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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022068697
(43)【公開日】2022-05-10
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20220427BHJP
【FI】
A63F5/04 601A
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020177511
(22)【出願日】2020-10-22
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-03-10
(71)【出願人】
【識別番号】390026620
【氏名又は名称】山佐株式会社
(72)【発明者】
【氏名】小原 雅生
【テーマコード(参考)】
2C182
【Fターム(参考)】
2C182DA12
(57)【要約】
【課題】筐体の側板に設けられた取手の位置を、容易に探り当てることが可能なスロットマシンを提供する。
【解決手段】筐体と、筐体の正面側を開閉可能に配設された前扉とを備えたスロットマシンであって、筐体の左右の側板に取手孔が形成されており、取手孔の入口は、筐体の左右側板の外縁よりも内側に位置しており、側板には、取手孔の入口の前後及び上下に、取手孔の入口に向かって筐体の内側に傾斜する傾斜部がそれぞれ形成されており、傾斜部は、筐体の左右側板の外縁から取手孔の近傍まで連続して形成されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の正面側を開閉可能に配設された前扉とを備えたスロットマシンであって、
前記筐体の左右の側板に取手孔が形成されており、
前記取手孔の入口は、前記筐体の左右側板の外縁よりも内側に位置しており、
前記側板には、前記取手孔の入口の前後及び上下に、前記取手孔の入口に向かって前記筐体の内側に傾斜する傾斜部がそれぞれ形成されており、
前記傾斜部は、前記筐体の左右側板の外縁から前記取手孔の近傍まで連続して形成されていることを特徴とするスロットマシン。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体の両側板に取手を設けたスロットマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
スロットマシンの筐体の両側板には、運搬するための取手が設けられており、運搬者は取手孔に手を掛けることで、一人でスロットマシンを抱え上げることが可能となっている。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-167247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、運搬者がスロットマシンを一人で抱え上げる際には、取手孔の位置を目視確認し難く、運搬者は取手孔の位置を手で探り当てることとなる。しかしながら、従来構成の取手は、筐体の側板の平らな外側面に設けられているため、手で探り当てるのに手間取ることが多く、改善する必要があった。
【0005】
本発明は、取手の位置を容易に探り当てることができるスロットマシンの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本件発明は、筐体と、前記筐体の正面側を開閉可能に配設された前扉とを備えたスロットマシンであって、前記筐体の左右の側板に取手孔が形成されており、前記取手孔の入口は、前記筐体の左右側板の外縁よりも内側に位置しており、前記側板には、前記取手孔の入口の前後及び上下に、前記取手孔の入口に向かって前記筐体の内側に傾斜する傾斜部がそれぞれ形成されており、前記傾斜部は、前記筐体の左右側板の外縁から前記取手孔の近傍まで連続して形成されていることを特徴とするスロットマシンである。
【0007】
この構成によると、取手孔を目視できなくても、取手孔の周囲の傾斜部に触れることで、傾斜部の傾斜方向によって取手孔の方向を認識できるため、容易に取手孔を手探りで探り当てることができる。また、傾斜部に沿わせた指を確実に取手孔まで導くことができる。また、途中で平坦な部分を有すると傾斜が途切れてしまい、そのまま指を取手孔に向けて動かしたつもりであっても、取手孔への方向から逸れてしまう虞があるが、傾斜部が連続して形成されていることで、途中で、取手孔への方向を見失うような事態が生じ得ず、確実に取手孔まで指を最短距離で導くことができる。
【0008】
好ましくは、前記取手孔の入口の前後に形成された前記傾斜部は、前後方向の長さが上下方向の長さよりも長く、前記取手孔の入口の上下に形成された前記傾斜部は、上下方向の長さが前後方向の長さよりも長い。
【0009】
この構成によると、傾斜部を沿わせた指を確実に取手孔近傍まで導くことができる。また、傾斜部を取手孔に向けて指向性のある細幅形状で形成したことで、途中で、取手孔への方向を見失うような事態が生じ得ず、確実に取手孔まで指を最短距離で導くことができる。
【0010】
好ましくは前記取手孔の入口の上側に形成された前記傾斜部は、前記取手孔の入口の下側及び前後両側に形成された前記傾斜部よりも、傾斜方向の寸法が長い。
【0011】
この構成によると、傾斜部は、傾斜方向の寸法を長くするほど、取手孔周辺の凹部が大きくなって、取手孔周辺の側板の強度が低下するが、その一方で、傾斜方向の寸法が短いと、傾斜がきつくなり、取手孔を掴んだ手への当たりがきつくなってしまう。これに対して、本発明では、取手孔を掴んだ手と接触し得る上側の傾斜部が、取手孔を掴んだ手と接触しない下側及び前後両側の傾斜部よりも傾斜方向の寸法が相対的に長くなっているため、側板の強度を確保しつつ、取手孔を掴んだ手への当たりを緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】スロットマシンの正面図である。
図2】スロットマシンの前面扉を開放した状態の斜視図である。
図3】スロットマシンの電気的構成を示すブロック図である。
図4】取手の斜視図である。
図5】取手の正面図である。
図6図7図10に係る断面箇所を示す図である。
図7図6中のA-A断面図である。
図8図6中のB-B断面図である。
図9図6中のC-C断面図である。
図10図6中のD-D断面図である。
図11】取手の変形例を示す正面図である。
図12】取手の変形例を示す正面図である。
図13】取手の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本実施形態における側板外面302、取手孔入口404、傾斜案内部422がそれぞれ、本発明に係る側板の外縁、取手孔の入口、傾斜部に相当する。
【0014】
図1および図2を参照してスロットマシン1の全体構成を説明する。図1は、スロットマシン1の正面図である。図2は、スロットマシン1の前面扉5が開放された状態を示す斜視図である。
【0015】
スロットマシン1は、前面に開口を有する箱状の筐体3と、筐体3の一辺において開閉自在に取り付けられた前面扉5とを含む部材から構成される。筐体3の前面は、前面扉5が筐体3に対して閉じられることにより閉塞される。前面扉5は、遊技場の管理者が管理する扉用鍵により筐体3に対して施錠・解除が可能となる。前面扉5が筐体3に対して閉じられた状態であるか否かは、扉センサにより検出される。
【0016】
図1に示すように、前面扉5の中央部分には、リール窓7が設けられている。リール窓7からは、複数種類の図柄が配列されている左リール11L、中リール11M、右リール11R(以下、まとめてリール11ともいう)を視認できる。リール11が回転すると、リール窓7からは、リール11各々に配列されている図柄が可変表示している状態を視認できる。このように、リール窓7およびリール11により、複数の図柄を可変表示する可変表示部10が形成される。
【0017】
可変表示部10は、複数の可変表示列10L、10M、10Rを備えている。具体的に、可変表示部10は、リール窓7のうち左リール11Lの前方に相当する部分と左リール11Lとから構成される左可変表示列10L、リール窓7のうち中リール11Mの前方に相当する部分と中リール11Mとから構成される中可変表示列10M、および、リール窓7のうち右リール11Rの前方に相当する部分と右リール11Rとから構成される右可変表示列10Rを備えている。リール11が停止している状態において、左可変表示列10L、中可変表示列10M、および右可変表示列10R各々は、上段・中段・下段に図柄を停止表示できる。このため、リール窓7からは、9つの図柄を視認できる。
【0018】
本実施形態では、役の入賞判定対象となる入賞ラインとして、左可変表示列10Lの中段、中可変表示列10Mの中段、右可変表示列10Rの中段により構成されるいわゆる中段ラインが設定されている。リール窓7には、入賞ラインNLが描かれている。
【0019】
前面扉5のリール窓7の上方には、液晶表示器27が設けられている。液晶表示器27は、遊技(ゲーム)の進行に応じて、所定の画像を表示することにより演出を実行する。前面扉5の上方および左右各々には、ランプ部33L、33M、33Rが設けられている。ランプ部33L、33M、33Rは、LEDなどの光源を備え、遊技の進行に応じて発光することにより演出を実行する。
【0020】
前面扉5のリール窓7の左側には、クレジット表示器45と、ペイアウト表示器46と、報知用表示器60と、有利期間報知ランプ80とが配設されている。クレジット表示器45は、遊技者所有のメダルのうち、スロットマシン1内において貯留(記憶)されているメダルの枚数であるクレジットを表示する。クレジットの上限枚数は50に設定されている。
【0021】
ペイアウト表示器46は、役の入賞が発生したときにメダル(遊技媒体)の払出枚数を表示するとともに、エラー情報や設定情報など各種情報の表示にも兼用される表示器である。設定示唆情報とは、設定値1~6のうちの少なくともいずれかの設定値を特定可能にする情報であって、設定されている設定値を示唆する情報をいう。報知用表示器60は、遊技者にとって有利となる操作態様(例えば、操作タイミング、押し順など。以下、有利操作態様ともいう)や役抽選の結果などを特定するための所定情報を報知する表示器である。有利期間報知ランプ80は、有利操作態様を報知可能なAT遊技を許容できる有利な期間(以下、有利期間という)であることを報知する表示器である。
【0022】
クレジット表示器45、ペイアウト表示器46、および報知用表示器60は、各々、例えば7セグメントLEDにより構成され、各セグメントの点灯態様に応じて情報を報知する。また、有利期間報知ランプ80は、例えばLEDにより構成され、有利期間において点灯し、有利期間ではない通常期間において消灯する。
【0023】
前面扉5のリール窓7の下方には、各種の操作部が設けられている。操作部としては、ベットスイッチ15、最大ベットスイッチ17、演出操作部81、チャンススイッチ81C、セレクトスイッチ81S、スタートスイッチ19、精算スイッチ23、ストップスイッチ21L、21M、21R(以下、まとめてストップスイッチ21ともいう)、および、メダル投入口25が設けられている。
【0024】
ベットスイッチ15は、クレジットを用いて1枚分のメダルを賭数設定するための操作を検出するスイッチである。最大ベットスイッチ17は、クレジットを用いて最大賭け枚数分のメダルを賭数設定するための操作を検出するスイッチである。最大賭け枚数とは、1回の遊技(以下、1遊技ともいう)について賭数設定できる最大の枚数(本実施形態では「3」に設定。)をいう。なお、最大ベットスイッチ17にはLEDが内蔵されており賭数設定できる状態となると所定の態様(点滅状態、点灯状態)で発光するようになっている。
【0025】
演出操作部81は、遊技履歴等を表示させる遊技者メニュー状態や設定履歴等を表示させる管理者メニュー状態へ移行させるための操作等を検出するスイッチである。チャンススイッチ81Cは、演出に関わる操作を検出するスイッチである。演出に関わる操作には、演出を実行・発展させるための操作、演出モードやキャラクタ等を選択するための操作、および遊技履歴等を表示させる遊技者メニュー状態や設定履歴等を表示させる管理者メニュー状態へ移行させるための操作等を含む。
【0026】
スタートスイッチ19は、リール11各々を回転させて図柄の可変表示を開始させるための操作を検出するスイッチである。精算スイッチ23は、クレジットあるいは設定済の賭数に相当する枚数分のメダルを払い出させるための操作を検出するスイッチである。ストップスイッチ21(左ストップスイッチ21L、中ストップスイッチ21M、右ストップスイッチ21R)は、各々、リール11のうちの対応するリールの回転を停止させて図柄の可変表示を停止させるための操作を検出するスイッチである。メダル投入口25は、遊技者がメダルを投入するための開口である。
【0027】
スタートスイッチ19、精算スイッチ23、ストップスイッチ21、チャンススイッチ81C、演出操作部81を含む各種スイッチは、各々に対応する操作部(ボタン部)への操作を検出する。各種スイッチに対応する操作部は、光を透過する透過部材から構成されている。また、各種スイッチに対応する操作部の内部には、例えばLEDなどの光源が搭載されており、遊技の進行に応じて操作可能なタイミング(操作を有効に受付けるタイミング)等において発光することにより演出を実行する。
【0028】
前面扉5における各種の操作部の下方には、キャラクタなどが刷られた下部パネル35が設けられている。また、下部パネル35の左右には、それぞれ下部ランプ部37L、37Rが設けられている。下部ランプ部37L、37Rは、例えばLEDなどの光源を備え、遊技の進行に応じて発光することにより演出を実行する。
【0029】
また、下部パネル35の下方には、役入賞の発生等に応じてメダルを払い出すためのメダル払出口39、および、メダル払出口39から払い出されるメダルを受けるメダル受け41が設けられている。メダル払出口39の左右には、各々、遊技の進行に応じて効果音や音声などを出力することによる演出を行うためのスピーカ31L、31Rが設けられている。
【0030】
次に、スロットマシン1の筐体3の内部構成について説明する。図2に示すように、スロットマシン1の筐体3内の中央には、リール11を横並びに収容するためのリールユニット9が設けられている。リールユニット9は、筐体3内の中板58に設置され固定されている。リールユニット9は、リールモータと、位置センサとを備えている。
【0031】
リールモータは、各々、リールユニット9のフレームに対して横並びに固定されており、その回転軸にリール11のうちの対応するリールが固定されている。これにより、リールモータが駆動制御されることにより回転・停止する。リールモータは、例えばステッピングモータにより構成されている。
【0032】
位置センサは、各々、リール11に設けられた突起部がリール回転に伴って所定位置を通過したことを検出するためのセンサである。位置センサは、例えばフォトインタラプタにより構成されている。位置センサは、各々対応するリールの突起部を検出したときに、そのリールの所定位置の図柄がリール窓7の中段に位置するように構成されている。
【0033】
リールユニット9の上方には、メイン制御基板63およびサブ制御基板73が各々基板ケースに収納された状態で設置されている。基板ケースは、収納されている制御基板などに対して仮に不正が行われた場合、その痕跡を容易に判別可能にするために、たとえば一部の部材を破壊等しなければ制御基板に接触できない構造を有している。また、メイン制御基板63とサブ制御基板73とは、基板間を接続する信号線により電気的に接続されている。
【0034】
リールユニット9の下方には、ホッパーユニット43が設けられている。ホッパーユニット43は、ホッパー容器と、ホッパーモータ57と、払出センサ54とを備えている。
【0035】
ホッパー容器は、メダル投入口25から受け入れられたメダルを貯留するための容器である。ホッパーモータ57は、所定の払出条件が成立したときに駆動し、ホッパー容器に貯留されたメダルを所定枚数排出するために駆動するモータである。ホッパーモータ57は、たとえばDCモータ(Direct Current Motor)により構成されている。払出センサ54は、ホッパーモータ57によりホッパー容器から排出されるメダルを1枚ずつ検出するセンサ54である。払出センサ54により検出されたメダルは、前面扉5の裏面側の下方に設けられたメダルシュートを介して、メダル払出口39から払い出される。
【0036】
ホッパーユニット43の左側方には、スロットマシン1が備える各種装置に電力を供給するための電源ユニット49が配設されている。電源ユニット49には、電源スイッチ50、リセットスイッチ52、および、設定キースイッチ56が配設されている。
【0037】
電源スイッチ50は、スロットマシン1への電力供給の有無を切り換えるスイッチである。リセットスイッチ52は、設定値を変更可能な設定変更処理中において設定値の切り換え操作を検出するためのスイッチである。リセットスイッチ52は、エラーが発生した際のエラー解除するためのスイッチとしても用いられる。設定キースイッチ56は、設定変更処理用のキーシリンダからなり、設定変更処理に移行させるための操作を検出するスイッチである。設定キースイッチ56を含む筐体3の内部に設けられているスイッチは、前面扉5を開放しているときに操作可能となるスイッチである。このため、基本的には、遊技場の管理者のみが操作可能となる。
【0038】
前面扉5の裏面側には、メダル投入口25の裏側に相当する位置にメダルセレクタが配設されている。メダルセレクタは、メダル投入口25に投入されたメダルが正規のものであるか否かを物理的に選別し、正規のメダルについてはホッパー容器に貯留させるための第1流路側に誘導する一方、非正規のメダルについては外部へ排出させるための第2流路側に誘導する構造を有する。
【0039】
また、メダルセレクタは、切替ソレノイド51と、投入センサ53とを備えている。切替ソレノイド51は、遊技状況(例えばリール回転中、クレジット上限到達時等)に応じて投入されたメダルを強制的に第2流路側に切替えるためのソレノイドである。投入センサ53は、メダル投入口25から投入されたメダルのうち第1流路側に誘導されたメダルを1枚ずつ検出するセンサである。投入センサ53により検出されたメダルは、前面扉5が閉じられた状態においてホッパー容器に貯留される。これに対し、第2流路側に誘導されたメダルは、メダルシュートを介してメダル払出口39から排出される。
【0040】
以上のような構成を備えるスロットマシン1は、まずメダル投入口25へのメダル投入あるいはベットスイッチ15等が操作されて1ゲームの開始に必要な規定数(本実施形態では「3」に設定)分のメダルが賭数設定されることにより回転開始可能な状態になり、スタートスイッチ19が操作されることにより、リール11を回転させて図柄を可変表示して1遊技を開始する。本実施形態においては、遊技状態にかかわらず規定数として「3」が設定されている例について説明するが、これに限らず、遊技状態に応じて異なる規定数が設定(例えば「ボーナス状態」以外の遊技状態の規定数として「3」が設定、「ボーナス状態」の規定数として「2」が設定)されているものであってもよい。
【0041】
1遊技が開始された後においては、リール回転中においてストップスイッチ21が操作されることにより対応するリール11の回転を停止させ、リール11すべての回転が停止することにより1遊技を終了する。スロットマシン1は、リール11すべての回転が停止したときの図柄組合せなど(遊技結果)に応じて遊技者に対して所定の遊技用価値を新たに付与する。遊技用価値としては、例えば、所定枚数のメダル払出(あるいはクレジット加算)や、メダル等を新たに用いることなく次回遊技の賭数を自動設定することにより付与される再遊技等が挙げられるが、これらに限るものではない。
【0042】
次に、図3を参照して、スロットマシン1の電気的な構成について説明する。図3に示すとおり、スロットマシン1には、メイン制御基板63、サブ制御基板73、電源ユニット49、および、外部出力基板90などが設けられている。
【0043】
メイン制御基板63は、遊技の進行に関する制御を行うメインCPU61が実装された基板である。サブ制御基板73は、遊技の進行に応じた演出の制御を行うサブCPU71が実装された基板である。電源ユニット49は、外部から供給される電力を用いて、スロットマシン1に搭載された各種電気部品を駆動するための電源を生成する。外部出力基板90は、遊技の進行に応じた信号をスロットマシン1の外部(例えば、ホールコンピュータ、台毎データ表示器等)に出力する基板である。
【0044】
メインCPU61は、遊技の進行を制御するための遊技制御プログラムを記憶するROM67と、遊技に関するデータなどを一時的に記憶するRAM65とを備え、ROM67に格納された遊技制御プログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアが制御されることにより実現される種々の機能を有している。
【0045】
メインCPU61は、タイマ割込などの割込機能を有し、ROM67に記憶されている遊技制御プログラムを実行し、メイン制御基板63に接続されたスイッチ(操作手段)やセンサ(検出手段)からの信号に基づいて遊技の進行に関する処理を行う。また、メインCPU61は、スロットマシン1においてエラーが発生しているか否かを判定する。エラーには、例えば、投入センサ53によりメダルが所定時間以上検知されているセレクターエラー、ホッパーモータ57を駆動しているにもかかわらず払出センサ54によりメダルが所定時間以上検知されていないメダル切れエラーなどを含む。
【0046】
メイン制御基板63に接続されたスイッチやセンサには、図3に示される、投入センサ53、ベットスイッチ15、最大ベットスイッチ17、スタートスイッチ19、ストップスイッチ21、精算スイッチ23、リセットスイッチ52、設定キースイッチ56、位置センサ55L~55R、払出センサ54などが含まれる。
【0047】
また、メインCPU61は、遊技の進行に関する処理を行って、メイン制御基板63に接続された機器類を駆動制御する。メイン制御基板63に接続された機器類には、図3に示される、切替ソレノイド51、クレジット表示器45、ペイアウト表示器46、報知用表示器60、有利期間報知ランプ80、リールモータ14L~14R、ホッパーモータ57、および、各種LEDなどが含まれる。また、メイン制御基板63には、7セグメントLEDからなる表示器が搭載されている。メイン制御基板63には、全遊技期間に対して有利期間に滞在している有利期間滞在比率、総払出枚数に対するボーナスでの払出枚数の役物比率、総遊技回数に対するボーナス入賞からボーナス終了までの遊技回数の役物等状態比率、メダルの総払出枚数に対して有利期間中におけるナビ演出(指示)による払出枚数とボーナス状態中における払出枚数との合計払出枚数が占める比率(例えば、指示込役物比率ともいう)などを表示する表示器が搭載されている。なお、有利期間滞在比率、役物比率、役物等状態比率、および指示込役物比率などは、メイン制御基板63に搭載されている表示器に表示するものに限らず、別個に設けられた表示器(例えば、ペイアウト表示器46等)に表示するものであってもよい。この場合、メインCPU61は、例えばリセットスイッチ52が操作されたときに、有利期間滞在比率、役物比率、役物等状態比率、および指示込役物比率などを表示器に表示するようにしてもよい。
【0048】
メイン制御基板63は、遊技の進行に応じて、サブ制御基板73に対して各種のコマンドを送信する。サブ制御基板73は、メイン制御基板63からのコマンドに基づいて演出の制御を行う。一方、サブ制御基板73からメイン制御基板63に対しては、コマンドを送ることはできない。コマンドは、メイン制御基板63からサブ制御基板73に対して一方向にのみ送信される。
【0049】
サブ制御基板73に搭載されているサブCPU71は、演出を制御するための演出制御プログラムを記憶するROM77と、演出に関するデータなどを一時的に記憶するRAM75とを備え、ROM77に格納された演出制御プログラムを実行することにより実現される種々の機能や、ハードウェアが制御されることにより実現される種々の機能を有している。
【0050】
サブCPU71は、タイマ割込などの割込機能を有し、メイン制御基板63からのコマンドに基づいて、ROM77に記憶されている演出制御プログラムを実行し、遊技の進行に応じた演出内容の決定等を行い、その結果に基づいてサブ制御基板73に接続された機器類を駆動制御して演出を行う。サブ制御基板73に接続された機器類には、図3に示される、スピーカ31L、31R、液晶表示器27、各種ランプ・LED、演出操作部81、チャンススイッチ81Cなどが含まれる。液晶表示器27は、表示領域に画像を表示させるための表示処理を実行する表示制御部を含む。表示制御部は、サブ制御基板73からの表示制御用のコマンドに基づいて表示処理を実行して、液晶表示器27の表示領域に所定の画像を表示する。また、表示制御部は、表示内容に応じてコマンドをサブ制御基板73に送信することも可能である。サブ制御基板73は、表示制御部からのコマンドに基づいて、スピーカ31L、31Rおよび各種ランプ・LED等に対応するコマンドを送信することにより、表示領域に表示する画像に対応する音や光による演出を実行させる。サブCPU71により制御される各種ランプ・LEDには、各種スイッチに対応する操作部の内部に搭載されているLEDを含む。サブCPU71は、エコモードであるか否かに応じて、制御されているモードに対応する消費電力となるように当該LED等を制御することより、操作部を光らせることができる。
【0051】
演出操作部81には、決定用の決定スイッチ81Kと、決定スイッチ81Kの左側に設けられ選択用に利用される左セレクトスイッチと決定スイッチ81Kの右側に設けられ、選択用に利用される右セレクトスイッチとが設けられている。なお、以下、左セレクトスイッチと右セレクトスイッチとをまとめてセレクトスイッチ81Sということもある。サブCPU71は、予め定められた演出を実行させるときや発展させる際にチャンススイッチ81Cへの操作を促す促進演出を実行し、チャンススイッチ81Cが操作されることにより予め定められた演出を実行あるいは発展させる制御を行う。また、サブCPU71は、液晶表示器27などにより実行する演出(キャラクタや背景)の種類が異なる複数種類の演出モードのうちからいずれかを設定できる演出モード選択可能状態(演出モード選択画面表示中)において、左右スイッチが操作されることによりいずれかの演出モードを選択し、決定スイッチ81Kが操作されることにより選択されている演出モードを設定する。
【0052】
さらに、サブCPU71は、設定キースイッチ56が操作されて設定変更処理に移行されているときに決定スイッチ81Kが操作されることにより管理者メニュー状態に移行させて、管理者メニュー画面を液晶表示器27において表示可能にする。管理者メニュー画面では、「日時設定」、「設定変更履歴」の表示、「携帯連動サービスON/OFF設定」、および「エコモードの設定」などを行うことができる。エコモードとは、サブ制御基板73に接続された機器類による演出実行により消費される電力を通常時よりも節約するモードをいう。エコモードが設定されているときには、通常時よりも、例えば、液晶表示器27、各種ランプ・LEDの輝度を低くする制御や、駆動時間あるいは点灯時間を短くする制御、スピーカ31L、31Rから出力される音量を低くする制御などが行われる。
【0053】
サブCPU71は、リール11のいずれも回転しておらず、かつ遊技の進行に応じて発生する特定の演出(例えば、複数遊技にわたって連続する連続演出、チャンススイッチ81Cへの操作を促すチャンスボタン演出など)が実行されていないときに、決定スイッチ81Kが操作されることにより、遊技者メニュー状態に移行させて、遊技者メニュー画面を液晶表示器27において表示可能にする。
【0054】
また、遊技者メニュー画面においては、演出操作部81への操作に応じて、例えば、入賞の発生回数や発生確率などの役履歴の確認や、遊技者の遊技履歴を蓄積するための携帯連動サービス(以下では、携帯連動ともいう)の設定、スピーカ31L、31Rから出力される音量設定、液晶表示器27の輝度・明度等の調整などを行うことができる。なお、エコモードの設定は、管理者メニュー状態において設定可能となる例について説明するが、これに限らず、遊技者メニュー状態において設定可能となるものであってもよい。
【0055】
サブCPU71は、管理者メニュー状態および遊技者メニュー状態においてセレクトスイッチ81Sが操作されることにより表示する項目や対象を選択し、決定スイッチ81Kが操作されることにより選択されている項目や対象に応じた処理を実行する。なお、サブCPU71は、特定の演出を実行しているときであっても、決定スイッチ81Kが操作されることにより遊技者メニュー状態に移行させるようにしてもよい。この場合、サブCPU71は、特定のレイヤに特定の演出の画像を描き、決定スイッチ81Kが操作されることにより、特定のレイヤよりも優先度が高いレイヤにおいて、遊技者メニュー状態における遊技者メニュー画面の画像を描くことにより、遊技者メニュー画面を優先して表示するようにしてもよい。なお、遊技者メニュー画面表示中においては、特定のレイヤにおける特定の演出を継続して実行するものであってもよく、また特定のレイヤにおける特定の演出を一旦終了するものであってもよい。
【0056】
また、遊技者メニュー画面表示中に特定のレイヤで特定の演出を継続して実行する場合であって、当該演出がチャンススイッチ81Cへの操作を促すチャンスボタン演出を伴わない連続演出であるときには、決定スイッチ81Kの操作で遊技者メニュー画面を表示可能にする一方、当該演出がチャンススイッチ81Cへの操作を促すチャンスボタン演出であるときには、決定スイッチ81Kが操作されたとしても遊技者メニュー画面を表示しないようにしてもよい。このようにすることで、遊技者メニュー画面表示中においてチャンスボタン演出を発展させるためのスイッチを操作してしまい意図せずに演出を発展させてしまうことを防止できる。
【0057】
また、サブCPU71は、リール11のいずれも回転しておらず、かつ遊技の進行に応じて発生する特定の演出(例えば、複数遊技にわたって連続する連続演出、チャンススイッチ81Cへの操作を促すチャンスボタン演出など)が実行されていないときであって、いずれの操作も検出されることなく所定時間が経過している状態(以下では、待機状態、あるいは遊技待機中ともいう)において、予め定められているデモ演出を実行する。デモ演出は、複数種類設けられている。サブCPU71は、遊技待機中に制御されたときに停止している図柄(表示結果)に応じた種類のデモ演出を実行する。また、デモ演出実行中において操作(例えば、賭数を設定するための操作など)が検出されたときには、復帰時演出が実行可能となる。サブCPU71は、デモ演出が開始されてから操作が検出されるまでの時間に応じて復帰時演出を実行する。デモ演出および復帰時演出は、ともに、液晶表示器27において予め定められているデモ画面や復帰時画面を表示することにより行われる演出である。
【0058】
さらに、サブCPU71は、予め定められた演出を実行させるときや発展させる際にチャンススイッチ81Cへの操作を促す促進演出を実行し、チャンススイッチ81Cが操作されることにより予め定められた演出を実行あるいは発展させる制御を行う。また、サブCPU71は、液晶表示器27などにより実行する演出(キャラクタや背景)の種類が異なる複数種類の演出モードのうちからいずれかを設定できる演出モード選択可能状態(演出モード選択画面表示中)において、演出操作部81のセレクトスイッチ81Sが操作されることによりいずれかの演出モードを選択し、決定スイッチ81Kが操作されることにより選択されている演出モードを設定する。
【0059】
図2及び図4図13を用いて、本発明の取手構造について説明する。図2は、スロットマシン1の内部構造及び取手構造の外観を示す斜視図である。図4は、取手孔401aに取手カバー402を嵌着させた状態の取手400の外観を示す斜視図である。
【0060】
図2に示すように、筐体3の左側板301L及び右側板301R(以下、まとめて側板301ともいう)には、スロットマシン1を運搬する際に手を掛けるための取手400が形成されている。取手400は、台形状の側板301の上辺における前方端よりも後方に形成され、かつ、側板301の上下方向における中央やや下方に形成されている。取手400は、筐体3の左側板301Lと右側板301Rとで左右方向において対称となる位置に形成されている。
【0061】
取手400は、手を側板301よりも筐体3の内部側となる内側に挿入するために、側板301の外面である側板外面302(以下、個別に右側板外面302R、左側板外面302Lともいう)から、側板301の内面である側板内面303(以下、個別に右側板内面303R、左側板内面303Lともいう)に貫通する横長角丸長方形状の取手孔401aと、取手400の位置を探り当てるために側板外面302における取手孔401aの周囲に形成された案内部420と、取手孔401aに側板301の外面側から嵌着されることで運搬者が実際に手を掛ける取手孔401b(以下、取手カバー402が嵌着されていない状態の取手孔401aと取手カバー402が嵌着された状態の取手孔401bとをまとめて取手孔401ともいう)を形成する樹脂製の取手カバー402で構成されている。
【0062】
取手カバー402は、鍔部411と筒状部412とで構成されており、鍔部411は取手カバー402が嵌着されていない状態の取手孔401aの入口である取手孔入口404a(図8参照)の周囲に形成された鍔受け部413に嵌合し、筒状部412は取手孔401aの内面に内嵌し、筐体3の内部側に延設され、側板内面303に沿うように上方へ折り返され、筒状部412の先端は閉塞されている。これにより、取手孔401aを塞ぐことで筐体3の内部へ不正工具を侵入させようとする不正行為を防止することができとともに、スロットマシン1を運搬する際に、取手カバー402が装着された状態の取手孔401bの入口である取手孔入口404b(以下、取手カバー402が嵌着されていない状態の取手孔入口404aと取手カバー402が嵌着された状態の取手孔入口404bとをまとめて取手孔入口404ともいう)に手を掛けやすくすることができる。
【0063】
図5は、取手孔401aに取手カバー402を嵌着させた状態の右側板301Rの取手400を右方から見た正面図である。なお、右側板301Rの取手400について説明するが、左側板301Lの取手400についても同様の構成である。
【0064】
図4に示すように、右側板301Rにおける取手孔401bの周囲には、運搬者が取手孔401bを探し当てる際の助けとなる案内部420が形成されている。具体的には、図2図8図10にも示すように、右側板外面302Rに、取手孔401bの周囲を大きく囲うように矩形状の凹部421が形成されている。そして、取手カバー402の鍔部411の周囲を囲うように、凹部421の底面から右側板301Rの外面側(右側方向)へ向かって囲繞部403が隆起して形成されている。また、凹部421の外周縁から囲繞部403の外周縁にかけて、凹部421の底面から外面側(右側方向)へ向かって傾斜案内部422が隆起して形成されている。
【0065】
図5に示すように、傾斜案内部422は、取手孔401bの上側に形成される上側傾斜案内部4221と、取手孔401bの下側に形成される下側傾斜案内部4222と、取手孔401bの前側に形成される前側傾斜案内部4223と、取手孔401bの後側に形成される後側傾斜案内部4224とを備えている。
【0066】
上側傾斜案内部4221の上下方向の長さaは、前後方向の長さbよりも長く形成されており、凹部421の外周縁から取手孔401bに向かって長手方向となるよう形成されている。上側傾斜案内部4221は取手孔401の上方に3カ所、いずれも同一の寸法で形成されており、3カ所の上側傾斜案内部4221のうち、中央の上側傾斜案内部4221が、取手孔401bの前後方向における中心に位置し、両端の上側傾斜案内部4221が、取手孔401bの前後方向における両端に位置するよう形成されている。
【0067】
前側傾斜案内部4223の前後方向の長さcは、上下方向の長さdよりも長く形成されており、凹部421の外周縁から取手孔401bに向かって長手方向となるよう形成されている。前側傾斜案内部4223の上下方向の長さdは、上側傾斜案内部4221の前後方向の長さbと同じ長さで形成されている。前側傾斜案内部4223は取手孔401bの前方に2カ所、いずれも同一の寸法で形成されており、2カ所の前側傾斜案内部4223はともに、取手孔401bの上下方向における両端に位置するよう形成されている。
【0068】
下側傾斜案内部4222の前後方向の長さbは上側傾斜案内部4221の前後方向の長さbと同じであり、上下方向の長さeは、前後方向の長さbよりも長く形成されており、凹部421の外周縁から取手孔401bに向かって長手方向となるよう形成されている。下側傾斜案内部4222は、上側傾斜案内部4221と同様に、取手孔401bの下方に3カ所、いずれも同一の寸法で形成されており、3カ所の下側傾斜案内部4222のうち、中央の下側傾斜案内部4222が、取手孔401bの前後方向における中心に位置し、両端の下側傾斜案内部4222が、取手孔401bの前後方向における両端に位置するよう形成されている。
【0069】
後側傾斜案内部4224の前後方向の長さc及び上下方向の長さdは前側傾斜案内部4223と同じであり、前後方向の長さcが、上下方向の長さdよりも長く形成されており、凹部421の外周縁から取手孔401bに向かって長手方向となるよう形成されている。後側傾斜案内部4224は、前側傾斜案内部4223と同様に、取手孔401bの後方に2カ所、いずれも同一の寸法で形成されており、2カ所の後側傾斜案内部4224はともに、取手孔401bの上下方向における両端に位置するよう形成されている。
【0070】
各傾斜案内部422は、凹部421の外周縁から取手孔401に向かう方向が長手方向となるように形成されることで、取手孔401に向かって指向性を有するように細幅形状で形成されているともいえる。また、各傾斜案内部422は、長手方向の延長線上に取手孔401が位置するように配置される。
【0071】
各傾斜案内部422の幅(長さb、長さd)は、スロットマシン1の運搬者として想定される成人の一般的な指の太さと同じくらいかそれより細く、例えば1~2cm程度以下とすることが望ましい。これにより、傾斜案内部422の短手方向の全長を指先等で確実に捉えることができるため、傾斜案内部422が伸びる方向を確実に知得できるとともに、傾斜案内部422に指を沿わせることで方向が逸れることなく、最短距離で取手孔401に運搬者の手を導くことができる。
【0072】
取手孔401の周囲に形成された傾斜案内部422のうち、上側傾斜案内部4221が、下側傾斜案内部4222、前側傾斜案内部4223及び後側傾斜案内部4224よりも、傾斜方向の寸法が長く(a>c、かつ、a>e)、傾斜が緩くなっている。これは、筐体3の一般的な高さが約81cmであり、運搬者として想定される成人の一般的な身長のほうが筐体3よりも高いところ、運搬者が起立した姿勢での腕の位置が取手400よりも高いと想定され、取手400を探す際には上から下に向かって探すことが多いと考えられるためである。上側傾斜案内部4221の寸法を長くすることで、上側から手を沿わせた場合に、早期に傾斜案内部422に辿り着くことができ、ひいては、早期に取手孔401の位置を探し当てることができる。また、上側傾斜案内部4221は、取手孔401を掴んだ手と接触するため、傾斜が急であると手への当たりがきつくなってしまうためである。一方で、全ての傾斜案内部422について傾斜方向の寸法を長めにすると、凹部421が大きくなってしまい、側板301の強度が低下してしまうため、本実施例では、上側傾斜案内部4221が、下側傾斜案内部4222、前側傾斜案内部4223及び後側傾斜案内部4224よりも上下方向及び傾斜方向の寸法を相対的に長くすることで、側板301の強度を確保しつつ、早期に取手孔401を探り当てることができ、取手孔401を掴んだ手への当たりを緩和し得るよう構成している。
【0073】
図6図7図10にて説明する取手400の断面箇所を示す図である。図6におけるA-A断面を図7、B-B断面を図8、C-C断面を図9、D-D断面を図10に示す。
【0074】
図7に示すように、取手孔入口404aは、右側板外面302Rから右側板内面303Rの方向に向かって奥まった位置に形成されている。取手孔入口404aの周囲には、取手カバー402の鍔部411が嵌合するための鍔受け部413が形成されており、さらに、鍔受け部413の周囲には、鍔受け部413から右側板外面302Rの方向へ一段上がるように囲繞部403が形成されている。
【0075】
そして、右側板外面302Rから取手孔401bの近傍にかけて前側傾斜案内部4223及び後側傾斜案内部4224が形成されている。具体的には、右側板外面302Rから囲繞部403にかけて前側傾斜案内部4223及び後側傾斜案内部4224が形成されている。前側傾斜案内部4223及び後側傾斜案内部4224は、右側板外面302Rと囲繞部403との間で凹凸や段差がないよう、途切れることなく連続した傾斜を形成している。
【0076】
取手孔401aは右側板外面302Rから右側板内面303Rに貫通しており、取手孔401aに嵌着する取手カバー402は、右側板内面303Rよりも筐体内部側へ延設されており、取手カバー402の筒状部412の先端側は閉塞されている。
【0077】
図8に示すように、取手孔入口404aは、右側板外面302Rから右側板内面303Rの方向に向かって奥まった位置であって、凹部421の底面よりも右側板外面302Rの方向に向かって突出して形成されている。取手孔入口404aの周囲には、取手カバー402の鍔部411が嵌合するための鍔受け部413が形成されており、さらに、鍔受け部413の周囲には、鍔受け部413から右側板外面302Rの方向へ一段上がるように囲繞部403が形成されている。
【0078】
図9に示すように、取手孔入口404aは、右側板外面302Rから右側板内面303Rの方向に向かって奥まった位置に形成されている。取手孔入口404aの周囲には、取手カバー402の鍔部411が嵌合するための鍔受け部413が形成されており、さらに、鍔受け部413の周囲には、鍔受け部413から右側板外面302Rの方向へ一段上がるように囲繞部403が形成されている。
【0079】
そして、右側板外面302Rから取手孔401bの近傍にかけて上側傾斜案内部4221及び下側傾斜案内部4222が形成されている。具体的には、右側板外面302Rから囲繞部403にかけて上側傾斜案内部4221及び下側傾斜案内部4222が形成されている。上側傾斜案内部4221及び下側傾斜案内部4222は、右側板外面302Rと囲繞部403との間で凹凸や段差がないよう、途切れることなく連続した傾斜を形成している。
【0080】
取手孔401aは右側板外面302Rから右側板内面303Rに貫通しており、取手孔401aに嵌着する取手カバー402は、右側板内面303Rよりも筐体内部側へ延設されており、取手カバー402の筒状部412の先端側は閉塞されている。
【0081】
図10に示すように、取手孔入口404aは、右側板外面302Rから右側板内面303Rの方向に向かって奥まった位置であって、凹部421の底面よりも右側板外面302Rに向かって突出して形成されている。取手孔入口404aの周囲には、取手カバー402の鍔部411が嵌合するための鍔受け部413が形成されており、さらに、鍔受け部413の周囲には、鍔受け部413から右側板外面302Rの方向へ一段上がるように囲繞部403が形成されている。
【0082】
上記のように、本発明の筐体3については、側板301に設けられた取手400の構造に特徴を有しており、取手400の構造がより複雑に形成されている。そのため、筐体3の材質については、樹脂製であることが望ましい。これにより、筐体3を一体成形により作ることが可能であり、複雑な形状であっても強度を高く保てるとともに、筐体3の軽量化にも貢献できる。
【0083】
<スロットマシン1により奏される効果>
上記実施形態におけるスロットマシン1においては、筐体3の左右の側板301に取手孔401が形成されており、取手孔401の入口は、筐体3の左右側板301の外縁よりも内側に位置しており、側板301には、取手孔入口404の前後及び上下に、取手孔401の入口に向かって筐体3の内側に傾斜する傾斜案内部422がそれぞれ形成されており、取手孔入口404の前後に形成された傾斜案内部422は、前後方向の長さが上下方向の長さよりも長く、取手孔401の入口の上下に形成された傾斜案内部422は、上下方向の長さが前後方向の長さよりも長いことを特徴とする。
【0084】
これにより、取手孔401を目視できなくても、取手孔401の周囲の傾斜案内部422に触れることで、傾斜案内部422の傾斜方向によって取手孔401の方向を認識できるため、抱え込むような姿勢で直接取手孔401の位置が見えない状態であっても、容易に取手孔401を手探りで探り当てることができる。
【0085】
また、取手孔401の入口の上側に形成された傾斜案内部422は、取手孔入口404の下側及び前後両側に形成された傾斜案内部422よりも、傾斜方向の寸法が長い。すなわち、取手孔入口404の上側に形成された上側傾斜案内部4221は、取手孔入口404の下側に形成された下側傾斜案内部4222及び前後両側に形成された前側傾斜案内部4223、後側傾斜案内部4224よりも、傾斜方向の寸法が長い。つまり、上側傾斜案内部4221の傾きが、下側傾斜案内部4222や前側傾斜案内部4223や後側傾斜案内部4224の傾きよりも、傾斜が緩く形成されている。
【0086】
この構成によると、傾斜方向の寸法を長くするほど、取手孔401周辺の凹部421が大きくなって、取手孔401周辺の側板301の強度は低下するが、その一方で、傾斜方向の寸法が短いと傾斜がきつくなり、取手孔401を掴んだ手への当たりがきつくなってしまう。これに対して、取手孔401を掴んだ手と接触し得る上側の傾斜案内部422が、取手孔401を掴んだ手と接触しない下側及び前後側の傾斜案内部422よりも傾斜方向の寸法が相対的に長くなっているため、側板301の強度を確保しつつ、取手孔401を掴んだ手への当たりを緩和できる。
【0087】
また、傾斜案内部422は、筐体3の左右側板301の外縁から取手孔401の近傍まで連続して形成されている。
【0088】
これにより、傾斜案内部422に触れた指をそのまま沿わせるだけで、取手孔401まで確実かつ最短距離で導くことができる。
【0089】
運搬者が、筐体3の正面側や背面側から抱え込むような姿勢で取手孔401を手探りで探し当てる際に、傾斜案内部422の傾斜方向によって取手孔401の方向がわかるため、容易に取手孔401を探り当てることができる。さらに、各傾斜案内部422が取手孔入口404に向かって延びる板状のリブによって形成されていることで、取手孔401への指向性を強調させることができる。これにより、傾斜案内部422を一様な平面で形成した場合には、傾斜方向に向かって手を動かしているつもりであっても、実際には若干逸れてしまう虞もあるが、本発明では、傾斜案内部422が板状のリブによって形成されているため、このような事態を確実に防止できる。
【0090】
また、鍔部411の右側方向の位置と、囲繞部403の外面側の位置とが略一致することで、囲繞部403と鍔部411との外面側の表面が略フラット(面一)となるように形成されており、取手孔401に手を掛けやすくできる。また、案内部420を設けたことで、取手孔401の周辺の側板301の厚みが薄く形成されるが、負荷がかかり得る取手孔401の周囲を囲繞部403によって厚くすることで取手400の強度を保つことができる。
【0091】
また、右側板外面302Rから取手孔401の近傍にかけて傾斜案内部422が形成されている。具体的には、右側板外面302Rから囲繞部403にかけて傾斜案内部422が形成されている。そして、傾斜案内部422は、右側板外面302Rと囲繞部403との間で凹凸や段差がないよう、途切れることなく連続した傾斜を形成している。これにより、傾斜案内部422に指を沿わせて取手孔401を探す際に、取手孔401の近傍まで継続して指を沿わせることが可能となり、途中で傾斜案内部422を見失うような事態が生じるのを防止でき、確実に取手孔401を探し当てることができる。
【0092】
取手孔401は側板外面302から内面に貫通しており、取手孔401に篏合する取手カバー402は、側板内面303よりも筐体内部側へ延設されており、取手カバー402の筒状部412の先端側は側板301の内面に沿うように上方向に折り返されて閉塞されている。これにより、取手孔401に手を掛けやすくなるとともに、筐体内部側に直線的に延設された場合に比べて、筐体内部に配置されるその他の部材を筐体内部に配置するためのスペースを確保しやすくすることができる。
【0093】
なお、本実施形態においては、本発明に係る側板の外縁として側板外面302を例示したが、これに限らず、例えば、デザインや軽量化等を考慮して、面以外の形状で形成されていてもよく、少なくとも、取手400を探すために手が触れることとなる左右方向の外側の部材が相当する。また、本発明に係る取手孔の入口として取手孔入口404を例示したが、取手カバー402の有無に対応して、取手カバー402が嵌着されていない状態の取手孔入口404aであってもよいし、取手カバー402が嵌着された状態の取手孔入口404bであってもよい。
【0094】
<変形例>
上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。以下に、実施形態に対する変更を例示する。
【0095】
上記実施形態においては、筐体3は樹脂部材により構成されよう例示した。これにより、取手400に案内部420を有することで、複雑な形状になり得るところ、樹脂部材により少なくとも取手400の部分を一体的に成形することで、体積比強度を向上させることができ、手を掛けた際の安定感を保ちつつも、複雑な形状を実現できるとともに、筐体3の軽量化にも貢献できる。しかしながら、これに限らず、取手400や筐体3の一部又は全部が、木製の板を組み付けて構成されるようにしてもよい。
【0096】
上記実施形態においては、取手400の前後方向の位置を、台形状の側板301の上辺における前方端よりも後方に形成されるよう例示した。ここで、スロットマシン1を遊技店の島設備に設置する際には、スロットマシン1のうち側板301の上辺における前方端が島設備を構成する枠状板の前方端と面一となるように設置されることが多い。このため、このようにスロットマシン1を遊技店の島設備に設置したときに、取手400の島設備の枠状部に隠れることで取手400が露見せず、取手400を狙った不正行為が行われることを防止できる。また、取手400の上下方向の位置を、側板301の上下方向における中央やや下方に形成されるよう例示した。これにより、リールユニット9やホッパーユニット43などにより、スロットマシン1の重心が下方になり得るところ、運搬の際の安定性を向上させることができる。また、筐体3の左側板301Lと右側板301Rとで左右方向において対称となる位置に形成されるよう例示した。これにより手探りで取手孔401の位置を探す際に、一方の取手孔401の位置が判明することで、他方の取手孔401の位置も、対象となる位置を探すことで、他方の案内部420へ早期に辿り着くことができ、さらには他方の取手400の位置を早期に発見できる。しかしながら、これに限らず、取手400の位置は適宜変更してもよい。例えば、上下方向の位置を中央よりもやや上方に形成してもいいし、左右の取手400で左右方向において非対称となる位置に形成してもよい。
【0097】
上記実施形態においては、取手カバー402を側板301の外側から内側に向かって嵌合させるよう例示したが、これに限らず、内側から外側に嵌合させてもよいし、ネジで締結することで固定するようにしてもよい。
【0098】
上記実施形態においては、取手カバー402を取手孔401に嵌着するよう例示したが、これに限らず、取手カバー402を用いることなく、取手孔401に直接手を掛けて運搬するよう形成してもよい。なお、この場合、望ましくは、取手カバー402を用いずとも、スロットマシン1の筐体3の内部にアクセスできないよう、取手孔401が貫通していない形状とするのがよい。もちろん、取手カバー402を用いる場合であっても取手孔401を貫通していない形状としてもよい。
【0099】
上記実施形態においては、横長角丸長方形状の取手孔401を例示したがこれに限らず、横長長円形状であってもよいし、長方形であってもよいし、楕円形であってもよいし、多角形であってもよい。望ましくは、運搬者が手を掛けやすいように、横長とするとよい。また、同様に、取手孔401に嵌着される取手カバー402や、取手孔401の周囲を囲繞する囲繞部403の形状も取手孔401と同形状にするとよいが、これに限らず、取手カバー402や囲繞部403の形状は、取手孔401の周囲を囲うように形成されていればよく、取手孔401と同形状にする必要はない。
【0100】
上記実施形態においては、各傾斜案内部422の短手方向の長さを共通とした。これにより、設計上の利便性が増すとともに、傾斜案内部422として統一感が増すことで美観を向上できる。しかしながら、これに限らず、図11に示すように、短手方向の長さに違いを出すことで、いずれの傾斜案内部422に触れているのか判別できるようにしてもよい。さらに、凹部421の外周縁を形成する4辺の略中央あたりに各傾斜案内部422が位置するよう例示したがこれに限らず、凹部421の四つ角から囲繞部403(もしくは、取手カバー402や取手孔401)の四つ角へ延びる傾斜案内部422を設けてもよい。また、傾斜案内部422の形状は矩形状に限らず、例えば、凹部421の外周側を長辺、取手孔401側を短辺とした台形状に形成してもよい。また、例えば、上側傾斜案内部4221のうちで、左右の上側傾斜案内部4221については中央の上側傾斜案内部4221に向かって突出するような形状にすることで、取手孔401の中央に向かう方向をより一層知得できるように形成してもよい。
【0101】
上記実施形態においては、取手孔401の周囲に囲繞部403を有するよう例示した。これにより、取手400の強度を向上させることができる。しかしながら、これに限らず、囲繞部403を設けることなく、図12に示すように、傾斜案内部422が取手カバー402に隣接する位置まで延設されるように形成してもよい。
【0102】
上記実施形態においては、各傾斜案内部422は、長手方向の延長線上に取手孔401が位置するように配置される。これにより、傾斜案内部422に沿わせた指を、その方向を維持したまま指を移動させることで、確実に取手孔401に辿り着くことができる。さらに好ましくは、例えば図12に示すように、角丸長方形の取手孔401のうちの角部401Rではなく、直線部401Lに対して、各傾斜案内部422が延びるように配置すると良い。これにより、各傾斜案内部422における取手孔401側の端部と、取手孔401との距離とが最短距離となるように各傾斜案内部422を配置できるため、傾斜案内部422に沿わせた指が、傾斜案内部422の端部に至った後に、すぐさま取手孔401に辿り着くことが可能となる。従って、傾斜案内部422と取手孔401との間で、万が一、指を移動させる方向が逸れたとしても、確実に取手孔401に辿り着くことができる。なお、取手孔401が角丸長方形状ではない場合には、この限りではなく、極力、各傾斜案内部422と取手孔401との間の距離が短くなる位置に各傾斜案内部422が配置されるとよい。また、取手孔401のうちの角部401Rではなく、直線部401Lに対して、各傾斜案内部422が延びるように配置することを、囲繞部403を備えない旨の変形例を例示した図12を用いて説明したが、これに限らず、例えば図5に示すような囲繞部403を備える取手構造にも適用できる。
【0103】
上記実施形態においては、傾斜案内部422の指向性を強調するために、側板301に凹部421を形成し、凹部421から隆起するように傾斜案内部422を形成したが、これに限らず、傾斜案内部422に加えて溝状傾斜案内部422Mを形成してもよい。具体的には、例えば、図13に示すように、側板301から囲繞部403(もしくは、取手カバー402や取手孔401)に向けて、上下前後の方向それぞれに傾斜面を形成し、傾斜面に溝を設けることで、傾斜面が傾斜案内部422として機能し、さらに、溝が指向性をより一層高める傾斜案内部422として機能するように形成してもよい。
【0104】
上記実施形態においては、凹部421の外周縁から囲繞部403にかけて、傾斜案内部422が途切れることのない連続した傾斜で形成されるよう例示したが、これに限らず、傾斜方向を見失わない程度の凹凸や途切れがあっても構わない。これにより、デザイン面での選択肢が増すため、設計の自由度が向上する。
【0105】
上記実施形態においては、囲繞部403と鍔部411との外面側の表面がフラットとなるように例示したが、取手400への手の掛けやすさや、取手孔401への辿り着きやすさを損ねない範囲で若干の段差が形成されてもよい。例えば、軽量化を目的に、囲繞部403を格子状に形成した場合などにおいては、少なくとも囲繞部403の外周と取手カバー402とがフラットに形成され、囲繞部403のうちの内周側が一段下がるように形成してもよい。また、完全なフラットに限らず、1~2mm程度の段差が形成されていても取手400への手の掛けやすさや、取手孔401への辿り着きやすさを損ねないため、若干の段差が形成されてもよい。
【符号の説明】
【0106】
1 スロットマシン
3 筐体
301 側板
301L 左側板
301R 右側板
302 側板外面
302L 左側板外面
302R 右側板外面
303 側板内面
303L 左側板内面
303R 右側板内面
400 取手
401 取手孔
401a 取手カバー非嵌着状態における取手孔
401b 取手カバー嵌着状態における取手孔
401L 取手孔の直線部
401R 取手孔の角部
402 取手カバー
403 囲繞部
404 取手孔入口
404a 取手カバー非嵌着状態における取手孔入口
404b 取手カバー嵌着状態における取手孔入口
411 鍔部
412 筒状部
413 鍔受け部
420 案内部
421 凹部
422 傾斜案内部
4221 上側傾斜案内部
4222 下側傾斜案内部
4223 前側傾斜案内部
4224 後側傾斜案内部
422M 溝状傾斜案内部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2021-01-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の正面側を開閉可能に配設された前扉とを備えたスロットマシンであって、
前記筐体の左右の側板に取手孔が形成されており、
前記取手孔の入口は、前記筐体の左右側板の左右方向の外縁よりも内側に位置しており、
前記側板には、前記取手孔の入口の前後及び上下に、前記取手孔の入口に向かって前記筐体の内側に傾斜する傾斜部がそれぞれ形成されており、
前記傾斜部は、前記筐体の左右側板の外縁から前記取手孔の近傍まで連続して形成されていることを特徴とするスロットマシン。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本件発明は、筐体と、前記筐体の正面側を開閉可能に配設された前扉とを備えたスロットマシンであって、前記筐体の左右の側板に取手孔が形成されており、前記取手孔の入口は、前記筐体の左右側板の左右方向の外縁よりも内側に位置しており、前記側板には、前記取手孔の入口の前後及び上下に、前記取手孔の入口に向かって前記筐体の内側に傾斜する傾斜部がそれぞれ形成されており、前記傾斜部は、前記筐体の左右側板の外縁から前記取手孔の近傍まで連続して形成されていることを特徴とするスロットマシンである。