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特開2022-68810目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022068810
(43)【公開日】2022-05-10
(54)【発明の名称】目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構
(51)【国際特許分類】
   B23P 21/00 20060101AFI20220427BHJP
【FI】
B23P21/00 303B
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021004903
(22)【出願日】2021-01-15
(31)【優先権主張番号】202011137214.5
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】516333551
【氏名又は名称】東莞理工学院
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】▲てい▼君
【テーマコード(参考)】
3C030
【Fターム(参考)】
3C030BC04
3C030CC01
3C030DA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ワーク投入や締付作業の効率を向上できる目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構を提供する。
【解決手段】目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構にて、ベース11と上フレームを有し、ベースに、左挟持装置15と右挟持装置14とブッシュ圧入支持装置9が設置され、上フレームにピックアンドプレース装置が設置され、右挟持装置は右挟持フレームを備え、右挟持フレームには、凹溝と連係する円弧状の右支持ブロックと、右ブッシュの端部と連係する右挟持ブロックが設置され、左挟持装置は左挟持フレームを備え、左挟持フレームには、左挟持取付ブロックが設置され、左挟持取付ブロックには、水平方向を向く挟持スプリングを介して、左ブッシュの端部と連係する左挟持ブロックが取り付けられる。また、左挟持ブロックの上部は、右下側へ傾いている斜面となる様に構成されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構であって、それはベース(11)と上フレーム(12)を備え、
前記ベース(11)に、ロッド部材(13)と連係する左挟持装置(15)と右挟持装置(14)を備え、また、前記ベース(11)に、締め付けられた後のロッド部材(13)の取付用ブッシュ(4)と連係するブッシュ圧入支持装置(9)が設置され、前記上フレーム(12)にピックアンドプレース装置(16)が設置され、前記右挟持装置(14)は、ベース(11)に設置された右挟持フレーム(31)を備え、また、前記右挟持フレーム(31)に、凹溝(5)と連係する円弧状の右支持ブロック(32)が設置され、また、前記右挟持フレーム(31)に、右ブッシュ(3)の端部と連係する右挟持ブロック(33)が設置され、前記左挟持装置(15)は、ベース(11)に設置された左挟持フレーム(21)を備え、前記左挟持フレーム(21)に、凹溝(5)と連係する左支持ブロック(22)が設置され、また、前記左挟持フレーム(21)に、左挟持取付ブロック(23)が設置され、前記左挟持取付ブロック(23)に、水平方向を向く挟持スプリング(25)を介して、左ブッシュ(2)の端部と連係する左挟持ブロック(26)が取り付けられ、前記左挟持ブロック(26)の上部は、右下側へ傾いている斜面となることを特徴とする目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構。
【請求項2】
前記左挟持取付ブロック(23)に、挟持スプリングの取付ブロック(24)が設置され、前記挟持スプリング(25)の端部は、挟持スプリングの取付ブロック(24)に取り付けられ、また、挟持スプリングの取付ブロック(24)に、挟持スプリング(25)の中心から通り抜けている挟持支持棒(27)が設置され、前記左挟持ブロック(26)の中に、挟持支持棒(27)と被装して連係する挟持支持穴が設けられ、また、左挟持ブロック(26)と挟持支持棒(27)は軸方向において相対的に移動することができ、前記挟持スプリングの取付ブロック(24)に、左挟持取付ブロック(23)を通り抜けている挟持ネジ(28)が接続され、前記左挟持取付ブロック(23)の側面に、挟持ネジ(28)と連係する挟持ワイヤースレッドインサート(30)が設置され、前記挟持ネジ(28)は挟持ナット(29)によって締められていることを特徴とする請求項1に記載の目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構。
【請求項3】
前記ピックアンドプレース装置(16)は、上フーレム(12)の下側に設置された挟み取り取付ブロック(41)を備え、前記挟み取り取付ブロック(41)に、お互いに連係する挟み取り可動スクリュー(42)と挟み取り可動モータが設置され、前記挟み取り可動スクリュー(42)に、挟み取り可動ブロック(43)が被装して連係され、また、挟み取り可動ブロック(43)は、挟み取り取付ブロック(41)に設置された挟み取り可動ガイドピンと被装して連係され、前記挟み取り可動ブロック(43)の下側に挟み取り昇降シリンダー(45)が設置され、前記挟み取り昇降シリンダー(45)に、挟み取り昇降台(46)が接続され、前記挟み取り昇降台(46)の下側に挟み取りシリンダー(47)が設置され、前記挟み取りシリンダー(47)の両端に、挟み取りブロック(48)が設置され、2つの挟み取りブロック(48)が閉合した後、鋼管(1)を挟むようになり、また、挟み取り昇降台(46)の両側にCCD検出器(55)が取り付けられ、前記挟み取りブロック(48)の内側面に、円弧状ノッチが設けられ、また、円弧状ノッチに、円弧状の挟み取り弾性ブロック(49)が設置され、外から力を受けない場合、2つの挟み取り弾性ブロック(49)からなる中空柱の内径は鋼管(1)の外径より小さく、その中で、一つの挟み取り弾性ブロック(48)の内側面に、挟み取り圧力センサ(50)が挟み込まれ、もう一つの挟み取り弾性ブロックの(48)内側面に、圧力センサ(50)と連係する内部ノッチが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構。
【請求項4】
前記挟み取り昇降台(46)の下側に、鋼管(1)の軸線方向と平行する挟み取り位置止めシリンダー(51)が設置され、前記挟み取り位置止めシリンダー(51)は2つが設置されており、挟み取りシリンダー(47)の両側に位置し、また、シリンダーのプッシュロッド部材が反対方向になり、2つの挟み取り位置止めシリンダー(51)のプッシュロッド部材にそれぞれ挟み取り位置止め可動ブロック(52)が接続され、前記挟み取り位置止めブロック(52)の下側に、鋼管(1)と連係する挟み取り位置止め円弧状ブロック(53)が設置され、前記挟み取り昇降台(46)の側面に、挟み取り位置止め可動ブロック(52)と連係する距離測定器(54)が設置されることを特徴とする請求項3に記載の目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構。
【請求項5】
前記ブッシュ圧入支持装置(9)は、ベース(11)に設置されたブッシュ圧入支持筒(34)を備え、前記ブッシュ圧入支持筒(34)の中に、ブッシュ圧入支持昇降シリンダー(35)が設置され、前記ブッシュ圧入支持昇降シリンダー(35)は、ブッシュ圧入支持筒(34)の上部に設置されたブッシュ圧入支持ブロック(38)と連係し、前記ブッシュ圧入支持ブロック(38)の中心に、インナーブッシュの内穴と隙間をあけて差し込んで連係するブッシュ圧入位置決め挿しピン(39)が設置され、前記ブッシュ圧入支持シリンダー(35)に、ブッシュ圧入支持昇降ブロック(36)が接続され、前記ブッシュ圧入昇降ブロック(36)とブッシュ圧入支持ブロック(38)は少なくとも3つ以上のブッシュ圧入支持スプリング(37)によって接続されていることを特徴とする請求項1に記載の目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車パーツの加工分野に関し、特に、目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車パーツの中で、ロッド部材は広く応用されており、ステアリングシステムや、動的システム等にほぼロッド部材を使っていて、例えば図1に示すのはステアリングシステムに使用されるロッド部材であり、それは鋼管1と、左ブッシュ2と右ブッシュ3を備え、左ブッシュと右ブッシュ両側に取付用ブッシュが設置されており、インナーブッシュを締まり嵌まるように圧入して取り付けるのに使用され、左ブッシュと右ブッシュの端部にそれぞれ環状凹溝5が設けられる。図1に示すようなロッド部材13に、インナーブッシュを圧入する工程があり、今の操作は殆ど製品を支持テーブルに置いて、角度をちゃんと調整し製品の両端に対して締め付けてから、インナーブッシュを圧入しているため、今の操作は、人により角度を調整してから、両端にある締付装置を使って締付を行うため、効率が低いという課題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構を提供することを目的とし、左右挟持装置を設置することで、ロッド部材を投入すると同時に締付も行い、また、位置決めを完了することが可能になり、ワーク投入や締付作業の効率を大いに向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を実現するために、本発明の使用する技術的な解決方案は以下の通りである。目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構であって、それはベースと上フレームを備え、前記ベースに、ロッド部材と連係する左挟持装置と右挟持装置を備え、また、前記ベースに、締め付けられた後のロッド部材の取付用ブッシュと連係するブッシュ圧入支持装置が設置され、前記上フレームにピックアンドプレース装置が設置され、前記右挟持装置は、ベースに設置された右挟持フレームを備え、前記右挟持フレームに、凹溝と連係する円弧状の右支持ブロックが設置され、前記右挟持フレームに、右ブッシュの端部と連係する右挟持ブロックが設置され、前記左挟持装置は、ベースに設置された左挟持フレームを備え、前記左挟持フレームに、凹溝と連係する左支持ブロックが設置され、前記左挟持フレームに、左挟持取付ブロックが設置され、前記左挟持取付ブロックに、水平方向を向く挟持スプリングを介して、左ブッシュの端部と連係する左挟持ブロックが取り付けられ、前記左挟持ブロックの上部は、右下側へ傾いている斜面となる。
【0005】
好ましくは、前記左挟持取付ブロックに、挟持スプリングの取付ブロックが設置され、前記挟持スプリングの端部は、挟持スプリングの取付ブロックに取り付けられ、また、挟持スプリングの取付ブロックに、挟持スプリングの中心から通り抜けている挟持支持棒が設置され、前記左挟持ブロックの中に、挟持支持棒と被装して連係する挟持支持穴が設けられ、また、左挟持ブロックと挟持支持棒は軸方向において相対的に移動することができる。
【0006】
好ましくは、前記挟持スプリングの取付ブロックに、左挟持取付ブロックを通り抜けている挟持ネジが接続され、前記左挟持取付ブロックの側面に、挟持ネジと連係する挟持ワイヤースレッドインサートが設置され、前記挟持ネジは挟持ナットによって締められている。
【0007】
好ましくは、前記ピックアンドプレース装置は、上フレームの下側に設置された挟み取り取付ブロックを備え、前記挟み取り取付ブロックに、お互いに連係する挟み取り可動スクリューと挟み取り可動モータが設置され、前記挟み取り可動スクリューに、挟み取り可動ブロックが被装して連係され、また、挟み取り可動ブロックは、挟み取り取付ブロックに設置された挟み取り可動ガイドピンと被装して連係され、前記挟み取り可動ブロックの下側に挟み取り昇降シリンダーが設置され、前記挟み取り昇降シリンダーに、挟み取り昇降台が接続され、前記挟み取り昇降台の下側に挟み取りシリンダーが設置され、前記挟み取りシリンダーの両端に、挟み取りブロックが設置され、2つの挟み取りブロックが閉合した後、鋼管を挟むようになり、また、挟み取り昇降台の両側にCCD検出器が取り付けられている。
【0008】
好ましくは、前記挟み取りブロックの内側面に、円弧状ノッチが設けられ、また、円弧状ノッチに、円弧状の挟み取り弾性ブロックが設置され、外から力を受けない場合、2つの挟み取り弾性ブロックからなる中空柱の内径は鋼管の外径より小さく、その中で、一つの挟み取り弾性ブロックの内側面に、挟み取り圧力センサが挟み込まれ、もう一つの挟み取り弾性ブロックの内側面に、圧力センサと連係する内部ノッチが設けられている。
【0009】
好ましくは、前記挟み取り昇降台の下側に、鋼管の軸線方向と平行する挟み取り位置止めシリンダーが設置され、前記挟み取り位置止めシリンダーは2つが設置され、挟み取りシリンダーの両側に位置し、また、シリンダーのプッシュロッド部材が反対方向になり、2つの挟み取り位置止めシリンダーのプッシュロッド部材にそれぞれ挟み取り位置止め可動ブロックが接続され、前記挟み取り位置止めブロックの下側に、鋼管と連係する挟み取り位置止め円弧状ブロックが設置され、前記挟み取り昇降台の側面に、挟み取り位置止め可動ブロックと連係する距離測定器が設置される。
【0010】
好ましくは、前記ブッシュ圧入支持装置は、ベースに設置されたブッシュ圧入支持筒を備え、前記ブッシュ圧入支持筒の中に、ブッシュ圧入支持昇降シリンダーが設置され、前記ブッシュ圧入支持昇降シリンダーは、ブッシュ圧入支持筒の上部に設置されたブッシュ圧入支持ブロックと連係し、前記ブッシュ圧入支持ブロックの中心に、インナーブッシュの内穴と隙間をあけて差し込んで連係するブッシュ圧入位置決め挿しピンが設置される。
【0011】
好ましくは、前記ブッシュ圧入支持シリンダーに、ブッシュ圧入支持昇降ブロックが接続され、前記ブッシュ圧入昇降ブロックとブッシュ圧入支持ブロックは少なくとも3つ以上のブッシュ圧入支持スプリングによって接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】ロッド部材の斜視図である。
図2】目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構の構造を示す図である。
図3】左挟持装置、右挟持装置とブッシュ圧入支持装置の斜視図である。
図4】左挟持装置の斜視図である。
図5】右挟持装置の斜視図である。
図6】ブッシュ圧入支持装置の構造を示す図である。
図7】挟み取り装置の構造を示す図である。
図8】挟み取りブロックの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
当業者が本発明の技術的な解決手段をより良く理解するため、次に、図面と併せて本発明を詳しく説明する。この部分の説明は、実証性と解釈性のみであり、本発明の保護範囲は何ら限定されない。
【0014】
図1図5に示すように、本発明の具体的な構造は以下の通りである。目視検査機能を有する自動車用ロッド部材投入締付機構であって、それはベース11と上フレーム12を備え、前記ベース11に、ロッド部材13と連係する左挟持装置15と右挟持装置14を備え、また、前記ベース11に、締め付けられた後のロッド部材13の取付用ブッシュ4と連係するブッシュ圧入支持装置9が設置され、前記上フレーム12にピックアンドプレース装置16が設置され、前記右挟持装置14は、ベース11に設置された右挟持フレーム31を備え、前記右挟持フレーム31に、凹溝5と連係する円弧状の右支持ブロック32が設置され、また、前記右挟持フレーム31に、右ブッシュ3の端部と連係する右挟持ブロック33が設置され、前記左挟持装置15は、ベース11に設置された左挟持フレーム21を備え、前記左挟持フレーム21に、凹溝5と連係する左支持ブロック22が設置され、前記左挟持フレーム21に、左挟持取付ブロック23が設置され、前記左挟持取付ブロック23に、水平方向を向く挟持スプリング2を介して、左ブッシュ2の端部と連係する左挟持ブロック26が取り付けられ、前記左挟持ブロック26の上部は、右下側へ傾いている斜面となる。
【0015】
具体的に使用する際、ピックアンドプレース装置により置いてあるロッド部材13を挟み取って、投入すると同時に角度をちゃんと調整し、続いてピックアンドプレース装置16によりロッド部材13を左右両側挟持装置の真上に移動させて、続いてピックアンドプレース装置16によりロッド部材13をまっすぐに落ちさせ、斜面の設置により、落ちているうちに、左ブッシュの端部は左挟持ブロックを押し出すようになり、更に挟持スプリング25を圧縮させ、続いて落ちていくと、ロッド部材13の凹溝5は左支持ブロック22と右支持ブロック32に支持され、続いてピックアンドプレース装置16をゆっくり放して、挟持スプリング25は弾力を回復して形が変わるうちに、左挟持ブロック26を移動させ、右挟持ブロック33に遮り止められるまでロッド部材13を右側へ押して移動させて、更にロッド部材13の締付を完了する。その後、ブッシュ圧入支持装置9により取付用ブッシュ4を支持し、ピックアンドプレース装置16を元の位置に回復させることで、ロッド部材13の投入、位置決め及び締付を完了する。また、引き続きインナーブッシュを直接に挿入することもできる。本発明の構造により、挟持スプリングを圧縮させることで、ロッド部材13を投入すると同時に締付や位置決めもできるため、加工の効率を大いに向上させる。
【0016】
図4に示すように、前記左挟持取付ブロック23に、挟持スプリングの取付ブロック24が設置され、前記挟持スプリング25の端部は、挟持スプリングの取付ブロック24に取り付けられ、また、挟持スプリングの取付ブロック24に、挟持スプリング25の中心から通り抜けている挟持支持棒27が設置され、前記左挟持ブロック26の中に、挟持支持棒27と被装して連係する挟持支持穴が設けられ、また、左挟持ブロック26と挟持支持棒27は軸方向において相対的に移動することができる。
【0017】
挟持スプリング25のみによって、左挟持ブロック26と接続する場合、押し出す際、左挟持ブロック26が上下移動になりやすく、それに対して、本発明では、左挟持ブロック26の中に挟持支持穴を設置しており、挟持支持棒27と組み合わせて、左挟持ブロック26が左右方向のみへ移動するとともに、お互いに干渉しないことを保証する。
【0018】
図4に示すように、前記挟持スプリングの取付ブロック24に、左挟持取付ブロック23を通り抜けている挟持ネジ28が接続され、前記左挟持取付ブロック23の側面に、挟持ネジ28と連係する挟持ワイヤースレッドインサート30が設置され、前記挟持ネジ28は挟持ナット29によって締められている。
【0019】
挟持スプリングの取付ブロック24は挟持ネジ28と接続し、また、挟持ワイヤースレッドインサート30と被装して連係しており、挟持ナット29により、挟持ネジ28と挟持ワイヤースレッドインサート30のロック場所を調整することが可能になり、更に挟持スプリングの取付ブロック24の位置を調整し、これで挟持スプリングが挟持中の圧縮程度を調整することもできる。
【0020】
図7に示すように、前記ピックアンドプレース装置16は、上フレーム12の下側に設置された挟み取り取付ブロック41を備え、前記挟み取り取付ブロック41に、お互いに連係する挟み取り可動スクリュー42と挟み取り可動モータが設置され、前記挟み取り可動スクリュー42に、挟み取り可動ブロック43が被装して連係され、また、挟み取り可動ブロック43は、挟み取り取付ブロックに設置された挟み取り可動ガイドピンと被装して連係され、前記挟み取り可動ブロック43の下側に挟み取り昇降シリンダー45が設置され、前記挟み取り昇降シリンダー45に、挟み取り昇降台46が接続され、前記挟み取り昇降台46の下側に挟み取りシリンダー47が設置され、前記挟み取りシリンダー47の両端に、挟み取りブロック48が設置され、2つの挟み取りブロック48が閉合した後、鋼管1を挟むようになり、また、挟み取り昇降台46の両側にCCD検出器55が取り付けられている。
【0021】
ピックアンドプレース装置16において、挟み取りモータにより、挟み取り可動スクリュー42を回転させて、更に挟み取り可動ブロック43を移動させる。挟み取り昇降シリンダー45により挟み取り昇降台46を昇降させることで、2つの挟み取りブロック48の前後運動及び昇降操作を実現する。続いて、挟み取りシリンダー47により2つの挟み取りブロック48を閉合させたり、開放させることで、鋼管1を挟み取ったり、外したりする。CCD検出器55により、挟み取ったワークの取付用ブッシュは上に向いているのかを検出することができる。
【0022】
図8に示すように、前記挟み取りブロック48の内側面に、円弧状ノッチが設けられ、また、円弧状ノッチに、円弧状の挟み取り弾性ブロック49が設置され、外から力を受けない場合、2つの挟み取り弾性ブロック49からなる中空柱の内径は鋼管1の外径より小さく、その中で、一つの挟み取り弾性ブロック48の内側面に、挟み取り圧力センサ50が挟み込まれ、もう一つの挟み取り弾性ブロック48の内側面に、圧力センサ50と連係する内部ノッチが設けられている。
【0023】
挟み取り弾性ブロック49を設置することにより、2つの挟み取りブロック48が閉合した後、挟み取り弾性ブロック49が鋼管に押されて変形するため、挟み取る中に、鋼管1は挟み取り弾性ブロックと相対的な移動が生じないことを確保するとともに、挟み取りセンサ50を設置しているため、2つの挟み取りブロックの接合状況や、完全に閉合しているのかをフィードバックする。
【0024】
図7に示すように、前記挟み取り昇降台46の下側に、鋼管1の軸線方向と平行する挟み取り位置止めシリンダー51が設置され、前記挟み取り位置止めシリンダー51は2つが設置され、挟み取りシリンダー47の両側に位置し、また、シリンダーのプッシュロッド部材が反対方向になり、2つの挟み取り位置止めシリンダー51のプッシュロッド部材にそれぞれ挟み取り位置止め可動ブロック52が接続され、前記挟み取り位置止めブロック52の下側に、鋼管1と連係する挟み取り位置止め円弧状ブロック53が設置され、前記挟み取り昇降台46の側面に、挟み取り位置止め可動ブロック52と連係する距離測定器54が設置される。
【0025】
挟み取り位置止め円弧状ブロック53を設置することで、挟み取る時、挟み取り昇降シリンダーにより、挟み取り昇降台46を下降させて、更に挟み取り位置決め円弧状ブロック53を下降させ、挟み取り位置決め円弧状ブロック53を鋼管1と組み合わせることで、挟み取りブロックと鋼管1の位置は正しいかを確認し、また、挟み取り位置止めシリンダー51により、挟み取り位置止め可動ブロック52を外へ移動させ、左ブッシュ2又は右ブッシュ3に遮り止められるまで更に挟み取り位置止め円弧状ブロック53を鋼管1に沿って移動させ、これで挟み取る中に、左右両側のブッシュに水平方向を向く作用力を与え、挟み取りブロックがワークを挟持するのに補助するとともに、距離測定器54によりその際、位置止め可動ブロック52の位置を測定し、更に2つの距離測定器54の測定結果により鋼管1の長さは合格かどうかを判断することもできる。
【0026】
図3図6に示すように、前記ブッシュ圧入支持装置9は、ベース11に設置されたブッシュ圧入支持筒34を備え、前記ブッシュ圧入支持筒34の中に、ブッシュ圧入支持昇降シリンダー35が設置され、前記ブッシュ圧入支持昇降シリンダー35は、ブッシュ圧入支持筒34の上部に設置されたブッシュ圧入支持ブロック38と連係し、前記ブッシュ圧入支持ブロック38の中心に、インナーブッシュの内穴と隙間をあけて差し込んで連係するブッシュ圧入位置決め挿しピン39が設置される。
【0027】
ブッシュ圧入支持装置9は、ロッド部材を投入する際、ブッシュ圧入支持昇降シリンダー35によりブッシュ圧入支持ブロック38を降下させて、投入作業を完成する際、ブッシュ圧入支持昇降シリンダー35により、取付用ブッシュ4に突きるまでブッシュ圧入支持ブロック38を上昇させることで、干渉を避けるようになる。
【0028】
図6に示すように、前記ブッシュ圧入支持シリンダー35に、ブッシュ圧入支持昇降ブロック36が接続され、前記ブッシュ圧入昇降ブロック36とブッシュ圧入支持ブロック38は少なくとも3つ以上のブッシュ圧入支持スプリング37によって接続されている。
【0029】
ブッシュ圧入支持スプリング37を設置することで、ブッシュ圧入支持ブロック38に一定の緩衝が生じて、インナーブッシュを圧入する際、強く押し出し、取付用ブッシュの下側を損なう状況を避けるようになる。
【0030】
実際に本発明を応用する際、各駆動部品は専門の制御システムにより制御を行うこともできるし、制御システムをボタンと組み合わせる形で制御を行うこともできる。
【0031】
説明すべきなのは、本明細書において、専門用語の“含む”、“含有”またはそのいかなる他の変化は、非排他的な含有を網羅することを意味する。従って、一連の要素を含む過程、方法、物品または装置がそれらの要素を含むだけではなく、かつ明確に列挙されていないその他の要素をさらに備え、またはこの種類の過程、方法、物品または装置の固有の要素をさらに含んでいる。
【0032】
本明細書に具体的な個別事例を応用して本発明の原理及び実施方式を説明したが、上記の実例の説明は本発明の方法及びその基本理念に対する理解を手伝うだけに用いる。上記は本発明の好ましい実施方式のみであり、注意すべきなのは、文字表現の制限性のため、客観的に無限の具体的な構造が存在し、本技術分野の当業者にとって、本発明の原理から逸脱しない前提において、さらにいくつかの改善、修正または変化を実施でき、さらに上記の技術的特徴を適切な方式で組み合わせることができる。これらの改善と修正、変化または組み合わせ、または改善せずに発明の構想と技術的解決手段をその他の場合に直接応用するものは、いずれも本発明の保護範囲とみなすべきである。
【符号の説明】
【0033】
1、鋼管;2、左ブッシュ;3、右ブッシュ;4、取付用ブッシュ;5、凹溝;9、ブッシュ圧入支持装置;11、ベース;12、上フレーム;13、ロッド部材;14、右挟持装置;15、左挟持装置;16、ピックアンドプレース装置;21、左挟持フレーム;22、左支持ブロック;23、左挟持取付ブロック;24、挟持スプリングの取付ブロック;25、挟持スプリング;26、左挟持ブロック;27、挟持支持棒;28、挟持ネジ;29、挟持ナット;30、挟持ワイヤースレッドインサート;31、右挟持フレーム;32、右支持ブロック;33、右支持ブロック;34、ブッシュ圧入支持筒;35、ブッシュ支持シリンダー;36、ブッシュ圧入支持昇降ブロック;37、ブッシュ圧入支持スプリング;38、ブッシュ圧入支持ブロック;39、ブッシュ圧入位置決め挿しピン;41、挟み取り取付ブロック;42、挟み取り可動スクリュー;42、挟み取り可動ブロック;44、挟み取り可動台;45、挟み取り昇降シリンダー;46、挟み取り昇降台;47、挟み取りシリンダー;48、挟み取りブロック;49、挟み取り弾性ブロック;50、挟み取り圧力センサ;51、挟み取り位置止めシリンダー;52、挟み取り位置止め可動ブロック;53、挟み取り位置止め円弧状ブロック;54、距離測定器;55、CCD検出器
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