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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022068951
(43)【公開日】2022-05-11
(54)【発明の名称】液剤吐出器
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20220428BHJP
   B65D 47/34 20060101ALN20220428BHJP
【FI】
B65D83/00 K
B65D47/34 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020177800
(22)【出願日】2020-10-23
(71)【出願人】
【識別番号】513240674
【氏名又は名称】奥山 雅之
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(72)【発明者】
【氏名】奥山 雅之
【テーマコード(参考)】
3E014
3E084
【Fターム(参考)】
3E014AA02
3E014AC02
3E014KA03
3E014LC01
3E014PA01
3E014PB03
3E014PC03
3E014PD12
3E014PE06
3E014PF10
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA01
3E084CA10
3E084CB02
3E084CC03
3E084DA01
3E084DC03
3E084EA02
3E084EC03
3E084KB06
3E084LD02
3E084LD21
3E084LE01
(57)【要約】
【課題】液剤の酸化、変質、腐敗等の劣化を低減することができると共に、液剤を十分に使い切ることができる液剤吐出器を提供する。
【解決手段】液剤Lが内部に収容される容器本体2と、容器本体2の開口部2aを閉塞する上蓋3と、ポンプ4と、上端部がポンプ4のシリンダ4dに装着され、下端部が容器本体2の底部2cに延出され、容器本体2に収容された液剤Lを吸入するパイプ5と、液剤Lの液面L1の全体に密着するように載置される中蓋6と、中蓋6の外周部に装着され、シリコーンゴムにより形成された密閉部材7と、を備え、ポンプ4のシリンダ4dは、上蓋3を容器本体2から取り外したとき、パイプ5の上端部から離脱するように着脱可能に設けられ、中蓋6の内周部は、パイプ5の外周部に上下方向に摺動自在に装着され、密閉部材7の外周部は、容器本体2の内周部に常に密着するように弾性変形可能に設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に開口部を有し、液剤が内部に収容される容器本体と、
前記容器本体の開口部を閉塞する上蓋と、
前記上蓋を貫通するように装着され、前記容器本体に収容された液剤を吸入する吸入部と、該吸入部から吸入された液剤を外部に吐出する吐出部と、を有するポンプと、
上端部が前記ポンプの吸入部に装着され、下端部が前記容器本体の底部に延出され、前記容器本体に収容された液剤を吸入する吸入管と、
前記液剤の液面の全体に密着するように載置される中蓋と、
前記中蓋の外周部に装着され、シリコーンゴムにより形成された密閉部材と、を備え、
前記上蓋は、前記容器本体に着脱可能に設けられ、
前記ポンプの吸入部は、前記上蓋を前記容器本体から取り外したとき、前記吸入管の上端部から離脱するように着脱可能に設けられ、
前記中蓋の内周部は、前記吸入管の外周部に上下方向に摺動自在に装着され、
前記密閉部材の外周部は、前記容器本体の内周部に常に密着するように弾性変形可能に設けられ、
前記中蓋の下面には、溝が形成されていない液剤吐出器。
【請求項2】
前記吸入管の下端部には、側方に開口する第1吸入孔が設けられ、
前記中蓋の下面は、前記中蓋の外周部から前記中蓋の内周部に向かって、上方に傾斜するように形成され、
前記上蓋を前記容器本体に取り付ける前に、前記中蓋を前記吸入管に装着し、該吸入管の下端部に設けると共に、前記容器本体の内周部に、前記密閉部材の外周部を常に密着するように設けた際、前記中蓋の下方に形成された空間に存する空気は、前記中蓋の下面を通って、前記第1吸入孔内に流入されてなる請求項1に記載の液剤吐出器。
【請求項3】
前記吸入管の下端部には、側方に開口する第2吸入孔が設けられ、
前記上蓋を前記容器本体に取り付ける前に、前記中蓋を前記吸入管に装着し、該吸入管の下端部に設けると共に、前記容器本体の内周部に、前記密閉部材の外周部を常に密着するように設けた際、前記中蓋の内周部と前記吸入管の外周部との間に形成された空間に存する空気は、前記第2吸入孔内に流入されてなる請求項1又は2に記載の液剤吐出器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液剤が内部に収容され、ポンプの操作により液剤を外部に吐出する液剤吐出器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の液剤吐出器は、例えば、化粧水、乳液、美容液等の液剤を容器本体の内部に収容し、ポンプの操作により液剤を容器本体の外部に吐出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この液剤吐出器は、ポンプから容器本体の内底部に向けて挿入された吸引ガイドパイプに落し蓋を取り付け、この落し蓋の下面に、その中心から放射状に空気流入溝を形成すると共にこの空気流入溝を円周溝で連通し、空気流入溝の先端を周側壁に開口し、ここから空気流入溝及び円周溝内に空気を流入させるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6622982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の液剤吐出器では、落し蓋の外周部が、容器本体の内周部に常に密着しにくいという問題があった。さらに、上記従来の液剤吐出器では、溝が設けられていることから、その溝に液剤が入り込み、もって、液剤を十分に使い切ることができないといった問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述の事情に鑑み、液剤の酸化、変質、腐敗等の劣化を低減することができると共に、液剤を十分に使い切ることができる液剤吐出器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0007】
請求項1の発明に係る液剤吐出器(1)は、上方に開口部(2a)を有し、液剤(L)が内部に収容される容器本体(2)と、
前記容器本体(2)の開口部(2a)を閉塞する上蓋(3)と、
前記上蓋(3)を貫通するように装着され、前記容器本体(2)に収容された液剤(L)を吸入する吸入部(シリンダ4d)と、該吸入部(シリンダ4d)から吸入された液剤(L)を外部に吐出する吐出部(ノズル4b)と、を有するポンプ(4)と、
上端部が前記ポンプ(4)の吸入部(シリンダ4d)に装着され、下端部が前記容器本体(2)の底部(2c)に延出され、前記容器本体(2)に収容された液剤(L)を吸入する吸入管(パイプ5)と、
前記液剤(L)の液面(L1)の全体に密着するように載置される中蓋(6)と、
前記中蓋(6)の外周部に装着され、シリコーンゴム(Q)により形成された密閉部材(7)と、を備え、
前記上蓋(3)は、前記容器本体(2)に着脱可能に設けられ、
前記ポンプ(4)の吸入部(シリンダ4d)は、前記上蓋(3)を前記容器本体(2)から取り外したとき、前記吸入管(パイプ5)の上端部から離脱するように着脱可能に設けられ、
前記中蓋(6)の内周部は、前記吸入管(パイプ5)の外周部に上下方向に摺動自在に装着され、
前記密閉部材(7)の外周部は、前記容器本体(2)の内周部に常に密着するように弾性変形可能に設けられ、
前記中蓋(6)の下面には、溝が形成されていないことを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、上記請求項1の液剤吐出器(1)において、前記吸入管(パイプ5)の下端部には、側方に開口する第1吸入孔(吸入孔5b2)が設けられ、
前記中蓋(6)の下面は、前記中蓋(6)の外周部から前記中蓋(6)の内周部に向かって、上方に傾斜するように形成され、
前記上蓋(3)を前記容器本体(2)に取り付ける前に、前記中蓋(6)を前記吸入管(パイプ5)に装着し、該吸入管(パイプ5)の下端部に設けると共に、前記容器本体(2)の内周部に、前記密閉部材(7)の外周部を常に密着するように設けた際、前記中蓋(2)の下方に形成された空間(S2)に存する空気(A)は、前記中蓋(6)の下面を通って、前記第1吸入孔(吸入孔5b2)内に流入されてなることを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明は、上記請求項1又は2の液剤吐出器(1)において、前記吸入管(パイプ5)の下端部には、側方に開口する第2吸入孔(吸入孔5a2)が設けられ、
前記上蓋(3)を前記容器本体(2)に取り付ける前に、前記中蓋(6)を前記吸入管(パイプ5)に装着し、該吸入管(パイプ5)の下端部に設けると共に、前記容器本体(2)の内周部に、前記密閉部材(7)の外周部を常に密着するように設けた際、前記中蓋(6)の内周部と前記吸入管(パイプ5)の外周部との間に形成された空間(S3)に存する空気(A)は、前記第2吸入孔(吸入孔5a2)内に流入されてなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0011】
請求項1の発明に係る液剤吐出器は、密閉部材(7)が、シリコーンゴム(Q)により形成され、密閉部材(7)の外周部が、容器本体(2)の内周部に常に密着するように弾性変形可能に設けられている。これにより、液剤(L)と空気(A)とが、新たに接触することがなくなり、もって、液剤Lの酸化、変質、腐敗等の劣化を低減させることができる。
【0012】
さらに、請求項1の発明によれば、中蓋(6)の下面に溝が形成されていないことから、溝に液剤(L)が入り込み、液剤(L)を十分に使い切ることができないという問題がない。
【0013】
しかして、本発明によれば、液剤の酸化、変質、腐敗等の劣化を低減することができると共に、液剤を十分に使い切ることができる。
【0014】
請求項2の発明によれば、上蓋(3)を容器本体(2)に取り付ける前に、中蓋(6)を吸入管(パイプ5)に装着し、該吸入管(パイプ5)の下端部に設けると共に、容器本体(2)の内周部に、密閉部材(7)の外周部を常に密着するように設けた際、中蓋(2)の下方に形成された空間(S2)に存する空気(A)は、中蓋(6)の下面を通って、第1吸入孔(吸入孔5b2)内に流入されるようになっている。これにより、空間(S2)の空気(A)が液剤(L)と接触する事態を低減させることができ、もって、液剤の酸化、変質、腐敗等の劣化をより低減することができる。
【0015】
請求項3の発明によれば、上蓋(3)を容器本体(2)に取り付ける前に、中蓋(6)を吸入管(パイプ5)に装着し、該吸入管(パイプ5)の下端部に設けると共に、容器本体(2)の内周部に、密閉部材(7)の外周部を常に密着するように設けた際、中蓋(6)の内周部と吸入管(パイプ5)の外周部との間に形成された空間(S3)に存する空気(A)は、第2吸入孔(吸入孔5a2)内に流入されるようになっている。これにより、空間(S3)の空気(A)が液剤(L)と接触する事態を低減させることができ、もって、液剤の酸化、変質、腐敗等の劣化をより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係る液剤吐出器を例示し、中蓋が容器本体の上部に位置した状態を示すB-B縦断面図である。
図2】同実施形態に係る液剤吐出器の要部を例示し、中蓋がパイプ本体の下部に位置した状態を示すB-B縦断面図である。
図3】同実施形態に係る液剤吐出器の要部を例示し、中蓋がパイプ本体の下部に位置した状態を示すC-C縦断面図である。
図4】同実施形態に係る液剤吐出器のパイプを例示する平面図である。
図5】同実施形態に係る液剤吐出器のパイプを例示する正面図である。
図6】同実施形態に係る液剤吐出器の中蓋を例示する平面図である。
図7】同実施形態に係る液剤吐出器の中蓋を例示する底面図である。
図8】同実施形態に係る液剤吐出器の中蓋を例示する正面図である。
図9】同実施形態に係る液剤吐出器の中蓋を例示する上方から見た斜視図である。
図10】同実施形態に係る液剤吐出器の中蓋を例示する下方から見た斜視図である。
図11】同実施形態に係る液剤吐出器の密閉部材を例示する平面図である。
図12】同実施形態に係る液剤吐出器の密閉部材を例示する正面図である。
図13】同実施形態に係る液剤吐出器の上蓋、ポンプ、パイプ、中蓋、密閉部材を容器本体に装着する手順を(a)~(c)の順に例示するB-B縦断面図である。
図14】同実施形態に係る液剤吐出器の上蓋、ポンプ、パイプ、中蓋、密閉部材を容器本体から取り外す手順を(a)~(c)の順に例示するB-B縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明に係る液剤吐出器の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
【0018】
<液剤吐出器の構成の説明>
液剤吐出器1は、図1に示すように、化粧水、乳液、美容液等の液剤Lが内部に収容され、ポンプ4の操作により液剤Lを外部に吐出することができるものである。より詳しくは、液剤吐出器1は、プッシュ(押下)式のポンプディスペンサからなるポンプ4の押圧操作によって、液剤Lをそのまま外部に吐出するものである。
【0019】
ところで、このような液剤吐出器1は、図1に示すように、容器本体2と、上蓋3と、ポンプ4と、パイプ5と、中蓋6と、密閉部材7と、を備えている。以下、各構成について詳しく説明することとする。
【0020】
<容器本体の説明>
容器本体2は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタラート(PET)等の合成樹脂を射出成形してなる有底円筒状の容器である。より詳しく説明すると、容器本体2は、図1に示すように、液剤Lが内部に収容できるようになっており、開口部2aと、側部2bと、底部2cとを有している。開口部2aは、図1に示すように、上方に開口する円形状の開口であり、側部2bは、上部に開口部2aが設けられた円筒状の部材である。また、底部2cは、側部2bの下部に一体形成される円板状の部材であり、側部2bの上部外周部には、上蓋3を容器本体2にねじ結合により装着するための雄ねじ部2b1が形成されている。
【0021】
<上蓋の説明>
上蓋3は、例えば、白色のポリプロピレン(PP)等の合成樹脂製の部材である。より詳しく説明すると、上蓋3は、図1に示すように、容器本体2の開口部2aを閉塞する蓋部材であり、開口部3aと、筒状部3bと、裾野部3cと、環状部3dと、を有している。開口部3aは、上方に開口する円形状の開口であり、筒状部3bは、上部に開口部3aが設けられた円筒状の部材である。また、裾野部3cは、筒状部3bの下部に一体形成され、下方に向かって大径となるように延びる円錐台形状の部材であり、環状部3dは、裾野部3cの下部に一体形成され、下方に向かって同径となるように延びる円環状の部材である。
【0022】
ところで、筒状部3bの下部外周部には、ポンプ4を上蓋3にねじ結合により装着するための雄ねじ部3b1が形成されている。そして、環状部3dの内周部には、側部2bの雄ねじ部2b1に螺合可能な雌ねじ部3d1が形成されている。これにより、上蓋3を容器本体2にねじ結合により装着できることとなる。
【0023】
<ポンプの説明>
ポンプ4は、図1に示すように、上蓋3の開口部3aから容器本体2の内部に装着されるプッシュ(押下)式のポンプディスペンサである。より詳しく説明すると、ポンプ4は、図1に示すように、押圧ヘッド4aと、ノズル4bと、ピストン4cと、シリンダ4dと、吐出弁4eと、吸入弁4fと、コイルばね4gと、キャップ4hと、Oリング4iと、を有している。
【0024】
この押圧ヘッド4aは、使用者が手で下方に押圧操作するための部材であり、ノズル4bは、押圧ヘッド4aの側部側方(図1では、左方)に突出するように押圧ヘッド4aと一体的に設けられ、押圧ヘッド4aから吐出された液剤Lを外部に吐出する円筒状の部材である。
【0025】
また、ピストン4cは、押圧ヘッド4aの内部に液剤Lを吐出するように、押圧ヘッド4aの下部に圧入固定され、押圧ヘッド4aとともに上下方向に移動する円筒状の部材である。
【0026】
さらに、シリンダ4dは、ピストン4cの内部に液剤Lを吐出するように、上部が上蓋3の開口部3aに挿入固定される一方、下部がパイプ5に着脱可能に挿入され、内周部にピストン4cが上下方向に移動自在に配置される円筒状の部材である。
【0027】
ところで、このようなシリンダ4dは、図1に示すように、小径部4d1と、大径部4d2と、中径部4d3と、を有している。小径部4d1は、下端部に設けられ、大径部4d2は、上端部に設けられている。また、中径部4d3は、小径部4d1と大径部4d2との間に設けられている。
【0028】
一方、吐出弁4eは、ピストン4cの上側の内部又は押圧ヘッド4aの下側の内部に配置される球状の部材である。
【0029】
また一方、吸入弁4fは、シリンダ4dの下側の内部に配置され、下方に尖突する砲弾状の部材である。
【0030】
他方、コイルばね4gは、シリンダ4dの内部において、ピストン4cの下端部と吸入弁4fの上端部との間に配置される部材である。
【0031】
一方、キャップ4hは、ピストン4cの中間部及びシリンダ4dの上部が貫通するように挿入され、ポンプ4を上蓋3にねじ結合により装着するための有底筒状の部材である。
【0032】
ところで、キャップ4hの内周部には、筒状部3bの雄ねじ部3b1に螺合可能な雌ねじ部4h1が形成されている。これにより、ポンプ4を上蓋3にねじ結合により装着できることとなる。
【0033】
一方、Oリング4iは、シリンダ4dの大径部4d2の下端面に接触するように、シリンダ4dの中径部4d3の外周部に装着されている。
【0034】
かくして、上記のように構成されるポンプ4の動作は、次のような動作となる。すなわち、押圧ヘッド4aが下方に押圧操作されると、ピストン4cが下方に移動し、シリンダ4dの内部が正圧となる。これにより、吸入弁4fが自重によって下方に移動し、シリンダ4dとパイプ5とを遮断するとともに、吐出弁4eがピストン4cの内部から上方の押圧ヘッド4aの内部に移動し、シリンダ4dと押圧ヘッド4aの内部とが連通することとなる。しかして、これにより、ピストン4cの内部に吸入された液剤Lが、押圧ヘッド4aの内部及びノズル4bに吐出され、ノズル4bから外部に吐出されることとなる。
【0035】
一方、ピストン4cが下方に移動すると、コイルばね4gが圧縮して上方向に付勢力を付与する状態となっているから、押圧ヘッド4aの押圧操作を停止したとき、コイルばね4gがピストン4c及び押圧ヘッド4aを上方に押し上げ、ピストン4c及び押圧ヘッド4aが上方位置に復帰する。このとき、シリンダ4dの内部が負圧となるから、吐出弁4eが自重によって下方に移動し、シリンダ4dと押圧ヘッド4aの内部とを遮断するとともに、吸入弁4fが上方に移動し、シリンダ4dとパイプ5とが連通し、パイプ5に吸入された液剤Lが、シリンダ4dの内部に吐出されることとなる。
【0036】
しかして、このようにして、押圧ヘッド4aを下方に押圧操作することにより、ノズル4bから外部に液剤Lを吐出することができることとなる。
【0037】
<パイプの説明>
パイプ5は、例えば、白色のポリプロピレン(PP)等の合成樹脂製の部材であり、図1に示すように、上端部がポンプ4のシリンダ4dに着脱可能に装着され、下端部が容器本体2の底部2cに延出され、容器本体2に収容された液剤Lを吸入する円筒状部材である。このようなパイプ5は、図1図4図5に示すように、パイプ本体5aと、パイプ底部5bと、を有している。
【0038】
パイプ本体5aは、図5に示すように、上下方向に長尺となるように延びる円筒状の部材であり、図1図4に示すように、貫通孔5a1と、吸入孔5a2と、を有している。貫通孔5a1は、上方に開口し、パイプ本体5aの内部を上下方向に貫通する孔であり、貫通孔5a1の上部には、図1に示すように、シリンダ4dの小径部4d1が挿入されるとともに、シリンダ4dの中径部4d3が着脱可能に圧入固定されている。
【0039】
ところで、この際、シリンダ4dの中径部4d3の外周部に装着されたOリング4iは、図1に示すように、パイプ本体5aの上端面に接触するようになっている。すなわち、Oリング4iは、シリンダ4dの大径部4d2の下端面と、パイプ本体5aの上端面と、で圧接挟持されるようになっている。これにより、シリンダ4dの中径部4d3が、貫通孔5a1に密着した状態で圧入固定され、ポンプ4及びパイプ5が、着脱可能に連結されることとなる。
【0040】
一方、吸入孔5a2は、図4図5に示すように、パイプ本体5aの下端部側方に開口するとともに、貫通孔5b1の周囲に連通するように設けられ、周方向に等配される複数個(本実施形態では、8個)の矩形状の孔である。
【0041】
他方、パイプ底部5bは、図5に示すように、パイプ本体5aよりも大径となるように、パイプ本体5aの下端部に一体形成され、上下方向に短尺となるように延びる凹状部材である。より詳しく説明すると、パイプ底部5bは、図1図4図5に示すように、貫通孔5b1と、吸入孔5b2と、補強リブ5b3と、を有している。貫通孔5b1は、貫通孔5a1の下部と連通するとともに、下方に開口している。そして、吸入孔5b2は、側方に開口するとともに、貫通孔5b1の周囲に連通するように設けられ、周方向に等配される複数個(本実施形態では、6個)の半円形状の孔である。また、補強リブ5b3は、パイプ底部5bの上面から上方に直線状に突出するように一体形成され、図4に示すように、周方向に等配される複数個(本実施形態では、4個)の板状部材である。なお、このように構成されるパイプ底部5bは、下面が容器本体2の底部2cの内側面2c1(底面、図1参照)に接触して載置される。
【0042】
かくして、このように構成されるパイプ5によって、側方に開口する吸入孔5a2、吸入孔5b2から容器本体2に収容された液剤Lが吸入され、この吸入された液剤Lが貫通孔5a1、貫通孔5b1を介して、シリンダ4dの内部に吐出されることとなる。
【0043】
<中蓋の説明>
中蓋6は、例えば、生成り色のポリエチレン(PE)等の合成樹脂製のボビン形状の部材であり、図1図6図10に示すように、内周部がパイプ本体5aの外周部に上下方向に摺動自在に装着されるようになっている。より詳しく説明すると、この中蓋6は、図1に示すように、円筒部6aと、凹部6bと、円板部6cと、補強リブ6dと、環状部6eと、第1フランジ部6fと、第2フランジ部6gと、環状溝6hと、を有している。円筒部6aは、図1図6図9に示すように、内周部がパイプ本体5aの外周部に上下方向に摺動自在に装着される円筒状部材である。
【0044】
また、凹部6bは、図1図6図7図9図10に示すように、円筒部6aの下部に円筒部6aより大径となるように一体形成され、パイプ底部5bが収納係止される凹状部材である。
【0045】
さらに、円板部6cは、図3図6図7図9図10に示すように、凹部6bの下部外周部に一体形成される部材である。
【0046】
またさらに、補強リブ6dは、図1図6図9に示すように、円板部6cの上面から上方に直線状に突出するように一体形成され、周方向に等配される複数個(本実施形態では、6個)の板状部材である。
【0047】
またさらに、環状部6eは、図1図6図10に示すように、内周部が円板部6cの外周部と一体形成され、外周部が容器本体2の側部2b内側面2b2と離間するように配置される部材である。
【0048】
またさらに、第1フランジ部6fは、図1図6図8図10に示すように、環状部6eの上端部に一体形成され、上方に向かって拡径する部材である。そして、このように形成される第1フランジ部6fは、上端部の外周部が容器本体2の側部2bの内側面2b2に常に密着するように外方に弾性変形可能に設けられている。
【0049】
一方、第2フランジ部6gは、図1図7図10に示すように、環状部6eの下端部に一体形成され、下方に向かって拡径する部材であり、下端部の外周部が容器本体2の側部2bの内側面2b2に常に密着するように外方に弾性変形可能に設けられている。
【0050】
また一方、環状溝6hは、図3図8図10に示すように、環状部6eの外周部に形成され、密閉部材7の外周部が外方に突出するように装着固定される溝である。
【0051】
かくして、このよう構成される中蓋6の凹部6b、円板部6c、第2フランジ部6gの下面は、連続した1つの面で構成されており、液剤Lの液面L1(上面)の全体に密着するように載置可能となっている。また、第1フランジ部6f及び第2フランジ部6gは、薄板状の部材であって、第1フランジ部6fの上端部の外周部の外径が、容器本体2の側部2bの内側面2b2の内径よりもやや大きくなるように形成され、第2フランジ部6gの下端部の外周部の外径が、容器本体2の側部2bの内側面2b2の内径よりもやや大きくなるように形成されている。これにより、中蓋6を容器本体2の内部に配置すると、第1フランジ部6fの上端部の外周部は、容器本体2の側部2b内側面2b2の形状に合わせて、容器本体2の側部2b内側面2b2に常に密着するように外方に弾性変形するとともに、第2フランジ部6gの下端部の外周部も、容器本体2の側部2b内側面2b2の形状に合わせて、容器本体2の側部2b内側面2b2に常に密着するように外方に弾性変形することとなる。
【0052】
<密閉部材の説明>
密閉部材7は、例えば、ビニルメチルシリコーンゴム(VMQ)、フロロシリコーンゴム(FVMQ)等のシリコーンゴム(Q)により形成される部材である。より詳しく説明すると、密閉部材7は、図1図3図11図12に示すように、外周部が外方に突出し、容器本体2の側部2bの内側面2b2に常に密着するように、内周部が中蓋6の環状溝6hに装着固定される環状部材である。このように形成される密閉部材7は、図11図12に示すように、内環部7aと、外環部7bと、を有している。内環部7aは、中蓋6の環状溝6hに装着固定される環状部材であり、厚板状の部材である。そして、内環部7aの内径は、中蓋6の環状溝6hの外径(底径)よりもやや小さくなるように形成されている。
【0053】
一方、外環部7bは、外周部が外方に突出し、容器本体2の側部2bの内側面2b2に常に密着する薄板状の環状部材であり、内環部7aの外周部の中央部から外方に突出するように一体形成されている。そして、外環部7bの外径は、容器本体2の側部2bの内側面2b2の内径よりもやや大きくなるように形成されている。これにより、密閉部材7を装着した中蓋6を容器本体2の内部に配置すると、密閉部材7の外環部7bは、容器本体2の側部2b内側面2b2の形状に合わせて、容器本体2の側部2b内側面2b2に常に密着するように外方に弾性変形することとなる。
【0054】
<液剤吐出器の使用方法の説明>
かくして、上記のように構成される液剤吐出器1は、次のように使用される。なお、以下に示す使用方法はあくまで一例であり、これに限定されるものではない。
【0055】
まず、図13(a)に示すように、上蓋3、ポンプ4、パイプ5、中蓋6、密閉部材7が一体となるように連結するようにする。すなわち、キャップ4hの雌ねじ部4h1を、筒状部3bの雄ねじ部3b1に螺合し、ポンプ4を上蓋3に装着する。次いで、Oリング4iを、シリンダ4dの中径部4d3の外周部に装着する。次いで、密閉部材7を、中蓋6の環状溝6h(図3図8図10参照)に装着し、中蓋6を、パイプ本体5aの外周部に装着する。次いで、シリンダ4dの小径部4d1を、パイプ本体5aの貫通孔5a1の上部に挿入し、シリンダ4dの中径部4d3を、パイプ本体5aの貫通孔5a1の上部に着脱可能に圧入固定する。次いで、Oリング4iを、シリンダ4dの大径部4d2の下端面と、パイプ本体5aの上端面と、で圧接挟持する。これにより、シリンダ4dの中径部4d3が、貫通孔5a1に密着した状態で圧入固定され、ポンプ4及びパイプ5が、着脱可能に連結されることとなる。しかして、この結果、図13(a)に示すように、上蓋3、ポンプ4、パイプ5、中蓋6、密閉部材7が一体となるように連結されることとなる。
【0056】
次いで、図13(a)に示すように、容器本体2に液剤Lを収容する。そして、中蓋6を、パイプ本体5aの下部まで移動させ、中蓋6及び密閉部材7を、外周部が容器本体2の側部2bの内側面2b2に常に密着するように弾性変形した状態で、容器本体2の内部に挿入する。この際、図13(a)に示すように、中蓋6の上方に、上部空間S1が形成され、中蓋6の下方に、下部空間S2が形成されることとなる。
【0057】
ところで、上部空間S1の空気Aは、中蓋6及び密閉部材7の外周部が容器本体2の側部2bの内側面2b2に常に密着するように弾性変形していることから、容器本体2に収容されている液剤Lと接触することはない。その一方で、下部空間S2の空気Aは、液剤Lと接触することとなる。それゆえ、液剤Lの酸化、変質、腐敗等の劣化の懸念がある。
【0058】
そこで、本実施形態においては、下部空間S2の空気Aが外部に吐出されるように、以下のようにしている。
【0059】
すなわち、図2に示すように、中蓋6の下面(円板部6cの下面)は、パイプ本体5aに向かって、上方に傾斜するように形成されている。それゆえ、中蓋6の下面(円板部6cの下面)に位置する空気Aは、中蓋6の下面(円板部6cの下面)を通って、パイプ底部5bの吸入孔5b2内に流入されることとなる。そして、吸入孔5b2内に流入された空気Aは、吸入管パイプ5の内周部、ポンプ4を介して、外部に吐出されるようになっている。これにより、下部空間S2を真空状態に近づけることができるため、下部空間S2の空気Aが液剤Lと接触する事態を低減させることができる。それゆえ、液剤Lの酸化、変質、腐敗等の劣化を低減することができる。
【0060】
さらに、中蓋6を、パイプ本体5aの下部まで移動させた際、図3に示すように、中蓋6の凹部6b内周部とパイプ5のパイプ本体5a外周部との間に空間S3が形成される。この空間S3には、下部空間S2の空気Aが流入している。そのため、この空気Aと液剤Lと接触すれば、液剤Lの酸化、変質、腐敗等の劣化の懸念がある。
【0061】
そこで、本実施形態においては、図3に示すように、パイプ本体5aに吸入孔5a2を設けるようにしている。これにより、この吸入孔5a2内に、空間S3の空気Aが流入されることとなる。そして、吸入孔5a2内に流入された空気Aは、吸入管パイプ5の内周部、ポンプ4を介して、外部に吐出されるようになっている。これにより、下部空間S2をより真空状態に近づけることができるため、空気Aが液剤Lと接触する事態を低減させることができる。それゆえ、液剤Lの酸化、変質、腐敗等の劣化を低減することができる。
【0062】
かくして、このようにして、下部空間S2を真空状態に近づけた後、図13(b)に示すように、パイプ5を液剤L内に挿入する。そして、図13(c)に示すように、パイプ底部5bの下面が容器本体2の底部2cの内側面2c1に接触して載置されるように、上蓋3、ポンプ4、パイプ5を容器本体2の内部に挿入し、上蓋3の雌ねじ部3d1を、容器本体2の雄ねじ部2b1に螺合し、上蓋3を容器本体2に装着する。これにより、上蓋3、ポンプ4、パイプ5、中蓋6、密閉部材7が容器本体2に装着されることとなる。なお、この際、中蓋6は、液剤Lの液面L1の全体に密着するように配置されることとなる。
【0063】
次に、押圧ヘッド4aを下方に押圧操作し、ノズル4bから外部に液剤Lを吐出していくと、図13(c)に2点鎖線で示すように、下部空間S2に収容されている液剤Lが減少し、液剤Lの液面L1が下方向に低下していくこととなる。それに伴い、中蓋6の円筒部6a(図1図6図9参照)も、下方向に、パイプ本体5aの外周部を下降していくこととなる。この際、中蓋6の第1フランジ部6f(図1図6図8図10参照)及び第2フランジ部6g(図1図7図10参照)、密閉部材7の外環部7b(図1図3図11図12参照)は、容器本体2の側部2bの内側面2b2に常に密着するように弾性変形した状態で下降していくこととなるから、中蓋6の第1フランジ部6f及び第2フランジ部6g、密閉部材7の外環部7bが、容器本体2の側部2bの内側面2b2に常に密着するように弾性変形した状態で下降していくこととなる。これにより、液剤Lと空気Aとが、新たに接触することがなくなり、もって、液剤Lの酸化、変質、腐敗等の劣化を低減させることができる。
【0064】
かくして、図13(c)に示すように、上記のように押圧ヘッド4aを下方に押圧操作し、ノズル4bから外部に液剤Lを吐出していくと、図14(a)に示すように、中蓋6が容器本体2の底部2cに位置することとなる。なお、本実施形態においては、従来のように、中蓋6の下面(円板部6cの下面)に溝を設けていない。そのため、本実施形態によれば、溝に液剤Lが入り込み、液剤を十分に使い切ることができないという問題がないため、液剤を十分に使い切ることができることとなる。
【0065】
ところで、図14(a)に示すように、中蓋6が容器本体2の底部2cに位置すると、ポンプ4の吸引力(シリンダ4dの内部が負圧となることによって生じる吸引力)により、中蓋6が容器本体2の底部2cに引き込まれた状態となり、中蓋6、延いては、上蓋3、ポンプ4、パイプ5、密閉部材7が容器本体2から取り外しできないこととなる。
【0066】
そこで、ポンプ4の吸引力(シリンダ4dの内部が負圧となることによって生じる吸引力)を解放して、中蓋6が容器本体2の底部2cに引き込まれている状態を解消するため、図14(b)に示すように、上蓋3の雌ねじ部3d1を、容器本体2の雄ねじ部2b1から取り外し、上蓋3を容器本体2から取り外す。このとき、ポンプ4のシリンダ4dは、上蓋3とともに上方に移動し、パイプ5の上端部から離脱することとなる。すなわち、上蓋3、ポンプ4を容器本体2から取り外す。これにより、上部空間S1と、パイプ本体5aの貫通孔5a1と、が連通することとなる。しかるに、外部の空気A、上部空間S1に収容された空気Aが、パイプ本体5aの貫通孔5a1に注入されることとなる。しかして、パイプ本体5aの貫通孔5a1に注入された空気Aは、パイプ底部5bの貫通孔5b1、パイプ底部5bの吸入孔5b2から下部空間S2に注入されることとなる。これにより、下部空間S2が常圧となるから、ポンプ4の吸引力(シリンダ4dの内部が負圧となることによって生じる吸引力)が解放されることとなり、もって、中蓋6が容器本体2の底部2cに引き込まれた状態を解消することができる。
【0067】
かくして、上記のように中蓋6が容器本体2の底部2cに引き込まれた状態を解消することができると、図14(c)に示すように、パイプ5、中蓋6、密閉部材7を上方に引き上げることができる。これにより、上蓋3、ポンプ4、パイプ5、中蓋6、密閉部材7を容器本体2から取り外すことができることとなる。
【0068】
しかして、以上説明した本実施形態によれば、液剤Lの酸化、変質、腐敗等の劣化を低減することができると共に、液剤Lを十分に使い切ることができることとなる。
【0069】
なお、本実施形態において示した液剤吐出器1の形状等はあくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、液剤吐出器1に収容される液剤Lとして、化粧水、乳液、美容液等を例示したが、これに限らず、例えば、シャンプー、ボディソープ、リンスのように浴室で使用されるもの、液状洗剤、洗浄剤、消毒剤、消臭剤、芳香剤、除菌・殺菌剤、漂白剤、黴取り剤、液状肥料、植物賦活剤等の液剤Lであってもよい。
【0070】
また、本実施形態においては、ポンプ4として、プッシュ(押下)式のポンプディスペンサを例示したが、これに限らず、例えば、トリガー式のポンプディスペンサ、加圧式のポンプディスペンサ等であってもよい。また、本実施形態では、ポンプ4として、液剤Lがそのまま吐出するものを例示したが、これに限らず、例えば、液剤Lが霧状に吐出するもの、液剤Lが空気Aと混合して泡状に吐出するもの等であってもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 液剤吐出器
2 容器本体
2a 開口部
2b 側部
2b1 雄ねじ部
2b2 内側面
2c 底部
2c1 内側面
3 上蓋
3a 開口部
3b 筒状部
3b1 雄ねじ部
3c 裾野部
3d 環状部
3d1 雌ねじ部
4 ポンプ
4a 押圧ヘッド
4b ノズル(吐出部)
4c ピストン
4d シリンダ(吸入部)
4d1 小径部
4d2 大径部
4d3 中径部
4e 吐出弁
4f 吸入弁
4g コイルばね
4h キャップ
4h1 雌ねじ部
4i Oリング
5 パイプ(吸入管)
5a パイプ本体
5a1 貫通孔
5a2 吸入孔(第2吸入孔)
5b パイプ底部
5b1 貫通孔
5b2 吸入孔(第1吸入孔)
5b3 補強リブ
6 中蓋
6a 円筒部
6b 凹部
6c 円板部
6d 補強リブ
6e 環状部
6f 第1フランジ部
6g 第2フランジ部
6h 環状溝
7 密閉部材
7a 内環部
7b 外環部
A 空気
L 液剤
L1 液面
S1 上部空間
S2 下部空間
S3 中蓋の内周部とパイプの外周部との間の空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14