(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022069380
(43)【公開日】2022-05-11
(54)【発明の名称】冷暖房装置を備えた多種目体育館
(51)【国際特許分類】
E04H 3/14 20060101AFI20220428BHJP
F24F 5/00 20060101ALI20220428BHJP
F24F 1/26 20110101ALI20220428BHJP
【FI】
E04H3/14 A
F24F5/00 K
F24F1/26
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021092140
(22)【出願日】2021-06-01
(31)【優先権主張番号】10-2020-0138571
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517226496
【氏名又は名称】チョ,ビョン ク
(71)【出願人】
【識別番号】518241609
【氏名又は名称】ジョン,ヨン ウク
(71)【出願人】
【識別番号】521010403
【氏名又は名称】キム,ボ ソプ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ビョン ク
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヨン ウク
(72)【発明者】
【氏名】キム,ボ ソプ
【テーマコード(参考)】
3L054
【Fターム(参考)】
3L054BC10
(57)【要約】
【課題】体育館を複数のセクターとセクターの間を区分する通路とに区分し、それぞれのセクターは相互互換の可能な運動種目の規格に合わせて隣接したコート間の互換が可能であって効率性が高い体育館を提供する。
【解決手段】1階の運動場は多様な運動種目のためのセクターと前記セクターの間を区分する通路とを含み、前記セクターはそれぞれの運動種目別に区画されたコート境界を有するコートを含み、前記それぞれのコートのコート境界は相互互換の可能な運動種目の規格に合わせて形成され、隣接したコート同士互換が可能であって体育館運営の効率性を高めることができ、前記セクターの一側に設けられた一つ以上の冷暖房ブースを含むことにより、各コートで運動するプレーヤーの休息を図ることができ、体育館の2階、3階及び4階の高さの内壁に1階を見ることができるカンチレバー部を含み、観覧席の代わりに、カフェー、簡易食堂、メディア室、ゲームセンター、棋院、ジョギングトラックなどの娯楽施設を含む冷暖房装置を備えた多種目体育館に関する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多様な運動種目のためのセクターと前記セクターの間を区分する通路とを含み、
前記セクターはそれぞれの運動種目別に区画されたコート境界を有するコートを含み、各コートのコート境界は相互互換が可能な運動種目の規格に合わせて形成され、隣接したコート同士の互換が可能であって体育館運営の効率性を高める、多種目体育館。
【請求項2】
前記コート境界は、長手方向境界と前記長手方向境界より短い短手方向境界とを含む、請求項1に記載の多種目体育館。
【請求項3】
前記コートの中で一側コートの長方向境界は他側コートの短手方向境界のおよそ整数倍に形成される、請求項2に記載の多種目体育館。
【請求項4】
前記コートは、前記長手方向境界に沿ってコートを区分するように設けられるポストをさらに含む、請求項3に記載の多種目体育館。
【請求項5】
前記ポストは、各コートのコート境界の頂点に形成される角点ポストと、各コートの長手方向境界に沿って他側コートの短手方向境界の整数倍になる地点ごとに形成される中間ポストとを含む、請求項4に記載の多種目体育館。
【請求項6】
前記一側コートの互いに対向する長手方向境界に設けられた中間ポストを互いに連結して一側コートを複数の下部コートに分割する区画手段をさらに含み、前記区画手段によって形成される複数の下部コートは他側コートの規格とほぼ一致する、請求項5に記載の多種目体育館。
【請求項7】
前記セクターの一側に設けられた一つ以上の冷暖房ブースを含み、各コートで運動するプレーヤーの休息を図る、請求項1に記載の多種目体育館。
【請求項8】
前記冷暖房ブースのダクトが前記ポストに沿って取り付けられることにより、運動競技を妨げないようにする、請求項7に記載の多種目体育館。
【請求項9】
前記冷暖房ブースの壁は透明な素材から構成され、内部で競技を観覧することができるようにする、請求項7に記載の多種目体育館。
【請求項10】
前記セクターが位置する空間を取り囲む壁体の内側にオーバーハングされる一つ以上のカンチレバー部を含み、前記カンチレバー部は前記セクターでの運動競技を妨げない程度の高さに設けられる、請求項7に記載の多種目体育館。
【請求項11】
前記カンチレバー部の一側カンチレバー部はジョギングトラックを含む、請求項10に記載の多種目体育館。
【請求項12】
前記カンチレバー部の一側カンチレバー部は、カフェー、簡易食堂、観覧施設、メディア映像施設、棋院、コンピュータ室、ゲームセンター及び仮想体験室の一つ以上を含み、家族が一緒にいることができるようにする、請求項10に記載の多種目体育館。
【請求項13】
前記ブースの壁の内側面又は外側面に透明度75%~85%の映像を表示する映像施設物をさらに含み、前記映像は競技中に監督の競技分析及び観戦の姿を表示するか又は実時間で監督が作戦を指示する姿を映像で表示することができ、また競技が中止したとき、映像施設物によって以前に録画された競技場を撮影した映像(以下、競技映像)を表示することができ、また実時間で補欠選手の映像視聴中継、及び競技場内で行われる競技のビデオ判定映像を表示する、請求項9に記載の多種目体育館。
【請求項14】
前記コートは、上面、下面、左側面及び右側面を含み、コート中央を区画するコート中央境界において、コート中央境界は、短手方向境界に平行になるように形成され、コートの上面に向かうように備えられる第1面と、コートの下面に向かうように備えられる第2面とを含み、
前記コートには、上から下に広がるロールスクリーンモジュールが、上面、下面、左側面、右側面、第1面及び第2面に少なくとも一つ以上備えられる、請求項9に記載の多種目体育館。
【請求項15】
前記ロールスクリーンモジュールは、必要に応じて、コーチの手本映像、コーチ及び監督の手本を見せながらの指示映像を高画質映像又は3D映像又はホログラム映像で具現して表示する、請求項14に記載の多種目体育館。
【請求項16】
前記ロールスクリーンモジュールは、一つ以上の角点ポスト又は/及び一つ以上の中間ポストにかかって固定される網(ネット)形態である、請求項15に記載の多種目体育館。
【請求項17】
前記ロールスクリーンモジュールはブースの壁の内側面又は外側面に備えられることができ、ホログラム映像を表示する場合、ブースの壁の内側面又は外側面にロールスクリーンモジュールが取り付けられる一つ以上のレールがさらに形成され、前記レールはブース中央を基準に互いに向き合うように水平状態に形成される、請求項15に記載の多種目体育館。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は冷暖房装置を備えた多種目体育館に関するもので、より詳しくは1階の運動場は多様な運動種目のためのセクターと前記セクターの間を区分する通路とを含み、前記セクターはそれぞれの運動種目別に区画されたコート境界を有するコートを含み、前記それぞれのコートのコート境界は相互互換の可能な運動種目の規格に合わせて形成され、隣接したコート同士互換が可能であって体育館運営の効率性を高めることができ、前記セクターの一側に設けられた一つ以上の冷暖房ブースを含むことにより、各コートで運動するプレーヤーの休息を図ることができ、体育館の2階、3階及び4階の高さの内壁に1階を見ることができるカンチレバー部を含み、観覧席の代わりに、カフェー、簡易食堂、メディア室、ゲームセンター、棋院、ジョギングトラックなどの娯楽施設を含む冷暖房装置を備えた多種目体育館に関するものである。
【背景技術】
【0002】
経済が発展するのに伴い、余暇時間が増え、健康に関心が高くなり、一般大衆もサッカー、バスケットボールなどの人気ある運動だけではなく多様なスポーツを楽しもうとする社会になったが、未だ関連施設が十分でなくて容易に接近することができない実情である。オリンピックやワールドカップを狙う巨大体育施設が存在するが、これは一般大衆のためのものではなく、さらに競技場の構造上、該当種目以外のスポーツを楽しむことは難しい。また、巨大体育施設は2階、3階及び4階に多くの観覧席を備えているから、大衆のための運動コートは不足するしかなく、一般人がこのような競技場で運動を楽しむことは負担になる。最近になって小中高校の各学校でも適度な運動が学習に役立つという研究結果により、放課後の多様な体育活動を勧奨するのに伴い学生の体育活動の需要も大きく増加する趨勢であるが、これを収容することができる体育施設は非常に足りない実情である。したがって、一般大衆や学生のための多目的総合体育施設の拡充が急を要する状況である。中学校や高等学校の体育館又は町内の住民センターなどにバドミントン場、バスケットボール場などを備えた場合がたびたびあるが、これも該当種目に合わせられたコートの限界のため、他の運動種目のために使うことは難しい。もしくは、
図1のように、バスケットボール場に設計されてもバスケットボール競技がないときにはそのバスケットボール場にバドミントンネットを設置して試合することもあるが、両種目のコートサイズ間の差のため、
図2のように、浪費される空間B1-B2が発生して空間活用の側面で非効率的である。したがって、種目間の共有が可能なコートの設計が切実に要求される。
【0003】
韓国は冬季の寒さと夏季の暑さのため野外で運動しにくい場合が多い。期間で見ると、韓国では寒さのため約4ヶ月(12月~3月)、暑さのため約4ヶ月(6月~9月)程度は室外運動に制約を受ける。1年の半分を超える期間が室外で運動したくても運動しにくい気候になるものである。
【0004】
また、最近になって黄砂、PM2.5などが年中随時発生しており、オゾン層の破壊による紫外線遮断の問題も深刻な状況である。このように、環境汚染がますます深刻になっている状況で、年寄り、子供、身体虚弱者など、運動がより必要な人々が野外活動を行うのにはむしろさらに悪い環境になっている。したがって、室内で運動することができる室内競技場が存在するが、室内体育活動のための空間が非常に不足しているため、足りない空間を互いに使用しようとすれば多様な葛藤が発生し、事件が発生する。したがって、室内で思いきり運動することができる多様な種目の体育館の拡充が非常に急を要する。そして、このような室内競技場は、快適な運動のために、夏季及び冬季にそれぞれ冷房及び暖房が要求される。しかし、室内競技場はその空間があまりにも広いため、これを全部冷暖房するためには莫大な電力が消耗される。体育館に人がいつもいっぱいになっているものでもないのに全体空間を冷暖房すればエネルギー効率の側面で浪費が激しいので、その解決方案の必要性が高くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前記のような問題点を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、体育館を複数のセクターとセクターの間を区分する通路とに区分し、それぞれのセクターは相互互換の可能な運動種目の規格に合わせて隣接したコート間の互換が可能であって効率性が高い体育館を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、長手方向境界と短手方向境界を区分して構成することにより、隣接したコートの間に互換性がある体育館を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、一側コートを他側コートの運動種目のための用途に使うとき、浪費される空間がないようにして効率性が高い体育館を提供することにある。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、前記コートを区分する装置であるポストを含むことにより、他の種目のためのコートに速かに変更可能な体育館を提供することにある。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、ポストを特定の位置に予め含むことにより、迅速で効率的なコート変更が可能な体育館を提供することにある。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、ポストを基準に一側コートを分割する区画手段を含むことにより、効率的なコート変更が可能な体育館を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、プレーヤーの休息のための冷暖房ブースを含むことにより、快適な休息を提供し、効率的なエネルギー運営が可能な体育館を提供することにある。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、冷暖房ブースのダクト配置を用いてセクター又はコートと通路を区分し、競技を妨げない体育館を提供することにある。
【0013】
本発明のさらに他の目的は、冷暖房ブースの壁を透明材で構成することにより、休息の際に競技を観覧することができる体育館を提供することにある。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、セクターの上階に多様な施設を含むことにより、ワールドカップ、オリンピックなどの競技観覧のためではない、一般市民のための体育館を提供することにある。
【0015】
本発明のさらに他の目的は、前記上階にジョギングのための施設を含むことにより、効率的な運用が可能な体育館を提供することにある。
【0016】
本発明のさらに他の目的は、前記上階に多様な娯楽施設などを含むことにより、利用者の便宜を図る体育館を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記目的を達成するために、本発明の一実施例によれば、多様な運動種目のためのセクターと前記セクターの間を区分する通路とを含み、前記セクターはそれぞれの運動種目別に区画されたコート境界を有するコートを含み、前記それぞれのコートのコート境界は相互互換の可能な運動種目の規格に合わせて形成され、隣接したコート同士互換が可能であって体育館運営の効率性を高める多種目体育館を提供する。
【0018】
本発明の実施例によれば、前記コート境界は、長手方向境界と前記長手方向境界より短い短手方向境界とを含むことができる。
【0019】
本発明の実施例によれば、前記コートの中で一側コートの長手方向境界は他側コートの短手方向境界のおよそ整数倍に形成されることができる。
【0020】
本発明の実施例によれば、前記コートは、前記長手方向境界に沿ってコートを区分するように設けられるポストをさらに含むことができる。
【0021】
本発明の実施例によれば、前記ポストは、各コートのコート境界の頂点に形成される角点ポストと、各コートの長手方向境界に沿って他側コートの短手方向境界の整数倍になる地点ごとに形成される中間ポストとを含むことができる。
【0022】
本発明の実施例によれば、前記一側コートの互いに対向する長手方向境界に設けられた中間ポストを互いに連結して一側コートを複数の下部コートに分割する区画手段をさらに含み、前記区画手段によって形成される複数の下部コートは他側コートの規格とほぼ一致することができる。
【0023】
本発明の実施例によれば、前記セクターの一側に設けられた一つ以上の冷暖房ブースを含み、各コートで運動するプレーヤーの休息を図ることができる。
【0024】
本発明の実施例によれば、前記冷暖房ブースのダクトが前記ポストに沿って取り付けられることにより、運動競技を妨げないようにすることができる。
【0025】
本発明の実施例によれば、前記冷暖房ブースの壁は透明な素材から構成され、内部で競技を観覧することができる。
【0026】
本発明の実施例によれば、前記セクターが位置する空間を取り囲む壁体の内側にオーバーハングされる一つ以上のカンチレバー部を含み、前記カンチレバー部は前記セクターでの運動競技を妨げない程度の高さに設けられることができる。
【0027】
本発明の実施例によれば、前記カンチレバー部の一側カンチレバー部はジョギングトラックを含むことができる。
【0028】
本発明の実施例によれば、前記カンチレバー部の一側カンチレバー部は、カフェー、簡易食堂又は映像施設を含むことができる。
【0029】
本発明の実施例によれば、前記ブースの壁の内側面又は外側面に透明度75%~85%の映像を表示する映像施設物をさらに含み、前記映像は競技中に監督の競技分析及び観戦の姿を表示するか又は実時間で監督が作戦を指示する姿を映像で表示することができ、また競技が中止したとき、映像施設物によって以前時点に録画された競技場を撮影した映像(以下、競技映像)を表示することができ、また実時間で補欠選手の映像視聴中継、及び競技場内で行われる競技のビデオ判定映像を表示することができる。
【0030】
本発明の実施例によれば、前記コートは、上面、下面、左側面及び右側面を含み、コート中央を区画するコート中央境界において、コート中央境界は、短手方向境界に平行になるように形成され、コートの上面に向かうように備えられる第1面と、コートの下面に向かうように備えられる第2面とを含み、前記コートには、上から下に広がるロールスクリーンモジュールが、上面、下面、左側面、右側面、第1面及び第2面に少なくとも一つ以上備えられることができる。
【0031】
本発明の実施例によれば、前記ロールスクリーンモジュールは、必要に応じて、コーチの手本映像、コーチ及び監督の手本を見せながらの指示映像を高画質映像又は3D映像又はホログラム映像で具現して表示することができる。
【0032】
本発明の実施例によれば、前記ロールスクリーンモジュールは、一つ以上の角点ポスト又は/及び一つ以上の中間ポストにかかって固定されることができる。
【0033】
本発明の実施例によれば、前記ロールスクリーンモジュールはブースの壁の内側面又は外側面に備えられることができ、ホログラム映像を表示する場合、ブースの壁の内側面又は外側面にロールスクリーンモジュールが取り付けられる一つ以上のレールがさらに形成され、前記レールはブース中央を基準に互いに向き合うように水平状態に形成されることができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明は前述した実施例と後述する構成、結合及び使用関係によって次のような効果を得ることができる。
【0035】
本発明は体育館を複数のセクターとセクターの間を区分する通路とに区分し、それぞれのセクターは相互互換の可能な運動種目の規格に合わせて隣接したコート間の互換が可能であり、体育館運営の効率性を高め、一般市民が多様な種目の運動競技を各状況に応じて楽しむことができる空間を提供する効果がある。
【0036】
本発明は長手方向境界と短手方向境界を区分して構成して隣接したコート間の互換性を提供し、使用者の状況による適切なコート確保が可能な効果を提供する。
【0037】
本発明は一側コートの長手方向境界を他側コートの短手方向境界の整数倍に構成することにより、他の運動種目のための用途に変更するときに浪費される空間がないようにし、空間活用性の側面で効率性を極大化する効果を図ることができる。
【0038】
本発明は前記コートを区分する装置であるポストを含むことにより、他の種目のためのコートに変更して使用者の意図に応じて多様に活用することができる効果を有する。
【0039】
本発明はポストを特定の位置に予め含むことにより、迅速で効率的なコートの変更が可能であり、使用者の便宜を助ける効果を有する。
【0040】
本発明はポストを基準に一側コートを分割する区画手段を含むことにより、隣接したコートの運動競技に妨げられずに競技に集中することができる効果を提供する。
【0041】
本発明はプレーヤーの休息のための冷暖房ブースを含むことにより、快適な休息を提供し、効率的なエネルギー運営が可能であってコスト及びエネルギー節減の効果がある。
【0042】
本発明は冷暖房ブースのダクト配置を用いてセクター又はコートと通路を区分して競技に邪魔になることを最小化する効果を図ることができる。
【0043】
本発明は前記冷暖房ブースの壁を透明な素材で構成することにより、プレーヤーの休息の際に競技を観覧することができる効果を有する。
【0044】
本発明はセクターの上階に多様な施設を含むことができるカンチレバー部を提供することにより、空間活用の効率を高め、体育館利用者である一般市民の便宜を高める効果がある。
【0045】
本発明は前記カンチレバー部の一側にジョギングが楽しむことができるジョギングトラックを含むことにより、空間活用の効率を最大化し、快適さを提供する効果がある。
【0046】
本発明は前記カンチレバー部の一側にカフェー、簡易食堂、映像施設などを含むことにより、利用者の楽な休息と観覧者の便宜を提供する効果を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図2】従来技術の一実施例による体育館の斜視図である。
【
図4】本発明による一側コートの拡大斜視図である。
【
図5】本発明による一側コートの区画された形態を示す斜視図である。
【
図7】本発明による冷暖房ブース及びそのダクトを示す斜視図である。
【
図9】本発明によるポスト及び区画装置を示す斜視図である。
【
図10】本発明の実施例によるブースの斜視図である。
【
図11】本発明の実施例による多種目体育館の斜視図である。
【
図12】本発明の他の実施例によるブースの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて説明する。図面に示した線の太さや構成要素の大きさなどは説明の明瞭性及び便宜のために誇張して図示されていることがあり得る。
【0049】
また、後述する用語は本発明での機能を考慮して定義された用語であり、これは使用者、運用者の意図又は慣例によって変わることができる。したがって、このような用語に対する定義はこの明細書全般にわたる内容に基づいて決められなければならないであろう。
【0050】
また、下記の実施例は本発明の権利範囲を限定するものではなく、本発明の請求範囲に提示された構成要素の例示的な事項に過ぎなく、本発明の明細書全般にわたる技術思想に含まれ、請求範囲の構成要素の均等物として置換可能な構成要素を含む実施例は本発明の権利範囲に含まれることができる。
【0051】
図1は従来技術による運動競技場を示す斜視図であり、バスケットボールコートB1が中央に位置し、2階71にはこれを取り囲む観衆席71aが形成されている。この競技場はバスケットボール専用に設計されたものであり、バスケットボール競技がない日に他の種目の運動を楽しむのには相応しくない。
図2のように、バスケットボール場の中央にネットを設置してバドミントンコートB2にして楽しむ場合がたまにあるが、両種目のコート間のサイズ差によって、図示のように浪費される空間(
図2の斜線部分、B1-B2)が発生するしかない。このように、当該種目以外の運動を楽しみたくても空間上の制約で容易に近付くことができない場合が頻繁である。
【0052】
図1のような大型競技のための体育館は、その上側に観覧席71bが複数備えられているが、一般市民のための体育館はこのような施設が不要であり、むしろ観覧席の存在が運動を楽しむのに邪魔になることがある。
【0053】
また、
図1のような運動競技場は室内冷暖房のために大容量エアコン51aを備える場合が多いが、競技場の大きさに対応するためには莫大な電力が要求される。競技場にいつも人がいっぱいになっているものでもないから、少数の人のみのために冷暖房をしたら大きなエネルギー浪費がもたされる。パッシブハウスやIOTによるエネルギー節減が可能であるが、初期費用が高く発生するから、いまだに適用しにくい実情である。セクターはそれぞれの運動種目別に区画されたコート境界を有し、前記それぞれのコートは相互互換の可能な運動種目の規格に合わせて形成される。
【0054】
また、本発明による多種目体育館は一つ以上のセクター1を含むことができ、これは第1セクター11、第2セクター12、・・・第nセクター1nで表現することができる(n≧1)。前記セクターは互いに一定距離離隔しており、その間に通路3を含み、この通路によってそれぞれのセクターに区分されることができる。そして、体育館の利用者はこの通路3を通して用いようとするコートを備えたセクター1まで便利に近付くことができる。このように複数のセクターを備えることにより、本発明による多種目体育館は最大数の運動種目のプレーが可能になり、一般市民の多様な運動に役立つ。
【0055】
前記セクター1の一つである第1セクター11を例として挙げれば、第1セクター11はその内部がそれぞれの運動種目別に区画されたコート境界を有するコート111、113、・・・11mを含むことができる(m≧1)。ここで、それぞれのコートのコート境界は相互互換の可能な運動種目の規格に合わせて形成され、隣接したコート同士互換が可能であり、体育館運営の効率性を高めることができる。
【0056】
ここで、前記一コート内で相互互換可能な運動種目は多数種があり得る。フットサルとテニスがコートのサイズが同一であって互換が可能であり、セパタクロー、バスケットボール及びバレーボールもコートのサイズがほぼ同一であって同じコートを共用することができる。バドミントンとピンポンもコートのサイズがほぼ同一であって互いに互換可能である。その他に、コートの規格がほぼ同一である種目も互換可能であるのは言うまでもない。
【0057】
このような互換可能なコートを単一セクター1内に隣接して配置すれば、種目が互いに異なる2種の競技(例えば、テニスとフットサルが可能)が隣接距離で同時間に進んでいるうち、必要に応じて一種目が他種目と同じ種目に転換されて同じ運動種目の2競技が隣接して同時に進むことができる。この場合、特定の種目の運動競技を観覧しようとする者が一席で複数の競技を観覧することができるので便利である。
【0058】
次に、
図4及び
図5に基づいて一つのコートを複数の小さなコートに分割する方法を説明する。前記コート111、113、・・・11mは長手方向境界11m1と前記長手方向境界11m1より短い短手方向境界11m3とを含み、全体的に長方形を有することができ、大部分の運動種目はコートの形状が正方形ではないので、相互互換性の側面で有利である効果を有する。
【0059】
詳細な説明のために、前記コート111、113、・・・11mの中で二つのコート111、113のみを例として挙げてみる。一側コート111は他側コート113より大きい面積を有することができる。この際、一側コート111の長手方向境界11m1は他側コート113の短手方向境界1133のおよそ整数倍に形成されることができる。この場合、一側コート111を複数の下部コート111aに分けることができる。この下部コート111aは他側コート113と面積及びサイズが同一になる。すなわち、大きな一側コート111を複数の他側コート113に分割してコートのサイズが違う運動種目をプレーすることができるようになる。
【0060】
さらに、その境界の長さが整数倍に形成されたから、一側コート111は隙間なしに複数の下部コート111aに分割されることができる。このように空間活用の側面で最大の効率を発揮する多種目体育館は、従来技術(
図1及び
図2)に比べて有利な効果を有する。このために、一側コート111の長手方向境界11m1の長さは他側コート113の短手方向境界1133の長さの整数倍になるように形成することが好ましい。これは
図4で確認することができる。
【0061】
図面に示した4等分の地点の他にも多様に分割して、コートの規格がおよそ整数倍になるどの種目にも適用することができる。すなわち、一側コート111の長手方向境界11m1が他側コート113の短手方向境界1133の整数倍になる構成であればどの種目であっても可能である。もしくは、各境界が互いに整数倍になるコートを有する種目にも適用することができるのは言うまでもない。
【0062】
例えば、前記一側コート111でプレー可能な運動種目は、バスケットボール、セパタクロー、テニス、フットサルなどがある。前記4種目はコートのサイズがほぼ同一であるからである。もしくは、一側コート111がバレーボールコートであれば、他側コート113でプレー可能な運動種目はバドミントン又はピンポンがある。バレーボールとバドミントンは1:2互換、バレーボールとピンポンは1:3互換が可能であるからである。
【0063】
前述した一側コート111と他側コート113の場合に限られるものではなく、多様な複数のコート111、113、・・・11m(m≧1)が同じ方式で適用及び分割されて効率的な空間運用が可能である。すなわち、一つのコート11x(1≦x≦m)をその長手方向境界11x1によって、他のコート11y(1≦y≦m)の短手方向境界11y3の整数倍になる地点を基準に複数の小さな下部コート11xaに分割することができる。ここで、下部コート11xaは前記他のコート11yとサイズ及び面積がほぼ一致してそのコート11yのための運動種目のプレーに用いられることができる。
【0064】
次に、
図5及び
図9を参照してコートの分割のためのポスト91及びその区画手段93について説明する。ここでも同様に、説明の便宜のために、前記複数のコート111、113、・・・11mの中で二つのコート111、113のみをその例として挙げて説明する。
【0065】
前記分割のために、一側コート111の長手方向境界11m1に沿って他側コート113の短手方向境界1133の整数倍の長さになる地点にポスト91を含むことができる。
【0066】
このポスト91は、一般的に運動競技の際に網(ネット)をかけることができる形態になることもできる。ポスト91を前記地点に固定しておくこともできる。この場合、運動競技に邪魔にならなく、複数の下部コート111aに分割するとき、毎度ポスト91の位置を計算して選定する煩わしい作業なしにも迅速で正確に区画して簡便にコートを再編することができるという利点がある。
【0067】
前記ポスト91は、一側コート111の角点に設けられる角点ポスト911と、長手方向境界上に設けられる中間ポスト913とに区分されることができる。角点ポスト911には区画手段93が締結されることで、一側コート111を隣接した一側コート又は通路3と区分する役割を果たす。これに比べ、中間ポスト913は、必要に応じて複数の下部コート111aに区画される場合にのみ区画手段93が締結されることにより、下部コート111a間の境界の役割を果たすようになる。
【0068】
前記ポスト91の一側に締結手段91aを含むことにより、前述した区画のための区画手段93が締結されることができる。この区画手段93は網から形成されたネットになることもでき、その他に空間を区画することができるその区画手段も可能である。
【0069】
次に、
図6及び
図7を参照して運動を楽しんでから休息を取ることができる冷暖房ブース5について説明する。
【0070】
前記セクター1の一側には冷暖房ブース5が含まれることができる。ここで、前記ブース5はセクター1ごとに一つ以上ずつ備えることが好ましく、セクター境界を基準に外部に設置することにより、競技を妨げないことが好ましい。このブース5は各コートで運動するプレーヤーの休息のための空間であり、室内体育館の全体を冷暖房していた従来技術に比べ、人々が集まる一定地域でのみ冷暖房装置51を稼動することにより、冷暖房効率を高めてエネルギー浪費を減らすことができ、これは経済的にも有利な効果がある。一定空間でのみ冷暖房を実施してエネルギーを節減し、休息を取るプレーヤーの快適な休息を図ることができる。
【0071】
室外機と連通するための冷暖房ダクト53は前記ポスト911、913上に各セクターの周囲に沿って設置して各セクターと通路3を区分する手段として活用し、運動競技に対する邪魔を最小化することもできる。ここで、前記ダクト3は少なくともヒトの身長を超える位置に設けることで、通路とセクターに出入りするときに邪魔にならないように構成することが好ましい。
【0072】
前記ブース5の内部の冷暖房装置51は、必要に応じて、冷房機511は上部に、暖房機513は下部に設置することができる。冷房機511から出た冷たい空気は下方に沈む性質を有し、暖房機513から出た熱い空気は上方に上昇しようとする性質を有するので、このような構成によって冷暖房の効率を高めることができる。
【0073】
また、ブース5のドアの上部にエアカーテン57を備えることにより、ドアが開く都度、冷暖房空気が外部に流出することを防止して冷暖房効率を極大化することができる。ブース5の壁55は透明な素材から形成することにより、休息中にも内部で他の競技を観覧することができるように構成することが好ましい。
【0074】
ここで、前記素材はガラス又はポリカーボネートであることができる。休息中にもっと快適な環境を提供するために、酸素供給器やフィトンチッド拡散器591、593を設置することができ、案内放送を聞くか音楽を鑑賞するために、スピーカー595と、映像を視聴することができる映像施設物とを設置して活用することができる。このような冷暖房ブース5の活用の際、体育館全体を冷暖房していた従来技術に比べ、少ない電力のみでも冷暖房が可能であってエネルギー効率が高い。一例として、具体的にどのくらいの電力節減が可能であるかを計算して見る。まず、本発明による体育館の体積のうち、一実施例を想定すれば、フットサル、セパタクロー、バスケットボール、バレーボール、テニス、バドミントン、ピンポン、ボウリング、スクリーンゴルフ、ゲートボール、ミニテニス、スカッシュ、野球投手及び打席、フィットネスジム、伝統遊び場などの15種目に対して種目別に1個乃至数個の場を作ると仮定すると、90m*94m=8,460m2の面積が必要である。ここで、体育館の高さを20mとすれば、総体積は(8,460m2)*20m=169,200m3になる。このうち、冷暖房ブース5の体積を計算するためにいくつのブース5が必要であるかを先に検討する。ブース5の高さを2.5mと仮定する。1階競技場にあるブースの体積は運動可能な総人数を基準に1人が占有するブースの面積で計算し、2階及び3階の休息空間は前記体育館の面積を基準にして階別に54個のブースが設置されると仮定して一つのブースの面積を基準に計算する。1階のブースの総面積は前記15種目で運動する人数は164人、1人当たり椅子に座るときの占有面積は1.5m*0.6mである。したがって、1階のブース体積は1.5*0.6*2.5*164=369m3になる。1階ブースのみ暖房する場合、全体空間を暖房する場合と比較すると、0.2%、すなわち500倍の暖房効果が発生する。
【0075】
2階及び3階のブース体積は108個*1.5*2.4*2.5=972m3になり、1階のブース体積と合わせれば1341m3になる。したがって1階、2階及び3階のブースの全体を暖房しても1%の少ない費用で暖房可能である。ところで、実質的には必要な区域のみ暖房が可能であるので、ずっと少ない費用がかかるというのは明らかである。
【0076】
また、体育館の4壁のガラス窓は、1階及び4階の場合、全ての窓を開閉して温度調節及び換気を行うことができ、2階及び3階の場合、1/2は開閉式、残りはガラス壁で構成して温度調節及び換気を行うことができる。
【0077】
次に、
図8の断面図及び
図3を参照してセクター1の上側に設けられるカンチレバー部について説明する。前記セクターが位置する空間を取り囲む壁体77の内側にオーバーハングされて1階のセクターを見ることができる一つ以上のカンチレバー部を含むことができる。前記カンチレバー部は前記セクター1での運動競技を妨げない程度の高さに取り付けられることが好ましい。
【0078】
前記カンチレバー部は、従来の体育館の2階及び3階に備えられた観覧椅子を除去し、その一側にジョギングトラックを含むことができる。従来の技術は、2階及び3階に観覧椅子が備えられていたが、一般市民のための体育館にはそのような多くの観覧席が不要であり、むしろこのためにコートの面積及び個数が減少し、所望の競技を楽しむことができない場合が多かった。
【0079】
しかし、本発明のように、観覧椅子を除去し、その代わりにジョギングトラックを含むことにより、ジョギングを楽しむ人は前記セクター1のコート111、113で競技を楽しむプレーヤーの邪魔をしたり邪魔を受けることなしに自由に運動することができる。さらに、上位階に存在するので、1階の競技を見下ろし、広い視野を確保したままで運動することができ、もっと快適なジョギング環境を提供することができる。
【0080】
もしくは、カンチレバー部の一側にカフェー711、簡易食堂(図示せず)、観覧施設(図示せず)、メディア映像施設(図示せず)、ゲームセンター(図示せず)、棋院(図示せず)、仮想体験室などの多様な娯楽施設を含むことができる。コートで運動を楽しんでから休み時間に飲料水を飲むかお腹を満たすために外部の売店に出ることがたびたびあるが、体育館内にこのような娯楽施設を備えることによって利用者の便宜を図ることができる。さらに、体育館に来る人々の全てが運動を楽しむことではなく、家族又は友達とともに訪問する場合も多いが、このような人々のための休息空間が既存には観覧席71bしかなくて非常に不便であった。仲間が観覧席に座って退屈に待つ場合、運動競技を楽しもうとするプレーヤーも楽な心で競技を楽しむことができなかったが、本発明のように家族が一緒に楽しむことができる多様な施設を有する多目的レポーツセンターによって解決することができる。このようなカンチレバー部によって体育館の制限された面積を最大に活用することができる。
【0081】
図10は本発明の実施例によるブースの斜視図である。
【0082】
図10に示すように、本発明の他の実施例によれば、前記ブースの壁の内側面又は外側面に透明度75%~85%の映像を表示する映像施設物80をさらに含み、前記映像施設物80は多様な状況で映像を確保して表示することができる。また、前記ブースの内側壁には、案内放送を聞くか音楽を鑑賞するためにスピーカー595をさらに備えることができる。
【0083】
映像施設物によって確保されて表示される前記映像は、競技中に監督の競技分析及び観戦の映像又は実時間で監督が作戦を指示する映像になることができる。
【0084】
また、競技が中止したとき、映像施設物を介して以前の時点に録画された競技場を撮影した映像(以下、競技映像)を表示することにより、以前時点の競技映像を分析して補完することができる。
【0085】
また、実時間で補欠選手の映像視聴中継、競技場内で行われる競技のビデオ判定映像を表示することができる。また、補欠選手は前記映像施設物によって競技映像を実時間でモニタリングすることができる。
【0086】
図11は本発明の実施例による多種目体育館の斜視図である。
【0087】
図11を参照すると、前記コートは、上面、下面、左側面及び右側面を含み、コートの中央を区画するコート中央境界において、コート中央境界は、短手方向境界に平行になるように形成され、コートの上面に向かう備えられる第1面と、コートの下面に向かうように備えられる第2面とを含む。また、前記コートには、上から下に広がるロールスクリーンモジュール90が上面、下面、左側面、右側面、第1面及び第2面に少なくとも一つ以上が備えられることができる。
【0088】
前記ロールスクリーンモジュールは、必要に応じて、示範コーチ映像、示範コーチ監督の指示映像を高画質映像又は3D映像又はホログラム映像で具現して表示する。
【0089】
実施例によれば、図示のように、前記ロールスクリーンモジュールはコートの分割のためのポスト91に取り付けられ、詳しくは一つ以上の角点ポスト911又は/及び一つ以上の中間ポスト913にかかって固定される。
【0090】
前述した構造によれば、観衆席の全面方向にロールスクリーンモジュールを備えて競技映像を実時間で表示することができ、必要に応じてポストに取り付けられたロールスクリーンモジュールの高さを上下方に調節及び固定することができる。ここで、ロールスクリーンの高さ調節方法は本発明を実施する者に通常的に広く知られた技術であるので、その詳細な説明を省略する。
【0091】
図12は本発明の他の実施例によるブースの斜視図である。
【0092】
図12を参照すると、前記ロールスクリーンモジュール90はブースの壁の内側面又は外側面に少なくとも一つ以上が備えられることができる。また、前記ブースの内側壁には、案内放送を聞くか音楽を鑑賞するためにスピーカー595をさらに備えることができる。ホログラム映像を表示する場合、ブースの壁の内側面又は外側面にロールスクリーンモジュールが取り付けられる一つ以上のレール91がさらに形成され、前記ロールスクリーンモジュールが取り付けられるそれぞれのレールはブースの中央を基準に互いに向き合うように水平状態に形成されることが最も好ましい。
【0093】
以上で本発明を具体的な実施例に基づいて詳細に説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明はこれに限定されなく、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有する者によってその変形や改良が可能であるというのは明らかである。
【0094】
本発明の単純な変形乃至変更はいずれも本発明の範疇に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は添付の特許請求範囲によって明確になるであろう。
【符号の説明】
【0095】
B1 従来の室内体育館のバスケットボール場
B2 従来の室内体育館のバドミントン場
51a 従来の室内体育館の冷暖房装置
71b 従来の室内体育館の2階観覧席
1 セクター
11 第1セクター
13 第2セクター
1n 第nセクター
111 一側コート
113 他側コート
11m m番目コート
3 通路
5 冷暖房ブース
51 冷暖房装置
53 冷暖房ダクト
55 ブース壁
71 カンチレバー部2階
711 カフェー
73 カンチレバー部3階
75 カンチレバー部4階
751 ジョギングトラック
80 映像施設物
90 ロールスクリーンモジュール
91 レール