IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社SmartHRの特許一覧

<>
  • 特開-箱体 図1
  • 特開-箱体 図2
  • 特開-箱体 図3
  • 特開-箱体 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022070127
(43)【公開日】2022-05-12
(54)【発明の名称】箱体
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/66 20060101AFI20220502BHJP
   B42F 7/14 20060101ALI20220502BHJP
【FI】
B65D5/66 301H
B42F7/14 B
B65D5/66 301J
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020179167
(22)【出願日】2020-10-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-09
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和1年11月7日に株式会社SmartHRのウェブサイト1(https://smarthr.jp/nencho_box_v2、ウェブサイト2(http://knowledge.smarthr.jp/hc/ja/articles/360038009934)にて公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年11月4日付けで提出された「発明の新規性の喪失の例外の規定の適用を受けるための証明書」に記載された配布先に対して、株式会社SmartHRにより提供。
(71)【出願人】
【識別番号】517157927
【氏名又は名称】株式会社SmartHR
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】南 慶美
【テーマコード(参考)】
2C017
3E060
【Fターム(参考)】
2C017SA02
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA05
3E060BA06
3E060BA08
3E060BB03
3E060BC02
3E060BC04
3E060CF19
3E060CG12
3E060CG23
3E060DA01
3E060EA14
(57)【要約】
【課題】箱により書類を回収することができるようにする。
【解決手段】書類を入れる箱体であって、前壁、後壁及び側壁を有する周囲壁と、周囲壁の上面開口の一部を閉塞して書類の挿入口を形成する第1の蓋片と、挿入口を閉塞可能に設けられる第2の蓋片とを備え、第2の蓋片は差込片を備え、第1の蓋片には、差込片を受入れ可能であり、差込片が切込部に差し込まれた場合には差込片が第1の蓋片に係合するように構成される切込部が形成され、前壁には、差込片を挿抜可能に受入れ可能な差込口が形成されること、を特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
書類を入れる箱体であって、
前壁、後壁及び側壁を有する周囲壁と、
前記周囲壁の上面開口の一部を閉塞して前記書類の挿入口を形成する第1の蓋片と、
前記挿入口を閉塞可能に設けられる第2の蓋片とを備え、
前記第2の蓋片は差込片を備え、
前記第1の蓋片には、前記差込片を受入れ可能であり、前記差込片が前記切込部に差し込まれた場合には前記差込片が前記第1の蓋片に係合するように構成される切込部が形成され、
前記前壁には、前記差込片を挿抜可能に受入れ可能な差込口が形成されること、
を特徴とする箱体。
【請求項2】
請求項1に記載の箱体であって、
前記第1の蓋片は側端に差込片を備え、
前記側壁は上端部内側に折曲げ可能なフラップを備え、
前記フラップには前記第1の蓋片の前記差込片を受入れ可能な差込口が設けられること、
を特徴とする箱体。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の箱体であって、
前記切込部には、前記三日月状の切欠部が設けられること、
を特徴とする箱体。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の箱体であって、
前記周囲壁の下面開口を閉塞する底壁が設けられ、
前記差込口は、前記前壁と前記底壁との接続端部に設けられ、前記底壁側に切欠が設けられること、
を特徴とする箱体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、箱体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、箱の蓋片を閉塞状態にロックする構成が提示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許5671490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の包装用箱では、書類を内部に入れる際に蓋片を開放する必要があり、書類の提出者に内包の書類が見えてしまう。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、書類の回収が可能な箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、書類を入れる箱体であって、前壁、後壁及び側壁を有する周囲壁と、前記周囲壁の上面開口の一部を閉塞して前記書類の挿入口を形成する第1の蓋片と、前記挿入口を閉塞可能に設けられる第2の蓋片とを備え、前記第2の蓋片は差込片を備え、前記第1の蓋片には、前記差込片を受入れ可能であり、前記差込片が前記切込部に差し込まれた場合には前記差込片が前記第1の蓋片に係合するように構成される切込部が形成され、前記前壁には、前記差込片を挿抜可能に受入れ可能な差込口が形成されること、を特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、箱により書類を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る書類箱1の書類挿入口13が開放された状態を示す斜視図である。
図2】書類箱1の書類挿入口13が開放されたまま、書類箱1の底壁24を上方に向けた状態を示す斜視図である。
図3】書類箱1の書類挿入口13が閉塞された状態を示す斜視図である。
図4】書類箱1の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
書類を入れる箱体であって、
前壁、後壁及び側壁を有する周囲壁と、
前記周囲壁の上面開口の一部を閉塞して前記書類の挿入口を形成する第1の蓋片と、
前記挿入口を閉塞可能に設けられる第2の蓋片とを備え、
前記第2の蓋片は差込片を備え、
前記第1の蓋片には、前記差込片を受入れ可能であり、前記差込片が前記切込部に差し込まれた場合には前記差込片が前記第1の蓋片に係合するように構成される切込部が形成され、
前記前壁には、前記差込片を挿抜可能に受入れ可能な差込口が形成されること、
を特徴とする箱体。
[項目2]
項目1に記載の箱体であって、
前記第1の蓋片は側端に差込片を備え、
前記側壁は上端部内側に折曲げ可能なフラップを備え、
前記フラップには前記第1の蓋片の前記差込片を受入れ可能な差込口が設けられること、
を特徴とする箱体。
[項目3]
項目1又は2に記載の箱体であって、
前記切込部には、前記三日月状の切欠部が設けられること、
を特徴とする箱体。
[項目4]
項目1乃至3のいずれか1項に記載の箱体であって、
前記周囲壁の下面開口を閉塞する底壁が設けられ、
前記差込口は、前記前壁と前記底壁との接続端部に設けられ、前記底壁側に切欠が設けられること、
を特徴とする箱体。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る書類箱1の書類挿入口13が開放された状態を示す斜視図である。図2は、書類箱1の書類挿入口13が開放されたまま、書類箱1の底壁24を上方に向けた状態を示す斜視図である。図3は、書類箱1の書類挿入口13が閉塞された状態を示す斜視図である。図4は、書類箱1の展開図である。
【0012】
書類箱1は、例えばダンボール製とすることができる。なお、書類箱1の素材は、ダンボールに限らず、厚紙やプラスチックなどであってもよい。
【0013】
書類箱1は、角筒状の周囲壁20と、周囲壁20の下端に設けられた底壁24と、周囲壁20の上端に設けられた蓋片11及び12とを備える。
【0014】
周囲壁20は、前壁21および後壁(不図示)と、前壁21及び後壁(不図示)の両端部間を接続する2つの側壁22とを備える。周囲壁20の上端には2つの蓋片11及び12が配される。本実施形態では、前壁21の上端に蓋片12が配され、後壁の上端に蓋片11が配される。
【0015】
蓋片11の側端部には、差込片61が設けられる。側壁22の上端部にはフラップ23が設けられ、フラップ23には差込片61を挿入可能な差込口60が形成される。フラップ23は、側壁22から内側に折り曲げられ、本実施形態では、さらにフラップ23の開放端側の一部を、コの字型を形成するようにさらに内側底壁24向きに折り曲げる。差込口60に差込片61を挿入することにより、蓋片11は側壁22に両端部で係止され、蓋片11により周囲壁20の上端開口部の一部が閉塞される。これにより、周囲壁20の上端開口部の残部が書類挿入口13として利用可能となる。
【0016】
蓋片12の開放端には差込片30が設けられる。前壁21の下端部には差込口50が形成される。本実施形態では、差込口50は、底壁24と前壁21との接続端部に形成されている。書類箱1が書類挿入口13から書類を受け入れ可能とするときには、蓋片12は、外側向け(矢印Dの方向)に折り曲げられる。このとき差込片30を折り曲げて差込口50に挿入することができる。差込片30の幅W0と、差込口50の幅W1とは、差込片30が差込口50と嵌合可能となるような長さとすることができる。本実施形態では、差込時に差込片30と差込口50とが嵌合されるように、蓋片12の差込片30の幅W0は、差込口50の幅W1よりも1mmだけ大きくしている。なお、差込片30の幅W0と、差込口50の幅W1とを略同一としてもよい。差込口50には、半円状の切欠51が設けられる。切欠51は、底壁24に設けられる。したがって、前壁21側から差込口50に挿入されて嵌合された差込片30を、切欠51から指をかけることで容易に取り外すことができる。
【0017】
書類箱1の書類挿入口13を閉塞させるときには、差込片30は差込口50から外され、蓋片12は内側向け(矢印Uの方向)に折り曲げられる。蓋片11にも、差込口40が設けられる。蓋片11に設けられる差込口40は、前壁21に設けられる差込口50とは異なり、差込片30が差し込まれた場合に差込片30と蓋片12の内面とが係合されるように、切込により形成される。差込片30を差込容易とするべく、差込口40には三日月状の切欠41が設けられるが、切欠41の長さW2は、差込口50の幅W1及び差込片30の幅W0よりも短い。切込42により差込片30は差込口40に差込可能であるが、差込後、差込片30の係合部31が蓋片11の内面と係合し、差込片30が取り出し困難に係止される。
【0018】
図4に示す斜線部にはのり付けがされ、周囲壁20を筒状に広げることにより、底壁24が自動的に形成される。そして、蓋片11を内側に折り曲げ、両端部の差込片61を側壁22のフラップ23に設けられた差込口60に差し込むとともに、蓋片11を外側に折り曲げて、開放端の差込片30を差込口50に差し込むことにより、書類挿入口23が開放された書類箱1が完成する。この書類箱1を用いて、例えば、従業員の年末調整に関する書類などの回収を行うことができる。
【0019】
書類の回収後は、差込片30が差込口50から外して蓋片11を内側(矢印Uの方向)に折り曲げ、差込片30を差込口40に挿入して蓋片11に係合させる。差込片30は差込口40から取り外し困難となり、閉塞された書類箱1を、例えば、外部の専門家に送付することが可能となる。
【0020】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0021】
1 書類箱
11 蓋片
12 蓋片
13 書類挿入口
20 周囲壁
21 前壁
22 側壁
23 フラップ
24 底壁
30 差込片
31 係合部
40 差込口
41 切欠
42 切込
50 差込口
51 切欠
60 差込口
61 差込片
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2021-04-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
書類を入れる箱体であって、
前壁、後壁及び側壁を有する周囲壁と、
前記周囲壁の上面開口の一部を閉塞して前記書類の挿入口を形成する第1の蓋片と、
前記挿入口を閉塞可能に設けられる第2の蓋片とを備え、
前記第2の蓋片は差込片を備え、
前記第1の蓋片には、前記差込片を受入れ可能であり、前記差込片差し込まれた場合には前記差込片が前記第1の蓋片に係合するように構成される切込部が形成され、
前記前壁には、前記差込片を挿抜可能に受入れ可能な差込口が形成されること、
を特徴とする箱体。
【請求項2】
請求項1に記載の箱体であって、
前記第1の蓋片は側端に差込片を備え、
前記側壁は上端部内側に折曲げ可能なフラップを備え、
前記フラップには前記第1の蓋片の前記差込片を受入れ可能な差込口が設けられること、
を特徴とする箱体。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の箱体であって、
前記切込部には、三日月状の切欠部が設けられること、
を特徴とする箱体。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の箱体であって、
前記周囲壁の下面開口を閉塞する底壁が設けられ、
前記差込口は、前記前壁と前記底壁との接続端部に設けられ、前記底壁側に切欠が設けられること、
を特徴とする箱体。