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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022067700
(43)【公開日】2022-05-09
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/42 20060101AFI20220426BHJP
【FI】
H01R13/42 E
H01R13/42 B
H01R13/42 F
H01R13/42 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020176416
(22)【出願日】2020-10-21
(71)【出願人】
【識別番号】390033318
【氏名又は名称】日本圧着端子製造株式会社
(72)【発明者】
【氏名】藪木 聖司
(72)【発明者】
【氏名】河野 宏典
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE11
5E087EE14
5E087FF06
5E087FF12
5E087GG15
5E087GG16
5E087GG26
5E087GG31
5E087GG32
5E087MM05
5E087RR04
5E087RR06
(57)【要約】
【課題】ハウジングをピッチ方向に大きくすることなくコンタクトの保持力を高めたリテーナが備わるコネクタの提供
【解決手段】
リテーナ30を備えたコネクタ50であって、ランス100はコンタクト収容室120の上壁11から前後方向に沿って延出し、リテーナ30はハウジング10に対して厚み方向に沿って装着され、ランス100を変位させコンタクト50との係止量を増し移動を規制する。コンタクト50の係止部530は対向する側壁の延長部540と、先端が互いに相手方側壁に向かうように90度曲げられた先端部同士の重ね合わせ部550とを備える。ランス100の係止部110は重ね合わせ部に係止し、リテーナ30の係止部310は延長部に係止する。リテーナ30が装着され当接部とランス100の先端部105との当接により、ランスの先頭部は下方向に変位し上方向及び左右方向の移動が規制される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングの後面から前方へ挿入され装着位置にあるコンタクトの係止部に係止して後方への抜け出しを規制するランスと、前記装着位置にある前記コンタクトの動きを規制するリテーナとを備えたコネクタであって、
前記ランスは前記ハウジングのコンタクト収容室を構成する上壁から前後方向に沿って延出し、前記リテーナは前記ハウジングとは別部材であって前記ハウジングに対して前後方向に直交する厚み方向に沿って装着され、当該装着位置で前記ランスに当接し変位させ前記コンタクトの係止部との係止量を増すとともに、前記ランスの移動を規制するところに特徴を有するコネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のコンタクトは金属板材の折り曲げ加工によって形成され、相手方コンタクトに接続する接触部の後方に前記係止部が備わり、前記係止部は対向する側壁の各々の延長部と、当該延長部の先端が互いに相手方側壁方向に向かうように上方で90度曲げられて形成される前記先端部同士の重ね合わせ部とを備え、前記ランスの係止部は前記重ね合わせ部に係止し、前記リテーナの係止部は前記延長部に係止するところに特徴を有するコネクタ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のリテーナは前記ハウジングとの装着面である裏面に前記ランスの先端部に当接する押え部を備え、前記リテーナが装着され前記押え部と前記ランスの先端部との当接により、前記ランスの先端部は下方向に変位するとともに前記ランスの先端部は上方向の移動が規制されるところに特徴を有するコネクタ。
【請求項4】
請求項3に記載のリテーナは前記裏面に前記ランスの側面に当接する規制部を備え、前記リテーナが装着され前記規制部と前記ランスの側面との当接により、前記ランスの左右方向の移動が規制されるところに特徴を有するコネクタ。




【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリテーナの装着によりコンタクト保持力が強化されたコネクタに関する。
【0002】
コンタクトの不完全な挿入状態を抑止し、ハウジングランスによるコンタクト保持力を強化する技術として特許文献1又は2に記載のものが知られている。特許文献1に記載の技術によれば、ハウジングのコンタクト収容室に挿入されたコンタクトに対して、上方からはハウジングランスが係止し、下方からはリテーナの係止部が係止するコネクタである。また、特許文献2に記載の技術によれば、ハウジングランス及びリテーナともにコンタクトの上方に係止するコネクタである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-184505号公報
【特許文献2】特開平9-283202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の技術では、ハウジングの係止部とリテーナの係止部とがコンタクトの上方と下方とに別れて備わるので、そのためにハウジングのサイズが大きくなる。また、特許文献2に記載の技術では、ハウジングの係止部とリテーナの係止部とは、共にコンタクトの同じ方向に備わるけれども、ランスはピッチ方向に可動域を有するために幅方向の可動空間が必要になる。その結果、ハウジングの横幅サイズが大きくなりコネクタの小型化の要望に応えられなくなる。
また、ランス及びリテーナが係止するコンタクトの係止部に注目すると、コンタクトの係止部は、コンタクト側壁の延長部で形成された囲い枠状の構造からなり、ランスの係止部はこの囲い枠を構成する縦壁が上方に延びた延長部の板厚面に当接し、リテーナの係止部は囲い枠を構成する上辺の板面同志の突合せ面に当接する態様である。
【0005】
本発明の発明者は、このようなランス及びリテーナそれぞれの変形のしやすさの差異、及びこれらが係止するコンタクト係止部の係止箇所による変形のしやすさの差異につて考察した。ランスは軸方向に延びる片持ち梁状で基部を起点に柔軟的に変位するものであり、係止する相手は金属圧延板の比較的変形しにくい板厚面である。一方、リテーナの係止部はリテーナ本体部の面上に備わる剛体あり、係止する相手は金属圧延材の突合せ面である。すなわち、ランスにしてもリテーナにしてもその係止部の係止部材相互の特性は、変形しやすいものと、変形しにくいものとの組合せであった。
【0006】
このように係止状態にある一方が比較的に変形しやすい場合、係止部に係る力の一部が部材の変形に消費されることとなり、その結果ランス及びリテーナのコンタクト保持力は、総体的に低下することになる。本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ハウジングをピッチ方向に拡大することなくコンタクトの保持力を高めたリテーナが備わるコネクタを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るコネクタは、(1)ハウジングの後面から前方へ挿入され装着位置にあるコンタクトの係止部に係止して後方への抜け出しを規制するランスと、前記装着位置にある前記コンタクトの動きを規制するリテーナとを備えたコネクタであって、前記ランスは前記ハウジングのコンタクト収容室を構成する上壁から前後方向に沿って延出し、前記リテーナは前記ハウジングとは別部材であって前記ハウジングに対して前後方向に直交する厚み方向に沿って装着され、当該装着位置で前記ランスに当接し変位させ前記コンタクトの係止部との係止量を増すとともに、前記ランスの移動を規制するところに特徴を有するものである。
【0008】
この発明によれば、リテーナの装着によりリテーナの所定場所とランスとが当接しランスを押し下げる。これによりランスとコンタクトとの係止量が増すとともに、ランスの移動が規制されることとなる。また、ランスは上壁に備わるので、ハウジングをピッチ方向に大きくすることなくコンタクトの保持力を高めたリテーナが備わるコネクタを提供することができる。
【0009】
好ましくは、本発明に係るコネクタは、(2)上記(1)に記載のコンタクトは金属板材の折り曲げ加工によって形成され、相手方コンタクトに接続する接触部の後方に前記係止部が備わり、前記係止部は対向する側壁の各々の延長部と、当該延長部の先端が互いに相手方側壁方向に向かうように上方で90度曲げられて形成される前記先端部同士の重ね合わせ部とを備え、前記ランスの係止部は前記重ね合わせ部に係止し、前記リテーナの係止部は前記延長部に係止するところに特徴を有するものである。
【0010】
この発明によれば、リテーナの係止部はコンタクトの係止部の側壁の延長部に係止する。リテーナの係止部はランスのような片持ち梁状ではなく合成樹脂の塊である。一方、係止する相手方は側壁の延長部の厚み面である。このように、リテーナとコンタクトとの係止状態は、剛体同士の係止になるのでコンタクト保持力が減殺されることのない高い保持力が維持されたコネクタが得られる。
【0011】
好ましくは、本発明に係るコネクタは、(3)上記(1)又は(2)に記載のリテーナはハウジングとの装着面である裏面に前記ランスの先端部に当接する押え部を備え、前記リテーナが装着され前記押え部と前記ランスの先端部との当接により、前記ランスの先端部は下方向に変位するとともに前記ランスの先端部は上方向の移動が規制されるところに特徴を有するものである。
【0012】
この発明によれば、リテーナの当接部がランスの先端部の移動を規制する。またランスを下方に押し下げてコンタクトとの係止量が増すので、リテーナによってコンタクト保持力が高められたコネクタが得られる。
【0013】
好ましくは、本発明に係るコネクタは、(4)上記(3)に記載のリテーナは前記裏面に前記ランスの側面に当接する規制部を備え、前記リテーナが装着され前記規制部と前記ランスの側面との当接により、前記ランスの左右方向の移動が規制されるところに特徴を有するものである。
【0014】
この発明によれば、リテーナがランスの左右方向の移動を規制するので、コンタクトの保持が確実に行われるコネクタが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本実施形態に係るリテーナが分離された状態のコネクタの外観斜視図である。
図2図2は、同コネクタのリテーナの裏面の状態が示された外観斜視図である。
図3図3は、図1のIII-III断面線の断面図であって、リテーナの装着過程である。
図4図4は、図1のIV-IV断面線の断面図であって、リテーナの装着状態である。
図5図5は、図1のV-V断面線の断面図である。
図6図6は、図4のVI-VI断面線の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態に係るコネクタを図面に従って説明する。なお、本発明の技術的範囲は本実施形態に限定的に解釈されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の変更は種々行ない得るものである。図1は、本実施形態に係るリテーナが分離された状態のコネクタの外観斜視図である。図2は、同コネクタのリテーナの裏面の状態が示された外観斜視図である。図3は、図1のIII-III断面線の断面図であって、リテーナの装着過程である。図4は、図1のIV-IV断面線の断面図であって、リテーナの装着状態である。図5は、図1のV-V断面線の断面図である。図6は、図4のVI-VI断面線の断面図である。なお、説明中の方向指示は図中の方向定義に従う。
【0017】
本実施形態に係るコネクタ1は、図1に示されるように、筒状のコンタクト50が左右方向に等間隔に配置された箱状のハウジング10と、ハウジング10の幅広面に装着されるリテーナ30とを備えている。筒状のコンタクト50はハウジング10の後面から前方に向かって挿入され押切り位置でハウジング10に備わるランス100で係止される。リテーナ30は別体で準備され、箱状のハウジング10の幅広面に装着される。これによりコンタクト50の保持力はさらに高められる。ハウジング10と、リテーナ30とは共に非導電性の合成樹脂による射出成型品である。両者は別体であるのでハウジング10の樹脂材料と、リテーナ30の樹脂材料とは目的に応じて硬度等の性能が自由に選択できる。リテーナの材料はハウジングよりも一般的に硬めのものが選ばれる。
【0018】
コンタクト50は導電性金属の圧延材からなる筒状の塑性加工品である。一般的に銅合金が用いられる。コンタクト50は、図1に示されるように、電線Wに接続する接続部520と、図示しない相手方コンタクトに接続する接触部510と、接触部と接続部との間にランス100に係止する係止部530とを備える。
【0019】
ハウジング10は、図1に示されるように、厚みの薄い箱体で前面及び後面に開口部が備わる。ハウジング10の上面は天壁11で塞がり、後方には開口部12が設けられている。ハウジング10は、断面矩形で筒状のコンタクト収容室120を左右方向に等間隔で備えている。コンタクト収容室120には、共通の底壁13が備わり、隣接間には仕切り壁130が備わる。コンタクト50はハウジング10の後面の開口部からコンタクト収容室120に挿入され、押切り位置まで進み、その位置で保持される。コンタクト50の押切り位置は、コンタクト50の一部とコンタクト収容室120の側壁(仕切り壁130)に設けられた位置決め部とによって決まる。これにより、コンタクト50の前方への移動が規制されることとなる。
【0020】
ハウジング10は、図1に示されるように、上壁11の後端にランス100を備える。ランス100は上壁11の後端から前方に延びる片持ち梁である。ランス100は、基端部側は上壁11と平行に前方に延び、中間部で下方向に緩やかに傾斜しながら前方に延びる。ランス100は、先端部に係止面が平坦な係止部110を備え、係止部110は装着位置にあるコンタクト50に係止する。ランス100は全体的に上下方向に弾性的に変位可能であり、コンタクト50がコンタクト収容室120に収容されたとき、ランス100の先頭部105はコンタクト50との当接により上方へ変位する。押切り位置までコンタクト50が進むとランス100の変位は元に戻り、これによりコンタクト50は後方への移動が規制されることとなる。
【0021】
リテーナ30は、図1図2に示されるように、本体部300と抱え部301とを備えた正面視コの字状の付属部材である。本体部300の表面は平坦面が広がり、裏面は台状の基台部35が左右方向に配置されている。基台部35は装着されたコンタクト50に対応する位置にあり、コンタクト50を両側面から抱える位置にある。基台部35は本体部300に対して張り出した台状であり、前後方向に一定幅で延びた中央部と中央部の側面に翼状に備わる側面部とを備える。
【0022】
リテーナ30の基台部35は、図2に示されるように、側面部の前方には平坦面からなる係止部310が備わる。そして、側面部の側面には平坦面からなる規制部320が備わる。係止部310は本体部300の幅広面に対して垂直に備わり、その係止面は本体部300の前縁に対して平行である。また、規制部320は係止面に対して直交する。係止部310と規制部320とは中央部に対して左右一対ずつ左右対称位置にある。左右一対の係止部310よりも中央部は前方に張り出している。リテーナ30は、基台部35と基台部35との間に押え部330を備える。押え部330はハウジングに備わるランス100に作用する。
【0023】
リテーナ30の抱え部301は、図2に示されるように、本体部300の左右端縁から垂直に下方向に延びる。抱え部301は中央付近に係止溝302を備える。
【0024】
<リテーナの装着>
リテーナ30の装着過程について説明する。リテーナ30は、図3に示されるように、コンタクト50が装着されたハウジング10に対して上方から装着される。リテーナ30の装着位置はハウジング10の上壁11の後方にある開口部12である。リテーナ30が装着されハウジング10の開口部12は塞がれる。装着されたリテーナ30は、端縁に備わる抱え部301の係止溝302がハウジング10の側壁に備わる係止突部140に係止し、この位置で保持される。
【0025】
リテーナ30の押え部330は、図3図4に示されるように、装着状態でランス100の先頭部105の上面に当接しランス100をやや押し下げる。ランス100は無負荷状態でもコンタクト50の係止部530に係止しており、さらに押し下げられることで一層深い位置で係止することとなる。これにより、係止面積が増大しコンタクト50の保持力が増強される。
【0026】
リテーナ30がハウジング10に装着されると、図5に示されるように、リテーナ30の裏面に備わる基台部35がランス100の先頭部105を抱えるように左右側面に位置する。基台部35の側面に備わる規制部320がランス100の先頭部105の側面に当接する。このようにランス100の先頭部105は左右両側面から規制部320による規制を受けるので左右方向への移動が規制されることとなる。
【0027】
リテーナ30はハウジング10に装着されると、図5に示されるように、基台部35の左右に張り出したところの前面に備わる係止部310がコンタクト50の係止部530に係止する。これにより、コンタクト50はランス100とリテーナ30の2つの手段で保持され後方向への抜け出しが抑止されることとなる。
【0028】
<係止状態>
コンタクト50の係止状態は、図6に示されるように、第1係止部540と第2係止部550とに分けることができる。第1係止部540は、コンタクト50を構成する板材の板厚面である。第2係止部550は、縦壁の延長部分が上方で90度曲がって互いの端部が重なり合う重ね合わせ部である。コンタクト50の構造上、第1係止部540は平面的に広がる壁面の板厚部からなるので比較的変形しにくいのに対して、第2係止部550は平面的な広がりが狭いうえに板材の端部からなるので比較的変形しやすい構造である。
【0029】
一方、係止する相手方を考察すると、ランス100はハウジング10から延びる片持ち梁なので、ハウジング10の材質と同じであって比較的に変形しやすいという特性を備えている。これに対して、リテーナ30はハウジング10とは別体なので比較的硬度の高い材料を選択できるうえ、リテーナ30の係止部310は高さが低い基台部35の側面に備わるので比較的変形しにくいという特性を備えている。
【0030】
このように、第1係止部540は変形しにくく硬度の高いリテーナ30の係止部310と、同じく変形しにくいコンタクト50の第1係止部540との係止状態が得られるので、保持力が材料の変形に消費されにくく、コンタクト50の保持力が高く維持されたコネクタ1が得られることとなる。第2係止部550は比較的変形しやすいコンタクト50の重ね合わせ部と、ランス100との係止である。双方が変形しやすい構造或いは材料からなるものなので、荷重が加わったとき一方にのみの変形が生じるといった偏った状態にはなりにくく、材料の変形が抑えられ保持力の高いコネクタが得られる。
【0031】
<効果>
・ランス100はコンタクト50の上面に作用するので、幅方向に可動スペースを設ける必要がなく特に幅方向に小型化されたコネクタ1が得られる。
・コンタクト50にはランス100の係止部110とリテーナ30の係止部310の2個の係止部が作用するので、コンタクト保持力が良好なコネクタ1が得られる。
・2個備わるコンタクト50の係止部530は、比較的変形しにくい場所と、比較的変形しやすい場所に分けることができ、変形しにくい場所には比較的変形しにくいリテーナ30の係止部310が係止し、変形しやすい場所には比較的変形しやすいランス100の係止部110が係止する構造である。このように変形性の釣り合いが取れた係止状態が得られるので、コンタクト50の係止部530は変形しにくく安定した保持力が維持されるコネクタ1が得られる。
・リテーナ30のハウジング10への装着によりランス100を押し下げるので、ランス100とコンタクト50との係止量が増しコンタクト保持力が良好なコネクタ1が得られる。
【符号の説明】
【0032】
1 コネクタ
10 ハウジング
11 上壁
12 開口部
13 底壁
100 ランス
105 先頭部
110 係止部
120 コンタクト収容室
130 仕切り壁
140 係止突部
30 リテーナ
35 基台部
300 本体部
301 抱え部
302 係止溝
310 係止部
320 規制部
330 押え部
50 コンタクト
500 基部
510 接触部
520 接続部
530 係止部
540 第1係止部
550 第2係止部
560 係り部
図1
図2
図3
図4
図5
図6