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特開2022-69699トイレットペーパーホルダー及びトイレットペーパー切断部材
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022069699
(43)【公開日】2022-05-11
(54)【発明の名称】トイレットペーパーホルダー及びトイレットペーパー切断部材
(51)【国際特許分類】
   A47K 10/36 20060101AFI20220428BHJP
【FI】
A47K10/36 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022044693
(22)【出願日】2022-03-18
(62)【分割の表示】P 2018167951の分割
【原出願日】2018-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】505174736
【氏名又は名称】安井 光博
(74)【代理人】
【識別番号】100199451
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 隆滋
(72)【発明者】
【氏名】安井 光博
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、部品点数を少なくしつつも、トイレットペーパーホルダーに一切触れることなく、容易に所望の長さのトイレットペーパーを引きし切断することのできるトイレットペーパーホルダー及びトイレットペーパー切断部材を提供することである。
【解決手段】トイレットペーパー切断部材(10)は、薄板形状で構成される。トイレットペーパーを引き出すための開口部(10a)と開口部(10a)の下方に引きだしたトイレットペーパーの一部を略束状に収束させてから切断するための収束切断部(10b)を有し、トイレットペーパーホルダーのトイレットペーパーカバーの先端に取付可能である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄板形状で構成され、トイレットペーパーを引き出すことが可能な開口部と前記開口部の下方に引きだしたトイレットペーパーの一部を略束状に収束させてから切断することが可能となる収束切断部を備え、
トイレットペーパーホルダーに取付可能である、トイレットペーパー切断部材。
【請求項2】
薄板形状で構成されたトイレットペーパーカバーに、トイレットペーパーを引き出すことが可能な開口部と前記開口部の下方に引きだしたトイレットペーパーの一部を略束状に収束させてから切断することが可能となる収束切断部を備えた、トイレットペーパーホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はトイレットペーパーホルダー及びトイレットペーパー切断部材に関し、特に使用者がトイレットペーパーホルダーに一切触れることなく、容易に所望の長さのトイレットペーパーを引き出すことのできるトイレットペーパーホルダー及びトイレットペーパー切断部材に関する。
【背景技術】
【0002】
駅や病院等のトイレ設備に設けられるトイレットペーパーホルダーは、不特定多数の人が使用する。このような場所で一般的に用いられているトイレットペーパーホルダーは、その構造上、トイレットペーパーを切り離す際にトイレットペーパーカバーを上から押えることが不可欠であるため、衛生上の問題がある。一方、トイレットペーパ端部が常時、切断具上面に引き出されている状態となることにより、容易にトイレットペーパを引き出すことが可能となるトイレットペーパ用切断具がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-329815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に示すトイレットペーパ用切断具(2、2A)では、カット刃(17a、25a)を備えたカット体(17、25)を有するため、部品点数が多くなるという問題がある。また、特許文献1に示すトイレットペーパ用切断具(2、2A)を用いても、容易に片手でトイレットペーパーを切り離すことができないという問題がある。
【0005】
本発明は、このようなことに鑑みてなされたものであり、部品点数を少なくしつつも、トイレットペーパーホルダーに一切触れることなく、容易に所望の長さのトイレットペーパーを引きし切断することのできるトイレットペーパーホルダー及びトイレットペーパー切断部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、薄板形状で構成され、トイレットペーパーを引き出すための開口部(10a、21a、30a)と、前記開口部の下方に引きだしたトイレットペーパーの一部を略束状に収束させてから切断するための収束切断部(10b、22b、30b)を有し、トイレットペーパーホルダーのトイレットペーパーカバーの先端に取付可能である、トイレットペーパー切断部材(10、20、30)、によって達成できる。
【0007】
また、上記目的は、上記のトイレットペーパー切断部材(10、20、30)であって、第一の方向に伸びる第一部材と第二の方向に伸びる第二部材で構成され、前記第一部材に前記開口部(10a、21a、30a)が設けられ、前記第二部材に前記収束切断部が設けられ、前記第一の方向と前記第二の方向の交わる鋭角は、60度以上である、トイレットペーパー切断部材(10、20、30)、によって達成できる。
【0008】
また、上記目的は、上記のトイレットペーパー切断部材(10、20、30)であって、前記収束切断部(10b、22b、30b)は、前記第二部材の端部に略三角形の切欠形状を設けることで構成される、トイレットペーパー切断部材、によって達成できる。
【0009】
また、上記目的は、上記のトイレットペーパー切断部材(10、20、30)であって、前記収束切断部(10b、22b、30b)は、前記第二部材の下端の中央に設けられる、トイレットペーパー切断部材(10、20、30)、によって達成できる。
【0010】
また、上記目的は、薄板形状で構成されたトイレットペーパーカバー部に、トイレットペーパーを引き出すための開口部と前記開口部の下方に引き出したトイレットペーパーの一部を略束状に収束させてから切断するための収束切断部が設けられる、トイレットペーパーホルダー、によって達成できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、部品点数を少なくしつつも、トイレットペーパーホルダーに一切触れることなく、容易に所望の長さのトイレットペーパーを引き出し切断することのできるトイレットペーパーホルダー及びトイレットペーパー切断部材を提供することができる。また、本発明によれば、トイレットペーパーホルダーに残されたトイレットペーパーに使用した人の手が触れることがないため、使用者の衛生面が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材10の構成を説明する図である。
図2】本発明の第1の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材10をトイレットペーパーホルダー100に取り付けた状態を説明する図である。
図3】本発明の第2の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材20の構成を説明する図である。
図4】本発明の第3の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材30の構成を説明する図である。
図5】本発明の第4の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材40の構成を説明する図である。
図6】本発明の第5の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材50の構成を説明する図である。
図7】本発明の第1の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材10の使用例の変形例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の第1の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材10について、図1及び図2を用いて説明する。なお、以下の全ての図面においては、理解を容易にするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせて図示している。
【0014】
図1(a)は、トイレットペーパー切断部材10の正面図であり、図1(b)は、トイレットペーパー切断部材10の平面図であり、図1(c)は、トイレットペーパー切断部材10の右側面図である。
【0015】
トイレットペーパー切断部材10は、例えばステンレス等の金属製、若しくはプラスチック材料で形成された薄板を折曲(例えば、90度~120度の範囲、好ましくは100度~110度の範囲)げることで構成される(図1(c)参照)。図1(a)に示すように、薄板で構成されるトイレットペーパー切断部材10は、トイレットペーパーの引き出し口となる略三角形状をした開口部10aを有し、その下方の屈曲した薄板の先端の中央に略三角形の切欠部で構成される収束切断部10bが設けられる。また、図1(c)に示すように、トイレットペーパー切断部材10の先端部分が斜下方向(水平方向を0度とした場合に0~45度の範囲)に屈曲している。このため、トイレットペーパーがトイレットペーパー切断部材10の先端部分において中途半端に切断されることを防止すると伴に、収束切断部10bにおいて確実に切断し易くなる。
【0016】
収束切断部10bは、切欠部の両側前部分が緩やかな湾曲形状であり、奥側に向けて狭まるように形成される。このため、トイレットペーパー切断部材10は、トイレットペーパー(以下、単に「ペーパー」と称する場合がある。)を集めて略束状にして収束切断部10bの奥側に案内しペーパーが容易に切断できる。また、切欠部の奥側の領域でペーパーを挟持することが可能になるため、次に使う人もトイレットペーパー切断部材10に一切触れることなくペーパーを摘まむことができる。また、収束切断部10bは、人の指が進入できないくらいの狭さであるため、指を傷つける危険性が極めて低く安全性にも優れている。
【0017】
図2を用いて、本発明の第1の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材10の使用方法を説明する。図2は、トイレットペーパーホルダー100にトイレットペーパー切断部材10を取り付けた状態の斜視図である。
【0018】
トイレットペーパー切断部材10の上端部分がペーパーをカバーするペーパーカバー100aの先端付近に沿うように取り付ける。トイレットペーパー切断部材10は、ペーパーカバー100aに粘着剤もしくは接着剤によって取り付けてもよいし、両面テープによって取り付けてもよい。また、差し込み用ゴムやネジ等を用いて取り付けてもよいし、ヒンジによって取り付けてもよい。
【0019】
ペーパーを開口部10aより所望の長さまで引き出し、切断箇所のペーパーを収束切断部10bにおいて略束状に収束させる。収束切断部10において、収束されたペーパーを左方若しくは右方にテンションをかけることで容易にペーパーを略扇状に切断することが可能である。このため、使用者は、ペーパーの自分が使う部分のみに触れ、自分が使わない部分に触れなくてもよい。このように、本発明の第1の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材10を用いることで、トイレットペーパーホルダー100やトイレットペーパー切断部材10に一切触れることなく、容易に所望の長さのトイレットペーパーを引き出し切断することが可能になる。また、図2に示すように、使い終わった状態ではペーパーが収束切断部10において挟持されるので、ペーパーを引き出す手間の一部を省略することも可能である。また、本実施例ではトイレットペーパーホルダー100にトイレットペーパー切断部材10を取り付ける構成であるが、トイレットペーパーホルダー100のペーパーカバー100aにトイレットペーパー切断部材10が一体形成される場合があってもよい。
【0020】
本発明の第2の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材20について、図3を用いて説明する。
【0021】
図3(a)は、トイレットペーパー切断部材20の正面図であり、図3(b)は、トイレットペーパー切断部材20の平面図であり、図3(c)は、トイレットペーパー切断部材20の右側面図である。
【0022】
トイレットペーパー切断部材20は、例えばステンレス等の金属製、若しくはプラスチック材料で形成された薄板21、22のそれぞれが略直角となるように接合することで構成される。図3(a)に示すように、薄板21は、トイレットペーパーの引き出し口となる長方形状をした開口部21aを有し、その下方(直下)に薄板22が接合される。薄板22の先端の中央に、頂点が二股に分かれている略三角形の切欠部で構成される収束切断部22bが設けられる。また、収束切断部22bは、人の指が進入できないくらいの狭さであるため、指を傷つける危険性が極めて低く安全性にも優れている。
【0023】
収束切断部22bは、切欠部の両側前部分が緩やかな湾曲形状であり、奥側に向けて狭まり、一番奥まった位置にある頂点部分が二股に分かれるように形成される。このため、トイレットペーパー切断部材20は、トイレットペーパー(以下、単に「ペーパー」と称する場合がある。)を集めて略束状にして収束切断部20bの奥側に案内しペーパーが容易に切断できる。また、切欠部の奥側の二股に分かれた領域でペーパーを切断することが可能になるため、使用者は左方向、右方向のいずれの方向でもペーパーを移動させることで容易にペーパーの切断が可能となる。また、トイレットペーパー切断部材20は、第1の実施形態で説明したトイレットペーパー切断部材10と同様に、トイレットペッパーホルダー100に取り付けて用いてもよいし、トイレットペッパーホルダー100のペーパーカバー100aに一体形成されてもよい。
【0024】
本発明の第3の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材30について、図4を用いて説明する。
【0025】
図4(a)は、トイレットペーパー切断部材30の正面図であり、図4(b)は、トイレットペーパー切断部材30の平面図であり、図4(c)は、トイレットペーパー切断部材30の右側面図である。
【0026】
トイレットペーパー切断部材30は、例えばステンレス等の金属製、若しくはプラスチック材料で形成された薄板を折曲(例えば、90度~120度の範囲、好ましくは100度~110度の範囲)げることで構成される(図4(c)参照)。図4(a)に示すように、薄板で構成されるトイレットペーパー切断部材30は、トイレットペーパーの引き出し口となる長方形状をした開口部30aを有し、その下方の屈曲した薄板の先端の中央に略三角形の切欠部で構成される収束切断部30bが設けられる。また、収束切断部30bは、人の指が進入できないくらいの狭さであるため、指を傷つける危険性が極めて低く安全性にも優れている。
【0027】
収束切断部30bは、切欠部の両側前部分が緩やかに傾斜し、両側後部分が狭まるように傾斜している。また、図4(b)、(c)に示すように、トイレットペーパー切断部材30は、収束切断部30bの周辺を下側に折り曲げることで収束切断部30bに向けて緩やかに傾斜した傾斜面が形成される。この傾斜面に沿ってペーパーが案内されることで収束切断部30bに収束されやすくなる。また、切欠部の奥側の領域でペーパーを挟持することが可能になるため、次に使う人もトイレットペーパー切断部材30に一切触れることなくペーパーを摘まむことができる。また、トイレットペーパー切断部材30は、第1の実施形態で説明したトイレットペーパー切断部材10と同様に、トイレットペッパーホルダー100に取り付けて用いてもよいし、トイレットペッパーホルダー100のペーパーカバー100aに一体形成されてもよい。
【0028】
本発明の第4の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材40について、図5を用いて説明する。
【0029】
図5(a)は、トイレットペーパー切断部材40の正面図であり、図5(b)は、トイレットペーパー切断部材40の平面図であり、図5(c)は、トイレットペーパー切断部材40の右側面図である。
【0030】
トイレットペーパー切断部材40は、例えばステンレス等の金属製、若しくはプラスチック材料で形成された薄板で構成される(図4(c)参照)。図4(a)に示すように、薄板で構成されるトイレットペーパー切断部材40は、上端が凹状に形成され、下端の中央に三角形の切欠部で構成される収束切断部40bが設けられる。また、収束切断部40bは、人の指が進入できないくらいの狭さであるため、指を傷つける危険性が極めて低く安全性にも優れている。
【0031】
トイレットペッパーホルダー100のペーパーカバー100aの先端付近にトイレットペーパー切断部材40を取り付けることで、トイレットペーパーの引き出し口となる長方形状をした開口部40aが形成される。また、トイレットペーパー切断部材40は、トイレットペッパーホルダー100のペーパーカバー100aに一体形成されてもよい。
【0032】
本発明の第5の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材50について、図6を用いて説明する。
【0033】
図6(a)は、トイレットペーパー切断部材50の正面図であり、図6(b)は、トイレットペーパー切断部材50の平面図であり、図6(c)は、トイレットペーパー切断部材60の右側面図である。
【0034】
トイレットペーパー切断部材50は、例えばステンレス等の金属製、若しくはプラスチック材料で形成された薄板51、52のそれぞれが略直角となるように接合することで構成される。図6(a)に示すように、薄板51は、トイレットペーパーの引き出し口となる長方形状をした開口部51aを有し、その下方(直下)に薄板52が接合される。薄板52の先端の中央に、頂点が略円形の切欠部で構成される収束切断部52bが設けられる。また、収束切断部52bは、人の指が進入できないくらいの狭さであるため、指を傷つける危険性が極めて低く安全性にも優れている。
【0035】
収束切断部52bは、切欠部の両側前部分が緩やかな湾曲形状であり、奥側に向けて狭まり、一番奥まった位置にある頂点部分が円形で形成される。このため、トイレットペーパー切断部材20は、トイレットペーパー(以下、単に「ペーパー」と称する場合がある。)を集めて略束状にして収束切断部20bの奥側に案内しペーパーが容易に切断できる。また、切欠部の奥側の円形の領域でペーパーを切断することが可能になるため、使用者は左方向、右方向、後方のいずれの方向でもペーパーを移動させることで容易にペーパーの切断が可能となる。また、トイレットペーパー切断部材20は、第1の実施形態で説明したトイレットペーパー切断部材10と同様に、トイレットペッパーホルダー100に取り付けて用いてもよいし、トイレットペッパーホルダー100のペーパーカバー100aに一体形成されてもよい。
【0036】
図7を用いて、本発明の第1の実施の形態によるトイレットペーパー切断部材10の使用方法を説明する。図7は、トイレットペーパーホルダー200にトイレットペーパー切断部材10を取り付けた状態の斜視図である。
【0037】
トイレットペーパーホルダー200は、上蓋部200aと下蓋部200bを備える構成である。上蓋部200aは、トイレットペーパーを内部に取り込むことができるよう開閉動作が可能な構成であり、下蓋部200bは、トイレットペーパーを載置するため回転しないように固定される構成である。図中に示す矢印は、トイレットペーパーが取出される方向を示している。本例のトイレットペーパーホルダー200は、トイレットペーパーを通常とは逆向きに載置する構成である。
【0038】
トイレットペーパー切断部材10の上端部分が下蓋部200bの先端付近に沿うように取り付ける。トイレットペーパー切断部材10は、下蓋部200bに粘着剤もしくは接着剤によって取り付けてもよいし、両面テープによって取り付けてもよい。また、差し込み用ゴムやネジ等を用いて取り付けてもよいし、ヒンジによって取り付けてもよい。
【0039】
上蓋部200aと下蓋部200bの間から、トイレットペーパーを所望の長さまで引き出し、切断箇所のトイレットペーパーを収束切断部10bにおいて略束状に収束させる。収束切断部10において、収束されたトイレットペーパーを左方若しくは右方にテンションをかけることで容易にトイレットペーパーを略扇状に切断することが可能である。本例では、トイレットペーパー切断部材10は回転しないように固定された下蓋部200bに設けられる。トイレットペーパーにかかるテンションをトイレットペーパー切断部材10で受け止める構成となるため、容易にトイレットペーパーの切断が可能となる。また、本使用例では、トイレットペーパーを上蓋部200aと下蓋部200bの間から取出すため、本例のトイレットペーパー切断部材10は、開口部10aを有さない。また、トイレットペーパーホルダー200にトイレットペーパー切断部材10を取り付ける構成であるが、トイレットペーパーホルダー200の下蓋部200bにトイレットペーパー切断部材10が一体形成されてもよい。
【0040】
また、上記発明は次のようにもあらわすことができる。
(付記1)
ロール状のトイレットペーパーが自身の軸心を横向きにして配置されると共に上方を板状のカバーで覆われ、かつカバーは自身の基端部を軸として一定範囲反転可能とされると共にカバーの先端部はトイレットペーパー先方に向かってやや下向きに傾斜した状態で若干延びてなるトイレットペーパーホルダーにおいて、
前記カバーの先端部にはペーパー使用時にペーパーを所望長さに切り取ると同時に切り残された側のペーパーの端部の取出しを容易にする切断収束部材が取り付けられ、しかも切断収束部材は前記カバーと同方向に下向きに一定長さ伸びる第1延長部と、その第1延長部の下端部で折り曲げられ前方に向かって一定長さ下向きに傾斜した第2延長部を備え、かつ前記第1延長部にはペーパーを取出すための横長状のペーパー取出し口が形成され、第2延長部の下方端部にはその中心部付近に狭い隙間で一定深さの間隙状狭持部が形成され、かつ前記開放端部の両外側の端部から前記間隙状狭持部の入り口までは曲線状もしくは直線状に傾斜した状態に形成され、使用時引き出したペーパーが前記間隙状狭持部に移動案内されて嵌り込むようにし、嵌り込みが一定限度に達するとペーパーは移動困難な状態に固定されるが間隙状狭持部を通過した部分はちぎれて切断され、しかも切断時には切り残された側のペーパー端部が束状に収束されて固定されるようにして、次回の使用を容易にできるようにした切断収束部材。
(付記2)
付記1に記載の切断収束部材において、切断収束部材をトイレットペーパーホルダーのカバー先端部への取り付けは、粘着剤、接着剤、両面テープ、又は差し込み用ゴムにより、あるいはこれらを合わせて行うようにした切断収束部材。
(付記3)
付記1または付記2に記載の切断収束部材において、切断収束部材を板状部材もしくはその他の薄肉状部材で構成するようにした切断収束部材。
(付記4)
付記1記載のトイレットペーパーホルダーにおいて、前記カバーの先端部に付記1~3の何れか一に記載の切断収束部材を取り付けてなるトイレットペーパーホルダー。
(付記5)
付記4記載のトイレットペーパーホルダーにおいて、前記カバーと付記1~3の何れか一に記載の切断収束部材は一体に構成されてなるトイレットペーパーホルダー。
【0041】
また、上述の実施の形態で説明したトイレットペーパー切断部材10~50には、ペーパーを引き出すための開口部10a~50aを有する構成であるが、必ずしも当該開口部からトイレットペーパーを引き出さなくてもよい。例えば、使い方がわからない人が当該開口部からトイレットペーパーを引き出さないで使用したとしても収束切断部が設けられているため、少し不便ではあるが、トイレットペーパーホルダーに一切触れることなく所望の長さのトイレットペーパーを引きし切断することが可能である。
【0042】
本発明は、上述の実施の形態に限らず種々の変形が可能である。また、上述の各実施の形態は、本発明の好適な一例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上述の説明によって不当に限定されるものではない。また、上述の各実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。また、上述の各実施の形態で説明される構成は相互に組み合わせることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、トイレットペーパーホルダー及びトイレットペーパー切断部材において広く利用可能である。
【符号の説明】
【0044】
10、20、30、40、50 トイレットペーパー切断部材
10a、21a、30a、40a、50a 開口部
10b、22b、30b、40b、50b 収束切断部
21、22 薄板
100、200 トイレットペッパーホルダー
100a ペーパーカバー
200a 上蓋部
200b 下蓋部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7