(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022069711
(43)【公開日】2022-05-12
(54)【発明の名称】毛髪洗浄用組成物および毛髪処理方法
(51)【国際特許分類】
A61K 8/9789 20170101AFI20220502BHJP
A61K 8/42 20060101ALI20220502BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20220502BHJP
【FI】
A61K8/9789
A61K8/42
A61Q5/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020178510
(22)【出願日】2020-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】592255176
【氏名又は名称】株式会社ミルボン
(72)【発明者】
【氏名】川越 紘
(72)【発明者】
【氏名】岡 直輝
(72)【発明者】
【氏名】山中 良介
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AA112
4C083AB032
4C083AC122
4C083AC182
4C083AC302
4C083AC402
4C083AC641
4C083AC642
4C083AC661
4C083AC662
4C083AC712
4C083AC792
4C083AD092
4C083AD132
4C083AD202
4C083AD532
4C083BB05
4C083BB07
4C083CC38
4C083DD23
4C083DD27
4C083EE06
4C083EE10
4C083EE23
(57)【要約】
【課題】頭皮の痒み発生の抑制に優れる毛髪洗浄用組成物および毛髪処理方法の提供。
【解決手段】毛髪洗浄用組成物は、ムラサキバレンギクエキス及び/又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸、アニオン界面活性剤、並びに両性界面活性剤が配合されたものであり、毛髪処理方法は、ムラサキバレンギクエキス及び/又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸、アニオン界面活性剤、並びに両性界面活性剤が配合された毛髪洗浄用組成物を使用するものである。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ムラサキバレンギクエキス及び/又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸、アニオン界面活性剤、並びに両性界面活性剤が配合されたことを特徴とする毛髪洗浄用組成物。
【請求項2】
前記アニオン界面活性剤及び前記両性界面活性剤の総配合量が10質量%以上である請求項1に記載の毛髪洗浄用組成物。
【請求項3】
前記アニオン界面活性剤の配合量が5質量%以上である請求項1又は2に記載の毛髪洗浄用組成物。
【請求項4】
前記アニオン界面活性剤としてアミノ酸系界面活性剤が配合され、当該アミノ酸系界面活性剤の配合量が0.5質量%以上である請求項1~3のいずれか1項に記載の毛髪洗浄用組成物。
【請求項5】
前記両性界面活性剤の配合量が3質量%以上である請求項1~4のいずれか1項に記載の毛髪洗浄用組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の毛髪洗浄用組成物を使用することを特徴とする毛髪処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪洗浄用組成物および当該組成物を使用する毛髪処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
毛髪を洗浄する際に毛髪洗浄用組成物(シャンプー)が使用されるが、毛髪洗浄後の頭皮に痒みを生じさせる場合がある。痒みの要因の一つがアニオン界面活性剤及び両性界面活性剤の配合であり、アニオン界面活性剤の中でもアミノ酸系界面活性剤は痒みを生じさせ易い。
【0003】
特許文献1は、グリチルリチン酸およびグリチルリチン酸塩より選択された一種または二種以上と、3-サクシニルオキシグリチルレチン酸(別名:カルベノキソロン)および3-サクシニルオキシグリチルレチン酸塩より選択された一種または二種以上との配合が、痒み発生の抑制に優れることを開示する。この配合は、アミノ酸系界面活性剤を配合した毛髪洗浄用組成物を使用する場合にも効果的である。ただ、3-サクシニルオキシグリチルレチン酸や3-サクシニルオキシグリチルレチン酸塩は非常に高価であり、毛髪洗浄用組成物の低コスト化が望まれる一方で、特許文献1には上記配合と同等の効果を奏する成分の開示は無い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑み、頭皮の痒み発生の抑制に優れる毛髪洗浄用組成物および毛髪処理方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等が鋭意検討を行った結果、頭皮の痒み発生を抑えるには、ムラサキバレンギクエキス又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の配合が好適であることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明に係る毛髪洗浄用組成物は、ムラサキバレンギクエキス及び/又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸、アニオン界面活性剤、並びに両性界面活性剤が配合されたことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る毛髪洗浄用組成物において、前記アニオン界面活性剤及び前記両性界面活性剤の総配合量が10質量%以上であっても良い。一般的傾向として、アニオン界面活性剤及び両性界面活性剤の総配合量が多くなるにつれて痒みが発生し易くなるが、本発明においては、当該総配合量が10質量%以上であっても、ムラサキバレンギクエキス又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の配合により、痒みの発生が抑えられる。
【0008】
本発明に係る毛髪洗浄用組成物において、前記アニオン界面活性剤の配合量が5質量%以上であっても良い。一般的傾向として、アニオン界面活性剤の配合量が多くなるにつれて痒みが発生し易くなるが、本発明においては、アニオン界面活性剤の配合量が5質量%以上であっても、ムラサキバレンギクエキス又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の配合により、痒みの発生が抑えられる。
【0009】
本発明に係る毛髪洗浄用組成物において、前記アニオン界面活性剤としてアミノ酸系界面活性剤が配合され、当該アミノ酸系界面活性剤の配合量が0.5質量%以上であっても良い。一般的傾向として、アニオン界面活性剤を配合する際にアミノ酸系界面活性剤の配合量が多くなるにつれて特に痒みが発生し易くなるが、本発明においては、アミノ酸系界面活性剤の配合量が0.5質量%以上であっても、ムラサキバレンギクエキス又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の配合により、痒みの発生が抑えられる。
【0010】
本発明に係る毛髪洗浄用組成物において、前記両性界面活性剤の配合量が3質量%以上であっても良い。一般的傾向として、両性界面活性剤の配合量が多くなるにつれて痒みが発生し易くなるが、本発明においては、両性界面活性剤の配合量が3質量%以上であっても、ムラサキバレンギクエキス又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の配合により、痒みの発生が抑えられる。
【0011】
本発明に係る毛髪処理方法は、本発明に係る毛髪洗浄用組成物を使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る毛髪洗浄用組成物によれば、ムラサキバレンギクエキス又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸が配合されているので、アニオン界面活性剤及び両性界面活性剤の配合で生じる痒みの発生が抑えられる。
【0013】
また、本発明に係る毛髪処理方法によれば、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤と共にムラサキバレンギクエキス又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸が配合されている毛髪洗浄用組成物を使用するので、アニオン界面活性剤及び両性界面活性剤の配合で生じる痒みの発生が抑えられる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態に基づき、本発明を以下に説明する。
本実施形態に係る毛髪洗浄用組成物は、ムラサキバレンギクエキス及び/又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、並びに水が配合されたものである(水の配合量は、例えば70質量%以上。)。また、使用上許容されるのであれば、公知の毛髪洗浄用組成物に配合されている成分を、任意成分として更に配合しても良い。
【0015】
(ムラサキバレンギクエキス及び/又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物に配合されるムラサキバレンギク(Echinacea purpurea)エキス、ヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸は、アニオン界面活性剤及び両性界面活性剤いずれかの配合によって生じる頭皮の痒みの発生を抑える成分である。ムラサキバレンギクエキス及び/又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸による痒み発生の抑制は、同抑制に優れることが公知となっているグリチルリチン酸およびグリチルリチン酸塩より選択された一種または二種以上と、3-サクシニルオキシグリチルレチン酸(別名:カルベノキソロン)および3-サクシニルオキシグリチルレチン酸塩より選択された一種または二種以上との併用配合と同程度となる。
【0016】
上記毛髪洗浄用組成物には、ムラサキバレンギクエキス、ヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸、又はムラサキバレンギクエキス及びヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸が配合される。本実施形態の毛髪洗浄用組成物におけるムラサキバレンギクエキスの配合量は、特に限定されないが、例えば0.01質量%以上0.05質量%以下である。また、ヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の配合量は、特に限定されないが、例えば0.001質量%以上0.05質量%以下である。
【0017】
(アニオン界面活性剤)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物に配合されるアニオン界面活性剤は、頭皮や頭髪の汚れなどを除去するための成分である。当該アニオン界面活性剤は、公知のアニオン界面活性剤であると良く、例えば、アミノ酸系アニオン界面活性剤(例えば、N-アシルグルタミン酸塩)、脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル乳酸塩などのカルボン酸系アニオン界面活性剤;アルカンスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、N-アシルメチルタウリン塩などのスルホン酸系アニオン界面活性剤;アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル塩、モノアシルグリセリン硫酸エステル塩などの硫酸エステル系アニオン界面活性剤;モノアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩などのリン酸系アニオン界面活性剤;が挙げられ、塩の態様としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩である。本実施形態の毛髪洗浄用組成物には、一種又は二種以上のアニオン界面活性剤を配合する。
【0018】
上記毛髪洗浄用組成物におけるアニオン界面活性剤の配合量は、5質量%以上15質量%以下が良く、6質量%以上13質量%以下が好ましく、7質量%以上10質量%以下がより好ましい。5質量%以上であると、泡立ちや洗浄力の向上に適し、アニオン界面活性剤の配合量が多くなるほど通常生じやすくなる痒みは、ムラサキバレンギクエキス及び/又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の配合で抑えられる。また、15質量%以下であると、低コスト化、痒みの発生をより抑える観点から好適である。
【0019】
上記アニオン界面活性剤としてアミノ酸系界面活性剤を選択する場合、当該アミノ酸系界面活性剤としては、例えば、N-ヤシ油脂肪酸グルタミン酸塩、N-ラウロイルグルタミン酸塩、N-ミリストイルグルタミン酸塩などのN-アシルグルタミン酸系界面活性剤;N-ヤシ油脂肪酸アラニン塩、N-ラウロイルアラニン塩などのN-アシルアラニン系界面活性剤;N-ヤシ油脂肪酸メチルアラニン塩、N-ラウロイルメチルアラニン塩などのN-アシルメチルアラニン系界面活性剤;N-ヤシ油脂肪酸サルコシン塩、N-ラウロイルサルコシン塩などのN-アシルサルコシン酸系界面活性剤;N-ヤシ油脂肪酸グリシン塩、N-ラウロイルグリシン塩などのN-アシルグリシン系界面活性剤;N-ヤシ油脂肪酸アスパラギン酸塩、N-ラウロイルアスパラギン酸塩、N-ミリストイルアスパラギン酸塩などのN-アシルアスパラギン酸系界面活性剤;N-ラウロイルシルクアミノ酸塩等のN-アシルシルクアミノ酸系界面活性剤;が挙げられる。配合するアミノ酸系界面活性剤は、一種又は二種以上が選択される。
【0020】
本実施形態の毛髪洗浄用組成物における上記アミノ酸系界面活性剤の配合量は、0.5質量%以上10質量%以下が良く、1質量%以上7質量%以下が好ましく、2質量%以上3質量%以下がより好ましい。0.5質量%以上であると、毛髪の柔らかな感触付与に適し、アミノ酸系界面活性剤の配合で特に生じやすい痒みは、ムラサキバレンギクエキス及び/又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の配合で抑えられる。また、10質量%以下であると、低コスト化、痒みの発生をより抑える観点から好適である。
【0021】
(両性界面活性剤)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物に配合される両性界面活性剤は、頭皮や頭髪の汚れなどの除去、粘度向上のための成分である。当該両性界面活性剤は、公知の両性界面活性剤であると良く、例えば、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等の酢酸ベタイン型両性界面活性剤;N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-プロピルスルホン酸塩、N-アルキル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-(2-ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩、N-脂肪酸アミドプロピル-N,N-ジメチルアンモニウム-N-(2-ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩等のスルホベタイン型両性界面活性剤;が挙げられる。配合する両性界面活性剤は、公知の両性界面活性剤から一種又は二種以上が選択される。
【0022】
上記毛髪洗浄用組成物における両性界面活性剤の配合量は、3質量%以上10質量%以下が良く、4質量%以上9質量%以下が好ましく、5質量%以上8質量%以下がより好ましい。3質量%以上であると、泡立ちや粘度の向上に適し、両性界面活性剤の配合量が多くなるほど通常生じやすくなる痒みは、ムラサキバレンギクエキス及び/又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の配合で抑えられる。また、10質量%以下であると、低コスト化、痒みの発生をより抑える観点から好適である。
【0023】
なお、本実施形態の毛髪用組成物に配合されるアニオン界面活性剤及び両性界面活性剤の総配合量は、10質量%以上25質量%以下が良く、15質量%以上20質量%以下が好ましい。10質量%以上であると、泡立ちや洗浄力の向上に適し、アニオン界面活性剤及び両性界面活性剤の総配合量が多くなるほど通常生じやすくなる痒みは、ムラサキバレンギクエキス及び/又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸の配合で抑えられる。また、25質量%以下であると、低コスト化の観点から好適である。
【0024】
(任意成分)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物には、上記の通り任意成分が配合される。この任意成分としては、ノニオン界面活性剤、カチオン化セルロースなどのカチオン性高分子、エステル油、シリコーン、高級アルコール、増粘剤、キレート剤、防腐剤、紫外線吸収剤、香料などが挙げられる。
【0025】
(剤型)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物の剤型は、毛髪洗浄に適した液状が良い。液状に調整する場合、B型粘度計を使用して25℃で計測した60秒後の粘度が、例えば800mPa・s以上2000mPa・s以下である。
【0026】
(pH)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物の25℃におけるpHは、泡立ちの観点から、4.5以上7.0以下が良く、5.0以上6.5以下が好ましい。
【0027】
(毛髪処理)
本実施形態の毛髪洗浄用組成物を使用して毛髪を洗浄する毛髪処理を行う場合、公知の毛髪洗浄と同様、毛髪を水洗し、本実施形態の洗浄用組成物を毛髪に塗布してから、当該組成物を水洗除去すると良い。
【実施例0028】
以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるものではない。
実施例及び参考例の毛髪洗浄用組成物の評価を行った。詳細は、以下の通りである。
【0029】
(毛髪洗浄用組成物)
水と他の成分を配合し、pHを6.0~6.5に調整した実施例1、実施例2及び参考例の液状毛髪洗浄用組成物を製造した(pH調整においては、クエン酸、乳酸ナトリウム、及び水酸化ナトリウムを適宜使用。)。ここで水と配合した成分は、N-ヤシ油脂肪酸グルタミン酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(16E.O.)、ラウリン酸ジエチレングリコール、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-52、ムラサキバレンギクエキス、ヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸含有組成物(Symrise社製「SymCalmin」)、グリチルリチン酸ジカリウム、カルベノキソロン二ナトリウム、グリセリン、防腐剤、及び香料から選定し、その配合量は下記表1の通りとした。
【0030】
(評価)
一般女性41名が、通常の生活を送る中で実施例1~2及び比較例の毛髪洗浄用組成物を1週間継続使用し、評価した(当該評価では同じ女性が評価することとし、各毛髪洗浄用組成物の評価の間は3日間以上の期間を設けた。)。そして、評価項目は「頭皮の痒みを感じたと評価した人数」、及び痒みの原因の一つである頭皮炎症に伴い易いフケに関して「フケが発生又は多くなったと評価した人数」とした。
【0031】
下記表1に、実施例及び参考例の毛髪洗浄用組成物ついて、水と配合した成分及びその配合量と共に評価結果を示す。表1に示す通り、参考例がグリチルリチン酸塩(グリチルリチン酸ジカリウム)及び3-サクシニルオキシグリチルレチン酸塩(カルベノキソロン二ナトリウム)の配合による優れた痒み抑制の結果であったことと同様、ムラサキバレンギクエキス又はヒドロキシフェニルプロパミド安息香酸を配合した実施例1~2も優れた痒み抑制結果であった。
【0032】