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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022069692
(43)【公開日】2022-05-11
(54)【発明の名称】住宅仕様決定装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20220428BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022043746
(22)【出願日】2022-03-18
(62)【分割の表示】P 2020149696の分割
【原出願日】2020-09-07
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和1年9月20日にウェブサイト(https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/shohin/Lifegenic/simulation/index.html#/、及び、https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/shohin/Lifegenic/simulation/index.html#/lifestyle)で掲載
(71)【出願人】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山内 幸治
(72)【発明者】
【氏名】福田 映子
(72)【発明者】
【氏名】木口 正浩
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 文
(72)【発明者】
【氏名】芦沢 知樹
(72)【発明者】
【氏名】小林 高英
(57)【要約】
【課題】ユーザの負荷を軽減し、ユーザのライフスタイルを反映した住宅の仕様を容易に決定する。
【解決手段】サーバ装置100は、住宅の仕様を決定するサーバ装置100であって、複数個の質問QTの各々に対するユーザの回答に基づいて、前記ユーザのライフスタイルを推定する推定部112と、前記推定部の推定結果のみに基づいて、前記住宅の外観形状、外装部材の仕様、及び内装部材の仕様の少なくとも1つを決定する第1決定部113と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅の仕様を決定する住宅仕様決定装置であって、
複数個の質問の各々に対するユーザの回答に基づいて、前記ユーザのライフスタイルを推定する推定部と、
前記推定部の推定結果のみに基づいて、前記住宅の外観形状、外装部材の仕様、及び内装部材の仕様の少なくとも1つを決定する第1決定部と、
を備える住宅仕様決定装置。
【請求項2】
前記第1決定部は、前記ユーザのライフスタイルに基づいて、複数の形状候補の中から1つの形状候補を選択することによって、前記住宅の外観形状を決定する、請求項1に記載の住宅仕様決定装置。
【請求項3】
前記第1決定部は、前記ユーザのライフスタイルに基づいて、複数の外装候補の中から1つの外装候補を選択することによって、前記外装部材の仕様を決定する、請求項1又は2に記載の住宅仕様決定装置。
【請求項4】
前記第1決定部は、前記ユーザのライフスタイルに基づいて、複数の内装候補の中から1つの内装候補を選択することによって、前記内装部材の仕様を決定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の住宅仕様決定装置。
【請求項5】
前記推定部は、前記ユーザの回答に基づいて、予め設定された複数個のライフスタイル候補の中から、1つのライフスタイル候補を選択することによって、前記ユーザのライフスタイルを推定する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の住宅仕様決定装置。
【請求項6】
前記推定部は、ユーザが選択した1つの回答候補に対応する配点を集計することによって、複数個のライフスタイル候補の中から、1つのライフスタイル候補を選択して、ユーザのライフスタイルを推定する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の住宅仕様決定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅の仕様を決定する住宅仕様決定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅の仕様を決定する作業を効率化するための種々の技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の住宅仕様確定支援システムにおいて、サーバの処理手段を構成する部品カテゴリカード座標情報入力受付処理手段は、顧客の住宅図面における前記顧客の住宅を構成する部品の下位カテゴリの座標情報の端末装置からの入力を受け付けるものであり、前記部品カテゴリカード座標情報入力受付処理手段は、部品カテゴリカードプール領域にプールされた部品カテゴリカードをマウスのドラッグ操作で住宅図面の所定の位置に配置する処理を実行する部品カテゴリカード配置処理手段と、住宅図面に配置された部品カテゴリカードの座標情報を取得する処理を実行する部品カテゴリカード座標情報取得処理手段と、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-134511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の住宅仕様確定支援システムでは、顧客の要望に基づいて、住宅を構成する多数の部材の各々の仕様を決定する必要があるため、住宅の仕様を決定する作業を更に効率化する余地があった。
また、顧客等のユーザは、住宅を構成する多数の部材の各々について、材質、色、及び模様等を決定する必要があるため、煩雑であった。
本発明は、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザのライフスタイルを反映した住宅の仕様を容易に決定することが可能な住宅仕様決定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、住宅の仕様を決定する住宅仕様決定装置であって、複数個の質問の各々に対するユーザの回答に基づいて、前記ユーザのライフスタイルを推定する推定部と、前記推定部の推定結果のみに基づいて、前記住宅の外観形状、外装部材の仕様、及び内装部材の仕様の少なくとも1つを決定する第1決定部と、を備える。
【0006】
また、上記住宅仕様決定装置において、前記第1決定部は、前記ユーザのライフスタイルに基づいて、複数の形状候補の中から1つの形状候補を選択することによって、前記住宅の外観形状を決定してもよい。
【0007】
また、上記住宅仕様決定装置において、前記第1決定部は、前記ユーザのライフスタイルに基づいて、複数の外装候補の中から1つの外装候補を選択することによって、前記外装部材の仕様を決定してもよい。
【0008】
また、上記住宅仕様決定装置において、前記第1決定部は、前記ユーザのライフスタイルに基づいて、複数の内装候補の中から1つの内装候補を選択することによって、前記内装部材の仕様を決定してもよい。
【0009】
また、上記住宅仕様決定装置において、前記推定部は、前記ユーザの回答に基づいて、予め設定された複数個のライフスタイル候補の中から、1つのライフスタイル候補を選択することによって、前記ユーザのライフスタイルを推定してもよい。
【0010】
また、上記住宅仕様決定装置において、前記推定部は、ユーザが選択した1つの回答候補に対応する配点を集計することによって、複数個のライフスタイル候補の中から、1つのライフスタイル候補を選択して、ユーザのライフスタイルを推定してもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザのライフスタイルを反映した住宅の仕様を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態に係る住宅仕様決定システムの構成の一例を示す図である。
図2】サーバ装置、スマートフォン及びパーソナルコンピュータの構成の一例を示す図である。
図3】「衣服」に関する質問に対する回答の配点表の一例を示す図表である。
図4】「食事」に関する質問に対する回答の配点表の一例を示す図表である。
図5】「住居」に関する質問に対する回答の配点表の一例を示す図表である。
図6】(A)は、第1決定部が選択する形状候補の一例を示す図である。(B)は、第1決定部が選択する外装候補の一例を示す図である。(C)は、第1決定部が選択する内装候補の一例を示す図である。
図7】キッチン設備選択画面の一例を示す画面図である。
図8】間取選択画面の一例を示す画面図である。
図9】第1制御部の処理の一例を示すフローチャートである。
図10】第1制御部の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
【0014】
[1.住宅仕様決定システムの構成]
[1-1.住宅仕様決定システムの全体構成]
図1は、本実施形態に係る住宅仕様決定システム1の構成の一例を示す図である。
住宅仕様決定システム1は、サーバ装置100と、スマートフォン200と、パーソナルコンピュータ300と、を備える。
サーバ装置100は、ネットワークNWを介して、スマートフォン200と通信可能に構成される。また、サーバ装置100は、ネットワークNWを介して、パーソナルコンピュータ300と通信可能に構成される。
【0015】
本実施形態では、ネットワークNWは、例えば、インターネットである。ネットワークNWは、インターネットに限定されない。ネットワークNWは、サーバ装置100とスマートフォン200とを通信可能に接続し、サーバ装置100とパーソナルコンピュータ300とを通信可能に接続すればよい。ネットワークNWは、例えば、LAN(Local Area Network)でもよいし、WAN(Wide Area Network)でもよい。
【0016】
サーバ装置100は、スマートフォン200に対するユーザの操作に基づいて、住宅の仕様を決定する。具体的には、サーバ装置100は、スマートフォン200からの操作入力を示す情報を、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信、及びネットワークNWを介して受け付けて、住宅の仕様を決定する。
本実施形態では、「ユーザ」は、「顧客」を含む。「顧客」は、住宅を建設する会社、又は住宅の建設を請け負う会社等に対して、住宅を発注する者を示す。
サーバ装置100は、「住宅仕様決定装置」の一例に対応する。
サーバ装置100の具体的な構成については、後述にて図2を参照して詳細に説明する。
【0017】
本実施形態では、「住宅仕様決定装置」がサーバ装置100で構成される場合について説明するが、本発明はこれに限定されない。「住宅仕様決定装置」が、スマートフォン200、及びパーソナルコンピュータ300と通信可能であればよい。「住宅仕様決定装置」が、例えば、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等で構成されてもよい。
また、「住宅仕様決定装置」が、例えば、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等で構成され、「住宅仕様決定装置」が、ユーザからの指示を受け付けてもよい。この場合には、住宅仕様決定システム1は、スマートフォン200を備える必要はない。
【0018】
スマートフォン200は、ユーザからの操作を受け付けて、操作入力を示す情報を、ネットワークNWを介して、サーバ装置100に送信する。
本実施形態では、スマートフォン200は、第1スマートフォン200A、第2スマートフォン200B、及び第3スマートフォン200Cを含む。第1スマートフォン200A~第3スマートフォン200Cの各々は、互いに略同一の構成を有する。第1スマートフォン200Aは、第1ユーザによって所持され、第2スマートフォン200Bは、第2ユーザによって所持され、第3スマートフォン200Cは、第3ユーザによって所持される。第1ユーザ、第2ユーザ、及び第3ユーザは、互いに相違する。
以下の説明において、第1ユーザ~第3ユーザを区別しない場合には、第1ユーザ~第3ユーザの各々を、単にユーザと記載する場合がある。
【0019】
本実施形態では、スマートフォン200が、第1スマートフォン200A~第3スマートフォン200Cを含むが、本発明の実施形態はこれに限定されない。スマートフォン200が、複数のスマートフォンを含めばよい。
以下の説明において、第1スマートフォン200A~第3スマートフォン200Cを区別しない場合には、第1スマートフォン200A~第3スマートフォン200Cの各々をスマートフォン200と記載する場合がある。
スマートフォン200の具体的な構成については、後述にて図2を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、スマートフォン200がユーザからの操作を受け付ける場合について説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。タブレット端末装置やノートパソコン等がユーザからの操作を受け付けてもよい。
【0020】
パーソナルコンピュータ300は、サーバ装置100が決定した住宅の仕様を示す情報とユーザを示す情報とを対応付けて、ネットワークNWを介して、サーバ装置100から受信する。ユーザを示す情報は、ユーザの氏名を示す情報、ユーザの電話番号等の連絡先を示す情報、ユーザの住所を示す情報等を含む。
パーソナルコンピュータ300は、例えば、住宅を建設する会社の営業所に配置され、営業担当者によって操作される。営業担当者は、住宅の仕様を示す情報とユーザを示す情報とに基づいて、住宅の建設に関する契約をユーザと締結する等の作業を実施する。
【0021】
本実施形態では、パーソナルコンピュータ300は、第1パーソナルコンピュータ300A、第2パーソナルコンピュータ300B、及び第3パーソナルコンピュータ300Cを含む。第1パーソナルコンピュータ300A~第3パーソナルコンピュータ300Cの各々は、互いに略同一の構成を有する。第1パーソナルコンピュータ300Aは、第1営業担当者によって操作され、第2パーソナルコンピュータ300Bは、第2営業担当者によって操作され、第3パーソナルコンピュータ300Cは、第3営業担当者によって操作される。第1営業担当者は、第1営業所に勤務し、第2営業担当者は、第2営業所に勤務し、第3営業担当者は、第3営業所に勤務する。第1営業所~第3営業所は、互いに相違する場所に配置される。
【0022】
本実施形態では、パーソナルコンピュータ300が、第1パーソナルコンピュータ300A~第3パーソナルコンピュータ300Cを含むが、本発明の実施形態はこれに限定されない。パーソナルコンピュータ300が、複数のパーソナルコンピュータを含めばよい。例えば、パーソナルコンピュータ300が、住宅を建設する会社の各営業所に配置されてもよい。
以下の説明において、第1パーソナルコンピュータ300A~第3パーソナルコンピュータ300Cを区別しない場合には、第1パーソナルコンピュータ300A~第3パーソナルコンピュータ300Cの各々をパーソナルコンピュータ300と記載する場合がある。
【0023】
本実施形態では、パーソナルコンピュータ300が住宅の仕様を示す情報等をサーバ装置100から受信するが本発明の実施形態はこれに限定されない。表示部と制御部とを備える装置が、住宅の仕様を示す情報等をサーバ装置100から受信すればよい。例えば、タブレット端末、又はスマートフォンが、住宅の仕様を示す情報等をサーバ装置100から受信してもよい。
【0024】
[1-2.サーバ装置、スマートフォン、及びパーソナルコンピュータの構成]
図2は、サーバ装置100、スマートフォン200及びパーソナルコンピュータ300の構成の一例を示す図である。
図2に示すように、サーバ装置100は、第1制御部110を備える。第1制御部110は、サーバ装置100の各部の動作を制御する。
【0025】
第1制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro-Processing Unit)等の第1プロセッサー110Aと、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の第1メモリー110Bとを有する。第1メモリー110Bには、第1制御プログラム等のデータが格納されている。また、第1メモリー110Bは、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)のような記憶装置を備える。
第1プロセッサー110Aは、「コンピュータ」の一例に対応する。
【0026】
スマートフォン200は、ディスプレイ210、タッチセンサ220、及び第2制御部230を備える。
ディスプレイ210は、第2制御部230の制御に基づき各種画像を表示する。ディスプレイ210は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)で構成される。ディスプレイ210の画像表示面は、矩形状に構成される。本実施形態では、ディスプレイ210の画像表示面は、長方形状である。
【0027】
タッチセンサ220は、ユーザのタッチ操作を検出し、検出した操作を示すデータを第2制御部230に出力する。
タッチセンサ220は、ディスプレイ210と一体に形成される。具体的には、タッチセンサ220は、ディスプレイ210の画像表示面に形成される。本実施形態では、タッチセンサ220は、長方形状である。
ディスプレイ210とタッチセンサ220とは、いわゆるタッチパネルを構成する。
【0028】
第2制御部230は、スマートフォン200の各部の動作を制御する。
第2制御部230は、例えば、CPUやMPU等の第2プロセッサー230Aと、RAM、ROM等の第2メモリー230Bとを有する。第2メモリー230Bには、第2制御プログラム等のデータが格納されている。第2メモリー230Bが、HDDやSSDのような記憶装置を備えてもよい。
第2制御部230の第2プロセッサー230Aが第2制御プログラムを実行することによって、第2プロセッサー230Aは、スマートフォン200の各部の動作を制御する。
【0029】
第2制御部230は、サーバ装置100から送信された画像情報を受信して、画像情報に対応する画像をディスプレイ210に表示する。画像は、後述する図6(A)~図6(C)の各々に対応する画像と、図7及び図8に示す各画面に対応する画像と、を含む。
また、第2制御部230は、タッチセンサ220によってユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作を示す情報をサーバ装置100に送信する。
【0030】
パーソナルコンピュータ300は、ディスプレイ310、及び第3制御部320を備える。
ディスプレイ310は、第3制御部320の制御に基づき各種画像を表示する。ディスプレイ310は、例えばLCDで構成される。
【0031】
第3制御部320は、パーソナルコンピュータ300の各部の動作を制御する。
第3制御部320は、例えば、CPUやMPU等の第3プロセッサー320Aと、RAM、ROM等の第3メモリー320Bとを有する。第3メモリー320Bには、第3制御プログラム等のデータが格納されている。第3メモリー320Bが、HDDやSSDのような記憶装置を備えてもよい。
第3制御部320の第3プロセッサー320Aが、第3制御プログラムを実行することによって、第3プロセッサー320Aは、パーソナルコンピュータ300の各部の動作を制御する。
【0032】
第3制御部320は、サーバ装置100から送信された住宅の仕様を示す情報、及びユーザを示す情報を受信し、住宅の仕様を示す情報、及びユーザを示す情報の各々に対応する画像をディスプレイ310に表示する。
【0033】
[1-3.サーバ装置の機能構成]
図2に示すように、第1制御部110は、回答受付部111、推定部112、第1決定部113、設備候補決定部114、第2決定部115、サイズ決定部116、間取決定部117、算出部118、送信部119、配点記憶部121、候補記憶部122、及び結果記憶部123を備える。
具体的には、第1制御部110の第1プロセッサー110Aが第1制御プログラムを実行することによって、回答受付部111、推定部112、第1決定部113、設備候補決定部114、第2決定部115、サイズ決定部116、間取決定部117、算出部118、及び送信部119として機能する。また、第1制御部110の第1プロセッサー110Aが第1制御プログラムを実行することによって、第1メモリー110Bを、配点記憶部121、候補記憶部122、及び結果記憶部123として機能させる。
【0034】
配点記憶部121は、ユーザのライフスタイルLSを推定するための複数個の質問QTの各々に対する複数個の回答候補ANCの各々に対応付けて、複数個のライフスタイル候補LSCとの相関を示す配点PTを記憶する。
複数個の質問QT、複数個の回答候補ANC、複数個のライフスタイル候補LSC、及び配点PTについては、図3図5を参照して説明する。
【0035】
候補記憶部122は、住宅の外観形状を示す複数の形状候補SCを記憶する。
また、候補記憶部122は、複数の外装候補PCを記憶する。複数の外装候補PCの各々は、2つ以上の第1個数N1の外装部材の各々の仕様の組合せを示す。第1個数N1の外装部材は、外壁PW、窓WD、及びドアDRを含む。
また、候補記憶部122は、複数の内装候補JCを記憶する。複数の内装候補JCの各々は、2つ以上の第2個数N2の内装部材の仕様の組合せを示す。第2個数N2の内装部材は、床FL、クロスCL、及び建具FTを含む。
形状候補SC、外装候補PC、及び内装候補JCについては、図6を参照して説明する。
【0036】
また、候補記憶部122は、キッチン設備の仕様を示す複数のキッチン設備候補ECを記憶する。また、候補記憶部122は、洗面設備の仕様を示す複数の洗面設備候補を記憶する。また、候補記憶部122は、風呂設備の仕様を示す複数の風呂設備候補を記憶する。また、候補記憶部122は、トイレ設備の仕様を示す複数のトイレ設備候補を記憶する。
キッチン設備候補ECについては、図7を参照して説明する。
【0037】
また、候補記憶部122は、間口サイズ、奥行サイズ及びタイプの各々に対応付けて、複数の間取候補FCを記憶する。
間取候補FCについては、図8を参照して説明する。
候補記憶部122は、「形状候補記憶部」の一例に対応する。また、候補記憶部122は、「外装候補記憶部」の一例に対応する。また、候補記憶部122は、「内装候補記憶部」の一例に対応する。
【0038】
結果記憶部123は、第1決定部113、第2決定部115、サイズ決定部116、及び間取決定部117によって決定された住宅の仕様を示すデータを、ユーザを示す情報と対応付けて記憶する。
ユーザを示す情報は、第1制御部110によってスマートフォン200から取得される。
【0039】
回答受付部111は、スマートフォン200に対するユーザの操作に基づいて、予め設定された複数個の回答候補ANCの中から、1つの回答候補ANCの選択をユーザから受け付けることによって、ユーザの回答ANを決定する。
具体的には、回答受付部111は、まず、2つ以上の所定個数の質問QTのうちの1つの質問を選択する。そして、回答受付部111は、選択した1つの質問QTと、1つの質問QTに対応する複数個の回答候補ANCとを示す画像をスマートフォン200に送信し、表示させる。そして、複数個の回答候補ANCの中から1つの回答候補ANCを選択する操作をスマートフォン200が受け付け、選択された1つの回答候補ANCを示す情報をスマートフォン200から受信することによって、回答受付部111は、選択した1つの質問に対するユーザの回答ANを決定する。所定個数は、例えば54個である。
【0040】
上述の質問の選択からユーザの回答の決定までの処理を、回答受付部111は、ユーザの回答を決定した質問個数NQが閾値個数NQAになるまで繰り返す。閾値個数NQAが小さい程、ユーザの負担を軽減できる。閾値個数NQAが大きい程、ユーザのライフスタイルLSを適正に推定できる。閾値個数NQAは、例えば、5個~10個であることが好ましい。本実施形態では、閾値個数NQAは、例えば6個である。すなわち、ユーザは、6個の質問QTに対して回答する。6個の質問QTは、「複数個の質問」の一例に対応する。
後述にて図3図5を参照して説明するように、本実施形態では、所定個数は、54個(=18×3)であり、複数個の回答候補ANCは、2個の回答候補ANCである。すなわち、回答受付部111は、54個の質問QTの中から6個の質問QTを選択し、スマートフォン200を介して、6個の質問QTの各々に対するユーザの回答ANを決定する。
【0041】
推定部112は、複数個の質問QTの各々に対するユーザの回答ANに基づいて、ユーザのライフスタイルLSを推定する。
具体的には、推定部112は、予め設定された複数個のライフスタイル候補LSCの中から、1つのライフスタイル候補LSCを選択することによって、ユーザのライフスタイルLSを推定する。また、推定部112は、回答受付部111が決定したユーザの回答ANに基づいて、ユーザのライフスタイルLSを推定する。
複数個のライフスタイル候補LSCは、本実施形態では、4個のライフスタイル候補LSCである。
4個のライフスタイル候補LSCについては、図3図5を参照して説明する。
【0042】
更に具体的には、推定部112は、ユーザが選択した1つの回答候補ANCに対応する配点PTを集計することによって、複数個のライフスタイル候補LSCの中から、1つのライフスタイル候補LSCを選択して、ユーザのライフスタイルLSを推定する。
本実施形態では、回答受付部111が、6個の質問QTの各々に対するユーザの回答ANを決定するため、推定部112は、6個の質問QTの各々に対するユーザの回答ANを示す回答候補ANCに対応する配点PTを、4個のライフスタイル候補LSCの各々について集計する。
本実施形態において、ライフスタイルLSとは、ユーザの生活様式を示す。また、ライフスタイルLSとは、特に、趣味や交際などを含めた、ユーザの個性を表すような生き方を意味する。換言すれば、ライフスタイルLSとは、ユーザの趣向や好みを意味する。
【0043】
また、複数個のライフスタイル候補LSCの各々には優先順位が予め決定されている。推定部112は、配点PTを集計することによって1つのライフスタイル候補LSCを選択することができない場合に、優先順位に基づき、ユーザのライフスタイルLSを推定する。
「配点を集計することによって1つのライフスタイル候補LSCを選択することができない場合」とは、例えば、上位2つのライフスタイル候補LSCの配点PTの集計結果が同点であった場合を含む。
【0044】
第1決定部113は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、住宅の外観形状、住宅を構成する2つ以上の第1個数N1の外装部材の仕様、及び2つ以上の第2個数N2の内装部材の仕様、を決定する。
具体的には、第1決定部113は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、候補記憶部122に記憶された複数の形状候補SCの中から1つの形状候補SCを選択することによって、住宅の外観形状を決定する。
また、第1決定部113は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、候補記憶部122に記憶された複数の外装候補PCの中から1つの外装候補PCを選択することによって、第1個数N1の外装部材の仕様を決定する。
また、第1決定部113は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、候補記憶部122に記憶された複数の内装候補JCの中から1つの内装候補JCを選択することによって、第2個数N2の内装部材の仕様を決定する。
【0045】
このように、第1決定部113が、ユーザのライフスタイルLSに基づいて、住宅の外観形状、第1個数N1の外装部材の仕様、及び、第2個数N2の内装部材の仕様を決定するため、ユーザの要望を反映した住宅の仕様を容易に決定できる。
【0046】
なお、本実施形態では、第1決定部113が、ユーザのライフスタイルLSに基づいて、住宅の外観形状、第1個数N1の外装部材の仕様、及び、第2個数N2の内装部材の仕様を決定する場合について説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。第1決定部113が、ユーザのライフスタイルLSに基づいて、住宅の外観形状、第1個数N1の外装部材の仕様、及び、第2個数N2の内装部材の仕様のうち、少なくとも1つを決定すればよい。
【0047】
設備候補決定部114は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、キッチン設備、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備の各々の仕様を示す複数の設備候補を決定する。
具体的には、設備候補決定部114は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、キッチン設備の仕様を示す複数のキッチン設備候補ECを決定する。また、設備候補決定部114は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、風呂設備の仕様を示す複数の風呂設備候補を決定する。また、設備候補決定部114は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、洗面設備の仕様を示す複数の洗面設備候補を決定する。また、設備候補決定部114は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、トイレ設備の仕様を示す複数のトイレ設備候補を決定する。
なお、複数のキッチン設備候補EC、複数の風呂設備候補、複数の洗面設備候補、及び複数のトイレ設備候補は、ライフスタイルLSに対応付けて候補記憶部122に記憶される。
【0048】
続いて、キッチン設備、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備のうち、便宜上、キッチン設備について説明する。なお、設備候補決定部114は、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備の各々についても、キッチン設備と同様の処理を行う。
本実施形態では、設備候補決定部114は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、キッチン設備の仕様を示す4個のキッチン設備候補ECを決定する。すなわち、複数のキッチン設備候補ECにおける「複数」は、本実施形態では、4個である。4個のキッチン設備候補ECは、1個の主候補EC1と、3個のサブ候補EC2~EC4とで構成される。
主候補EC1は、住宅を建設する会社、又は住宅のデザイナー等の住宅を提供する者が、ユーザに対して、最も推奨する候補を示す。
3個のサブ候補EC2~EC4の各々は、住宅を提供する者が、ユーザに対して、主候補EC1の次に推奨する候補を示す。
本実施形態では、サブ候補が3個である場合について説明するが,サブ候補が1個でもよいし、2個でもよいし、4個以上でもよい。
【0049】
第2決定部115は、ユーザの指示に基づいて、複数の設備候補の中から1つの設備候補を選択することによって、キッチン設備、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備の各々の仕様を決定する。
本実施形態では、第2決定部115は、スマートフォン200を介して、ユーザの指示を受け付けて、ユーザの指示に基づいて、設備候補決定部114が決定した4個のキッチン設備候補ECの中から1個のキッチン設備候補ECを選択することによって、キッチン設備の仕様を決定する。
また、第2決定部115は、スマートフォン200を介して、ユーザの指示を受け付けて、ユーザの指示に基づいて、設備候補決定部114が決定した4個の風呂設備候補の中から1個の風呂設備候補を選択することによって、風呂設備の仕様を決定する。
また、第2決定部115は、スマートフォン200を介して、ユーザの指示を受け付けて、ユーザの指示に基づいて、設備候補決定部114が決定した4個の洗面設備候補の中から1個の洗面設備候補を選択することによって、洗面設備の仕様を決定する。
また、第2決定部115は、スマートフォン200を介して、ユーザの指示を受け付けて、ユーザの指示に基づいて、設備候補決定部114が決定した4個のトイレ設備候補の中から1個のトイレ設備候補を選択することによって、トイレ設備の仕様を決定する。
【0050】
このように、設備候補決定部114は、ユーザのライフスタイルLSに基づいて、キッチン設備の仕様を示す4個のキッチン設備候補ECを決定し、第2決定部115は、ユーザの指示に基づいて、設備候補決定部114が決定した4個のキッチン設備候補ECの中から1個のキッチン設備候補ECを選択することによって、キッチン設備の仕様を決定する。したがって、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映したキッチン設備の仕様を容易に決定できる。
同様にして、風呂設備の仕様、洗面設備の仕様、及びトイレ設備の仕様を決定する。したがって、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映した風呂設備の仕様、洗面設備の仕様、及びトイレ設備の仕様を容易に決定できる。
【0051】
サイズ決定部116は、スマートフォン200を介して、ユーザの指示を受け付けて、ユーザの指示に基づいて、住宅の間口及び奥行きを決定する。
サイズ決定部116の処理については、後述にて図8を参照して説明する。
【0052】
間取決定部117は、サイズ決定部116の決定結果に基づいて、住宅の間取りを決定する。具体的には、間取決定部117は、スマートフォン200を介して、ユーザの指示を受け付けて、ユーザの指示に基づいて、複数の間取候補FCの中から1つの間取候補FCを選択することによって、住宅の間取りを決定する。なお、複数の間取候補FCは、候補記憶部122に予め記憶される。
間取候補FC、及び間取決定部117の処理については、後述にて図8を参照して説明する。
【0053】
算出部118は、第1決定部113の決定結果、第2決定部115の決定結果、サイズ決定部116の決定結果、及び間取決定部117の決定結果に基づいて、住宅の価格を算出する。
【0054】
送信部119は、算出部118によって算出された住宅の価格を、スマートフォン200に送信し、スマートフォン200に住宅の価格を表示させる。
また、送信部119は、第1決定部113の決定結果と、第2決定部115の決定結果と、サイズ決定部116の決定結果と、及び間取決定部117の決定結果と、算出部1118によって算出された住宅の価格と、ユーザの識別情報とを対応付けて、パーソナルコンピュータ300へ送信し、パーソナルコンピュータ300に種々の情報を表示させる。
【0055】
[2.第1制御部の具体例]
[2-1.配点表について]
図3図5は、質問QTに対する回答ANの配点表TBの一例を示す図表である。質問QTは、「衣服」に関する質問QT1と、「食事」に関する質問QT2と、「住居」に関する質問QT3と、を含む。
【0056】
図3は、「衣服」に関する質問QT1に対する回答AN1の配点表TB1の一例を示す図表である。図3に示すように、配点表TB1には、左欄から順に、番号、分類CT1、質問QT1、回答候補ANC1、及び配点PT1が含まれる。配点記憶部121は、配点表TB1を示す情報を記憶する。
番号は、「衣服」に関する18個の質問QT1のうちの順番を示す。
分類CT1には、「衣服」と記載され、図3に示す質問QT1が、「衣服」に関する質問であることを示す。
質問QT1には、質問QT1の内容が記載される。例えば、番号が「1」の質問QT1は、「玄関で今日履く靴を選ぶポイントは?」である。また、例えば、番号が「2」の質問QT1は、「買った服やバッグは自分らしくアレンジする?しない?」である。
回答候補ANC1には、質問QT1に対する2つの回答候補ANC1が記載されている。例えば、番号が「1」の質問QT1に対する2つの回答候補ANC1は、「A:歩きやすくラク」と、「B:ファッションに合わせて」と、である。また、例えば、番号が「2」の質問QT1に対する2つの回答候補ANC1は、「A:する!」と「B:しない!」とである。
【0057】
配点PT1は、4つのライフスタイル候補LSCの各々に対応付けて設定される。4つのライフスタイル候補LSCは、第1ライフスタイル候補LSC1と、第2ライフスタイル候補LSC2と、第3ライフスタイル候補LSC3と、第4ライフスタイル候補LSC4と、で構成される。
第1ライフスタイル候補LSC1は、例えば、「自然さ」を重視するライフスタイルである。第2ライフスタイル候補LSC2は、例えば、「カッコよさ」を重視するライフスタイルである。第3ライフスタイル候補LSC3は、例えば、「かわいさ」を重視するライフスタイルである。第4ライフスタイル候補LSC4は、例えば、「自分らしさ」を重視するライフスタイルである。
【0058】
例えば、番号が「1」の質問QT1の回答ANとして、「A:歩きやすくラク」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第1ライフスタイル候補LSC1に「2点」を加算し、第4ライフスタイル候補LSC4に「1点」を加算し、第2ライフスタイル候補LSC2及び第3ライフスタイル候補LSC3の各々には、加算しない。
また、例えば、番号が「1」の質問QT1の回答ANとして、「B:ファッションに合わせて」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第2ライフスタイル候補LSC2及び第3ライフスタイル候補LSC3の各々に「1点」を加算し、第1ライフスタイル候補LSC1及び第4ライフスタイル候補LSC4の各々には加算しない。
【0059】
例えば、番号が「2」の質問QT1の回答ANとして、「A:する!」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第3ライフスタイル候補LSC3に「2点」を加算し、第2ライフスタイル候補LSC2に「1点」を加算し、第1ライフスタイル候補LSC1及び第4ライフスタイル候補LSC4の各々には、加算しない。
また、例えば、番号が「2」の質問QT1の回答ANとして、「B:しない!」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第4ライフスタイル候補LSC4に「2点」を加算し、第1ライフスタイル候補LSC1に「1点」を加算し、第2ライフスタイル候補LSC2及び第3ライフスタイル候補LSC3の各々には加算しない。
【0060】
なお、18個の質問QT1の各々に対する2つの回答候補ANC1の第1ライフスタイル候補LSC1に関する配点PT1の合計は、24点である。同様に、18個の質問QT1の各々に対する2つの回答候補ANC1の第2ライフスタイル候補LSC2に関する配点PT1の合計は、24点である。また、18個の質問QT1の各々に対する2つの回答候補ANC1の第3ライフスタイル候補LSC3に関する配点PT1の合計は、24点である。また、18個の質問QT1の各々に対する2つの回答候補ANC1の第4ライフスタイル候補LSC4に関する配点PT1の合計は、24点である。
このように、第1ライフスタイル候補LSC1~第4ライフスタイル候補LSC4の各々の間で、配点PT1が均等になるように設定される。
【0061】
図4は、「食事」に関する質問QT2に対する回答AN2の配点表TB2の一例を示す図表である。図4に示すように、配点表TB2には、左欄から順に、番号、分類CT2、質問QT2、回答候補ANC2、及び配点PT2が含まれる。配点記憶部121は、配点表TB2を示す情報を記憶する。
番号は、「食事」に関する18個の質問QT2のうちの順番を示す。
分類CT2には、「食事」と記載され、図4に示す質問QT2が、「食事」に関する質問であることを示す。
質問QT2には、質問QT2の内容が記載される。例えば、番号が「1」の質問QT2は、「友人とお茶するなら、どっちのシチュエーションが好き?」である。また、例えば、番号が「2」の質問QT2は、「お昼ご飯はどっちが多い?」である。
【0062】
回答候補ANC2には、質問QT2に対する2つの回答候補ANC2が記載されている。例えば、番号が「1」の質問QT2に対する2つの回答候補ANC2は、「A:手作りスイーツでおうちカフェ」と、「B:近所のコーヒースタンドで待ち合わせ」と、である。また、例えば、番号が「2」の質問QT2に対する2つの回答候補ANC2は、「A:外食」と「B:手作り」とである。
配点PT2は、4つのライフスタイル候補LSCの各々に対応付けて設定される。4つのライフスタイル候補LSCは、第1ライフスタイル候補LSC1と、第2ライフスタイル候補LSC2と、第3ライフスタイル候補LSC3と、第4ライフスタイル候補LSC4と、で構成される。
【0063】
例えば、番号が「1」の質問QT2の回答ANとして、「A:手作りスイーツでおうちカフェ」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第1ライフスタイル候補LSC1及び第3ライフスタイル候補LSC3の各々に、「1点」を加算し、第2ライフスタイル候補LSC2及び第4ライフスタイル候補LSC4の各々には、加算しない。
また、例えば、番号が「1」の質問QT1の回答ANとして、「B:近所のコーヒースタンドで待ち合わせ」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第2ライフスタイル候補LSC2及び第4ライフスタイル候補LSC4の各々に「1点」を加算し、第1ライフスタイル候補LSC1及び第3ライフスタイル候補LSC3の各々には、加算しない。
【0064】
例えば、番号が「2」の質問QT2の回答ANとして、「A:外食」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第2ライフスタイル候補LSC2に「2点」を加算し、第4ライフスタイル候補LSC4に「1点」を加算し、第1ライフスタイル候補LSC1及び第3ライフスタイル候補LSC3の各々には、加算しない。
また、例えば、番号が「2」の質問QT2の回答ANとして、「B:手作り」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第1ライフスタイル候補LSC1及び第3ライフスタイル候補LSC3の各々に「1点」を加算し、第2ライフスタイル候補LSC2及び第4ライフスタイル候補LSC4の各々には、加算しない。
【0065】
なお、18個の質問QT2の各々に対する2つの回答候補ANC2の第1ライフスタイル候補LSC1に関する配点PT2の合計は、24点である。同様に、18個の質問QT2の各々に対する2つの回答候補ANC2の第2ライフスタイル候補LSC2に関する配点PT2の合計は、24点である。また、18個の質問QT2の各々に対する2つの回答候補ANC2の第3ライフスタイル候補LSC3に関する配点PT2の合計は、24点である。また、18個の質問QT2の各々に対する2つの回答候補ANC2の第4ライフスタイル候補LSC4に関する配点PT2の合計は、24点である。
このように、第1ライフスタイル候補LSC1~第4ライフスタイル候補LSC4の各々の間で、配点PT2が均等になるように設定される。
【0066】
図5は、「住居」に関する質問QT3に対する回答AN3の配点表TB3の一例を示す図表である。図5に示すように、配点表TB3には、左欄から順に、番号、分類CT3、質問QT3、回答候補ANC3、及び配点PT3が含まれる。配点記憶部121は、配点表TB3を示す情報を記憶する。
番号は、「住居」に関する18個の質問QT3のうちの順番を示す。
分類CT3には、「住居」と記載され、図5に示す質問QT3が、「住居」に関する質問であることを示す。
質問QT3には、質問QT3の内容が記載される。例えば、番号が「1」の質問QT3は、「どんな場所に家を建てたい?」である。また、例えば、番号が「2」の質問QT3は、「お気に入りのモノを買うときは?」である。
【0067】
回答候補ANC3には、質問QT3に対する2つの回答候補ANC3が記載されている。例えば、番号が「1」の質問QT3に対する2つの回答候補ANC3は、「A:自然に囲まれた場所」と「B:利便性の良い都市部」とである。また、例えば、番号が「2」の質問QT3に対する2つの回答候補ANC3は、「A:コレクション癖がある」と「B:気に入った一点ものを買う」とである。
配点PT3は、4つのライフスタイル候補LSCの各々に対応付けて設定される。4つのライフスタイル候補LSCは、第1ライフスタイル候補LSC1と、第2ライフスタイル候補LSC2と、第3ライフスタイル候補LSC3と、第4ライフスタイル候補LSC4と、で構成される。
【0068】
例えば、番号が「1」の質問QT3の回答ANとして、「A:自然に囲まれた場所」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第1ライフスタイル候補LSC1に、「2点」を加算し、第4ライフスタイル候補LSC4に、「1点」を加算し、第2ライフスタイル候補LSC2及び第3ライフスタイル候補LSC3の各々には、加算しない。
また、例えば、番号が「1」の質問QT3の回答ANとして、「B:利便性の良い都市部」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第2ライフスタイル候補LSC2及び第3ライフスタイル候補LSC3の各々に「1点」を加算し、第1ライフスタイル候補LSC1及び第4ライフスタイル候補LSC4の各々には、加算しない。
【0069】
例えば、番号が「2」の質問QT3の回答ANとして、「A:コレクション癖がある」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第2ライフスタイル候補LSC2に「2点」を加算し、第1ライフスタイル候補LSC1に「1点」を加算し、第3ライフスタイル候補LSC3及び第4ライフスタイル候補LSC4の各々には、加算しない。
また、例えば、番号が「2」の質問QT3の回答ANとして、「B:気に入った一点ものを買う」がユーザによって選択された場合には、推定部112は、第4ライフスタイル候補LSC4に「2点」を加算し、第3ライフスタイル候補LSC3に「1点」を加算し、第1ライフスタイル候補LSC1及び第2ライフスタイル候補LSC2の各々には、加算しない。
【0070】
なお、18個の質問QT3の各々に対する2つの回答候補ANC3の第1ライフスタイル候補LSC1に関する配点PT3の合計は、24点である。同様に、18個の質問QT3の各々に対する2つの回答候補ANC3の第2ライフスタイル候補LSC2に関する配点PT3の合計は、24点である。また、18個の質問QT3の各々に対する2つの回答候補ANC3の第3ライフスタイル候補LSC3に関する配点PT3の合計は、24点である。また、18個の質問QT3の各々に対する2つの回答候補ANC3の第4ライフスタイル候補LSC4に関する配点PT3の合計は、24点である。
このように、第1ライフスタイル候補LSC1~第4ライフスタイル候補LSC4の各々の間で、配点PT3が均等になるように設定される。
【0071】
以下の説明では、分類CT1、分類CT2、及び分類CT3を互いに区別しない場合には、質問QTと記載する場合がある。また、質問QT1、質問QT2、及び質問QT3を互いに区別しない場合には、質問QTと記載する場合がある。また、回答候補ANC1、回答候補ANC2、及び回答候補ANC3を互いに区別しない場合には、回答候補ANCと記載する場合がある。また、配点PT1、配点PT2、及び配点PT3を互いに区別しない場合には、配点PTと記載する場合がある。また、配点表TB1、配点表TB2、及び配点表TB3を互いに区別しない場合には、配点表TBと記載する場合がある。
【0072】
図3図5を参照して説明したように、回答受付部111は、54個(=18個×3)の質問QTの中から6個の質問QTを、例えば、ランダムに選択する。そして、回答受付部111は、6個の質問QTの各々に対応する質問QTと、2つの回答候補ANCと、をスマートフォン200のディスプレイ210に表示させる。次に、回答受付部111は、2つの回答候補ANCの一方を選択するユーザの操作を受け付けて、ユーザの回答ANを決定する。
推定部112は、ユーザが選択した1つの回答候補ANCに対応する配点PTを集計することによって、4個のライフスタイル候補LSCの中から、1つのライフスタイル候補LSCを選択し、ユーザのライフスタイルLSを推定する。推定部112は、例えば、4個のライフスタイル候補LSCの中から、集計した配点PTが最も大きいライフスタイル候補LSCを選択し、選択したライフスタイル候補LSCをユーザのライフスタイルLSとして推定する。
【0073】
本実施形態では、回答受付部111は、54個の質問QTの中から6個の質問QTを、ランダムに選択するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。回答受付部111は、54個の質問QTの中から6個の質問QTを選択すればよい。
回答受付部111が、例えば、図3に示す「衣服」に関する18個の質問QT1から2個の質問QT1を選択し、図4に示す「食事」に関する18個の質問QT2から2個の質問QT1を選択し、図5に示す「住居」に関する18個の質問QT3から2個の質問QT1を選択してもよい。この場合には、回答受付部111は、「衣服」に関する質問QT1と、「食事」に関する質問QT2と、「住居」に関する質問QT3とをバランス良く選択できる。
【0074】
[2-2.外観形状、外装部材、及び内装部材について]
図6(A)~図6(C)では、推定部112が、例えば、第1ライフスタイル候補LSC1をユーザのライフスタイルLSと推定した場合について説明する。
図6(A)は、第1決定部113が選択する形状候補SCの一例を示す図である。図6(A)では、形状候補SCとして、第1形状候補SC1を第1決定部113が選択する場合について説明する。
図6(B)は、第1決定部113が選択する外装候補PCの一例を示す図である。図6(B)では、外装候補PCとして、第1外装候補PC1を第1決定部113が選択する場合について説明する。
図6(C)は、第1決定部113が選択する内装候補JCの一例を示す図である。図6(C)では、内装候補JCとして、第1内装候補JC1を第1決定部113が選択する場合について説明する。
第1形状候補SC1、第1外装候補PC1、及び第1内装候補JC1は、第1ライフスタイル候補LSC1に対応付けて候補記憶部122に予め記憶されている。
本実施形態では、図6(A)に示す第1形状候補表示部401、図6(B)に示す第1外装候補表示部421、図6(C)に示す及び第1内装候補表示部441は、例えば、スマートフォン200のディスプレイ210の1つの画面に表示される。
【0075】
図6(A)に示す第1形状候補表示部401は、第1決定部113の指示に従って、第2制御部230によってディスプレイ210に表示される。第1形状候補表示部401は、第1形状候補SC1を示す。
図6(A)に示すように、第1形状候補表示部401は、第1画像401Aと第2画像401Bと名称401Cとを含む。第1画像401Aは、第1方向から見た第1形状候補SC1の住宅の外観形状を示す画像である。本実施形態では、第1画像401Aは、玄関のドアDRを含む画像である。第2画像401Bは、第1方向と相違する第2方向から見た第1形状候補SC1の住宅の外観形状を示す画像である。第2方向は第1方向と略直交する。
名称401Cは、「AA」である。名称401Cは、第1形状候補SC1の住宅の外観形状のイメージを示す。
【0076】
このようにして、第1決定部113は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、複数の形状候補SCの中から1つの形状候補SCを選択することによって、住宅の外観形状を決定する。したがって、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映した住宅の外観形状を容易に決定できる。
また、第1決定部113が選択した外装候補PCを示す画像が、第2制御部230によってディスプレイ210に表示される。よって、ユーザは、選択された住宅の外観形状を容易に確認できる。したがって、ユーザの利便性を向上できる。
【0077】
なお、サーバ装置100の第1制御部110は、スマートフォン200を介して、ユーザからの指示を受け付けることによって、住宅の外観形状を変更可能に構成される。具体的には、ユーザは、候補記憶部122に記憶された複数の形状候補SCの中から1つの形状候補SCを選択することによって、住宅の外観形状を変更できる。
【0078】
図6(B)に示す第1外装候補表示部421は、第1決定部113の指示に従って、第2制御部230によってディスプレイ210に表示される。第1外装候補表示部421は、第1外装候補PC1を示す。
図6(B)に示すように、第1外装候補表示部421は、例えば、第1外壁PW1、第2外壁PW2、窓WD、ドアDR、バルコニーBL、及び飾りDCの各々を示す画像と、名称とを含む。第1外壁PW1、第2外壁PW2、窓WD、ドアDR、バルコニーBL、及び飾りDCは、第1個数N1の外装部材の一例に対応する。第1個数N1は、例えば、6個である。
【0079】
本実施形態では、外壁PWは、第1外壁PW1と第2外壁PW2とで構成される。
第1外壁PW1は、住宅を構成する主な外壁を示す。換言すれば、第1外壁PW1は、住宅の外壁PWの大半を構成する。第2外壁PW2は、住宅を構成する外壁PWの一部を構成する。換言すれば、第2外壁PW2は、住宅の外壁PWのうち、第1外壁PW1以外の外壁PWを示す。例えば、第2外壁PW2は、飾り、又はデザイン上の特徴として機能する外壁PWを示す。
ドアDRは、1階の玄関等に配置される。バルコニーBLは、例えば、住宅の2階部分に配置される。飾りDCは、例えば、2階の窓WDの下側に配置される。
名称は、外装部材の組み合わせのイメージを示す。
例えば、第1外装候補表示部421の示す第1外装候補PC1の名称421Aは、「AAA」である。
【0080】
このようにして、第1決定部113は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、複数の外装候補PCの中から1つの外装候補PCを選択することによって、第1個数N1の外装部材の仕様を決定する。したがって、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映した第1個数N1の外装部材の仕様を容易に決定できる。
また、第1決定部113が選択した外装候補PCを示す画像が、第2制御部230によってディスプレイ210に表示される。よって、ユーザは、選択された第1個数N1の外装部材を容易に確認できる。したがって、ユーザの利便性を向上できる。
【0081】
本実施形態では、第1個数N1が6個である場合について説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されない。第1個数N1が2個~5個のいずれかでも良いし、第1個数N1が7個以上であっても良い。第1個数N1の個数が少ない程、ユーザの選択が容易になる。第1個数N1の個数が多い程、外装の細部までユーザが確認できる。第1個数N1は、3個~10個が好ましい。
【0082】
なお、サーバ装置100の第1制御部110は、スマートフォン200を介して、ユーザからの指示を受け付けることによって、第1個数N1の外装部材を変更可能に構成される。具体的には、ユーザは、候補記憶部122に記憶された複数の外装候補PCの中から1つの外装候補PCを選択することによって、第1個数N1の外装部材を変更できる。
更に、サーバ装置100の第1制御部110は、スマートフォン200を介して、ユーザからの指示を受け付けることによって、第1個数N1の外装部材の各々を変更可能に構成される。
【0083】
図6(C)に示す第1内装候補表示部441は、第1決定部113の指示に従って、第2制御部230によってディスプレイ210に表示される。第1内装候補表示部441は、第1内装候補JC1を示す。
図6(C)に示すように、第1内装候補表示部441は、第1床FL1、第2床FL2、第3床FL3、第1クロスCL1、第2クロスCL2、第1ライトRL1、第2ライトRL2、及び建具FTの各々を示す画像と、名称とを含む。
第1床FL1、第2床FL2、第3床FL3、第1クロスCL1、第2クロスCL2、第1ライトRL1、第2ライトRL2、及び建具FTは、第2個数N2の内装部材の一例に対応する。第2個数N2は、例えば、8個である。
【0084】
住宅の床FLは、本実施形態では、第1床FL1と、第2床FL2と、第3床FL3とで構成される。
第1床FL1は、住宅を構成する主な床を示す。第1床FL1は、例えば、リビング、部屋等の床を示す。第2床FL2は、住宅の特定の場所の床を示す。第2床FL2は、例えば、キッチンの床を示す。第3床FL3は、住宅の他の特定の場所の床を示す。第3床FL3は、例えば、トイレの床を示す。
住宅のクロスCLは、本実施形態では、第1クロスCL1と、第2クロスCL2とで構成される。
第1クロスCL1は、住宅を構成する主なクロスを示す。第1クロスCL1は、例えば、リビング、部屋等のクロスを示す。第2クロスCL2は、住宅の特定の場所のクロスを示す。第2クロスCL2は、例えば、キッチン、及びトイレのクロスを示す。
住宅の内部に配置されるライトRLは、第1ライトRL1と、第2ライトRL2とで構成される。
第1ライトRL1は、住宅の内部に配置される主なライトを示す。第1ライトRL1は、例えば、リビング、部屋等の天井灯を示す。第2ライトRL2は、住宅の特定の場所に配置されるライトを示す。第2ライトRL2は、例えば、キッチン、及びトイレの天井灯と、廊下灯とを示す。
建具FTは、住宅の内部に配置されるドア、及び襖等を示す。
名称は、内装部材の組み合わせのイメージを示す。
第1内装候補表示部441の示す第1内装候補JC1の名称441Aは、「AAAA」である。
【0085】
このようにして、第1決定部113は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、複数の内装候補JCの中から1つの内装候補JCを選択することによって、第2個数N2の内装部材の仕様を決定する。したがって、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映した第2個数N2の内装部材の仕様を容易に決定できる。
また、第1決定部113が選択した内装候補JCを示す画像が、第2制御部230によってディスプレイ210に表示される。よって、ユーザは、選択された第2個数N2の内装部材を容易に確認できる。したがって、ユーザの利便性を向上できる。
【0086】
本実施形態では、第2個数N2が8個である場合について説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されない。第2個数N2が2個~7個のいずれかでも良いし、第2個数N2が9個以上であっても良い。第2個数N2の個数が少ない程、ユーザの確認が容易になる。第2個数N2の個数が多い程、内装の細部までユーザが確認できる。第2個数N2は、5個~30個が好ましい。
【0087】
また、本実施形態では、第1形状候補表示部401、第1外装候補表示部421、及び第1内装候補表示部441が、スマートフォン200のディスプレイ210の1つの画面に表示される場合について説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されない。第1形状候補表示部401、第1外装候補表示部421、及び第1内装候補表示部441の各々が、スマートフォン200のディスプレイ210の別々の画面に表示されてもよい。
【0088】
また、本実施形態では、第1内装候補表示部441が、第2個数N2の内装部材を並べた画像を含むが、本発明の実施形態はこれに限定されない。第1内装候補表示部441が、第2個数N2の内装部材の各々を、住宅の内部において内装部材が実際に配置される場所に配置した画像が表示されることが好ましい。この場合には、ユーザは、住宅の内部のイメージを更に明確に把握することができる。
【0089】
なお、サーバ装置100の第1制御部110は、スマートフォン200を介して、ユーザからの指示を受け付けることによって、第2個数N2の内装部材を変更可能に構成される。具体的には、ユーザは、候補記憶部122に記憶された複数の内装候補JCの中から1つの内装候補JCを選択することによって、第2個数N2の内装部材を変更できる。
更に、サーバ装置100の第1制御部110は、スマートフォン200を介して、ユーザからの指示を受け付けることによって、第2個数N2の外装部材の各々を変更可能に構成される。
【0090】
[2-3.キッチン設備選択画面について]
図7は、キッチン設備選択画面460の一例を示す画面図である。
キッチン設備選択画面460は、設備候補決定部114の指示に従って、第2制御部230によってディスプレイ210に表示される。
図7に示すように、キッチン設備選択画面460は、第1キッチン設備候補表示部461、第2キッチン設備候補表示部462、第3キッチン設備候補表示部463、第4キッチン設備候補表示部464、決定ボタン467、キャンセルボタン468、及び戻るボタン469を含む。
本実施形態では、設備選択画面の一例として、キッチン設備選択画面460について説明するが、図略の風呂設備選択画面、洗面設備選択画面、及びトイレ設備選択画面の各々もキッチン設備選択画面460と同様の構成を有する。
【0091】
第1キッチン設備候補表示部461~第4キッチン設備候補表示部464は、複数のキッチン設備候補に対応する。本実施形態では、複数のキッチン設備候補の「複数」は、4個を示す。
具体的には、第1キッチン設備候補表示部461は、第1設備候補EC1を示し、第2キッチン設備候補表示部462は、第2設備候補EC2を示す。また、第3キッチン設備候補表示部463は、第3設備候補EC3を示し、第4キッチン設備候補表示部464は、第4設備候補EC4を示す。
また、第1設備候補EC1は、1個の主候補EC1に対応し、第2設備候補EC2~第4設備候補EC4は、3個のサブ候補EC2~EC4に対応する。
設備候補ECは、キッチン設備としてのシステムキッチンを構成する複数の部材の各々の仕様の組合せを示す。システムキッチンを構成する部材は、シンクSK、コンロST、食器洗浄機DW、下部収納部SRD、及び上部収納棚SRUを含む。
【0092】
なお、第1設備候補EC1~第4設備候補EC4は、以下のようにして設備候補決定部114によって決定される。すなわち、設備候補決定部114は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、キッチン設備の仕様を示す複数のキッチン設備候補ECを決定する。
図3図5に示す4つのライフスタイル候補LSCの各々に対応付けて、4個の設備候補ECが候補記憶部122に予め記憶されている。そして、推定部112がユーザのライフスタイルLSとして推定したライフスタイル候補LSCに対応する4個の設備候補ECを、設備候補決定部114が候補記憶部122から読み出すことによって、設備候補決定部114は4個の設備候補ECを決定する。
【0093】
本実施形態では、複数の設備候補ECの「複数」が4個を示す場合について説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。複数の設備候補ECの「複数」が2個~3個のいずれかでも良い。また、複数の設備候補ECの「複数」が5個以上でも良い。複数の示す個数が少ない程、選択に要するユーザの手間を削減できる。複数の示す個数が多い程、ユーザが選択可能な設備候補ECのバリエーションを拡張できる。複数の設備候補ECの「複数」は、3個~20個が好ましい。
【0094】
第1キッチン設備候補表示部461~第4キッチン設備候補表示部464の各々は、シンクSK、コンロST、食器洗浄機DW、下部収納部SRD、及び上部収納棚SRUの各々を示す画像を含む。第1キッチン設備候補表示部461~第4キッチン設備候補表示部464の各々に示す画像は、「キッチン設備の仕様を示す画像」の一例に対応する。
シンクSK、コンロST、食器洗浄機DW、下部収納部SRD、及び上部収納棚SRUは、キッチン設備を構成する。
また、第1キッチン設備候補表示部461には、選択マークMKが表示されている。選択マークMKは、第1キッチン設備候補表示部461に対応する第1設備候補EC1が選択されていることを示す。
【0095】
決定ボタン467は、4個の設備候補ECの中から、選択された設備候補ECに決定する場合にユーザによってタッチされる。ユーザが決定ボタン467をタッチした場合に、第2決定部115は、選択された設備候補ECに対応するキッチン設備の仕様を決定する。
【0096】
キャンセルボタン468は、設備候補ECの選択をキャンセルする場合に、ユーザによってタッチされる。ユーザがキャンセルボタン468をタッチした場合に、第2決定部115は、選択された設備候補ECを非選択状態に戻し、選択された設備候補ECに対応する設備候補表示部に表示された選択マークMKを非表示にする。
【0097】
戻るボタン469は、キッチン設備選択画面460が表示されるよりも前に表示されていた画面に遷移する場合にユーザによってタッチされる。ユーザが戻るボタン469をタッチした場合に、第1制御部110は、スマートフォン200に表示する画面を、キッチン設備選択画面460が表示されるよりも前に表示されていた画面に遷移させる。
【0098】
このようにして、ユーザは、スマートフォン200のディスプレイ210に表示された第1キッチン設備候補表示部461~第4キッチン設備候補表示部464の中から1つの設備候補表示部を選択し、決定ボタン467をタッチすることによって、キッチン設備の仕様を決定できる。したがって、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映した住宅のキッチン設備の仕様を容易に決定できる。
【0099】
本実施形態では、設備がキッチン設備である場合について説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。設備が、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備のいずれかでもよい。
【0100】
なお、サーバ装置100の第1制御部110は、スマートフォン200を介して、ユーザからの指示を受け付けることによって、キッチン設備の仕様を変更可能に構成される。
具体的には、ユーザは、候補記憶部122に記憶された複数のキッチン設備候補ECの中から1つのキッチン設備候補ECを選択することによって、キッチン設備の仕様を変更できる。
同様に、ユーザは、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備の各々の仕様を変更できる。
【0101】
[2-4.間取選択画面について]
図8は、間取選択画面480の一例を示す画面図である。
間取選択画面480は、サイズ決定部116及び間取決定部117の指示に従って、第2制御部230によって、ディスプレイ210に表示される。
図8に示すように、間取選択画面480は、条件入力部490、第1間取候補表示部481、第2間取候補表示部482、第3間取候補表示部483、決定ボタン467、キャンセルボタン468、及び戻るボタン469を含む。
【0102】
条件入力部490は、玄関向き入力部491と、間口サイズ入力部492と、奥行サイズ入力部493と、タイプ入力部494と、を含む。
玄関向き入力部491には、ユーザが住宅の玄関の向きの選択入力を行う。具体的には、玄関向き入力部491は、玄関の東向きを示す東選択部491Aと、玄関の西向きを示す西選択部491Bと、玄関の南向きを示す南選択部491Cと、玄関の北向きを示す北選択部491Dと、を含む。ユーザは、東選択部491A~北選択部491Dのいずれかを選択することによって玄関の向きを入力する。
図8では、東選択部491AにチェックマークCM1が表示されている。チェックマークCM1は、東選択部491Aが選択されていることを示す。
【0103】
間口サイズ入力部492には、ユーザが住宅の間口サイズを入力する。具体的には、間口サイズ入力部492は、入力エリア492Aを含み、入力エリア492Aには、ユーザからの入力が可能に構成される。図8では、入力エリア492Aに、6.55mと表示され、間口サイズが6.55mであることを示す。
奥行サイズ入力部493には、ユーザが住宅の奥行サイズを入力する。具体的には、奥行サイズ入力部493は、入力エリア493Aを含み、入力エリア493Aには、ユーザからの入力が可能に構成される。図8では、入力エリア493Aに、8.37mと表示され、奥行サイズが8.37mであることを示す。
このようにして、サイズ決定部116によって、住宅の間口サイズ、及び住宅の奥行サイズが決定される。
【0104】
タイプ入力部494は、ユーザが住宅の間取りのタイプの選択入力を行う。具体的には、タイプ入力部494は、Aタイプ494A、Bタイプ494B、Cタイプ494Cと、を含む。Aタイプ494Aは、例えば、オーソドックスなタイプを示す。Bタイプ494Bは、例えば、現代的な間取りを有するタイプを示す。Cタイプ494Cは、例えば、個性的な間取りを有するタイプを示す。
図8では、Aタイプ494AにチェックマークCM2が表示されている。チェックマークCM2は、Aタイプ494Aが選択されていることを示す。
【0105】
第1間取候補表示部481~第3間取候補表示部483は、複数の間取候補FCに対応する。本実施形態では、複数の間取候補FCの「複数」は、3個を示す。
具体的には、第1間取候補表示部481は、第1間取候補FC1を示し、第2間取候補表示部482は、第2間取候補FC2を示し、第3間取候補表示部483は、第3間取候補FC3を示す。第1間取候補FC1~第3間取候補FC1は、複数の間取候補FCに対応する。
【0106】
なお、第1間取候補FC1~第3間取候補FC3は、以下のようにして間取決定部117によって決定される。すなわち、間口サイズ、奥行サイズ及びタイプの各々を示す情報に対応付けて、3個の間取候補FCが候補記憶部122に予め記憶されている。そして、間口サイズ、奥行サイズ及びタイプに対応する3個の間取候補FCを、間取決定部117が候補記憶部122から読み出すことによって、3個の間取候補FCを決定する。
【0107】
本実施形態では、複数の間取候補FCの「複数」が3個を示す場合について説明するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。複数の間取候補FCの「複数」が2個でも良い。また、複数の間取候補FCの「複数」が4個以上でも良い。複数の示す個数が少ない程、選択に要するユーザの手間を削減できる。複数の示す個数が多い程、ユーザが選択可能な間取候補FCのバリエーションを拡張できる。複数の間取候補FCの「複数」は、3個~20個が好ましい。
【0108】
第1間取候補表示部481~第3間取候補表示部483の各々は、間取りを示す画像を含む。第1間取候補表示部481~第3間取候補表示部483のうちの1つの間取候補表示部をユーザがタッチした場合に、間取決定部117は、タッチされた間取候補表示部に対応する間取候補FCを選択する。そして、間取決定部117は、選択された間取候補FCに対応する間取候補表示部に選択マークMKを表示する。
【0109】
決定ボタン487は、3個の間取候補FCの中から、選択された間取候補FCに決定する場合にユーザによってタッチされる。ユーザが決定ボタン487をタッチした場合に、間取決定部117は、選択された間取候補FCに対応する間取りに決定する。
また、ユーザが決定ボタン487をタッチした場合に、サイズ決定部116は、間口サイズ入力部492に入力された間口サイズに決定し、奥行サイズ入力部493に入力された奥行サイズに決定する。
【0110】
キャンセルボタン488は、間取候補FCの選択をキャンセルする場合に、ユーザによってタッチされる。ユーザがキャンセルボタン488をタッチした場合に、間取決定部117は、選択された間取候補FCを非選択状態に戻し、選択された間取候補FCに対応する間取候補表示部に表示された選択マークMKを非表示にする。
【0111】
戻るボタン489は、間取選択画面480が表示されるよりも前に表示されていた画面、例えば、キッチン設備選択画面460に遷移する場合にユーザによってタッチされる。ユーザが戻るボタン489をタッチした場合に、第1制御部110は、スマートフォン200に表示する画面を、間取選択画面480が表示されるよりも前に表示されていた画面、例えば、キッチン設備選択画面460に遷移させる。
【0112】
このようにして、ユーザは、スマートフォン200のディスプレイ210に表示された第1間取候補表示部481~第3間取候補表示部483の中から1つの間取候補表示部を選択し、決定ボタン487をタッチすることによって、間取りを決定できる。したがって、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映した住宅の間取りを容易に決定できる。
【0113】
本実施形態では、間取決定部117が、間取選択画面480を用いて住宅の1階の間取りを決定する場合について説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されない。間取決定部117が、間取選択画面480を用いて住宅の1階の間取りと2階の間取りとを決定してもよい。この場合には、第1間取候補表示部481~第3間取候補表示部483の各々には、1階の間取りを示す画像と、2階の間取りを示す画像とが表示される。
【0114】
なお、サーバ装置100の第1制御部110は、スマートフォン200を介して、ユーザからの指示を受け付けることによって、玄関の向き、間口サイズ、奥行サイズ、タイプ、及び間取りを変更可能に構成される。
ユーザは、例えば、候補記憶部122に、間口サイズ、奥行サイズ及びタイプの各々に対応付けて記憶された複数の間取候補FCの中から1つの間取候補FCを選択することによって、間取りを変更できる。
【0115】
[3.第1制御部の処理]
図9及び図10は、第1制御部110の処理の一例を示すフローチャートである。
なお、本実施形態では、第1制御部110は、図9及び図10に示す処理を実行する前に、スマートフォン200に対するユーザの操作によって、スマートフォン200はサーバ装置100と通信可能に接続され、サーバ装置100の第1制御部110は、ユーザを示す情報を、スマートフォン200を介して、予め取得している。
図9に示すように、まず、ステップS101において、回答受付部111は、54個の質問QTの中から1つの質問QTを選択する。そして、回答受付部111は、選択した1つの質問QTと、1つの質問QTに対応する2個の回答候補ANCと、をスマートフォン200のディスプレイ210に表示させる。
次に、ステップS103において、回答受付部111は、表示された2個の回答候補ANCのうちの一方を選択する回答ANの入力を、ユーザから受け付けたか否かを判定する。
回答ANの入力を受け付けていないと回答受付部111が判定した場合(ステップS103;NO)には、処理が待機状態になる。回答ANの入力を受け付けたと回答受付部111が判定した場合(ステップS103;YES)には、処理がステップS105へ進む。
そして、ステップS105において、回答受付部111は、ユーザの回答を受け付けた質問個数NQが閾値個数NQA以上であるか否かを判定する。閾値個数NQAは、例えば、6個である。
質問個数NQが閾値個数NQA以上ではないと回答受付部111が判定した場合(ステップS105;NO)には、処理がステップS101に戻る。質問個数NQが閾値個数NQA以上であると回答受付部111が判定した場合(ステップS105;YES)には、処理がステップS107に進む。
【0116】
次に、ステップS107において、推定部112は、ユーザが選択した回答候補ANCに対応する配点PTを集計することによって、4個のライフスタイル候補LSCの中から、1つのライフスタイル候補LSCを選択して、ユーザのライフスタイルLSを推定する。また、推定部112は、推定したライフスタイルLSを示す画像を、スマートフォン200のディスプレイ210に表示する。
次に、ステップS109において、第1決定部113は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、住宅の外観形状、第1個数N1の外装部材の仕様、及び第2個数N2の内装部材の仕様、を決定する。また、第1決定部113は、図6を参照して説明したように、決定した、住宅の外観形状、第1個数N1の外装部材の仕様、及び第2個数N2の内装部材の仕様の各々を示す画像を、スマートフォン200のディスプレイ210に表示する。
次に、ステップS111において、設備候補決定部114は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、キッチン設備の仕様を示す複数の(本実施形態では、4個の)キッチン設備候補ECを決定する。
次に、ステップS113において、第2決定部115は、図7に示すキッチン設備選択画面460をスマートフォン200のディスプレイ210に表示する。
次に、ステップS115において、第2決定部115は、図7に示す決定ボタン467のタッチ操作を受け付けることによって、キッチン設備の仕様を決定したか否かを判定する。
キッチン設備の仕様を決定していないと第2決定部115が判定した場合(ステップS115;NO)には、処理がステップS113に戻る。キッチン設備の仕様を決定したと第2決定部115が判定した場合(ステップS115;YES)には、処理がステップS117に進む。
そして、ステップS117において、設備候補決定部114は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、風呂設備の仕様を示す複数の(本実施形態では、4個の)風呂設備候補を決定する。
次に、ステップS119において、第2決定部115は、図略の風呂設備選択画面をスマートフォン200のディスプレイ210に表示する。
次に、ステップS121において、第2決定部115は、図略の決定ボタンのタッチ操作を受け付けることによって、風呂設備の仕様を決定したか否かを判定する。
風呂設備の仕様を決定していないと第2決定部115が判定した場合(ステップS121;NO)には、処理がステップS119に戻る。風呂設備の仕様を決定したと第2決定部115が判定した場合(ステップS121;YES)には、処理が図10に示すステップS123に進む。
【0117】
そして、図10に示すように、ステップS123において、設備候補決定部114は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、洗面設備の仕様を示す複数の(本実施形態では、4個の)洗面設備候補を決定する。
次に、ステップS125において、第2決定部115は、図略の洗面設備選択画面をスマートフォン200のディスプレイ210に表示する。
次に、ステップS127において、第2決定部115は、図略の決定ボタンのタッチ操作を受け付けることによって、洗面設備の仕様を決定したか否かを判定する。
洗面設備の仕様を決定していないと第2決定部115が判定した場合(ステップS127;NO)には、処理がステップS125に戻る。洗面設備の仕様を決定したと第2決定部115が判定した場合(ステップS127;YES)には、処理がステップS129に進む。
そして、ステップS129において、設備候補決定部114は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、トイレ設備の仕様を示す複数の(本実施形態では、4個の)トイレ設備候補を決定する。
次に、ステップS131において、第2決定部115は、図略のトイレ設備選択画面をスマートフォン200のディスプレイ210に表示する。
次に、ステップS133において、第2決定部115は、図略の決定ボタンのタッチ操作を受け付けることによって、トイレ設備の仕様を決定したか否かを判定する。
トイレ設備の仕様を決定していないと第2決定部115が判定した場合(ステップS133;NO)には、処理がステップS131に戻る。トイレ設備の仕様を決定したと第2決定部115が判定した場合(ステップS133;YES)には、処理がステップS135に進む。
【0118】
そして、ステップS135において、間取決定部117は、図8に示す間取選択画面480をスマートフォン200のディスプレイ210に表示する。
次に、ステップS137において、間取決定部117は、間取選択画面480に表示された決定ボタン487のタッチ操作を受け付けることによって、住宅の間取りを決定したか否かを判定する。
住宅の間取りを決定していないと間取決定部117が判定した場合(ステップS137;NO)には、処理がステップS135に戻る。住宅の間取りを決定したと間取決定部117が判定した場合(ステップS137;YES)には、処理がステップS139に進む。
そして、ステップS139において、算出部118は、第1決定部113の決定結果、第2決定部115の決定結果、サイズ決定部116の決定結果、及び間取決定部117の決定結果に基づいて、住宅の価格を算出する。
次に、ステップS141において、送信部119は、算出部118が算出した住宅の価格をスマートフォン200に送信し、スマートフォン200に住宅の価格を表示させ、その後、処理が終了する。
【0119】
ステップS107は、「推定ステップ」の一例に対応する。ステップS109は、「決定ステップ」の一例に対応する。
【0120】
このようにして、算出部118が、第1決定部113の決定結果、第2決定部115の決定結果、サイズ決定部116の決定結果、及び間取決定部117の決定結果に基づいて、住宅の価格を算出するため、適正な価格を算出できる。
また、送信部119が、算出部118が算出した住宅の価格をスマートフォン200に送信し、スマートフォン200に住宅の価格を表示させるため、ユーザは、住宅の価格を容易に確認できる。したがって、ユーザの利便性を向上できる。
【0121】
また、設備候補決定部114は、ユーザのライフスタイルLSに基づいて、4個のキッチン設備候補ECを決定し、ユーザは、4個のキッチン設備候補ECの中から1個のキッチン設備候補ECを選択することによってキッチン設備の仕様を決定する。風呂設備候補、洗面設備候補、及びトイレ設備候補も同様にして決定する。このようにして、ユーザは、4個の候補から1個の候補を選択することができるため、ユーザの好みに合った設備仕様を決定できる。その結果、ユーザの利便性を向上できる。なお、ユーザは、キッチン設備、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備については、日常生活において、目にする機会が多く、ユーザ自身が選択基準をもっているため、困難なく4個の候補から1個の候補を選択できると想定できる。
また、第1決定部113は、ユーザのライフスタイルLSに基づいて、住宅の外観形状、第1個数N1の外装部材の仕様、及び第2個数N2の内装部材の仕様、を決定する。このようにして、ユーザは、住宅の外観形状、第1個数N1の外装部材の仕様、及び第2個数N2の内装部材の仕様を容易に決定できる。
住宅の外観形状、第1個数N1の外装部材の仕様、及び第2個数N2の内装部材の仕様に関しては、例えば、キッチン設備と比較して、ユーザが日常生活において、目にする機会が少なく、ユーザ自身に選択基準がないため、ユーザに何等かの選択を求める場合には、ユーザの負荷が大幅に増大すると想定される。そこで、第1決定部113が、ユーザのライフスタイルLSに基づいて、住宅の外観形状、第1個数N1の外装部材の仕様、及び第2個数N2の内装部材の仕様、を決定するため、ユーザの負荷を軽減することができる。その結果、ユーザの利便性を向上できる。
【0122】
[4.本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態に係るサーバ装置100は、住宅の仕様を決定するサーバ装置100であって、複数個の質問QTの各々に対するユーザの回答ANに基づいて、ユーザのライフスタイルLSを推定する推定部112と、推定部112の推定結果に基づいて、住宅の外観形状、住宅を構成する2つ以上の第1個数N1の外装部材の仕様、及び2つ以上の第2個数N2の内装部材の仕様、の少なくとも1つを決定する第1決定部113と、を備える。
すなわち、推定部112が、複数個の質問QTの各々に対するユーザの回答ANに基づいて、ユーザのライフスタイルLSを推定し、第1決定部113が、推定部112の推定結果に基づいて、住宅の外観形状、住宅を構成する2つ以上の第1個数N1の外装部材の仕様、及び2つ以上の第2個数N2の内装部材の仕様、の少なくとも1つを決定する。
よって、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映した、住宅の外観形状、住宅を構成する第1個数N1の外装部材の仕様、及び第2個数N2の内装部材の仕様、の少なくとも1つを容易に決定できる。したがって、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映した住宅の仕様を容易に決定できる。
【0123】
また、複数個の質問QTは、住居に関する質問QT3と、衣服に関する質問QT1、及び食事に関する質問QT2の少なくとも一方とを含む。
したがって、ユーザのライフスタイルLSを的確に推定できる。
【0124】
また、推定部112は、予め設定された複数個のライフスタイル候補LSCの中から、1つのライフスタイル候補LSCを選択することによって、ユーザのライフスタイルLSを推定する。
したがって、簡素な構成でユーザのライフスタイルLSを推定できる。
【0125】
また、予め設定された複数個の回答候補ANCの中から、1つの回答候補ANCの選択をユーザから受け付けることによって、ユーザの回答ANを決定する回答受付部111を更に備え、推定部112は、回答受付部111が決定したユーザの回答ANに基づいて、ユーザのライフスタイルLSを推定する。
したがって、簡素な構成でユーザのライフスタイルLSを的確に推定できる。
【0126】
また、複数個の質問QTの各々に対する複数個の回答候補ANCの各々に対応付けて、複数個のライフスタイル候補LSCとの相関を示す配点PTを記憶する配点記憶部121を更に備え、推定部112は、ユーザが選択した1つの回答候補ANCに対応する配点PTを集計することによって、複数個のライフスタイル候補LSCの中から、1つのライフスタイル候補LSCを選択して、ユーザのライフスタイルLSを推定する。
したがって、ユーザの負荷を軽減しつつ、簡素な構成でユーザのライフスタイルLSを的確に推定できる。
【0127】
また、複数個のライフスタイル候補LSCの各々には優先順位が予め決定されており、推定部112は、配点PTを集計することによって1つのライフスタイル候補LSCを選択することができない場合に、優先順位に基づき、ユーザのライフスタイルLSを推定する。
したがって、ユーザのライフスタイルLSを確実に推定できる。
【0128】
また、住宅の外観形状を示す複数の形状候補SCを記憶する候補記憶部122を更に備え、第1決定部113は、推定部112の推定結果に基づいて、複数の形状候補SCの中から1つの形状候補SCを選択することによって、住宅の外観形状を決定する。
したがって、簡素な構成で、ユーザの要望を反映した住宅の外観形状を容易に決定できる。
【0129】
また、第1個数N1の外装部材の各々の仕様の組合せを示す複数の外装候補PCを記憶する候補記憶部122を更に備え、第1決定部113は、推定部112の推定結果に基づいて、複数の外装候補PCの中から1つの外装候補PCを選択することによって、第1個数N1の外装部材の仕様を決定する。
したがって、簡素な構成で、ユーザの要望を反映した第1個数N1の外装部材の仕様を容易に決定できる。また、複数の外装候補PCの中から1つの外装候補PCを選択することによって、第1個数N1の外装部材の仕様を決定するため、外装部材の仕様を効率的に決定できる。
【0130】
また、第2個数N2の内装部材の各々の仕様の組合せを示す複数の内装候補JCを記憶する候補記憶部122を更に備え、第1決定部113は、推定部112の推定結果に基づいて、複数の内装候補JCの中から1つの内装候補JCを選択することによって、第2個数N2の内装部材の仕様を決定する。
したがって、簡素な構成で、ユーザの要望を反映した第2個数N2の内装部材の仕様を容易に決定できる。また、複数の内装候補JCの中から1つの内装候補JCを選択することによって、第2個数N2の内装部材の仕様を決定するため、内装部材の仕様を効率的に決定できる。
【0131】
また、推定部112の推定結果に基づいて、キッチン設備、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備の各々の仕様を示す複数の設備候補を決定する設備候補決定部114と、ユーザの指示に基づいて、複数の設備候補の中から1つの設備候補を選択することによって、キッチン設備、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備の各々の仕様を決定する第2決定部115と、を更に備える。
したがって、設備候補決定部114が、推定部112の推定結果に基づいて、キッチン設備、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備の各々の仕様を示す複数の設備候補を決定するため、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映した、キッチン設備、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備の各々の仕様を示す複数の設備候補を決定できる。
また、第2決定部115が、ユーザの指示に基づいて、複数の設備候補の中から1つの設備候補を選択することによって、キッチン設備、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備の各々の仕様を決定するため、簡素な構成で容易にキッチン設備、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備の各々の仕様を容易に決定できる。
【0132】
また、ユーザの指示に基づいて、住宅の間口及び奥行きを決定するサイズ決定部116と、サイズ決定部116の決定結果に基づいて、住宅の間取りを決定する間取決定部117と、第1決定部113の決定結果、第2決定部115の決定結果、サイズ決定部116の決定結果、及び間取決定部117の決定結果に基づいて、住宅の価格を算出する算出部118と、を更に備える。
したがって、算出部118が、第1決定部113の決定結果、第2決定部115の決定結果、サイズ決定部116の決定結果、及び間取決定部117の決定結果に基づいて、住宅の価格を算出するため、簡素な構成で住宅の価格を的確に算出できる。
【0133】
また、本実施形態に係る住宅仕様決定方法は、第1プロセッサー110Aを備え、住宅の仕様を決定するサーバ装置100の住宅仕様決定方法であって、第1プロセッサー110Aが、複数個の質問QTの各々に対するユーザの回答ANに基づいて、ユーザのライフスタイルLSを推定する推定ステップ、及び、第1プロセッサー110Aが、推定ステップでの推定結果に基づいて、住宅の外観形状、住宅を構成する2つ以上の第1個数N1の外装部材の仕様、及び2つ以上の第2個数N2の内装部材の仕様、の少なくとも1つを決定する決定ステップ、を含む。
すなわち、推定ステップにおいて、複数個の質問QTの各々に対するユーザの回答ANに基づいて、ユーザのライフスタイルLSを推定し、第1決定ステップにおいて、推定ステップでの推定結果に基づいて、住宅の外観形状、住宅を構成する2つ以上の第1個数N1の外装部材の仕様、及び2つ以上の第2個数N2の内装部材の仕様、の少なくとも1つを決定する。
よって、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映した、住宅の外観形状、住宅を構成する第1個数N1の外装部材の仕様、及び第2個数N2の内装部材の仕様、の少なくとも1つを容易に決定できる。したがって、ユーザの負荷を軽減しつつ、ユーザの要望を反映した住宅の仕様を容易に決定できる。
【0134】
住宅の価格算出について更に詳述すると、本実施形態に係るサーバ装置100は、ユーザ(顧客)が望む住宅の外観形状、外装部材の仕様、内装部材の仕様、標準設備の仕様、及び、間取りを少なくとも含む住宅の仕様を、端末装置(スマートフォン200等)に対するユーザの操作に基づいて決定する機能部(回答受付部111、推定部112、第1決定部113、設備候補決定部114、第2決定部115、サイズ決定部116、及び間取決定部117)と、この機能部によって決定された住宅の仕様に基づいて、ユーザが望む住宅の価格を算出する算出部118と、を備える。
なお、上記標準設備は、住宅の販売時に標準的(一般的)に予め付設される設備を指し、水回り設備とも言えるキッチン設備、風呂設備、洗面設備、及びトイレ設備が該当する。
【0135】
このように、サーバ装置100は、ユーザが望む住宅の価格の見積を算出する際には、当該ユーザが望む住宅の外観形状、外装部材の仕様、内装部材の仕様、標準設備の仕様、及び、間取りを少なくとも含む住宅の仕様を、端末装置(スマートフォン200等)に対するユーザの操作に基づいて決定し、その住宅の仕様に基づいて、住宅の価格を算出して、価格を見積もる。
【0136】
かかる住宅の見積には、価格に大きな影響を与える要素である外観形状、外装部材の仕様、内装部材の仕様、標準設備の仕様、及び、間取りが盛り込まれているので、ユーザが望む住宅について、より正確な価格をユーザに提示できる。
これに加えて、内装部材の仕様もユーザによって見積の時点で決定されているので、住宅の具体的な設計の際には、内装部材をコーディネートする専門家(いわゆるインテリアコーディネータ)への依頼が不要となる。これにより、専門家のコストという不確定要素がユーザの住宅購入の際の費用から排除されるので、見積の価格が、実際の住宅購入に要する費用に近づけられる。
更に、ユーザが望む住宅の外観形状、外装部材の仕様、内装部材の仕様、標準設備の仕様、及び、間取りが見積時に予め決定されているため、その後、住宅を建設する会社の営業所にユーザが出向いた際に、ユーザは、その営業所の営業担当者に、各種の仕様の要望を説明する手間を省くことができ、営業担当者との間で商談を円滑、かつ速やかに進めることができる。
【0137】
[5.他の実施形態]
本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば、本実施形態では、「住宅仕様決定装置」がサーバ装置100で構成される場合について説明するが、本発明はこれに限定されない。「住宅仕様決定装置」が、スマートフォン200、及びパーソナルコンピュータ300と通信可能であればよい。「住宅仕様決定装置」が、例えば、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等で構成されてもよい。
また、「住宅仕様決定装置」が、例えば、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等で構成され、「住宅仕様決定装置」が、ユーザからの指示を受け付けてもよい。この場合には、住宅仕様決定システム1は、スマートフォン200を備える必要はない。
【0138】
また、本実施形態では、第1決定部113は、推定部112の推定結果、すなわちユーザのライフスタイルLSに基づいて、住宅の外観形状、住宅を構成する2つ以上の第1個数N1の外装部材の仕様、及び2つ以上の第2個数N2の内装部材の仕様、を決定するが、本発明の実施形態はこれに限定されない。第1決定部113が、住宅の外観形状、住宅を構成する2つ以上の第1個数N1の外装部材の仕様、及び2つ以上の第2個数N2の内装部材の仕様、の少なくとも1つを決定すればよい。
【0139】
また、本実施形態では、複数個の質問QTは、住居に関する質問QT3と、衣服に関する質問QT1と、食事に関する質問QT2とで構成されるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。複数個の質問QTが、住居に関する質問QT3と、衣服に関する質問QT1、及び食事に関する質問QT2の少なくとも一方とを含めばよい。すなわち、複数個の質問QTが、住居に関する質問QT3と、衣服に関する質問QT1とで構成されてもよいし、複数個の質問QTが、住居に関する質問QT3と、食事に関する質問QT2とで構成されてもよい。
【0140】
また、本実施形態では、推定部112が、ユーザが選択した回答候補ANCに対応する配点PTを集計することによって、複数個のライフスタイル候補LSCの中から、1つのライフスタイル候補LSCを選択して、ユーザのライフスタイルLSを推定するが、本発明はこれに限定されない。推定部112が、回答受付部111が決定したユーザの回答ANに基づいて、ユーザのライフスタイルLSを推定すればよい。推定部112が、例えば、ディープラーニング等の機械学習によって、ユーザのライフスタイルLSを推定してもよい。
【0141】
また、図2に示した各機能ブロックのうち少なくとも一部は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよく、図に示した通りに独立したハードウェア資源を配置する構成に限定されない。
また、第1制御部110が実行する第1制御プログラムは、メモリー内の他の記憶部に記憶されてもよい。また、外部の装置に記憶された制御プログラムを、通信部等を介して取得して実行する構成としてもよい。
【0142】
また、図9及び図10の各々に示すフローチャートの処理単位は、第1制御部110の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。図9及び図10の各々に示すフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって実施形態が制限されることはない。また、第1制御部110の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【符号の説明】
【0143】
1 住宅仕様決定システム
100 サーバ装置(住宅仕様決定装置)
110 第1制御部
110A 第1プロセッサー(コンピュータ)
110B 第1メモリー
111 回答受付部
112 推定部
113 第1決定部
114 設備候補決定部
115 第2決定部
116 サイズ決定部
117 間取決定部
118 算出部
119 送信部
121 配点記憶部
122 候補記憶部(形状候補記憶部、外装候補記憶部、内装候補記憶部)
123 結果記憶部
200 スマートフォン
210 ディスプレイ
220 タッチセンサ
230 第2制御部
230A 第2プロセッサー
230B 第2メモリー
300 パーソナルコンピュータ
310 ディスプレイ
320 第3制御部
320A 第3プロセッサー
320B 第3メモリー
401 第1形状候補表示部
421 第1外装候補表示部
441 第1内装候補表示部
460 キッチン設備選択画面
480 間取選択画面
AN 回答
ANC 回答候補
SC 形状候補
PC 外装候補
JC 内装候補
EC 設備候補
FC 間取候補
LS ライフスタイル
LSC ライフスタイル候補
LSC1 第1ライフスタイル候補
LSC2 第2ライフスタイル候補
LSC3 第3ライフスタイル候補
LSC4 第4ライフスタイル候補
N1 第1個数
N2 第2個数
QT、QT1、QT2、QT3 質問
PT、PT1、PT2、PT3 配点
TB、TB1、TB2、TB3 配点表
図1
図2
図3
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図7
図8
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図10