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特開2022-69863物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022069863
(43)【公開日】2022-05-12
(54)【発明の名称】物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20220502BHJP
【FI】
B65G1/137 E
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020178762
(22)【出願日】2020-10-26
(71)【出願人】
【識別番号】513016954
【氏名又は名称】JB-Create株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100069420
【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 武
(72)【発明者】
【氏名】山岸 十郎
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522AA02
3F522BB27
3F522BB32
3F522BB33
3F522CC03
3F522JJ01
3F522KK06
3F522LL22
3F522LL55
3F522LL57
3F522LL59
(57)【要約】
【課題】本発明は、物流センターにおいて、配送先別にケースを仕分けし、それをカゴ車などに効率的に生産性高く、積む付ける物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムを提供する。
【解決手段】本発明は、物流センターにおける多数のケースの仕分とカゴ車積み付けを行う配送仕分けエリア3と、物流センターを構成するパレット自動倉庫からサイズの異なる多数のケース2を配送仕分けエリア3に搬送する搬送コンベア10と、配送仕分けエリア3に前記搬送コンベア10と直交配置に設置する直角仕分けコンベア11と、前記配送仕分けエリア3に前記搬送コンベア10の両側位置を占めるように配置され、前記直角仕分けコンベア11により仕分けられるサイズの異なる多数のケース2が分流して末端側に待機する作業者Mに向けて搬送されるストレージコンベア13と、前記ストレージコンベア13の両末端側に待機する任意数の作業者Mに近接して前記搬送コンベア10と平行な直線ライン状に列設配置するカゴ車群20と、を有するものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムにおいて、
パレットと自動倉庫からケースを搬送する搬送コンベアと、
前記搬送コンベアと直交方向に配置した直角仕分けコンベアと、
前記直角仕分けコンベアにて仕分けたケースを、端末の作業者側に搬送するストレージコンベアと、
前記ストレージコンベアとの直交方向に、一対一にて配置したカゴ車と、から構成したことを特徴とする物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム。
【請求項2】
前記直角仕分けコンベアは、小サイズケース直角仕分けコンベアと大サイズケース直角仕分けコンベアにて構成したことを特徴とする請求項1記載の物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム。
【請求項3】
前記ストレージコンベアとカゴ車は、前記直角仕分けコンベアの左右両側に設けることにより構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム。
【請求項4】
前記ストレージコンベアは、前記直角仕分けコンベアの搬送方向に対して、直交方向に複数配列して配置するとともに、
前記カゴ車はストレージコンベアの配列方向に対して直列方向に複数配列したカゴ車群により構成したことを特徴とする請求項1乃至3記載の物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム。
【請求項5】
前記ストレージコンベアとカゴ車間には、作業者の作業スペースを設けるとともに当該作業スペースにおいて、作業者が前記ストレージコンベアの端末に搬送されるケースを対抗する当該カゴ車に積み付けすることができるように構成するとともに、
前記ストレージに搬送されるケースの多少を判断しつつケースの多いストレージのケースをカゴ車に対する積み付けを遂行することができるように、
前記作業スペースにおいて前記ストレージの端末に対する直行横方向に移動しつつ前記対向するカゴ車に対する積み付け作業をすることができるように構成したことを特徴とする請求項1乃至4記載の物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム。
【請求項6】
前記カゴ車は予備の空カゴ車を配備することにより構成したことを特徴とする請求項1乃至5記載の物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムに関し、詳しくは、物流センターにおいて、配送先別にケースを仕分けし、それをカゴ車などに効率的に生産性高く、積む付ける物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
まず、物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムの従来例について説明する。
【0003】
(従来例1)
従来、物流センターにおいて、配送先別にケースを仕分けしカゴ車などに積む方式としては、コンベア仕分けと、ケースに添付されているラベルを見てカゴ車に積む方式が一般的である。
【0004】
すなわち、図3に示すように、パレット自動倉庫から搬送コンベア101によって多数のケースを搬送し、配送仕分けエリア102において前記搬送コンベア101に並列的に、かつ、間隔を隔て連結した多数の積み込み用コンベア103A乃至103Jに多数のケースを順に移送する。
【0005】
そして、各積み込み用コンベア103A乃至103Jの近くに多数のカゴ車104とともに待機している各作業者Mが各積み込み用コンベア103A乃至103J上のケースのラベルを各々見て特定のケースを手に持ちカゴ車104に積み込むものである。
【0006】
この従来例1の場合は、各積み込み用コンベア103A乃至103J上へのケースの到着が連続になりにくく、作業者Mの手待ちが発生する。
【0007】
またケースラベルを見て、該当カゴ車104に積み込むのだが、一定の割合で積み込み間違いが発生すること、カゴ車104までケースを持って歩く作業が発生することという問題も生じる。
【0008】
したがって作業、生産性は低く、ミスも発生することから、これらを解消するシステムが求められる。
【0009】
(従来例2)
図3の従来例1の欠点である、カゴ車積み付け間違いとケースを持って歩く距離を短くする方式として本願発明者は、図4に示す方式を開発し、1998年に特許を取得した(特許文献1)。
【0010】
この従来例2の方式は、パレット自動倉庫から搬送コンベア201によって多数のケースを積み付けステーション200に設けた複数のレーン202A乃至202Eに分流するように搬送し、積み付けステーション200に各レーン202A乃至202Eに対応するように配置した複数のカゴ車203を集合させたカゴ車群204を用いて各作業者Mがディスプレイの積み込み表示指示を見ながらケースを各カゴ車203に積み込みものである。
【0011】
なお、図4において、204Aは空カゴ車群である。
【0012】
しかし、従来例2の場合ケースがパレット自動倉庫から流れてくるスピードは一定ではなく必ずムラができる。
【0013】
その後、ケースを積み付けステーション200において分岐し、カゴ車203に積み込みものであるが、カゴ車203単位のケース種類と数量もまちまちであり、ケースが多く流れるレーンと少ないレーンが自ずと生じる。
【0014】
一つのレーンにケースが多く流れ、積み込み能力を超えれば、上流のコンベアが停止し、また少なければ、手待ちが発生する。
【0015】
また、流れてくるケースとしては、重いもの軽いもの、大きいもの、小さいもの等各種のものが流れてくる。
【0016】
小さくて軽いケースの後に大きくて重いケースが流れてくれば、先に積んだ小さいケースを一旦カゴ車の前の地面に仮置きし、あとで積むという重複作業が発生する。以上のような無駄な作業が少なからず発生し、作業生産性は低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特許第2966832号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、作業者が体の向きを変えるだけでケースをコンベアからカゴ車に積み込むことができ、作業者にとってケースを持って歩く作業のような過重労働となることを回避できる物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明に係る物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムは、物流センターにおける多数のケースの仕分とカゴ車積み付けを行う配送仕分けエリアと、物流センターを構成するパレット自動倉庫からサイズの異なる多数のケースを配送仕分けエリアに搬送する搬送コンベアと、配送仕分けエリアに前記搬送コンベアと直交配置に設置する直角仕分けコンベアと、前記配送仕分けエリアに前記搬送コンベアの両側位置を占めるように配置され、前記直角仕分けコンベアにより仕分けられるサイズの異なる多数のケースが分流して末端側に待機する作業者に向けて搬送されるストレージコンベアと、前記ストレージコンベアの両末端側に待機する任意数の作業者に近接して前記搬送コンベアと平行な直線ライン状に列設配置するカゴ車群と、を有することを最も主要な特徴とする。
【0020】
以下に本発明についてさらに説明する。
【0021】
まずは作業者にとって過重労働となるケースを持って歩く作業をなくすことである。
【0022】
本発明は、体の向きを変えるだけでケースをコンベアからカゴ車に積み込めるようにしたことが特徴である。
【0023】
ケースを保持している時間はほんの2~3秒で積み付けが完了する。積むだけの作業を3秒で連続行えば、1時間に1200ケースの処理が可能となる。
【0024】
また、カゴ車への分岐は直角分岐コンベアを設置することでカゴ車を横に隙間なく並べることが可能となる、結果作業者の横移動距離も短くできる。
【0025】
次に、既述したようにケースの流れのムラがあり、あるレーンにケースが集中し上流コンベアの停止や、ケースが流れてこないための手待ちを解消する必要がある。
【0026】
そのために本発明では、配送仕分けエリア(積み込みエリア)に、それぞれ仕分けコンベアを設置した。その仕分けコンベアは1カゴ車に対して大・小のケースを仕分けして、ストレージできるようになっている。
【0027】
カゴ車単位で、ストレージコンベアを設置することで、上流からのケース流れのムラを吸収できる。
【0028】
つまり作業者はストレージコンベア上のケースの溜まり具合を見て、溜まっているレーンに横移動し、楽で、早く、間違いなく、カゴ車にケースを積み、終わると次に溜まっているレーンに移動するという作業となる。
【0029】
これにより、手待ちや詰まりがなくなり積みこみ生産性は劇的に向上する。
【0030】
また、従来、ケースの大小などにより、一旦積んだケースを下ろし、あとでまた積むと言った重複作業が発生していたが、本発明では、1カゴ車に大ケースコンベアと小ケースコンベアの2つのストレージコンベアがあり、作業者は積み込みが最適になるように、大・小のケースを選択して積むことになる。これにより無駄な積み替え作業がなくなり、生産性が向上する。
【0031】
カゴ車1台に、2列のコンベアを設置することで、大・小ケースを効率よく積むことができるが、カゴ車と2列のコンベアが相対することで、積み込み間違いは発生しない。
【0032】
また、ランプ誘導やディスプレイ指示などのシステムも必要なくなる。余計な操作もなく積む作業に集中でき、誰でもが簡単に作業することができる。
【0033】
カゴ車が一杯になれば、作業者は携帯端末でレーンのバーコードをスキャンすることで腰に付けたモバイルプリンターからラベルが出力され、カゴ車に添付し、出荷ホームに搬送する。
【発明の効果】
【0034】
請求項1乃至6記載の発明によれば、作業者が体の向きを変えるだけでケースをコンベアからカゴ車に積み込むことができ、作業者にとってケースを持って歩く作業のような過重労働となることを回避できる物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムを提供することができる。
【0035】
また、前記直角仕分けコンベアは、大サイズケース直角仕分けコンベアと小サイズケース直角仕分けコンベアとの2種構成であり、前記ストレージコンベアは、各作業者の配送仕分けエリアにおいて、カゴ車単位で大・小のケースを仕分けしてストレージ可能な構成としているので、大・小ケースを効率よく積み込むことができ、カゴ車単位で大・小のコンベアが相対することで、積み込み間違いも回避できる物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムを提供することができる。
【0036】
さらに、前記配送仕分けエリアに直線ライン状に列設配置するカゴ車群の背後には、さらに任意数の空カゴ車群を配備しているので、カゴ車が不足した場合の補充時間が短くて済み、ケース仕分・カゴ車積み付け作業の作業性向上を図ることができる物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1図1は本発明に係る物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムの概略構成を示す概略平面図である。
図2図2は本発明に係る物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムにおけるストレージコンベアの概略構成を示す概略説明図である。
図3図3は従来例1に係るケース仕分とカゴ車積み付けシステムの概略説明図である。
図4図4は従来例2に係るケース仕分とカゴ車積み付けシステムの概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明は、作業者が体の向きを変えるだけでケースをコンベアからカゴ車に積み込むことができ、作業者にとってケースを持って歩く作業のような過重労働となることを回避できる物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムを提供するという目的を、物流センターにおける多数のケースの仕分とカゴ車積み付けを行う配送仕分けエリアと、物流センターを構成するパレット自動倉庫からサイズの異なる多数のケースを配送仕分けエリアに搬送する搬送コンベアと、配送仕分けエリアに前記搬送コンベアと直交配置に設置する直角仕分けコンベアと、前記配送仕分けエリアに前記搬送コンベアの両側位置を占めるように配置され、前記直角仕分けコンベアにより仕分けられるサイズの異なる多数のケースが分流して末端側に待機する作業者に向けて搬送されるストレージコンベアと、前記ストレージコンベアの両末端側に待機する任意数の作業者に近接して前記搬送コンベアと平行な直線ライン状に列設配置するカゴ車群と、を有し、前記直角仕分けコンベアは、大サイズケース直角仕分けコンベアと小サイズケース直角仕分けコンベアとの2種構成であり、前記ストレージコンベアは、各作業者の配送仕分けエリアにおいて、カゴ車単位で大・小のケースを仕分けしてストレージ可能な構成としたことにより実現した。
【実施例0039】
以下に図面を参照して、本発明の実施例に係る物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムについて、さらに詳しく説明する。
【0040】
本実施例に係る物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム1は、図1図2に示すように、物流センターにおける多数のケース2の仕分とカゴ車積み付けを行う配送仕分けエリア3と、物流センターを構成するパレット自動倉庫からサイズの異なる多数のケース2を配送仕分けエリア3に搬送する搬送コンベア10と、配送仕分けエリア3に前記搬送コンベア10と直交配置に設置する直角仕分けコンベア11と、前記配送仕分けエリア3に前記搬送コンベア10の両側位置を占めるように配置され、前記直角仕分けコンベア11により仕分けられるサイズの異なる多数のケース2が分流して末端側に待機する作業者Mに向けて搬送されるストレージコンベア13と、前記ストレージコンベア13の両末端側に待機する任意数の作業者Mに近接して前記搬送コンベア10と平行な直線ライン状に、かつ、ストレージコンベア13の両側に列設配置するカゴ車群20、20と、を有している。
【0041】
前記カゴ車群20は、個々のカゴ車21多数の集合により構成している。例えば一方の列のカゴ車群20は、カゴ車21を25台連接させて構成し、他方の列のカゴ車群20も同様にカゴ車21を25台連接させて構成している。
【0042】
前記直角仕分けコンベア11は、図2にも示すように、大サイズケース直角仕分けコンベア11Aと小サイズケース直角仕分けコンベア11Bとの2種並列構成としてあり、また、前記ストレージコンベア13は前記直角仕分けコンベア11に対応して、前記各作業者Mの配送仕分けエリア2において、カゴ車21単位で大・小に異なるケース2を仕分けして作業者に向けて搬送しストレージ可能な2列構成としている。
【0043】
前記配送仕分けエリア3に直線ライン状に列設配置するカゴ車群20の背後には、さらに任意数(例えば8個)の空カゴ車群30を配備している、
【0044】
本実施例では、個々の空カゴ車群30を例えば30台のカゴ車21により構成する例を
示している。
【0045】
このような空カゴ車群30配備により、カゴ車が不足した場合の補充時間が短くて済み、ケース仕分とカゴ車積み付け作業の作業性向上を図ることができるという効果を奏する。
【0046】
本実施例に係る物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム1において、作業者Mはストレージコンベア13上にケース2が多くあるレーンに移動し、カゴ車21にケースがうまく積めるように大・小ケースを選択しつつ積み込む。
【0047】
これにより、今までのように、カゴ車前に一旦仮置きする重複作業は無くなり、ケース2を取ってからカゴ車21に積む距離は最短となる。
【0048】
すなわち、ケース2の連続積み込みが可能で、手待ちが殆どなくなり積み込みスピードは迅速化する。また、ストレージコンベアとカゴ車が1対1であり、積み込みミスは無くなる。
【0049】
そして、作業者一人で横移動しながら12台前後のカゴを担当でき、積み込み生産性は1 時間で500ケースは可能となる。すなわち、従来方式の倍以上の生産性を確保できる。
【0050】
以上説明したように、本実施例によれば、ケース仕分けと積み込み作業の生産性の向上に大いに資することができる。
【0051】
従来の方式では1時間に処理できるケース数は、平均すると250ケース前後であるが、本実施例によれば、1時間500ケース前後の処理が可能となり、従来の倍の生産性となる。
【0052】
また、物流センターにおける問題は、作業者の確保である。特に単純作業で労力が必要とされる作業には人は集めにくい。本実施例によれば、従来の半分の人数で同じ処理が可能であり、また重いケースを持って歩く作業もなくなり、疲労度も少ない。
【0053】
さらに、作業通路は、カゴ車のキャスターの高さまでかさ上げすることにより、ケースを持ち上げる動作が楽になる。作業的には、ケース下ろす作業より持上げる作業の方が大変である。かさ上げは、通路ステージの分だけであるがそれでも、作業軽減効果は大きいものである。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、食品分野、機械加工分野その他各種産業分野の商品、物品を扱う物流センター等において広範に利用可能である。
【符号の説明】
【0055】
1 物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム
2 ケース
3 配送仕分けエリア
10 搬送コンベア
11 直角仕分けコンベア
11A 大サイズ直角仕分けコンベア
11B 小サイズ直角仕分けコンベア
13 ストレージコンベア
20 カゴ車群
21 カゴ車
30 空カゴ車群
M 作業者
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2022-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
その後、ケースを積み付けステーション200において分岐し、カゴ車203に積み込ものであるが、カゴ車203単位のケース種類と数量もまちまちであり、ケースが多く流れるレーンと少ないレーンが自ずと生じる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
本発明に係る物流センターにおけるケース仕分・カゴ車積み付けシステムは、物流センターを構成するパレット自動倉庫からサイズの異なる多数のケースの仕分けとカゴ車積み付けを行う配送仕分けエリアと、前記物流センターを構成するパレット自動倉庫からサイズの異なる多数のケースを前記配送エリアに搬送する搬送コンベアと、前記配送エリアに前記搬送コンベアと直列配置に設置する直角仕分けコンベアと、前記配送仕分けエリアに前記搬送コンベアに直列配置に設置した前記直角仕分けコンベアの左右両側位置を占めるように配設され、前記直角仕分けコンベアにより仕分けられるサイズの異なる多数のケースを分流して末端側に待機する作業者に向けて搬送するためのストレージコンベアと、前記ストレージコンベアの末端側に待機する前記作業者に近接して、前記直角仕分けコンベアの末端とは直角方向に沿う平行な直線ライン状に列設配置するカゴ車群とから構成し、前記配送エリアに前記搬送コンベアを介して前記パレット自動倉庫より搬送される多数の異なるケースを前記ストレージコンベアの末端側にて作業者が前記カゴ車群のカゴ車単位で大・小ケースを仕分け積み付け作業を行うことができるように構成した物流センターにおけるケース仕分けとカゴ車積み付けシステムにおいて、前記直角仕分けコンベアは、大サイズケース直角仕分けコンベアと小サイズケース直角仕分けコンベアとの2種並列構成とし、また前記ストレージコンベアは、前記両大・小サイズケース直角仕分けコンベアに対応する大サイズケースストレージコンベアと小サイズケースストレージコンベアの2種並列構成とし、前記各直角仕分けコンベアと各ストレージコンベアを介してカゴ車単位で大・小に異なるケースを仕分けして作業者に向けて搬送し、ストレージ可能な2列構成とすることにより前記配送エリアに前記搬送コンベアを介して前記パレット自動倉庫より搬送される多数の異なるケースを前記ストレージコンベアの末端側にて作業者が前記カゴ車群のカゴ車単位で大・小ケースを仕分け積み付け作業を行うことができるように構成したことを最も主要な特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
請求項1乃至記載の発明によれば、作業者が体の向きを変えるだけでケースをコンベアからカゴ車に積み込むことができ、作業者にとってケースを持って歩く作業のような過重労働となることを回避できる物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムを提供することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
さらに、前記配送仕分けエリアに直線ライン状に列設配置するカゴ車群の背後には、さらに任意数の空カゴ車から成る空カゴ車群を配設しているので、カゴ車が不足した場合の補充時間が短くて済み、ケース仕分・カゴ車積み付け作業の作業性向上を図ることができる物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステムを実現することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
本実施例に係る物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム1は、図1図2に示すように、物流センターにおける多数のケース2の仕分とカゴ車積み付けを行う配送仕分けエリア3と、前記物流センターを構成するパレット自動倉庫からサイズの異なる多数のケース2を前記配送仕分けエリア3に搬送する搬送コンベア10と、前記配送仕分けエリア3に前記搬送コンベア10と直列配置に設置する直角仕分けコンベア11と、前記配送仕分けエリア3に前記搬送コンベア10に直列配置に設置した、前記直角仕分けコンベアの左右両側位置を占めるように配設され、前記直角仕分けコンベア11により仕分けられるサイズの異なる多数のケース2分流して末端側に待機する作業者Mに向けて搬送するためのストレージコンベア13と、前記ストレージコンベア13の末端側に待機する前記作業者Mに近接して前記直角仕分けコンベア11の末端とは直角方向に沿う平行な直線ライン状に列設配置するカゴ車群20、20と、を有している。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
前記カゴ車群20は、個々のカゴ車21多数の集合により構成している。例えば一方の列のカゴ車群20は、カゴ車21を25台連接配設させて構成し、他方の列のカゴ車群20も同様にカゴ車21を25台連接させて構成している。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
前記直角仕分けコンベア11は、図1にも示すように、大サイズケース直角仕分けコンベア11Aと小サイズケース直角仕分けコンベア11Bとの2種並列構成としてあり、また、前記ストレージコンベア13は前記直角仕分けコンベア11に対応して2種並列構成した、大サイズケースストレージコンベア13aと小サイズケースストレージコンベア13bを介して記作業者Mの配送仕分けエリア2において、カゴ車21単位で大・小に異なるケース2を仕分けして作業者に向けて搬送しストレージ可能な2列構成としている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
前記配送仕分けエリア3に直線ライン状に列設配置するカゴ車群20の背後には、さらに任意数のカゴ車21(例えば8個)の空カゴ車群30を配設している
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
本実施例では、個々の空カゴ車群30を例えば30台のカゴ車31により構成する例を示している。
尚、図1、2に示す実施例においては、前記ストレージコンベア13とカゴ車21間には、作業者Mの作業スペースを設けるとともに当該作業スペースにおいて、作業者Mが前記ストレージコンベア13(13a、13b)の端末に搬送されるケースを対向する当該カゴ車21に積み付けすることができるように構成するとともに、前記ストレージコンベア13(13a、13b)に搬送されるケースの多少を判断しつつケースの多いストレージコンベア13のケースをカゴ車21に対する積み付けを遂行することができるように、前記作業スペースにおいて前記ストレージコンベア13(13a、13b)の端末に対する直行横方向に移動しつつ前記対向するカゴ車21に対する積み付け作業をすることができるように構成したものである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
1 物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム
2 ケース
3 配送仕分けエリア
10 搬送コンベア
11 直角仕分けコンベア
11A 大サイズケース直角仕分けコンベア
11B 小サイズケース直角仕分けコンベア
13 ストレージコンベア
13a 大サイズケースストレージコンベア
13b 小サイズケースストレージコンベア
20 カゴ車群
21 カゴ車
30 空カゴ車群
M 作業者
【手続補正11】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物流センターを構成するパレット自動倉庫からサイズの異なる多数のケースの仕分けとカゴ車積み付けを行う配送仕分けエリアと、
前記物流センターを構成するパレット自動倉庫からサイズの異なる多数のケースを前記配送エリアに搬送する搬送コンベアと、
前記配送エリアに前記搬送コンベアと直列配置に設置する直角仕分けコンベアと、
前記配送仕分けエリアに前記搬送コンベアに直列配置に設置した前記直角仕分けコンベアの左右両側位置を占めるように配設され、
前記直角仕分けコンベアにより仕分けられるサイズの異なる多数のケースを分流して末端側に待機する作業者に向けて搬送するためのストレージコンベアと、
前記ストレージコンベアの末端側に待機する前記作業者に近接して、前記直角仕分けコンベアの末端とは直角方向に沿う平行な直線ライン状に列設配置するカゴ車群とから構成し、
前記配送エリアに前記搬送コンベアを介して前記パレット自動倉庫より搬送される多数の異なるケースを前記ストレージコンベアの末端側にて作業者が前記カゴ車群のカゴ車単位で大・小ケースを仕分け積み付け作業を行うことができるように構成した物流センターにおけるケース仕分けとカゴ車積み付けシステムにおいて、
前記直角仕分けコンベアは、大サイズケース直角仕分けコンベアと小サイズケース直角仕分けコンベアとの2種並列構成とし、
また前記ストレージコンベアは、前記両大・小サイズケース直角仕分けコンベアに対応する大サイズケースストレージコンベアと小サイズケースストレージコンベアの2種並列構成とし、前記各直角仕分けコンベアと各ストレージコンベアを介してカゴ車単位で大・小に異なるケースを仕分けして作業者に向けて搬送し、ストレージ可能な2列構成とすることにより前記配送エリアに前記搬送コンベアを介して前記パレット自動倉庫より搬送される多数の異なるケースを前記ストレージコンベアの末端側にて作業者が前記カゴ車群のカゴ車単位で大・小ケースを仕分け積み付け作業を行うことができるように構成したことを特徴とする物流センターにおけるケース仕分けとカゴ車積み付けシステム。
【請求項2】
前記ストレージコンベアとカゴ車は、前記直角仕分けコンベアの左右両側に列設配置することにより構成したことを特徴とする請求項1記載の物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム。
【請求項3】
前記ストレージコンベアは、前記直角仕分けコンベアの搬送方向に対して、直交方向に複数配列して配置するとともに、
前記カゴ車はストレージコンベアの配設方向に対して直角方向の平行方向に沿って複数配列したカゴ車群により構成したことを特徴とする請求項1乃至2記載の物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム。
【請求項4】
前記ストレージコンベアとカゴ車間には、作業者の作業スペースを設けるとともに当該作業スペースにおいて、作業者が前記ストレージコンベアの端末に搬送されるケースを対向する当該カゴ車に積み付けすることができるように構成するとともに、
前記ストレージコンベアに搬送されるケースの多少を判断しつつケースの多いストレージコンベアのケースをカゴ車に対する積み付けを遂行することができるように、
前記作業スペースにおいて前記ストレージコンベアの端末に対する直行横方向に移動しつつ前記対向するカゴ車に対する積み付け作業をすることができるように構成したことを特徴とする請求項1乃至3記載の物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム。
【請求項5】
前記カゴ車には予備の空カゴ車を配設することにより構成したことを特徴とする請求項1乃至4記載の物流センターにおけるケース仕分とカゴ車積み付けシステム。
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2