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特開2022-67634BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム及びその方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022067634
(43)【公開日】2022-05-06
(54)【発明の名称】BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム及びその方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20220425BHJP
【FI】
G06Q10/06 302
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021161431
(22)【出願日】2021-09-30
(31)【優先権主張番号】10-2020-0136011
(32)【優先日】2020-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】521428778
【氏名又は名称】ウソン ユニバーシティ コーオペレーション オブ インダストリアル エデュケーショナル プログラム
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】シン、ミン ホ
(72)【発明者】
【氏名】ペク、ジョン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジン マン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、サン フン
(72)【発明者】
【氏名】イ、グン イル
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA09
(57)【要約】      (修正有)
【課題】BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システムを提供する。
【解決手段】BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システムにおいて、プロジェクト管理モジュール120は、事業にアクセス可能な事業管理者及びシステム管理者を含む管理者の命令に基づき、プロジェクト基本情報、工事区間別パッケージ基本情報からプロジェクトと工事区間別パッケージの生成及びアクセス権限を設定する。BIM成果品納品管理モジュール130は、BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なローカル管理者の命令に基づき、ローカルPCの大容量成果品ファイルの基本情報と大容量成果品ファイルをシステムDB200に保存し、大容量成果品ファイルの納品品質を検討する。BIMモデル変更履歴管理モジュール140は、システムDBに保存された大容量成果品ファイルを登録、内容変更、内容削除及びダウンロードに区分し、履歴情報の閲覧サービスを提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で事業管理者及びシステム管理者を含む管理者の命令に基づいて、プロジェクト基本情報および工事区間別パッケージ基本情報を利用してシステムにより管理されるプロジェクトと工事区間別パッケージを生成し、生成されたプロジェクトとパッケージに対するアクセス権限を設定するプロジェクト管理モジュール;
BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で設計士又は施工会社の管理者を含むローカル管理者の命令に基づいて、インデックスファイルテンプレートに作成された大容量成果品ファイルの基本情報と前記大容量成果品ファイルをローカル管理者のパソコン(Personal Computer)であるローカルPCから自動アップロードしてシステムDBに保存し、前記アップロードされた大容量成果品ファイルの納品品質を自動検討するBIM成果品納品管理モジュール;及び
成果品ファイルアップロードを通じて前記システムDBに保存及び登録された成果品ファイルを登録、内容変更、内容削除、ダウンロードの形態に区分して履歴情報を管理し、前記履歴情報の閲覧サービスを提供するBIMモデル変更履歴管理モジュール;
を含むBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム。
【請求項2】
BIM基盤鉄道インフラ事業のために契約済みの企業とユーザの情報を登録し、登録されたユーザに付与するユーザ類型権限と前記システムが提示するシステムメニュー目録へのアクセス権限であるシステム権限を設定するシステム管理モジュール;
をさらに含み、
前記ユーザ類型権限は、事業管理のための総括管理者、プロジェクト管理者、システム管理者、設計士と施工会社の管理者を含むローカル管理者の権限を含むことを特徴とする請求項1に記載のBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム。
【請求項3】
前記プロジェクト管理モジュールは、
EPMS DBと連係してシステムDBに保存されたプロジェクト基本情報を前記システムDBから読み出してプロジェクト生成画面に表示した後、プロジェクトを生成するプロジェクト生成部;
CWBS DBと連係してシステムDBに保存された工事区間別パッケージ情報を前記時ステムDBから読み出してパッケージ生成画面に表示した後に工事区間別パッケージを生成するパッケージ生成部;
前記プロジェクトと工事区間別パッケージに対してアクセス可能なグループを生成し、前記生成されたグループに割り当てる実際のユーザを決めるプロジェクトグループ管理部;及び
前記プロジェクトおよび工事区間別パッケージに対するアクセス権限を実際のユーザ別に設定するプロジェクト権限管理部;
を含み、
前記プロジェクト基本情報は、プロジェクトの事業単位番号(PWBS)、プロジェクト期間、領域、管理者、入札公告番号、プロジェクト管理者、担当者、発注日、予算、発注機関を含み、前記工事区間別パッケージ基本情報は、パッケージの契約単位番号(CWBS)、パッケージ工期、パッケージ管理者、設計士および施工会社、工事情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム。
【請求項4】
前記BIM成果品納品管理モジュールは、
ローカル管理者がローカルPCに表示されるインデックスファイル設定画面を通じて成果品業ロードを進行する図面種類を選択すれば、前記選択された図面種類に係わる固定項目リストを前記ローカルPCに提供し、前記固定項目リストの中でローカル管理者によって選択される成果品に係わる項目(以下、「インデックス項目」という)を利用してインデックスファイルテンプレートを生成するインデックスファイル生成部;及び
前記生成されたインデックスファイルテンプレートのインデックス項目に成果品ファイルの保存位置の記録されたインデックスファイルが作成されれば、前記作成されたインデックスファイルを参考して前記成果品ファイルを前記ローカルPCからシステムにアップロードするインデックスファイルアップロード部;
を含むことを特徴とする請求項1に記載のBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム。
【請求項5】
前記BIM成果品納品管理モジュールは、
前記インデックスファイルアップロード部を通じてアップロードされる成果品ファイルの有効性検査を通じて自動でエラーを抽出するアップロードエラー現況部をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム。
【請求項6】
前記BIM成果品納品管理モジュールは、
ワークフロー状態画面に表示される前記アップロードされた成果品ファイルのそれぞれに対して見つけられた設計エラーをイシューとして登録及び管理する成果品目録管理部をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム。
【請求項7】
前記成果品目録管理部は、
前記ワークフロー状態画面上で前記選択された成果品ファイルのシミュレーション及び検討を要請するビューアーメニューが選択されれば、連動するように設定されたR-IFCビューアーモジュールを利用して前記選択された成果品ファイルのイシューが発生したか否かを検討できるように処理することを特徴とする請求項6に記載のBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム。
【請求項8】
前記成果品目録管理部は、
前記アップロードされた成果品ファイルのそれぞれの登録、品質検討、イシュー登録及び解決を含むワークフロー状態(Work Flow Status)情報を提供することを特徴とする請求項7に記載のBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム。
【請求項9】
(A)BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システムが、BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で事業管理者及びシステム管理者を含む管理者の命令に基づいて、プロジェクト基本情報および工事区間別パッケージ基本情報を利用してシステムにより管理されるプロジェクトと工事区間別パッケージを生成し、生成されたプロジェクトと工事区間別パッケージに対するアクセス権限を設定する段階;
(B)前記システムが、BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で設計士又は施工会社の管理者を含むローカル管理者の命令に基づいて、インデックスファイルテンプレートに作成された大容量成果品ファイルの基本情報および前記大容量成果品ファイルをローカル管理者のパソコン(Personal Computer)であるローカルPCから自動アップロードしてシステムDBに保存し、前記アップロードされた大容量成果品ファイルの納品品質を自動検討する段階;及び
(C)前記システムが、成果品ファイルアップロードを通じて前記システムDBに保存及び登録された成果品ファイルを登録、内容変更、内容削除、ダウンロードの形態に区分して履歴情報を管理し、前記履歴情報の閲覧サービスを提供する段階;
を含むBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM:Building Information Modeling)とは、多次元の仮想空間に企画、設計、エンジニアリング(構造、設備、電気など)、施工、ひいてメンテナンス及び廃棄まで仮想で施設物をモデリングする過程を言う。
【0003】
BIM方式は建物をデータ化して数値データを作り、3Dディスプレイ効果を奏する3D基盤の設計及びモデリング方式である。単純な線、面作業ではない線の始点と終点をつなぐ長さのデータが発生され、面は、閉じた面を基準として面積がデータ化される。そして長さおよび面積のデータを結合すれば体積データが得られる。
【0004】
また、BIM方式はオブジェクトの形状情報、属性情報、関係(Relationship)、及び位相構造(Topology)に関する情報を含んでおり、分析、サービス連携及び使用性に優れている。すなわち、BIMは、建物オブジェクトである壁、スラブ、ウィンドゥ、門、屋根、階段などがそれぞれの属性を表現し、相互間の関係を認知して建物の変更要素を直ちに建物設計に反映することができる。したがって、BIMを利用することで、設計する建物が定型でも非定型でも関係なく、建物を建てる時発生されるデータに対してプロジェクト別、プロセス別に互換、共有を通じてあらゆる段階の情報を統合管理及び活用することが可能である。
【0005】
近年このようなBIM技術はビルだけではなく、鉄道事業にも融合させるための試みが増えている。しかし、BIM技術を鉄道事業に融合及び管理する水準はまだ開発段階にあり、発注から設計及び施工まで事業が進行される間BIMが適用された状況を確認し、エラーや問題などを互いに共有して解決するのに多くの困難が発生している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1752913号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前述した問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、ウェブサーバーを基盤として鉄道インフラ事業の全般的な過程を事業管理者、設計士、施工会社などすべての参加者が共有することによりBIM基盤鉄道インフラ事業の進行状況を正確に確認し、BIMと関連した成果品のファイルを独立に駆動するビューアーを通じて検討して共有し得るBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム及びその方法を提供することにある。
【0008】
本発明の解決しようとする課題は、以上で言及されたものに限定されず、言及されていない他の解決課題は、後述する記載から当業者であれば明らかに理解できろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の技術的課題を解決するための手段として、本発明の実施形態によれば、BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で事業管理者及びシステム管理者を含む管理者の命令に基づいて、プロジェクト基本情報および工事区間別パッケージ基本情報を利用してシステムにより管理されるプロジェクトと工事区間別パッケージを生成し、生成されたプロジェクトとパッケージに対するアクセス権限を設定するプロジェクト管理モジュール;BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で設計士又は施工会社の管理者を含むローカル管理者の命令に基づいて、インデックスファイルテンプレートに作成された大容量成果品ファイルの基本情報と前記大容量成果品ファイルをローカル管理者のパソコン(Personal Computer)であるローカルPCから自動アップロードしてシステムDBに保存し、前記アップロードされた大容量成果品ファイルの納品品質を自動検討するBIM成果品鉛身幅管理モジュール;及び成果品ファイルアップロードを通じて前記システムDBに保存及び登録された成果品ファイルを登録、内容変更、内容削除、ダウンロードの形態に区分して履歴情報を管理し、前記履歴情報の閲覧サービスを提供するBIMモデル変更履歴管理モジュール;を含む。
【0010】
BIM基盤鉄道インフラ事業のために契約済みの企業とユーザの情報を登録し、登録されたユーザに付与するユーザ類型権限と前記システムが提示するシステムメニュー目録へのアクセス権限であるシステム権限を設定するシステム管理モジュールをさらに含み、 前記ユーザ類型権限は、事業管理のための総括管理者、プロジェクト管理者、システム管理者、設計士と施工会社の管理者を含むローカル管理者の権限を含む。
【0011】
前記プロジェクト管理モジュールは、EPMS DBと連係してシステムDBに保存されたプロジェクト基本情報を前記システムDBから読み出してプロジェクト生成画面に表示した後、プロジェクトを生成するプロジェクト生成部;CWBS DBと連係してシステムDBに保存された工事区間別パッケージ情報を前記時ステムDBから読み出してパッケージ生成画面に表示した後に工事区間別パッケージを生成するパッケージ生成部;前記プロジェクトと工事区間別パッケージに対してアクセス可能なグループを生成し、前記生成されたグループに割り当てる実際のユーザを決めるプロジェクトグループ管理部;及び 前記プロジェクトおよび工事区間別パッケージに対するアクセス権限を実際のユーザ別に設定するプロジェクト権限管理部;を含み、前記プロジェクト基本情報は、プロジェクトの事業単位番号(PWBS)、プロジェクト期間、領域、管理者、入札公告番号、プロジェクト管理者、担当者、発注日、予算、発注機関を含み、前記工事区間別パッケージ基本情報は、パッケージの契約単位番号(CWBS)、パッケージ工期、パッケージ管理者、設計士および施工会社、工事情報を含む。
【0012】
前記BIM成果品納品管理モジュールは、ローカル管理者がローカルPCに表示されるインデックスファイル設定画面を通じて成果品業ロードを進行する図面種類を選択すれば、前記選択された図面種類に係わる固定項目リストを前記ローカルPCに提供し、前記固定項目リストの中でローカル管理者によって選択される成果品に係わる項目(以下、「インデックス項目」という)を利用してインデックスファイルテンプレートを生成するインデックスファイル生成部;及び前記生成されたインデックスファイルテンプレートのインデックス項目に成果品ファイルの保存位置の記録されたインデックスファイルが作成されれば、前記作成されたインデックスファイルを参考して前記成果品ファイルを前記ローカルPCからシステムにアップロードするインデックスファイルアップロード部;を含む。
【0013】
前記BIM成果品納品管理モジュールは、前記インデックスファイルアップロード部を通じてアップロードされる成果品ファイルの有効性検査を通じて自動でエラーを抽出するアップロードエラー現況部をさらに含む。
【0014】
前記BIM成果品納品管理モジュールは、ワークフロー状態画面に表示される前記アップロードされた成果品ファイルのそれぞれに対して見つけられた設計エラーをイシューとして登録及び管理する成果品目録管理部をさらに含む。
【0015】
前記成果品目録管理部は、前記ワークフロー状態画面上で前記選択された成果品ファイルのシミュレーション及び検討を要請するビューアーメニューが選択されれば、連動するように設定されたR-IFCビューアーモジュールを利用して前記選択された成果品ファイルのイシューが発生したか否かを検討できるように処理する。
【0016】
前記IFCビューアーモジュールは、前記イシュー管理部とは独立に駆動されるプログラムによって実行される。
【0017】
前記成果品目録管理部は、前記アップロードされた成果品ファイルのそれぞれの登録、品質検討、イシュー登録及び解決を含むワークフロー状態(Work Flow Status)情報を提供する。
【0018】
一方、本発明の他の実施形態によれば、BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理方法は、(A)BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システムが、BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で事業管理者及びシステム管理者を含む管理者の命令に基づいて、プロジェクト基本情報および工事区間別パッケージ基本情報を利用してシステムにより管理されるプロジェクトと工事区間別パッケージを生成し、生成されたプロジェクトと工事区間別パッケージに対するアクセス権限を設定する段階;(B)前記システムが、BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で設計士又は施工会社の管理者を含むローカル管理者の命令に基づいて、インデックスファイルテンプレートに作成された大容量成果品ファイルの基本情報および前記大容量成果品ファイルをローカル管理者のパソコン(Personal Computer)であるローカルPCから自動アップロードしてシステムDBに保存し、前記アップロードされた大容量成果品ファイルの納品品質を自動検討する段階;及び(C)前記システムが、成果品ファイルアップロードを通じて前記システムDBに保存及び登録された成果品ファイルを登録、内容変更、内容削除、ダウンロードの形態に区分して履歴情報を管理し、前記履歴情報の閲覧サービスを提供する段階;を含む。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、BIMを基盤として鉄道施設物の計画、発注、設計施工、竣工による分野別情報をウェブを基盤として共有することにより各分野別の作業効率を高めることができる。
【0020】
また、本発明によれば、成果品ファイルの干渉チェック及び検討を通じてBIMモデル構成、工事費、施工性、エネルギー効率性について把握が可能であり、設計文書に対する干渉発生時にイシュー登録機能を通じて設計士、施工会社に干渉発生に対する情報共有を通じてイシューを解決し、補完された設計文書をより迅速でかつ正確に管理することができる。
【0021】
また、本発明によれば、BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システムは、ウェブを基盤として動作し、イシュー検討は、C/Sを基盤として動作するようにしてサービス提供のための負荷を最小化し、管理者とユーザとも容易にイシューを検討し得るようにすることができる。
【0022】
本発明の効果は、以上で言及されたものに限定されず、言及されていない他の効果は、後述する記載から当業者であれば明らかに理解できろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システムの概念図。
図2】本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システムの概念図。
図3】本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理シーステムを示すブロック図。
図4図3に示されたプロジェクト管理部を示すブロック図。
図5図3に示されたパッケージ管理部を示すブロック図。
図6A】システムにより提供されるシステムメイン画面を示す図。
図6B】グループ管理画面の例示図。
図7】ユーザ類型別の権限設定画面の例示図。
図8A】メニュー権限設定画面を示す図。
図8B】メニュー目録管理画面を示す図。
図8C】システムメニュー割当画面の例示図。
図9A】コード登録及び管理画面を示す図。
図9B】コード詳細目録画面の例示図。
図10A】システムメイン画面を示す図。
図10B】プロジェクト生成画面の例示図。
図11A】ユーザ割当画面の例示図。
図11B】ユーザ割当画面の例示図。
図12A】システムメイン画面を示す図。
図12B】パッケージ生成画面の例示図。
図13】プロジェクト現況画面の例示図。
図14図3の成果品管理部を示すブロック図。
図15図3のイシュー管理部を示すブロック図。
図16A】システムメイン画面を示す図。
図16B】インデックスファイル設定画面を示す図。
図16C】テンプレート設定画面を示す図。
図16D】インデックスファイルの例示図。
図17A】インデックスファイルアップロード画面を示す図。
図17B】アップロードエラー現況画面の例示図。
図17C】アップロードエラー現況画面の例示図。
図17D】アップロードエラー現況画面の例示図。
図17E】アップロードエラー現況画面の例示図。
図18A】システムメイン画面を示す図。
図18B】ワークフロー状態画面を示す図。
図18C】イシュー登録画面の例示図。
図19A】イシュー現況画面を示す図。
図19B】イシュー完了画面を示す図。
図19C】イシュー現況画面を示す図。
図19D】ワークフロー画面の例示図。
図20A】システムメイン画面を示す図。
図20B】変更履歴管理画面の例示図。
図21】本発明の実施形態によるR-IFCビューアーモジュールのブロック図。
図22A】ログイン画面を示す図。
図22B】ビューアーメイン画面の例示図。
図23A】オブジェクトツリーウィンドゥを示す図。
図23B】オブジェクトの属性情報を示す例示図。
図24A】インポートBIMファイルメニューを示す図。
図24B】ダウンロード画面の例示図。
図25A】イシュー管理メニューを示す図。
図25B】イシュー詳細情報を入力受けるための画面を示す図。
図25C】イシューリスト画面の例示図。
図26A】衝突検査及び管理画面を示す図。
図26B】OBBアルゴリズムを説明するための図。
図26C】Octreeアルゴリズムを説明するための面。
図27A】ビュー設定メニューを示す図。
図27B】遠近ビュー、正投影ビュー、自由回転、及びZ軸固定回転の例を示す図。
図27C】クリッピング画面、ワイヤモード、シェードモード、レンドモード、及び隠されたモードの例を示す図。
図28A】フィルタリングメニューと寸法生成メニューを示す図。
図28B】選択セットを示す図。
図28C】検索セット入力窓を示す図。
図29A】距離測定結果とマーキング結果を示す図。
図29B】ユーザマーキングが生成された後のオブジェクト検討画面の例示図。
図30A】シミュレーションメニューを示す図。
図30B】仮想走行機能の例示図。
図31】本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理方法を示すフローチャート。
図32図31のS200段階を示す図。
図33図31のS300段階を詳細に示すフローチャート。
図34】本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理方法を行うWEB/WASサーバーまたはR-IFCモジュールが動作するクライアントサーバーを示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施のための具体的な内容を説明するに先立って、本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は発明者が自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適宜に定義することができるという原則に即して本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されなければならない。
【0025】
あるエレメント、構成要素、装置、またはシステムがプログラムまたはソフトウェアからなる構成要素を含むと言及される場合、明示的な言及がなくとも、当該エレメント、構成要素、装置、またはシステムは、そのプログラムまたはソフトウェアを実行または動作させるのに必要なハードウェア(例えば、メモリ、CPUなど)や他のプログラム又はソフトウェア(たとえば、運営体制やハードウェアを駆動するのに必要なドライバーなど)を含むものと理解されなければならない。
【0026】
また、あるエレメント(または構成要素)が具現されるに際して別段の言及がなければ、当該エレメント(または構成要素)はソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェア及びハードウェアの如何なる形態にも具現できるものと理解されなければならない。
【0027】
また、本明細書で「部」、「モジュール」、「サーバー」、「システム」、「プラットフォーム」、「装置」または「端末」などの用語は、ハードウェア及び該ハードウェアによって駆動されるか、ハードウェアを駆動するためのソフトウェアの機能的、構造的結合を指称するものと意図されることもできる。例えば、ハードウェアは、CPUまたは他のプロセッサ(processor)を含むデータ処理器機であることができる。また、ハードウェアによって駆動されるソプトウェアは実行中のプロセス、オブジェクト(object)、実行ファイル(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム(program)などを指称することがあり得る。
【0028】
なお、前記これら用語は所定のコードと前記所定のコードが遂行されるためのハードウェアリソースの論理的な単位を意味することができ、必ず物理的に繋がれたコードを意味するか、一つの種類のハードウェアを意味するものではないことは、本発明の技術分野における当業者にとっては容易に推論可能である。
【0029】
さらに、BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100とR-IFCビューアーモジュール300のそれぞれの構成は、機能的及び/または論理的に分離されてもよいことを意味し、必ずそれぞれの構成が別途の物理的装置に仕分けられるか、別途のコードとして作成されることを意味するわけではない。
【0030】
また、本明細書においてDBとは、それぞれのDBに対応する情報を保存するソフトウェア及びハードウェアの機能的・構造的結合を意味することができ、DBMS(Database Management System)をさらに含むこともできる。
【0031】
以下、本発明で実施しようとする具体的な技術内容について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
前記BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100は、所定のデータプロセッシング装置に設置されて本発明の技術的思想を具現することもできる。
【0033】
また、本発明の実施形態による前記BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100の動作のためのウェブサーバー10、管理者PC20、及びローカルPC30は、例えば、デスクトップPC、サーバー、ラップトップPC、ネットブックコンピュータなどプログラムのインストール及び実行が可能なすべての電子機器のいずれか一つであることができる。
【0034】
図1は本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100が適用された全体システムを示した図である。
【0035】
図1を参照すれば、全体システムはBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理サーバー10、管理者PC20、及びローカルPC30を含むことができる。
【0036】
サーバー10は、WEB/WAS(Web Application Server)サーバーであって、本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100を用いて鉄道施設物の計画、発注、設計施工、竣工による分野別の情報共有及び各分野別の効率性の極大化のためのサービスを提供することができる。
【0037】
管理者PC20は、BIM基盤鉄道インフラ事業を計画するとか発注する管理者が使うPCである。
【0038】
ローカルPC30は、BIM基盤鉄道インフラ事業の設計施工または竣工などを管理する管理者が使うPCである。
【0039】
管理者PC20及びローカルPC30には、BIM基盤鉄道インフラ事業情報サービスのためのR-IFC(Rail-Industry Foundation Classes)ビューアー装置として適用されたR-IFCビューアーモジュール300、300′が設置されている。
【0040】
R-IFCビューアーモジュール300、300′は、システム100とプラグイン形態で駆動されるか、または独立に駆動されるR-IFCビューアープログラムによって提供される協業ビューアーであって、3D形状の可視化エンジンを含む。R-IFCビューアーモジュール300、300′は、選択された成果品ファイルをシミュレーションして設計上のエラー、すなわち、イシューを見つけることができる。以下ではR-IFCビューアーモジュール300を例えて説明する。
【0041】
図2は、図1に示された本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100の概念図である。
【0042】
BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100は、システム管理、鉄道事業のプロジェクト管理、パッケージ管理、ダッシュボード管理、BIM成果品納品管理、イシュー管理、BIMモデル変更履歴管理、共通メニュー管理などで構成され、BIMモデル管理のためのデータ統合とR-IFCビューアーモジュール300との連携のためのインターフェースを提供することができる。
【0043】
鉄道施設公団が発注する鉄道事業は、あらかじめ定められた単位で区別される多数のプロジェクトに分けられ、各プロジェクトは事業単位番号で管理される。一つのプロジェクトは、さらに多数の工事区間に分けられ、各工事区間をパッケージと呼び、各パッケージは契約単位番号で管理される。
【0044】
図2を参照して、BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100の動作について 簡単に説明すれば次の通りである。
【0045】
システム管理は、BIM基盤鉄道インフラ情報管理システムの運営のための標準分類コード、システムコード、ユーザ権限、システム権限、メニュー登録及びアクセス権限を管理し、システム管理者によって承認されたユーザのみがシステムを利用することができ、メニューアクセス権限に応じて提供されるシステムメニューが制御される。標準分類コードは、PWBS(Project Work Breakdown Structure)、CWBS(Contract WBS)、PBS、設計図面、ユーザコードなどで分類され、BIM基盤鉄道インフラ事業管理システム100に登録されたすべてのプロジェクトコードはいずれも同一に使われる。
【0046】
プロジェクト管理は、鉄道施設公団のEPMS(Enterprise Project Management System)で発注済みの事業情報をBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100と連携して発注プロジェクトを管理し、プロジェクトへのアクセス及び使用のためのユーザ権限体系を管理する。
【0047】
パッケージ管理は、鉄道施設公団のCPMS(Construction Project Management System)で契約済みの情報をシステム100と連携して契約パッケージ情報を管理し、工事、用役、施設物に対する基本情報を提供し、細部施工時ステムとの連携を通じたビューアー活用が可能である。
【0048】
ダッシュボード管理は、プロジェクト名、管理者、期間、工事月数、工事日数、残った工事日数などのような基本情報を出力し、プロジェクトに登録されたアップロード、成果品、ファイル、イシュー現況についてグラフ形態で出力する。
【0049】
成果品納品管理は、成果品アップロードのためのインデックスファイルテンプレート様式を提供し、成果品ファイルの基本情報を入力する。また、成果品納品管里は、インデックスファイルテンプレート様式に作成された成果品ファイル保存経路に存在する物理的なファイルをシステムDB200にアップロードする。成果品アップロード処理時、成果品に対する品質をシステム100で検証し、インデックスファイルに作成された情報エラー及び成果ファイルの有無に対するエラー現況を管理する。
【0050】
イシュー管理は、成果品アップロードを通じてシステムDB200に登録された成果品ファイルの干渉チェック及び検討を通じてBIMモデルの構成、工事費、施工性、エネルギー効率性に対する把握が可能であり、設計文書に対する干渉発生時、イシュー登録機能によって設計士、施工会社に干渉発生に対する情報共有を通じてイシューを解決し、補完された設計文書を管理する。
【0051】
変更履歴管理は、成果品アップロード及び異シューッ管理を通じて変更された文書に対する履歴情報を管理し、文書変更によって再登録された成果文書は、バージョン別に文書閲覧が可能である。変更された設計文書は、変更内容、変更者、変更日時、変更理由に対する現況を管理し、アップロード、ダウンロード、イシュー登録、文書変更の形態で文書変更の情報を区分する。
【0052】
共通管理は、ログイン機能を通じて接続した管理者、契約者、ユーザがシステムを使用し得るようにする。
【0053】
以下では図3図20Bを参照して、本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100について詳しく説明する。
【0054】
図3は、本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100を示したブロック図であり、図4は、図3に示されたプロジェクト管理部121を示した ブロック図であり、図5は、図3に示されたパッケージ管理部123を示したブロック図である。
【0055】
図3を参照すれば、本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100は、システム管理モジュール110、プロジェクト管理モジュール120、BIM成果品納品管理モジュール130、及びBIMモデル変更履歴管理モジュール140を含み、インターフェースモジュール150をさらに含むこともできる。
【0056】
図3に示されたシステム100は、WEB/WASサーバー10で動作し、システムDB200に保存されたBIM基盤の鉄道インフラ事業情報を利用してBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理サービスを提供する。このためにシステムDB200には鉄道施設公団のEPMSに登録された発注済みの事業情報、CPMSに登録された契約済みの情報、標準分類コード情報(PWBS、CWBS、PBS、設計図面、ユーザコードなど)のような本発明のための多数の情報が保存されることができる。
【0057】
EPMSは、鉄道施設公団の職員が使用し、社内事業管理を遂行するERP(Enterprise Resource Planning)システムであって、発注済みの事業情報が登録されている。EPMSに登録された発注済みの事業情報はプロジェクト基本情報であって、プロジェクト基本情報はプロジェクトの事業単位番号(PWBS)、プロジェクト期間、領域、管理者、入札公告番号、プロジェクト管理者、担当者、発注日、予算、発注機関を含む。
【0058】
EPMSDB(図示せず)に登録された事業情報コードPWBS体系に合わせて階層型にプロジェクトがあらかじめ構成され、プロジェクト基本情報はEPMSに登録された情報と連携してシステムDB200に保存される。
【0059】
CPMSは、発注者と契約者(すなわち、公団及び協力社)が使用可能に統合電算化されたERPシステムであって、契約済みの事業情報が登録されている。CPMSに登録された契約済みの事業情報は工事区間別のパッケージ基本情報であって、パッケージ基本情報は、パッケージの契約単位番号(CWBS)、パッケージ工期、パッケージ管理者、設計士と施工会社、工事情報を含む。
【0060】
CPMSに登録された契約情報コードCWBS体系に合わせて階層型にパッケージがあらかじめ構成され、工事区間別に契約されたパッケージ基本情報は、CWBSに登録された情報と連携してシステムDB200に保存される。
【0061】
システム管理モジュール110は、BIM基盤鉄道インフラ事業のために契約済みの企業とユーザの情報を登録し、登録されたユーザに付与するユーザ類型権限とシステム100が提示するシステムメニュー目録へのアクセス権限であるシステム権限を設定することができる。
【0062】
このために、システム管理モジュール110は、ユーザ登録部111、ユーザ権限管理部113、システム権限管理部115、及びシステムコード管理部117を含む。
【0063】
ユーザ登録部111は、システム100へのアクセス権限を付与するユーザを登録する。このためにシステムDB200にはBIM基盤鉄道インフラ事業と契約済みの企業情報が登録されなければならなく、事業管理者またはシステム管理者の権限が付与されたユーザを登録することができる。登録するユーザは、所属企業に従属し、個別またはグループで管理されることができる。
【0064】
図6Aに示されたシステムメイン画面600aに表示されるシステムメニュー目録610aからユーザ登録620aが選択されれば、ユーザ登録部111は企業情報入力画面(図示せず)を通じて事業管理者またはシステム管理者によって入力される事業者番号、法人番号、事業者名などの企業情報を登録し、システムDB200に保存する。
【0065】
それから、管理者が企業目録画面(図示せず)上でユーザを登録すべき企業を選択すれば、ユーザ登録部111はユーザ登録画面(図示せず)を通じて入力されるユーザのIDと名前、契約者であるか否か、有効時間の開始日及び終了日などのユーザ情報を登録してシステムDB200に保存する。
【0066】
なお、管理者が図6Bに示されたグループ管理画面600bを通じて登録された所属企業に対するグループを生成し、生成されたグループに追加すべきユーザを選択すれば、ユーザ登録部111は選択されたユーザからなるグループを生成して、システムDB200に保存する。
【0067】
システムメニュー目録610aからユーザ権限630aが選択されれば、ユーザ権限管理部113は、図7に示されたユーザ類型別権限設定画面700を利用して、ユーザ登録部111に登録されているユーザにシステム100を使用するためのユーザ類型別権限を付与する。
【0068】
図7を参照すれば、管理者がユーザ情報目録710からユーザ類型別権限を付与するユーザを選択した後、ユーザ権限登録目録720からユーザに付与する権限を選択すれば、ユーザ権限管理部113はユーザに付与されたユーザ類型権限をシステムDB200に保存する。
【0069】
システム100に登録されたユーザの類型は、事業総括管理のための事業管理者、プロジェクト管理のためのプロジェクト管理者、システム管理者、および、ローカル管理者に仕分けられる。ローカル管理者は、設計士または施工会社に所属したユーザである。システム管理者、事業管理者、及びプロジェクト管理者は、管理者PC20を通じてプロジェクトの生成、削除、修正が可能であり、ローカル管理者は、ローカルPC30を通じてシステムの一部機能のみを使うことができる。
【0070】
システム権限管理部115は、システムメニュー目録610aから提示されるシステムメニューに対するアクセス及び使用権限を管理する。システムメニュー権限設定に応じてユーザ別(またはユーザ類型別)にシステム100の使用が制御される。
【0071】
システムメニュー目録610aからシステム権限640aが選択されれば、システム権限管理部115は、図8Aに示されたメニュー権限設定画面800aを通じて選択されるか、または新たに生成されるシステムメニューをシステムメニュー目録610aに追加することができる。
【0072】
そして、システム権限管理部115は、図8Bに示されたメニュー目録管理画面800bを通じてユーザのアクセスを許容するユーザメニュー及び管理者のアクセスを許容する管理者メニューのうちいずれか一つをメニュー権限目録820bから選択し、選択されたメニュー別にアクセス許容するメニューをシステムメニュー目録810bから選択及び登録する。ユーザメニューは、設計士の管理者または施工会社の管理者がアクセス可能なメニューであり、管理者メニューは、シーステム管理者、事業管理者またはプロジェクト管理者がアクセス可能なメニューである。
【0073】
ユーザメニューと管理者メニュー別のアクセス可能なメニューが選択されれば、システム権限管理部115は図8Cに示されたシステムメニュー割当画面800cを生成する。管理者がシステムメニュー割当画面800cのメニュー目録810cからメニューを選択した後、メニュー情報及び権限設定画面820c上でユーザメニューまたは管理者メニューに対する権限を割り当てるユーザを選択すれば、システム権限管理部115はシステム権限設定を完了してシステムDB200に保存する。
【0074】
システムメニュー目録610aからシステムコード650aが選択されれば、システムコード管理部117は図9Aに示されたコード登録及び管理画面900aを通じてプロジェクトの標準体系を管理するために使われるコードであって、PWBS、CWBS、PBS、図面、電子図面標準、システムコードを追加、削除、管理する。コードは上位コード、下位コードに分類され、階層構造で管理される。
【0075】
また、システムコード管理部117は、システム100で使われる業務分野別に分類コード情報が入力及び登録されれば、図9Bに示されたコード詳細目録画面900bを通じて業務別に登録されたコード情報を示す。これにより、例えばBIM図面設計の際に土工分野の線路区間設計の場合、これを実際のテキスト名の代わりにコード化して管理することができる。
【0076】
一方、プロジェクト管理モジュール120は、システムDB200に保存されたプロジェクト 基本情報および工事区間別パッケージ基本情報を利用してシステム100で管理すべきプロジェクトと工事区間別パッケージを生成し、生成されたプロジェクトおよび工事区間別パッケージに対するアクセス権限をユーザ及びグループ別に設定することができる。
【0077】
プロジェクト管理モジュール120は、BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で事業管理者及びシステム管理者を含む管理者の命令に基づいて動作する。
【0078】
図3を参照すると、プロジェクト管理モジュール120は、プロジェクト管理部121、パッケージ管理部123、及びダッシュボード管理部125を含む。
【0079】
プロジェクト管理部121は、プロジェクトの生成、プロジェクトのフォルダ管理、プロジェクト別のユーザ権限管理及びグループ管理を行う。図4を参照すれば、プロジェクト管理部121は、プロジェクト生成部121a、プロジェクト権限管理部121b、及びプロジェクトグループ管理部121cを含む。
【0080】
プロジェクト生成部121aは、EPMS DB(図示せず)と連携してシステムDB200に保存されたプロジェクト基本情報をシステムDB200から読み出してプロジェクト生性画面1000b上に表示した後プロジェクトを生成する。
【0081】
より詳しくは、図10Aに示されたシステムメイン画面1000a上でプロジェクト生成メニュー1020aが選択されれば、プロジェクト生成部121aは、図10Bに示さされたプロジェクト生成画面1000bを生成する。
【0082】
プロジェクト生成部121aは、管理者によって事業識別番号目録からPIN情報(すなわち、鉄道事業名1010b)と事業単位番号目録から生成すべき事業単位番号(すなわち、プロジェクト1020b)が選択されれば、選択されたPIN情報とプロジェクトに対応するプロジェクト基本情報をシステムDB200から読み出して発注機関入力画面1030bに表示し、管理者からプロジェクト名、プロジェクト付加説明、プロジェクト管理者、プロジェクト期間などの付加情報の入力を受けた後、プロジェクト生成ボタン1040bが選択されると、システム100で管理すべきプロジェクトを生成してシステムDB200に保存する。
【0083】
プロジェクト権限管理部121bは、生成されたプロジェクトと工事区間別パッケージに対するアクセス権限を、個別ユーザ権限またはグループと設定して管理する。すなわち、プロジェクト権限管理部121bは、プロジェクト又はパッケージの情報、フォルダ、文書に対して生成、修正、削除、読み取り、ダウンロード、アクセス禁止などのアクセス権限をユーザ類型に応じて選択的に付与する。したがって、ユーザにはプロジェクト権限管理部121bとプロジェクトグループ管理部121cにより設定されるグループ権限と個別権限がそれぞれ設定されることができる。
【0084】
ユーザ権限は、割り当てられたプロジェクトにただ一つの権限が割り当てられることができる。権限の順位はフォルダ及び文書に対する優先順位に基づいてチェックされ、グループ→ユーザの権限順にチェックしてアクセス可否を判断する。
【0085】
より詳しく説明すれば、図10Aに示されたプロジェクト権限管理メニュー1030aが選択されれば、プロジェクト権限管理部121bは、図11Aに示されたユーザ割当画面1100aを生成する。管理者がユーザ割当画面1100a上でプロジェクトを選択(1110a)した後、選択されたプロジェクトに割り当てるユーザを選択(1120a )すると、プロジェクト権限管理部121bはプロジェクトに選択されたユーザを割り当てる(1130a)。
【0086】
以後、図11Bに示されたユーザ割当画面1100bのユーザ目録1110bから権限設定すべきプロジェクトと権限を付与するユーザが順次に選択された後、文書及びフォルダ権限が選択的に設定されれば、プロジェクト権限管理部121bはユーザ割当画面1100bを通じて設定されたユーザ権限をシステムDB200に保存する。
【0087】
プロジェクトグループ管理部121cはプロジェクトおよび工事区間別パッケージに対してアクセス可能なグループを生成し、生成されたグループに割り当てる実際のユーザを決める。プロジェクトグループ管理部121cは、プロジェクト情報、フォルダ、および文書へのアクセスを制御してグループ及び個別権限で管理する。グループは、ユーザをグループ化した単位であって、ユーザの人員制限はない。権限の順位はフォルダ及び文書に対する優先順位に基づいてチェックし、グループ→ユーザの権限順にチェックしてアクセス可否を判断する。このようにグループを生成することはプロジェクトを工事区間単位で区分して管理するためである。
【0088】
図10Aに示されたプロジェクトグループ管理メニュー1040aが選択されれば、プロジェクトグループ管理部121cは、図11A及び図11Bを参照して説明したものとほぼ同様な方式でグループを生成し、グループに付与する文書及びフォルダ権限を設定する。すなわち、管理者がグループ生成画面(図示せず)上でグループを生成すべきプロジェクトを選択した後、グループ名とグループ使用期間、グループに割り当てるユーザを入力すると、プロジェクトグループ管理部121cはグループを生成する。そして、管理者がグループ割当画面(図示せず)を通じてグループに付与する文書及びフォルダ権限を設定すれば、プロジェクトグループ管理部121cは設定された権限を時ステムDB200に保存する。
【0089】
再び図5を参照すれば、パッケージ管理部123は工事区間別にパッケージを生成し、パッケージのフォルダ管理および照会を行う。このためにパッケージ管理部123は、パッケージ生成部123aとパッケージ照会部123bとを含む。
【0090】
パッケージ生成部123aは、CWBS DB(図示せず)と連携してシステムDB200に保存された工事区間別パッケージ情報をシステムDB200から読み出してパッケージ生成画面1200b上に表示した後、工事区間別パッケージを生成する。
【0091】
より詳しくは、図12Aに示されたパッケージ生成メニュー1220aが選択されれば、パッケージ生成部123aは図12Bに示されたパッケージ生成画面1200bを生成する。
【0092】
パッケージ生成部123aは、管理者が事業単位番号目録から生成されたプロジェクト1210bを選択し、契約単位番号目録から生成すべき契約単位番号1220b(すなわち、パッケージ)を選択すれば、選択されたプロジェクト及び契約単位番号と一致する契約情報、すなわち、パッケージ基本情報をシステムDB200から読み出してパッケージ入力画面1230bに表示し、管理者からパッケージ名、パッケージ管理者など付加情報の入力を受けた後、パッケージ生成ボタン1240bが選択されればシステム100で管理するパッケージを生成し、システムDB200に保存する。
【0093】
パッケージ照会部123bは、生成されたパッケージを照会することができる画面を生成する。
【0094】
再び図3を参照すれば、ダッシュボード管理部125は、プロジェクト現況画面1300を通じてプロジェクト名、プロジェクト期間、工事月数、残った工事日数、成果品ファイルのアップロード現況及び成果品現況などプロジェクト工程を確認し得るようにし、成果品アップロード、成果品ファイル、イシュー情報を図13のようにグラフで出力する。
【0095】
一方、図3に示されたBIM成果品納品管理モジュール130は、BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で設計士又は施工会社の管理者を含むローカル管理者の命令に基づいて、インデックスファイルテンプレートに作成された大容量の成果品ファイルの基本情報と大容量の成果品ファイルをローカルPC30から自動アップロードしてシステムDB200に保存し、アップロードされた大容量の成果品ファイル(たとえば、多数のBIMファイル、多数のIFCファイルなど)の納品品質を自動検討することができる。
【0096】
このために、BIM成果品納品管理モジュール130は、成果品管理部131とイシュー管理部133とを含む。
【0097】
成果品管理部131は、BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で設計士又は施工会社の管理者を含むローカル管理者の命令に基づいて、インデックスファイルテンプレートに作成された大容量成果品ファイルの基本情報と大容量成果品ファイルをローカル管理者のパソコン(Personal Computer)であるローカルPCから自動アップロードしてシーステムDB200に保存する。
【0098】
イシュー管理部133は、システムDB200に保存された大容量成果品ファイルのそれぞれに対して発生する設計エラーを管理する。
【0099】
まず、成果品管理部131は、図14に示されているように、インデックスファイル生成部131a、インデックスファイルアップロード部131b、及びアップロードエラー現況部131cを含む。
【0100】
インデックスファイル生成部131aは、ローカル管理者がローカルPC30に表示されるインデックスファイル設定画面1600bを通じて成果品アップロードを進行する図面種類を選択すると、選択された図面種類に係わる固定項目リストをローカルPC30に提供し、固定項目リストの中でローカル管理者によって選択される成果品に係わる項目(以下、「インデックス項目」という)を利用してインデックスファイルテンプレートを生成することができる。
【0101】
より詳しくは、ローカル管理者がローカルPC30からシステム100に接続した後、図16Aに示されたインデックスファイル生成メニュー1620aを選択すれば、インデックスファイル生成部131aは図16Bに示されたインデックスファイル設定画面1600bを生成する。
【0102】
ローカル管理者は、インデックスファイル設定画面1600b上でインデックスファイルテンプレート生成に必要な基本情報を選択または入力する。すなわち、ローカル管理者はプロジェクト選択目録から成果品アップロードを進行するプロジェクトを選択し、成果品のアップロード分野を大・中・小に仕分けて選択した後、アップロードする図面種類とユーザファイル名を選択または入力する。
【0103】
インデックスファイル設定画面1600bにおける成果品のアップロード分野は、成果品の納品形態(すなわち、発注内容)に係わる建設分野であって、設計分野と施工分野によって異なるように仕分けられる。図面種類は、アップロードする成果品の種類であって、設計図面、仕様書、内訳書、計算書、CD表紙、その他などのコードを含む。
【0104】
インデックスファイル生成部131aは、インデックスファイル設定画面1600b上に基本情報がすべて選択または入力されれば、選択された図面種類に対して既設定の固定項目をシステムDB200から読み出して図16Cに示されたテンプレート設定画面1600cを生成する。図16Cの場合、図16Bで設計図面が選択されたので、設計図面のインデックスファイルテンプレートを生成するのに必要な固定項目リストを示す。
【0105】
ローカル管理者がテンプレート設定画面1600cに表示された固定項目リストからインデックスファイル生成時に必要な固定項目を選択した後、生成ボタンを選択すれば、インデックスファイル生成部131aは、ローカル管理者によって選択される成果品に係わる項目(以下、「インデックス項目」という)を利用して、成果品をアップロードするためのインデックスファイルテンプレートを生成する。
【0106】
すなわち、ローカル管理者は、納品するための成果品に係わる項目のみをテンプレート設定画面1600cから選択してインデックスファイルテンプレートを生成することができる。そして、ローカル管理者はローカルPC30に表示されたインデックスファイルテンプレートに成果品ファイルの情報をインデックス項目別に入力してインデックスファイルを作成し、作成されたインデックスファイルをローカルPC30に保存する。
【0107】
図16Dは、ローカル管理者が納品する成果品ファイルの情報が図16Cで選択されたインデックス項目別に作成されたインデックスファイルの例示図である。
【0108】
図16Dを参照すると、インデックスファイルのコラム、すなわち、インデックス項目は保存年限、本側線区分コード・区分名、基礎図面番号、保存位置など多様な項目を含み、一つのインデックスファイルには多数の成果品ファイルに対する情報(以下、「成果品情報」という)がインデックス項目別に記録されて大容量成果品ファイルのアップロードを容易にする。図16Dの場合、23個の成果品ファイルに対する情報がインデックス項目別に記録されている。
【0109】
インデックスファイルアップロード部131bは、インデックスファイルテンプレートのインデックス項目に成果品情報が記録されたインデックスファイルが作成されれば、作成されたインデックスファイルを参考して大容量の成果品ファイルをローカルPC30からシステムにアップロードする。成果品情報は、インデックス項目にあたる成果品ファイルの実際のデータと保存位置(すなわち、資料位置)を含む。
【0110】
詳しく説明すれば、成果品アップロードのためのインデックスファイルが作成及び保存された後、ローカル管理者がシステムメイン画面1600a上でインデックスファイルアップロードメニュー1630aを選択すれば、インデックスファイルアップロード部131bは、図17Aに示されたインデックスファイルアップロード画面1700aを生成する。
【0111】
ローカル管理者は、ローカルPC30に表示されるインデックスファイルアップロード画面1700a上で大容量成果品アップロードのためのプロジェクトを選択し、インデックスファイル選択目録からアップロードするインデックスファイルを選択する。ここで選択されるインデックスファイルはインデックスファイル生成部131aによって作成されたインデックスファイルである。
【0112】
そして、ローカル管理者は成果品の名称を入力して、成果品の種類と性果品のアップロード位置を選択した後アップロードボタンを選択する。アップロード位置はインデックスファイルがローカルPC30に保存された経路であり、インデックスファイルのキーワード項目(図16Dの場合、K及びLコラム)によって自動でフォルダがローカルPC30に生成されることができる。また、ローカル管理者はアップロードファイルに表記されたファイル選択ボタンを利用してインデックスファイル以外の他のファイルをさらに添付することができる。
【0113】
これにより、インデックスファイルアップロード部131bは、インデックスファイルをアップロード位置からアップロードした後、構文解釈(parse)してインデックスファイルに記録された大容量の成果品ファイルがローカルPC30に保存された位置(図16DのIコラム)を確認して、ローカルPC30の確認された保存位置から成果品ファイルを自動で探索してシステム100にアップロードする。これにより、ローカル管理者は大容量の成果品ファイルを受動でシステム100にアップロードする煩わしさを解決し、システム100は成果品ファイルをローカルPC30から速やかに納品してもらえる 。
【0114】
図17Bは成果品のアップロード現況を示す例示図(1700b)である。
【0115】
図17Bを参照すれば、左側に表示された検索窓1710bはローカルPC30に成果品ファイルが保存された経路を示し、右側に表示された検索窓1720bはローカルPC30からシステム100にアップロードされた成果品を示す。
【0116】
アップロードエラー現況部131cは、図17Bのようにアップロードされる成果品ファイルの有効性検査とインデックスファイルに作成された成果品情報(成果品ファイルに関する入力長さ、入力タイプ、入力必須など)に対するデータ検査を通じて自動でエラーを抽出して成果品の品質を自動で検討し、その検討結果をシステムDB200に保存する。成果品ファイルの有効性検査は、インデックスファイルに作成された成果品ファイルが存在するか否かと、ファイル拡張子などの検査を含む。
【0117】
より詳しくは、事業管理者、プロジェクト管理者またはローカル管理者がシステムメイン画面1600a上でアップロードエラー現況メニュー1640aを選択すれば、アップロードエラー現況部131cは、図17Cに示されたアップロードエラー現況画面177cを生成する。管理者がアップロードエラー現況画面1700cの成果品目録からエラー現況を確認すべき成果品の名称を選択すれば、アップロードエラー現況部131cは、選択された成果品の名称、インデックスファイル名、成果ファイル(建設分野)、成果品の類型、成果品ファイルの経路、及びエラー情報をアップロードエラー現況画面1700cの右側に表示する。品質検討の結果、エラーが発生しなかった場合、エラー目録にはエラー情報が表示されない。これにより、管理者はエラー目録に表示されるエラー情報を確認することができる。
【0118】
成果品ファイルにエラーが発生した場合、アップロードエラー現況部131cは図17Dまたは図17Eのようなアップロードエラー現況画面1700d、1700eを生成する。
【0119】
アップロードエラー現況画面1700dは、ファイルの存在有無を検証した結果を示し、アップロードエラー現況画面1700eは、データタイプを検証した結果を示す。
【0120】
一方、図15に示されたイシュー管理部133は、成果品ファイルの登録、検討、イシュー、イシュー解決などの文書の流れを表し、文書の進行状態を確認する。成果品アップロードを通じて登録された文書に限って、プロジェクト管理者は文書内容を検討し、イシューが発生したか否かを把握してプロジェクトを成功裏に遂行するための管理をする。
【0121】
このために、イシュー管理部133は、成果品目録管理部133aと、イシュー現況部133bとを含む。
【0122】
成果品目録管理部133aは、アップロードされた成果品ファイルのそれぞれの登録、品質検討、イシュー登録及び解決を含むワークフロー状態(Work Flow Status)情報を、ワークフロー状態画面1800bを通じて提供する。また、成果品目録管理部133aは、ワークフロー状態画面1800bに表示されるアップロードされた成果品ファイルのそれぞれに対して見つけられた設計エラーをイシューとして登録及び管理する。
【0123】
詳しく説明すれば、管理者が図18Aに示された成果品目録メニュー1820aを選択すれば、成果品目録管理部133aは図18Bに示されたワークフロー状態画面1800bを生成する。
【0124】
管理者がワークフロー状態画面1800b上でワークフローを確認する成果品を選択すれば、成果品目録管理部133aは、選択された成果品にあたる成果品ファイルを文書目録に表示し、イシュー現況情報を成果品及びイシュー情報目録に表示する。管理者は、成果品及びイシュー情報目録に表示されたイシュー現況情報、すなわち、成果品文書のイシューおよび、未処理件数、処理件数、完了件数の情報を通じてイシューであるか否かを確認する。
【0125】
そして、管理者は文書目録に表示された成果品ファイルの中で、イシューが発生したか否かを検討する一つを選択した後、ビューアーボタン1810bを選択して成果品ファイルのイシューが発生したか否かを検討することができる。
【0126】
詳しくは、ワークフロー状態画面1800b上で選択された成果品ファイルのシミュレーション及びイシュー発生有無の検討を要請するビューアーボタン1810bが選択されると、成果品目録管理部133aは、イシュー管理部133と連動するように設定されたR-IFCビューアーモジュール300を用いて成果品ファイルをシミュレーションし得るように処理することができる。イシュー管理部133から連動要請を受信したR-IFCビューアーモジュール300は、図22Aのような画面2200aを生成して表示することができる。
【0127】
R-IFCビューアーモジュール300は、システム100とプラグイン形態で駆動されるか、または独立に駆動されるR-IFCビューアープログラムによって提供される協業ビューアーであって、3D形状の可視化エンジンを含む。R-IFCビューアーモジュール300は、選択された成果品ファイルをシミュレーションして設計上のエラー、すなわち、イシューを見つけることができる。
【0128】
R-IFCビューアーモジュール300のシミュレーションの結果、成果品ファイルにイシューが見つけられれば、成果品目録管理部133aはイシュー登録画面1800cを図18Cのように生成する。管理者がイシュー登録画面1800cを通じてイシュータイトル、イシュー発生内容、イシュー処理者、参照者、処理予想日、参照文書情報などイシュー情報を入力すると、成果品目録管理部133aは入力されたイシューをシステムDB200に登録し、イシュー処理者と参照者宛に電子メール、SMSメッセージなどを通じてイシューが発生されたことを通知する。
【0129】
イシュー処理者または参照者(以下、「検討者」という)がイシュー現況メニュー1830aを選択すると、イシュー現況部133bは図19Aに示されたイシュー情報を示すイシュー現況画面1900aを生成する。検討者は、イシュー現況画面1900a上でイシューファイルと参照文書をダウンロードしてイシュー解決のための情報を確認し、イシューを解決する。
【0130】
検討者がイシュー現況画面1900a上で回答登録メニューを選択すれば、イシュー現況部133bは図19Bに示されたイシュー完了画面1900bを生成する。
【0131】
検討者がイシュー完了画面1900bを通じてイシュー処理内容、進行状態、イシュー完了日を入力し、ファイル選択ボタン1910bを選択してイシュー検討後に変更された成果品ファイルを登録すると、イシュー現況部133bは、検討結果をイシュー現況画面1900cに表示してイシューを終了する。管理者は、イシュー現況画面1900cに表示されたビューアーボタン(図示せず)を選択してイシューが解決される前と後を比較及び検討してもよい。
【0132】
また、イシュー現況部133bは、図19Dに示されたワークフロー画面1900dを生成し、イシューに対する追跡が可能であり、イシューが発生した成果品ファイルの検討結果に対する承認、却下を通じて変更されたイシュー文書を管理してもよい。
【0133】
一方、図3に示されたBIMモデル変更履歴管理モジュール140は、成果品ファイルアップロードを通じてシステムDB200に保存及び登録された成果品ファイルに対するバージョン管理を行い、変更された文書情報を確認する。すなわち、BIMモデル変更履歴管理モジュール140は、登録、内容の変更、内容の削除、ダウンロードの形態で文書(成果品ファイル)を区分して履歴情報を管理し、登録された文書のバージョン別に閲覧できるように閲覧サービスを提供する。
【0134】
詳しく説明すれば、図20Aに示された変更履歴管理メニュー2020aが選択されれば、BIMモデル変更履歴管理モジュール140は、図20Bに示された変更履歴管理画面2000bを生成する。
【0135】
変更履歴管理画面2000bの変更文書目録から変更履歴を確認すべき文書が選択されれば、BIMモデル変更履歴管理モジュール140は、選択された文書のアップロード名、変更類型およびタイプ、変更者、変更日時、メージャーバージョンまたはマイナーバージョンを、システムDB200から確認してモデル変更履歴に表示する。
【0136】
メージャーバージョンは、成果品文書が以前のバージョンに比して全く新しく変更された場合に付与されるバージョンであり、マイナーバージョンは、成果品文書が以前のバージョンに比して一部だけが変更された場合に付与されるバージョンであって、設定されたモードに応じて管理者の主観的な判断によって設定されるか、BIMモデル変更履歴管理モジュール140が、既設定のバージョン判断基準で以前の文書と対比したときにその変更された程度を比較して自動で判断及び設定することができる。
【0137】
管理者が文書のバージョンを確認し、モデル変更履歴目録に表示された文書を選択すれば、BIMモデル変更履歴管理モジュール140は、選択された文書の詳細情報をシステムDB200から確認して変更履歴管理画面2000bの下端に表示する。
【0138】
一方、インターフェースモジュール150は、システム100とR-IFCビューアーモジュール300との間のインターフェース経路を提供する。ワークフロー状態画面1800bからビューアーボタン1810bが選択されれば、インターフェースモジュール150は、R-IFCビューアープログラムを連携してR-IFCビューアープログラムが実行されるようにR-IFCビューアーモジュール300に要請することができる。一例として、システム100はウェブ基盤のサーバーで動作し、R-IFCビューアープログラム、すなわち、R-IFCビューアーモジュール300はシステム100とは独立に駆動されるC/S(Client and Server)基盤で二元化されて運営されるか、またはシステム100とR-IFCビューアーモジュール300のいずれもウェブ基盤で一元化されて運営されてもよい。
【0139】
R-IFCビューアーモジュール300は、システム100(または、ウェブサーバー)とローカルPC20(すなわち、クライアント)により管理する設計図面、仕様書、見積書などの文書の保存及び更新に対する管理体制の不十分さに起因して文書管理が困難であったという点を補完し、イシューデータの同期化を通じてプロジェクト参加者同士がリアルタイムでイシュー情報を共有することで迅速でかつ便利にイシュー処理ができるようにする。
【0140】
特に、R-IFCビューアーモジュール300は、システムDB200に保存されたIFCファイルと、R-IFCビューアーモジュール300に存在するIFCファイルとの比較を通じて最新ファイルを更新することができる。従来は変更された文書がある場合、クライアントユーザの同士間のファイル共有を通じて変更された文書を取りまとめ、修正及び更新したが、R-IFCビューアーモジュール300は、システム100との連携を通じてリアルタイムで変更された文書を共有することで、修正、更新、及びダウンロードに対する作業効率性を高めることができる。
【0141】
また、イシューデータ同期化機能によって、R-IFCビューアーモジュール300は、システム100に登録されたイシュー、参照ファイル、及びコメント情報を提供して、システム100とのリアルタイム情報共有を通じてイシュー状態及びイシュー処理のための参照画像を確認できるようにし、ビューアーユーザはシステム100にアクセスしなくてもシステム100に収集されたイシュー情報を確認することができる。
【0142】
さらに、イシュー登録連携機能によって、R-IFCビューアーモジュール300は、BIMファイルのような成果品ファイルの設計作業途中に発生したイシュー情報をシステム100に登録してプロジェクト参加者にリアルタイムでイシュー情報を提供して、リアルタイム情報共有を通じてイシュー発生及び処理に対する迅速な処理を可能にする。
【0143】
次に、図21図30を参照してR-IFCビューアーモジュール300の動作を詳しく説明する。
【0144】
図21は、本発明の実施形態によるR-IFCビューアーモジュール300のブロック図である。
【0145】
図21を参照すれば、本発明の実施形態によるR-IFCビューアーモジュール300は、インポートBIMファイル管理部310、ビューアーイシュー管理部320、衝突管理部330、ビュー設定部340、フィルタリング部350、寸法生成部360、及びシミュレーション部370を含む。
【0146】
インポートBIMファイル管理部310は、BIM基盤鉄道インフラ事業情報を管理するシステムにより、システムDB200にアップロードされた成果品ファイルの検討を要請するビューアーメニューが選択されれば、R-IFCビューアープログラムを実行し、 システムDB200にアクセスして鉄道事業に係わるプロジェクト及びIFCファイルの情報を提供することができる。
【0147】
このために、インポートBIMファイル管理部310は、ユーザPCに設置されたR-IFCビューアープログラムを実行し、ユーザログインを通じてBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100のDB200にアクセスしてユーザがアクセス可能なプロジェクトに連結した後にユーザPCまたはR-IFCビューアーモジュール300と同期化する。
【0148】
詳しくは、R-IFCビューアープログラムが実行されるか、ログインボタンが選択されれば、インポートBIMファイル管理部310は、BIM事業発注管理統合ビューアーであるR-IFCビューアーのログイン画面2200aを生成する。インポートBIMファイル管理部310は、ログイン情報を基準としてシステムDB200にアクセスしてログインしたユーザがアクセス可能なプロジェクト及びIFCファイル情報をユーザPCに図22Aのように提供する。ログインユーザが、ローカル管理者である場合、ユーザPCはローカルPC30であり、管理者である場合、ユーザPCは管理者PC20であるかシステム100が駆動されるサーバー(図示せず)であることがある。
【0149】
図22Aを参照すれば、インポートBIMファイル管理部310は、ログインユーザにアクセス権限のあるプロジェクトを活性化して表示し、ログインユーザが作業するフォルダを設定するようにするログイン画面2200aを生成する。
【0150】
ログインユーザがログイン初期画面2200a上でプロジェクトコネクションボタン2210aを選択すれば、インポートBIMファイル管理部310はシステムDB200内に保存されたプロジェクト情報の中でログインユーザが選択したプロジェクトに連結してユーザPCと同期化し、これによって設計情報(図面、設計文書など)及びBIM情報(IFC、OJBなど)を同期化して、図22Bに示されたビューアーメイン画面2200bを生成する。
【0151】
図22Bを参照すれば、ビューアーメイン画面2200bは、メニューツールバー領域2210b、オブジェクトツリーウィンドゥ2220b、オブジェクト属性ウィンドゥ2230b、イシュー管理ウィンドゥ2240b、及び3Dレンダリング画面2250を含む。
【0152】
メニューツールバー領域2210bには上位メニューとしてインポートBIMファイルメニュー2400a、イシュー管理メニュー2500a、衝突管理メニュー2510a、ビュー設定メニュー2700a、フィルタリングメニュー2800a、寸法生成メニュー2810a、及びシミュレーションメニュー3000aが表示される。
【0153】
オブジェクトツリーウィンドゥ2220bは、インポート(Import)されたIFC部材(すなわち、オブジェクト)のツリー構造を図23Aのように示す。後述する図24Bのモデル読み取りボタン(Read)が選択されれば、IFC分類体系によって分類されたオブジェクトツリーモデルツリーウィンドゥに分類されて表示される。オブジェクトは、例えばブラケット、袖壁、ハンチ、橋脚柱など鉄道設計に係わるオブジェクトである。
【0154】
オブジェクト属性ウィンドゥ2230bは、オブジェクトツリーウィンドゥ2220bから選択されるオブジェクトの属性情報を示す。オブジェクトの属性情報は、Attribute情報、Properties情報、及びQuantities情報を含む。
【0155】
Attribute情報は、選択されたオブジェクトのIFC属性情報であって、IFC Label、Type、Globalld、OwnerHistory、NameなどIFCに係わる固定された情報を含む。Properties情報は、選択されたオブジェクトのProperty Set情報であって、変更可能な情報であってもよい。Quantities情報は、選択されたオブジェクトの多数(multitude)または大きさ(magnitude)に対する情報を含む。Attribute情報、Properties情報、及びQuantities情報は、図23Bのように提供されることができる。
【0156】
イシュー管理ウィンドゥ2240bは、BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100と連携されてBIM情報検討過程中に発生するイシュー事項に対して表示し、これによって、システム100に登録されたイシューを共有する。ユーザがログインすれば、イシュー管理ウィンドゥ2240bに示されたようにユーザ(すなわち、イシュー処理者)に割り当てられたイシューリストがシステムDB200から確認されて表示される。ユーザは、当該イシューをイシューリストから選択して内容を確認した後、回答メニュー(Reply)を選択してイシュータイトル(Title)、処理者(管理者)、イシュー解決に係わる内容(Contents)及び参照図面を作成してイシューに対する回答を登録することができる。
【0157】
3Dレンダリング画面2250は、IFCからインポートされたBIMファイルの3D情報を示す。
【0158】
一方、インポートBIMファイル管理部310は、インポートBIMファイルメニュー2400aと連動して、インポートBIMファイルメニュー2400aのボタンの選択によって成果品ファイルまたはBIM情報をシステムDB200からダウンロードして同期化する。
【0159】
詳しく説明すれば、メニューツールバー領域2210bに表示されたインポートBIMファイルメニュー2400aは、システムログイン及びBIMファイルをインポートするためのメニューであって、図24Aに示されたようにログイン(またはログアウト)ボタン、Rail BIMボタン、IFCボタン、OBJ(Wavefront File Format Specification)ボタン及びOBJ Open Folderボタンを含む。
【0160】
ユーザがログイン/ログアウトボタンを選択すれば、インポートBIMファイル管理部310は、ユーザのログインまたはログアウトのための画面を生成して画面に表示する。これは図22Aを参照して前述した。
【0161】
ユーザがRail BIMボタンを選択すると、インポートBIMファイル管理部310は、システムDB200からユーザに登録及び保存されたインデックスファイルおよび成果品ファイルを確認した後にダウンロード画面2400aを図24Bのように生成する。成果品ファイルとして、以下ではBIM情報ファイルを例えて説明する。
【0162】
BIM情報ファイルは、鉄道BIM情報交換のための標準フォーマットであるIFCファイルと3次元座標(多角形の線と点)、テキスチャーマッピング及びその他のオブジェクト情報を含む3次元ファイルフォーマットであるOBJファイルを含むことができる。
【0163】
図24Bを参照すれば、ダウンロード画面2400aはサーバーFTPファイルリスト画面2410bと、ユーザPCの作業画面2420bとを含む。
【0164】
サーバーFTPファイルリスト画面2410bにはシステムDB200に保存されたユーザがアクセス可能なプロジェクトのインデックスファイルおよびBIM情報ファイルが表示される。ユーザがシステムDB200からファイルを保存するためのローカルプロジェクトフォルダを作業画面2420b上で指定すれば作業画面2420bには指定されたフォルダに既に保存されたファイルが表示される。
【0165】
ユーザがダウンロード画面2400aの更新ボタン(Refresh)を選択すれば、インポートBIMファイル管理部310は作業画面2420bに表示されたファイルの最新情報を確認して表示する。
【0166】
ユーザがダウンロード画面2400aのファイル追加ボタン(Add File)を選択すれば、インポートBIMファイル管理部310はシステムDB200からダウンロードしたファイル以外に追加でIFCファイルを登録する。
【0167】
ユーザがダウンロード画面2400aの削除ボタン(Delete)を選択すれば、インポートBIMファイル管理部310は作業画面2420bに表示された目録からユーザが選択したファイルを除去する。
【0168】
ユーザがダウンロード画面2400aの同期化ボタン(Sync)を選択すると、インポートBIMファイル管理部310はシステムDB200のIFCファイルとローカルプロジェクトフォルダのIFCファイルとを比較して追加及び変更されたファイルをサーバーのシステムDB200からダウンロードしてサーバーと同様に最新状態を維持するようにする。
【0169】
ユーザがサーバーFTPファイルリスト画面2410b上でダウンロードするファイルを選択した後、読み取りボタン(Read)を選択すれば、インポートBIMファイル管理部310は、選択されたファイルをシステムDB200からダウンロードして作業画面2420bにダウンロードされたBIM情報ファイルを追加表示する。
【0170】
さらに、作業画面2420bに表示されたIFCファイルの中でいずれか一つを選択した後、読み取りボタン(Read)を選択すれば、インポートBIMファイル管理部310は、選択されたIFCファイルを3Dレンダリング処理して3Dレンダリング画面2250に表示することもできる。
【0171】
ユーザがIFCボタンを選択すれば、インポートBIMファイル管理部310は、ユーザが選択したIFCファイルを読み取って3Dレンダリング画面2250に表示する。
【0172】
ユーザがOBJボタンを選択すれば、インポートBIMファイル管理部310はユーザが選択したOBJファイルを読み取る。
【0173】
ユーザがOBJ Open Folderボタンを選択すれば、インポートBIMファイル管理部310はユーザが選択したOBJフォルダ内のOBJファイルを読み取る。
【0174】
前述した動作によれば、インポートBIMファイル管理部310は、BIM情報を「モデル読み取り(Read)」機能を利用してユーザPCへダウンロードして、一度ダウンロードされたBIM情報は同期化機能を通じて再接続時に変更された情報のみがアップデートされて速やかな接続が可能であり、常に最新のBIMモデルを検討できるようにする。また、インポートBIMファイル管理部310は、Obj、IFC2x4、DWGファイルを参照ファイルとして読み取ってモデルレビュー時に活用可能に支援する。また、インポートBIMファイル管理部310は、システムDB200とユーザPCのBIM情報とを比較して追加、削除、変更された事項を管理する。
【0175】
一方、ビューアーイシュー管理部320は、IFCファイルの中でビューアーメイン画面2200bを通じて選択されるIFCファイルの設計エラーが発生したか否かを検討して、設計エラーが見つけられればイシューとしてシステムに登録及び管理することができる。
【0176】
このために、ビューアーイシュー管理部320およびインポートBIMファイル管理部310は、イシュー管理メニュー2500aと連動して、イシュー管理メニュー2500aのボタンの選択によってイシューに係わる動作を行う。
【0177】
詳しく説明すれば、イシュー管理メニュー2500aは、イシュー生成、結果確認及び報告書作成のためのメニューであって、図25Aに示されているように、イシュー生成ボタン、イシューリストボタン、及びイシューレポートボタンを含む。
【0178】
3Dレンダリング画面2250に表示されて検討中のIFCファイルに対してイシューが発生すれば、ユーザはイシュー生成ボタンを選択してイシュー生成を要請する。ビューアーイシュー管理部320は、3Dレンダリング画面2250上で検討時に発生したイシューの詳細情報(イシュータイトル共有者、イシュー内容など)の入力を受けるための画面2500bを図25Bのように生成して表示し、カメラアイコン2510bが選択されれば、現在の画面をキャプチャしてキャプチャされたイシュー画像2520bとイシューの詳細情報をシステムDB200に登録して共有することができるようにする。
【0179】
ユーザがイシュー管理メニュー2500aのうちイシューリストボタンを選択すれば、ビューアーイシュー管理部320は、ユーザに登録されたイシューリストを示すイシューリスト画面2500cを図25Cのように生成する。図25Cを参照すれば、イシューリスト画面2500cの上端にはシステムDB200に保存されたイシューリストが表示され、下端には図25Bのように3Dレンダリング画面2250を通じて検討中に発生したイシューリストが表示される。
【0180】
イシューレポートボタンが選択されれば、ビューアーイシュー管理部320は、図25Cの下端に表示されたイシューリストを報告書として作成してシステムDB200に保存させ、他の処理者または参照者と共有されるように処理する。
【0181】
一方、衝突管理部330は、IFCファイルの中から衝突検査を行うために選択される二つ以上のIFCファイルの間に衝突が発生するか否かと、一つのIFCファイル内で選択される二つ以上のオブジェクトの間に衝突が発生するか否かを管理することができる。
【0182】
このために、衝突管理部330は、衝突管理メニュー2510aと連動し、衝突管理メニュー2510aはオブジェクト間の衝突検査のためのメニューであって、図25Aに示されているように、衝突チェックボタンと衝突管理ボタンとを含む。
【0183】
ユーザが衝突チェックボタンを選択すれば衝突管理部330は、図26Aのような衝突検査及び管理画面2600aを生成する。衝突検査及び管理画面2600aは、衝突検査を行うモデル(IFCファイル)またはオブジェクトを選択して衝突検査名(Name)を設定し、衝突検査結果を衝突検査名別に示す。ユーザは、以前に定義した選択セットまたは工種別分類セット(または検索セット)を選択してオブジェクト間の衝突検査を要請し、衝突後の検査結果を衝突検査及び管理画面2600a上で確認した後にステータスを変更する。衝突検査結果のステータスは、new、checked、review、approved、resolvedを含む。
【0184】
衝突管理部330は、ユーザが衝突検査結果をセットで管理し得るようにし、報告書生成及び自動イシュー生成を支援する。また、衝突管理部330は、衝突検査された項目、すなわち、衝突検査及び管理画面2600a上に衝突検査のために設定された情報を、イシュー項目として連携管理システムと連携されてシステムDB200に登録させる。システムDB200に登録されたイシューは、処理者が確認の上、すぐ処理することができる。
【0185】
また、衝突管理部330は、衝突検査の速度向上のためにOBB(Object Oriented Bounding Box)アルゴリズムまたはOctreeアルゴリズムを適用してもよい。
【0186】
OBBアルゴリズムは、図26Bに示されているように、Global Coordinate軸に整列された方向に固定されておらず、座標軸の方向が物体によって変わるBoundingBoxを用いてオブジェクトと一緒に回転する。したがって、オブジェクトが回転する度にBounding Boxの範囲を再度計算する必要がなく、境界が細密な衝突検査の遂行が可能である。
【0187】
Octreeアルゴリズムは、図26Cに示されているように、オブジェクトをvolume別にグループ化してオブジェクトにグループIDを指定し、衝突検討の際に衝突対象を非常に速やかに検索して衝突速度を画期的に改善する。
【0188】
一方、ビュー設定部340は、ビューアーメイン画面2200bに表示されるIFCファイル内のオブジェクトの表示モードを設定し、モデル検討のために3Dレンダリング画像を調整することができる。このために、ビュー設定部340はビュー設定メニュー2700aと連動し、ビュー設定メニュー2700aのボタンの選択によって3Dレンダリング画面2250に表示されるオブジェクトの表示モードを設定し、モデル検討のために3Dレンダリング画面を調整する。
【0189】
ビュー設定メニュー2700aは、図27Aに示されているように、遠近ビューボタン(Persp View)、正投影ビューボタン(Ortho View)、自由回転ボタン(Free Rotation)、軸固定回転ボタン(Fix Z Rotation)、クリッピングボタン(Create Clipping)、クリッピング解除ボタン(Delete Clipping)、ワイヤモードボタン(Wire Mode)、シェードモードボタン(Shade Mode)、レンダリングモードボタン(Render Mode)、及び隠されたモードボタン(Hidden Mode)を含む。
【0190】
図27Bは、遠近ビュー、正投影ビュー、自由回転、及びZ軸固定回転の例を示す。図27Cは、クリッピング画面、ワイヤモード、シェードモード、レンドモード、及び隠されたモードの例を示す。
【0191】
遠近ビューボタンが選択されれば、ビュー設定部340は3Dレンダリング画面2250に現在示される3D画像(以下、「現在の3D画像」という)を遠近ビューに変更する。
【0192】
正投影ビューボタンが選択されると、ビュー設定部340は現在の3D画像を正投影ビューに変更する。
【0193】
自由回転ボタンが選択されれば、ビュー設定部340は、現在の3D画像を自由に3軸回転させる。
【0194】
軸固定回転ボタンが選択されれば、ビュー設定部340は現在の3D画像を、回転時にZ軸を固定した状態でX、Y平面回転させる。
【0195】
クリッピングボタンが選択されれば、ビュー設定部340は現在の3D画像をクリッピングしてビュー機能を支援して断面ビューを生成することができる。
【0196】
クリッピング解除ボタンが選択されれば、ビュー設定部340はクリッピング画面を解除する。
【0197】
ワイヤモードボタンが選択されれば、ビュー設定部340は現在の3D画像をワイヤメッシュ(Wire Mesh)モードに変更する。
【0198】
シェードモードボタンが選択されれば、ビュー設定部340は現在の3D画像の外郭線を表現モードに変更する。
【0199】
レンダリングモードボタンが選択されれば、ビュー設定部340は現在の3D画像をレンダリングモードに変更する。
【0200】
隠されたモードボタンが選択されれば、ビュー設定部340は、現在3D画像を隠されたモードに変更する。
【0201】
一方、フィルタリング部350は、IFCファイルからイシュー及び衝突のうち少なくとも1つが発生したオブジェクトをフィルタリングによって選別してセットとして管理することができる。
【0202】
図21に示されたフィルタリング部350は、フィルタリングメニュー2800aと連動して、部材(オブジェクト)を選択または検索して選択セットまたは検索セットを生成する。また、フィルタリング部350は、生成された選択セットまたは検索セットを用いてイシュー情報の生成及び共有時にユーザが容易にイシュー入力状態の画面を確認できるようにする。このために、フィルタリング部350は、選択セットまたは検索セット別に色及び名称を定義して管理し、フォルダを利用してグルーピング及び管理を容易にする。
【0203】
フィルタリングメニュー2800aは、図28Aに示されているように、選択セットボタンと検索セットボタンとを含む。
【0204】
選択セットボタンが選択されれば、フィルタリング部350はオブジェクトを選択し、選択されたオブジェクトをグルーピングして選択セットを生成した後、図28Bのように表示することができる。図28Bを参照すれば、フィルタリング部350は、オブジェクト選択セットから選択されたオブジェクト、すなわち、選択セットを示す。ユーザはオブジェクト選択セット管理項目を利用して選択セットを生成することができる。
【0205】
検索セットボタンが選択されれば、フィルタリング部350は検索セット入力窓2800cを図28Cのように生成する。ユーザは、検索セット入力窓2800cにおける検索範囲を設定し、グリッド画面上でインサート(insert)キーを押してRowを追加し、カテゴリー(Category)にあたるRowに、AttributeまたはPSetを選択し、属性(Attribute)、条件(Condition)、および値(Value)を選択する。そして、「検索」、「次へ検索」などを用いて所望する検索オブジェクトを捜せば+選択ボタンを選択して検索セットに追加する。これによって検索セットが生成される。
【0206】
図21に示された寸法生成部360は、寸法生成メニュー2810aと連動して、面と面、面と頂点、頂点と頂点の長さなど、ユーザが所望する区間の長さをOsnap条件を利用して測定する。
【0207】
寸法生成メニュー2810aは、図28Aに示されているように、距離測定ボタン、距離除去ボタン、マーカーボタン、マーカー除去ボタン、及びスナップボタンを含む。
【0208】
距離測定ボタンが選択された後、所望する面または頂点が選択されれば、寸法生成メニュー2810aは選択された面または頂点同士間の距離を測定し、その測定結果を図29Aのように表示する。
【0209】
距離除去ボタンが選択されれば、寸法生成メニュー2810aは、測定された寸法を画面から除去する。
【0210】
マーカーボタンが選択されれば、寸法生成メニュー2810aは、ユーザマーキングを図29Aに示されたように画面上でユーザが所望する形態で描くことができるようにする。また、寸法生成メニューは、ユーザマーキングが生成された後、オブジェクト検討画面2900bを図29Bのように生成することができる。ユーザは、寸法測定をした後に問題になる事項が見つけられるとオブジェクト検討画面2900bに見つけられた事項を記載し、カメラアイコンで問題になる部分をキャプチャして保存することができる。
【0211】
マーカー除去ボタンが選択されれば、寸法生成メニュー2810aは画面上に表示されたユーザマーキングを除去する。
【0212】
スナップボタンが選択されれば、寸法生成メニュー2810aは、現在画面に表現されたオブジェクトのスナップ機能を活性化する。例えば、寸法生成メニュー2810aは、□を利用してオートCADにおける終点を表現し、△を利用して中間点を表現する。
【0213】
図21に示されたシミュレーション部370は、シミュレーションメニュー3000aと連動し、BIM情報をユーザが容易に検討するようにモデルの移動、回転、ズームコントロ-ル及び多様なレンダリング表現方式を提供し、鉄道線形を利用して仮想走行機能を提供する。
【0214】
図30Aを参照すれば、シミュレーションメニュー3000aは、停止(Stop)、一時停止(Pause)、走行(Play)、速度調節などが可能なボタンを含む。
【0215】
図30Bは仮想走行機能の例示図である。
【0216】
前述したR-IFCビューアーモジュール300とシステム100(すなわち、ウェブサーバー)との間の連携を通じてシステムユーザ間にイシュー及び成果品に対する情報をリアルタイムで共有し、文書のダウンロード、修正及び更新などの文書体系をより容易にかつ正確に管理することが可能である。
【0217】
図31は本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理方法を示したフローチャートである。
【0218】
図31に示された方法を遂行するシステム100は、図1図30を参照して説明したBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム100であるか、システム100が駆動されるサーバーであって、詳しい説明は前述したので省略する。
【0219】
図31を参照すれば、システム100のシステム管理モジュール110は、BIM基盤鉄道インフラ事業のために契約済みの企業とユーザの情報を登録し、登録されたユーザに付与するユーザ類型権限とシステム100が提示するシステムメニュー目録へのアクセス権限であるシステム権限を設定する(S100)。
【0220】
システム100のプロジェクト管理モジュール120は、BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で事業管理者及びシステム管理者を含む管理者の命令に基づいて、プロジェクト基本情報および工事区間別パッケージの基本情報を画面に表示してシステムにより管理されるプロジェクトと工事区間別パッケージを生成し、生成されたプロジェクトと工事区間別パッケージに対するアクセス権限をユーザまたはグループ別に設定する(S200)。
【0221】
システム100のBIM成果品納品管理モジュール130は、BIM基盤鉄道インフラ事業にアクセス可能なユーザ類型の中で設計士又は施工会社の管理者を含むローカル管理者の命令に基づいて、インデックスファイルテンプレートに作成された大容量成果品ファイルの基本情報と大容量成果品ファイルをローカル管理者のPCであるローカルPCから自動アップロードしてシステムDB200に保存し、アップロードされた大容量成果品ファイルの納品品質を自動検討する(S300)。
【0222】
システム100のBIMモデル変更履歴管理モジュール140は、成果品ファイルアップロードを通じてシステムDB200に保存及び登録された成果品ファイルを登録、内容変更、内容削除、ダウンロードの形態に区分して履歴情報を管理し、履歴情報の閲覧サービスを提供する(S400)。
【0223】
図32は、図31のS200段階を詳しく示したフローチャートである。
【0224】
図32を参照すれば、システム100のプロジェクト生成部121aは、EPMS DBと連係してシステムDB200に保存されたプロジェクト基本情報をシステムDB200から読み出してプロジェクト生成画面に表示した後にプロジェクトを生成する(S210)。
【0225】
システム100のパッケージ生成部123aは、CWBS DBと連係してシステムDB200に保存された工事区間別パッケージ情報をシステムDB200から読み出してパッケージ生成画面に表示した後に工事区間別パッケージを生成する(S220)。
【0226】
システム100のプロジェクトグループ管理部121cは、生成されたプロジェクトと工事区間別パッケージに対してアクセス可能なグループを生成し、生成されたグループに割り当てる実際のユーザを決める(S230)。
【0227】
システム100のプロジェクトグループ管理部121cは、生成されたプロジェクトと工事区間別パッケージに対するアクセス権限を実際のユーザ別に設定する(S240)。
【0228】
図33は、図31のS300段階を詳しく示したフローチャートである。
【0229】
図33を参照すれば、システム100のインデックスファイル生成部131aは、ローカル管理者がローカルPCに表示されるインデックスファイル設定画面を通じて成果品アップロードを進行する図面種類を選択すれば、選択された図面種類に係わる固定項目リストをローカルPCに提供し(S310)、固定項目リストの中でローカル管理者によって選択される成果品に係わる項目(以下、「インデックス項目」という)を利用してインデックスファイルテンプレートを生成する(S320)。
【0230】
システム100のインデックスファイルアップロード部131bは、インデックス項目にあたる実際のデータとアップロードする成果品ファイルの保存位置の記録されたインデックスファイルが作成されれば(S330)、作成されたインデックスファイルを参考して成果品ファイルをローカルPC30からシステム100にアップロードする(S340)。
【0231】
システム100のアップロードエラー現況部131cは、S320段階でアップロードされる成果品ファイルの有効性検査を通じて自動でエラーを抽出する(S350)。抽出されたエラーは担当者によって補正される。
【0232】
システム100の成果品目録管理部133aは、ワークフロー状態画面に表示される成果品ファイルのそれぞれに対して設計エラー(すなわち、イシュー)を見つけて、見つけられたイシューを登録してイシュー処理者と共有する(S360)。S360段階で管理者はR-IFCビューアーモジュール300で成果品ファイルを実行してイシューを見つけて登録してもよい。
【0233】
図34は、本発明の実施形態によるBIM基盤鉄道インフラ事業情報管理方法を実行するWEB/WASサーバー10またはR-IFCビューアーモジュール300が動作するクライアントサーバー20、30を示すブロック図である。
【0234】
図34を参照すれば、WEB/WASサーバー10またはクライアントサーバー20、30は、それぞれバス3410を通じて繋がれる少なくとも一つのプロセッサ3420、メモリー3430、ユーザインターフェース入力装置3440、ユーザインターフェース出力装置3450、ストレージ3460、及びネットワークインターフェース3470を含むことができる。
【0235】
プロセッサ3420は、中央処理装置(CPU)またはメモリー3430及び/またはストレージ3460に格納された命令語に対する処理を実行する半導体装置であることができる。メモリー3430及びストレージ3460は、多様な種類の揮発性または非揮発性格納媒体を含むことができる。例えば、メモリー3430は、ROM(Read Only Memory)3431及びRAM(Random Access Memory)3432を含むことができる。
【0236】
よって、本明細書に開示された実施形態と係わって説明された方法またはアルゴリズムの段階は、プロセッサ3420によって実行されるハードウェア、ソフトウェアモジュール、またはこれら2つの組み合わせとして直接具現されることができる。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリー、フラッシュメモリー、ROMメモリー、EPROMメモリー、EEPROMメモリー、レジスター、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROMのような格納媒体(すなわち、メモリー3430及び/またはストレージ3460)に常在することもできる。例示的な格納媒体は、プロセッサ3420に結合され、そのプロセッサ3420は格納媒体から情報を読み取ることができ、格納媒体に情報を書き込むすることができる。他の方法として、格納媒体はプロセッサ3410と一体型であってもよい。プロセッサ及び格納媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)内に常在することもできる。ASICはユーザ端末内に常在してもよい。他の方法として、プロセッサ及び格納媒体はユーザ端末内に個別コンポネントとして常在することも可能である。
【0237】
以上、本発明の実施例を構成する全ての構成要素が一つに結合されるか、結合されて動作するものとして説明したが、本発明が必ずこれらの実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の目的の範囲内であれば、その全ての構成要素が一つ以上に選択的に結合して動作することもできる。また、その全ての構成要素がそれぞれ一つの独立したハードウェアとして具現されてもよく、各構成要素のその一部または全部が選択的に組み合わせられて一つまたは複数個のハードウェアに組み合わせられた一部または全部の機能を遂行するプログラムモジュールを有するコンピュータープログラムとして具現されてもよい。そのコンピュータープログラムを構成するコード及びコードセグメントは本発明の技術分野における当業者によって容易に推論できるものである。このようなコンピュータープログラムは、コンピューター可読媒体(Computer Readable Media)に格納されてコンピューターによって読み取られて実行されることで、本発明の実施例を具現することができる。
【0238】
以上、本発明の技術的思想を例示するための望ましい実施例に係わって説明して図示したが、本発明はこのように図示および説明されたそのままの構成及び作用にのみ限定されるものではなく、技術的思想の範疇を逸脱することなく本発明に対して多くの変更及び修正が可能であるということを当業者はよく理解できるはずである。したがって、それらのすべての適切な変更及び修正と均等物も本発明の範囲に属するものと見なすべきである。したがって、本発明の真正な技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって決まらなければならない。
【符号の説明】
【0239】
100 BIM基盤鉄道インフラ事業情報管理システム
110 システム管理モジュール
120 プロジェクト管理モジュール
130 BIM成果品納品管理モジュール
140 BIMモデル変更履歴管理モジュール
150 インターフェースモジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
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図12B
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