300が設定された閾値より小さいと認識する時に、警告ユニット250を制御して、次のステップの処理をユーザに促すために警報を出す。
【0063】
さらに、自動給材システム200は、プロセッサ230と接続され、プロセッサ230が算出した前記資材300の数を表示するための表示ユニット260を備えてもよい。
【0064】
以上の実施形態は、本発明の技術的な態様を説明するためにのみ使用され、本発明を限定するものではなく、より良い実施形態を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は、本発明の技術的な態様を修正又は同等に置換して得られた態様も、本発明の技術的な態様の精神的及び範囲から逸脱しないことを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4