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  • 特開-ヤーンロール用リサイクル装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022068109
(43)【公開日】2022-05-09
(54)【発明の名称】ヤーンロール用リサイクル装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 67/02 20060101AFI20220426BHJP
【FI】
B65H67/02
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021165172
(22)【出願日】2021-10-07
(31)【優先権主張番号】109136434
(32)【優先日】2020-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】521442431
【氏名又は名称】勝玄機械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners 特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】劉 朝錦
【テーマコード(参考)】
3F112
【Fターム(参考)】
3F112AA06
3F112BA03
3F112DA01
3F112EC05
(57)【要約】
【課題】ヤーンロール用リサイクル装置を提供する。
【解決手段】台座と、ドライバーと、ストッパーと、を備えている。台座はスルーホールを有し、ドライバーは台座に可動に設置され、且つ台座のスルーホールを貫通するか離間する。ヤーンロールが台座に設置されると共にヤーンロールの本体がスルーホールに対応すると、ドライバーが本体を連動してスルーホールを貫通させてヤーンロールの糸を分離させる。ストッパーは台座のスルーホールに対して往復移動するように台座に設置され、ドライバーが本体を連動してスルーホールから離間させると、ストッパーが本体に当接して本体とドライバーとの間を確実に分離させる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヤーンロールが円筒状を呈している本体及び前記本体に巻き付いている糸を有しているヤーンロール用リサイクル装置であって、
スルーホールを有している台座と、
前記台座に可動に設置されているドライバーであって、前記ドライバーは前記台座のスルーホールを貫通するか離間し、前記ヤーンロールが前記台座に設置されると共に前記本体が前記スルーホールに対応すると、前記ドライバーが前記本体を連動して前記スルーホールを貫通させて前記糸を分離させるドライバーと、
前記台座のスルーホールに対して往復移動するように前記台座に設置されているストッパーであって、前記ドライバーが前記本体を連動して前記スルーホールから離間させると、前記ストッパーが前記本体に当接して前記本体と前記ドライバーとを分離させるストッパーと、を備えている、
ことを特徴とするヤーンロール用リサイクル装置。
【請求項2】
前記ストッパーは止め部材及び前記止め部材を連動して前記台座の前記スルーホールに対して往復移動を行わせる気(油)圧装置を備え、前記ドライバーは前記本体を連動して前記スルーホールを貫通させて前記糸を分離させ、前記止め部材が連動されて前記スルーホールに近接する位置に結合され、前記本体に当接して移動不能になり、前記本体と前記ドライバーとが互いに分離する、
ことを特徴とする請求項1に記載のヤーンロール用リサイクル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式リサイクル装置に関し、詳しくは、ヤーンロール用リサイクル装置(Recycling equipment for yarn roll)に関する。
【背景技術】
【0002】
紡織業で使用後のヤーンロールを余剰の糸と円筒状の本体とに分離するために、作業員がヤーンロールを持ってブレードを操作して糸を切断した後、円筒状の本体を取り外していた。上述の人力での操作時間及びコストを節約するため、機械により本体を押動して糸から分離するものもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述の円筒状の本体が脆弱であったり、十分な構造強度がない場合、本体が圧搾されて変形して詰まりを起こし、確実に分離できなくなる問題が発生した。
【0004】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に至った。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ヤーンロール用リサイクル装置を提供することにある。このヤーンロール用リサイクル装置はヤーンロールの円筒状の本体と糸とを分離する以外、分離過程で本体が変形して確実に脱離できなくなる状況を回避する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のヤーンロール用リサイクル装置は、前記ヤーンロールが円筒状を呈している本体及び前記本体に巻き付いている糸を有し、前記リサイクル装置は台座と、ドライバーと、ストッパーと、を備えている。前記台座はスルーホールを有している。前記ドライバーは前記台座に可動に設置され、且つ前記台座のスルーホールを貫通するか離間する。前記ヤーンロールが前記台座に設置されると共に前記本体が前記スルーホールに対応すると、前記ドライバーが前記本体を連動して前記スルーホールを貫通させて前記糸を分離させる。前記ストッパーは前記台座のスルーホールに対して往復移動するように前記台座に設置され、前記ドライバーが前記本体を連動して前記スルーホールから離間させると、前記ストッパーが前記本体に当接して前記本体と前記ドライバーとを分離させる。
【0007】
本明細書及び図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の好ましい実施形態に係るヤーンロール用リサイクル装置を説明する正面図である。
図2図1と同じ、本発明の好ましい実施形態に係るヤーンロール用リサイクル装置を説明する連続作動状態図である。
図3図1と同様に、本発明の好ましい実施形態に係るヤーンロール用リサイクル装置を説明する連続作動状態図である。
図4図1と同じに、本発明の好ましい実施形態に係るヤーンロール用リサイクル装置を説明する連続作動状態図である。
図5図1と同じに、本発明の好ましい実施形態に係るヤーンロール用リサイクル装置を説明する連続作動状態図である。
図6図1と同じに、本発明の好ましい実施形態に係るヤーンロール用リサイクル装置を説明する連続作動状態図である。
図7図1と同じに、本発明の好ましい実施形態に係るヤーンロール用リサイクル装置を説明する連続作動状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本開示は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0010】
本発明に係るヤーンロール用リサイクル装置は以下の実施方式に描写する特定の構造、材料、或いは製造技術に限定されない。明細書で使用する用語は全て帰属する技術分野で通常知識を有する者が理解可能な例示的な描写用語であり、各用語は特定の実施方式を描写するためのものにすぎず、本発明の範囲を制限するものではない。また、帰属する分野で通常知識を有する者にとっては既知の同等の代替も含む。類似する状況で使用する全ての接続詞も最も広範な意義で理解すべきであり、明細書中で描写する特定の形状、断面、及び構造的特徴や技術用語も同様に特定の構造や技術用語が達成する機能の同等の代替構造や技術用語を含む。
【0011】
ヤーンロール用リサイクル装置は主に台座10と、ドライバー20と、ストッパー30と、を備えている(図1参照)。好ましい本実施例の台座10はあらゆる作業場に設置可能な機台を例にし、台座10はヤーンロール40を載置するための作業台12を有し、作業台12の中央部にはスルーホール14を有し、ヤーンロール40は円管状を呈している本体42及び本体42に巻き付いている糸44を有している。スルーホール14の直径は本体42の外径とほぼ同じか少し大きい。ヤーンロール40が台座10の作業台12の上面に設置され、本体42の底端がスルーホール14に対応するように位置決めされると、本体42が作業台12に直立し、本体42に巻き付いている糸44が作業台12のスルーホール14の辺縁に位置する。
【0012】
図2乃至図7に示すように、本発明の好ましい実施例に係る上述のドライバー20は気(油)圧装置により連動されて上下に動作する棒体を例とし、ドライバー20は外径が大きい大径部22及び外径が小さい小径部24を有している。小径部24の外径は本体42の内径にほぼ等しく、ドライバー20を作業台12の上方に設置すると連動されて下方に向けて台座10のスルーホール14を貫通するか上方に向けて台座10のスルーホール14から離間する。ヤーンロール40が作業台12に設置されると共に本体42がスルーホール14に位置決めされると、ドライバー20が下方に向けて小径部24を本体42に嵌入し、本体42を連動してスルーホール14を貫通させ、糸44が作業台12により阻止されることで本体42が単独でドライバー20により連動されてスルーホール14に向けて作業台12を貫通し、追随して糸44と本体42とが分離する。
【0013】
本発明の好ましい実施例に係る上述のストッパー30は相互に分離及び結合する2つの止め部材32を例にし、各止め部材32は台座10の作業台12の底面に設置され、且つ気(油)圧装置34によりそれぞれ連動されて台座10のスルーホール14に対して往復移動を行う。2つの止め部材32が相互に分離した場合、ドライバー20が本体42を連動してスルーホール14を貫通させて糸44を分離させ、次いで2つの止め部材32が気(油)圧装置34により連動されてスルーホール14に近接する位置に結合される。ドライバー20が本体42を連動して上方に移動するように回復させると、ストッパー30が本体42に当接して移動しなくなり、本体42とドライバー20とが互いに分離する。
【0014】
上述の部材構成により、本体42がドライバー20に追随して移動しないようにストッパー30が阻害し、本体42がドライバー20と徹底的に分離され、本体42が変形してドライバー20の箇所で詰まって取り出せなくならないようにするという本発明の目的を達成する。
【0015】
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0016】
10 台座
12 作業台
14 スルーホール
20 ドライバー
22 大径部
24 小径部
30 ストッパー
32 止め部材
34 気(油)圧装置
40 ヤーンロール
42 本体
44 糸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7