IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社オンザウェイの特許一覧

特開2022-69091イベント運営支援装置、及び、イベント運営支援プログラム
<>
  • 特開-イベント運営支援装置、及び、イベント運営支援プログラム 図1
  • 特開-イベント運営支援装置、及び、イベント運営支援プログラム 図2
  • 特開-イベント運営支援装置、及び、イベント運営支援プログラム 図3
  • 特開-イベント運営支援装置、及び、イベント運営支援プログラム 図4
  • 特開-イベント運営支援装置、及び、イベント運営支援プログラム 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022069091
(43)【公開日】2022-05-11
(54)【発明の名称】イベント運営支援装置、及び、イベント運営支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220428BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020178061
(22)【出願日】2020-10-23
(71)【出願人】
【識別番号】313016691
【氏名又は名称】株式会社オンザウェイ
(74)【代理人】
【識別番号】100176256
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 隆敬
(72)【発明者】
【氏名】照屋 直亮
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】 イベント会場における円滑で安全なイベント運営を支援するためのイベント運営支援装置を提供する。
【解決手段】 イベント運営支援装置1は、イベント会場Xの入退場口Yを撮影した複数の時系列画像Aを取得する取得部3と、複数の時系列画像Aに映ったイベント会場Xへの入場数及び退場者を検出する検出部5と、検出された入場者及び退場者の人数を計数する計数部5と、計数された人数の所定時間ごとの変位に基づき、当該変位に対応したイベント運営を行うための支援情報を作成する作成部6と、を備えている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベント会場の入場口及び退場口のうちの少なくとも一方を撮影した複数の時系列画像を取得する取得部と、
前記複数の時系列画像に映った前記イベント会場への入場数及び退場者のうちの少なくとも一方を検出する検出部と、
前記検出された入場者及び退場者のうちの少なくとも一方の人数を計数する計数部と、
前記人数の所定時間ごとの変位に基づき、前記変位に対応したイベント運営を行うための支援情報を作成する作成部と、
を備えたことを特徴とするイベント運営支援装置。
【請求項2】
前記イベント会場の収容定員を記憶した記憶部を更に備え、
前記取得部は、前記イベント会場の入場口及び退場口を撮影した複数の時系列画像を取得し、
前記検出部は、前記複数の時系列画像に映った前記イベント会場への入場者及び退場者を区別して検出し、
前記計数部は、前記検出された入場者及び退場者の人数を区別して計数し、
前記作成部は、前記計数された人数に基づき算出された前記イベント会場内の滞在者数と、前記収容定員と、も考慮して、前記支援情報を作成することを特徴とする請求項1に記載のイベント運営支援装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記複数の時系列画像に映った前記イベント会場への入場数及び退場者のうちの少なくとも一方の属性を更に検出し、
前記作成部は、前記検出された属性も考慮して前記支援情報を作成することを特徴とする請求項1又は2に記載のイベント運営支援装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記イベント会場内に設けられた複数の動線を撮影した複数の動線時系列画像を更に取得し、
前記検出部は、前記複数の動線時系列画像に映った各動線の通過者を更に検出し、
前記計数部は、前記検出された各動線の通過者数を更に計数し、
前記作成部は、各動線の通過者数も考慮して、前記支援情報を作成することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のイベント運営支援装置。
【請求項5】
コンピュータにインストールされるプログラムであって、
イベント会場の入場口及び退場口のうちの少なくとも一方を撮影した複数の時系列画像を取得するステップと、
前記複数の時系列画像に映った前記イベント会場への入場数及び退場者のうちの少なくとも一方を検出するステップと、
前記検出された入場者及び退場者のうちの少なくとも一方の人数を計数するステップと、
前記人数の所定時間ごとの変位に基づき、前記変位に対応したイベント運営を行うための支援情報を作成するステップと、
を備えたことを特徴とするイベント運営支援プログラム。
【請求項6】
前記コンピュータには、前記イベント会場の収容定員が記憶されており、
前記取得するステップでは、前記イベント会場の入場口及び退場口を撮影した複数の時系列画像を取得し、
前記検出するステップでは、前記複数の時系列画像に映った前記イベント会場への入場者及び退場者を区別して検出し、
前記計数するステップでは、前記検出された入場者及び退場者の人数を区別して計数し、
前記作成するステップでは、前記計数された人数に基づき算出された前記イベント会場内の滞在者数と、前記収容定員と、も考慮して、前記支援情報を作成することを特徴とする請求項5に記載のイベント運営支援プログラム。
【請求項7】
前記検出するステップでは、前記複数の時系列画像に映った前記イベント会場への入場数及び退場者のうちの少なくとも一方の属性を更に検出し、
前記作成するステップでは、前記検出された属性も考慮して前記支援情報を作成することを特徴とする請求項5又は6に記載のイベント運営支援プログラム。
【請求項8】
前記取得するステップでは、前記イベント会場内に設けられた複数の動線を撮影した複数の動線時系列画像を更に取得し、
前記検出するステップでは、前記複数の動線時系列画像に映った各動線の通過者を更に検出し、
前記計数するステップでは、前記検出された各動線の通過者数を更に計数し、
前記作成するステップでは、各動線の通過者数も考慮して、前記支援情報を作成することを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載のイベント運営支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベント会場における円滑で安全なイベント運営を支援するためのイベント運営支援装置、及び、イベント運営支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、撮影手段により得られた画像データに基づき、検知線を通過した人数をカウントする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-207175
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、イベント会場においては、イベント運営者は、来場者数に応じて、スタッフ人数の変更、待ち時間の変更、動線の変更等を行う必要があるが、例えば、ある時間帯で急に来場者数が増加したような場合には、スタッフの対応等が間に合わず、イベントが混乱してしまうおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、イベント会場における円滑で安全なイベント運営を支援するためのイベント運営支援装置、及び、イベント運営支援プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、イベント会場の入場口及び退場口のうちの少なくとも一方を撮影した複数の時系列画像を取得する取得部と、前記複数の時系列画像に映った前記イベント会場への入場数及び退場者のうちの少なくとも一方を検出する検出部と、前記検出された入場者及び退場者のうちの少なくとも一方の人数を計数する計数部と、前記人数の所定時間ごとの変位に基づき、前記変位に対応したイベント運営を行うための支援情報を作成する作成部と、を備えたことを特徴とするイベント運営支援装置を提供している。
【0007】
このような構成によれば、入退場者数の所定時間ごとの変位を考慮した支援情報が作成されるので、円滑で安全なイベント運営を行うことが可能となる。開始時間に合わせて来場するタイプではないイベント(展示会等)では、入場者数の予想外の急速な増加等が頻繁に生じるので、このような構成は特に効果的である。
【0008】
また、前記イベント会場の収容定員を記憶した記憶部を更に備え、前記取得部は、前記イベント会場の入場口及び退場口を撮影した複数の時系列画像を取得し、前記検出部は、前記複数の時系列画像に映った前記イベント会場への入場者及び退場者を区別して検出し、前記計数部は、前記検出された入場者及び退場者の人数を区別して計数し、前記作成部は、前記計数された人数に基づき算出された前記イベント会場内の滞在者数と、前記収容定員と、も考慮して、前記支援情報を作成することが好ましい。
【0009】
このような構成によれば、入退場口のみならず、イベント会場内の混雑状況等まで考慮した支援情報が作成されるので、より円滑で安全なイベント運営を行うことが可能となる。特に、野外フェスティバルや展示会のように明確な収容定員が定められていないイベント会場においては効果的である。
【0010】
また、前記検出部は、前記複数の時系列画像に映った前記イベント会場への入場数及び退場者のうちの少なくとも一方の属性を更に検出し、前記作成部は、前記検出された属性も考慮して前記支援情報を作成することが好ましい。
【0011】
このような構成によれば、例えば、子供が多い場合には、「スタッフの増員」、「収容定員以上の人数を収容可能」等の支援情報を作成することができるので、円滑で安全かつ柔軟なイベント運営を行うことが可能となる。
【0012】
また、前記取得部は、前記イベント会場内に設けられた複数の動線を撮影した複数の動線時系列画像を更に取得し、前記検出部は、前記複数の動線時系列画像に映った各動線の通過者を更に検出し、前記計数部は、前記検出された各動線の通過者数を更に計数し、前記作成部は、各動線の通過者数も考慮して、前記支援情報を作成することが好ましい。
【0013】
このような構成によれば、例えば、一の動線の通過人数が多過ぎる場合には、「他の動線へ誘導」等の支援情報を作成することができるので、より円滑で安全かつ柔軟なイベント運営を行うことが可能となる。
【0014】
また、本発明の別の観点によれば、コンピュータにインストールされるプログラムであって、イベント会場の入場口及び退場口のうちの少なくとも一方を撮影した複数の時系列画像を取得するステップと、前記複数の時系列画像に映った前記イベント会場への入場数及び退場者のうちの少なくとも一方を検出するステップと、前記検出された入場者及び退場者のうちの少なくとも一方の人数を計数するステップと、前記人数の所定時間ごとの変位に基づき、前記変位に対応したイベント運営を行うための支援情報を作成するステップと、を備えたことを特徴とするイベント運営支援プログラムを提供している。
【発明の効果】
【0015】
本発明のイベント運営支援装置、及び、イベント運営支援プログラムによれば、イベント会場における円滑で安全なイベント運営を支援することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態によるイベント運営支援装置の使用環境の説明図
図2】本発明の実施の形態による入退場者の検出の説明図
図3】本発明の実施の形態によるイベント運営支援装置のブロック図
図4】本発明の実施の形態によるイベント運営支援装置の動作のフローチャート
図5】本発明の変形例による動線の説明図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態によるイベント運営支援装置1について、図1図4を参照して説明する。
【0018】
イベント運営支援装置1は、図1及び図2に示すように、イベント会場Xの入場口及び退場口の少なくとも一方を撮影した複数の時系列画像Aに基づき、イベント会場Xにおけるイベント運営を行うための支援情報を出力するためのものである。イベントとしては、野外フェスティバル、展示会、展覧会、屋内コンサート等、様々なものが考えられる。
【0019】
また、本実施の形態では、入場口と退場口は同一の範囲に入退場口Yとして設けられており、複数の時系列画像Aとしては、入退場口Yを通過する入場者と退場者の両方が撮影装置Zに映る状態で入退場口Yを撮影したものを用いる。撮影装置Zとしては、常設の撮影装置であっても、仮設の撮影装置(携帯情報端末が備えるカメラを含む)であっても良い。
【0020】
イベント運営支援装置1は、図3に示すように、記憶部2と、取得部3と、検出部4と、計数部5と、作成部6と、を備えている。
【0021】
記憶部2は、イベント会場Xの収容定員を記憶している。屋内コンサートのように座席数が決まっている場合には、その座席数を収容定員として記憶しておき、野外フェスティバルのように明確な収容定員が決まっていない場合には、適正な収容定員をイベント運営側で決定し、その適正な収容定員を記憶しておくことが考えられる。
【0022】
取得部3は、イベント会場Xの入場口及び退場口のうちの少なくとも一方を撮影した複数の時系列画像Aを取得する。本実施の形態では、撮影装置Zにより撮影された入退場口Yの複数の時系列画像Aを取得するものとする。
【0023】
検出部4は、複数の時系列画像Aに映ったイベント会場Xへの入場数及び退場者のうちの少なくとも一方を検出する。本実施の形態では、入場数及び退場者を区別して検出するものとする。
【0024】
計数部5は、検出された入場者及び退場者のうちの少なくとも一方の人数を計数する。本実施の形態では、入場者及び退場者の人数を区別して計数するものとする。
【0025】
計数の方法としては様々なものが考えられるが、本実施の形態では、図2に示すように、公知のトラッキング方法により、イベント会場X側へ仮想の検出線Y1を通過した行動体を検出した際に入場者、イベント会場X側から検出線Y1を通過した行動体を検出した際に退場者として、区別して計数するものとする。なお、検出線Y1に関しては、イベント運営支援装置1内で自由に設定できることが好ましい。
【0026】
作成部6は、計数された人数の所定時間ごとの変位に基づき、当該変位に対応したイベント運営を行うための支援情報を作成する。本実施の形態では、計数された人数に基づき、イベント会場X内の滞在者数を算出し、算出された滞在者数と、収容定員と、も考慮して、支援情報を作成するものとする。なお、イベント会場X内の滞在者数は、入場者数から退場者数を減算することで算出することが可能である。
【0027】
支援情報としては、スタッフ人数の変更、待ち時間の変更、動線の変更等が考えられる。
【0028】
ここで、仮に、単に入退場者数や滞在者数に基づき支援情報を作成する構成であった場合、例えば、滞在者数が収容定員に達した(近くなった)際に、入場制限に関する支援情報を出力することが考えられる。
【0029】
しかしながら、例えば、入場者数の急速な増加があった場合には、スタッフの入退場口Yへの到着が間に合わず、イベントが混乱してしまうおそれがある。その一方で、入場者数の急速な減少や退場者数の急速な増加があった場合には、スタッフが入退場口Yへ赴いても徒労となってしまうことも考えられる。
【0030】
一方、本実施の形態によるイベント運営支援装置1では、入場者数及び退場者数のうちの少なくとも一方の所定時間ごとの変位に基づき、当該変位に対応したイベント運営を行うための支援情報を作成する。これは、支援情報が、入退場者数の今後の変動まで予測したものであることを意味する。
【0031】
例えば、通常であれば、入場者数が100人に達した時点でスタッフを増員させるところ、入場者数の直近30分間の変位(増加率)が所定以上であった場合には、入場者が90人に達した時点でスタッフを増員させるような支援情報を作成して出力することが考えられる。
【0032】
なお、どのような変位があったらどのような支援情報を作成するかについて、支援情報のバリエーションや判断基準をイベント運営側で自由に設定し、記憶部2に記憶しておけば良い。例えば、スタッフ人数に関する支援情報を設定する場合、「入場者数の直近30分間の増加率が所定以上であった場合、入場者が90人に達した時点でスタッフを増員」等の判断基準を設定することが考えられる。また、待ち時間に関する支援情報を設定する場合、「滞在者数の直近10分間の減少率が所定以下であった場合、待ち時間を10分追加」等の判断基準を設定することが考えられる。また、動線の変更に関する支援情報を設定する場合、「入場者数及び滞在者数の直近10分間の増加率が所定以上であった場合、他の動線へ誘導」等の判断基準を設定することが考えられる。
【0033】
このようにして、本実施の形態によるイベント運営支援装置1では、人数の所定時間ごとの変位に基づき、当該変位に対応したイベント運営を行うための支援情報が作成されるので、円滑で安全なイベント運営を行うことが可能となる。
【0034】
続いて、図4のフローチャートを用いて、本実施の形態によるイベント運営支援装置1の動作について説明する。
【0035】
まず、取得部3が時系列画像Aを取得するたびに(S1:YES)、検出部4が入退場者の検出を行い(S2)、計数部5が入退場者数の計数を行う(S3)。
【0036】
そして、入場者数及び退場者数の所定時間ごとの変位に基づき、作成部6が支援情報を作成する(S4)。
【0037】
以上説明したように、本実施の形態によるイベント運営支援装置1によれば、入場者数及び退場者数の少なくとも一方の所定時間ごとの変位に基づき、当該変位に対応したイベント運営を行うための支援情報が作成される。
【0038】
このような構成によれば、入場者数及び退場者数の少なくとも一方の所定時間ごとの変位を考慮した支援情報が作成されるので、円滑で安全なイベント運営を行うことが可能となる。開始時間に合わせて来場するタイプではないイベント(展示会等)では、入場者数の予想外の急速な増加等が頻繁に生じるので、このような構成は特に効果的である。
【0039】
また、本実施の形態によるイベント運営支援装置1によれば、滞在者数と、収容定員と、も考慮して、支援情報が作成される。
【0040】
このような構成によれば、入退場口Yのみならず、イベント会場X内の混雑状況等まで考慮した支援情報が作成されるので、より円滑で安全なイベント運営を行うことが可能となる。特に、野外フェスティバルや展示会のように明確な収容定員が定められていないイベント会場においては効果的である。
【0041】
尚、本発明のイベント運営支援装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
【0042】
例えば、検出部4は、複数の時系列画像Aに映ったイベント会場Xへの入場数及び退場者のうちの少なくとも一方の属性を更に検出し、作成部6は、検出された属性も考慮して支援情報を作成しても良い。属性としては、大人、子供、男性、女性、推定年齢等が考えられる。
【0043】
このような構成によれば、例えば、子供が多い場合には、「スタッフの増員」、「収容定員以上の人数を収容可能」等の支援情報を作成することができるので、円滑で安全かつ柔軟なイベント運営を行うことが可能となる。
【0044】
また、図5に示すように、イベント会場X内に設けられた複数の動線Y2の通過者を更に考慮しても良い。
【0045】
この場合には、取得部3は、イベント会場X内に設けられた複数の動線Y2を撮影した複数の動線時系列画像を更に取得し、検出部4は、複数の動線時系列画像に映った各動線Y2の通過者を更に検出し、計数部5は、検出された各動線Y2の通過者数を更に計数し、作成部6は、各動線Y2の通過者数も考慮して、支援情報を作成する構成が考えられる。
【0046】
このような構成によれば、例えば、一の動線Y2の通過人数が多過ぎる場合には、「他の動線Y2へ誘導」等の支援情報を作成することができるので、より円滑で安全かつ柔軟なイベント運営を行うことが可能となる。
【0047】
また、上記実施の形態では、具体的な支援情報を作成したが、予め支援情報の内容と音や色を対応付けておき、支援情報を音や色として出力する構成であっても良い。
【0048】
また、上記実施の形態では、滞在者数、属性、動線に関しては、単純に人数を考慮したが、これらの人数の変位を考慮しても良い。
【0049】
また、本発明のイベント運営支援装置は、併せて、イベント会場Xへの総来場者、時間帯ごとの来場者数等の様々な計数を行っても良い。
【0050】
また、本発明は、イベント運営支援装置が行う処理に相当するプログラムや、当該プログラムを記憶した記録媒体にも応用可能である。記録媒体の場合、コンピュータ等に当該プログラムがインストールされることとなる。ここで、当該プログラムを記憶した記録媒体は、非一過性の記録媒体であっても良い。非一過性の記録媒体としては、CD-ROM等が考えられるが、それに限定されるものではない。なお、上記“イベント会場の収容定員”、“支援情報のバリエーション”、“支援情報の判断基準”等は、記憶部2に限らず、上記コンピュータ等の別の装置に記憶されていても良い。
【符号の説明】
【0051】
1 イベント運営支援装置
2 記憶部
3 取得部
4 検出部
5 計数部
6 作成部
A 時系列画像
X イベント会場
Y 入退場口
Y1 検出線
Y2 動線
Z 撮影装置
図1
図2
図3
図4
図5