(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022069343
(43)【公開日】2022-05-11
(54)【発明の名称】注文管理装置、注文管理プログラム、及び注文管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220428BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020178482
(22)【出願日】2020-10-23
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-11-10
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000017143.html
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り https://gate-series.com/solution/takeout/
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り がんこフードサービス株式会社への販売
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ワタミ株式会社への販売
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 株式会社 築地すし好への販売
(71)【出願人】
【識別番号】515223813
【氏名又は名称】株式会社イデア・レコード
(74)【代理人】
【識別番号】100167483
【弁理士】
【氏名又は名称】林 裕己
(72)【発明者】
【氏名】柏田 康雄
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB72
(57)【要約】 (修正有)
【課題】持ち帰り用商品の受取時の混雑状況を低減させる注文管理装置、注文管理プログラム及び注文管理方法を提供する。
【解決手段】ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置1は、商品の注文と受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部2と、端末装置から商品を指定する操作を受け付けた場合、所定の時間の範囲に含まれる受取予定時刻を有する注文情報の件数に基づいて、商品の受け取り時間または時刻を調整する調整部3と、調整した受け取り時間または時刻を端末装置の画面に表示させる表示制御部4と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置であって、
前記商品の注文と受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部と、
前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合、所定の時間の範囲に含まれる受取予定時刻を有する注文情報の件数に基づいて、前記商品の受け取り時間または時刻を調整する調整部と、
調整した前記受け取り時間または時刻を前記端末装置の画面に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする注文管理装置。
【請求項2】
前記調整部は、注文した商品の受取時間または受取時刻が含まれる第n(n:整数)の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第1閾値以上である場合、第nの時間帯の次の時間帯である第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定し、第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値以上の場合、第n+1の時間帯の次の時間帯である第n+2の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定し、第m(m≧n)の時間帯に含まれる前記未処理の注文件数が第2閾値よりも少ない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記第mの時間帯の終わりの時刻までの時間を受け取り時間または前記第mの時間帯の終わりの時刻を受け取り時刻として設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の注文管理装置。
【請求項3】
前記格納部は、さらに、前記商品の注文を受けてから最短で提供できる最短提供時間と、前記最短提供時間に注文可能な件数または単位時間当たりに前記商品の提供が可能な件数と、を含む受付条件情報を格納し、
前記調整部は、前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合において、注文を受け付けた時刻から前記最短提供時間内に前記受取予定時刻が含まれる前記件数が前記最短提供時間に注文可能な件数以上である場合、前記受取予定時刻が前記最短提供時間の時間帯の次の所定時間帯に含まれる注文件数を計測し、前記注文件数が所定件数を超えているかを判定し、前記注文件数が前記所定件数を超えていない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記次の所定時間帯の終わりの時刻までの時間を受け取り時間とする
ことを特徴とする請求項1または2に記載の注文管理装置。
【請求項4】
前記格納部は、さらに、前記商品の注文を受けてから最短で提供できる最短提供時間と、前記最短提供時間に注文可能な件数または単位時間当たりに前記商品の提供が可能な件数と、を含む受付条件情報を格納し、
前記調整部は、前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合において、前記ユーザにより指定された受取希望時刻から遡って前記最短提供時間内に前記受取予定時刻が含まれる前記件数が前記最短提供時間に注文可能な件数以上である場合、前記受取予定時刻が前記受取希望時刻の次の所定時間帯に含まれる注文件数を計測し、前記注文件数が所定件数を超えているかを判定し、前記注文件数が前記所定件数を超えていない場合、前記次の所定時間帯の終わりの時刻を受け取り時刻とする
ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1項に記載の注文管理装置。
【請求項5】
ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置に、
前記端末装置から商品を指定する操作を受け付けた場合、前記商品の注文と受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部に格納された前記注文情報であって、所定の時間の範囲に含まれる受取予定時刻を有する注文情報の件数に基づいて、前記商品の受け取り時間または時刻を調整し、
調整した前記受け取り時間または時刻を前記端末装置の画面に表示させる
処理を実行させる注文管理プログラム。
【請求項6】
ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置が、
前記端末装置から商品を指定する操作を受け付けた場合、前記商品の注文と受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部に格納された前記注文情報であって、所定の時間の範囲に含まれる受取予定時刻を有する注文情報の件数に基づいて、前記商品の受け取り時間または時刻を調整し、
調整した前記受け取り時間または時刻を前記端末装置の画面に表示させる
ことを特徴とする注文管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文管理装置、注文管理プログラム、及び注文管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗内での飲食がメインであったが、新型コロナウィルス感染症の拡大により、外食を控えて自宅等で食事をする機会が増加している。このような社会情勢の変化により、客が注文した飲食物を店舗で受け取って持ち帰る、いわゆるテイクアウト型のサービスに再び注目が集まっている。
【0003】
例えば、第1の技術として、順番管理システムにおいて、利用者の利便性を損なわずに、キャンセル連絡のないまま現れない利用者への対策を目的とする技術がある(例えば、特許文献1)。当該第1の技術では、施設における利用者の順番待ちを管理する順番管理システムでは、施設における順番待ちの登録を受け付ける受付端末と、受付端末を介して登録された順番待ちを管理する順番管理サーバと、を備え、受付端末は、順番待ちの登録と共に、決済手段の情報の登録を受け付ける決済情報受付部を備え、順番管理サーバは、決済手段の情報に基づいて、決済完了とするか否かを判定する決済情報判定部と、決済完了と判定された場合には、決済済の順番待ちとして順番待ちリストに追加し、決済未完了と判定された場合には、未決済の順番待ちとして順番待ちリストに追加する順番待ち登録処理部とを備える。
【0004】
第2の技術として、注文者が適切なタイミングで店舗に出向くことができるようにして、店舗で長時間待たされたり、出来立ての状態で商品を受け取ることができなかったりする不都合を解消する技術がある(例えば、特許文献2)。第2の技術では、携帯端末で注文者が行う注文に応じて、注文者が指定の受渡場所に出向いて商品を受け取ることを促す受取案内を携帯端末に送信する商品提供管理装置を送信する商品提供管理装置は、商品の注文内容に関する注文情報を取得する注文情報取得部と、注文者の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部と、注文情報に基づき、商品の準備に要する商品準備時間を算出する商品準備時間算出部と、位置情報に基づき、注文者が受渡場所まで移動するのに要する移動時間を算出する移動時間算出部と、商品準備時間および移動時間に基づき、携帯端末に対する受取案内の送信を制御する商品提供制御部と、を備える。
【0005】
第3の技術として、店舗での待ち時間を抑制した店舗に対するサービス提供の注文を行うことを可能にする技術がある(例えば、特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第6637152号
【特許文献2】特開2016-170494号公報
【特許文献3】特開2016-071441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
テイクアウト型のサービスでは、店舗において、複数の客により注文された飲食物を受け渡す時間が被ると、店舗の受渡口に客が殺到して、混雑を招く恐れがある。そうすると、店舗の限られた密閉空間において、客が密集したり、密接したりすると、ソーシャルディスタンスをとることができず、いわゆる三密回避の観点から、そのような状況は好ましくない。
【0008】
そこで、本発明は、持ち帰り用商品の受取時の混雑状況を低減させる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態における、ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置は、前記商品の注文と受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部と、前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合、所定の時間の範囲に含まれる受取予定時刻を有する注文情報の件数に基づいて、前記商品の受け取り時間または時刻を調整する調整部と、調整した前記受け取り時間または時刻を前記端末装置の画面に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
前記調整部は、注文した商品の受取時間または受取時刻が含まれる第n(n:整数)の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第1閾値以上である場合、第nの時間帯の次の時間帯である第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定し、第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値以上の場合、第n+1の時間帯の次の時間帯である第n+2の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定し、第m(m≧n)の時間帯に含まれる前記未処理の注文件数が第2閾値よりも少ない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記第mの時間帯の終わりの時刻までの時間を受け取り時間または前記第mの時間帯の終わりの時刻を受け取り時刻として設定する。
することを特徴とする。
【0011】
前記格納部は、さらに、前記商品の注文を受けてから最短で提供できる最短提供時間と、前記最短提供時間に注文可能な件数または単位時間当たりに前記商品の提供が可能な件数と、を含む受付条件情報を格納し、前記調整部は、前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合において、注文を受け付けた時刻から前記最短提供時間内に前記受取予定時刻が含まれる前記件数が前記最短提供時間に注文可能な件数以上である場合、前記受取予定時刻が前記最短提供時間の時間帯の次の所定時間帯に含まれる注文件数を計測し、前記注文件数が所定件数を超えているかを判定し、前記注文件数が前記所定件数を超えていない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記次の所定時間帯の終わりの時刻までの時間を受け取り時間とすることを特徴とする。
【0012】
前記格納部は、さらに、前記商品の注文を受けてから最短で提供できる最短提供時間と、前記最短提供時間に注文可能な件数または単位時間当たりに前記商品の提供が可能な件数と、を含む受付条件情報を格納し、前記調整部は、前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合において、前記ユーザにより指定された受取希望時刻から遡って前記最短提供時間内に前記受取予定時刻が含まれる前記件数が前記最短提供時間に注文可能な件数以上である場合、前記受取予定時刻が前記受取希望時刻の次の所定時間帯に含まれる注文件数を計測し、前記注文件数が所定件数を超えているかを判定し、前記注文件数が前記所定件数を超えていない場合、前記次の所定時間帯の終わりの時刻を受け取り時刻とすることを特徴とする。
【0013】
本発明の他の実施形態における注文管理プログラムは、ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置に、前記端末装置から商品を指定する操作を受け付けた場合、前記商品の注文と受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部に格納された前記注文情報であって、所定の時間の範囲に含まれる受取予定時刻を有する注文情報の件数に基づいて、前記商品の受け取り時間または時刻を調整し、調整した前記受け取り時間または時刻を前記端末装置の画面に表示させる処理を実行させる。
【0014】
本発明の他の実施形態における注文管理方法において、ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置が、前記端末装置から商品を指定する操作を受け付けた場合、前記商品の注文と受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部に格納された前記注文情報であって、所定の時間の範囲に含まれる受取予定時刻を有する注文情報の件数に基づいて、前記商品の受け取り時間または時刻を調整し、調整した前記受け取り時間または時刻を前記端末装置の画面に表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、持ち帰り用商品の受取時の混雑状況を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施形態における注文管理装置の概要を説明する図である。
【
図2】本実施形態における注文管理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図3】本実施形態における注文管理システムの機能ブロック図である。
【
図4】本実施形態における注文管理サーバ12により管理されているデータベースのデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態における店舗のWebサイトの表示例を示す図である。
【
図6】本実施形態における注文受付トップ画面の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態における商品選択画面の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態におけるカート確認画面の一例を示す図である。
【
図9】本実施形態における受取時間設定画面の一例を示す図である。
【
図10】本実施形態におけるメニュー情報登録時のシーケンス図である。
【
図11】本実施形態におけるテイクアウトする飲食物の注文時のシーケンス図である。
【
図12A】本実施形態における受取時間調整処理(S23)の詳細を示すフローチャート(その1)である。
【
図12B】本実施形態における受取時間調整処理(S23)の詳細を示すフローチャート(その2)である。
【
図13】本実施形態における「いますぐ注文」受取時間算出処理(S31、S39)の詳細なフローチャートを示す図である。
【
図14】本実施形態における時間指定で注文」受取時刻算出処理(S32、S40)の詳細なフローチャートを示す図である。
【
図15】本実施形態におけるプログラムを実行するコンピュータのハードウェア環境の構成ブロック図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の実施形態における注文管理装置の概要を説明する図である。注文管理装置1は、ユーザにより使用される端末装置5と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する。注文管理装置1は、格納部2、調整部3、表示制御部4を含む。端末装置5の一例としては、後述するユーザ端末15が挙げられる。
【0018】
格納部2は、商品の注文と受取予定時刻に関する注文情報を格納する。格納部2の一例としては、後述する記憶部31が挙げられる。注文情報の一例としては、後述する注文管理DB34に含まれる注文情報が挙げられる。
【0019】
調整部3は、端末装置から商品を指定する操作を受け付けた場合、所定の時間の範囲に含まれる受取予定時刻を有する注文情報の件数に基づいて、商品の受け取り時間または時刻を調整する。調整部3の一例としては、後述する注文管理部26が挙げられる。
【0020】
表示制御部4は、調整した前記受け取り時間または時刻を端末装置5の画面に表示させる。表示制御部4の一例としては、後述する表示制御部25が挙げられる。
【0021】
このように構成することにより、持ち帰り用商品の受取時の混雑状況を低減させることができる。
【0022】
調整部3は、注文した商品の受取時間または受取時刻が含まれる第n(n:整数)の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第1閾値以上である場合、第nの時間帯の次の時間帯である第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定する。調整部3は、第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値以上の場合、第n+1の時間帯の次の時間帯である第n+2の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定する。調整部3は、第m(m≧n)の時間帯に含まれる前記未処理の注文件数が第2閾値よりも少ない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記第mの時間帯の終わりの時刻までの時間を受け取り時間または前記第mの時間帯の終わりの時刻を受け取り時刻として設定する。
【0023】
このように構成することにより、注文を受け付けた時刻または受取希望時刻から最短で混雑していない時間または時刻を注文者に提示することができるので、持ち帰り用商品の受取時の混雑状況を低減させることができる。
【0024】
格納部2は、さらに、商品の注文を受けてから最短で提供できる最短提供時間と、最短提供時間に注文可能な件数または単位時間当たりに商品の提供が可能な件数と、を含む受付条件情報を格納することができる。
【0025】
このように構成することにより、受付条件情報と、所定の範囲に含まれる受取予定時刻を有する注文情報の件数とに基づいて、商品の受け取り時間または時刻を調整することができる。
【0026】
調整部3は、端末装置5から商品を指定する操作を受け付けた場合において、注文を受け付けた時刻から最短提供時間内に受取予定時刻が含まれる件数が最短提供時間に注文可能な件数以上である場合、受取予定時刻が最短提供時間の時間帯の次の所定時間帯に含まれる注文件数を計測し、注文件数が所定件数を超えているかを判定し、注文件数が所定件数を超えていない場合、注文を受け付けた時刻から前記次の所定時間帯の終わりの時刻までの時間を受け取り時間とする。
【0027】
このように構成することにより、現在時刻から最短提供時間内において注文が混み合っている場合、混み合っていない最も早い時間を提示することができる。その結果、持ち帰り用商品の受取時の混雑状況を低減させることができる。
【0028】
調整部3は、端末装置から商品を指定する操作を受け付けた場合において、ユーザにより指定された受取希望時刻から遡って最短提供時間内に受取予定時刻が含まれる件数が最短提供時間に注文可能な件数以上である場合、受取予定時刻が受取希望時刻の次の所定時間帯に含まれる注文件数を計測し、注文件数が所定件数を超えているかを判定し、注文件数が所定件数を超えていない場合、前記次の所定時間帯の終わりの時刻を受け取り時刻とする。
【0029】
このように構成することにより、ユーザにより受取希望時刻として指定された時刻辺りにおいて注文が混み合っている場合、混み合っていない最も早い時間を提示することができる。受取希望時刻に所定時間を加算した時間を受け取り時間として提示することができる。その結果、持ち帰り用商品の受取時の混雑状況を低減させることができる。
【0030】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0031】
図2は、本実施形態における注文管理システムの全体構成の一例を示す図である。注文管理システム11は、注文管理サーバ装置(以下、「注文管理サーバ」と称する。)12、Webサーバ装置(以下、「Webサーバ」と称する。)13、店舗端末14、ユーザ端末15、及び通信ネットワーク16を含む。注文管理サーバ12、Webサーバ13、店舗端末14、ユーザ端末15は、通信可能なように通信ネットワーク16で接続されている。
【0032】
Webサーバ13は、例えば、店舗の情報が掲載されている自社所有のWebサイトを提供するサーバ装置である。Webサーバ13は、1以上存在する。Webサーバ13は、物理サーバであってもよいし、仮想サーバであってもよい。当該Webサイトには、注文管理サーバ12により管理される商品を注文するための注文用画面へのリンクが設定されており、当該Webサイトを閲覧したユーザがそのリンクをクリック等すると、そのユーザは注文管理サーバ12により提供される注文用画面へ誘導される。
【0033】
注文管理サーバ12は、注文管理システム11の会員の店舗に関する注文を受け付け、受け付けた注文を管理するサーバ装置である。Webサーバ13上のWebサイトを閲覧したユーザがそのリンクをクリックすると、注文管理サーバ12は、ユーザの使用するユーザ端末15に、注文用画面を表示させる。
【0034】
店舗端末14は、店舗で使用される情報処理端末装置であり、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマートフォン等であってもよい。店舗端末14は、例えば、店舗の店員が自社所有のWebサーバ13にアクセスして自社Webサイトを更新及び管理を行ったり、注文管理サーバ12にアクセスして注文対象となるメニューの登録や注文状況を確認したり等することに用いられる。
【0035】
本実施形態では、一例として、店舗端末14は、ある店舗が導入している店舗端末であり、その店舗のWebサイトが設置されているWebサーバが、Webサーバ13であるとする。
【0036】
ユーザ端末15は、例えば、ユーザが所有または占有等する通信機能を有する情報通信端末であり、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン及びタブレットコンピュータ等を含む。本実施形態では、ユーザ端末15の一例として、スマートフォンを用いることとする。
【0037】
なお、
図2においては便宜的に1つの店舗端末14のみが示されているが、1店舗内に複数の店舗端末14があってもよく、また、複数の店舗にそれぞれ1以上の店舗端末14があってもよい。
【0038】
図3は、本実施形態における注文管理システムの機能ブロック図である。本実施形態では一例として、ユーザが、ユーザ端末15を用いてWebサーバ13にアクセスし、対象店舗のWebサイトを閲覧することを想定する。
【0039】
Webサーバ13は、表示制御部41、リンク先遷移部42、記憶部43を含む。記憶部43には、店舗のWebサイト用データ44が格納されている。表示制御部41、リンク先遷移部42は、Webサーバ13内の制御部(不図示)が所定のプログラムを実行することにより実現される機能である。
【0040】
表示制御部41は、ユーザ端末15からのアクセスに応じて、記憶部43からWebサイト用データ44を読み出し、ユーザ端末15の画面に店舗のWebサイトのページを表示させる。
【0041】
リンク先遷移部42は、Webサイトのページに設定されたリンク情報がユーザ端末15を介してタップ等された場合、ユーザ端末15に表示されている画面を、そのリンク先である注文管理サーバ12が生成する注文用画面へ画面遷移させる。
【0042】
注文管理サーバ12は、制御部21、記憶部31を含む。記憶部31は、メニュー管理データベース(以下、データベースを「DB」と称する。)32、受付条件DB33、注文管理DB34、顧客管理DB35、決済管理DB36を格納する。
【0043】
メニュー管理DB32は、店舗別に、テイクアウト対象の飲食物のメニューを格納するデータベースである。受付条件DB33は、店舗別に、テイクアウト可能な時間帯や受渡できる時間等、テイクアウトに関する店舗側の条件等の設定情報を格納するデータベースである。注文管理DB34は、店舗別に、受け付けた注文を管理するデータベースである。決済管理DB36は、店舗別に、注文に対する決済を管理するデータベースである。
【0044】
制御部21は、本実施形態におけるプログラムを、記憶部31より読み出して実行することにより、メニュー登録部22、受付条件設定部23、取得部24、表示制御部25、注文管理部26として機能する。
【0045】
メニュー登録部22は、取得部24により取得された、店舗端末14より入力されたその店舗におけるテイクアウト対象となる飲食物のメニュー情報を、メニュー管理DB32に登録する。メニュー登録部22は、店舗端末14からの操作に応じて、メニュー管理DB32に登録されたメニュー情報を更新または削除することもできる。
【0046】
受付条件設定部23は、取得部24により取得された、店舗端末14より入力されたその店舗における注文受付に関する受付条件情報を、受付条件DB33に登録する。受付条件設定部23は、店舗端末14からの操作に応じて、受付条件DB33に登録された受付条件情報を更新または削除することもできる。
【0047】
取得部24は、外部からの要求を取得する。例えば、取得部24は、Webサーバ13からリンク情報に基づいて送信された画面遷移要求を取得したり、店舗端末14やユーザ端末15からの操作に対する要求またはデータを取得したりする。
【0048】
表示制御部25は、店舗端末14やユーザ端末15の画面に出力する画面画像を生成し、店舗端末14やユーザ端末15の画面に出力する。本実施形態では、表示制御部25は、例えば、取得部24により取得されたテイクアウト対象の飲食物を商品として注文する画面(注文画面)の表示を制御する。
【0049】
注文管理部26は、注文画面より受け付けたテイクアウトの注文情報を管理する。より具体的には、注文管理部26は、ユーザ端末15からの操作に応じて注文画面より受け付けたテイクアウトの注文情報を注文管理DB34に登録する。また、注文管理部26は、店舗端末14からの入力に応じて注文管理DB34に格納されている注文情報を更新したり、削除したりすることもできる。
【0050】
また、注文管理部26は、注文情報と共に受け付けた注文者(ユーザ)の連絡先(顧客情報)を顧客管理DB35に登録する。注文管理部26は、店舗端末14からの入力に応じて顧客管理DB35に格納された顧客情報を更新したり、削除したりすることもできる。
【0051】
また、注文管理部26は、注文に関する決済情報については、決済管理DB36に登録する。注文管理部26は、店舗端末14からの入力に応じて決済管理DB36に格納されている注文情報を更新したり、削除したりすることもできる。
【0052】
図4は、本実施形態における注文管理サーバ12により管理されているデータベースのデータ構造の一例を示す図である。
図4(A)はメニュー管理DB32のデータ構造を示し、
図4(B)は受付条件DB33のデータ構造を示し、
図4(C)は注文管理DB34のデータ構造を示し、
図4(D)は顧客管理DB35のデータ構造を示し、
図4(E)は決済管理DB36のデータ構造を示す。
【0053】
メニュー管理DB32は、「店舗ID」、「商品ID」、「カテゴリー」、「商品名」、「イメージデータ」等のデータ項目を含む。項目「店舗ID」には、店舗を識別する識別情報(店舗ID)が格納される。項目「商品ID」には、テイクアウト対象となる商品(飲食物等)を識別する識別情報が格納される。項目「カテゴリー」には、その商品のカテゴリーが格納される。項目「商品名」には、その商品の名称が格納される。項目「イメージデータ」には、その商品の写真データまたは写真データの所在情報が格納される。
【0054】
受付条件DB33は、「店舗ID」、「オンライン受付可能時間」、「受取可能時間」、「最短提供時間(分)」、「受注可能数」、「大量注文による待ち時間」等のデータ項目を含む。項目「店舗ID」には、店舗を識別する識別情報(店舗ID)が格納される。項目「オンライン受付可能時間」には、オンラインにおいて注文可能な時間が格納される。項目「受取可能時間」には、注文した飲食物の受取可能時間が格納される。「最短提供時間(分)」には、注文した商品を注文確定から提供(受け渡す)するまでの最短の時間(待ち時間)が格納される。項目「受注可能数」には、最短提供時間(分)内で受注可能な件数が格納される。項目「大量注文による待ち時間」には、受注可能数を超えて受注されたものに対して加算される待ち時間が格納される。
【0055】
注文管理DB34は、「店舗ID」、「注文ID」、「注文日時」、「注文種別」、「注文内容」、「受渡予定時刻」、「キャンセル」、「受渡完了」等のデータ項目を含む。項目「店舗ID」には、店舗を識別する識別情報(店舗ID)が格納される。項目「注文ID」には、注文情報を識別する識別情報(注文ID)が設定される。項目「注文日時」には、注文が確定したときの日時(注文日時)が格納される。項目「注文種別」には、注文した商品の提供方法が持ち帰り(テイクアウト)か店内で飲食(インイート)かが格納される。項目「注文内容」には、注文した商品の商品IDが格納される。項目「受渡予定時刻」には、注文した商品の受渡予定時刻が格納される。項目「キャンセル」には、注文情報のキャンセルがあったか否かのフラグ情報(0:キャンセルなし(デフォルト)、1:キャンセルあり)が格納される。項目「受渡完了」には、顧客への注文品の受渡が未完了の場合には“0”が格納され、受渡が完了した場合には“1”が格納される。
【0056】
顧客管理DB35は、「店舗ID」、「注文ID」、「名前」、「電話番号」、「E-メールアドレス」等のデータ項目を含む。項目「店舗ID」には、店舗を識別する識別情報(店舗ID)が格納される。項目「注文ID」には、注文情報を識別する識別情報(注文ID)が格納される。項目「名前」には、注文者の名前が格納される。項目「電話番号」には、注文者の電話番号が格納される。項目「E-メールアドレス」には、注文者のE-メールアドレスが格納される。
【0057】
決済管理DB36は、「店舗ID」、「注文ID」、「決済日時」、「支払方法」、「金額」等のデータ項目を含む。項目「店舗ID」には、店舗を識別する識別情報(店舗ID)が格納される。項目「注文ID」には、注文情報を識別する識別情報(注文ID)が格納される。項目「決済日時」には、決済が完了した日時が格納される。項目「支払方法」には、例えば店舗での支払いか、クレジットカードによる支払いか等が格納される。項目「金額」には、決済金額または決済予定額が格納される。
【0058】
以下では、メニュー管理DB32に登録する情報をメニュー情報といい、受付条件DB33に登録する情報を受付条件情報といい、注文管理DB34に登録する情報を注文情報といい、顧客管理DB35に登録する情報を顧客情報といい、決済管理DB36に登録する情報を決済情報という。
【0059】
図5は、本実施形態における店舗のWebサイトの表示例を示す図である。
図5は、ユーザが、ユーザ端末15を用いて店舗のWebサイトへアクセスした場合に表示される画面例ある。例えば、Webサイトのトップページ51には、店舗名「ABC」の名称52が表示されている。その下方には、「テイクアウトを予約」ボタン53が表示されている。「テイクアウトを予約」ボタン53には、画面の遷移先である注文用画面へのリンク先情報が埋め込まれている。ユーザは、ユーザ端末15を操作して「テイクアウトを予約」ボタン53をタップすると、注文用画面(
図6の注文受付トップ画面)へ遷移する。
【0060】
図6は、本実施形態における注文受付トップ画面の一例を示す図である。注文受付トップ画面61は、店舗名表示欄62、テイクアウト注文ボタン63、当日注文受付時間表示欄64、受取可能時間表示欄65、最短出来上がり時間表示欄66、店休日表示欄67を含む。
【0061】
店舗名表示欄62は、遷移元のWebサイトの運営者の店舗名が表示される。テイクアウト注文ボタン63をタップすると、
図7の画面が表示される。当日注文受付時間表示欄64には、当日の注文受付時間が表示される。受取可能時間表示欄65には、当日のテイクアウト商品の受取可能時間が表示される。最短出来上がり時間表示欄66には、テイクアウト商品を注文してから出来上がるまでの時間が表示される。店休日表示欄67には、店舗の店休日が表示される。
【0062】
図7は、本実施形態における商品選択画面の一例を示す図である。商品選択画面71は、店舗名表示欄72、カテゴリー選択ボタン73、商品画像表示欄74(74a,74b,・・・)、商品追加ボタン75(75a,75b,・・・)、商品削除ボタン76(76a,76b,・・・)、合計金額表示欄77、「カートの確認」ボタン78を含む。
【0063】
店舗名表示欄72は、遷移元のWebサイトの運営者の店舗名が表示される。カテゴリー選択ボタン73を選択(タップ)すると、そのタップしたカテゴリーに対応する1以上の商品の画像が商品画像表示欄74(74a,74b,・・・)に表示される。
【0064】
商品画像表示欄74(74a,74b,・・・)には、カテゴリー選択ボタン73により選択されたカテゴリーに属する商品の画像が表示される。商品追加ボタン75(75a,75b,・・・)をタップすると、商品画像表示欄74(74a,74b,・・・)に表示された商品をカートに追加することができる。ここで、カートとは、ユーザが購入するために商品追加ボタン75(75a,75b,・・・)で追加した商品を決済完了まで一時保管する電子的空間を表す。商品削除ボタン76(76a,76b,・・・)をタップすると、商品画像表示欄74(74a,74b,・・・)に表示された商品であって、カートに追加されたものを削除することができる。
【0065】
合計金額表示欄77には、カートに追加された商品の合計金額が表示される。「カートの確認」ボタン78をタップすると、
図8の画面に遷移し、カート内に追加された商品を確認することができる。
【0066】
図8は、本実施形態におけるカート確認画面の一例を示す図である。カート確認画面81は、店舗名表示欄82、カート内商品一覧83、「戻る」ボタン84、「進む」ボタン85を含む。
【0067】
店舗名表示欄82は、遷移元のWebサイトの運営者の店舗名が表示される。カート内商品一覧83には、カートに追加された商品の明細と、その小計、消費税、合計金額が表示される。「戻る」ボタン84をタップすると、商品選択画面71(
図7)に戻る。「進む」ボタン85をタップすると、
図9の画面に遷移する。
【0068】
図9は、本実施形態における受取時間設定画面の一例を示す図である。受取時間設定画面91は、店舗名表示欄92、受取時間設定欄93、名前入力欄97、電話番号入力欄98、E-メールアドレス入力欄99、「戻る」ボタン100、「進む」101を含む。
【0069】
店舗名表示欄92は、遷移元のWebサイトの運営者の店舗名が表示される。受取時間設定欄93は「いますぐ注文」94と、「時間指定で注文」95のいずれかを選択することができる。「いますぐ注文」94を選択すると、注文が確定してから受付条件DB33の「最短提供時間(分)」に設定した時間(分)経過後または「最短提供時間(分)」に設定した時間(分)に所定時間加算した時間の経過後の注文商品の受け取りを希望することができる。「時間指定で注文」95を選択すると、指定時間入力欄96に設定した時刻に注文商品の受け取りを希望することができる。
【0070】
名前入力欄97には、注文者の名前を入力することができる。電話番号入力欄98には、注文者の電話番号を入力することができる。E-メールアドレス入力欄99には、注文者のE-メールアドレスを入力することができる。
【0071】
「戻る」ボタン100をタップすると、カート確認画面81(
図8)に戻る。「進む」101をタップすると、決済用画面(不図示)が表示され、その後注文が完了するに戻る。
【0072】
図10は、本実施形態におけるメニュー情報登録時のシーケンス図である。店舗担当者は、店舗端末14を用いて、通信ネットワーク16を介して、注文管理サーバ12にアクセスし、店舗ID及びパスワードを用いて、注文管理サーバ12にログインする(S1)。ログインが成功すると、注文管理サーバ12は、店舗端末14の画面に受付条件情報を登録する入力フォーム及びメニュー情報を登録する入力フォームを表示させる(S2)。
【0073】
店舗担当者は、店舗端末14を用いて、メニュー情報及び受付条件情報を、その入力フォームに入力し、登録を確定させる(S3)。すると、注文管理サーバ12は、メニュー情報及び受付条件情報をそれぞれ、メニュー管理DB32、受付条件DB33に登録する。登録処理が完了したら、注文管理サーバ12は、登録完了を店舗端末14に通知する(S5)。
【0074】
図11は、本実施形態におけるテイクアウトする飲食物の注文時のシーケンス図である。ユーザは、ユーザ端末15を用いて、通信ネットワーク16を介して、ある店舗が運営するWebサイトを設置するWebサーバ13にアクセスする(S11)。
【0075】
すると、Webサーバ13は、Webサイトをユーザ端末15の画面(例えば、
図5)に表示させる(S12)。ユーザは、そのWebサイト上に設けられた「テイクアウトを予約」ボタン53をタップする(S13)。「テイクアウトを予約」ボタン53にはリンク情報(遷移先のページの所在情報)及びその店舗の店舗IDが設定されている。Webサーバ13は、そのリンク情報に基づいて注文管理サーバ12に画面遷移を要求すると共に、注文管理サーバ12に店舗IDを受け渡す(S14)。
【0076】
注文管理サーバ12は、その画面遷移要求を受けると、受付条件DB33から店舗IDに対応する受付条件情報を取得する(S15)。注文管理サーバ12は、その受付条件情報に基づいて、注文受付トップ画面61(
図6)を、ユーザ端末15に表示させる(S16)。ユーザは、注文受付トップ画面61のテイクアウト注文ボタン63をタップする(S17)。
【0077】
注文管理サーバ12は、店舗IDに基づいて、メニュー管理DB32からメニュー情報を取得する(S18)。注文管理サーバ12は、取得したメニュー情報に基づいて、商品選択画面71(
図7)をユーザ端末15に表示させる(S19)。
【0078】
ユーザは、ユーザ端末15を操作して、商品選択画面71において、注文する商品を選択し、カートに追加する。商品の選択が完了した場合、ユーザは、ユーザ端末15を操作して、「カートの確認」ボタン78をタップする(S20)。
【0079】
注文管理サーバ12は、「カートの確認」ボタン78のタップを受けて、カート確認画面81(
図8)を、ユーザ端末15に表示させる(S21)。ユーザは、ユーザ端末15を操作して、カート確認画面81においてカートの内容を確認し、「進む」ボタン85をタップする(S22)。
【0080】
注文管理サーバ12は、「進む」ボタン85のタップを受けて、受取時間調整処理(S23)を行い、受取時間設定画面91(
図9)を、ユーザ端末15に表示させる(S24)。受取時間調整処理(S23)の処理については、後述する。ユーザは、ユーザ端末15を操作して、受取時間設定画面91において受取時間の設定を行い、「進む」ボタン101をタップする(S25)。
【0081】
注文管理サーバ12は、「進む」ボタン101のタップを受けて、決済用画面(不図示)を、ユーザ端末15に表示させる(S26)。ユーザは、ユーザ端末15を操作して、決済用画面において、店舗で支払うか、クレジットカードで支払うか支払方法を選択し、支払方法が決まったら確定ボタンをタップする(S27)。
【0082】
注文管理サーバ12は、確定ボタンのタップを受けて、注文管理DB34、顧客管理DB35、及び決済管理DB36への入力情報の登録を行う(S28)。すなわち、注文管理DB34にカート確認画面81の内容及び受取時間設定画面91において設定した受取時間に関する情報を登録する。また、注文管理サーバ12は、顧客管理DB35に受取時間設定画面91で入力した顧客情報を登録する。さらに、注文管理サーバ12は、決済管理DB36に決済用画面で入力した決済情報を登録する。
【0083】
注文管理DB34、顧客管理DB35、及び決済管理DB36への入力情報の登録が完了すると、注文管理サーバ12は、ユーザ端末15に注文が完了した旨を通知する(S29)。
【0084】
なお、店舗側では、注文された商品の受け取りが完了した場合には、店舗担当者が店舗端末14を操作して、注文管理DB34の項目「注文完了」を「1(注文完了)」に更新する。
【0085】
図12A及び
図12Bは、本実施形態における受取時間調整処理(S23)の詳細を示すフローチャートである。注文管理サーバ12は、「いますぐ注文」受取時間算出処理を実行する(S31)。「いますぐ注文」受取時間算出処理により、「いますぐ注文」受取時間のデフォルトの時間が算出される。「いますぐ注文」受取時間算出処理の詳細については後述する。
【0086】
次に、注文管理サーバ12は、「時間指定で注文」受取時刻算出処理を実行する(S32)。「時間指定で注文」受取時刻算出処理により、「時間指定で注文」受取時刻のデフォルトの時刻が算出される。「時間指定で注文」受取時刻算出処理の詳細については後述する。
【0087】
注文管理サーバ12は、「いますぐ注文」受取時間及び「時間指定で注文」受取時刻をそれぞれ、受取時間設定画面91に表示し、「いますぐ注文」受取時間をデフォルトで有効とする(S33)。
【0088】
注文管理サーバ12は、ユーザによるユーザ端末15の操作により、受取時間設定画面91において「時間指定で注文」が選択されたか否かを判定する(S34)。「時間指定で注文」が選択された場合(S34でYES)、注文管理サーバ12は、受取時間設定画面91において「時間指定で注文」95を有効にし、「いますぐ注文」94を無効にする。注文管理サーバ12は、受取時間設定画面91の指定時間入力欄96においてデフォルトまたはユーザにより設定された時刻を「時間指定で注文」受取時刻として取得する(S36)。「時間指定で注文」が選択されない場合(S34でNO)、S37の処理へ進む。
【0089】
注文管理サーバ12は、ユーザによるユーザ端末15の操作により、「進む」ボタン101がタップされたか否かを判定する(S37)。「進む」ボタン101がタップされていない場合(S37でNO)、注文管理サーバ12は、「戻る」ボタン100がタップされたか否かを判定する(S48)。「戻る」ボタン100がタップされていない場合(S48でNO)、S34の処理へ戻る。「戻る」ボタン100がタップされた場合(S48でYES)、注文管理サーバ12は、受取時間設定画面91を閉じて、カート確認画面81を再表示させ(S49)、本フローは終了する。
【0090】
「進む」ボタン101がタップされた場合(S37でYES)、注文管理サーバ12は、「いますぐ注文」受取時間及び「時間指定で注文」受取時刻のうち、選択されている方(有効な方)の時間または時刻を作業領域へ格納する(S38)。
【0091】
注文管理サーバ12は、「いますぐ注文」受取時間算出処理及び「時間指定で注文」受取時刻算出処理を実行する(S39,S40)。「いますぐ注文」受取時間算出処理及び「時間指定で注文」受取時刻算出処理はそれぞれ、S31及びS32の処理と同様であり、これらの処理については後述する。
【0092】
注文管理サーバ12は、作業領域へ格納した時間または時刻と、S40またはS41で算出した時間または時刻とは同じか否かを判定する(S41)。具体的には、作業領域へ格納した内容が「いますぐ注文」受取時間である場合、注文管理サーバ12は、その受付時間が「いますぐ注文」受取時間算出処理(S39)で算出した時間と同じか否かを判定する。また、作業領域へ格納した内容が「時間指定で注文」受取時刻である場合、注文管理サーバ12は、その受付時刻が「時間指定で注文」受取時刻算出処理(S40)で算出した時刻と同じか否かを判定する。
【0093】
作業領域へ格納した時間または時刻と、S39で算出された時間またはS40で算出された時刻とが相違する場合(S41でNO)、注文管理サーバ12は、受取時間設定画面91の「いますぐ注文」受取時間及び「時間指定で注文」受取時刻を更新する(S42)。そして、さらに、注文管理サーバ12は、受取時間設定画面91に、「いますぐ注文」受取時間または「時間指定で注文」受取時刻に変更がある旨をホップアップウィンドウで表示する(S43)。
【0094】
ユーザがその時間または時刻の変更に同意する場合(S44でYES)、ユーザ端末15を操作して、そのホップアップウィンドウに設けられた「OK」ボタンをタップする。すると、処理がS45へ進む。また、ユーザがその時間または時刻の変更に同意しない場合(S44でNO)、ユーザ端末15を操作して、そのホップアップウィンドウに設けられた「NO」ボタンをタップする。すると、処理がS34へ戻る。
【0095】
作業領域へ格納した時間または時刻と、S39で算出された時間またはS40で算出された時刻とが同じ場合(S41でYES)、またはホップアップウィンドウに設けられた「YES」ボタンがタップされた場合(S44でYES)、注文管理サーバ12は、作業領域へ格納した時間または時刻に対応する時間または時刻であって、S39で算出された時間またはS40で算出された時刻を、受取予定時刻として設定する(S45)注文管理サーバ12は、注文IDを生成し(S46)、注文ID、受取予定時間、及び注文内容を含む注文情報を生成する(S47)。
【0096】
なお、ホップアップウィンドウは一例であって、これに限定されず、例えば、時間または時刻の変更を要する「いますぐ注文」受取時間または「時間指定で注文」受取時刻がある場合には、その項目を強調表示してもよい。この場合、その時間帯は注文が込み入っているため、「いますぐ注文」受取時間または「時間指定で注文」受取時刻の変更が必要な旨を、メッセージ表示等させてもよい。
【0097】
図13は、本実施形態における「いますぐ注文」受取時間算出処理(S31、S39)の詳細なフローチャートを示す図である。注文管理サーバ12は、店舗IDに基づいて、受付条件DB33から、受取可能時間、提供最短時間、受注可能数、大量注文による待ち時間を取得する(S51)。注文管理サーバ12は、システム時刻(現在時刻)を取得する(S52)。
【0098】
注文管理サーバ12は、店舗IDに基づいて、注文管理DB34から、受取予定時刻が現在時刻から提供最短時間内に含まれる注文情報であって、受取未完了の注文情報の件数C1をカウントする(S53)。
【0099】
注文管理サーバ12は、受取未完了の注文件数C1が受注可能件数より小さいか否かを判定する(S54)。受取未完了の注文件数C1が受注可能件数より少ないと判定した場合(S54でYES)、注文管理サーバ12は、提供最短時間を「いますぐ注文」受取時間として設定する(S55)。
【0100】
受取未完了の注文件数C1が受注可能件数以上であると判定した場合(S54でNO)、注文管理サーバ12は、現在時刻に提供最短時間を加算した作業用受取時刻Tiを算出する(S56)。
【0101】
注文管理サーバ12は、待ち時間注文可能件数を算出する(S57)。待ち時間注文可能件数は、(受注可能件数/提供最短時間)×(大量注文による待ち時間/提供最短時間)により算出される。
【0102】
注文管理サーバ12は、作業用受取時刻Tiに「大量注文による待ち時間」を加算した作業用受取時刻Ti+1を算出する(S58)。注文管理サーバ12は、注文管理DB34から、受取予定時刻が作業用受取時刻Ti~Ti+1の間に含まれる注文情報であって、受取未完了の注文情報の件数C2をカウントする(S59)。
【0103】
注文管理サーバ12は、注文件数C2が待ち時間注文可能件数を超えているか否かを判定する(S60)。注文件数C2が待ち時間注文可能件数を超えている場合(S60でYES)、注文管理サーバ12は、変数iをインクリメントし(S61)、S58の処理へ戻る。
【0104】
注文件数C2が待ち時間注文可能件数以下になった場合(S60でNO)、注文管理サーバ12は、作業用受取時刻Ti+1を現在時刻からの時間に変換し、「いますぐ注文」受取時間として設定する(S62)。
【0105】
これにより、現在時刻から提供最短時間内でテイクアウト用商品の受け渡しが困難な場合には、「大量注文による待ち時間」を加算して、その時間内で受け渡しか可能を判定し、受け渡しが困難な場合には、さらに「大量注文による待ち時間」を加算して受け渡しが可能となる時間が見つかるまで同様の判断を繰り返す。これにより、受け渡しが可能となる直近の時間をユーザに提示することができる。
【0106】
図14は、本実施形態における「時間指定で注文」受取時刻算出処理(S32、S40)の詳細なフローチャートを示す図である。注文管理サーバ12は、例えば、注文管理サーバ12とユーザ端末15との間で形成されたセッションに基づいて、今回の「時間指定で注文」受取時刻算出処理がデフォルト表示用か否かを判定する(S71)。すなわち、注文管理サーバ12は、今回形成されたセッションにおいて初めて「時間指定で注文」受取時刻算出処理が実行された場合にはデフォルト表示用と判定する。
【0107】
デフォルト表示用であると判定された場合(S71でYES)、注文管理サーバ12は、直近に実行された「いますぐ注文」受取時間算出処理にて得られた「いますぐ注文」受取時間を取得する(S72)。
【0108】
注文管理サーバ12は、システム時刻(現在時刻)を取得する(S73)。注文管理サーバ12は、現在時刻に「いますぐ注文」受取時間を加え、さらに最短提供時間を加えたものを作業用受取時刻Tjに格納する(S74)。
【0109】
デフォルト表示用でないと判定された場合(S71でNO)、注文管理サーバ12は、受取時間設定画面91の指定時間入力欄96に設定されている時刻を作業用受取時刻Tjに格納する(S75)。
【0110】
注文管理サーバ12は、店舗IDに基づいて、注文管理DB34から、受取予定時刻が作業用受取時刻Tjから遡って提供最短時間内に含まれる注文情報であって、受取未完了の注文情報の件数C3をカウントする(S76)。
【0111】
注文管理サーバ12は、受取未完了の注文件数C3が受注可能件数より少ないか否かを判定する(S77)。受取未完了の注文件数C3が受注可能件数より少ないであると判定した場合(S77でYES)、注文管理サーバ12は、作業用受取時刻Tjを「時間指定で注文」受取時刻として設定する(S78)。
【0112】
受取未完了の注文件数C3が受注可能件数以上であると判定した場合(S77でNO)、注文管理サーバ12は、待ち時間注文可能件数を算出する(S79)。待ち時間注文可能件数は、(受注可能件数/提供最短時間)×(大量注文による待ち時間/提供最短時間)により算出される。
【0113】
注文管理サーバ12は、作業用受取時刻Tjに「大量注文による待ち時間」を加算した作業用受取時刻Tj+1を算出する(S80)。注文管理サーバ12は、注文管理DB34から、受取予定時刻が作業用受取時刻Tj~Tj+1の間に含まれる注文情報であって、受取未完了の注文情報の件数C4をカウントする(S81)。
【0114】
注文管理サーバ12は、注文件数C4が待ち時間注文可能件数を超えているか否かを判定する(S82)。注文件数C4が待ち時間注文可能件数を超えている場合(S82でYES)、注文管理サーバ12は、変数jをインクリメントし(S83)、S80の処理へ戻る。
【0115】
注文件数C4が待ち時間注文可能件数以下になった場合(S82でNO)、注文管理サーバ12は、作業用受取時刻Tj+1を「時間指定で注文」受取時刻として設定する(S84)。
【0116】
これにより、受取希望時刻にテイクアウト用商品の受け渡しが困難な場合には、「大量注文による待ち時間」を加算して、その時間内で受け渡しか可能を判定し、受け渡しが困難な場合には、さらに「大量注文による待ち時間」を加算して受け渡しが可能となる時間が見つかるまで同様の判断を繰り返す。これにより、受取希望時刻から、受け渡しが可能となる直近の時刻をユーザに提示することができる。
【0117】
図15は、本実施形態におけるプログラムを実行するコンピュータのハードウェア環境の構成ブロック図の一例である。コンピュータ111は、注文管理サーバ12であってもよいし、Webサーバ装置13であってもよいし、店舗端末14であってもよいし、ユーザ端末15であってもよい。コンピュータ111は、CPU112、ROM113、RAM114、記憶装置115、入力I/F116、出力I/F117、通信I/F118、読取装置119、バス120によって構成されている。
【0118】
ここで、CPUは、中央演算装置を示す。ROMは、リードオンリメモリを示す。RAMは、ランダムアクセスメモリを示す。I/Fは、インターフェースを示す。バス120には、CPU112、ROM113、RAM114、記憶装置115、入力I/F116、出力I/F117、通信I/F118、及び必要に応じて読取装置119が接続されていてもよい。
【0119】
CPU112は、記憶装置115から本実施形態に係るプログラムを読み出し、例えば注文管理サーバ12として機能する場合には、メニュー登録部22、受付条件設定部23、取得部24、表示制御部25、注文管理部26として当該プログラムを実行する。ROM113は、読み出し専用のメモリを示す。RAM114は、一時的に記憶するメモリである。
【0120】
記憶装置115は、大容量の情報を記憶する装置である。記憶装置115としては、ハードディスク、ソリッドステートドライブ(SSD)、フラッシュメモリカードなど様々な形式の記憶装置を使用することができる。記憶装置115には、本発明の実施形態に係るプログラムや、記憶部31に格納されている各種データが記憶されている。
【0121】
入力I/F116は、キーボード、マウス、電子カメラ、ウェブカメラ、マイク、スキャナ、センサ、タブレット、タッチパネル、情報読取装置等の入力装置と接続することが可能である。また、出力I/F117は、ディスプレイ、タッチパネル、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ等の出力装置と接続することが可能である。
【0122】
通信I/F118は、通信ネットワークと接続して他の装置と通信するためのポート等のインターフェースである。通信ネットワークは、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、専用線、有線、無線等の通信網であってよい。読取装置119は、可搬型記録媒体を読み出す装置である。
【0123】
上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、プログラム提供者側から通信ネットワークおよび通信I/F118を介して、例えば記憶装置115に格納されてもよい。また、上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、市販され、流通している可搬型記憶媒体に格納されていてもよい。この場合、この可搬型記憶媒体は読取装置119にセットされて、CPU112によってそのプログラムが読み出されて、実行されてもよい。可搬型記憶媒体としてはCD-ROM、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ICカード、USBメモリ装置、半導体メモリカードなど様々な形式の記憶媒体を使用することができる。このような記憶媒体に格納されたプログラムが読取装置119によって読み取られる。
【0124】
また、当該プログラムは、スタンドアローン型のコンピュータにインストールされてもよいし、クラウドコンピュータによりインストールされて機能のみをユーザに提供してもよい。
【0125】
本実施形態によれば、持ち帰り用商品の受取時の混雑状況を低減させることができる。なお、本実施形態では、商品として飲食物を取り扱ったが、これに限定されず、例えば、家電、ゲーム機、玩具、被服、靴等であってもよい。また、本実施形態では、リンク情報をその店舗のWebサイトに設けたが、これに限定されず、例えば、他社が運営する商品紹介サイトや商品販売サイト、商品予約サイト等にリンク情報を設けてもよい。また、本実施形態で示したフローチャートは実施形態の一例として示したものであり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、その内容に限定されない。
【0126】
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
【符号の説明】
【0127】
1 注文管理装置
2 格納部
3 調整部
4 表示制御部
5 端末装置
11 注文管理システム
12 注文管理装置
13 Webサーバ
14 店舗端末
15 ユーザ端末
16 通信ネットワーク
21 制御部
22 メニュー登録部
23 受付条件設定部
24 取得部
25 表示制御部
26 注文管理部
31 記憶部
32 メニュー管理DB
33 受付条件DB
34 注文管理DB
35 顧客管理DB
36 決済管理DB
41 表示制御部
42 リンク先遷移部
43 記憶部
44 Webサイト用データ
【手続補正書】
【提出日】2021-08-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置であって、
前記商品の注文と受取予定時間または受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部と、
前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合、受取予定時間または受取予定時刻が含まれる第n(n:整数)の時間帯に含まれる未処理の注文情報の件数に基づいて、前記商品の受取予定時間または受取予定時刻を調整する調整部と、
調整した前記受取予定時間または調整した前記受取予定時刻を前記端末装置の画面に表示させる表示制御部と、
を備え、
前記調整部は、注文した商品の受取予定時間または受取予定時刻が含まれる第nの時間帯に含まれる未処理の注文件数が第1閾値以上である場合、第nの時間帯の次の時間帯である第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定し、前記第n+1の時間帯に含まれる前記未処理の注文件数が前記第2閾値よりも少ない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記第n+1の時間帯の終わりの時刻までの時間を前記調整した受取予定時間として設定または前記第n+1の時間帯の終わりの時刻を前記調整した受取予定時刻として設定する
ことを特徴とする注文管理装置。
【請求項2】
前記調整部は、前記第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が前記第2閾値以上の場合、前記第n+1の時間帯の次の時間帯である第n+2の時間帯に含まれる未処理の注文件数が前記第2閾値よりも少ないか否かを判定し、第m(m≧n)の時間帯に含まれる前記未処理の注文件数が前記第2閾値よりも少ない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記第mの時間帯の終わりの時刻までの時間を前記調整した受取予定時間として設定または前記第mの時間帯の終わりの時刻を前記調整した受取予定時刻として設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の注文管理装置。
【請求項3】
前記格納部は、さらに、前記商品の注文を受けてから最短で提供できる最短提供時間と、前記最短提供時間に注文可能な件数または単位時間当たりに前記商品の提供が可能な件数と、を含む受付条件情報を格納し、
前記調整部は、前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合において、注文を受け付けた時刻から前記最短提供時間内に前記受取予定時刻が含まれる前記件数が前記最短提供時間に注文可能な件数以上である場合、前記受取予定時刻が前記最短提供時間の時間帯の次の所定時間帯に含まれる注文件数を計測し、前記注文件数が所定件数を超えているかを判定し、前記注文件数が前記所定件数を超えていない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記次の所定時間帯の終わりの時刻までの時間を前記調整した受取予定時間とする
ことを特徴とする請求項1または2に記載の注文管理装置。
【請求項4】
前記格納部は、さらに、前記商品の注文を受けてから最短で提供できる最短提供時間と、前記最短提供時間に注文可能な件数または単位時間当たりに前記商品の提供が可能な件数と、を含む受付条件情報を格納し、
前記調整部は、前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合において、前記ユーザにより指定された受取希望時刻から遡って前記最短提供時間内に前記受取予定時刻が含まれる前記件数が前記最短提供時間に注文可能な件数以上である場合、前記受取予定時刻が前記受取希望時刻の次の所定時間帯に含まれる注文件数を計測し、前記注文件数が所定件数を超えているかを判定し、前記注文件数が前記所定件数を超えていない場合、前記次の所定時間帯の終わりの時刻を前記調整した受取予定時刻とする
ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1項に記載の注文管理装置。
【請求項5】
ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置に、
前記端末装置から商品を指定する操作を受け付けた場合、前記商品の注文と受取予定時間または受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部に格納された前記注文情報のうち、前記受取予定時間または前記受取予定時刻が含まれる第n(n:整数)の時間帯に含まれる未処理の注文情報の件数に基づいて、前記商品の受取予定時間または受取予定時刻を調整し、
調整した前記受取予定時間または調整した前記受取予定時刻を前記端末装置の画面に表示させ、
前記受取予定時間または前記受取予定時刻の調整において、注文した前記商品の受取予定時間または受取予定時刻が含まれる第nの時間帯に含まれる未処理の注文件数が第1閾値以上である場合、第nの時間帯の次の時間帯である第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定し、前記第n+1の時間帯に含まれる前記未処理の注文件数が前記第2閾値よりも少ない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記第n+1の時間帯の終わりの時刻までの時間を前記調整した受取予定時間または前記第n+1の時間帯の終わりの時刻を前記調整した受取予定時刻として設定する
処理を実行させる注文管理プログラム。
【請求項6】
ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置が、
前記端末装置から商品を指定する操作を受け付けた場合、前記商品の注文と受取予定時間または受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部に格納された前記注文情報のうち、受取予定時間または受取予定時刻が含まれる第n(n:整数)の時間帯に含まれる未処理の前記注文情報の件数に基づいて、前記商品の受取予定時間または受取予定時刻を調整し、
調整した前記受取予定時間または調整した前記受取時刻を前記端末装置の画面に表示させ、
前記商品の受け取り時間または時刻の調整において、注文した前記商品の受取予定時間または受取予定時刻が含まれる第nの時間帯に含まれる未処理の注文件数が第1閾値以上である場合、第nの時間帯の次の時間帯である第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定し、前記第n+1の時間帯に含まれる前記未処理の注文件数が前記第2閾値よりも少ない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記第n+1の時間帯の終わりの時刻までの時間を前記調整した受取予定時間または前記第n+1の時間帯の終わりの時刻を前記調整した受取予定時刻として設定する
ことを特徴とする注文管理方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の一実施形態における、ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置は、前記商品の注文と受取予定時間または受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部と、前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合、受取予定時間または受取予定時刻が含まれる第n(n:整数)の時間帯に含まれる未処理の注文情報の件数に基づいて、前記商品の受取予定時間または受取予定時刻を調整する調整部と、調整した前記受取予定時間または調整した前記受取予定時刻を前記端末装置の画面に表示させる表示制御部と、を備え、前記調整部は、注文した商品の受取予定時間または受取予定時刻が含まれる第nの時間帯に含まれる未処理の注文件数が第1閾値以上である場合、第nの時間帯の次の時間帯である第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定し、前記第n+1の時間帯に含まれる前記未処理の注文件数が前記第2閾値よりも少ない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記第n+1の時間帯の終わりの時刻までの時間を前記調整した受取予定時間として設定または前記第n+1の時間帯の終わりの時刻を前記調整した受取予定時刻として設定することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
前記調整部は、前記第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が前記第2閾値以上の場合、前記第n+1の時間帯の次の時間帯である第n+2の時間帯に含まれる未処理の注文件数が前記第2閾値よりも少ないか否かを判定し、第m(m≧n)の時間帯に含まれる前記未処理の注文件数が前記第2閾値よりも少ない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記第mの時間帯の終わりの時刻までの時間を前記調整した受取予定時間として設定または前記第mの時間帯の終わりの時刻を前記調整した受取予定時刻として設定することを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
前記格納部は、さらに、前記商品の注文を受けてから最短で提供できる最短提供時間と、前記最短提供時間に注文可能な件数または単位時間当たりに前記商品の提供が可能な件数と、を含む受付条件情報を格納し、前記調整部は、前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合において、注文を受け付けた時刻から前記最短提供時間内に前記受取予定時刻が含まれる前記件数が前記最短提供時間に注文可能な件数以上である場合、前記受取予定時刻が前記最短提供時間の時間帯の次の所定時間帯に含まれる注文件数を計測し、前記注文件数が所定件数を超えているかを判定し、前記注文件数が前記所定件数を超えていない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記次の所定時間帯の終わりの時刻までの時間を前記調整した受取予定時間とすることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
前記格納部は、さらに、前記商品の注文を受けてから最短で提供できる最短提供時間と、前記最短提供時間に注文可能な件数または単位時間当たりに前記商品の提供が可能な件数と、を含む受付条件情報を格納し、前記調整部は、前記端末装置から前記商品を指定する操作を受け付けた場合において、前記ユーザにより指定された受取希望時刻から遡って前記最短提供時間内に前記受取予定時刻が含まれる前記件数が前記最短提供時間に注文可能な件数以上である場合、前記受取予定時刻が前記受取希望時刻の次の所定時間帯に含まれる注文件数を計測し、前記注文件数が所定件数を超えているかを判定し、前記注文件数が前記所定件数を超えていない場合、前記次の所定時間帯の終わりの時刻を前記調整した受取予定時刻とすることを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本発明の他の実施形態における注文管理プログラムは、ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置に、前記端末装置から商品を指定する操作を受け付けた場合、前記商品の注文と受取予定時間または受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部に格納された前記注文情報のうち、前記受取予定時間または前記受取予定時刻が含まれる第n(n:整数)の時間帯に含まれる未処理の注文情報の件数に基づいて、前記商品の受取予定時間または受取予定時刻を調整し、調整した前記受取予定時間または調整した前記受取予定時刻を前記端末装置の画面に表示させ、前記受取予定時間または前記受取予定時刻の調整において、注文した前記商品の受取予定時間または受取予定時刻が含まれる第nの時間帯に含まれる未処理の注文件数が第1閾値以上である場合、第nの時間帯の次の時間帯である第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定し、前記第n+1の時間帯に含まれる前記未処理の注文件数が前記第2閾値よりも少ない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記第n+1の時間帯の終わりの時刻までの時間を前記調整した受取予定時間または前記第n+1の時間帯の終わりの時刻を前記調整した受取予定時刻として設定する処理を実行させる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
本発明の他の実施形態における注文管理方法において、ユーザにより使用される端末装置と通信可能であって、持ち帰り用の商品の注文を管理する注文管理装置が、前記端末装置から商品を指定する操作を受け付けた場合、前記商品の注文と受取予定時間または受取予定時刻に関する注文情報を格納する格納部に格納された前記注文情報のうち、受取予定時間または受取予定時刻が含まれる第n(n:整数)の時間帯に含まれる未処理の前記注文情報の件数に基づいて、前記商品の受取予定時間または受取予定時刻を調整し、調整した前記受取予定時間または調整した前記受取時刻を前記端末装置の画面に表示させ、前記商品の受け取り時間または時刻の調整において、注文した前記商品の受取予定時間または受取予定時刻が含まれる第nの時間帯に含まれる未処理の注文件数が第1閾値以上である場合、第nの時間帯の次の時間帯である第n+1の時間帯に含まれる未処理の注文件数が第2閾値よりも少ないか否かを判定し、前記第n+1の時間帯に含まれる前記未処理の注文件数が前記第2閾値よりも少ない場合、前記注文を受け付けた時刻から前記第n+1の時間帯の終わりの時刻までの時間を前記調整した受取予定時間または前記第n+1の時間帯の終わりの時刻を前記調整した受取予定時刻として設定することを特徴とする。