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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022069251
(43)【公開日】2022-05-11
(54)【発明の名称】障害物スポーツ用施設
(51)【国際特許分類】
   A63B 17/00 20060101AFI20220428BHJP
   B60P 3/00 20060101ALI20220428BHJP
【FI】
A63B17/00 A
B60P3/00 Z
B60P3/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020178335
(22)【出願日】2020-10-23
(71)【出願人】
【識別番号】597128716
【氏名又は名称】日軽産業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000004743
【氏名又は名称】日本軽金属株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】502444733
【氏名又は名称】日軽金アクト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】若井 幸一
(72)【発明者】
【氏名】矢吹 明彦
(72)【発明者】
【氏名】大久保 学
(72)【発明者】
【氏名】甲原 侑之介
(72)【発明者】
【氏名】今枝 大輔
(57)【要約】
【課題】移動と設置が共に容易であり、様々な障害物を備える障害物スポーツ用施設を提供する。
【解決手段】本発明の障害物スポーツ用施設1は、底部4、頂部21,22および側部31~34を有するコンテナ10と、障害物スポーツに使用される障害物51~53と、を備え、底部4、頂部21,22および側部31~34の少なくとも1つ以上の内面に障害物51~53が固定されることを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部、頂部および側部を有するコンテナと、
障害物スポーツに使用される障害物と、を備え、
前記底部、前記頂部および側部の少なくとも1つ以上の内面に前記障害物が固定されることを特徴とする障害物スポーツ用施設。
【請求項2】
前記頂部は、前記側部とともに外側に展開可能であり、
前記側部および前記頂部を外側に展開したときに、前記頂部および側部の少なくとも1つ以上の内面が床面となることを特徴とする請求項1に記載の障害物スポーツ用施設。
【請求項3】
少なくとも底部および側部を有するコンテナと、
障害物スポーツに使用される障害物と、を備え、
前記底部および前記側部の少なくとも一方の内面に前記障害物が固定されることを特徴とする障害物スポーツ用施設。
【請求項4】
前記側部は、外側に展開可能であり、
前記側部を外側に展開したときに、前記側部の内面が床面となることを特徴とする請求項3に記載の障害物スポーツ用施設。
【請求項5】
前記障害物同士が、前記コンテナ内で互いに接することなく収容されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の障害物スポーツ用施設。
【請求項6】
前記障害物が中空部を備え、
前記コンテナの内面には、前記中空部に入り込むブラケットが突設されており、
前記障害物が前記ブラケットに接合されることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の障害物スポーツ用施設。
【請求項7】
複数の前記コンテナを備え、複数の前記コンテナを並べて使用できることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の障害物スポーツ用施設。
【請求項8】
前記コンテナが車両に搭載または牽引されることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の障害物スポーツ用施設。
【請求項9】
前記障害物がパルクール用の障害物であることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の障害物スポーツ用施設。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、障害物スポーツ用施設に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、アスレチックスポーツの興隆に伴い、アスレチックスポーツ(障害物スポーツ)用の施設を手軽に運搬し、様々な場所に設置したいという要望が存在する。このような施設の設置の際には、組み立て等の煩雑な作業が不要であること望ましい。運搬が容易で、かつ、組み立ての不要なアクレチックスポーツ用の施設として、例えば特許文献1には、トラック車両の側部の外面がクライミングウォールとなるフリークライミング施設が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5278704号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながらアスレチックスポーツの中でも、様々な障害物の踏破を趣旨とする種目、例えばパルクール等を実施する施設においては、クライミングウォールを備えるだけでは不十分である。一方で、複数の障害物を運搬・設置しようとすると、準備作業が煩雑になる虞がある。
【0005】
以上に鑑み、本発明は、運搬と設置が共に容易であり、様々な障害物を備える障害物スポーツ用施設を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、第1の発明に係る障害物スポーツ用施設は、少なくとも底部、頂部および側部を有するコンテナと、障害物スポーツに使用される障害物と、を備え、前記底部、前記頂部および側部の少なくとも1つ以上の内面に前記障害物が固定されることを特徴とする。
【0007】
また、第2の発明に係る障害物スポーツ用施設は、少なくとも底部および側部を有するコンテナと、障害物スポーツに使用される障害物と、を備え、前記底部および前記側部の少なくとも一方の内面に前記障害物が固定されることを特徴とする。
【0008】
かかる構成によれば、障害物スポーツ用施設のコンテナの内面に障害物が固定されることで、コンテナの内側空間を有効活用して様々な障害物を備えることができる。さらに、障害物スポーツ用施設を容易に運搬することができる。
【0009】
また、第1の発明に係る障害物スポーツ用施設の前記頂部は、前記側部とともに外側に展開可能であり、前記側部および前記頂部を外側に展開したときに、前記頂部および側部の少なくとも1つ以上の内面が床面となることが好ましい。
【0010】
また、第2の発明に係る障害物スポーツ用施設の前記側部は、外側に展開可能であり、前記側部を外側に展開したときに、前記側部の内面が床面となることが好ましい。
【0011】
かかる構成によれば、障害物スポーツ用施設を、障害物の組み立てや固定の手間なく容易に設置することができる。
【0012】
また、第1または第2の発明に係る障害物スポーツ用施設は、前記障害物同士が、前記コンテナ内で互いに接することなく収容されることにより、前記障害物を破損させることなく、運搬し、展開させることができる。
【0013】
また、第1または第2の発明に係る障害物スポーツ用施設は、前記障害物が中空部を備え、前記コンテナの内面には、前記中空部に入り込むブラケットが突設されており、前記障害物が前記ブラケットに接合されることが好ましい。かかる構成によれば、大きな障害物であっても容易にコンテナの内面に固定することができる。さらに、障害物スポーツ用施設を軽量化することもできる。
【0014】
また、第1または第2の発明に係る障害物スポーツ用施設は、複数の前記コンテナを備え、複数の前記コンテナを並べて使用することにより、大規模な障害物スポーツ用施設とすることができる。
【0015】
また、第1または第2の発明に係る障害物スポーツ用施設は、前記コンテナが車両に搭載または牽引されることにより、移動可能となり、より容易に移設されることができる。
【0016】
また、第1または第2の発明に係る障害物スポーツ用施設は、前記障害物がパルクール用の障害物であることにより、パルクール用の施設として使用することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の障害物スポーツ用施設は、運搬と設置が共に容易であり、様々な障害物を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態に係る障害物スポーツ用施設の展開前の全体像を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る障害物スポーツ用施設の展開後の全体像を示す斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る障害物スポーツ用施設の障害物の固定形式を示す模式図である。
図4】本発明の実施形態の変形例に係る障害物スポーツ用施設の展開前のコンテナを車両後方から見た模式図である。
図5】本発明の実施形態の変形例に係る障害物スポーツ用施設の展開途中のコンテナを車両後方から見た模式図である。
図6A】本発明の実施形態の変形例に係る障害物スポーツ用施設の展開後のコンテナを車両後方から見た模式図である。
図6B】本発明の実施形態の変形例に係る障害物スポーツ用施設の展開後のコンテナを車両後方から見た模式図である。
図6C】本発明の実施形態の変形例に係る障害物スポーツ用施設の展開後のコンテナを車両後方から見た模式図である。
図7】本発明の実施形態の変形例に係る障害物スポーツ用施設の展開前のコンテナを車両後方から見た模式図である。
図8】本発明の実施形態の変形例に係る障害物スポーツ用施設の展開途中のコンテナを車両後方から見た模式図である。
図9A】本発明の実施形態の変形例に係る障害物スポーツ用施設の展開後のコンテナを車両後方から見た模式図である。
図9B】本発明の実施形態の変形例に係る障害物スポーツ用施設の展開後のコンテナを車両後方から見た模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。本発明は、下記の実施形態とその変形例のみに限定されるものではない。また、実施形態およびその変形例における構成要素は、一部又は全部を適宜組み合わせることができる。
【0020】
(実施形態1)
本発明の実施形態1(以降、本実施形態とも称する)に係る障害物スポーツ用施設1の全体像を図1および図2に示す。このように本実施形態の障害物スポーツ用施設1は、コンテナ10と、障害物スポーツに使用される障害物51A~51D,52A,52B,53A~53E(以降、これら障害物をまとめて障害物51~53とも称する)を備えている。また、本実施形態の障害物スポーツ用施設1は、車両7を備えている。車両7は、荷台6を有するトレーラである。
【0021】
コンテナ10は、障害物51~53を収容可能な直方体状の箱であり、底部4と、底部4の前後左右の縁部に立設される側部31~34と、コンテナ10の収容空間を覆う左右一対の頂部21,22とを備えている。コンテナ10は、車両7の荷台6に搭載されている。
【0022】
側部31~34のうち、右側に配置される側部31は、底部4の右縁部に立設されたアオリ部312と、アオリ部312の上縁部に連結された側パネル311とを備えており、左側に配置される側部33は、底部4の左縁部に立設されたアオリ部332と、アオリ部332の上縁部に連結された側パネル331とを備えている。側パネル311,331は、図示せぬヒンジを介してアオリ部312,332の上縁部に連結されており、アオリ部312,332の上縁部を中心として回動可能である。
【0023】
車両後方から見て右側の頂部21は、右側の側パネル311の上縁部に固定されており、左側の頂部22は、左側の側パネル331の上縁部に固定されているため、図2に示すように、頂部21,22は、側部31,33とともに外側に展開可能である。すなわち、頂部21(または頂部22)と側パネル311(または側パネル331)とからなる逆L字状部分は、アオリ部312(またはアオリ部332)の上縁部を中心として回動可能であり、底部の上方において左右の頂部21,22を突き合わせると、コンテナ10が閉じた状態となり、逆L字状部分を外側に回転させると、コンテナ10が開いた状態となる。頂部21,22と側部31,33を展開すると、側パネル311,331がアオリ部312,332の外側に重なり、頂部21,22が地面に接するか近接した状態となり、頂部21,22の内面が障害物スポーツ用施設の床面となる。
【0024】
障害物51~53は、障害物スポーツに使用されるものである。本実施形態の障害物51~53は、パルクール用の障害物である。障害物51~53のうち、障害物51A~51Dは、底部4の内面(上面)に固定されており、障害物52A,52Bは、左側の頂部22の内面に固定されており、障害物52A,52B,53A~53Eは、右側の頂部21の内面に固定されている。
【0025】
ここで、障害物51A,51C,52Bは高さ寸法および横寸法に比べて厚さ寸法が小さい壁体であり、障害物51B,52A,53Dは直方体状のブロックである。また、障害物53Aは階段であり、障害物53B,53C,53D,53Eは円、扇形、四角形等の断面を持つ足場である。
【0026】
底部4および頂部21,22の外面ではなく内面に障害物51~53が固定されていることにより、コンテナ10の内部空間を有効活用し、障害物51~53のように嵩高なものも含めた多様な形状の障害物を備えることができる。
【0027】
障害物51~53の固定形式について、障害物51Bを例にあげて説明する。図3に示すように、障害物51Bは中空部を備えている。コンテナ10の底部4にはブラケット501が突設されている。ブラケット501は、障害物51Bの中空部に入り込んでいて、障害物51Bの内面に当接する。障害物51Bは、例えばボルト状の固定具502を用いてブラケット50に接合されることで、底部4に固定される。他の障害物51~53についても同様の形式で固定される。このような固定形式によれば、大きな障害物51~53であっても容易にコンテナ10の内面に固定することができる。さらに、障害物スポーツ用施設1を軽量化することもできる。
【0028】
また、障害物51~53は、コンテナ10の内面に予め固定されている。したがって、頂部21,22と側部31,33を外側に展開すると、障害物51~53が所定の位置に配置され、頂部21,22と側部31,33を閉じると、障害物51~53がコンテナ10に収容される。このように、障害物スポーツ用施設1によれば、障害物51~53を容易に運搬することができ、さらに、使用時に都度、障害物51~53を設置する場合に比べて労力を削減することができる。
【0029】
なお、本実施形態では、頂部21,22の内面および底部4の内面に障害物51~53を固定した場合を例示したが、障害物51~53の固定される内面はこれらに限られない。底部4,頂部21,22,および側部31~34の少なくとも1つ以上の内面に障害物51~53が固定されていれば、本実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0030】
以上の構成によって、運搬と設置が共に容易であり、様々な障害物を備える障害物スポーツ用施設は実現できるが、本実施形態の障害物スポーツ用施設1はさらに、自走可能な車両7を備えている。車両7は荷台6を備え、コンテナ10は荷台6の上に搭載されている。このように、コンテナ10が車両7に搭載されることは、障害物スポーツ用施設1の移動を一層容易にするため好ましい。
【0031】
障害物スポーツ用施設1では、障害物51~53が固定された頂部21,22を外側に展開できるので、コンテナ10を展開するだけで、障害物スポーツを行うことが可能となる。すなわち、障害物スポーツ用施設1の移設が容易になる。
【0032】
なお、本実施形態の障害物スポーツ用施設1では、側部31,33の一部(側パネル311,331)が頂部21,22と共に展開する形式をとっているが、コンテナ10の展開形式はこれに限られない。頂部21,22,および側部31~34の少なくとも1つ以上の内面が床面になるような形式であれば、他の展開形式も採用可能である。この展開形式については、変形例として後述する。
【0033】
図2に示すように、展開後の障害物スポーツ用施設1では、展開前の図1には存在しなかった障害物54が設置されている。障害物54は、障害物51Cと側部34との間に渡されたバーであり、障害物51Cおよび側部34に設けられた窪みに嵌め込むことで、簡単に設置することができる。このように、コンテナ10の内面に固定する必要のない障害物については、コンテナ10の展開後に設置されてもよい。設置の容易な一部の障害物を固定せず、展開時に設置する構成にすれば、一部の障害物を使用者の要望に合わせて変更することが容易になる。
【0034】
障害物51~53はコンテナ10内で互いに接することなく収容されている。このように収容することで、コンテナ10を展開する際または閉じる際の障害物51~53の衝突による損壊を抑制することができる。このように収容することは、特に、長年の使用により建て付けに歪みが生じたり、激しい使用により障害物51~53に歪みが生じたりした場合に有益である。
【0035】
なお、コンテナ10は一つだけでなく複数並べて使用することもできる。このような構成すれば、用意するコンテナ10の数によって様々な規模の障害物スポーツ用施設を簡単に用意することができる。
また、本実施形態では、トレーラタイプの車両7の荷台6に着脱可能に搭載されるコンテナ10を例示したが、コンテナ10は、車両と荷台に直接搭載されたもの(すなわち、バン型車両の荷室)であってもよい。また、コンテナ10をバン型トレーラとし、トラクタ型の車両に牽引されるように構成してもよい。
【0036】
(実施形態2)
実施形態1において、コンテナ10は頂部21,22を備えていたが、頂部21,22を備えないコンテナも使用可能である(非図示)。このようなコンテナを備えた障害物スポーツ用施設を実施形態2とする。
【0037】
実施形態2の障害物スポーツ用施設においては、コンテナの底部および側部の少なくとも一方の内面に障害物が固定される。底部に立設された側部は外側に展開可能であり、当該側部の内面が、障害物スポーツ用施設の床面となる。実施形態2の構成によっても、実施形態1と同様に、運搬と設置が共に容易であり、様々な障害物を備える障害物スポーツ用施設が実現できる。
【0038】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は、前述の実施形態に限られず、各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜追加や変更が可能である。特に、コンテナの展開については、様々な形式が可能である。以降、コンテナの展開形式を変形例として例示する。
【0039】
実施形態1のコンテナ10は、側部31,側部33の上部(側パネル311,331)が下部(アオリ部312,332)に対して回動する展開形式をとるが、本発明の実施形態はこれに限られない。図4図5図6A~5Cを用いて、コンテナ展開形式の変形例1~3について説明する。図4に、変形例1~3のコンテナを後方から見た模式図を示す。変形例1~3のコンテナは、側部31,33が上部(側パネル311,331)と下部(アオリ部312,332)とに分かれない点で実施形態1のコンテナ10(図1図2参照)と異なる。図5に示すように、変形例1~3のコンテナは、頂部21,22との間で分かれ、側部31の全体と頂部22,側部33の全体と頂部21がそれぞれ外側に展開する。
【0040】
(変形例1)
図6Aは変形例1のコンテナの展開形式を示す。側部31,33を底部4と同じ高さに展開して障害物スポーツ用施設の床面とし、頂部21,22を上方に立てて障害物としている。障害物(非図示)は、側部31,33,底部4,頂部21,22の少なくとも一つ以上の内面に障害物(非図示)が固定される。コンテナを車両に搭載する場合等、床面が地面より高くなる場合は、側部31,側部33の外面と地面との間に支材を設けることが好ましい。このような構成によれば、頂部21,22を障害物として活用することができる。
【0041】
(変形例2)
図6Bは変形例2のコンテナの展開形式を示す。頂部21,22,側部31,33を底部4と同じ高さに展開して障害物スポーツ用施設の床面としている。障害物(非図示)は、側部31,33,底部4,頂部21,22の少なくとも一つ以上の内面に固定される。このような構成によれば、障害物スポーツ用施設の面積を大きくすることができる。
【0042】
(変形例3)
図6Cは変形例3のコンテナの展開形式を示す。側部31,33を底部4と同じ高さに展開して障害物スポーツ用施設の床面とし、頂部21,22を側部31,33から垂れ下げている。なお、頂部21,22は、側部31,33に対して回転可能に連結する。障害物(非図示)は、側部31,33,底部4,頂部21,22の少なくとも一つ以上の内面に固定される。頂部21,22は、直接あるいは図示せぬスペーサを介して地面に立設するとよい。このようにすると、頂部21,22が側部31,33を支える支材として活用できるため、コンテナを車両に搭載した場合等、床面が地面より高い場合に、障害物スポーツ様施設を安定させることができる。
【0043】
変形例1~3の他にも、側部31,33をスロープにして頂部21,22を地面に接地させる等、様々な展開形式が考えられる。
【0044】
図7図8図9A図9Bを用いて、コンテナの他の展開形式を説明する。
【0045】
図7に、変形例4,5のコンテナを後方から見た模式図を示す。変形例4,5のコンテナは、分割されない頂部2を備え、頂部2と側部31との間の辺で分割される点で、変形例1~3(図4図5図6A~5C参照)と異なる。図7に示すように、変形例4,5のコンテナは、頂部2と側部31とのとの間の辺で分割され、頂部2と側部33、および側部31がそれぞれ外側に展開する。
【0046】
(変形例4)
図9Aは変形例4のコンテナの展開形式を示す。変形例4では、側部31,33と底部4を同じ高さに展開して障害物スポーツ用施設の床面とし、頂部2を垂直上方に立てて障害物としている。障害物(非図示)は、側部31,33,底部4,頂部2の少なくとも一つ以上の内面に固定される。コンテナを車両に搭載する場合等、床面が地面より高くなる場合は、側部31,側部33の外面と地面との間に支材を設けることが好ましい。このような構成によれば、頂部2を障害物として活用することができる。
【0047】
(変形例5)
図9Bは変形例5のコンテナの展開形式を示す。変形例5では、頂部2,側部31,33を底部4と同じ高さに展開して障害物スポーツ用施設の床面としている。障害物(非図示)は、側部31,33,底部4,頂部2の少なくとも一つ以上の内面に固定される。このような構成によれば、障害物スポーツ用施設の面積を大きくすることができる。
【符号の説明】
【0048】
1 障害物スポーツ用施設
10 コンテナ
2,21,22 頂部
31,32,33,34 側部
4 底部
51A~51C 障害物
52A,52B 障害物
53A~53E 障害物
501 ブラケット
502 固定具
6 荷台
7 車両
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8
図9A
図9B